JP6222416B1 - 駐車場情報提供システムおよび駐車場情報提供方法 - Google Patents

Abstract

駐車場内の画像に基づいて、駐車場の通路部分が渋滞しているか判定する渋滞判定手段と、この渋滞判定手段により渋滞していると判定された駐車場を示す渋滞駐車場情報を保存する保存手段とを備えるとともに、車両の目的地情報により特定される目的地駐車場が、渋滞駐車場情報で示された渋滞している駐車場か否かを判定する駐車場判定手段と、目的地駐車場が渋滞している駐車場であると判定された場合に、ユーザ端末に目的地駐車場が渋滞している駐車場であることを示す渋滞情報を出力する駐車場情報出力手段とを備える駐車場情報提供システムである。

Description

この発明は、駐車場内の状況を提供する駐車場情報提供システムおよび駐車場情報提供方法に関するものである。

従来、駐車場内の空き状況を把握するものとしては、駐車場内の車両に設置されたカメラ、例えばドライブレコーダにより撮影された画像を用いた技術が知られており、例えば特許文献１において、駐車場内にいる車両に設置されたカメラが撮影した駐車場内の画像を取得、解析することで、その駐車場の駐車スペースが空く見込みがあるか否かを判定し、判定結果を駐車場の外等にいる車両のナビゲーション装置に配信する情報提供装置が開示されている。
この情報提供装置により、駐車場内に入っている車両台数が満車台数に達していたとしても、時間を置かずにその駐車場の駐車スペースが空く見込みがあるか否かを知ることができる。

特開２０１３−１４５５４０号公報

上記のような特許文献１の情報提供装置によれば、駐車場内の駐車スペースが空く見込みがあるか否か知ることができるので、駐車場スペースが空きそうな駐車場を選んで行くことができる。一方、駐車スペースが空く見込みがある駐車場に入ったとしても、駐車スペースを探して走る車両、出場待ちの車両等により駐車場内が渋滞することで、駐車場に入ってから駐車スペースに駐車するまでに時間を要してしまうことがあり、上記の情報提供装置では駐車するまでにかかる時間を推測できる情報が得られなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、目的とする駐車場の中の適切な状況を提供できる駐車場情報提供システムおよび駐車場情報提供方法を得ることを目的とする。

本発明に係る駐車場情報提供システムは、駐車場内の画像に基づいて、駐車場の通路部分が渋滞しているか判定する渋滞判定手段と、この渋滞判定手段により渋滞していると判定された駐車場を示す渋滞駐車場情報を保存する保存手段とを備えるとともに、車両の目的地情報により特定される目的地駐車場が、渋滞駐車場情報で示された渋滞している駐車場か否かを判定する駐車場判定手段と、目的地駐車場が渋滞している駐車場であると判定された場合に、ユーザ端末に目的地駐車場が渋滞している駐車場であることを示す渋滞情報を出力する駐車場情報出力手段とを備えるものである。

また本発明に係る駐車場情報提供方法は、車両の目的地情報を取得する目的地情報取得ステップと、前記目的地情報により特定される目的地駐車場が、駐車場の通路部分が渋滞しているか否かを示す渋滞駐車場情報で示された渋滞している駐車場か否かを判定する判定ステップと、目的地駐車場が渋滞している駐車場と判定された場合、渋滞していると判定された駐車場を示す渋滞情報を出力するステップとを備えるものである。

本発明によれば、駐車場内の画像に基づいて駐車場の通路部分が渋滞しているか否かが判定され、目的地駐車場が渋滞している駐車場である場合、渋滞している駐車場であることがユーザ端末に出力されるので、ユーザは目的とする駐車場の中の適切な状況を得ることができる。

本発明の実施の形態１に係る駐車場情報提供システムと、同システムと接続された構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態１に係る車両とスマートフォンの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る車両のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係るスマートフォンのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る駐車場管理装置の装置構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る入庫装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る出庫装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る監視システムのシステム構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る監視システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る予約車専用入庫装置の装置構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る予約車専用入庫装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る予約車専用入庫装置が設置され、予約車専用の駐車スペースが設けられた駐車場を示す概略図である。 本発明の実施の形態１に係る予約管理装置の装置構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る予約管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態１に係る駐車場情報提供システムにおける渋滞駐車場情報の更新動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態１に係る駐車場情報提供システムにおける渋滞駐車場情報の更新動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態１に係る予約管理装置における目的地駐車場が渋滞しているか判定する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態１に係る予約を行う際の動作を示すフローチャートである。

本発明は、車両のドライバが目的地周辺のどの駐車場を選べばよいかを判断する際の支援となる情報として、あるいは駐車場の予約を行うか否かを判断する際の支援となる情報として、目的地周辺の駐車場について通路部分が渋滞しているか否かがわかるような情報を提供できるようにしたものである。
本発明に係る駐車場情報提供システムおよび駐車場情報提供方法の各実施形態を、図面を参照して説明する。

実施の形態１

図１は、本発明の実施の形態１に係る駐車場情報提供システム１を構成する駐車場管理装置４、予約管理装置５と、駐車場情報提供システム１にスマートフォン３、インターネット６を通じて接続された車両２を含む概略図を示している。
駐車場情報提供システム１は、駐車場管理装置４と予約管理装置５の一部を含むものであり、駐車場管理装置４と予約管理装置５とがインターネット６を介して接続されることにより構成されている。
駐車場管理装置４は駐車場に設置されたカメラ等により取得される駐車場の画像を用いて、その駐車場が駐車場の通路部分が渋滞している駐車場であるか否かを判定するものである。駐車場管理装置４において渋滞しているか否かを判定した結果はインターネット６を介して予約管理装置５へ送信され、予約管理装置５で検索可能なデータとして保存される。
一方、予約管理装置５は、車両２から、車両２の目的地あるいは目的地周辺の駐車場の予約要求を受け付け、対応する駐車場の駐車場管理装置４との交信により駐車場の予約を行うものである。ユーザがこの予約管理装置５を利用する際、まず予約管理装置５は、スマートフォン３、インターネット６を介して車両２より目的地情報を取得し、その目的地にある、あるいは目的地周辺にある目的地駐車場を特定する。そして、予約管理装置５は、各駐車場の駐車場管理装置４から送信された前記判定結果を参照して目的地駐車場が通路部分で渋滞している駐車場であるかを判定し、渋滞している場合、車両２やスマートフォン３へ渋滞情報を出力する。また駐車場管理装置４は渋滞している駐車場か否かの判定結果とともに駐車場の予約可能台数がゼロでないかを判定した結果を予約管理装置５へ送信し、予約管理装置５は目的地駐車場が渋滞しており、予約可能台数がゼロでない駐車場であるか判定し、車両２やスマートフォン３へ予約手続に関する情報（以下、予約手続情報）を含めた渋滞情報を出力する。

