JP6222131B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば開閉自在な開閉ルーフを格納する格納区画を覆うとともに、車体に対して開閉自在に連結されたデッキカバーを備えたような車両の後部車体構造に関する。
車両の形態の1つとして、乗員が乗り込む車室部の上部を開閉自在な開閉ルーフで覆った車両、所謂オープンカーがある。このような開閉ルーフを有する車両は、例えば、車両後部に形成した格納区画に、格納部材である開閉ルーフを折り畳むようにして格納することで、車室部の上部を解放している。
例えば、特許文献1には、車両前方に位置する前部ルーフ(11)、及び車両後方に位置するとともに、車体から立設した立設部(9)に後端が回転自在に支持された後部ルーフ(12)で構成した格納部材である開閉ルーフ(6)と、車体後部に開閉ルーフ(6)を格納する格納区画(24)とを備えた車両が記載されている。
この特許文献1では、バックウインドウ(28)が車両下方へ移動して車室内に格納されたのち、前部ルーフ(11)と後部ルーフ(12)との連結箇所を回転軸(13)として、前部ルーフ(11)が車両上方後方へ回動する。
その後、後方ルーフ(12)と立設部(9)との連結箇所を回転軸(8)として前部ルーフ(11)、及び後部ルーフ(12)が一体的に車両後方上方へ回動することで、格納区画(24)に格納することができるとされている。
このような開閉ルーフを有する車両において、格納部材である開閉ルーフが格納される格納区画は、開閉ルーフの開閉状態に関わらず、車両の外観を損なうことがないように開閉自在なデッキカバーで覆われている。
この開閉自在なデッキカバーの開閉構造としては、例えば、特許文献1のように、デッキカバー(25)の後端と車体とを回転自在に連結するヒンジによって、デッキカバー(25)を回動させる開閉構造が知られている。
また、別のデッキカバーの開閉構造としては、例えば、デッキカバーと車体とを連結する複数のリンク部材と、リンク部材を回動させる駆動機構部とによって、車両上方へ持ち上がるようにデッキカバーを略平行移動させる開閉構造が知られている。
ところで、特許文献1のように、乗員の後方において車両上方へフィン状に隆起した隆起部(27)を車幅方向に所定間隔を隔てて並置したデッキカバーの場合、略平板状のデッキカバーに比べて、その大きさが大きくなるため重量が重く、かつデッキカバーにおける重心位置も高くなり易い。
このように車両上下方向に高さのある大型のデッキカバーを、例えば、車両上方へ持ち上がるように略平行移動させて開閉した場合、風に煽られる、あるいはその大きさによってデッキカバーが揺れ動き易くなり、デッキカバーの開閉軌跡が安定し難いという問題があった。
さらに、例えば、車両前後方向で開閉ルーフと近接するとともに、隆起部を車幅方向に連結するヘッダ部を設けた場合、デッキカバーがより大型化することによって、デッキカバーの開閉軌跡がより安定し難くなるおそれがあった。
このため、デッキカバーを閉じた際、デッキカバーのヘッダ部が開閉ルーフに接触することによる不具合、あるいは開閉ルーフの後部に設けたシール部材をデッキカバーが正常に押圧しないことによる不具合などが生じるおそれがあった。
国際公開第2005/061253号
本発明は、上述の問題に鑑み、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバーを閉じた際、格納部材に対するデッキカバーの位置ズレを抑制できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の上部を覆うルーフ、または/および前記ルーフよりも車両後方に位置するバックウインドウを格納部材として、車両上方からの前記格納部材の格納を許容するとともに、車体に形成した格納区画と、該格納区画の車両上方を開閉自在に覆うデッキカバーと、前記車体及び前記格納部材を連結する左右一対のリンク部材とを備えた車両の後部車体構造であって、前記デッキカバーに、車幅方向に所定間隔を隔てた位置で車両上方へ向けて形成した左右一対のカバー側壁部と、該カバー側壁部の上端を車幅方向に連結するとともに、前記ルーフと車両前後方向で近接するヘッダ部とを備え、前記リンク部材に対する前記ヘッダ部の位置を、前記リンク部材と前記ヘッダ部との凹凸嵌合によって決定する左右一対の位置決め手段を備えたことを特徴とする。
上記ルーフは、車両後方へ折り畳むように格納されるルーフであって、幌布や幌骨で構成したソフトトップ、あるいは金属製や樹脂製等のルーフで構成したハードトップとすることができる。もしくは車室部の上部に固定されたルーフとすることができる。
上記デッキカバーは、カバー側壁部とヘッダ部とで構成した正面視略門型形状のデッキカバー、あるいは正面視略山形形状に隆起したカバー側壁部とヘッダ部とで構成したデッキカバーなどとすることができる。
この発明により、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバーを閉じた際、格納部材に対するデッキカバーの位置ズレを抑制することができる。
具体的には、格納部材とリンク部材とを連結しているため、車両の後部車体構造は、格納部材とリンク部材との相対位置が変化することがない。
すなわち、リンク部材に対するヘッダ部の位置を決定する左右一対の位置決め手段によって、車両の後部車体構造は、格納部材に対するデッキカバーの位置決めを行うことができる。これにより、車両の後部車体構造は、格納部材に対するデッキカバーの位置のズレ、特にヘッダ部の位置ズレを抑制することができる。
