JP6220600B2 - シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体、その組成物及び硬化物 - Google Patents

シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体、その組成物及び硬化物 Download PDF

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本発明は、自己修復性、耐擦傷性及び耐溶剤性が良好で、かつ機械的強度にも優れる活性エネルギー線硬化物を形成するためのシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体、その組成物及び当該硬化物に関する。
紫外線(UV)、電子線および放射線などのいわゆる活性エネルギー線の照射により硬化するウレタン系、およびエポキシ系のプレポリマーが知られており、電気・電子機器分野、自動車分野など、各種の分野で、コーティングシートあるいは保護シート等として使用されている。中でも、ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、その硬化物が強靭で耐擦傷性や耐薬品性が期待できるため、近年注目されている。
ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、例えば、ポリイソシアネート、ポリオールおよびヒドロキシ基(水酸基)含有アクリレートまたはヒドロキシ基含有メタクリレートを共重合させることにより合成でき、当該共重合体をUV等でさらに重合反応を進行させ硬化物を得る点で、一種のプレポリマーである。なお、以後、ヒドロキシ基含有アクリレートまたはヒドロキシ基含有メタクリレートを、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートと総称する。
特許文献1は、脂肪族イソシアネートを3量化したイソシアヌレート型ポリイソシアネート化合物を用いて、イソシアヌレート環構造を導入したウレタン(メタ)アクリレート共重合体とし、当該共重合体組成物を使用することにより耐熱性が良好で硬化収縮の小さい硬化物が得られることを開示している。また、特許文献2は、ウレタン(メタ)アクリレート共重合体とシリコン系表面調整剤とを配合して硬化させることにより、長期にわたりスリップ性を維持し、耐擦傷性が向上された硬化物が得られることを開示している。
さらに、特許文献3では、イソシアヌレート骨格を有するウレタンポリ(メタ)アクリレート、紫外線硬化性シリコーン、及び光重合開始剤を有する耐摩耗性被覆形成組成物、並びにこれを硬化させた、透明性、耐摩耗性及び耐熱性等に優れる耐摩耗性被膜を開示している。
特開2005−97373号公報 特開2012−36290号公報 国際公開第97/11129号
上記各特許文献の技術により、耐擦傷性、耐摩耗性及び耐熱性が良好なウレタン(メタ)アクリレート硬化物が得られ、保護被膜等への応用において一定の効果が得られるものと思われる。しかし、いずれの場合も、硬化物に対する擦過、打撃等による傷の自己修復性機能は期待できず、また耐溶剤性も不十分である。
本発明は、良好な耐擦傷性、耐摩耗性及び耐溶剤性を有すると共に、硬化物に優れた自己修復性機能を付与し得るウレタン(メタ)アクリレート共重合体及び該共重合体組成物を提供することを課題とする。さらに、優れた自己修復性機能を有するウレタン(メタ)アクリレート共重合体又は該共重合体組成物の硬化物を提供することも課題とする。
本発明の課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を重ね、共重合体構造中にシリコーン部位を導入することにより、優れた自己修復性機能が付与されたシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の開発に成功し、本発明を完成させた。また、シリコーン部位に加え、特定構造のウレタン結合部を共重合体構造中に形成させることによって、より高機能なウレタン(メタ)アクリレート共重合体を得ることができる。
ここで、「自己修復性あり」とは、共重合体又は共重合体組成物の硬化物において、該硬化物が擦過、打撃等を受けて硬化物表面に傷が形成された時、外部からの修復操作を必要とせず、直ちにあるいは短時間の経時により当該傷が消失し、傷を受ける前の状態に戻ることをいうものとする。なお、評価方法等については後述する。
以下、解決手段を説明する。
本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、下記の式(1)で表されるシリコーン部を共重合体分子中に有し、該シリコーン部の質量は、該共重合体分子の他の構成部の1つであるポリウレタン形成部の質量より小さく、該ポリウレタン形成部は、ポリカーボネートジオール由来部を有し、前記共重合体分子の少なくとも1つの分子末端が(メタ)アクリレート部であることを特徴とする。ここで、「由来部」とは、前記共重合体分子を形成するための原料として使用し、当該共重合体分子中に組み込まれた「化合物(この場合はポリカーボネートジオール)」に対応する部分のことを意味する。
Figure 0006220600
[式(1)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、全て同じであっても、該アルキル基が任意に選択されて任意の割合で混在してもよい。nは2〜70の整数である。]