次に図２を参照して、車両２とスマートフォン３における本発明に係る部分について説明する。

車両２は、ルート設定部２０１、車両Wi-Fi通信制御部２０２を含んでいる。

ルート設定部２０１は、例えばタッチモニタなどの入力用インターフェースと、地図情報が保存されたメモリと、GPS信号等を利用して現在位置を特定する現在位置特定部と、入力用インターフェースで受け付けた目的地情報と現在位置特定部により特定された現在位置とメモリに保存された地図情報とを用いて車両の走行ルートを導出する走行ルート導出部と、走行ルートを表示する表示画面を備えている。いわゆるカーナビが、ルート設定部２０１に該当する。
ルート設定部２０１は、ユーザから入力用インターフェースを介して目的地情報を取得し、現在位置特定部により現在位置を特定し、メモリに保存された地図情報を用いて、走行ルート導出部にて現在位置と目的地の間をつなぐ走行ルートを導出する。ユーザが導出された走行ルートを表示画面で確認して、その走行ルートを選択すると目的地までのナビゲーションが開始される。

またルート設定部２０１は、予約管理装置５から上述した渋滞情報や予約手続情報を含む渋滞情報を受信して表示するものであり、ある駐車場に関する予約手続情報を含む渋滞情報がルート設定部２０１に表示された場合、入力用インターフェースを操作してその駐車場に対する予約手続を行うことができる。

車両Wi-Fi通信制御部２０２は、無線通信用の電波を送受信して、車両２とスマートフォン３や外部通信機器を無線により接続し、データ通信を行う。
車両Wi-Fi通信制御部２０２は、電波によりスマートフォン３と接続され、車両２からスマートフォン３へ目的地情報を送信する。またインターネット６を介して予約管理装置５からスマートフォン３に送られてきた渋滞情報などのデータは、スマートフォン３から車両２へ転送され、転送された渋滞情報などはルート設定部２０１へ送られ、表示画面に表示される。

図３は、ルート設定部２０１や車両Wi-Fi通信制御部２０２を実現するためのハードウェア構成例を示したブロック図である。
車両２は、演算処理を行い車載機器等への制御信号を生成するECU２１１、車載機器等とのデータ通信を行うためのCANインターフェース２１２、スマートフォン３や外部通信機器と無線通信を行うためのWi-Fiインターフェース２１３、ユーザの音声を入力するためのマイク２１４、ユーザに向けて音声を出力するスピーカ２１５、ユーザからのタッチによる入力を受け付け、また画像表示を行うタッチモニタ２１６、地図情報やECU２１１に実行されるプログラムが格納されたメモリ２１７、車内外の映像を撮影するカメラ２１８を備えている。
ルート設定部２０１は、ECU２１１、タッチモニタ２１６、メモリ２１７により構成されており、ルート設定に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ２１７に格納し、ECU２１１がメモリ２１７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
車両Wi-Fi通信制御部２０２は、ECU２１１、Wi-Fiインターフェース２１３、メモリ２１７により構成されており、無線通信に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ２１７に格納し、ECU２１１がメモリ２１７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

また、スマートフォン３は、図２に示すように、携帯Wi-Fi通信制御部３０１、携帯網通信制御部３０２、表示部３０３を含むものである。

携帯Wi-Fi通信制御部３０１は、無線通信用の電波を送受信して、前述の車両２のWi-Fi通信制御部２０２と無線で通信を行う。

携帯網通信制御部３０２は、携帯電話通信網と電波を送受信して、スマートフォン３をインターネット６へ接続して、予約管理装置５等とデータ通信を行う。

表示部３０３は、予約管理装置５から受信した渋滞情報等の情報の一部を表示するモニタである。表示する情報としては、予約管理装置５から受信し、予約した駐車場に入場する際に提示する予約完了情報、例えばQRコード（登録商標）が含まれる。

先に述べたルート設定部２０１で入力された目的地情報は、車両Wi-Fi通信制御部２０２と携帯Wi-Fi通信制御部３０１による電波の送受信により、スマートフォン３に送信され、この目的地情報はスマートフォン３の携帯網通信制御部３０２により、インターネット６を介して予約管理装置５へと送信される。また、予約管理装置５からの渋滞情報等は、携帯網通信制御部３０２による電波の送受信によりインターネット６経由でスマートフォン３に受信され、車両Wi-Fi通信制御部２０２を介してルート設定部２０１に転送される。

図４は、携帯Wi-Fi通信制御部３０１、携帯網通信制御部３０２を実現するためのハードウェア構成例を示したブロック図である。
スマートフォン３は、演算処理を行いほかの搭載機器への制御信号を生成するCPU３１１、インターネット回線等の携帯網とのデータ通信を行うための携帯網通信インターフェース３１２と、車両２や外部通信機器と無線通信を行うためのWi-Fiインターフェース３１３、ユーザの音声を入力するためのマイク３１４、ユーザに向けて音声を出力するスピーカ３１５、ユーザからのタッチによる入力を受け付け、また画像表示を行うタッチモニタ３１６、CPU３１１に実行されるプログラムが格納されたメモリ３１７、を備えている。
携帯Wi-Fi通信制御部３０１は、CPU３１１、Wi-Fiインターフェース３１３、メモリ３１７により構成されており、無線通信に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ３１７に格納し、CPU３１１がメモリ３１７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
携帯網通信制御部３０２は、CPU３１１、携帯網通信インターフェース３１２、メモリ３１７により構成されており、無線通信に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ３１７に格納し、CPU３１１がメモリ３１７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
表示部３０３は、CPU３１１、タッチモニタ３１６、メモリモリ３１７により構成されており、画像表示に関する処理内容を記述しているプログラムをメ３１７に格納し、CPU３１１がメモリ３１７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

