JP6221765B2 - 車載調光装置 - Google Patents

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本発明は、車載調光装置に関する。
この種の調光装置としては、たとえば特許文献1に見られるように、遮光板であるサインバイザー本体を車両の天井側に取り付ける支持部材によって、サンバイザー本体の面が車両の前面に平行な位置から側面に平行な位置まで回転変位させることのできるものが提案されている。
特開2011−898号公報
ただし、この場合、サンバイザー本体の面によって遮光することで、ユーザの視界が一律に遮られるため、ユーザの視界確保の観点で改善の余地がある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遮光の目的を果たしつつもユーザの視界を極力確保することのできる車載調光装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
技術的思想1:可撓性を有する膜体で構成され、入射する光を制御する光制御部材と、光制御領域を区画形成しているフレームと、前記フレームに取り付けられた透明部材と、前記光制御部材のうちの一部および別の一部のそれぞれを1の前記光制御領域の法線方向に並べて配置することによって前記一部および前記別の一部の双方を前記光制御領域に配置することで、前記一部および前記別の一部のそれぞれを第1光制御部および第2光制御部として且つ、前記光制御部材を変位させることで前記光制御部材のうち前記第1光制御部となる部分および前記第2光制御部となる部分の少なくとも一方を変更する変更部材とを備え、前記光制御部材は、前記透明部材の一方の面に沿って延びているとともに、前記透明部材の端部において折り返されて前記透明部材の他方の面に沿って延びており、前記第1光制御部は前記透明部材の一方の面に沿って延びる部分であり、前記第2光制御部は前記透明部材の他方の面に沿って延びる部分であり、前記変更部材は、前記膜体の両端部のそれぞれに接続されてそれら端部の膜体を巻き取る巻取部を備え、前記両端部のうちのいずれか一方が巻き取られることで他方が解かれて前記膜体のうち前記第1光制御部となる部分と前記第2光制御部となる部分との組み合わせを変更し、当該変更により車両の外部から前記光制御領域に入射した光が該光制御領域を透過する量を調整する車載調光装置。
上記装置では、光制御部材を変位させることで光制御部材のうち光制御領域に位置する部分を変更し、第1光制御部および第2光制御部の少なくとも一方となる部分を変更する。ここで、光制御部材が、直線偏光の向きや入射角に対して吸収率や反射率に顕著な相違を有するものであるなら、第1光制御部を透過した光に対する第2光制御部の吸収率や反射率を、上記少なくとも一方の変更によって変更することができる。また、光制御部材が、直線偏光の向きや入射角に対して吸収率や反射率に顕著な相違を有しないものの、光の吸収率や反射率が互いに顕著に相違する複数の領域を有するものであるなら、変更される前後で変更された光制御部の吸収率や反射率が変化する。したがって、いずれにせよ、光制御領域の光透過特性を調整することができる。このため、光制御領域の光を一律遮る場合と比較して、遮光の目的を果たしつつもユーザの視界を極力確保することができる。
また、第1光制御部と第2光制御部とを膜体の互いに相違する部分として、この膜体の両端部に巻取部を備える構成とする。このため、第1光制御部を構成する膜体と第2光制御部を構成する膜体とを各別として且つ、各膜体のそれぞれの両端部に巻取部を備える場合と比較して、部品点数を低減することができる。
技術的思想2:前記光制御領域は、互いに隣接して配置される複数の領域からなり、前記光制御部材は、前記複数の領域のそれぞれに配置されるものであり、前記変更部材は、前記光制御部材のうち前記第1光制御部となる部分および前記第2光制御部となる部分の少なくとも一方を、前記複数の領域の各領域毎に独立に変更することが可能である技術的思想1記載の車載調光装置。
上記装置では、光制御領域が互いに隣接して配置される複数の領域について、それら各領域毎に光透過特性を独立に調整することが可能となる。このため、特に透過量を低下させたい部分の透過量を選択的に低くすることなどが可能となり、ひいては、所望の領域の透過量を十分に低下させつつも、光が十分透過する領域を確保することが可能となる。