このため、車両の後部車体構造は、大型のデッキカバーを閉じた際、デッキカバーが格納部材に接触することを防止できる。さらに、車両の後部車体構造は、デッキカバーと格納部材とのクリアランスを略一定に保つことができるため、車両の見栄映えが損なわれることを防止できる。
加えて、位置決め手段によって、格納部材に対するデッキカバーの位置ズレを抑制できるため、車両の後部車体構造は、リンク部材の機械的強度を向上した場合に比べて、車両後部における重量の増加を抑制することができる。
従って、車両の後部車体構造は、リンク部材に対するヘッダ部の位置を決定する左右一対の位置決め手段によって、格納部材に対するデッキカバーの位置ズレを抑制することができる。
この発明の態様として、前記格納区画に格納される前記格納部材が、前記ルーフの場合、前記ヘッダ部と前記ルーフとの間に介在するシール部材を備えることができる。
この発明により、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉できるとともに、ヘッダ部とルーフとの間におけるシール性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、デッキカバーを閉じる際、ルーフに対するデッキカバーの位置ズレが大きい状態で、ルーフに装着したシール部材をヘッダ部が押圧すると、シール部材が意図しない形状に変形する、あるいはルーフとヘッダ部との間にシール部材を噛み込むおそれがある。
これに対して、ルーフとヘッダ部との位置ズレを位置決め手段によって抑制できるため、車両の後部車体構造は、ルーフとヘッダ部との間に噛み込むことなく、シール部材をヘッダ部で正常に押圧することができる。
さらに、ルーフとヘッダ部との間にシール部材が噛み込んだ場合、ヘッダ部がシール部材に引っ掛って傾きながら離脱するおそれがあるのに対して、車両の後部車体構造は、シール部材に引っ掛かることなくヘッダ部を離脱させることができる。これにより、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉することができる。
加えて、車両の後部車体構造は、意図しない形状に変形した状態で長期間放置されることによるシール部材の形状変化を防止することができる。これにより、車両の後部車体構造は、ルーフとヘッダ部との間におけるシール性を長期間に亘って安定して確保することができる。
従って、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉できるとともに、ヘッダ部とルーフとの間におけるシール性を安定して確保することができる。
またこの発明の態様として、前記格納区画に格納される前記格納部材が、前記バックウインドウの場合、前記デッキカバーと前記バックウインドウとの間に介在するシール部材を備えることができる。
この発明により、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉できるとともに、デッキカバーとバックウインドウとの間におけるシール性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、デッキカバーを閉じる際、バックウインドウに対するデッキカバーの位置ズレが大きい状態で、バックウインドウに装着したシール部材をデッキカバーが押圧すると、シール部材が意図しない形状に変形する、あるいはバックウインドウとデッキカバーとの間にシール部材を噛み込むおそれがある。
これに対して、バックウインドウとデッキカバーとの位置ズレを位置決め手段によって抑制できるため、車両の後部車体構造は、バックウインドウとデッキカバーとの間に噛み込むことなくシール部材をデッキカバーで正常に押圧することができる。
さらに、バックウインドウとデッキカバーとの間にシール部材が噛み込んだ場合、デッキカバーがシール部材に引っ掛って傾きながら離脱するおそれがあるのに対して、車両の後部車体構造は、シール部材に引っ掛かることなくデッキカバーが離脱することができる。これにより、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉することができる。
加えて、車両の後部車体構造は、意図しない形状に変形した状態で長期間放置されることによるシール部材の形状変化を防止することができる。これにより、車両の後部車体構造は、バックウインドウとデッキカバーとの間におけるシール性を長期間に亘って安定して確保することができる。
従って、車両の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバーを開閉できるとともに、デッキカバーとバックウインドウとの間におけるシール性を安定して確保することができる。
またこの発明の態様として、前記左右一対の位置決め手段を、左右一対の第1位置決め手段として、該第1位置決め手段に対して車両下方に位置するとともに、前記車体に対する前記カバー側壁部の下部の位置を決定する左右一対の第2位置決め手段を備えることができる。
この発明により、車両の後部車体構造は、車体に対するデッキカバーの下部の位置ズレを抑制することができる。