次に駐車場管理装置４について、図５を参照して説明する。図５は、駐車場管理装置４の装置構成を示すブロック図である。
駐車場管理装置４は、入庫装置４０１、出庫装置４０２、監視システム４０３、予約車専用入庫装置４０４を含んでおり、それぞれインターネットを介して外部とデータ通信可能となっている。

入庫装置４０１は、入庫を希望する車両をカメラ等により検知して車両入庫信号を出力する入庫制御部、車両入庫信号を受けて駐車券を発券し、駐車券が取り出されたことを検知したときに取り出し信号を出力する駐車券発券部、駐車券発券部からの駐車券の取り出しが完了したことを示す信号を受けてゲートの開閉を行うゲート開閉部を備えている。

図６は、入庫制御部、駐車券発券部、ゲート開閉部を実現するためのハードウェア構成例を示したブロック図である。
入庫装置４０１は、演算処理を行い周辺機器への制御信号を生成するCPU４１１、インターネット回線や駐車場管理装置４内でのデータ通信を行うためのLANインターフェース４１２と、ユーザの音声を入力するためのマイク４１３、画像表示を行う表示装置４１４、モータによりゲートを開閉する入庫用ゲート装置４１５、駐車券を発券する駐車券発券装置４１６、駐車場へ入庫しようとする車両を検知するカメラ等のセンサ４１７、CPU３１１に実行されるプログラムが格納されたメモリ４１８、を備えている。
入庫制御部は、CPU４１１、メモリ４１８で構成されており、入庫制御に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４１８に格納し、CPU４１１がメモリ４１８に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
駐車券発券部は、CPU４１１、駐車券発券装置４１６、メモリ４１８で構成されており、駐車券発券に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４１８に格納し、CPU４１１がメモリ４１８に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
ゲート開閉部は、CPU４１１、入庫用ゲート装置４１５、メモリ４１８で構成されており、ゲート開閉に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４１８に格納し、CPU４１１がメモリ４１８に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

出庫装置４０２は、出庫を希望する車両を駐車券の挿入により検知して車両出庫信号を出力する出庫制御部、車両出庫信号を受けて、車両の駐車時間情報を参照して駐車料金を算出し、駐車料金の表示、徴収を行い、徴収完了信号を出力する駐車料金徴収部、駐車料金徴収部からの徴収完了信号を受けてゲートの開閉を行うゲート開閉部を備えている。

図７は、出庫制御部、駐車料金徴収部、ゲート開閉部を実現するためのハードウェア構成例を示したブロック図である。
出庫装置４０２は、演算処理を行い周辺機器への制御信号を生成するCPU４２１、インターネット回線や駐車場管理装置４内でのデータ通信を行うためのLANインターフェース４２２と、ユーザの音声を入力するためのマイク４２３、駐車料金等の画像表示を行う表示装置４２４、モータによりゲートを開閉する出庫用ゲート装置４２５、駐車券の受領と料金徴収を行う駐車券受領兼料金徴収装置４２６、CPU４１１に実行されるプログラムが格納されたメモリ４２７、を備えている。
出庫制御部は、CPU４２１、メモリ４２７で構成されており、出庫制御に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４２７に格納し、CPU４２１がメモリ４２７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
駐車料金徴収部は、CPU４２１、駐車券受領兼料金徴収装置４２６、メモリ４２７で構成されており、料金受領に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４２７に格納し、CPU４２１がメモリ４２７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
ゲート開閉部は、CPU４２１、出庫用ゲート装置４２５、メモリ４２７で構成されており、ゲート開閉に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４２７に格納し、CPU４２１がメモリ４２７に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

図８は、監視システム４０３のシステム構成を示すブロック図である。
監視システム４０３は、駐車場内に設置されたカメラ４３１、カメラ４３１を制御するカメラ制御部４３２、カメラ４３１により撮影された駐車場内の画像を取得する画像取得部４３３、取得された画像に基づいて駐車場内の通路部分が渋滞しているか否かを判定する渋滞判定部４３４を備えている。なお、画像取得部４３３は本発明の画像取得手段、渋滞判定部４３４は本発明の渋滞判定手段に相当する。

カメラ４３１は、駐車場内に設置され、画像取得部４３３等に画像を送信するものであり、例えば駐車場内の監視カメラを用いることができる。

カメラ制御部４３２は、カメラ４３１の起動、停止やカメラの撮影方向、画質、ズームアップ、ズームダウンなど、カメラ４３１を操作するための信号を出力する。

画像取得部４３３は、カメラ４３１から駐車場内の画像を取得し、保存する。また保存した画像を渋滞判定部４３４に出力する。

渋滞判定部４３４は、駐車場内の画像を画像取得部から受け取り、駐車場の通路部分が渋滞しているか判定する。駐車場の通路部分に渋滞が発生していると判定した場合は、この駐車場を識別するための識別情報とともに渋滞している旨の判定結果をインターネット６を介して予約管理装置５へ送信する。また渋滞判定部４３４は駐車場の通路部分に渋滞が発生していないと判定した場合は、識別情報とともに渋滞していない旨の判定結果をインターネット６を介して予約管理装置５へ送信する。これらの判定、送信は定期的に行われる。

ここで、渋滞判定部４３４による駐車場の通路部分の渋滞の判定手法について説明する。
まず、渋滞判定部４３４は、駐車場内の画像中の通路部分を抽出する。予め駐車場の通路部分や駐車スペースを特定した配置図を用意しておいて、配置図と画像を照らし合わせることで、通路部分を抽出する。
次に、抽出した通路部分を走行する車両を検出し、車両の所定時間における移動距離を算出する。この移動距離が設定値以下である車両が存在する場合に、渋滞判定部４３４は渋滞していると判定する。
なお、移動距離と比較する設定値、移動距離の算出に用いる所定時間は適宜設定することが可能である。駐車場の形状、客層に応じて設定してもよいし、時間帯によって変更してもよい。