技術的思想:前記光制御部材は、所定の光を選択的に透過させるものである技術的思想1または2に記載の車載調光装置。
所定の光を選択的に透過させるものが、光制御領域の法線方向において複数並べて配置される場合、それらの位置関係をずらすことで、並べて配置された1つの部材を透過した光に対する別の部材の吸収率や反射率を可変とすることができる。上記装置では、この点に鑑み、光制御部材を選択した。
技術的思想:前記光制御部材は、偏光軸が互いに相違する領域を有した偏光フィルムである技術的思想1,2,または3のいずれか1項に記載の車載調光装置。
光制御部材として上記偏光フィルムを採用する場合、光制御領域に位置する部分を変更することで、その部分の偏光軸の方向を可変とすることができる。そして、これにより、第1光制御部を透過した光に対する第2光制御部による吸収率を可変とすることができる。したがって、上記装置では、偏光フィルムを利用して調光機能を持たせることができる。
第1の実施形態にかかるサンバイザーを示す斜視図。 同実施形態にかかるサンバイザーのA−A断面図。 (a)〜(c)は、同実施形態にかかる調光手法を示す平面図。 第2の実施形態にかかるサンバイザーのA−A断面図。 (a)〜(c)は、同実施形態にかかる調光手法を示す断面図。 第2の実施形態の変形例にかかるルーバ内蔵フィルムの断面図。
<第1の実施形態>
以下、車載調光装置の第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。図示されるサンバイザー20は、フロントガラス10を介して車両の外部からシート12に着席しているユーザへと照射する光の量を調整する調光装置である。サンバイザー20は、ユーザに照射される光の量を制御する光制御領域をフレーム22によって区画形成している。光制御領域は、複数(ここでは、模式的に4個を記載)の光制御領域a1,a2,a3,a4に分割されている。
図2に、図1のA−A断面を示す。
図示されるように、サンバイザー20は、フレーム22によって区画形成される光制御領域a2を覆う偏光フィルム40を備えている。偏光フィルム40のうち、光制御領域a2に位置する部分は、第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bを構成する。ここで、第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bは、光制御領域a2の法線方向Nに対向配置されている。特に、第1光制御部40Fは、図1に示したフロントガラス10側に位置し、第2光制御部40Bは、図1に示したシート12側に位置する。
第1光制御部40Fと第2光制御部40Bとの間には、たとえばガラスやアクリルからなる透明板26が設けられている。このため、フロントガラス10側から入射した光は、第1光制御部40F、透明板26、および第2光制御部40Bを介してシート12側のユーザに到達する。
偏光フィルム40のうちの一端は、第1巻取部28に接続されており、他端は、第2巻取部30に接続されている。詳しくは、偏光フィルム40は、可撓性を有した長方形状の膜体であり、第1巻取部28に接続された側に第2光制御部40Bが位置し、第2巻取部30に接続された側に第1光制御部40Fが位置する。詳しくは、偏光フィルム40は、第1巻取部28側から透明板26の一方の端部E1に延びた後、透明板26の一方の面に沿って延び、透明板26の他方の端部E2において折り返すことで、透明板26の他方の面に沿って延び、第2巻取部30に接続される。
偏光フィルム40は、第1巻取部28によって巻き取られる一方、第2巻取部30によって解かれる。これにより、偏光フィルム40のうち、光制御領域a2に配置される部分が変更され、第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bとなる部分のそれぞれが、第2巻取部30に接続される側にシフトする。これに対し、偏光フィルム40は、第2巻取部30によって巻き取られる一方、第1巻取部28によって解かれる。これにより、偏光フィルム40のうち、光制御領域a2に配置される部分が変更され、第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bとなる部分のそれぞれが、第1巻取部28に接続される側にシフトする。
