JP6221435B2 - 電気泳動装置、電気泳動装置の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

電気泳動装置、電気泳動装置の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気泳動装置、電気泳動装置の製造方法、及び電子機器に関する。
上記電気泳動装置では、電気泳動材料を挟んで対向する画素電極と共通電極との間に電圧を印加して、帯電した黒粒子や白粒子等の電気泳動粒子を空間的に移動させる事で表示領域に画像を形成している。電気泳動装置としては、例えば、一対の基板間を隔壁によって複数の空間に区画し、各空間内に電気泳動粒子および分散液を含む電気泳動分散液を封入した構成のものが知られている。
電気泳動装置は、例えば、特許文献1に記載のように、電気泳動分散液(電気泳動インク)をセルの内部に隙間なく封止するために、隔壁の頂部を、基板に接着された接着層に食い込ませて、封止性を高めている技術が開示されている。
特開2013−41036号公報
しかしながら、特許文献1のように、接着剤で隔壁の頂部と基板とを接着した場合、接着剤に電気泳動粒子が付着してしまい、表示品位が低下する恐れがある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気泳動装置は、第1基板と、前記第1基板と対向して配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された電気泳動粒子が分散された分散媒を有する電気泳動層と、前記電気泳動層を複数のセルに区切るために配置された隔壁と、前記第1基板と前記第2基板とを接合する、前記電気泳動層を囲むように配置されたシール材と、少なくとも前記隔壁と前記第2基板との間に配置された接着力が低い封止膜と、を有し、前記隔壁の頂部が前記封止膜の中に配置されていることを特徴とする。
本適用例によれば、隔壁の頂部が接着材料を含まない封止膜の中に配置されているので、頂部と封止膜(言い換えれば、第2基板)との間に隙間ができることを防ぐことが可能となり、分散媒が隣りのセルに移動することを抑えることができる。また、封止膜が接着力が低い封止膜で形成されているので、封止膜に電気泳動粒子が付着することを防ぐことが可能となり、表示品質が低下することを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記封止膜は、接着材料を含まないことが好ましい。
本適用例によれば、封止膜が接着材料を含まないので、封止膜から分散媒に不純物が分散し、電気泳動粒子に不純物が付着することを防ぐことが可能となる。これにより、電気泳動粒子の泳動性に影響を与えることなく、表示品質が低下することを抑えることができる。
[適用例3]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記封止膜に凹部が設けられており、前記凹部と前記頂部とが嵌合していることが好ましい。
本適用例によれば、凹部と頂部とが嵌合しているので、凹部(つまり、封止膜)と頂部との間に隙間ができることが抑えられ、分散媒が隣りのセルに移動することを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記分散媒は、シリコーンオイルであることが好ましい。
本適用例によれば、シリコーンオイルを用いることにより、低温(例えば、−30℃程度)であっても電気泳動層に含まれる電気泳動粒子を動作させることが可能となり、切り替え速度が低下することを抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記電気泳動層を囲むように、前記電気泳動層と前記シール材との間に額縁隔壁が配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、電気泳動層とシール材との間に額縁隔壁が設けられているので、表示領域に分散媒を供給した際、額縁隔壁によって分散媒をせき止めることが可能となる。よって、第1基板と第2基板との間に分散媒を挟持することができる。
[適用例6]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記電気泳動層の表示領域の大きさは、一辺が55mm以下であることが好ましい。
本適用例によれば、55mm以下の表示領域を有する電気泳動装置が対象となるので、隔壁の頂部の高さに製造ばらつきが生じたり、基板が撓んだりしても、頂部を封止膜に食い込ませることが可能となり、封止膜と隔壁との間に隙間が発生することを防ぐことができる。
[適用例7]上記適用例に係る電気泳動装置において、前記封止膜の端部は、前記ダミー画素領域と平面視で重なることが好ましい。
本適用例によれば、封止膜の端部がダミー画素領域と平面視で重なって配置されているので、封止膜の大きさにばらつきが生じたとしても、ダミー画素領域の範囲の中に端部を配置させることが可能となり、表示品質に影響を与えることを抑えることができる。
