JP6221503B2 - 打楽器パッド及び打楽器パッドの製造方法 - Google Patents
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Description
エラストマー製のパッド本体、及びこのパッド本体の表面側に積層される伸長可能な繊維シートを備え、
前記パッド本体のエラストマーと前記繊維シートの繊維とが存在する複合層、
前記繊維シートの表面側に積層される樹脂コーティング層、及び
前記樹脂コーティング層と複合層との間に配設され、前記エラストマーが存在せずに前記繊維から構成される中間層
を有する。
伸長可能な繊維シートの表面に樹脂コーティング層を形成する工程、及び
前記繊維シートの裏面側にエラストマー組成物を供給する工程、及び
前記エラストマー組成物が繊維シートに完全に含浸する前にエラストマー組成物を硬化させる工程
を有する。
図1のドラムパッド1は、エラストマー製のパッド本体2、このパッド本体2の表面側に積層される伸長可能な繊維シート3、パッド本体2を裏面側から支持する支持体4、及び打撃を感知するセンサー5を備えている。このドラムパッド1は、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定され、具体的には直径が200〜300mmで、厚みが10〜30mm程度のものが挙げられる。また、当該ドラムパッド1は、前記パッド本体2の周囲を囲む略円筒形のシェル(ドラム胴(図示省略))を備えてもよく、このシェルが表面側端部にリムを有してもよい。なお、ドラムパッド1のサイズや用途等は前記のものに限定されるものではない。
前記繊維シート3としては、伸長可能なシート状に設けられているものであれば特に限定されず、公知の繊維シート3が用いられる。なお、繊維シート3は、伸縮可能、つまり伸長された際に繊維シート3自体が復元力を有するものが好ましい。ここで、繊維シート3は、シート平面方向のいずれの方向(二次元の任意の方向)に伸縮可能であること(2wayストレッチ)が好ましく、具体的にはニット材(ニット編みされた編物)を採用することが好ましい。
前記パッド本体2のエラストマーは、本実施形態においては発泡ポリウレタンである。この発泡ポリウレタン組成物は、公知の材料が使用され、具体的には、例えばポリオール、イソシアネート及び発泡剤を含む組成物が用いられる。なお、この発泡ポリウレタン組成物は、パッド本体2の特性を阻害しない範囲で、必要に応じて、硬化剤、着色剤、光線安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、防黴剤、難燃剤等の各種添加剤を含有していてもよい。特に、粘度調製の目的から、前記発泡ポリウレタン組成物に増粘剤やフィラーを含有させるとよい。
前記支持体4は、本実施形態では平板状の円板から構成される。この支持体4の材質は特に限定されず、例えば鉄板、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板等の金属板等が用いられる。また、支持体4の厚みも、特に限定されるものではなく、支持体4の平均厚みとしては例えば0.5mm以上3mm以下とすることができる。
前記センサー5は、図1に示すように、前記支持体4の裏面側に付設されている。このセンサー5は、支持体4の裏面に接着剤(図示省略)を介して接着されている。なお、前記センサー5と支持体4の裏面との間に振動吸収材を介在させることも適宜設計変更可能である。また、センサー5の配設位置は特に限定されるものではないが、平面視支持体4の中心に前記センサー5を取付けることが好ましい。なお、前記接着剤はセンサー5を接着できるものであれば特に限定されず、この接着剤としては例えば反応型接着剤等を用いることができる。
前記樹脂コーティング層14は、繊維シート3の表面側を被覆する層であれば特に限定されず、例えば熱融着可能な伸縮性のあるフィルムを繊維シート3表面に熱融着することで形成することができる。この樹脂コーティング層14の樹脂としては、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、及びこれら樹脂の共重合物が挙げられる。なお、前記樹脂コーティング層14の厚みは特に限定されず、この樹脂コーティング層14の平均厚みとしては、例えば10μm以上80μm以下とすることができる。なお、この樹脂コーティング層14は、コーティング材料である樹脂と繊維シート3の繊維とが存在する複合層から構成することも可能であり、またコーティング材料の樹脂層とこの裏面側の前記複合層との二層構造から構成することも可能である。
次に、当該ドラムパッド1の製造方法について説明する。
伸長可能な繊維シート3の表面に樹脂コーティング層14を形成する工程、
前記繊維シート3の裏面側にエラストマー組成物を供給する工程、
前記エラストマー組成物が繊維シート3に完全に含浸する前に硬化する工程、及び
前記支持体4の裏面にセンサー5を付設する工程
を有する。
当該ドラムパッド1にあっては、中間層13が繊維シート3の繊維のみから構成され、中間層13には繊維同士の間の空隙が存在するため、この空隙の存在によって中間層13が容易かつ確実に伸長でき、当該打楽器パッド1の表層が好ましい柔らかさを有し、これにより当該打楽器パッドは好ましい打感が得られるとともに打撃音が小さい。
本実施形態は前記構成からなり、前述の利点を奏するものであったが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
まず、繊度160dtexのポリエステル樹脂製の繊維を60Gでニット編みしたものに、ポリウレタンフィルムをラミネートすることで、平均厚み20μmの樹脂コーティング層を表面に有する繊維シートを用意した。なお、繊維シートの平均厚みは、500μmである。また、この繊維シートに裏面側に離型剤を塗布することで撥水処理を施した。この離型剤として、フッ素系離型剤、具体的にはダイキン工業株式会社製のダイフリーFB−962を用いて前記撥水処理を行った。
撥水処理を施さない繊維シートを用いた以外は、前記実施例1と同様の方法によって比較例1のドラムパッドを得た。この比較例1のドラムパッドにあっては、繊維シートに液状のエラストマー組成物が完全に含浸した状態でエラストマー組成物が硬化するため、実施例1のような中間層が存在せず、樹脂コーティング層の裏面に複合層(繊維とエラストマーとからなる層)が直接積層された状態となっている。
実施例1のドラムパッドは、比較例1のドラムパッドと比較すると好ましい打感が得られた。具体的には、実施例1のドラムパッドは、しっとりとした打撃感触が得られるのに対して、比較例1のドラムパッドは、しっとりとした打撃感触が得られなかった。また、実施例1のドラムパッドは、比較例1のドラムパッドに比べて、打撃音が小さかった。
2 パッド本体
3 繊維シート
4 支持体
5 センサー
6 成形型
11 発泡エラストマー層
12 複合層
13 中間層
14 樹脂コーティング層
Claims (4)
- エラストマー製のパッド本体、及びこのパッド本体の表面側に積層される伸長可能な繊維シートを備え、
前記パッド本体のエラストマーと前記繊維シートの繊維とが存在する複合層、
前記繊維シートの表面側に積層される樹脂コーティング層、及び
前記樹脂コーティング層と複合層との間に配設され、前記エラストマーが存在せずに前記繊維から構成される中間層
を有する打楽器パッド。 - 前記エラストマーが発泡ポリウレタンである請求項1に記載の打楽器パッド。
- 前記繊維シートの平均厚さに対する前記中間層の平均厚さが10%以上90%以下である請求項1又は請求項2に記載の打楽器パッド。
- 前記繊維シートに撥水処理が施されている請求項2に記載の打楽器パッド。
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JP2013170463A JP6221503B2 (ja) | 2013-08-20 | 2013-08-20 | 打楽器パッド及び打楽器パッドの製造方法 |
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JP2015040901A JP2015040901A (ja) | 2015-03-02 |
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JP5251210B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-07-31 | ヤマハ株式会社 | ドラムパッド及びその製造方法 |
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2013
- 2013-08-20 JP JP2013170463A patent/JP6221503B2/ja active Active
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