JP2018119638A - 免震ユニットおよびその摺動部材 - Google Patents

免震ユニットおよびその摺動部材 Download PDF

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Abstract

【課題】摺動部材を利用して免震作用を得る場合に、摺動部材の動き始めに大きな抵抗を生じないようにする。【解決手段】下ガイド部材50(の摺動面50a)と上ガイド部材60(の摺動面60a)との間に、摺動部材1(1B)が介在される。摺動部材1(1B)は、下ガイド部材5に当接される凸状の下側面10aと、上ガイド部材60に当接される凸状の上側面20aとを有する。摺動部材1(1B)は、下側面10aの頂部において下方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた下側の中央突起部10bと、上側面20aの頂部において上方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた上側の中央突起部20bとを有する。下ガイド部材50と上ガイド部材60とが水平方向に相対変位されたときに、摺動部材1(1B)は、上下の中央突起部10b、20bによるころがり運動を行って傾斜された後、下ガイド部材50および上ガイド部材60に対して摺動される。【選択図】 図5

Description

本発明は、免震ユニットおよびその摺動部材に関するものである。
地震から精密機器や美術品等の貴重品を保護するために、免震ユニットが用いられている。この免震ユニットの中には、特許文献1に示すように、基礎部材側に固定されて上面が摺動面とされた下ガイド部材と、基礎部材の上方に配設される上部構造物に固定されて下面が摺動面とされた上ガイド部材と、下ガイド部材と上ガイド部材との間に介在された摺動部材と、を有するものがある。特許文献1に記載のものでは、地震によって下ガイド部材と上ガイド部材とが水平方向に相対変位したときに、摺動部材が傾斜された状態でもって下ガイド部材と上ガイド部材とに対して摺動して、免震作用を行うものとなっている(摺動抵抗を利用した免震作用)。
特開2011−21739号公報(特許第5278857号公報)
ところで、摺動部材の摺動による免震作用は、基本的に摺動部材の動摩擦抵抗を利用したものとなる。一方、静止されている状態の摺動部材は、当初に大きな静止摩擦抵抗に打ち勝った後に、動摩擦抵抗となる摺動へと移行することになる。
上記のように、摺動部材が摺動する際には、当初に大きな静止摩擦抵抗に打つ勝つ必要があり、この静止摩擦抵抗に打つ勝つための大きな抵抗が、一時的なブレーキ作用の発生となり、免震作用を十分に発揮させる上で好ましくないものとなる。特に、微振動の際に、このような問題が顕著になる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、摺動部材を利用して免震作用を得る場合に、摺動部材の動き始めに大きな抵抗を生じないようにした免震ユニットを提供することにある。また、本発明の第2の目的は、上記免震ユニットに用いる摺動部材を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
基礎部材側に固定して使用され、上面が摺動面とされた下ガイド部材と、
前記基礎部材の上方に配設される上部構造物に固定して使用され、下面が摺動面とされた上ガイド部材と、
前記下ガイド部材と前記上ガイド部材との間に介在された摺動部材と、
を有し、
前記摺動部材は、前記下ガイド部材に当接される凸状の下側面と、前記上ガイド部材に当接される凸状の上側面と、を有し、
前記摺動部材は、前記下側面の頂部において下方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた下側の中央突起部と、前記上側面の頂部において上方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた上側の中央突起部と、を有し、
前記下ガイド部材と前記上ガイド部材とが水平方向に相対変位されたときに、前記摺動部材は、前記上下の中央突起部によるころがり運動を行って傾斜された後、前記下ガイド部材および前記上ガイド部材に対して摺動される、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、地震発生により下ガイド部材と上ガイド部材とが水平方向に相対変位したとき、当初は、摺動部材がころがり運動することになって、静止摩擦抵抗を生じさせることなく、動摩擦抵抗による摺動抵抗へとスムーズに移行させることができる。すなわち、従来は摺動開始の当初に発生していた静止摩擦抵抗による一種のブレーキ作用の発生を防止して、より効果的に免震作用を得ることが可能となる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2〜請求項7に記載のとおりである。すなわち、
前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面との一方が凹面とされている、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、地震が収まった後に、摺動部材を所定位置への自動復帰させる上で好ましいものとなる。