[適用例8]本適用例に係る電気泳動装置の製造方法は、第1基板上に、電気泳動粒子を含む分散媒を複数のセルごとに区切るための隔壁を形成する工程と、前記第1基板の表示領域の周囲にシール材を塗布する工程と、前記第1基板と対向配置される第2基板に、接着力が低い封止膜を形成する工程と、前記第1基板の前記表示領域に前記分散媒を供給する工程と、前記第1基板と前記第2基板とを前記シール材を介して貼り合わせ、前記隔壁の頂部を前記封止膜に食い込ませる工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、隔壁の頂部が接着材料を含まない封止膜の中に食い込むので、頂部と封止膜(言い換えれば、第2基板)との間に隙間ができることを防ぐことが可能となり、分散媒が隣りのセルに移動することを抑えることができる。また、封止膜が接着力が低い封止膜で形成されているので、封止膜に電気泳動粒子が付着することを防ぐことが可能となり、表示品質が低下することを抑えることができる。
[適用例9]上記適用例に係る電気泳動装置の製造方法において、前記封止膜は、接着材料を含まない材料で形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、封止膜が接着材料を含まないので、封止膜から分散媒に不純物が分散し、電気泳動粒子に不純物が付着することを防ぐことが可能となる。これにより、電気泳動粒子の泳動性に影響を与えることなく、表示品質が低下することを抑えることができる。
[適用例10]上記適用例に係る電気泳動装置の製造方法において、前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせる工程は、前記封止膜を加熱しながら、大気圧より低い圧力下で貼り合わせを行うことが好ましい。
本適用例によれば、封止膜を加熱しながら大気圧より低い圧力下ではり合わせを行うので、封止膜に隔壁の頂部を食い込ませることができ、また気泡レスのパネルを製造することができる。
[適用例11]上記適用例に係る電気泳動装置の製造方法において、前記分散媒は、シリコーンオイルであることが好ましい。
本適用例によれば、シリコーンオイルを用いることにより、低温(例えば、−30℃程度)であっても電気泳動層に含まれる電気泳動粒子を動作させることが可能となり、切り替え速度が低下することを抑えることができる。
[適用例12]本適用例に係る電子機器は、上記の電気泳動装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記の電気泳動装置を備えているので、表示品質の低下が抑えられた電子機器を提供することができる。
電気泳動装置が搭載された電子機器の斜視図。 電気泳動装置の電気的な構成を示す等価回路図。 電気泳動装置の構造を示す模式平面図。 図3に示す電気泳動装置のA−A’線に沿う模式断面図。 電気泳動装置のうち封止膜、及びシール部周辺の構造を示す模式平面図。 図5に示す電気泳動装置のB−B’線に沿う模式断面図。 図5に示す電気泳動装置のC部を拡大して示す拡大平面図。 図6に示す電気泳動装置のE部を拡大して示す拡大断面図。 電気泳動装置の製造方法を工程順に示すフローチャート。 電気泳動装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図。 電気泳動装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図。 封止膜における食い込み量の温度依存性を示すグラフ。 電気泳動装置(パネル)の中央付近の変位量を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
<電子機器の構成>
図1は、電気泳動装置が搭載された電子機器の斜視図である。以下、電子機器の構成を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、電子機器100は、電気泳動装置10と、電子機器100を操作するためのインターフェイスとを備えている。インターフェイスとは、具体的には操作部110で、スイッチなどから構成される。
電気泳動装置10は、表示領域Eを有するディスプレイモジュールである。表示領域Eは複数の画素から成り、これらの画素が電気的に制御される事で表示領域Eに画像が表示される。
なお、電気泳動装置10を備えた電子機器100として、電子ペーパー(EPD:Electronic Paper Display)、ウォッチ、リスタブル機器、などに適用するようにしてもよい。
<電気泳動装置の電気的な構成>
図2は、電気泳動装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、電気泳動装置の電気的な構成を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、電気泳動装置10は、複数のデータ線12と、複数の走査線13とを有し、データ線12と走査線13とが交差する部分に画素11が配置される。具体的には、電気泳動装置10は、データ線12と走査線13とに沿ってマトリクス状に配置された複数の画素11を有している。各画素11は、画素電極21と共通電極22との間に配置された電気泳動粒子を含む分散媒15を有する。