上記第1巻取部28、偏光フィルム40および第2巻取部30のそれぞれは、光制御領域a1,a2,a3,a4のそれぞれに対応して、互いに独立な4つの部材からなる。このため、光制御領域a1,a2,a3,a4のそれぞれについて、偏光フィルム40のうち第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bを構成する部分を独立に変更することが可能となる。
上記第1巻取部28は、モータ50によって回転可能とされている。ここで、モータ50は、光制御領域a1,a2,a3,a4のそれぞれに、各別に設けられている。モータ50を光制御領域a1,a2,a3,a4のそれぞれに各別に設ける構成は、たとえばモータ50としてアウターロータ型のものを採用することで容易に実現できる。すなわち、この場合、各モータ50のステータ同士を連結し、光制御領域a1に対応するモータ50のステータと、光制御領域a4に対応するモータ50のステータとを、フレーム22に固定すればよい。
なお、第2巻取部30は、第1巻取部28が偏光フィルム40を巻き取るに際して、これに抗する力を付与する機能を有する。これは、第1巻取部28が偏光フィルム40を巻き取る際に、これに反する力を生成する弾性部材を備えることで実現することができる。ここで、弾性部材として、コンストンバネを用いるなら、第1巻取部28が偏光フィルム40を巻き取る際に要する力を常時一定とすることができるため便宜である。なお、第1巻取部28によって偏光フィルム40を所定量巻き取った状態で固定するに際しては、モータ50に上記状態で固定するためのトルクを生成させればよい。
上記のように、モータ50を駆動することで偏光フィルム40が変位し、偏光フィルム40のうち第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bを構成する部分が変更されると、ユーザに照射される光の量が調節される。次に、図3に基づき、これについて説明する。
図3(a)は、透過光量が最も多くなる場合の第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bの配置を示す。
図3(a)に示されるように、第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bには、いずれも、選択的に透過させる直線偏光の向き(偏光軸)が第1方向pa1となる矩形状の領域A1と、偏光軸が第2方向pa2となる矩形状の領域A2とが交互に形成されている。ここで、第1方向pa1と第2方向pa2とは、互いに直交する関係となっている。そして、複数の領域A1同士の寸法や、複数の領域A2同士の寸法、さらには領域A1と領域A2とのそれぞれの寸法は、互いに等しくなっている。これは、偏光フィルム40を、領域A1と領域A2とが交互に形成されたフィルムとすることで実現することができる。
図3(a)には、第1光制御部40Fの領域A1と第2光制御部40Bの領域A1とが対向配置され、第1光制御部40Fの領域A2と第2光制御部40Bの領域A2とが対向配置された状態を示している。
図3(a)に示す状態の場合、フロントガラス10側から入射した光のうち、第1光制御部40Fを透過したものは、理想的には全て第2光制御部40Bを透過する。ここで理想的とは、第1光制御部40Fの偏光軸と入射する光の直線偏光の向き(偏光方向)とが同一の場合の吸収率を「0」とする近似のこととする。
すなわち、フロントガラス10側から入射した光は、第1光制御部40Fの領域A1を透過する場合、第1方向pa1に直線偏光した光となり、第1光制御部40Fの領域A2を透過する場合、第2方向pa2に直線偏光した光となる。そして、第1光制御部40Fの領域A1を透過した光は、理想的には、第2光制御部40Bの領域A1を「100%」透過し、第1光制御部40Fの領域A2を透過した光は、理想的には、第2光制御部40Bの領域A2を「100%」透過する。なお、第1光制御部40Fに入射する光のうち、これを透過する光は、理想的には「50%」である。ここで、「理想的」が意味するのは、上記と同様であるため、第1光制御部40Fや第2光制御部40Bを実際に透過する光は、これよりも少なくなりうる。本実施形態では、第1光制御部40Fを透過した光の偏光方向と、これが入射する第2光制御部40Bの偏光軸とが一致するときの光の透過状態を、「全透過状態」と称する。図3(a)は、全透過状態を実現するための第1光制御部40Fの領域A1,A2と、第2光制御部40Bの領域A1,A2との位置関係の設定を示している。
