JP2015040899A - 打楽器パッド及び打楽器パッドの製造方法 - Google Patents

打楽器パッド及び打楽器パッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】打面への打撃を精度よく検出することができる打楽器パッド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】打楽器パッド1は、表面に打面を有するパッド層2、このパッド層2を裏面側から保持する保持層3、及び打面への打撃を感知するセンサー4を備え、センサー4が、パッド層2内に配設されている。パッド層2が保持層3表面に積層されているとよい。センサー4がパッド層2の凹部に格納され、パッド層2が、前記凹部に格納された前記センサー4と共に、前記保持層3表面に接合されるとよい。また、打楽器パッド1の製造方法は、パッド層2、保持層3及びセンサー4を備える打楽器パッド1の製造方法であって、保持層3の一方の面側にセンサー4を配設した状態で、この保持層3の一方の面側からパッド層2形成材料を供給する工程を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、打楽器パッド及び打楽器パッドの製造方法に関する。
打楽器パッドとしては、打面への打撃をセンサーによって感知し、自然打楽器の音に似た電子音を発生する電子打楽器に用いられるドラムパッドが公知である。このようなドラムパッドとしては、表面に打面を有するパッド層、このパッド層が接着剤層を介して表面側に接着される金属製の保持層、及びこの保持層の裏面側に配設されるセンサーを備えるものが公知である(例えば特開2003−295864号公報及び特開2010−262167号公報参照)。このドラムパッドにあっては、パッド層の打面を打撃すると、パッド層が振動し、その振動が保持層を介してセンサーに伝わり、この振動をセンサーが感知し、そしてセンサーから発信される打撃検出信号に基づいて電子音が発生される。
しかし、前記従来のドラムパッドにあっては、センサーが金属製の保持層の裏面側に配設されているので、センサーが検出する振動は接着剤層を介した保持層の振動であり、パッド層の振動を直接検出することができない。また、前述のように保持層の裏面側に配設されているセンサーでは、打面における打撃位置を特定することは極めて困難である。
特開2003−295864号公報 特開2010−262167号公報
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、本発明の課題は、打面への打撃を精度よく検出することができる打楽器パッド及びその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決すべくなされた本発明に係る打楽器パッドは、
表面に打面を有するパッド層、このパッド層を裏面側から保持する保持層、及び前記打面への打撃を感知するセンサーを備える打楽器パッドであって、
前記センサーが、前記パッド層内に配設されていることを特徴とする。
当該打楽器パッドは、センサーがパッド層内に配設されているので、パッド層の打面が打撃された際に、この打面への打撃をパッド層内のセンサーによって精度よく検出することができる。つまり、例えばセンサーとして圧電素子を用いた場合には、打面が打撃された際におけるパッド層の振動が直接センサーに伝わり、このパッド層の振動をセンサーが検出することができるため、打面への打撃をセンサーによって精度よく検出することができる。
前記パッド層が、前記保持層表面に直接積層されているとよい。これにより、パッド層と保持層との積層状態を得るために接着剤を必要とせず、製品コストの抑制が図られる。
さらに、前記センサーが前記パッド層の凹部に格納され、前記パッド層が、前記凹部に格納された前記センサーと共に、前記保持層表面に接合される構成を採用することが好ましい。これにより、パッド層内に容易かつ確実にセンサーを配設することができる。
前記パッド層は発泡ポリウレタンから構成するとよい。これにより、保持層表面にパッド層を積層するにあたって、発泡ポリウレタンの発泡圧を用いてパッド層と保持層との良好な接合状態を容易かつ確実に得ることができる。つまり、保持層表面において保持層形成材料(発泡ポリウレタン組成物)を発泡させつつ硬化することで、パッド層と保持層との良好な接合状態を容易かつ確実に得ることができる。また、このように発泡圧を用いて前記接合状態が得られるので、保持層が複雑な形状を有する場合であっても、容易かつ確実に良好な接合状態を得ることができ、加えてパッド層内にセンサーを容易かつ確実に配設することができる。
当該打楽器パッドは、前記センサーと前記打面との間には、前記パッド層の平均の厚さよりも薄いパッド層を備えるとよい。このようにセンサーと打面との間に薄いパッド層が配設されるので、打面への打撃が前述の薄いパッド層を介して的確にセンサーに伝達される。