画素電極21は、トランジスター16(TFT16)を介してデータ線12に接続されている。また、TFT16のゲート電極は、走査線13に接続されている。なお、図2は、例示であり、必要に応じて保持容量などの他の素子が組み込まれてもよい。
<電気泳動装置の構造>
図3は、電気泳動装置の構造を示す模式平面図である。図4は、図3に示す電気泳動装置のA−A’線に沿う模式断面図である。以下、電気泳動装置の構造を、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3及び図4に示すように、電気泳動装置10は、第1基板としての素子基板51と、第2基板としての対向基板52と、電気泳動層33とを有する。素子基板51を構成する、例えば透光性を有するガラス基板からなる第1基材31上には、各画素11毎に画素電極21が配置されている。
詳述すると、図3及び図4に示すように、画素11(画素電極21)は、例えば、平面視でマトリクス状に形成されている。画素電極21の材料としては、例えば、ITO(錫を添加した酸化インジウム:Indium Tin Oxide)などの光透過性材料が用いられる。
第1基材31と画素電極21との間には、図示しない回路部が設けられており、回路部の中にTFT16などが形成されている。TFT16は、図示しないコンタクト部を介して、各画素電極21と電気的に接続されている。なお、図示しないが、回路部の中には、TFT16の他、各種配線(例えば、データ線12や走査線13など)や素子(例えば、容量素子)などが配置されている。画素電極21上を含む第1基材31上の全面には、第1絶縁層32が形成されている。なお、第1絶縁層32を設けない構成でもよい。
対向基板52を構成する、例えば透光性を有するガラス基板からなる第2基材41上には、複数の画素11に対して共通した(全面ベタ状の)共通電極22が形成されている。共通電極22としては、例えば、ITOなどの光透過性材料が用いられる。共通電極22上の全面には、第2絶縁層42が形成されている。なお、第2絶縁層42を設けない構成でもよい。
第1絶縁層32と第2絶縁層42との間には、電気泳動層33が設けられている。電気泳動層33を構成する少なくとも1以上の電気泳動粒子34が分散された分散媒15は、第1絶縁層32と、第2絶縁層42と、第1基材31上に設けられた隔壁35(リブ)と、により仕切られた空間に充填されている。隔壁35は、図3に示すように、碁盤目状に形成されている。なお、隔壁35は、透光性材料(アクリルやエポキシ樹脂など)であることが好ましい。隔壁35の厚みは、例えば、5μmである。本実例では、各画素11毎に画素電極21が配置され、各画素電極21毎に上記隔壁35(リブ)が配置されているが、これに限定されず、複数の画素毎に、例えば2〜20画素毎に、隔壁(リブ)が形成されても良い。
また、素子基板51と対向基板52とを貼り合せた際、隔壁35の上部が対向基板52(具体的には、封止膜62)に接触することにより、隔壁35の高さを基準に素子基板51と対向基板52との間のセルギャップを決めることができる。
図4においては、電気泳動粒子34として白色粒子と黒色粒子とを示してある。例えば、画素電極21と共通電極22との間に電圧を印加すると、これらの間に生じる電界にしたがって、電気泳動粒子34はいずれかの電極(画素電極21、共通電極22)に向かって電気泳動する。例えば、白色粒子が正荷電を有する場合、画素電極21を負電位とすると、白色粒子は、画素電極21側(下側)に移動して集まり、黒表示となる。
逆に、画素電極21を正電位とすると、白色粒子は、共通電極22側(上側)に移動して集まり、白表示となる。このように、表示側の電極に集合する白色粒子の有無や数等に応じて、所望の情報(画像)が表示される。なお、ここでは、電気泳動粒子34として白色粒子や黒色粒子を用いたが、他の有色粒子を用いてもよい。
また、電気泳動粒子34としては無機顔料系の粒子、有機顔料系の粒子または高分子微粒子等を用いることができ、各種粒子を2種以上混合して用いてもよい。電気泳動粒子34の径は、例えば、0.05μm〜10μm程度のものを用い、好ましくは、0.2μm〜2μm程度のものを用いる。
また、白色粒子の含有量は、分散媒15、白色粒子、黒色粒子の全重量に対して30%以内であり、黒色粒子の含有量は、分散媒15、白色粒子、黒色粒子の全重量に対して10%以内である。このように配分することにより、反射率が40%以上、及び黒色反射率が2%以下になり、表示性能を高くすることができる。
本実施形態では、分散媒15として、−30℃程度の温度でも電気泳動粒子34の移動が可能なシリコーンオイルを用いる。ただし、シリコーンオイルは、分子の表面がメチル基で覆われているため表面エネルギーが低く、凝集力が低いため、シール材14a,14bに付着することにより、シール材14a,14bによる接着強度を著しく低下させる面もある。シリコーンオイルの粘度は、例えば、10cP以下である。シリコーンオイルは、低粘度溶媒であるので、例えば、−30℃程度の低温でも、500ms以下の速度で電極間を泳動することができる。