図3(b)は、第1光制御部40Fの領域A1の半分が、第2光制御部40Bの領域A1に対向配置され、残りの半分が、第2光制御部40Bの領域A2に対向配置された場合を示している。この場合、第1光制御部40Fの領域A1と第2光制御部40Bの領域A1とが対向配置される領域と、第1光制御部40Fの領域A2と第2光制御部40Bの領域A2とが対向配置される領域とについては、第1光制御部40Fを透過した光が、理想的には全て第2光制御部40Bを透過する。これに対し、第1光制御部40Fの領域A1と第2光制御部40Bの領域A2とが対向配置される領域と、第1光制御部40Fの領域A2と第2光制御部40Bの領域A1とが対向配置される領域とについては、第1光制御部40Fを透過した光が、理想的には、全て第2光制御部40Bによって遮断される。これは、第1方向pa1と第2方向pa2とが直交するためである。なお、「理想的」とは、入射した光の偏光方向と、偏光フィルムの偏光軸とが直交する場合の吸収率が「100%」となる状態をいう。
したがって、第2光制御部40Bを透過する光の量は、図3(a)の場合と比較して、半分程度となる。本実施形態は、この状態を「半透過状態」と称する。なお、領域A1,A2の短辺の長さを小さくすることで、光が遮断される領域の数は増えるものの、それらの1つずつの領域が小さくなり、ユーザの視界を妨げにくくなる。
図3(c)は、第1光制御部40Fの領域A1と第2光制御部40Bの領域A2とが対向配置され、第1光制御部40Fの領域A2と第2光制御部40Bの領域A1とが対向配置された状態を示す。この場合、第1方向pa1と第2方向pa2とが直交するため、第1光制御部40Fを透過した光が、理想的には、全て第2光制御部40Bによって遮断される。本実施形態では、この状態を「遮断状態」と称する。
このように、本実施形態にかかるサンバイザー20は、図1に示した4つの領域のそれぞれについて、「全透過状態」、「半透過状態」、および「遮断状態」に各別に調節することができる。
上記構成によれば、サンバイザー20の光制御領域a1〜a4の法線方向Nがフロントガラス10の面にほぼ直交する状態において、光制御領域a1〜a4のそれぞれを透過してシート12側に到達する光の量は、図示しないスイッチの操作によってモータ50が駆動されることで、各別に調整される。
以上説明した本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)第1光制御部40Fの領域A1および領域A2と、第2光制御部40Bの領域A1および領域A2との相対的な位置関係を変更可能とした。これにより、第1光制御部40Fを透過した光のうち、第2光制御部40Bを透過する率を変更することができ、ひいては、フロントガラス10から入射した光のうちサンバイザー20の光制御領域a1〜a4を透過する率を変更することができる。
(2)第1光制御部40Fおよび第2光制御部40Bを、互いに偏光軸が直交する領域A1および領域A2が交互に形成された偏光フィルムとした。これにより、全透過状態から遮断状態まで透過率を調整することができる。
(3)第1光制御部40Fと第2光制御部40Bとのそれぞれを、偏光フィルム40の互いに相違する部分とし、偏光フィルム40の一方の端部を第1巻取部28に接続するとともに、偏光フィルム40の他方の端部を第2巻取部30に接続した。これにより、第1光制御部40Fを構成する偏光フィルムと、第2光制御部40Bを構成する偏光フィルムとを分離し、各偏光フィルムの両端部を巻取部に接続する場合と比較して、部品点数を低減することができる。