従って、車両の後部車体構造は、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバーを閉じた際、第1位置決め手段、及び第2位置決め手段の協働によって、デッキカバーの位置ズレをより確実に抑制することができる。
本発明により、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバーを閉じた際、格納部材に対するデッキカバーの位置ズレを抑制できる車両の後部車体構造を提供することができる。
開閉ルーフを閉じた状態における車両の外観を示す外観斜視図。 開閉ルーフを開いた状態における車両の外観を示す外観斜視図。 デッキカバーを開いた状態における車両内側から見た開閉機構を示す側面図。 車両外側から見たルーフ開閉機構を示す側面図。 前方下部規制構造体における車幅方向に沿った断面を示す車幅方向断面図。 車両外側から見た車体側当接部材を示す要部外観斜視図。 前方上部規制構造体における車両前後方向に沿った断面を示す車両前後方向断面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施例における車両1の後部車体構造について、図1から図7を用いて詳しく説明する。
なお、図1は開閉ルーフ5を閉じた状態における車両1の外観斜視図を示し、図2は開閉ルーフ5を開いた状態における車両1の外観斜視図を示し、図3はデッキカバー10を開いた状態における車両内側から見た開閉機構の側面図を示している。
さらに、図4は車両外側から見たルーフ開閉機構20の側面図を示し、図5は前方下部規制構造体60の車幅方向断面図を示し、図6は車両外側から見た車体側当接部材62の要部外観斜視図を示し、図7は前方上部規制構造体70の車両前後方向断面図を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図1中の上方を車両上方とし、図1中の下方を車両下方とする。
まず、本実施例における車両1は、図1及び図2に示すように、前輪2やボンネット3が配設された車両前部4と、車両上部を開閉自在な開閉ルーフ5で覆うとともに、乗員が乗り込む車室部6と、後輪7や左右一対のリヤフェンダー8が配設された車両後部9とを、車両前方からこの順番で配置して構成している。
さらに、車両後部9は、図3に示すように、左右一対のリヤフェンダー8の間における車両前方側において、車両上方が開口した格納区画S1と、格納区画S1の開口を閉塞するデッキカバー10とで構成した格納部分(図示省略)を備えている。
加えて、車両後部9には、図3に示すように、左右一対のリヤフェンダー8の間における車両後方側、すなわち格納区画S1の車両後方において、車両上方が開口した荷室区画S2と、荷室区画S2の開口を閉塞するトランクリッド11とで構成した荷室部分(図示省略)を備えている。
そして、車両1は、図1から図3に示すように、車室部6の車両上方を覆う開閉ルーフ5、及び車室部6の車両後方に位置するバックウインドウ部12を、格納区画S1に格納可能に構成した、所謂、オープンカーである。
より詳しくは、開閉ルーフ5は、図1から図3に示すように、車室部6の上部において、車両前方に位置するフロントルーフ51と、フロントルーフ51の後方に位置するリヤルーフ52とで構成している。
フロントルーフ51は、車両前後方向の長さが車室部6の上部の半分以上を占める長さであって、車体の外観意匠面であるアッパパネル511と、車両上下方向でアッパパネル511と対向するロアパネル512とを一体的に接合して形成している。このフロントルーフ51の前端は、フロントウインドウガラス13を支持するフロントウインドウ枠材14の上部に対して着脱自在に構成している。
リヤルーフ52は、前端がフロントルーフ51に近接し、後端がデッキカバー10(後述するデッキカバー10のカバーヘッダ部104)に近接する大きさであって、車体の外観意匠面であるアッパパネル521と、車両上下方向でアッパパネル521と対向するロアパネル522とを一体的に接合して形成している。
なお、リヤルーフ52には、フロントルーフ51との隙間を閉塞する合成ゴム製のシール部材(図示省略)を前端に装着するとともに、デッキカバー10(後述するデッキカバー10のカバーヘッダ部104)との隙間を閉塞する合成ゴム製のシール部材523(図7参照)を後端に装着している。
バックウインドウ部12は、図3に示すように、透過性を有するバックウインドウガラス121と、バックウインドウガラス121を支持するバックウインドウ枠材122と、バックウインドウ枠材122の外周縁に沿って装着されたウインドウシール部材123とで構成している。さらに、バックウインドウ枠材122の前面側には、車幅方向に並置するとともに、後述するルーフ開閉機構20が連結する左右一対のブラケット124を装着固定している。
このような構成の開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を備えた車両1は、格納区画S1への開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12の格納と、格納状態の開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12の展開とを、左右一対のルーフ開閉機構20によって実現可能に構成している。
ルーフ開閉機構20は、図3に示すように、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を支持する複数のルーフリンク部材と、複数のルーフリンク部材を回動させる左右一対のルーフリンク駆動部23とで構成している。
