JP6220629B2 - 樹脂被覆キャリア - Google Patents
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前記コア粒子を被覆する樹脂被覆層であって、シリコーン樹脂と、該シリコーン樹脂に分散された、平均粒径1.0μm以上1.5μm以下の、架橋型アクリル樹脂から成る第1の樹脂粒子とを含む樹脂被覆層と、を有し、
前記樹脂被覆層は、前記シリコーン樹脂に分散された、平均粒径0.4μm以上0.8μm以下の、架橋型アクリル樹脂から成る第2の樹脂粒子をさらに含み、
前記樹脂被覆層において、前記第1の樹脂粒子と前記第2の樹脂粒子との配合比が、重量比で40:60から60:40までであることを特徴とする樹脂被覆キャリアである。
(Y)nSi(R)m(Z)q …(1)
(式中、m個のRおよびq個のZは同一または異なるアルキル基、アルコキシ基または塩素原子を示す。n個のYは同一または異なるアミノ基を含有する炭化水素基を示す。mおよびnはそれぞれ1〜3の整数を示す。ただし、m+q+n=4である。)
H2N(H2C)3Si(OCH3)3
H2N(H2C)3Si(OC2H5)3
H2N(H2C)3Si(CH3)(OCH3)2
H2N(H2C)2HN(H2C)3Si(CH3)(OCH3)2
H2NOCHN(H2C)3Si(OC2H5)3
H2N(H2C)2HN(H2C)3Si(OCH3)3
H2N−Ph−Si(OCH3)3(式中−Ph−はp−フェニレン基を示す。)
Ph−HN(H2C)3Si(OCH3)3(式中Ph−はフェニル基を示す。)
(H9C4)2N(H2C)3Si(OCH3)3
(トナーの体積平均粒径および変動係数)
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム1mlを加え、超音波分散器(商品名:卓上型2周波超音波洗浄器VS−D100、アズワン株式会社製)を用い周波数20kHzで3分間分散処理し、測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:Multisizer3、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径:100μm、測定粒子数:50000カウントの条件下で測定を行い、試料粒子の体積粒度分布から体積平均粒径および体積粒度分布における標準偏差を求めた。変動係数(CV値、%)は、下記式に基づいて算出した。
CV値(%)=(体積粒度分布における標準偏差/体積平均粒径)×100
示差走査熱量計(商品名:DSC220、セイコー電子工業株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じて、試料1gを昇温速度毎分10℃で加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線において、ガラス転移に相当する吸熱ピークより高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、ピークの立ち上がり部分から頂点までの曲線に対して勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度をガラス転移点(Tg)とした。
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−100C、株式会社島津製作所製)を用い試料1gを昇温速度毎分6℃で加熱し、荷重20kgf/cm2(9.8×105Pa)を与えてダイ(ノズル口径1mm、長さ1mm)から試料が流出し始めた時の温度を軟化温度とした。
粒度測定器(商品名:マイクロトラックMT3000、日機装株式会社製)を用いて粒度分布を測定した。この粒度分布において、体積率50%までの積算粒径であるD50の値をコア粒子の体積平均粒径とした。
走査型電子顕微鏡(商品名:S−4300SE/N、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)にて50000倍に拡大した樹脂粒子の画像を、視野を変えて100個撮影し、画像解析によって樹脂粒子のマーチン径(一定方向に寸法を測って得られる、粒子の面積が2分割される線分の長さ)をそれぞれ測定した。得られた測定値から任意の粒径で頻度比率を算出することにより粒度分布を得た。この粒度分布において、個数累計比率が50%となった粒子径を、樹脂粒子の平均粒径とした。
<樹脂被覆キャリアの製造例>
(コア粒子)
コア粒子の原材料として、微粉砕したFe2O3とMgCO3とを準備し、モル比でFe2O3:MgCO3=80:20となるように秤量し、混合して金属原料混合物を得た。コア粒子の全原材料に対して1.5wt%に相当するポリカルボン酸アンモニウム系分散剤と、0.05wt%に相当するSNウェット980(湿潤剤、サンノプコ株式会社製)と、0.02wt%に相当するポリビニルアルコール(バインダ)とを水中へ添加した水溶液を製造し、濃度75wt%のスラリーを得た。