前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面とがそれぞれ凹面とされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、請求項2に対応した効果をより十分に得ることができる。
前記下側面と前記上側面とがそれぞれ、曲面により形成されている、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、摺動部材を円滑に摺動させる上で好ましいものとなる。
前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面とが、側面視において上下対称形状に形成され、
前記摺動部材は、側面視において上下対称形状に形成されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、下ガイド部材と上ガイド部材との共通化や、摺動部材を上下逆にしても使用できるようにする上で好ましいものとなる。
前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周縁部から放射状に伸びる凸条部が周方向に間隔をあけて複数形成されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、摺動部材と摺動面との接触箇所を多くして、大きな摺動抵抗を確保する上で好ましいものとなる。
前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周囲において、部分球面状の小突起部が多数分散して形成されている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、摺動部材と摺動面との接触箇所を多くして、大きな摺動抵抗を確保する上で好ましいものとなる。
前記第2の目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項8に記載のように、
下ガイド部材と上ガイド部材との間に介在される免震ユニット用の摺動部材であって、
前記下ガイド部材に当接される凸状の下側面と、前記上ガイド部材に当接される凸状の上側面と、を有し、
前記下側面の頂部において下方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた下側の中央突起部と、前記上側面の頂部において上方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた上側の中央突起部と、を有している、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に記載された免震ユニットに使用することのできる摺動部材を提供することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項9以下に記載のとおりである。すなわち、
前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周縁部から放射状に伸びる凸条部が周方向に間隔をあけて6本以上形成されている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、請求項6の免震ユニットに使用することのできる摺動部材を提供することができる。
前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周囲において、部分球面状の小突起部が多数分散して形成されている、ようにしてある(請求項10対応)。この場合、請求項7の免震ユニットに使用することのできる摺動部材を提供することができる。
本発明によれば、摺動部材の動き始めに大きな抵抗を生じないようにして、免震作用をより十分に発揮させることができる。
本発明が適用された摺動部材の一例を示す平面図。 図1に示す摺動部材の側面図。 図1のX3−X3線相当断面図。 図1のX4−X4線相当断面図。 図1に示す摺動部材を下ガイド部材と上ガイド部材との間に介在させた状態を示す一部断面側面図。 図5の状態から、下ガイド部材と上ガイド部材とが水平方向に若干相対変位されて摺動部材が傾斜された状態を示す図。 本発明の別の実施形態を示すもので、図1に対応した平面図。 図7のX8−X8線相当断面図。 摺動部材の参考例を示すもので、図1に対応した平面図。 図9に示す摺動部材の側面図。 図9のX11−X11線相当断面図。 図9のX12−X12線相当断面図。 図9に示す摺動部材を下ガイド部材と上ガイド部材との間に介在させて状態を示すもので、図5に対応した一部断面側面図。
図1〜図4は、本発明が適用された摺動部材1の一例を示すものである。摺動部材1は、大別して、下側部位10と、上側部位20と、この上下の部位10と20とを連結する連結部位30とを有する。このような摺動部材1は、全体的に金属(例えば鉄系金属)や硬質の合成樹脂等によって一体成形品とされている。