なお、複数のルーフリンク部材は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を格納区画S1に格納可能な構成であれば適宜の構成でよく、本実施例では一例として例示する。
複数のルーフリンク部材は、一例として、開閉ルーフ5のリヤルーフ52とルーフリンク駆動部23とを連結する左右一対の第1ルーフリンク21、第1ルーフリンク21の後端とバックウインドウ部12とを連結する左右一対の第2ルーフリンク22、及び第1ルーフリンク21の前端と開閉ルーフ5のフロントルーフ51とを連結する左右一対の第3ルーフリンク(図示省略)とで構成している。
第1ルーフリンク21は、側面視略T字状のリンク部材であって、車両前後方向に延びる部分をリヤルーフ52の車両外側端部に締結固定し、車両上下方向に延びる部分の下端をルーフリンク駆動部23に連結している。
第2ルーフリンク22は、側面視略帯状のリンク部材であって、前端を第1ルーフリンク21の後端に回転自在に連結し、後端をバックウインドウ部12のブラケット124に回転自在に連結している。
第3ルーフリンクは、一端を第1ルーフリンク21に上部に回転自在に連結し、他端をフロントルーフ51に締結固定している。
ルーフリンク駆動部23は、図3に示すように、車室部6の車両内側において、ドア15(図1参照)の開口縁を構成するインナピラーパネル16に対して、締結ボルト17を用いて締結固定している。
このルーフリンク駆動部23は、図4及び図5に示すように、車両内側に位置するインナハウジング231a、及び車両外側に位置するアウタハウジング231bで構成したハウジング23の内部に、第1ルーフリンク21が連結されるとともに、回転自在に軸支された大径ギヤ232、及び大径ギヤに歯合するとともに、回転自在に軸支された複数の駆動ギヤ対(図示省略)などを収容して構成している。
さらに、アウタハウジング231bには、駆動ギヤ対を回転駆動させる電気モーター233を配置している。
なお、左右一対のルーフリンク駆動部23は、車両右側と、車両左側とで同期して駆動するように、電気モーター233が制御されているものとする。
加えて、インナハウジング231aには、図3に示すように、前部上端から車両上方へ延設したハウジング延設部234を備えている。このハウジング延設部234には、ドアガラス18(図1参照)とデッキカバー10との間に介在するピラー部材30を、締結ボルト31を用いて締結固定している。
ピラー部材30は、図3及び図4に示すように、ハウジング延設部234に締結固定されるピラー芯材(図示省略)と、ピラー芯材に装着するとともに、ドアガラス18とデッキカバー10との隙間を閉塞する合成ゴム製のピラーシール部材32と、車両1の外観意匠面であるピラーガーニッシュ33(図1参照)とで構成している。
上述した構成のルーフ開閉機構20は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を折り畳むように変位させて、格納区画S1に格納する。
詳しくは、ルーフ開閉機構20は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を格納区画S1に格納する乗員の操作に受付けると、ルーフリンク駆動部23の電気モーター233が回転駆動して、第1ルーフリンク21を車両後方へ回動開始させる。この際、第2ルーフリンク22、及び第3ルーフリンクは、第1ルーフリンク21の回動に連動して回動開始する。
そして、ルーフ開閉機構20は、フロントルーフ51の下面とリヤルーフ52の下面とが車両上下方向で対向するように、リヤルーフ52を車両前方下方に回動させる。さらに、ルーフ開閉機構20は、前面側が車両上方を向くように、バックウインドウ部12を回動させて、折り畳まれたリヤルーフ52の下側に移動させる。
このようにして開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を折り畳みながら、ルーフ開閉機構20は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を格納区画S1へ移動させる。
この格納区画S1は、平面視において、開閉ルーフ5のフロントルーフ51よりも大きい開口を車両上方に有するとともに、折り畳まれた状態の開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を収容可能な内部空間を有する大きさで構成している。
一方、格納区画S1の開口を覆うデッキカバー10は、図1から図3に示すように、リヤフェンダー8から連続するように、車両上方へ向けて正面視略山形に隆起した左右一対のカバー隆起部101と、カバー隆起部101の下部を連結するとともに、トランクリッド11と連続するカバー平面部102と、カバー隆起部101における車両外側を車両前方へ延設するとともに、ピラー部材30に前端が近接する左右一対のカバー側壁部103と、カバー側壁部103の上端を車幅方向で連結するとともに、リヤルーフ52に前端が近接するカバーヘッダ部104とで、正面視略門型形状に一体形成している。
そして、デッキカバー10は、図3に示すように、車両上下方向におけるカバー平面部102とカバーヘッダ部104との間と、車幅方向におけるカバー隆起部101の間とで構成した開口を、バックウインドウ部12が取外し可能に装着されるウインドウ開口部105として形成している。