撹拌加熱装置、温度計、窒素導入管、および冷却管を備えた反応容器に、脱イオン水168重量部を仕込み、80℃まで昇温する。これに脱イオン水252重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1重量部、メチルメタクリレート99重量部およびジビニルベンゼン1重量部から成るモノマー混合液と、過硫酸カリウム1重量部および脱イオン水62重量部からなる開始剤水溶液56重量部とを同時に110分かけて滴下し、更に60分間撹拌した後、反応を終了させた。得られたラテックスをスプレードライヤー(商品名:マイクロミストドライヤーMDL−050型、藤崎電機株式会社製)を用いて熱風乾燥し粉砕することによって、平均粒径が0.2μmのほぼ単分散の、架橋型アクリル樹脂から成る樹脂粒子(PMMA1)を得た。
第1の樹脂粒子としてPMMA5、第2の樹脂粒子としてPMMA1を含む樹脂被覆層がコア粒子の表面に形成された樹脂被覆キャリアC1を以下のようにして製造した。
樹脂被覆層に含まれる第1および第2の樹脂粒子の種類が異なる以外は、上記の樹脂被覆キャリアC1と同様にして、樹脂被覆キャリアC2〜C20を得た。樹脂被覆キャリアC2〜C20における樹脂被覆層に含まれる第1および第2の樹脂粒子の種類については、表1に示す。
<トナーの製造例>
以下に示す原料を用いてトナーを製造した。
・スチレン−ブチルアクリレート樹脂(ガラス転移点60℃、軟化温度110℃)
:100重量部
・カーボンブラック(三菱化学社製、MA−100):10重量部
・帯電制御剤(保土ヶ谷化学社製、TRH):2重量部
・ポリエチレンワックス(東洋アドレ社製、PW725、融点106℃):4重量部
上記で得られた樹脂被覆キャリアC1〜C20とトナーをトナー濃度が7%となるように、V型混合機(商品名:V−5、株式会社徳寿工作所製)にて20分間混合して、表1に示す実施例1〜14、および比較例1〜6の2成分現像剤を作製し、以下の評価を行った。
(帯電付与性)
実施例1〜14、および比較例1〜6の2成分現像剤をそれぞれ複写機(商品名:MX−5000FN、カラープリント速度50ppm、モノクロプリント速度50ppm、シャープ株式会社製)にセットし、常温常湿下において印字率20%の画像を連続100枚印刷した。100枚目の画像のカブリ濃度を測定し、帯電付与性の評価を行った。評価基準は、以下のとおりとした。
◎:100枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.02未満である。
○:100枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.02以上0.04未満である。
△:100枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.04以上0.06未満である。
×:100枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.06以上である。
実施例1〜14、および比較例1〜6の2成分現像剤をそれぞれ複写機(商品名:MX−5000FN、カラープリント速度50ppm、モノクロプリント速度50ppm、シャープ株式会社製)にセットし、常温常湿下において印字率5%の画像を10枚間欠で、50000枚印刷した。50000枚目の画像のカブリ濃度を測定し、帯電安定性の評価を行った。評価基準は、以下のとおりとした。
◎:50000枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.02未満である。
○:50000枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.02以上0.04未満である。
△:50000枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.04以上0.06未満である。
×:50000枚目の画像のカブリ濃度(反射濃度:ID)が0.06以上である。
11 コア粒子
12 樹脂被覆層
12a 第1の樹脂粒子
12b 第2の樹脂粒子
Claims (2)
- 磁性材料から成るコア粒子と、
前記コア粒子を被覆する樹脂被覆層であって、シリコーン樹脂と、該シリコーン樹脂に分散された、平均粒径1.0μm以上1.5μm以下の、架橋型アクリル樹脂から成る第1の樹脂粒子とを含む樹脂被覆層と、を有し、
前記樹脂被覆層は、前記シリコーン樹脂に分散された、平均粒径0.4μm以上0.8μm以下の、架橋型アクリル樹脂から成る第2の樹脂粒子をさらに含み、
前記樹脂被覆層において、前記第1の樹脂粒子と前記第2の樹脂粒子との配合比が、重量比で40:60から60:40までであることを特徴とする樹脂被覆キャリア。 - 前記シリコーン樹脂が、架橋型シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆キャリア。
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