なお、以降においては、隔壁35によって囲まれた領域をセル36と呼ぶ。一つのセル36は、画素電極21、共通電極22、電気泳動層33を含む。
<封止膜、及びシール部周辺の構造>
図5は、電気泳動装置のうち封止膜、及びシール部周辺の構造を示す模式平面図である。図6は、図5に示す電気泳動装置のB−B’線に沿う模式断面図である。図7は、図5に示す電気泳動装置のC部を拡大して示す拡大平面図である。図8は、図6に示す電気泳動装置のE部を拡大して示す拡大断面図である。以下、電気泳動装置のうち封止膜、及びシール部周辺の構造を、図5〜図8を参照しながら説明する。なお、絶縁層や配線、電極などの図示は省略する。
図5及び図6に示すように、電気泳動装置10は、表示領域Eを囲むように額縁領域E1を有する。額縁領域E1には、電気泳動層33のうち表示に寄与しない領域であるダミー画素領域Dと、ダミー画素領域Dの外側に配置された額縁隔壁61と、額縁隔壁61の外側に配置されたシール部14とを含む。額縁領域E1の幅は、例えば、1mm程度である。
ダミー画素領域Dの幅は、例えば、30μmである。ダミー画素領域Dの表示領域E側には、表示領域Eに配置された隔壁35と同じ隔壁35aが設けられている。図7に示すように、隔壁のリブ幅は、例えば、5μmである。隣り合う隔壁と隔壁との距離は、例えば、150μmである。
ダミー画素領域Dの外側には、額縁隔壁61が設けられている。額縁隔壁61は、分散媒15が外側に流れ出ないように堰き止めることができると共に、セルギャップを調整するために用いられており、ダミー画素領域Dを囲むように配置されている。なお、額縁隔壁61は、表示領域Eの隔壁35と同じ材料で構成されている。
額縁隔壁61の幅W1は、例えば、150μmである。額縁隔壁61の厚みは、例えば、10μm〜50μmの範囲であり、ここでは30μmとする。なお、額縁隔壁61は、隣接して配置される第1シール材14aが表示領域Eにはみ出さないようにするためにも用いられる。
シール部14は、第1シール材14aと第2シール材14bとを有する。第1シール材14aは、素子基板51と対向基板52とを貼り合わせる際に接着するために用いられ、額縁隔壁61を囲むように設けられている。第1シール材14aの幅W2は、例えば、400μmである。第1シール材14aの粘度は、例えば、30万Pa・s〜100万Pa・sである。好ましくは、40万Pa・s程度である。このような粘度の第1シール材14aを用いることにより、貼り合せの際、素子基板51と対向基板52との接触面積を保つことができる。
第2シール材14bは、素子基板51と対向基板52との間を封止するために用いられ、第1シール材14aを囲むように配置されている。第2シール材14bの幅W3は、例えば、400μmである。第2シール材14bの粘度は、例えば、100Pa・s〜500Pa・sである。好ましくは、400Pa・s程度である。このような粘度の第2シール材14bを用いることにより、第1シール材14aの周囲の素子基板51と対向基板52との間に入り込ませることが可能となり、第2シール材14bの接着強度を向上させることができる。
また、外部から第2シール材14b及び第1シール材14aを介して内部に水分が侵入することを抑えることが可能となり、信頼性の高いシール構造を得ることができる。
図6及び図7に示すように、少なくとも表示領域Eにおける隔壁35の頂部35’と対向基板52との間には、分散媒15が隣接するセル36とセル36との間で行き来できないようにするための封止膜62が設けられている。具体的には、封止膜62の材料は、熱可塑性があり、光透過率が高く、かつ電気抵抗が1E12以下である材料であればよく、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)などの透明樹脂で構成されている。また、封止膜62は、接着性(接着材料)を有しない。隔壁35の頂部35’は、図8に示すように、封止膜62に食い込んでいる。
封止膜62を形成する材料として接着剤を用いた場合、接着層に含まれる接着剤(例えば、完全に硬化しない反応性モノマーなどの不純物)が分散液の中に分散されることにより、接着剤が分散液に含まれる電気泳動粒子に付着して、電気泳動粒子34の泳動性に影響を与える恐れがある。本実施形態においては、このような添加剤をほとんど有しない材料を用いて封止膜62を形成しているため、このような不具合をも軽減することができる。
PVA以外の材料としては、例えば、ポリエチレンオキサイド、アクリルニトリルスチレン等を用いることができる。また、アクリロニトリルブタジレンゴム等の合成ゴムを用いるようにしてもよい。