また、渋滞判定部４３４は、入庫装置４０１、出庫装置４０２、後述する予約車専用入庫装置４０４から通過した車両の台数に関する情報を取得し、駐車スペースに何台分の空きがあるか算出する。この空き状況に基づいて予約可能台数を決定し、予約可能台数がゼロでないかを判定する。駐車場の通路部分が渋滞しており、予約可能台数がゼロでない場合、通路部分の渋滞と予約可能台数に関する判定結果を予約管理装置５へ送信する。
なお、予約車専用駐車スペースを有する駐車場では、出庫装置４０２、予約車専用入庫装置４０４から通過した予約車両の台数に関する情報を取得し、予約車専用駐車スペースに何台分の空きがあるかを算出し、この空き状況に基づいて予約可能台数を決定し、通路部分の渋滞の判定結果とともに予約可能台数に関する判定結果を予約管理装置５へ送信する。

図９は、カメラ制御部４３２、画像取得部４３３、渋滞判定部４３４を実現するための監視システム４０３のハードウェア構成例を示したブロック図である。
監視システム４０３は、演算処理を行い周辺機器への制御信号を生成するCPU４４１、駐車場内の画像を撮影する複数のカメラ４３１、カメラ４３１により撮影され判定が行われる画像が保存され、CPU４１１に実行されるプログラムが格納されたメモリ４４２、インターネット回線や駐車場管理装置４内でのデータ通信を行うためのLANインターフェース４４３、を備えている。
カメラ制御部４３２は、CPU４４１、メモリ４４２により構成されており、カメラ制御に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４４２に格納し、CPU４４１がメモリ４４２に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
画像取得部４３３は、CPU４４１、メモリ４４２により構成されており、カメラ画像取得に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４４２に格納し、CPU４４１がメモリ４４２に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
渋滞判定部４３４は、CPU４４１、メモリ４４２により構成されており、渋滞判定に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４４２に格納し、CPU４４１がメモリ４４２に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

図１０は、予約車専用入庫装置４０４の装置構成を示すブロック図である。
予約車専用入庫装置４０４は、予約車専用入庫制御部４５１、予約保存部４５２、予約確認部４５３、予約料金徴収部４５４、駐車券発券部４５５、ゲート開閉制御部４５６を備えている。

予約車専用入庫制御部４５１は、入庫を希望する車両をカメラ等で確認したら、予約車専用入庫装置４０４を起動し、装置全体の制御を行う。

ユーザが予約管理装置５を介して予約手続を行った場合、予約保存部４５２は、予約管理装置５から予約したユーザであることを識別するための情報を含んだ予約情報を受信し、保存する。

予約確認部４５３は、予約車専用入庫制御部４５１からの起動信号を受けて、入庫を希望する車両の予約確認手続きを開始する。ユーザに対して予約完了情報を提示するよう表示装置を介して指示し、予約完了情報をカメラ等で取得する。ここで、予約完了情報は先の例のとおり、スマートフォン３で受信されたQRコードである。取得した予約完了情報と予約保存部４５２に保存されている予約情報とを照合し、入庫を希望する車両が予約したユーザの車両であるかを判定する。入庫を希望する車両が予約車であると判定した場合、予約車専用入庫制御部４５１へ判定結果を出力する。

予約料金徴収部４５４は、入庫を希望する車両が予約したユーザの車両であるとの判定結果が予約車専用入庫制御部４５１へ出力された後、予約車専用入庫制御部４５１からの料金徴収指示信号を受け、料金徴収手続きを開始する。ユーザに対して予約料金を支払うよう表示装置を介して指示し、料金の支払いがなされたか判定する。料金の支払いがなされたと判定した場合、予約車専用入庫制御部４５１へ判定結果を出力する。

駐車券発券部４５５は、料金の支払いがなされたとの判定結果が予約車専用入庫制御部４５１へ出力された後、予約車専用入庫制御部４５１からの駐車券発券信号を受け、駐車券発券手続きを開始する。駐車券発券部４５５は、駐車券を発券し、駐車券が受領されたか判定する。駐車券が受領されたと判定した場合、予約車専用入庫制御部４５１へ判定結果を出力する。

ゲート開閉制御部４５６は、駐車券が受領されたとの判定結果が予約車専用入庫制御部４５１へ出力された後、予約車専用入庫制御部４５１からのゲート開閉信号を受け、ゲートの開閉を行う。

図１１は、予約車専用入庫制御部４５１、予約保存部４５２、予約確認部４５３、予約料金徴収部４５４、駐車券発券部４５５、ゲート開閉制御部４５６を実現するための予約車専用入庫装置４０４のハードウェア構成例を示したブロック図である。
予約車専用入庫装置４０４は、演算処理を行い周辺機器への制御信号を生成するCPU４６１、インターネット回線や駐車場管理装置４内でのデータ通信を行うためのLANインターフェース４６２、ユーザからの音声入力を受け付けるマイク４６３、ユーザに対して文字、画像を提示する表示装置４６４、ゲートの開閉動作を行う予約車入庫用ゲート装置４６５、駐車券を発券する駐車券発券装置４６６、料金を徴収する予約料金徴収装置４６７、ユーザからの提示情報を取得するカメラ４６８、予約情報が保存され、CPU４６１に実行されるプログラムが格納されたメモリ４６９を備えている。
予約車専用入庫制御部４５１は、CPU４６１、メモリ４６９により構成されており、入庫制御に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
予約保存部４５２は、CPU４６１、メモリ４６９により構成されており、予約情報保存に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
予約確認部４５３は、CPU４６１、メモリ４６９により構成されており、予約確認に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
予約料金徴収部４５４は、CPU４６１、予約料金徴収装置４６７、メモリ４６９により構成されており、料金徴収に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
駐車券発券部４５５は、CPU４６１、駐車券発券装置４６６、メモリ４６９により構成されており、駐車券発券に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。
ゲート開閉制御部４５６は、CPU４６１、予約車入庫用ゲート装置４６５、メモリ４６９により構成されており、ゲート開閉に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ４６９に格納し、CPU４６１がメモリ４６９に格納されているこれらのプログラムを実行することで、実現される。