本発明に係る打楽器パッドの製造方法は、
表面に打面を有するパッド層、このパッド層を裏面側から保持する保持層、及び前記打面への打撃を感知するセンサーを備える打楽器パッドの製造方法であって、
前記保持層の一方の面側に前記センサーを配設した状態で、この保持層の一方の面側からパッド層形成材料を供給する工程
を有することを特徴とする。
当該打楽器パッドの製造方法によれば、パッド層内にセンサーが配設された当該打楽器パッドを製造することができ、当該打楽器パッドは、打撃をセンサーによって精度よく検出することができる。
以上説明したように、本発明に係る打楽器パッドは、打面への打撃を精度よく検出することができる。
本発明の一実施形態に係るドラムパッドの概略的断面図である。 図1のドラムパッドの製造方法の工程を説明する概略的断面図である。 図1とは異なるドラムパッドの概略的断面図である。 図1及び図3とは異なるドラムパッドにおけるセンサーの配設箇所を説明するための模式的平面図である。 図1、図3及び図4とは異なるドラムパッドにおけるセンサーの配設箇所を説明するための模式的平面図である。 図1、図3、図4及び図5とは異なるドラムパッドの概略的断面図である。 図1、図3、図4、図5及び図6Aとは異なるドラムパッドの概略的断面図である。 図1、図3、図4、図5及び図6とは異なるドラムパッドの概略的断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明するが、まず本発明に係る打楽器パッドとして、電子ドラムに用いられ、スティック等で打撃されるドラムパッドを例にとり説明する。なお、本発明に係る打楽器用パッドは、ドラムパッドに限定されるものではなく、その他の打撃入力装置にも適用可能である。
[ドラムパッド]
図1のドラムパッド1は、表面に打面2aを有するパッド層2、このパッド層2を裏面側から保持する保持層3、及び前記打面2aへの打撃を感知するセンサー4を備えている。このドラムパッド1は、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定され、具体的には直径が200〜300mmで、厚みが10〜30mmのものが挙げられる。また、当該ドラムパッド1は、前記パッド層2の周囲を囲む略円筒形のシェル(ドラム胴(図示省略))を備えてもよく、このシェルが表面側端部にリムを有してもよい。なお、ドラムパッド1のサイズや用途等は前記のものに限定されるものではない。
前記センサー4はパッド層2内に配設され、センサー4はパッド層2と共に保持層3の表面に接合されている。具体的には、センサー4はパッド層2の凹部に格納され、パッド層2内から露出しているセンサー4の1面が保持層3と結合され、前記1面の周囲にあるパッド層2の1面が保持層3と結合される。つまり、センサー4が存在しない領域において前記保持層3とパッド層2との間に他の層が存在しておらず、保持層3の表面にパッド層2が直接積層されている。また、センサー4は、前記1面となる裏面が保持層3表面に当接し、センサー4の周囲を覆うように、パッド層2が保持層3に当接する。すなわち、センサー4は、パッド層2内に配設され、センサー4の1面はパッド層2より露出をしていることになる。センサー4の打面2a側の表面と、前記表面と垂直なセンサー4の周囲をパッド層2が覆っていれば、センサー4はパッド層2内に存在すると考えられる。この場合、センサー4と打面2aとの間には、パッド層2の平均の厚さよりも薄いパッド層が存在することになる。なお、センサー4は、本実施形態においては、平面視で前記保持層3の中心に配置されている。
前記センサー4は、打面2aへの打撃を検知し、打撃検出信号を信号出力線(図示省略)から電子音源(図示省略)に出力するものである。なお、この信号出力線は、保持層3に形成した貫通孔から外部に表出させることも、パッド層2の側方から表出させることも適宜設計変更可能である。
前記センサー4としては、前述のように打面2aへの打撃を感知することができるものであれば特に限定されないが、例えば圧電素子や集音マイク、静電容量型センサーが用いられる。このようにセンサー4をパッド層2内に配設し、打面2aとセンサー4の間に、パッド層2の平均の厚さよりも薄いパッド層(の部分)が存在することによって、打撃を高感度で検出でき且つ打撃によってセンサ4が破壊されないドラムパッドにすることができる。
前記保持層3は、本実施形態では平板状の円板から構成される。この保持層3の材質は特に限定されず、例えば鉄板、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板等の金属板から保持層3を構成することができる。また、保持層3の厚みも特に限定されるものではなく、保持層3の平均厚みとしては例えば0.5mm以上3mm以下とすることができる。