図8に示すように、封止膜62の厚みt1は、電界の妨げにならない程度がよく、例えば、3μm〜5μmである。隔壁35の封止膜62への食い込み量t2は、例えば、1μm〜2μmである。また、封止膜62は、界面の強度が弱い。例えば、隔壁35の頂部35’と封止膜62、あるいは封止膜62と対向基板52とが、0.1N〜1N程度の力で剥がれてしまう程度の接着力である。よって、対向基板52とシール部14(第1シール材14a、第2シール材14b)との間に封止膜62が配置されていると、対向基板52が剥がれてしまうので、封止膜62とシール部14とは、平面視で重ならないように配置されている。
また、図8に示すように、隔壁35の頂部35’が食い込む封止膜62の部分は凹凸状になっており、封止膜62の凹部62bと、隔壁35の頂部35’とが嵌合している。封止膜62における嵌合している凹部62bの周囲には、隔壁35を囲むように凸部62cが形成されている。この凸部62c及び凹部62bからなる溝に隔壁35の頂部35’が嵌合されることにより、封止膜62の厚みが5μmと薄くても、嵌合する深さを長くすることが可能となり、封止膜62(言い換えれば対向基板52)と隔壁35との間に隙間ができることを抑えることができる。その結果、隣りのセル36に分散媒15が流れることを抑えることができる。
図6及び図7に示すように、封止膜62の端部62aは、例えば、表示領域Eの最外周の隔壁35aと額縁隔壁61との間、つまり、ダミー画素領域Dの範囲に配置されている。封止膜62は、表示領域Eより一回り大きく、大きさにばらつきが生じたとしても、表示領域Eに端部62aが入り込まないような大きさになっている。以下、電気泳動装置10の製造方法を説明する。
<電気泳動装置の製造方法>
図9は、電気泳動装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。図10及び図11は、電気泳動装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図である。以下、電気泳動装置の製造方法を、図9〜図11を参照しながら説明する。
最初に、図9を参照しながら、素子基板51の製造方法を説明する。ステップS11では、ガラス等の透光性材料からなる第1基材31上に、TFT16や、ITOなどの光透過性材料からなる画素電極21などを形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、第1基材31上にTFT16及び画素電極21などを形成する。なお、以降の断面図を用いた説明においては、TFT16や画素電極21などの説明及び図示を省略する。
ステップS12では、第1基材31上に第1絶縁層32を形成する。第1絶縁層32の製造方法としては、例えば、第1基材31上に絶縁性材料をスピンコート法などを用いて塗布し、その後、絶縁性材料を乾燥させることにより形成することができる。
ステップS13では、図10(a)に示すように、第1基材31(具体的には、第1絶縁層32)上に隔壁35を形成する。具体的には、表示領域Eの隔壁35と、表示領域Eの最外周の隔壁35aと、その外側に設ける額縁隔壁61と、を同時に形成する。隔壁35,35a、額縁隔壁61は、例えば、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて形成することができる。
このように、隔壁35,35a、額縁隔壁61を、同じ材料で同時に形成することにより、効率よく製造することができる。以上により、素子基板51が完成する。
隔壁35は、分散媒15に溶解しない材質からなり、その材質は有機物か無機物かは問われない。具体的に、有機物材料の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を挙げられる。これらの樹脂単体又は二種類以上の複合剤を使用する。
続いて、対向基板52の製造方法を説明する。ステップS21では、第2基材41上に共通電極22を形成する。具体的には、ガラス基板などの透光性材料からなる第2基材41上の全面に、周知の成膜技術を用いて共通電極22を形成する。
ステップS22では、共通電極22上に第2絶縁層42を形成する。第2絶縁層42の形成方法としては、例えば、上記した第1絶縁層32と同様にして形成することができる。
ステップS23では、図10(b)に示すように、第2絶縁層42上に封止膜62を形成する。封止膜62の材料としては、上記したように、接着性のない、PVA(ポリビニルアルコール)などである。封止膜62の形成方法は、塗布法や印刷法などを用いて形成する。以上により、対向基板52が完成する。
続いて、図9〜図11を参照しながら、素子基板51と対向基板52とを貼り合わせる方法を説明する。
まず、ステップS31では、図10(c)に示すように、大気中において、額縁隔壁61の外周に第1シール材14aを塗布する。第1シール材14aの材料は、例えば、比較的粘度の高い1液性エポキシ樹脂であるカヤトロンである。第1シール材14aの粘度は、例えば、30万Pa・s〜100万Pa・sであり、好ましくは40万Pa・sである。塗布したときの第1シール材14aの幅は、真空に耐えられる程度の幅であり、例えば、150μmである。