図１２は、予約車専用入庫装置４０４が設置され、予約車専用の駐車スペースが設けられた駐車場を示す概略図である。
予約を行ったユーザの車両は予約専用入庫装置より入庫することができ、また予約専用駐車スペースに駐車することができる。

次に予約管理装置５について、図１３を参照して説明する。図１３は、予約管理装置５のシステム構成をブロック図で示したものである。
予約管理装置５は、渋滞している駐車場の情報を保存している渋滞情報保存部５０１、ユーザ端末から目的地情報を取得する目的地情報取得部５０２、目的地駐車場または目的地周辺駐車場（以下、単に目的地駐車場という）が渋滞している駐車場であるかを判定する駐車場判定部５０３、目的地駐車場の渋滞情報をユーザ端末へ出力する駐車場情報出力部５０４、車両２やスマートフォン３からの予約手続を受信し、予約情報を管理し、駐車場管理装置４へ送信する予約情報管理部５０５を備えている。
なお、渋滞情報保存部５０１は本発明の保存手段に相当する。目的地情報取得部５０２は本発明の目的地情報取得手段に相当する。駐車場判定部５０３は本発明の駐車場判定手段に相当する。駐車場情報出力部５０４は駐車場情報出力手段に相当する。

渋滞情報保存部５０１は、駐車場管理装置４の監視システム４０３から、駐車場の通路部分が渋滞していると判定された駐車場の識別情報と判定結果とをインターネット６を介して受信する。また渋滞情報保存部５０１は、駐車場管理装置４の監視システム４０３から、駐車場の通路部分が渋滞していると判定され、かつ予約可能台数がゼロでないと判定された駐車場の識別情報と判定結果とをインターネット６を介して受信する。
渋滞情報保存部５０１は、駐車場内の通路部分が渋滞していると判定された駐車場を示す渋滞駐車場第１リスト、駐車場内の通路部分が渋滞していると判定され、かつ予約可能台数がゼロでないと判定された駐車場を示す渋滞駐車場第２リストを保存している。
渋滞情報保存部５０１では駐車場の識別情報と渋滞が発生している旨の判定結果を受信すると、受信した情報を駐車場の識別情報が渋滞駐車場第１リストに保存する。また駐車場管理装置４の監視システム４０３から、識別情報と渋滞が発生していない旨の判定結果を受信すると、駐車場の識別情報が渋滞駐車場第１リストから削除する。
また渋滞情報保存部５０１は、駐車場管理装置４の監視システム４０３から、駐車場の通路部分が渋滞していると判定され、かつ予約可能台数がゼロでないと判定された駐車場の識別情報と判定結果とをインターネット６を介して受信する。渋滞情報保存部５０１では駐車場の識別情報と渋滞が発生している旨の判定結果を受信すると、その駐車場の識別情報が渋滞駐車場第２リストに保存される。また駐車場管理装置４の監視システム４０３から、識別情報と渋滞が発生していない旨の判定結果、または予約可能台数がゼロである旨の判定結果を受信すると、駐車場の識別情報が渋滞駐車場第２リストから削除される。
この渋滞駐車場リストおよび渋滞駐車場リストに保存されている個々の駐車場の識別情報は、本発明における渋滞駐車場情報に相当する。

目的地情報取得部５０２は、ユーザ端末である車両２のルート設定部２０１に入力された目的地情報を、スマートフォン３、インターネット６を介して取得する。
目的地情報取得部５０２は、地図情報を有しており、その地図情報を参照して目的地情報に基づく目的地に駐車場があると判断した場合、その駐車場を目的地駐車場として保存する。目的地に駐車場がない場合は、地図情報を参照して、目的地周辺に位置する駐車場を検索し、目的地周辺の駐車場を目的地駐車場として保存する。

駐車場判定部５０３は、目的地情報取得部５０２により保存された目的地駐車場が渋滞情報保存部５０１に保存されている渋滞駐車場情報で示される駐車場、すなわち渋滞駐車場第１リストに保存されている駐車場か否かを判定する。この判定は、ユーザによるルート設定時およびその後ナビゲーション終了時まで定期的に行われる。

駐車場情報出力部５０４は、駐車場判定部５０３が目的地駐車場が渋滞している駐車場であると判定した場合、渋滞情報をインターネット６、スマートフォン３を介して車両２のルート設定部２０１、すなわちユーザ端末へ出力する。

また、駐車場判定部５０３は、目的地駐車場が渋滞駐車場第２リストに保存されている駐車場か否かを判定し、駐車場情報出力部５０４は、目的地駐車場が渋滞しており、かつ予約可能台数がゼロでない駐車場であると判定された場合、予約手続情報を含む渋滞情報をユーザ端末へ出力する。

予約情報管理部５０５は、予約手続情報を含む渋滞情報を受信したユーザ端末で、予約手続が行われた場合に、そのユーザの予約要求を受け付け、ユーザの識別情報と予約された駐車場の識別情報を保存する。
予約情報管理部５０５は、予約された駐車場の駐車場管理装置４に対して、予約時間や予約したユーザの識別情報などを含む予約情報を送信する。また予約情報管理部５０５は、駐車場管理装置４から予約が許容できる旨を示す予約確定通知を受領した場合、予約したユーザに対して、予約が確定した旨の通知と入庫の際に予約したユーザであることを示す識別情報（QRコード）などを含む予約完了情報を送信する。

図１４は、渋滞情報保存部５０１、目的地情報取得部５０２、駐車場判定部５０３、駐車場情報出力部５０４、予約情報管理部５０５を実現するための予約管理装置５のハードウェア構成例を示したブロック図である。
渋滞情報保存部５０１、目的地情報取得部５０２、駐車場判定部５０３、駐車場情報出力部５０４はそれぞれ、CPU５１１、LANインターフェース５１２、メモリ５１３で構成されており、渋滞情報の保存、目的地情報の取得、駐車場の判定、駐車場情報の出力に関する処理内容を記述しているプログラムをメモリ５１３に格納し、CPU５１１がメモリ５１３に格納されているこれらのプログラムを実行し、LANインターフェース５１２を介してお互いにあるいは外部と通信を行うことで、実現される。