下側部位10と上側部位20とはそれぞれ、平面視においてその外周形状が円形とされている。また、連結部位30は、円柱状とされて、下側部位10と上側部位20との中心部同士を連結している。そして、連結部位30の外径は、下側部位10と上側部位20との外径よりも十分に小さいものとされていて、摺動部材1には、連結部位30を取り巻く円環状の凹部40が形成されている。
下側部位10における下側面10aは、下方に向けて凸状となるように曲面に形成されている。同様に、上側部位20における上側面20aは、上方へ向けて凸状となるように曲面に形成されている。上下の各側面10a、20aを構成する曲面は、実施形態では、ある1つの曲率半径を有する部分球面状としてある。
下側面10aの頂部には、中央突起部10bが形成されている、中央突起部10bは、実施形態では全体的に部分球面状とされている。同様に、上側面20aの頂部には、中央突起部20bが形成されている、中央突起部20bは、実施形態では全体的に部分球面状とされている。
下側面10aには、周方向に等間隔に、放射状に伸びる複数本(実施形態では8本)の凸条部10cが形成されている。凸条部10cは、中央突起部10bの周縁部から、下側部位10の外周縁部に達するように形成されている。この凸条部10cの下側面10aからの突出高さは、中央突起部10bの下側面10aからの突出高さよりも低くされている。つまり、中央突起部10bの先端(下端)が、摺動部材1のうちもっとも低い位置となる。
同様に、上側面20aには、周方向に等間隔に、放射状に伸びる複数本(実施形態では8本)の凸条部20cが形成されている。凸条部20cは、中央突起部20bの周縁部から、上側部位20の外周縁部に達するように形成されている。この凸条部20cの上側面20aからの突出高さは、中央突起部20bの上側面20aからの突出高さよりも低くされている。つまり、中央突起部20bの先端(上端)が、摺動部材1のうちもっとも高い位置となる。
上述のような摺動部材1は、側面視において上下対称かつ左右対称形状とされ、またその中心軸線回りにおいても対称形状とされている。
図5には、摺動部材1を、下ガイド部材50と上ガイド部材60との間に介在させた状態が示される。下ガイド部材50は、例えば図示を略す建築の基礎部や床に固定される(実施形態では、2重床構造における下側の床に固定)。また、上ガイド部材60は、建築の基礎部や床の上方に配設される構造物に固定される(実施形態では2重床構造における上側の床に固定)。
下ガイド部材50は、その上面が摺動面50aとされるものであり、摺動面50aは、実施形態では上方に向けて凹となった凹面とされている。上ガイド部材60は、その下面が摺動面60aとされるものであり、摺動面60aは、実施形態では下方に向けて凹となった凹面とされている。各摺動面50a、60aは、平面視において円形となる曲面に形成されて、その曲率半径は、摺動部材1における下側面10aや上側面10bの曲率半径よりも十分に大きくなるように設定されている。実施形態では、摺動面50aと60aとは、側面視において上下対称かつ左右対称形状とされ、またその中心回りに対称形状とされている。なお、摺動面50a、60aを構成する曲面は、ある1つの曲率半径ではなく、異なる複数の曲率半径を連続させて形成することもできる。
図5は、下ガイド部材50と上ガイド部材60とが静止状態のときが示される。図5の状態では、摺動部材1は、その中央突起部10bの先端部が下ガイド部材50(の摺動面50a)に当接され、中央突起部20bの先端部が上ガイド部材60(の摺動面60a)に当接された状態となる。
図5の状態で、地震が発生すると、上ガイド部材60と下ガイド部材50とが水平方向に相対変位される。この相対変位の当初は、摺動部材1は、ころがり運動しつつ傾斜されて、やがて図6の状態へと変化する。図6の状態は、凸条部10cが下ガイド部材50(の摺動面50a)に当接され、また突状部20cが上ガイド部材60(の摺動面60a)に当接された直後の状態である。このときの摺動部材1の軸線Lが鉛直線LBに対してなす角度が図6中θで示される。
摺動部材1の前述したころがり運動は、上下の中央突起部10b、20bの先端部同士を結んだ直線(この直線は摺動部材1の軸線ともなる)の長さを直径とする仮想球体が、ころがり軸受におけるころがり球体に対応した作用を行う場合と同様である(一種のころがり軸受を構成)。特に、中央突起部10b、20bの先端部が、部分球面状とされていることから、ころがり運動を円滑に得ることができる。
なお、図6に示す角度θは、例えば3度〜10度の範囲で決定することができ、好ましくは5度〜8度の範囲で決定することができる。このような角度θの変更(設定)は、中央突起部10b(20b)と凸条部10c(20c)との間の段差を変更(設定)することにより行うことができる。
図6となった後は、摺動部材1は、摺動面50a、60aに対して摺動されて、免震作用を行うことになる。すなわち、摺動部材1が傾斜されて、上下の凸条部10c、20cが上下の摺動面50a、60aに当接した後は、この両者の間での摺動抵抗(動摩擦抵抗)による免震作用が行われることになる。
図6の状態となった後は、摺動部材1は、下側の凸条部10cが複数箇所でもって摺動面50aと接触し、上側の凸条部20cが複数箇所でもって摺動面60aに対して摺動するので、摺動抵抗を大きく確保する上で好ましいものとなる。特に、下側に着目すると、隣り合う2本の凸条部10cに対する2箇所での接触に加えて、当該隣り合う2本の突状部10cと中央突起部10bとの境界部位での接触との合計3箇所で接触させることもでき、接触箇所を大きくして、摺動抵抗を大きく確保する上で好ましいものとなる(上側についても同様)。