(4)サンバイザー20のフレーム22によって区画された光制御領域を4つの光制御領域a1〜a4に分割し、各領域毎に、透過光量を調整可能とした。これにより、所望の領域の透過量を十分に低下させつつも、視界を極力広くすることが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図4に、図2に対応する部分のA−A断面を示す。なお、図4において、図2に示した部材に対応するものについては便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、光を制御するための光制御部材として、偏光フィルムに代えて、ルーバ内蔵フィルム60を用いる。そして、ルーバ内蔵フィルム60の一方の端部を第1巻取部28に接続し、他方の端部を第2巻取部30に接続する。これにより、フレーム22によって区画された領域のうち透明板26よりもフロントガラス10側に第1光制御部60Fが形成され、シート12側に第2光制御部60Bが形成される。
また、第1巻取部28に、本実施形態では、手動のネジ52を連結する。これにより、ユーザがネジ52を回転させることで、第1巻取部28によってルーバ内蔵フィルム60を巻き取りつつ第2巻取部30によってルーバ内蔵フィルム60の巻取を解いたり、第2巻取部30によってルーバ内蔵フィルム60を巻き取りつつ第1巻取部28によって巻取りを解いたりすることができる。なお、第1巻取部28によるルーバ内蔵フィルム60の巻取量を所定量とした状態で固定するためには、たとえば手動のネジ52が回転可能なモードと固定されるモードとを有するようにすればよい。具体的には、たとえば、ネジ52を軸方向に引っ張り上げることで、回転可能なモードに移行し、ネジ52を軸方向に所定量引っ込めることで固定されるモードに移行するようにすればよい。
図5(a)に、第1光制御部60F、透明板26、および第2光制御部60Bの一部拡大図を示す。図示されるように、ルーバ内蔵フィルム60は、遮光板(ルーバ62)が一定間隔で形成されたフィルムである。詳しくは、ルーバ62は、ルーバ内蔵フィルム60の一方の面から他方の面へと進むにつれて、同面の法線方向に対して斜めに延びるようにして形成されている。
図5(b)は、第1光制御部60Fのルーバ62と第2光制御部60Bのルーバ62とが、法線方向Nにおいて互いに対向する位置にある状態を示す。この場合、入射角が光制御領域a1〜a4に直交する光を透過させる。
図5(c)は、法線方向Nに直交する方向において、第1光制御部60Fの一対のルーバ62間に第2光制御部60Bのルーバ62が位置する状態を示す。この場合、入射角が光制御領域a1〜a4に直交する光は、第2光制御部60Bにおいてほぼ遮られる。
このため、フロントガラス10を介して入射する光のうち、特定の入射角を有する光をほぼ遮断することができる。このため、この入射角が太陽光線の入射角となるようにするなどすれば、太陽光線がシート12側に過度に照射される事態を好適に抑制することができる。
このように本実施形態においても、ルーバ内蔵フィルム60のうち第1光制御部60Fとなる部分と第2光制御部60Bとなる部分との組み合わせを変更することで、第1光制御部60Fの特定の部分の特性と、同部分の法線方向Nに位置する第2光制御部60Bの部分の特性との組み合わせを変更することができる。そしてこれにより、光制御領域a2の光透過特性を変更することができる。
<技術的思想と実施形態との対応>
以下、上記「課題を解決するための手段」に記載された技術的思想と、実施形態との代表的な対応関係を記載する。
[技術的思想1:光制御領域…a1〜a4、光制御部材…40,60、第1光制御部…40F,60F、第2光制御部…40B,60B、法線方向…N、変更部材…28,30,50,52、][技術的思想2:複数の領域…a1〜a4][技術的思想3:光制御領域…a1〜a4、光制御部材…40,60、変更部材…28,30,50,52][技術的思想4:巻取部…28,30][技術的思想5:所定の光…「偏光軸pa1,pa2を偏光方向とする光(第1の実施形態)」、「ルーバ62によって遮光されない光(第2の実施形態)」][技術的思想6:偏光フィルム…40]
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「光制御領域について」
4つの光制御領域a1〜a4に限らない。隣接する複数の光制御領域の数が多いほど、必要な部分のみ遮光しつつも、ユーザの視界を遮ることを極力抑制することができる。
隣接する領域としては、サンバイザー20の長手方向に分割された領域に限らない。たとえば、さらに、短手方向に領域を分割してもよい。
なお、たとえばサンバイザー20が、単一の光制御領域のみを備えるものであったとしても、上記第1の実施形態や第2の実施形態に例示した調光機能を付与することは有効である。
・「変更部材について」