このような形状のデッキカバー10は、図3に示すように、車両1の外観意匠面である金属製のカバーアウタパネル111と、カバーアウタパネル111の内側に沿って覆うように形成した合成樹脂製のカバーインナパネル112とを組付けて構成している。
さらに、カバーヘッダ部104には、カバーアウタパネル111とは別体で、車両1の外観意匠面となるヘッダガーニッシュ113を、車両上方からカバーアウタパネル111に被せるようにして装着している。
加えて、カバー側壁部103におけるカバーアウタパネル111の車両外側前部には、側面視略三角形状のサイドガーニッシュ114(図1及び図5参照)を装着している。
このような構成のデッキカバー10を備えた車両1は、車両上方へのデッキカバー10の移動による格納区画S1の解放と、車両下方へのデッキカバー10の移動による閉塞とを、左右一対のカバー開閉機構40によって実現可能に構成している。
カバー開閉機構40は、図3に示すように、デッキカバー10を支持する左右一対の前方カバーリンク41、及び左右一対の後方カバーリンク42と、前方カバーリンク41を回動させる左右一対のカバーリンク駆動部43とで構成している。
前方カバーリンク41は、車両上下方向に延びる側面視略帯状であって、デッキカバー10の下部に設けたカバーブラケット115の前端に、上端を回転自在に連結し、カバーリンク駆動部43に下端を連結している。
後方カバーリンク42は、車両上下方向に延びる側面視略帯状であって、前方カバーリンク41よりも車両後方において、デッキカバー10のカバーブラケット115に上端を回転自在に連結し、カバーリンク駆動部43に下端を回転自在に連結している。
なお、デッキカバー10のカバーブラケット115は、ウインドウ開口部105と略同等の車両前後方向の位置において、カバーインナパネル112を介してカバーアウタパネル111に設けた補強部材に締結固定している。
カバーリンク駆動部43は、リヤフェンダー8の車両内側部分を構成するフェンダーインナパネル8aに締結固定している。
より詳しくは、カバーリンク駆動部43は、デッキカバー10が車両上方に移動した状態において、カバーブラケット115と前方カバーリンク41との連結箇所に対して、車両前方に前方カバーリンク41との連結箇所が位置するとともに、ルーフ開閉機構20に対して車両後方に所定間隔を隔てた位置に締結固定している。
このカバーリンク駆動部43は、前方カバーリンク41が連結されるとともに、回転自在に軸支された大径ギヤ(図示省略)と、大径ギヤに歯合するとともに、回転自在に軸支された複数の駆動ギヤ対(図示省略)と、これらを収容保持するハウジングと、駆動ギヤ対を回転駆動させる電気モーター(図示省略)などで構成している。
さらに、カバーリンク駆動部43の上部後端には、後方カバーリンク42の下端を回転自在に連結している。つまり、カバー開閉機構40は、前方カバーリンク41を駆動リンクとし、後方カバーリンク42を従属リンクとした四節リンク構造を構成している。
引き続き、上述したデッキカバー10が閉じた状態において、車体に対するデッキカバー10の位置を決定する位置決め手段について詳しく説明する。
まず、車両1には、図1に示すように、第1の位置決め手段として、デッキカバー10における前方下部の位置を規制する左右一対の前方下部規制構造体60とを備えている。
さらに、第2の位置決め手段として、デッキカバー10における前方上部の位置を規制する左右一対の前方上部規制構造体70と、第3の位置決め手段として、デッキカバー10における後部の位置を規制する左右一対の後部規制構造体80とを備えている。
第1の位置決め手段である前方下部規制構造体60は、図4及び図5に示すように、デッキカバー10のカバーインナパネル112に凹設したカバー側当接部61と、ルーフリンク駆動部23に締結固定した車体側当接部材62とで構成している。
カバー側当接部61は、図5に示すように、車両上下方向における所定の位置から車両外側に略直角にカバーインナパネル112を屈曲して形成したカバー平面部分611と、カバー平面部分611の車両外側端部から車両下方外側へ傾斜して形成したカバー傾斜部分612とで一体形成している。
車体側当接部材62は、図4に示すように、ピラー部材30の車両後方近傍において、ルーフリンク駆動部23におけるアウタハウジング231bの上部に締結固定している。
この車体側当接部材62は、図5及び図6に示すように、アウタハウジング231bに固定される本体部621と、カバー側当接部61のカバー傾斜部分612と車幅方向で当接する車幅方向規制部622と、カバー側当接部61のカバー平面部分611と車両上下方向で当接する上下方向規制部623とで構成している。
本体部621は、車幅方向に所定の厚みを有するとともに、車両前後方向に長い側面視略長楕円形状に形成している。この本体部621における車両前後方向の両端には、ルーフリンク駆動部23に螺合する締結ボルト63の挿通を許容する開口孔(図示省略)を開口形成している。
車幅方向規制部622は、図5及び図6に示すように、本体部621における車両前後方向の略中央から車両外側へ突出した略柱状体であって、本体部621に一体形成している。
この車幅方向規制部622における車両外側端面は、上端に対して下端が車両外側に位置するように傾斜するとともに、デッキカバー10が閉じた状態において、カバー側当接部61のカバー傾斜部分612と車幅方向で当接する当接面622aとして形成している。