なお、摺動部材10が大きく傾斜されて、下側の中央突起部10bが下ガイド部材50から離間されると共に、上側の中央突起部20bが上ガイド部材60から離間した場合が想定される。この想定された状況の場合は、少なくとも2本の凸条部10cが下ガイド部材50に接触すると共に、少なくとも2本の凸条部20cが上ガイド部材60に接触した状態で、摺動部材10が摺動される。
前述のように、下ガイド部材50と上ガイド部材60とが相対変位される当初は、摺動部材1がころがり運動することによって、静止摩擦抵抗を生じさせることなく、動摩擦抵抗による摺動抵抗へとスムーズに移行させることができる。すなわち、従来は摺動開始の当初に発生していた静止摩擦抵抗による一種のブレーキ作用の発生を防止して、より効果的に免震作用を得ることが可能となる。また、微振動の際には、上下の中央突起部10b、20bによるころがり運動のみが行われる場合もあり、このような微振動の際にも下ガイド部材50と上ガイド部材60との水平方向の相対変位が確保されて、免震作用を得ることができる。
摺動面50a、60aが凹面とされていることにより、地震が収まれば、摺動部材1は自動的に図5の状態に復帰されることになる。
ここで、上下の摺動面50aと60aとは上下対称形状とされているので、下ガイド部材50と上ガイド部材60とを共通部材として構成することができる。また、摺動部材1は、上下対称形状とされているので、上下を逆にしても同様に使用することができる。
図7、図8は本発明の別の実施形態を示すものであり、図1〜図6の実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。本実施形態における摺動部材10Bは、下側面10aに対して、前記実施形態における凸条部10cに代えて、部分球面状の小突起部10dを多数分散して形成してある。この多数の部分球面状の小突起部10dの下側面10aからの突出高さは、下中央突起部10bの突出高さよりも低くされている。
同様に、上側面20aに対して、前記実施形態における凸条部20cに代えて、部分球面状の小突起部20dを多数分散して形成してある。この多数の部分球面状の小突起部20dの上側面20aからの突出高さは、上中央突起部20bの突出高さよりも低くされている。
図7、図8の実施形態では、摺動部材10Bが傾斜されたときに、下側においては、下中央突起部10bと少なくとも2つの小突起部10dとによる3箇所以上でもって下ガイド部材50に対して当接されつつ、下ガイド部材50に対して摺動される。同様に、上側においては、上中央突起部20bと少なくとも2つの小突起部20dとによる3箇所以上でもって上ガイド部材60に対して当接されつつ、上ガイド部材60に対して摺動される。本実施形態においても、摺動部材10Bと上下のガイド部材50、60に対する接触箇所を多く確保して、摺動抵抗を大きく確保する上で好ましいものとなる。
なお、摺動部材10Bが大きく傾斜されて、下側の中央突起部10bが下ガイド部材50から離間されると共に、上側の中央突起部20bが上ガイド部材60から離間した場合が想定される。この想定された状況の場合は、複数の小突起部10dが下ガイド部材50に接触すると共に、複数の小突起部20dが上ガイド部材60に接触した状態で、摺動部材10Bが摺動される。
図9〜図13は、参考例となるもので、図1〜図6の実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその重複した説明は省略する。本参考例では、摺動部材1Cが中央突起部10b、20bを有しないものとなっている。より具体的には、摺動部材1Cの上下の頂部は、側面視において略円弧状とされた凸条部10c、20cと滑らかに連続する円弧状とされている(摺動部材1Cの上下の頂部は、全体的には部分球面状とされている)。
なお、図5に対応した図13では、下ガイド部材50Cの摺動面50bと上ガイド部材60Cの摺動面60bが、水平方向に伸びる平坦面とされている(水平方向端部は、下ガイド部材50Cと上ガイド部材60Cとの間隔が摺動部材1Cの上下寸法よりも十分に小さくされて、摺動部材1Cが下ガイド部材50Cと上ガイド部材60Cとの間から脱落しないようにされている)。
図9〜図13の変形例として、凸条部10c、20cに代えて、図7、図8に示すような小突起部10d、20dを多数分散して形成することもできる(ただし、中央突起部10b、20bは有しない)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。摺動部材1の下側面10a、上側面20aは、曲率半径の異なる複数の部分球面を連続させた形状にしたり、複数の平面を連続させた形状(複数の平面の境界が、突状部10C、20cに対応する稜線を構成)等、適宜の形状を採択することができる。また、摺動部材1は、凸条部10c、20cを有しないものであってもよく、小突起部10d、20dを有しないものであってもよい。下ガイド部材50と上ガイド部材60の摺動面50a、60aは、その一方のみが凹面で他方が水平方向に伸びる平坦面にすることもでき、両方共に図11に示すような平坦面とすることもできる。