偏光フィルム40やルーバ内蔵フィルム60の両端部のそれぞれを巻き取る巻取部を備えるものに限らない。たとえば、第1光制御部40F,60Fとなる光制御部材と、第2光制御部40B,60Bとなる光制御部材とを互いに切り離された部材とし、切り離された一対の部材のうちの少なくとも一方の両端部に、巻取部を備えるようにしてもよい。すなわち、たとえば第1光制御部40F,60Fについては光制御部材の所定の領域が光制御領域a1〜a4のそれぞれに割り当てられて固定され、第2光制御部40B,60Bについては、光制御部材の互いに相違する領域が第2光制御部40B,60Bを構成しうるようにしてもよい。ここで、第2光制御部40B,60Bは、たとえば、光制御領域a1〜a4のそれぞれに、各別の光制御部材を設け、光制御部材のうち、対応する領域に位置する部分を、巻取部を用いて変更すればよい。
・「偏光フィルムについて」
偏光軸が互いに直交する領域A1と領域A2とが交互に出現するものに限らない。たとえば、領域A1と領域A2との間に、偏光軸が第1方向pa1および第2方向pa2の双方と同一角度だけずれた第3の領域を有するものであってもよい。この場合であっても、全透過状態から遮断状態まで、透過量を調整することができる。
偏光軸が同一となる領域A1,A2のそれぞれの横幅が、光制御領域a1〜a4のそれぞれの横幅と同一となるものに限らない。たとえば、偏光軸が同一となる領域の横幅を、第1光制御部40F,60Fや第2光制御部40B,60Bの横幅を等分割したものとしてもよい。すなわち、偏光フィルム40の横方向においても、偏光軸が互いに相違する領域が隣接するようにしてもよい。
偏光軸が互いに直交する方向となる領域を有するものにも限らない。これらが直交しない場合、第1光制御部40F,60Fと第2光制御部40B,60Bとの対向配置のみによっては、遮断状態を生成するのは困難であるが、調光機能を実現することはできる。
・「第1光制御部および第2光制御部を有した調光手法について」
光制御領域a1〜a4のそれぞれの法線方向Nに、フィルム面同士が互いに対向するようにして2つ並べて配置するものに限らず、3つ以上並べて配置するものであってもよい。この場合であっても、そのうちの1つによって第1光制御部を構成して且つ、別の1つによって第2光制御部を構成し、光制御部材を変位させることで光制御部材のうち第1光制御部および第2光制御部の少なくとも一方となる部分を変更することで、調光機能を持たせることができる。さらに、この場合、並べて配置された3つ以上のフィルム面のうち第1光制御部および第2光制御部のいずれでもない第3光制御部について、光制御部材を変位させることで第3光制御部になる部分をも変更してもよい。
所定の光を選択的に透過させる部材を用いるものにも限らない。たとえば、光制御部材として、直線偏光の向きや入射角に対して吸収率や反射率に顕著な相違を有しないものの、光の吸収率や反射率が互いに顕著に相違する複数の領域(光透過特性が互いに相違する複数の領域)を有する光制御部材を用いてもよい。この場合であっても、第1光制御部および第2光制御部の少なくとも一方となる部分を変更することで、光の吸収率や反射率を変化させることができるため、調光機能を持たせることができる。
・「第1光制御部および第2光制御部について」
これらを有することは必須ではない。たとえば、光制御部材として、直線偏光の向きや入射角に対して吸収率や反射率に顕著な相違を有しないものの、光の吸収率や反射率が互いに顕著に相違する複数の領域を有するものを用い、光制御領域に位置する部分を変更するなら、調光機能を持たせることができる。そして、この際、光制御領域a1〜a4の各別に、光制御領域に位置する部分を変更可能とするなら、遮光したい部分を遮光しつつも、ユーザの視界を極力広くすることができる。
・「光制御部材について」
ルーバ62の形状や配置手法としては、上記第2の実施形態(図5)に例示したものに限らない。たとえば、図6に例示されるものであってもよい。図6は、図5(a)に対応する断面図である。このルーバ62aは、シート12側に行くほど太くなるテーパ上の部材である。特に、フィルム面に平行な面によるルーバ断面を、フロントガラス10側からシート12側へとシフトさせた際の断面の重心の変位方向がフィルム面の法線方向に平行となっている。この場合、光の入射角が法線方向から大きくずれことで、透過率が大きく低下する特性を有した光制御部材となる。そして、第1光制御部60Fのルーバ62aに対する第2光制御部60Bのルーバ62aの位置をずらすことで、第1光制御部60Fを透過した光を第2光制御部60Bのルーバ62aによって遮断することができる。