次に、駐車場情報提供システム１の動作について、図１５、図１６、図１７を参照して、説明する。

図１５は、駐車場情報提供システム１の一部である監視システム４０３と渋滞情報保存部５０１における渋滞駐車場情報の更新動作を示すフローチャートである。
更新動作に先立ち、駐車場管理装置４は起動されており、カメラ４３１が駐車場内の撮影を行っている状態とする。
本フローチャートに記載の更新動作は、駐車場管理装置４が起動されてから、所定の期間ごとに定期的に開始される。所定の期間を短くすることにより、リアルタイムに近い更新動作を行うことも可能である。

まず、画像取得部４３３はカメラ４３１が撮影を行っている画像データを取得する（ステップＳ１０１）。
次に、渋滞判定部４３４は、画像データを解析して、駐車場の通路部分が渋滞しているか判定する（ステップＳ１０２）。
渋滞判定部４３４が渋滞していると判定した場合（YESの場合）、渋滞判定部４３４は駐車場の識別番号と判定結果を渋滞情報保存部５０１に出力し、渋滞情報保存部５０１は駐車場の識別番号を渋滞駐車場第１リストに追加する（ステップＳ１０３）。
ステップＳ１０２で渋滞判定部４３４が渋滞していないと判定した場合（NOの場合）、渋滞判定部４３４は駐車場の識別番号と判定結果を渋滞情報保存部５０１に出力し、渋滞情報保存部５０１は駐車場の識別番号を渋滞駐車場第１リストから削除する（ステップＳ１０４）。
上記の更新動作により、渋滞駐車場第１リストが定期的に更新される。

また、図１６は、駐車場情報提供システム１の一部である監視システム４０３と渋滞情報保存部５０１における予約可能台数を考慮した場合の渋滞駐車場情報の更新動作を示すフローチャートである。図１５と共通するステップについては同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップＳ１０２で渋滞判定部４３４が駐車場の通路部分が渋滞していると判定した場合、渋滞判定部４３４はさらに駐車場の予約可能台数がゼロなっていないか判定する（ステップＳ１１１）。予約可能台数がゼロでない場合、駐車場の識別番号と判定結果とともに予約可能台数を渋滞情報保存部５０１に出力し、渋滞情報保存部５０１は駐車場の識別番号とともに予約可能台数を渋滞駐車場第２リストに追加する（ステップＳ１０３）。ステップＳ１１１で駐車場の予約可能台数がゼロの場合は、渋滞駐車場第２リストからその駐車場情報を削除する（ステップＳ１０４）。

上記の更新動作により、渋滞駐車場第２リストが定期的に更新される。
上記のような図１５、図１６のフローチャートで示された更新動作により、渋滞駐車場第１リスト、渋滞駐車場第２リスト、すなわち渋滞駐車場情報が定期的に更新される。

次に更新されている渋滞駐車場情報を使って目的地駐車場が渋滞しているか判定する駐車場情報提供システム１の動作を説明する。
図１７は、駐車場情報提供システム１の一部である予約管理装置５における目的地駐車場が渋滞しているか判定する動作を示すフローチャートである。
本フローチャートに記載の判定動作は、車両２のルート設定部２０１に対してユーザが目的地を入力したとき、またはルート設定部２０１がルート検索を行ったときに開始される。また、ルート設定が行われた後、ルート設定部２０１によるナビゲーションが終了するまでの間、定期的に判定動作は開始される。

まず、目的地情報取得部５０２は車両２よりスマートフォン３、インターネット６を介して目的地情報を取得し、地図情報を参照して、目的地駐車場を特定し、保存する（ステップＳ１２１）。
次に、駐車場判定部５０３は保存されている目的地駐車場と渋滞駐車場第１リストを比較し、目的地駐車場が渋滞駐車場であるか否かを判定する（ステップＳ１２２）。
ステップＳ１２２で目的地駐車場が渋滞駐車場であると判定された場合、駐車場情報出力部５０４は駐車場が渋滞していることを示す渋滞情報をインターネット６、スマートフォン３を介して車両２へ出力する（ステップＳ１２３）。
ステップＳ１２２で目的地駐車場が渋滞駐車場でないと判定された場合は、どこの駐車場を選んでも支障なく駐車できるため、特にドライバに提供する情報がないので、何も行わず、フローを終了する。

また、駐車場の予約可能台数を考慮した場合の判定動作は、ステップＳ１２２、Ｓ１２３が異なる。この場合、ステップＳ１２２で、駐車場判定部５０３は保存されている目的地駐車場と渋滞駐車場第２リストを比較し、目的地駐車場が渋滞駐車場であるか否かを判定する。このステップＳ１２２で目的地駐車場が渋滞駐車場であると判定された場合、ステップＳ１２３で駐車場情報出力部５０４は予約手続情報を含む渋滞情報とをインターネット６、スマートフォン３を介して車両２へ出力する。
上記のような動作により、ユーザは目的地駐車場が渋滞している駐車場であるか否かを知ることができる。このように駐車場の中の適切な状況を提供することで、ユーザがどの駐車場に向かえばいいか、あるいは予約を行うべきかという判断を支援することができる。

次に駐車場情報提供システム１を用いて駐車場予約を行う際の車両２および駐車場情報提供システム１の動作について図１８のフローチャートを参照して説明する。

本フローチャートは、予約手続情報を含む渋滞情報が予約管理装置５から車両２へ送信された段階で開始する。
まず、予約管理装置５から送信された予約手続情報を含む渋滞情報を車両２が受領する（ステップＳ１３１）。
次に、ユーザが予約を行う場合は、予約手続が実行され、予約が行われない場合は、本フローチャートは終了する（ステップＳ１３２）。
予約手続が実行された場合、車両２から予約管理装置５へ予約申込通知が送信され、予約管理装置５は予約申込通知を保存し、駐車場管理装置４へ予約を許容できるか問い合わせを行うとともにユーザの識別情報を送信する（ステップＳ１３３）。
駐車場管理装置４は予約を許容するか判断を行い（ステップＳ１３４）、許容する場合、予約確定通知を予約管理装置５へ送信し、予約管理装置５は予約完了情報として、車両２へ予約の確定を伝える通知と駐車場到着時に提示する予約ユーザであることを示す識別情報（QRコード）を送信する（ステップＳ１３５）。
一方、ステップＳ１３４で駐車場管理装置４が予約を許容しないと判断した場合は、ステップＳ１３６に進み、駐車場管理装置４が予約管理装置５へ予約不可の通知を送信し、予約管理装置５は車両２へ予約の不成立を伝える通知を送信する（ステップＳ１３６）。
これにより、ユーザは渋滞情報を考慮して選ばれた駐車場の中から駐車場予約を行うことができる。