中央突起部10b(20b)は、その先端部(突出端部)のみが部分球面状とされていればよく、その基端部は円柱状等、適宜の形状に設定することができる。凸条部10c(20c)の数は適宜選択することができるが、6本以上、好ましくは8本以上とするのが好ましい。勿論、小突起部10d、20dの数も特に限定されるものではない。また、小突起部10d(20d)の配列としては、摺動部材10Bの平面視において、縦横の格子状(格子の交点位置)に配列する場合に限らず、摺動部材10Bの径方向に配列したものを、摺動部材10Bの周方向に小間隔をあけて多数列形成するようにすることもできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、免震作用を効果的に得る上で好ましいものである。
1:摺動部材(図1〜図6)
1B:摺動部材(図7、図8)
10:下側部位
10a:下側面
10b:中央突起部
10c:凸条部
10d:小突起部
20:上側部位
20a:上側面
20b:中央突起部
20c:凸条部
20d:小突起部
30:連結部位
40:凹部
50:下ガイド部材
50a:摺動面
60:上ガイド部材
60a:摺動面

Claims (10)

  1. 基礎部材側に固定して使用され、上面が摺動面とされた下ガイド部材と、
    前記基礎部材の上方に配設される上部構造物に固定して使用され、下面が摺動面とされた上ガイド部材と、
    前記下ガイド部材と前記上ガイド部材との間に介在された摺動部材と、
    を有し、
    前記摺動部材は、前記下ガイド部材に当接される凸状の下側面と、前記上ガイド部材に当接される凸状の上側面と、を有し、
    前記摺動部材は、前記下側面の頂部において下方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた下側の中央突起部と、前記上側面の頂部において上方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた上側の中央突起部と、を有し、
    前記下ガイド部材と前記上ガイド部材とが水平方向に相対変位されたときに、前記摺動部材は、前記上下の中央突起部によるころがり運動を行って傾斜された後、前記下ガイド部材および前記上ガイド部材に対して摺動される、
    ことを特徴とする免震ユニット。
  2. 請求項1において、
    前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面との一方が凹面とされている、ことを特徴とする免震ユニット。
  3. 請求項1において、
    前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面とがそれぞれ凹面とされている、ことを特徴とする免震ユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記下側面と前記上側面とがそれぞれ、曲面により形成されている、ことを特徴とする免震ユニット。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記下ガイド部材の摺動面と前記上ガイド部材の摺動面とが、側面視において上下対称形状に形成され、
    前記摺動部材は、側面視において上下対称形状に形成されている、
    ことを特徴とする免震ユニット。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周縁部から放射状に伸びる凸条部が周方向に間隔をあけて複数形成されている、ことを特徴とする免震ユニット。
  7. 請求項1ないし請求項5おいずれか1項において、
    前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周囲において、部分球面状の小突起部が多数分散して形成されている、ことを特徴とする免震ユニット。
  8. 下ガイド部材と上ガイド部材との間に介在される免震ユニット用の摺動部材であって、
    前記下ガイド部材に当接される凸状の下側面と、前記上ガイド部材に当接される凸状の上側面と、を有し、
    前記下側面の頂部において下方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた下側の中央突起部と、前記上側面の頂部において上方へ突出されてその突出端部が部分球面状とされた上側の中央突起部と、を有している、
    ことを特徴とする免震ユニット用の摺動部材。
  9. 請求項8において、
    前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周縁部から放射状に伸びる凸条部が周方向に間隔をあけて6本以上形成されている、ことを特徴とする免震ユニット用の摺動部材。
  10. 請求項8において、
    前記下側面と前記上側面とにそれぞれ、前記中央突起部の周囲において、部分球面状の小突起部が多数分散して形成されている、ことを特徴とする免震ユニット用の摺動部材。
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