ステップS32では、図10(d)に示すように、素子基板51上の表示領域Eに電気泳動粒子34(白色粒子、黒色粒子)を有するシリコーンオイルからなる分散媒15を塗布する。塗布方法としては、例えば、ディスペンサーを用いる。また、ダイコーターなども適用することができる。シリコーンオイルの粘度は、例えば、10cP以下である。分散媒15の量としては、素子基板51と対向基板52とを貼り合せたときに、額縁隔壁61で囲まれた中を満たすような液量である。額縁隔壁61の高さは、例えば、10μm〜50μmである。
なお、額縁隔壁61が形成されていることにより、第1シール材14aが表示領域E側に入り込む(広がる)ことを防ぐことができる。また、第1シール材14aの幅が所定の幅より広がらないように規制することができる。これにより、第1シール材14aの強度を確保することができる。
ステップS33では、図11(e)に示すように、素子基板51と対向基板52との貼り合わせを開始する。なお、セル36内に気泡が混入することを防ぐため、貼り合わせは、真空負圧環境下で押圧する。しかし、シリコーンオイルは揮発性が高いので、大気圧より低い低真空の状態にする。圧力は、例えば、500Paである。
また、貼り合わせの際、封止膜62を加熱しておくことにより、隔壁35の頂部35’の食い込み量を調整することができる。なお、貼り合せの際の封止膜62の温度は、50℃〜60℃である。封止膜62の加熱温度を求める方法は、後述する。
封止膜62を加熱する方法としては、まず、加熱したホットプレートに、封止膜62を備えた対向基板52を載せる。そして、封止膜62を加熱し柔らかくなった状態にする。
ステップS34では、図11(f)に示すように、素子基板51と対向基板52との間に分散媒15を封止する(第1封止)。つまり、低真空の状態において、第1シール材14aを介して、素子基板51と対向基板52とを貼り合わせる。このとき、柔らかくなった封止膜62に隔壁35の頂部35’が押され食い込む。これにより、図8に示すように、封止膜62が塑性変形し、冷えることにより変形した状態で固まる。
素子基板51に対向基板52を押圧していくと、第1シール材14aが潰されると共に、分散媒15が額縁隔壁61及び第1シール材14a側に押され充填される。このとき、表示領域Eに設けられた隔壁35の頂部35’は、対向基板52側に設けられた封止膜62に食い込むことにより、隣接するセル36間で分散媒15が移動することを防ぐことができる。
その後、図11(g)に示すように、第1シール材14aが紫外線硬化型樹脂であれば紫外線を照射して、第1シール材14aを硬化させる。また、熱硬化型樹脂であれば、加熱することにより硬化させる。素子基板51と対向基板52とを貼り合せたときのセルギャップは、20μm〜50μm程度であり、本実施形態では30μmである。また、潰された第1シール材14aの幅は、例えば、200μm〜500μmであり、本実施形態では400μmである。
ステップS35では、図11(h)に示すように、大気中において、第1シール材14aの外周に第2シール材14bを形成して接着する(第2封止)。具体的には、第2シール材14bは、水分が入らず比較的低い粘度であり、隙間に入り込むことが重要であり、例えば、アクリルやエポキシ樹脂などである。なお、第2シール材14bの粘度は、第1シール材14aの粘度より1桁低く、例えば、100Pa・s〜500Pa・sであり、好ましくは、400Pa・sである。第2シール材14bの幅は、例えば、400μmである。
第2シール材14bを塗布する方法としては、例えば、ディスペンサーやダイコーターなどが用いられる。以上により、図11(h)に示すように、素子基板51と対向基板52とによって挟持された空間が封止される。その後、必要に応じて、製品の形状に切断し、電気泳動装置10を完成させる。
図12は、封止膜における食い込み量の温度依存性を示すグラフである。以下、封止膜における食い込み量の温度依存性について、図12を参照しながら説明する。
図12に示すグラフは、横軸が封止膜62の温度であり、0℃〜100℃までを表示している。一方、縦軸が封止膜62に食い込む食い込み量であり、0μm〜2.5μmまでを表示している。
具体的には、隔壁35の厚みである5μmのリブ構造に、5μmの厚みの封止膜62(PVA)を押し込んだときの封止膜62の温度と、食い込み量との関係を示している。なお、封止膜62の材料のTG(ガラス転移点)は、50℃〜60℃である。
これによれば、50℃〜60℃程度で材料が塑性変形し、食い込み量が狙いの1.5μm以上になっている。言い換えれば、5μmの厚みの封止膜62に、隔壁35の頂部35’を1.5μm程度食い込ませたいときは、封止膜62の温度を50℃〜60℃に加熱させればよいことがわかる。
図13は、電気泳動装置(パネル)の中央付近の変位量を示すグラフである。以下、電気泳動装置(パネル)の中央付近の変位量を、図13を参照しながら説明する。
図13に示すグラフは、横軸がパネルのサイズであり、0mm〜100mmまでを表示している。一方、縦軸が封止膜62の押し上げ変位量であり、0μm〜3.5μmまでを表示している。