また、前記ポリウレタン形成部は、ポリカーボネートジオールとジイソシアネートとの反応部、すなわち、この両者の反応により形成される部位であることが好ましく、前記共重合体分子中に、3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとヒドロキシ基との反応によるウレタン結合を有することがさらに好ましい。なお、以後、当該ポリウレタン形成部およびウレタン結合を総称してウレタン構造部と称することがある。
さらに、本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体と、3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物とを有する共重合体組成物であれば一層好ましい。
本発明の別の観点における発明は、上記シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の少なくとも1つ、又は共重合体組成物を活性エネルギー線により硬化させた硬化物であることを特徴とする。
本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、その共重合体分子中に、シリコーン部位が導入されているので、また、好ましい態様として上記特定のウレタン構造部も形成されているので、当該共重合体又は該共重合体組成物を用いることにより、優れた自己修復性機能を有する活性エネルギー線硬化物を得ることができる。従って、従来に無い自己修復性、耐擦傷性、耐摩耗性及び耐溶剤性を兼ね備えた、電気・電子分野をはじめとした各種分野に適用可能な保護シート、及び筐体等の成形体等に応用することができる。保護シートの例としては液晶画面の保護シート、筐体の例としてはスマートフォン、タブレットパソコン、及び携帯電話等の携帯端末、並びにノートパソコン等の筐体を挙げることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の構造の一例(第2形態)を示す模式図である。図中、四角(□)部分はウレタン部及びシリコーンウレタン部からなるシリコーン部含有ポリウレタン部であり、R1及びR2はアルキレン基等の連結部である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、例えば、以下の(a)〜(d)に示す、ポリオール、ポリイソシアネート、シリコーンジオール及び(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物を反応させて得ることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」、「メタクリロイル基」またはこれらの両者を含むものを表すものとする。すなわち、(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物は、アクリロイル基を有するイソシアネート化合物、メタクリロイル基を有するイソシアネート化合物、又はこの両者の混合物のいずれであってもよい。従って、本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体中の、(メタ)アクリロイル部は、アクリロイル基構造、メタクリロイル基構造、またはこの両構造を有するもの、いずれであってもよい。
(a)ポリカーボネートジオールを主成分とするポリオール
(b)ポリイソシアネート
(c)ヒドロキシ基を2つ有するシリコーン化合物(シリコーンジオールと総称する)
(d)(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物
本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、(a)〜(d)を反応させることにより形成でき、(a)と(b)の反応により形成されるポリウレタン(ウレタンオリゴマー含む。以後同じ。)構造中に(c)由来のシリコーン部が導入され、さらにその共重合体分子末端に(d)由来の(メタ)アクリロイル基が結合したものである。使用するポリオール及びポリイソシアネートにより、共重合体の分子末端数は異なるが、少なくとも1つの分子末端に、好ましくはすべてに(メタ)アクリロイル基が結合している。なお、以後、特に断らない限り、「本共重合体」と称した場合は本発明のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体を指すものとする。また、(a)と(b)の反応によるポリウレタン形成部をウレタン部と称する。
本共重合体中のシリコーン部の含有量は、質量においてウレタン部より少なく、本共重合体全量に対して0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、2〜7質量%が特に好ましい。0.5質量%以上含有することにより、硬化物の自己修復性が良好となるからである。15質量%以下であれば、硬化物に濁りが生じず、透明な硬化物が得られるからである。
本共重合体の重量平均分子量は、3,000〜150,000が好ましく、3,500〜100,000がより好ましく、4,000〜60,000がさらに好ましい。重量平均分子量が3,000以上であれば、硬化物の自己修復性と引張強度等の機械的強度を両立できるからである。また、150,000以下であれば、塗布等のハンドリング性の面で好適なためである。
本共重合体(シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体)の好ましい1つの形態(以後、第1形態と称する)は、(b)のポリイソシアネートが、非環式脂肪族ジイソシアネート、環式脂肪族ジイソシアネート、またはそれらの混合物である。以後、当該ジイソシアネートを「脂肪族系ジイソシアネート」と称する。当該脂肪族系ジイソシアネートを使用することにより、硬化物の透明性、耐候性及び耐変色性が良好となる。