前記パッド層2は、例えば発泡ポリウレタンから構成されることが好ましい。前記パッド層2と保持層3とは、この発泡ポリウレタンの発泡圧によって接合される。具体的には、保持層3表面において発泡ポリウレタン組成物(パッド層形成材料)を発泡及び硬化させることで、パッド層2と保持層3との接合状態が得られている。なお、前記パッド層2の厚みは特に限定されるものではなく、パッド層2の平均厚みとしては、例えば5mm以上20mm以下とすることができる。
前記発泡ポリウレタン組成物は、発泡ポリウレタンが形成できれば特に限定されず、公知の材料が使用される。具体的には、前記発泡ポリウレタン組成物としては、例えばポリオール、イソシアネート及び発泡剤を含む組成物が用いられる。なお、この発泡ポリウレタン組成物は、パッド層2の特性を阻害しない範囲で、必要に応じて、硬化剤、着色剤、光線安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、防黴剤、難燃剤等の各種添加剤を含有していてもよい。
前記ポリオールは、イソシアネートとウレタン結合できるものであれば特に限定されず、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。
前記ポリオールの数平均分子量としては200以上10000以下が好ましい。前記数平均分子量が前記下限未満では、反応が速く進むため所望の成形が困難となるおそれがあり、またパッド層2の柔軟性が不十分となるおれそがある。一方、前記数平均分子量が前記上限を超えると発泡ポリウレタン組成物の粘度が高くなりすぎて成形が困難となるおそれがある。
前記イソシアネートは、ポリオールとウレタン結合できるものであれば特に限定されず、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
前記発泡剤は、パッド層2の成形時に発泡できるものであれば特に限定されず、例えば熱によって発泡する熱分解型発泡剤が挙げられる。この熱分解型発泡剤としては、例えばオキシベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、パラトルエンスルホニルヒドラジド等のビドラジド系や、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスホルムアミド等のアゾ系等を用いることができる。この熱分解型発泡剤の分解温度は、パッド層2の成形の容易性等を考慮すると、100℃以上240℃以下であることが好ましい。
このパッド層2(発泡ポリウレタン)の発泡倍率の下限としては、1.2倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。なお、発泡倍率とは、液状のパッド層形成材料が大気圧下において発泡した場合に想定される発泡後の体積を、実際に成形されたパッド層の体積で割った値を意味する。一方、前記発泡倍率の上限としては、5.5倍が好ましく、2.5倍がより好ましい。前記発泡率が前記下限未満であると、発泡圧が小さ過ぎることでパッド層2と保持層3との接合強度が弱くなるおそれがある。逆に、前記発泡倍率が前記上限を超えると、成形型内での圧力が大きくなりすぎ、成形型が前記圧力に耐えられなくなり、パッド層2の成形ができなくなる。また、前記圧力に耐えられる成形型を製作するのには高いコストが必要となる。
また、前記パッド層2(発泡ポリウレタン)の空隙率の下限としては、30%が好ましく、40%がより好ましい。一方、前記空隙率の上限としては、80%が好ましく、70%がより好ましい。前記空隙率が前記下限未満であると、パッド層2が硬くなり過ぎることで好ましい打感が得られなくなるおそれがある。逆に、前記空隙率が前記上限を超えると、パッド層2が軟らかくなり過ぎることで打撃に対する強度が不足することになる。なお、「空隙率」は、(樹脂比重−見掛け密度)×100によって測定できる。見掛け密度はJIS K 7222 発泡プラスチック及びゴム―見掛け密度の求め方にて算出することが可能である。
前記パッド層2の硬度(アスカー硬度C)の下限としては、10が好ましく、30がより好ましい。一方、前記硬度の上限としては、60が好ましく、50がより好ましい。前記硬度が前記下限未満であると、パッド層2が軟らかくなり過ぎ、好ましい打感が得られなくなるおそれがある。逆に、前記硬度が前記上限を超えると、パッド層2が硬くなり過ぎ、好ましい打感が得られなくなるおそれがある。なお、前記硬度は、JIS K 7312 アスカーC硬度により測定される値である。
前記パッド層2と保持層3との剥離接着強さの下限としては、5N/25mmが好ましく、7N/25mmがより好ましい。前記剥離接着強さが前記下限未満であると、パッド層2と保持層3との接合状態が不十分であり、パッド層2と保持層3とが不用意に剥離するおそれがある。なお、前記剥離接着強さは、JIS K6854−1に準じて測定される値である。