上下方向規制部623は、図5及び図6に示すように、カバー側当接部61のカバー平面部分611が当接する平面視略六角形のボルト頭部623aと、外周にネジ山が形成されたボルト軸部623bとで、六角ボルト状に形成している。この上下方向規制部623は、本体部621の車両前方に設けたネジ孔(図示省略)に螺合するよう構成している。
そして、上下方向規制部623は、車両上下方向におけるデッキカバー10の下端と車体との間が所定間隔となる車両上下方向の位置で、カバー側当接部61のカバー平面部分611とボルト頭部623aとが当接するように、本体部621のネジ孔に螺合している。
第2の位置決め手段である前方上部規制構造体70は、図7に示すように、前方下部規制構造体60の車両上方において、デッキカバー10に設けた嵌合部材71と、第1ルーフリンク21に設けたリンク突部72とで構成している。
嵌合部材71は、後述するリンク突部72の挿通を許容する大きさで車両下方側が開口したボックス状に形成している。この嵌合部材71は、カバーヘッダ部104におけるカバーカバーインナパネル112に適宜の手段で装着固定している。
リンク突部72は、嵌合部材71に凹凸嵌合する側面視略矩形の平板状であって、第1ルーフリンク21に一体形成している。より詳しくは、リンク突部72は、デッキカバー10が閉じた状態において、嵌合部材71の開口と車両上下方向で対向する第1ルーフリンク21の上端部分から車両上方へ向けて一体形成している。
第3の位置決め手段である後部規制構造体80は、図3に示すように、デッキカバー10の後部下面に設けたフック部81と、荷室部分の前部に設けたストライカ部82とで構成している。
フック部81は、カバー隆起部101の後端下面に設けるとともに、車両前方側に開口を有する略鉤爪状に形成している。
ストライカ部82は、金属製柱状材を曲げ加工して正面視略門型形状に形成したストライカ(図示省略)を有するとともに、荷室部分の開口縁を形成する開口縁部19の前部に配置している。
この後部規制構造体80は、ストライカ部82にフック部81が掛止した掛止状態のロックと、掛止状態のロック解除とを、乗員による開閉ルーフ5の開閉操作に連動して電気的に行うロック装置として構成している。
以上のような構成を実現する車両1の後部車体構造は、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバー10を閉じた際、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置ズレを抑制することができる。
具体的には、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12と複数のルーフリンク部材とを連結しているため、車両1の後部車体構造は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12と複数のルーフリンク部材との相対位置が変化することがない。
すなわち、左右一対の前方上部規制構造体70によって、車両1の後部車体構造は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置決めを行うことができる。
これにより、車両1の後部車体構造は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置のズレ、特にカバーヘッダ部104の位置ズレを抑制することができる。
このため、車両1の後部車体構造は、大型のデッキカバー10を閉じた際、デッキカバー10が開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に接触することを防止できる。さらに、車両1の後部車体構造は、デッキカバー10と開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12とのクリアランスを略一定に保つことができるため、車両1の見栄映えが損なわれることを防止できる。
加えて、前方上部規制構造体70によって、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置ズレを抑制できるため、車両1の後部車体構造は、複数のルーフリンク部材の機械的強度を向上した場合に比べて、車両後部9における重量の増加を抑制することができる。
従って、車両1の後部車体構造は、左右一対の前方上部規制構造体70によって、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置ズレを抑制することができる。
また、カバーヘッダ部104と開閉ルーフ5との間に介在するシール部材523を備えた場合であっても、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉できるとともに、カバーヘッダ部104と開閉ルーフ5との間におけるシール性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、デッキカバー10を閉じる際、開閉ルーフ5に対するデッキカバー10の位置ズレが大きい状態で、開閉ルーフ5に装着したシール部材523をカバーヘッダ部104が押圧すると、シール部材523が意図しない形状に変形する、あるいは開閉ルーフ5とカバーヘッダ部104との間にシール部材523を噛み込むおそれがある。