これらの特性が良好となる点で、脂肪族系ジイソシアネート中の「NCO」含有量は15〜50質量%であることが好ましい。
また、第1形態において、硬化物の自己修復性及び耐擦傷性が良好となる点で、(a)のすべてがポリカーボネートジオールであることが好ましく、複数のメチレン基が連結したアルキレン基を有するポリカーボネートジオールがより好ましい。以後、当該ポリカーボネートジオールを「アルキレン基含有ポリカーボネートジオール」と称する。
上記硬化物の特性が良好となる点で、アルキレン基含有ポリカーボネートジオールの水酸基価は、100〜250mgKOH/gであることが好ましい。なお、後述する第2形態においても、当該ジオールを使用する場合は同様である。
第1形態において、上記の通り、アルキレン基含有ポリカーボネートジオールと脂肪族系ジイソシアネートとの反応によりウレタン部を形成することが、本発明の効果を高レベルで発現する点で好ましい。しかし、ポリオール中のアルキレン基含有ポリカーボネートジオールの含有割合が、70質量%以上、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上であれば、本発明の効果を一定レベルで満足し得るので、他のポリオールを併用することができる。
また、ジイソシアネート中の脂肪族系ジイソシアネートの含有割合が、70質量%以上、好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上であれば、本発明の効果を一定レベルで満足し得るので、芳香族系ジイソシアネートを併用することができる。
第1形態におけるアルキレン基含有ポリカーボネートジオールは、その分子中にヒドロキシ基を2つ有するポリカーボネートジオールであって、例えば、ジオール化合物とエチレンカーボネートとの反応により得ることができる。ジオール化合物としては、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5ペンタンジオール、2−エチル−1,6―ヘキサンジオール、及び2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール等の、直鎖または分岐鎖アルカンジオール等を挙げることができる。また、これらのアルキレン基とともに、脂環構造、芳香環構造およびその両者をその骨格内に含むジオール化合物であってもよい。本共重合体のウレタン部中のジオール化合物由来部は、上記ジオール化合物のいずれか1種類であっても、2種以上が併用されたものであってもよい。
第1形態における脂肪族系ジイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、およびジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(H12MDI)等を挙げることができ、これらのいずれか1種類であっても、2種以上が併用されたものであってもよい。
第1形態において、併用可能な他のポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の低分子量ポリオールや、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド共重合物等のポリエーテルポリオールを挙げることができる。また、ポリエチレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジオール、ポリエチレンサクシネートジオール等のポリエステルポリオールを挙げることができる。
また、第1形態において、併用可能な芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、トルエンジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフタレンジイソシアネート等を挙げることができる。
第1形態における(c)シリコーンジオールは、例えば、下記式(2)で表されるジアルキルポリシロキサン、又は式(3)に示すその誘導体化合物を例示できる。なお、経済性の点で各式中のRはメチル基が好ましく、nはポリオールとの相溶性の点で4〜30が好ましい。また、良好な自己修復性及び高い透明性の硬化物が得られる点で、式(2)及び(3)に示すシリコーンジオールの分子量はいずれも、重量平均分子量で300〜5,000が好ましく、500〜3,000がより好ましい。
Figure 0006220600
[式(2)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、全て同じであっても、該アルキル基が任意に選択されて任意の割合で混在してもよい。nは2〜70の整数である。]
Figure 0006220600
[式(3)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、全て同じであっても、該アルキル基が任意に選択されて任意の割合で混在してもよい。nは2〜70の整数である。X及びYは、いずれもシリコーン基と反対側の末端にヒドロキシ基を持ち、該ヒドロキシ基とシリコーン基との間に、ジアルキルシラン、炭化水素、及びポリアルキレンオキシドの各残基、並びにこれらの任意の組み合わせから選択される基を有し、XとYは同じであっても、異なっていてもよい。]
上記X及びY中に含まれ得るジアルキルシランは、Siが1個のものでも、2〜4個つながったポリシランでもよく、経済性の点でジメチルシラン基が好ましい。