以上のような本実施の形態１に係る駐車場情報提供システム１によれば、駐車場内の画像に基づいて駐車場の通路部分が渋滞しているか否かが判定され、適時その情報が更新されるとともに、ユーザが必要なときに目的地駐車場が渋滞している駐車場であるか否かを示す渋滞情報が車両２に出力される。この渋滞情報を受けて、ユーザは目的とする駐車場の中の適切な状況を得ることができる。

また本実施形態に係る駐車場情報提供システム１は、駐車場の通路部分の渋滞の有無を判定するものである。通路部分の渋滞を判定することにより、駐車場内でスムーズに駐車スペースを見つけ、駐車し、出場できる駐車場を選択するための情報を提供することができる。

また本実施形態に係る駐車場情報提供システム１は、駐車場の通路部分が渋滞しており、かつ予約可能台数がゼロでない駐車場に関する予約手続情報を含む渋滞情報を提供するものである。目的地駐車場が渋滞していることに加え、予約も可能であることを通知することにより、ユーザが渋滞情報を考慮して予約の要否を判断するための情報を提供することができる。またユーザは渋滞情報を考慮して予約キャンセルの要否を判断するための情報としても利用することができる。

実施の形態２

本発明の実施の形態２について説明する。実施の形態１の構成、動作と同様の部分については説明を省略し、実施の形態１と異なる部分について、以下に説明する。

本発明の実施の形態１では、駐車場の通路部分が渋滞しているか否かを判断するために、駐車場内の画像から通路部分を抽出して、渋滞の判定を行っていた。通路部分を抽出するために、予め駐車場の通路部分や駐車スペースを特定した配置図を用意していた。実施の形態２は、そのような配置図が用意されていない駐車場において、通路部分が渋滞しているか否かを判定する手法に関する。

本実施の形態２における渋滞判定部４３４は、駐車場内の画像から、通路部分か否かにかかわらず、走行する車両を検出し、車両の所定時間における移動距離を算出する。そして、この移動距離が設定値以下の車両がその長手方向に３台連なって存在する場合、通路部分は渋滞していると判定する。設定値や所定時間については実施の形態１と同様である。

上記のように車両がその長手方向に３台連なって存在する場合を渋滞と判定する理由は次のとおりである。
本実施の形態２では通路部分を抽出することなく、車両を検出しているため、すでに駐車スペースに駐車している車両も検出対象となる。通常の駐車場において駐車スペースに駐車されている車両は、駐車スペースから移動できるように、その長手方向に沿って多くとも２台までである。３台以上が連なって駐車する場合は、車両ごとに所定距離を空けていなければ出発できなくなるからである。そのため、渋滞判定の条件を、移動距離が設定値以下の車両がその長手方向に３台以上連なって存在する場合とすることで、駐車スペースの車両を含めた誤検出を抑制することができる。
なお、連なるとは所定の距離以下でならんでいることをいい、所定の距離以上離れている車両については連なっているものとしない。この所定の距離は、駐車されている車両が誤判定されることを避けるため、駐車スペース間の距離を考慮して決定すればよい。

以上のような本実施の形態２に係る駐車場情報提供システムによれば、実施の形態１の効果とともに、駐車場の配置図が事前に用意されていない駐車場においても、通路部分の渋滞に関する誤検出、誤判定を抑制することができ、ユーザは目的とする駐車場の中のより適切な状況を得ることができる。

上記実施の形態１，２において、ルート設定部２０１の例としてカーナビを挙げたが、ナビゲーションに関するアプリケーションをインストールしたスマートフォンやＰＣ等であってもよい。

上記実施の形態１，２において、車両２はスマートフォン３を介してインターネット６と接続されていたが、車両２が直接インターネット６と通信可能な通信網と接続できるような通信制御部を有しており、直接インターネット６と通信可能なように構成してもよい。

上記実施の形態１，２において、カメラ４３１は駐車場の監視カメラを例としてあげたが、インターネット６へ画像を送信可能な車両に設置されたドライブレコーダを用いてもよい。またカメラ４３１に代えて、駐車場に設置した車速センサなどを用いてもよい。

上記実施の形態１，２において、画像取得部４３３、渋滞判定部４３４は駐車場管理装置４に含まれるものとしたが、カメラ４３１の画像を予約管理装置５に送信することにより、画像取得部４３３、渋滞判定部４３４を予約管理装置５が含むようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、駐車場情報提供システム１は渋滞判定部４３４で渋滞の有無を判定し、目的地駐車場が渋滞している場合に、駐車場情報出力部５０４が渋滞情報を車両２へ出力していたが、渋滞判定部４３４で渋滞の程度を判定し、渋滞の程度を含めた渋滞情報を駐車場情報出力部５０４が車両２に出力するようにしてもよい。渋滞の程度として、例えば、車両が連なっている台数を用いて、段階的に評価したものを用いることができる。