また、ルーバ内蔵フィルムとしては、フィルム面に均一に同一のルーバが配置されるものに限らない。たとえば、領域毎にルーバの配置間隔やルーバの形状が相違する領域を有してもよい。これにより、光透過特性が相違する複数の領域を有するようにするなら、第1光制御部となる部分と第2光制御部となる部分との光透過特性の組み合わせを変更することができ、これにより、光の透過量を変更することができる。
なお、他にもたとえば、直線偏光の向きや入射角に対して吸収率や反射率に顕著な相違を有しないものの、光の吸収率や反射率が互いに顕著に相違する複数の領域を有するものであってもよいことについては、「第1光制御部および第2光制御部について」の欄等に記載したとおりである。
・「車載調光装置の用途について」
車両のフロントガラスを介して車室内に照射される光の量を調節するサンバイザーに限らない。たとえば、車両のウィンドウガラスを介して透過する光を調節するために調光装置を用いてもよい。これは、たとえば、ウィンドウガラスの面に複数の偏光フィルムの面を対向配置して且つ、それら偏光フィルムの面同士の位置関係を変更可能とすることで実現することができる。
またたとえば、サンルーフを備えるものにあっては、その天窓から透過する光を調節するために調光装置を用いてもよい。これは、たとえば、天窓の面に複数の偏光フィルムの面を対向配置して且つ、それら偏光フィルムの面同士の位置関係を変更可能とすることで実現することができる。
10…フロントガラス、12…シート、20…サンバイザー、22…フレーム、26…透明板、28…第1巻取部、30…第2巻取部、40…偏光フィルム、40B…第2光制御部、40F…第1光制御部、50…モータ、52…ネジ、60…ルーバ内蔵フィルム、60B…第2光制御部、60F…第1光制御部、62…ルーバ

Claims (4)

  1. 可撓性を有する膜体で構成され、入射する光を制御する光制御部材と、
    光制御領域を区画形成しているフレームと、
    前記フレームに取り付けられた透明部材と、
    前記光制御部材のうちの一部および別の一部のそれぞれを1の前記光制御領域の法線方向に並べて配置することによって前記一部および前記別の一部の双方を前記光制御領域に配置することで、前記一部および前記別の一部のそれぞれを第1光制御部および第2光制御部として且つ、前記光制御部材を変位させることで前記光制御部材のうち前記第1光制御部となる部分および前記第2光制御部となる部分の少なくとも一方を変更する変更部材とを備え、
    前記光制御部材は、前記透明部材の一方の面に沿って延びているとともに、前記透明部材の端部において折り返されて前記透明部材の他方の面に沿って延びており、
    前記第1光制御部は前記透明部材の一方の面に沿って延びる部分であり、
    前記第2光制御部は前記透明部材の他方の面に沿って延びる部分であり、
    前記変更部材は、前記膜体の両端部のそれぞれに接続されてそれら端部の膜体を巻き取る巻取部を備え、前記両端部のうちのいずれか一方が巻き取られることで他方が解かれて前記膜体のうち前記第1光制御部となる部分と前記第2光制御部となる部分との組み合わせを変更し、当該変更により車両の外部から前記光制御領域に入射した光が該光制御領域を透過する量を調整する車載調光装置。
  2. 前記光制御領域は、互いに隣接して配置される複数の領域からなり、
    前記光制御部材は、前記複数の領域のそれぞれに配置されるものであり、
    前記変更部材は、前記光制御部材のうち前記第1光制御部となる部分および前記第2光制御部となる部分の少なくとも一方を、前記複数の領域の各領域毎に独立に変更することが可能である請求項1記載の車載調光装置。
  3. 前記光制御部材は、所定の光を選択的に透過させるものである請求項1または2記載の車載調光装置。
  4. 前記光制御部材は、偏光軸が互いに相違する領域を有した偏光フィルムである請求項1,2,または3のいずれか1項に記載の車載調光装置。
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