[当該ドラムパッドの製造方法]
次に、当該ドラムパッド1の製造方法について説明する。
当該ドラムパッド1の製造方法は、
保持層3の一方の面側に前記センサー4を配設する工程、
前記センサー4が配設された保持層3の一方の面側からパッド層形成材料(発泡ポリウレタン組成物)を供給する工程、及び
前記パッド層2形成材料を発泡及び硬化する工程
を有する。
前記センサー配設工程では、図2に示すように、パッド層成形用の成形型5においてセンサー4を配設する。ここで、保持層3は、成形型5の一部を構成し、図示例では保持層3が成形型5の底面を構成しており、前記センサー4は保持層3の上面に載置される。なお、保持層3が成形型5の蓋となるよう配設することも可能であり、その場合には保持層3の下面にセンサー4を貼着等によって付設する。
前記パッド層2形成材料供給工程では、前記センサー4が配設された成形型5に液状のパッド層形成材料を供給する。
前記発泡硬化工程では、前述のように成形型5に供給されたパッド層形成材料は、例えば加熱等によって発泡するとともに、ポリオールとイソシアネートとの重合により硬化することで、パッド層2が成形される。この工程において、前記成形型5を気密にしておくことで発泡ポリウレタンの発泡圧によって保持層3とパッド層2とが接合される。
この発泡硬化工程において、前記成形型5内の圧力(発泡圧)は、1.2kgf/cm以上5.5kgf/cm以下が好ましい。前記圧力が前記下限未満であると、パッド層2と保持層3との十分な接合が得られなくなるおそれがある。逆に前記圧力が前記上限を超えると、前記圧力に耐え得る成形型を構成するためにコストを要し、製造コスト増を招くおそれがある。
[利点]
当該ドラムパッド1は、センサー4がパッド層2内に配設されているので、パッド層2の打面2aが打撃された際に、その打撃をセンサー4によって精度よく検出することができる。具体的には、打面への打撃は、パッド層の平均の厚さよりも薄いパッド層2を介してセンサー4に伝達され、打撃をセンサー4によってより精度よく検出することができる。つまり、前述した従来のドラムパッドにあっては、センサーが検出する振動が接着剤層を介した保持層の振動であったが、当該ドラムパッド1にあっては、パッド層2の振動をパッド層2内のセンサー4によって直接検出することができ、このため打撃の種類や程度、さらには打撃位置を検出することも可能となり、打撃を精度よく検出することができる。また、金属からなる保持層3は、発泡ポリウレタンからなるパッド層2との密着強度が強いため、センサー4を保持層3の表面にセンサーを配設しても、保持層3とパッド層2は強固に固定される。
また、センサー4が保持層3の表面に配設され、パッド層2がセンサー4及び保持層3表面を覆うので、パッド層2内に容易かつ確実にセンサー4を配設することができる。しかも、前述のようにパッド層2は保持層3表面に直接積層されるので、パッド層2と保持層3との積層状態を得るために接着剤を必要とせず、製品コストの抑制が図られる。さらに、保持層3が発泡ポリウレタンから構成され、この発泡ポリウレタンの発泡圧を用いて前記積層状態を容易かつ確実に得ることができ、製造コストの抑制を図ることができる。
[その他の実施形態]
本実施形態は前記構成からなり、前述の利点を奏するものであったが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
つまり、前記実施形態においては、ドラムパッドが一つのセンサーを備えるものについて説明したが、当該打楽器パッドは、図3に示すようにパッド層12内に配設される複数のセンサー14を備えることも可能である。この図3のドラムパッド11は、複数のセンサー14を備えているので、打面12aへの打撃をより精度よく検出することができ、また複数のセンサー14によって打面12aへの打撃位置を特定することも可能となる。
また、当該打楽器パッドはパッド層外のセンサーをさらに備えることも適宜設計変更可能な事項である。つまり、例えば前記実施形態のようにパッド層内に一のセンサーを配設するとともに、保持層の裏面に他のセンサーを配設することも可能である。
さらに、当該打楽器パッドが、前述(例えば図3)のようにパッド層内に配設される複数のセンサーを備える場合、複数のセンサーが平面視で配設位置を異ならしめることが好ましく、これにより打撃位置の特定をより精度よく行うことができる。例えば図4に示すように複数のセンサー24を平面視同心円状に配設することが可能である。なお、この図4のドラムパッド21にあっては、平面視中心に位置するセンサー24として感圧センサーを用いることで、この感圧センサーからの打撃検出信号に基づいて電子音を変更(ドラムのピッチに対応するような電子音に変更)するよう設けることも可能である。