上記実施の形態１において、駐車場の通路部分は駐車場の配置図を用いて抽出していた。また、上記実施の形態２において、通路部分の抽出に代えて車両が３台以上連なっていることを通路が渋滞している判定条件とした。これらに代えて、駐車場の駐車スペースの白線や通路部分の白線を利用して通路部分を抽出するようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、駐車場管理装置４は、カメラ４３１とは別の構成として画像取得部４３３、渋滞判定部４３４を有しており、画像取得部４３３によりカメラの画像を取得し、渋滞判定部４３４により渋滞の判定を行っていたが、カメラ４３１自体に渋滞判定部を備えさせ、判定結果を予約管理装置５へ出力するようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、渋滞判定部４３４は渋滞情報の送信を定期的に行っていたが、判定結果に変化があった場合に送信するようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、渋滞情報保存部５０１は渋滞駐車場リストに対して渋滞があると判定された駐車場の識別情報を保存してリストとしていたが、事前に渋滞情報の提供が行える駐車場のリストを作成しておき、リスト上で、渋滞があると判定された駐車場に対してフラグを立て、渋滞がないと判定された場合にはフラグを削除するようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、予約車専用入庫装置４０４は予約料金徴収部４５４により予約料金の徴収を行っていたが、無料であってもよく、また会員制のサービスとすることで別途課金されるようにしてもよい。また出庫時に出庫装置４０２により徴収されるようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、予約したユーザであることを識別する情報としてQRコードを用いていたが、予約したユーザであることを識別できるものであればよく、予約時に予め登録したカード情報を予約車専用入庫装置４０４に送信し、そのカードを入庫時に提示するようにしてもよい。あるいは予めカード情報を登録することに代えて、自動車のナンバープレートの情報を登録して識別に用いるようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、渋滞判定部４３４は通路部分が渋滞しており、かつ予約可能台数がゼロでない駐車場を渋滞情報保存部５０１に送信していたが、渋滞していると判定した駐車場の予約可能台数を渋滞情報保存部５０１に送信して保存するようにしてもよい。このようにすることで、予約可能台数を予約管理装置５で管理することができ、予約手続が行われた場合に予約の可否を即座に回答することができる。

上記実施の形態１，２において、予約情報管理部５０５は予約管理装置５に設けられていたが、駐車場管理装置４に設けるようにし、車両２やスマートフォン３からの予約手続を直接、駐車場管理装置４で受けるようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、渋滞情報保存部５０１は渋滞駐車場第１リスト、渋滞駐車場第２リストを備え、駐車場情報出力部５０４は渋滞情報と予約手続情報を含む渋滞情報を出力していたが、渋滞情報保存部５０１はいずれか一方のリストのみを備えており、駐車場情報出力部５０４はいずれか一方の渋滞情報のみを出力するようにしてもよい。

上記実施の形態１，２において、予約者専用入庫装置や予約車専用駐車スペースを備えた駐車場を示したが（図１２）、予約者専用入庫装置や予約車専用駐車スペースを備えない駐車場であってもよい。

本発明に係る駐車場情報提供システムおよび駐車場情報提供方法は、車両やWEB端末がネットワークから情報授受を行う通信分野にて利用することができる。

１ 駐車場情報提供システム、２ 車両、３ スマートフォン、４ 駐車場管理装置、５ 予約管理装置、６ インターネット、２０１ ルート設定部、２０２ 車両Wi-Fi通信制御部、２１１ ECU、２１２ CANインターフェース、２１３ Wi-Fiインターフェース、２１４ マイク、２１５ スピーカ、２１６ タッチモニタ、２１７ メモリ、２１８ カメラ、３０１ 携帯Wi-Fi通信制御部、３０２ 携帯網通信制御部、３０３ 表示部、３１１ CPU、３１２ 携帯網通信インターフェース、３１３ Wi-Fiインターフェース、３１４ マイク、３１５ スピーカ、３１６ タッチモニタ、３１７ メモリ、４０１ 入庫装置、４０２ 出庫装置、４０３ 監視システム、４０４ 予約車専用入庫装置、４１１ CPU、４１２ LANインターフェース、４１３ マイク、４１４ 表示装置、４１５ 入庫用ゲート装置、４１６ 駐車券発券装置、４１７ センサ、４１８ メモリ、４２１ CPU、４２２ LANインターフェース、４２３ マイク、４２４ 表示装置、４２５ 出庫用ゲート装置、４２６ 駐車券受領兼料金徴収装置、４２７メモリ、４３１ カメラ、４３２ カメラ制御部、４３３ 画像取得部、４３４ 渋滞判定部、４４１ CPU、４４２ メモリ、４４３ LANインターフェース、４５１ 予約車専用入庫制御部、４５２ 予約保存部、４５３ 予約確認部、４５４ 予約料金徴収部、４５５ 駐車券発券部、４５６ ゲート開閉制御部、４６１ CPU、４６２ LANインターフェース、４６３ マイク、４６４ 表示装置、４６５ 予約車入庫用ゲート装置、４６６駐車券発券装置、４６７ 予約料金徴収装置、４６８ カメラ、４６９ メモリ、５０１ 渋滞情報保存部、５０２ 目的地情報取得部、５０３ 駐車場判定部、５０４ 駐車場情報出力部、５０５ 予約情報管理部、５１１ CPU、５１２ LANインターフェース、５１３ メモリ

Claims (1)

1. 駐車場内の画像を取得する画像取得手段と、
   前記画像取得手段により取得された前記画像に基づいて、前記駐車場の通路部分が渋滞しているか否かを判定する渋滞判定手段と、
   前記渋滞判定手段が前記駐車場の通路部分が渋滞していると判定した場合は、前記駐車場の通路部分が渋滞している駐車場であることを示す渋滞駐車場情報を保存する保存手段と、
   車両の目的地に関する目的地情報をユーザ端末より取得する目的地情報取得手段と、
   前記目的地情報取得手段により取得された前記目的地情報により特定される目的地駐車場が、前記保存手段に保存された前記渋滞駐車場情報で示される渋滞駐車場か否かを判定する駐車場判定手段と、
   前記駐車場判定手段が、前記目的地駐車場が前記渋滞駐車場であると判定した場合に、前記目的地駐車場の通路部分が渋滞している駐車場であることを示す渋滞情報を前記ユーザ端末へ出力する駐車場情報出力手段と、
   を備え、
   前記渋滞判定手段は、前記画像に基づいて、前記駐車場を走行する車両の所定時間における移動距離を算出し、前記移動距離が設定値以下である車両がその長手方向に沿って３台連なって存在する場合、前記通路部分は渋滞していると判定することを特徴とする
   駐車場情報提供システム。

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