(c)のシリコーンジオール由来のシリコーン部は、ウレタン部の途中、即ち、(a)と(b)の反応で形成されるポリウレタン鎖(ウレタン部)の、任意の位置に組み込まれている。具体的には、シリコーンジオールの両末端のヒドロキシ基が(b)ジイソシアネートのイソシアネート基と反応し、(a)のジオールと同様にウレタン結合を形成してウレタン部中に組み込まれるものである。ここで、当該(c)と(b)の反応部を便宜的にシリコーンウレタン部と称し、(a)〜(c)の反応生成物をシリコーン部含有ポリウレタンと称する。
即ち、シリコーン部含有ポリウレタンは、(a)と(b)の反応によるウレタン部と(b)と(c)の反応によるシリコーンウレタン部とからなっている。シリコーンウレタン部は、シリコーン部含有ポリウレタン中の任意の位置に1つ組み込まれているものであってもよく、複数組み込まれていてもよい。例えば、「ウレタン部−シリコーンウレタン部−ウレタン部」、「ウレタン部−シリコーンウレタン部−ウレタン部−シリコーンウレタン部」、又は「ウレタン部−シリコーンウレタン部−ウレタン部−シリコーンウレタン部−ウレタン部」等、種々の構成が考えられ、本共重合体中のシリコーン部の含有量が上記の範囲であれば特にその構成に制限はない。なお、シリコーン部とはシリコーンウレタン部と同義ではなく、シリコーンウレタン部の内、ポリイソシアネート由来部を除いた部分のことを指すものとする。
第1形態の好ましい構造である、共重合体の両末端に(メタ)アクリロイル基を有する構成において、(メタ)アクリレート由来部と結合している部分は、両末端ともウレタン部若しくはシリコーンウレタン部、又は一方がウレタン部で他方がシリコーンウレタン部、のいずれであってもよい。さらには、シリコーン部含有ポリウレタン中のシリコーンウレタン部の配置については、(a)〜(c)の反応方法に依存するので、所望により反応の順番等の条件を制御すればよい。当然化学反応であるので、標的構造のものだけができるわけではなく、各種の構造が混在し得ることは言うまでもない。
第1形態における(d)(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物としては、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアネートとの反応物、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアネートとの反応物、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートとイソホロンジイソシアネートとの反応物等を挙げることができる。
なお、第1形態の別の形成例として次の例を挙げることができる。即ち、シリコーン部含有ポリウレタン末端に(メタ)アクリロイル基を導入するに当たり、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートを使用する例を挙げることができる。すなわち、上記(a)〜(c)の反応後、(d)の(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物の代わりに、(e)ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートを反応させて第1形態を製造することもできる。ここで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」、「メタクリレート」またはこれらの両者を含むものを表すものとする。すなわち、ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートは、ヒドロキシ基含有アクリレート、ヒドロキシ基含有メタクリレート、またはこの両者の混合物のいずれであってもよい。
なお、上記(a)〜(c)及び(d)によって本共重合体を製造する場合は、(a)〜(c)の反応後のシリコーン部含有ポリウレタン末端はヒドロキシ基となるように制御する。一方、(d)の代わりに(e)のヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートを使用する場合は、(a)〜(c)の反応後のシリコーン部含有ポリウレタン末端はイソシアネート基となるように制御する。
(e)ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
次に、本共重合体(シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体)の好ましい他の形態(以後、第2形態と称する)について説明する。第2形態は、本共重合体形成のためのポリイソシアネートとして、3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと、ジイソシアネートとを併用して使用する。
自己修復性をより良好にする点で、3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネート中の「NCO」含有量は10〜25質量%であることが好ましい。
具体的には、(a)アルキレン基含有ポリカーボネートジオール、(b)脂肪族系ジイソシアネート、及び(c)シリコーンジオールの反応によって形成されたシリコーン含有ポリウレタンの片末端が、(f)3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと結合し、もう一方の末端に(メタ)アクリロイル基が結合している構造である。即ち、まず、(a)として当該ポリカーボネートジオール、(b)として当該ジイソシアネートを使用し、(a)〜(c)を第1形態に準拠して反応させ、両末端がヒドロキシ基であるシリコーン部含有ポリウレタンを作製する。該シリコーン部含有ポリウレタンと(f)3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとを反応させ、(f)のすべてのイソシアネート基とシリコーン部含有ポリウレタンとをウレタン結合で結合させる。(f)に結合した該シリコーン部含有ポリウレタンのもう一方のヒドロキシ基に、(d)(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物を結合させたものが、本共重合体の第2形態である。