また、図5に示すように複数のセンサー34を平面視マトリックス状に配設することも可能である。この図5のドラムパッド31にあっては、各センサー34からの打撃検出信号に基づいて電子音の種類を異ならしめることも可能であり、つまり打面における叩く位置(打撃位置)を変えることによって異なる音色を出すよう設けることも可能である。
さらに、前記実施形態ではセンサーの裏面と保持層の表面とが当接状態であるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、センサーと保持層との間に接着剤層を介在させ、この接着剤層によってセンサーを保持層表面に接着することも適宜設計変更可能な事項である。なお、前記接着剤層を構成する接着剤としては、例えばアクリル系粘着剤等を用いることができる。
また、図6に示すようにセンサー44がパッド層42の表裏方向中間部に配設、つまりセンサー44の裏面と保持層43の表面とが当接しておらず、センサー44の裏面と保持層43の表面との間にパッド層42の一部が介在されているものも、本発明の意図する範囲内である。この場合、センサー4と打面との間にはパッド層2が存在することになる。また、保持層43から突出した突出材46A,46Bによってセンサー44が支持されればよい。例えば、保持層43から突出した金属や樹脂等の突出部46A,46Bによってセンサー44を打撃面に近づけることができ、感度向上を図ることができる。具体的には、図6A、図6Bのようにすることができる。図6Aの場合は、スペーサからなる突出材46Aを介してセンサー44が保持層43から離間している。図6Bでは、例えば板状又は棒状の突出材46Bによって、センサー44が中空に支持される。図6Bの場合は、センサー44がパッド層42の中で自由に変形できるので、打撃面に近づいていることと併せて、高い感度が期待できる。このようにセンサー44をパッド層内に配設し、打面とセンサー44の間に、パッド層42の平均の厚さよりも薄いパッド層が存在することによって、打撃を高感度で検出でき且つ打撃によってセンサー44が破壊されないドラムパッドにすることができる。
さらに、センサーの周囲の一部がパッド層から露出していてもよい。具体的には、例えばセンサーの周囲の一部がパッド層から露出し、センサーの打面に対する表面と裏面と露出していない周囲の面がパッド層で覆われた状態で、センサーをパッド層内に配設することもできる。また、センサーの裏面が保持層又はスペーサに固定されていてもよい。この場合、センサーはパッド層の外周部に配置されるが、センサーの一部が露出することで、センサーから配線を取り出しやすくなる。
さらに、前記パッド層は、単層構造からなるものに限られず、多層構造を有することも可能である。例えば、前述のようにセンサーがパッド層の表裏方向中間部に配設される場合、このセンサーを、パッド層の表面側の層を構成するゴムシートと、裏面側の層を構成するゴムシートとの間に挟んで前記ゴムシートを貼り合せることによって、多層構造を有するセンサーを内蔵するパッド層を得ることもでき、こちらは適宜設計変更可能である。
また、前記実施形態では、パッド層が発泡ポリウレタンから構成され、発泡ポリウレタンの発泡圧によってパッド層と保持層とが接合されているものについて説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、パッド層と保持層との間に接着剤層を介在させ、この接着剤層によってパッド層と保持層とを接合することも可能である。
さらに、前記パッド層が、例えばシリコーンゴム等から構成されるものも採用可能である。このシリコーンゴムとしては、シロキサン結合を有するシリコーンゴム、例えば発泡性のシリコーンRTVゴム等を用いることができる。なお、このようにシリコーンゴムからパッド層を構成する場合にあっては、パッド層と保持層との十分な接合は図るために前述のようにパッド層と保持層との間に接着剤層を介在させることが好ましい。なお、前記接着剤層を構成する接着剤としては、例えばアクリル系粘着剤等を用いることができる。
また、当該打楽器パッドは、パッド層の打面に配設される表面材をさらに備えることも可能である。この表面材は例えばニット等の布帛等から構成することができる。このような表面材を備える打楽器パッドを製造するにあっては、前記実施形態のように成形型でパッド層形成材料を発泡及び硬化させる際に、成形型においてセンサーと対向するよう表面材を配設(図2における成形型5の上面に表面材を配設)しておくことが好ましい。これにより、打面に表面材が配設されたパッド層と、保持層とが、発泡ポリウレタンの発泡圧によって接合された当該打楽器パッドを製造することができる。