これに対して、開閉ルーフ5とカバーヘッダ部104との位置ズレを前方上部規制構造体70によって抑制できるため、車両1の後部車体構造は、開閉ルーフ5とカバーヘッダ部104との間に噛み込むことなく、シール部材523をカバーヘッダ部104で正常に押圧することができる。
さらに、開閉ルーフ5とカバーヘッダ部104との間にシール部材523が噛み込んだ場合、カバーヘッダ部104がシール部材523に引っ掛って傾きながら離脱するおそれがあるのに対して、車両1の後部車体構造は、シール部材523に引っ掛かることなくカバーヘッダ部104を離脱させることができる。これにより、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉することができる。
加えて、車両1の後部車体構造は、意図しない形状に変形した状態で長期間放置されることによるシール部材523の形状変化を防止することができる。これにより、車両1の後部車体構造は、開閉ルーフ5とカバーヘッダ部104との間におけるシール性を長期間に亘って安定して確保することができる。
従って、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉できるとともに、カバーヘッダ部104と開閉ルーフ5との間におけるシール性を安定して確保することができる。
また、デッキカバー10とバックウインドウ部12との間に介在するウインドウシール部材123を備えた場合であっても、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉できるとともに、デッキカバー10とバックウインドウ部12との間におけるシール性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、デッキカバー10を閉じる際、バックウインドウ部12に対するデッキカバー10の位置ズレが大きい状態で、バックウインドウ部12に装着したウインドウシール部材123をデッキカバー10が押圧すると、ウインドウシール部材123が意図しない形状に変形する、あるいはバックウインドウ部12とデッキカバー10との間にウインドウシール部材123を噛み込むおそれがある。
これに対して、バックウインドウ部12とデッキカバー10との位置ズレを前方上部規制構造体70によって抑制できるため、車両1の後部車体構造は、バックウインドウ部12とデッキカバー10との間に噛み込むことなくウインドウシール部材123をデッキカバー10で正常に押圧することができる。
さらに、バックウインドウ部12とデッキカバー10との間にウインドウシール部材123が噛み込んだ場合、デッキカバー10がウインドウシール部材123に引っ掛って傾きながら離脱するおそれがあるのに対して、車両1の後部車体構造は、ウインドウシール部材123に引っ掛かることなくデッキカバー10が離脱することができる。これにより、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉することができる。
加えて、車両1の後部車体構造は、意図しない形状に変形した状態で長期間放置されることによるウインドウシール部材123の形状変化を防止することができる。これにより、車両1の後部車体構造は、バックウインドウ部12とデッキカバー10との間におけるシール性を長期間に亘って安定して確保することができる。
従って、車両1の後部車体構造は、安定した開閉軌跡でデッキカバー10を開閉できるとともに、デッキカバー10とバックウインドウ部12との間におけるシール性を安定して確保することができる。
また、前方上部規制構造体70に対して車両下方に位置する左右一対の前方下部規制構造体60を備えたことにより、車両1の後部車体構造は、車体に対するデッキカバー10の下部の位置ズレを抑制することができる。
従って、車両1の後部車体構造は、車両上下方向に高さのある大型のデッキカバー10を閉じた際、前方上部規制構造体70、及び前方下部規制構造体60の協働によって、デッキカバー10の位置ズレをより確実に抑制することができる。
また、左右一対の前方上部規制構造体70に加えて、左右一対の前方下部規制構造体60、及び左右一対の後部規制構造体80を備えたことにより、車両1の後部車体構造は、車体に対するデッキカバー10の位置決めを複数箇所で行うことができる。
すなわち、車両1の後部車体構造は、前方下部規制構造体60によって、デッキカバー10の下部の位置ズレを抑制し、前方上部規制構造体70によってデッキカバー10の上部の位置ズレを抑制し、後部規制構造体80によってデッキカバー10の後部の位置ズレを抑制することができる。
従って、車両1の後部車体構造は、左右一対の前方下部規制構造体60、左右一対の前方上部規制構造体70、及び左右一対の後部規制構造体80の協働によって、車体に対するデッキカバー10の位置ズレをより確実に抑制することができる。
なお、上述した実施形態において、第1ルーフリンク21に一体形成したリンク突部72としたが、これに限定せず、第1ルーフリンク21と別体で構成したリンク突部としてもよい。
また、別体で構成した嵌合部材71をデッキカバー10に装着する構成としたが、これに限定せず、リンク突部72が嵌合する嵌合部をデッキカバー10に一体形成してもよい。