具体的な実験条件としては、対向基板52の第2基材41(ガラス基板)の厚みは、0.5mmである。シリコーンオイルの粘度は、20cs以下である。封止膜62の厚みは、5μmである。環境温度は、−30℃〜85℃である。
これによれば、一辺が55mm以下のパネルサイズであれば、環境温度が上がった場合でも、押し上げ変位量が狙いの範囲に入ることがわかった。言い換えれば、パネルサイズが55mm以上になれば、封止膜62に食い込む隔壁35の食い込み量が分散媒15の熱膨張により狙いの値以内に入らなくなり、封止膜62と隔壁35との間に隙間ができてしまう。その結果、隣りのセル36に分散媒15が流れることを抑えられなくなる。本実施例の素子基板51と対向基板52の厚さは、各0.5mmであったが、素子基板51や対向基板52の厚さを厚くしたり、補強板で補強することにより、さらにパネルサイズを150mm程度にまで大きくすることができた。加えて、封止膜62の厚さを厚くし、隔壁35の頂部35’の食い込み量を大きくすることにより、A4サイズのパネルでも、封止膜62と隔壁35との間に隙間ができないパネルを形成することが可能である。
以上詳述したように、本実施形態の電気泳動装置10、電気泳動装置10の製造方法、及び電子機器100によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の電気泳動装置10によれば、隔壁25の頂部35’が接着性を有さない封止膜62によって封止されているので、封止膜62に電気泳動粒子34が付着してしまうことを防ぐことが可能となり、表示品位の低下を抑えることができる。
(2)本実施形態の電気泳動装置10によれば、隔壁35の頂部35’が接着材料を含まない封止膜62の中に入っている(食い込んでいる)ので、頂部35’と封止膜62(言い換えれば、対向基板52)との間に隙間ができることを防ぐことが可能となり、分散媒15が隣りのセル36に移動することを抑えることができる。また、封止膜62が接着材料を含まないので、封止膜62から分散媒15に不純物が分散し、電気泳動粒子34に不純物が付着することを防ぐことが可能となり、電気泳動粒子34の泳動性に影響を与えることなく、表示品質が低下することを抑えることができる。
(3)本実施形態の電気泳動装置10によれば、凹部62bと頂部35’とが嵌合しているので、凹部62b(つまり、封止膜62)と頂部35’との間に隙間ができることが抑えられ、分散媒15が隣りのセル36に移動することを抑えることができる。
(4)本実施形態の電気泳動装置10によれば、分散媒15にシリコーンオイルを用いることにより、低温(例えば、−30℃程度)であっても電気泳動層33に含まれる電気泳動粒子34を動作させることが可能となり、切り替え速度が低下することを抑えることができる。
(5)本実施形態の電気泳動装置10の製造方法によれば、隔壁35の頂部35’を接着材料を含まない封止膜62に塑性変形させて食い込ませるので、頂部35’と封止膜62(言い換えれば、対向基板52)との間に隙間ができることを防ぐことが可能となり、分散媒15が隣りのセル36に移動することを抑えることができる。また、封止膜62が接着材料を含まないので、封止膜62から分散媒15に不純物が分散し、電気泳動粒子34に不純物が付着することを防ぐことが可能となり、電気泳動粒子34の泳動性に影響を与えることなく、表示品質が低下することを抑えることができる。
(6)本実施形態の電気泳動装置10の製造方法によれば、封止膜62を加熱しながら大気圧より低い圧力下で素子基板51と対向基板52とのはり合わせを行うので、封止膜62に隔壁35の頂部35’を食い込ませることができ、また気泡レスのパネルを製造することができる。
(7)本実施形態の電子機器100によれば、上記の電気泳動装置10を備えているので、表示品質の低下が抑えられた電子機器100を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、シール部14として、第1シール材14aと第2シール材14bとの2つのシール材を配置することに代えて、封止する機能が十分備えられていればよく、第1シール材14aのみを配置するようにしてもよいし、第2シール材14bのみを配置するようにしてもよい。
(変形例2)
上記したように、150μmの幅W1を有する額縁隔壁61を配置することに限定されず、隔壁としての機能を備えていればよく、例えば、表示領域Eに配置された隔壁35と同様な隔壁を配置するようにしてもよい。
(変形例3)
上記したように、素子基板51側に隔壁35や額縁隔壁61を配置することに限定されず、対向基板52側に隔壁35や額縁隔壁61を配置するようにしてもよい。
(変形例4)
上記したように、隔壁35によって囲まれたセル36の形状は、平面視で格子状であることに限定されず、例えば、ハニカム形状(六角形)であってもよい。なお、格子形状やハニカム形状に限定されず、その他の多角形状、丸形状、三角形状などの形状であってもよい。
(変形例5)
上記したように、隔壁35をフォトリソグラフィ法を用いて形成することに限定されず、例えば、ナノインプリント法やスクリーン印刷法、凸版印刷法、グラビア印刷法などの印刷プロセスで形成するようにしてもよい。