さらに、当該打楽器パッドにあっては、特許文献2のようにパッド層の裏面に不織布等からなる布状材を配設することも可能である。なお、このようにパッド層の裏面に布状材を配設する場合にあっては、布状材と保持層との間に接着剤層を介在させることが好ましい。なお、前記接着剤層を構成する接着剤としては、例えばアクリル系粘着剤等を用いることができる。
さらに、前記実施形態では保持層3が平板状の円板のものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、図7に示すように保持層53が複雑な形状を有することも可能である。この図7のドラムパッド51にあっては、保持層53は、センサー54が配設される平面部位と、平面視中央部において表面側に膨出する非平面部位とを有している。そして、この保持層53とパッド層52とは、パッド層52を構成する発泡ポリウレタンの発泡圧によって接合されている。このように保持層3が非平面部位を有することで、保持層53自体の強度を向上させることができる。さらに、保持層3が非平面部位を有することで、パッド層52と保持層53との接触面積を十分に確保して両者を強固に接合することかできる。なお、前記非平面部位としては、表面側に突設される凸部(リブ)等を採用することも可能である。表面側にはノッチ状の凸部又は凹部があってもよい。それによって保持層の剛性を高めつつ、パッド層52と保持層53との接触面積を大きくすることができる。
また、保持層に固定されるセンサーと保持層との間に緩衝材を配設してもよい。保持層から打撃の反射や、保持層の振動がセンサーへ伝わらないようにすれば、打撃面側からの純粋な打撃を検出できる。緩衝材としては、防音効果、防振効果のある多孔質材やゴム材等が考えられる。
また、固定されるひとつのセンサーにおいて、電極を分割してもよい。具体的には例えば薄い一枚の板状からなるPVDF等の圧電センサーや静電容量型センサーにおいて、片側に共通となる電極、もう片側に分割された電極を形成する。保持層に対し、分割された電極が備わる面を対向させて固定し、共通となる電極を打撃面側としてGNDと接続する。それによって保持層、共通となる電極によって、PDVF等のセンシング部と分割された電極がシールドされることになり、打撃を検出する際のノイズを軽減することができる。この場合は保持層が金属からなり、保持層もGNDへ接続されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明に係る打楽器パッドは、打面への打撃を精度よく検出することができるので、例えば電子ドラム等の電子楽器に好適に用いることができる。
1、11、21、31、41、51 ドラムパッド(打楽器パッド)
2、12、42、52 パッド層
2a、12a 打面
3、13、43、53 保持層
4、14、24、34、44、54 センサー
5 成形型

Claims (6)

  1. 表面に打面を有するパッド層、このパッド層を裏面側から保持する保持層、及び前記打面への打撃を感知するセンサーを備える打楽器パッドであって、
    前記センサーが、前記パッド層内に配設されていることを特徴とする打楽器パッド。
  2. 前記パッド層が、前記保持層表面に直接積層されている請求項1に記載の打楽器パッド。
  3. 前記センサーが前記パッド層の凹部に格納され、
    前記パッド層が、前記凹部に格納された前記センサーと共に、前記保持層表面に接合される請求項2に記載の打楽器パッド。
  4. 前記パッド層が発泡ポリウレタンから構成される請求項2又は請求項3に記載の打楽器パッド。
  5. 前記センサーと前記打面との間には、前記パッド層の平均の厚さよりも薄いパッド層を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の打楽器パッド。
  6. 表面に打面を有するパッド層、このパッド層を裏面側から保持する保持層、及び前記打面への打撃を感知するセンサーを備える打楽器パッドの製造方法であって、
    前記保持層の一方の面側に前記センサーを配設した状態で、この保持層の一方の面側からパッド層形成材料を供給する工程
    を有することを特徴とする打楽器パッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61251900A (ja) * 1985-05-01 1986-11-08 ヤマハ株式会社 電子ドラム
JP2009037041A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Yamaha Corp 電子打楽器用の打撃検出装置
JP2009222757A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Yamaha Corp 電子打楽器

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