また、デッキカバー10に設けた嵌合部材71と、第1ルーフリンク21に設けたリンク突部72とで前方上部規制構造体70を構成したが、これに限定せず、凹凸嵌合によって、デッキカバー10における前方上部の位置を規制する構成であれば、第1ルーフリンク21側に嵌合部材を備え、デッキカバー10側に嵌合部材に凹凸嵌合する突部を設けてもよい。
また、フロントルーフ51、及びリヤルーフ52で構成したハードトップの開閉ルーフ5としたが、これに限定せず、幌布や幌骨で構成したソフトトップの開閉ルーフであってもよい。
また、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12を格納区画S1に格納する構成の車両1としたが、これに限定せず、デッキカバー10にバックウインドウ部12を装着固定し、開閉ルーフ5を格納区画S1に格納する構成の車両としてもよい。あるいは、車室部6の上部を覆うとともに、車体に固定された固定ルーフとし、バックウインドウ部12を格納区画S1に格納する構成の車両としてもよい。
カバー隆起部101、カバー平面部102、カバー側壁部103、及びカバーヘッダ部104とで構成したデッキカバー10としたが、これに限定せず、正面視略山形形状に隆起した左右一対のカバー隆起部と、カバー隆起部の下部を車幅方向に連結するカバー平面部と、カバー隆起部の上端を車幅方向に連結するカバーヘッダ部とで構成したデッキカバーであってもよい。
また、電気モーター233で駆動するカバー開閉機構40としたが、これに限定せず、油圧駆動によってデッキカバー10を開閉するカバー開閉機構としてもよい。あるいは、車体に対して回転自在に軸支された前方カバーリンク、及び後方カバーリンクでカバー開閉機構を構成し、乗員の手動操作によってデッキカバー10を開閉する構成としてもよい。
また、デッキカバー10が開閉する際、デッキカバー10の移動を案内する案内部を備えた左右一対の前方下部規制構造体としてもよい。同様に、左右一対の前方上部規制構造体、及び左右一対の後部規制構造体に、デッキカバー10の移動を案内する案内部を備えてもよい。
また、フック部81、及びストライカ部82で構成した後部規制構造体80としたが、これに限定せず、例えば、車体側に設けた凹部と、デッキカバー10側に設けた凸部とが凹凸嵌合することで、デッキカバー10における後部の位置を規制する後部規制構造体としてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のルーフは、実施形態の開閉ルーフ5に対応し、
以下同様に、
バックウインドウは、バックウインドウ部12に対応し、
格納部材は、開閉ルーフ5、及びバックウインドウ部12に対応し、
リンク部材は、第1ルーフリンク21、第2ルーフリンク22、及び第3ルーフリンクに対応し、
ヘッダ部は、カバーヘッダ部104に対応し、
位置決め手段、及び第1位置決め手段は、前方上部規制構造体70に対応し、
ヘッダ部とルーフとの間に介在するシール部材は、シール部材523に対応し、
デッキカバーとバックウインドウとの間に介在するシール部材は、ウインドウシール部材123に対応し、
第2位置決め手段は、前方下部規制構造体60に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…車両
5…開閉ルーフ
10…デッキカバー
12…バックウインドウ部
21…第1ルーフリンク
22…第2ルーフリンク
60…前方下部規制構造体
70…前方上部規制構造体
103…カバー側壁部
104…カバーヘッダ部
123…ウインドウシール部材
523…シール部材
S1…格納区画

Claims (4)

  1. 車両の上部を覆うルーフ、または/および前記ルーフよりも車両後方に位置するバックウインドウを格納部材として、
    車両上方からの前記格納部材の格納を許容するとともに、車体に形成した格納区画と、
    該格納区画の車両上方を開閉自在に覆うデッキカバーと、
    前記車体及び前記格納部材を連結する左右一対のリンク部材とを備えた車両の後部車体構造であって、
    前記デッキカバーに、
    車幅方向に所定間隔を隔てた位置で車両上方へ向けて形成した左右一対のカバー側壁部と、
    該カバー側壁部の上端を車幅方向に連結するとともに、前記ルーフと車両前後方向で近接するヘッダ部とを備え、
    前記リンク部材に対する前記ヘッダ部の位置を、前記リンク部材と前記ヘッダ部との凹凸嵌合によって決定する左右一対の位置決め手段を備えた
    車両の後部車体構造。
  2. 前記格納区画に格納される前記格納部材が、前記ルーフの場合、
    前記ヘッダ部と前記ルーフとの間に介在するシール部材を備えた
    請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記格納区画に格納される前記格納部材が、前記バックウインドウの場合、
    前記デッキカバーと前記バックウインドウとの間に介在するシール部材を備えた
    請求項1または請求項2に記載の車両の後部車体構造。
  4. 前記左右一対の位置決め手段を、左右一対の第1位置決め手段として、
    該第1位置決め手段に対して車両下方に位置するとともに、前記車体に対する前記カバー側壁部の下部の位置を決定する左右一対の第2位置決め手段を備えた
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の後部車体構造。
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