また、第2形態の別の形成例として次の例を挙げることができる。即ち、(a)〜(d)又は(d)の代わりに(e)を用いて、シリコーン部含有ポリウレタン(メタ)アクリレートを形成させる。ただし、当該シリコーン部含有ポリウレタン(メタ)アクリレートは、一方の分子末端がヒドロキシ基である。当該分子末端がヒドロキシ基であるシリコーン部含有ポリウレタン(メタ)アクリレートと、(f)3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとを反応させてウレタン結合により結合させることによって、第2形態とする方法である。
第2形態は、本発明の課題である自己修復性を高レベルで解決できるため、特に好ましい。(f)3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとしては、例えば、HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系アダクト型ポリイソシアネート、HDI系アロファネート型ポリイソシアネート、HDI系イソシアヌレート型ポリイソシアネート、及びIPDI(イソホロンジイソシアネート)系イソシアヌレート型ポリイソシアネート等を挙げることができ、イソシアヌレート環を有するポリイソシアネートが好ましい。硬化物の自己修復性に加えて耐擦傷性をより高度に達成できるからである。図1に、イソシアヌレート環を有するタイプの第2形態の一例を示す。なお、分子末端としてアクリロイル基の場合を例示している。
図1中、四角(□)部分はウレタン部及びシリコーンウレタン部からなるシリコーン部含有ポリウレタン部を模式的に表している。R1及びR2はアルキレン基等の連結部であり、R1はイソシアヌレート環を有するポリイソシアネートの一部、R2は(d)(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物、又は(e)ヒドロキシ基含有アクリレートの一部である。
また、第2形態においても、第1形態で説明した「併用可能なポリオール」及び「併用可能な芳香族イソシアネート」を、第1形態と同様の範囲内で併用して使用することができる。
本共重合体(シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体)の好ましい形態は、上記説明した第1形態及び第2形態であるが、シリコーン部がウレタン部に導入されているウレタン(メタ)アクリレート共重合体であれば、第1形態及び第2形態に限らず、本発明の範囲内である。
つづいて、本発明の共重合体組成物について説明する。当該共重合体組成物は、本共重合体と、3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物とを有する組成物である。このような共重合体組成物とし、本共重合体と当該ポリ(メタ)アクリレート化合物とを結合させて硬化物を形成させることにより、硬化物の耐溶剤性がより一層良好となるために好ましい。
3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールEO変性テトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールPO変性テトラ(メタ)アクリレート、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールEO変性ヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールPO変性ヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を例示することができる。
本共重合体は、塗布等のハンドリング性向上等の必要に応じて有機溶媒に溶解されていてもよい。使用される有機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコール系溶媒、またはトルエン、キシレン等の芳香族系溶媒を例示でき、これらの溶媒を適宜混合して使用してもよい。
次に、上記に説明した本共重合体の製造方法の例を以下に説明する。
まず、上記(a)ポリカーボネートジオールを主成分とするポリオール、(b)ポリイソシアネート、及び(c)シリコーンジオールとを、例えば、錫系のジブチルチンジラウレート等のウレタン化触媒により反応(重合)させて、シリコーン部含有ポリウレタンを生成させる。当然のことながら、当該触媒に限らず、他のウレタン化触媒を使用してもよい。また、例えば、シリコーンウレタン部を、シリコーン部含有ポリウレタンの末端部ではなく内部に形成するときは、(a)を分割添加とし、(a)と(b)の反応を一部進行させた後、(c)を添加して反応させ、続いて(a)を添加してさらに反応させる方法を挙げることができる。
ウレタン化触媒は、(a)〜(c)の合計量に対して、0.001〜0.1質量%程度使用すればよい。このとき、反応温度は50〜100℃で、反応時間は2〜5時間である。また、ウレタン化反応時の溶媒は、上記の希釈溶媒と同じものでもよく、例えば、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)等のケトン系溶媒を使用できる。