(変形例6)
上記したように、第1基材31及び第2基材41は、表示側に光透過性を有する材料を用いればよく、ガラス基板の他、プラスチック基板を用いるようにしてもよい。
10…電気泳動装置、11…画素、12…データ線、13…走査線、14…シール部、14a…第1シール材、14b…第2シール材、15…分散媒、16…TFT(トランジスター)、21…画素電極、22…共通電極、31…第1基材、32…第1絶縁層、33…電気泳動層、34…電気泳動粒子、35,35a…隔壁、35’…頂部、36…セル、41…第2基材、42…第2絶縁膜、51…第1基板としての素子基板、52…第2基板としての対向基板、61…額縁隔壁、62…封止膜、62a…端部、62b…凹部、62c…凸部、100…電子機器、110…操作部。

Claims (12)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板と対向して配置された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された電気泳動粒子が分散された分散媒を有する電気泳動層と、
    前記電気泳動層を複数のセルに区切る隔壁と、
    複数のセルを含み構成される表示領域と
    前記第1基板と前記第2基板との間に、前記表示領域を囲むように配置されたシール材と、
    記隔壁と前記第2基板との間に配置され、前記隔壁の頂部が食い込む封止膜と、を有し、
    前記第1基板の厚さ方向から平面視したとき、前記封止膜の端部は前記表示領域と前記シール材との間に配置されていることを特徴とする電気泳動装置。
  2. 請求項1に記載の電気泳動装置であって、
    前記封止膜は、接着材料を含まないことを特徴とする電気泳動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気泳動装置であって、
    前記封止膜に凹部が設けられており、前記凹部と前記頂部とが嵌合していることを特徴とする電気泳動装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電気泳動装置であって、
    前記分散媒は、シリコーンオイルであることを特徴とする電気泳動装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電気泳動装置であって、
    前記電気泳動層を囲むように、前記電気泳動層と前記シール材との間に額縁隔壁が配置されていることを特徴とする電気泳動装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電気泳動装置であって、
    前記表示領域の大きさは、一辺が55mm以下であることを特徴とする電気泳動装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電気泳動装置であって、
    前記表示領域の外側には、額縁隔壁が設けられ、
    前記第1基板の厚さ方向から平面視したとき、前記封止膜の端部は前記表示領域と前記額縁隔壁との間に配置されていることを特徴とする電気泳動装置。
  8. 第1基板上の表示領域を、複数のセルに区切る隔壁を形成する工程と、
    前記第表示領域の周囲にシール材を塗布する工程と、
    前記第1基板と対向配置される第2基板に、封止膜を形成する工程と、
    前記セルに電気泳動粒子を含む分散媒を供給する工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを前記シール材を介して貼り合わせ、前記隔壁の頂部を前記封止膜に押し込む工程と、を有し、
    前記第1基板の厚さ方向から平面視したとき、前記封止膜の端部は前記表示領域と前記シール材との間に配置されていることを特徴とする電気泳動装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電気泳動装置の製造方法であって、
    前記封止膜は、接着材料を含まない材料で形成されていることを特徴とする電気泳動装置の製造方法。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の電気泳動装置の製造方法であって、
    前記第1基板と前記第2基板とを貼り合わせる工程は、前記封止膜を加熱しながら、大気圧より低い圧力下で貼り合わせを行うことを特徴とする電気泳動装置の製造方法。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の電気泳動装置の製造方法であって、
    前記分散媒は、シリコーンオイルであることを特徴とする電気泳動装置の製造方法。
  12. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電気泳動装置を備えることを特徴とする電子機器。
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