また、[(a)ポリカーボネートジオールを主成分とするポリオール+(c)シリコーンジオール]と、(b)ポリイソシアネートとの反応比(R比)は、(a)+(c)のヒドロキシ(−OH)基とポリイソシアネートのイソシアネート(−N=C=O)基のモル比で、(−N=C=O)基/(−OH)基=0.5/1〜0.9/1が好ましく、0.65/1〜0.9/1がさらに好ましい。0.5/1以上であれば、自己修復性及び耐溶剤性を高度に達成できるからである。モル比においてヒドロキシ基をイソシアネート基より多く使用するのは、末端ヒドロキシ基を有するシリコーン部含有ポリウレタンを形成する点で好適であるからである。ただし、(d)の(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物を使用する場合は、当該R比は(d)のイソシアネート基部分も含めて算出する値とする。
本共重合体を第1形態あるいは第2形態とする場合には、(a)としてポリカーボネートジオール、好ましくはアルキレン基含有ポリカーボネートジオール、(b)として脂肪族系ジイソシアネートを使用してウレタン化反応を行う。
第1形態の場合は、上記のようにシリコーン部含有ポリウレタンを生成させた後、当該シリコーン部含有ポリウレタンと(d)の(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物とを反応させてシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体を生成させる。このとき、(d)はシリコーン部含有ポリウレタンの末端ヒドロキシ基と反応し、分子両末端に(メタ)アクリロイル基が導入されたシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体を形成する。なお、シリコーン部含有ポリウレタン中の未反応ヒドロキシ基と、(d)のイソシアネート基とがほぼ等モルとなる条件で反応させる。すなわち、生成物中における未反応ヒドロキシ基及びイソシアネート基が極力少なくなるようにすることが好ましい。生成物であるシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の経時安定性が良好だからである。
本共重合体を第2形態とする場合は、(a)〜(c)の反応により、両末端がヒドロキシ基のシリコーン部含有ポリウレタンを調製した後、さらに、(f)3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとを添加して反応させる。これにより、シリコーン部含有ポリウレタンの片末端ヒドロキシ基と(f)のイソシアネート基とが結合し、分子末端に3〜6個のヒドロキシ基を有するタイプのシリコーン部含有ポリウレタンが作製される。つづいて、これらの末端ヒドロキシ基と(d)の(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物とを反応させて、第2形態のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体を生成させる。
なお、生成物中における未反応ヒドロキシ基及びイソシアネート基が極力少なくなるようにすることは、第1形態と同様である。
シリコーン部含有ポリウレタンと(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物との反応時の反応溶媒は、ウレタン化反応に使用した溶媒をそのまま使用し、必要に応じて、上記ウレタン化触媒を追添加して、例えば、反応温度75℃、反応時間3〜5時間程度の条件で反応させる。反応時間の短縮の点で、ウレタン化触媒を、上記(a)と(b)のウレタン化反応時と同程度から2倍の量を追添加することが好ましい。
以上、シリコーン部含有ポリウレタンの形成及びそれに続く、該シリコーン部含有ポリウレタン末端への(メタ)アクリロイル基の導入反応について説明したが、実施の形態の別の例として、末端(メタ)アクリロイル基導入に、(e)のヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートを使用することもできる。
この場合、第1形態を作製するときは、上記のR比は、(−OH)基/(−N=C=O)基=0.5/1〜0.9/1が好ましく、0.65/1〜0.9/1がさらに好ましい。この場合は、(e)との反応のため両末端をイソシアネート基とするからである。
この場合、第2形態とするには、(e)及び(f)との反応前のシリコーン部含有ポリウレタンを、片末端がヒドロキシ基、他方がイソシアネート基とする必要があるので、R比は1が好ましいが、片末端ヒドロキシ基、他末端イソシアネート基に制御することは困難であるので、第2形態とする場合は、上記(d)を使用する方法が好ましい。
本発明の実施の形態において、シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体は、溶媒を含有しない、いわゆるニート状態で取り扱ってもよく、上記したように希釈溶媒で希釈した状態で取り扱ってもよい。希釈溶媒は、反応に使用した反応溶媒をそのまま使用するのが経済性の面で好適である。なお、取り扱い易い粘度とするために、シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体生成後にさらに希釈溶媒を添加してもよい。
重量平均分子量が比較的低い本共重合体(シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体)の場合は、溶媒で希釈されていないニートでの取り扱いも可能である。例えば、ウレタン化反応、シリコーン部導入反応及び(メタ)アクリロイル基導入反応時から、無溶媒でのいわゆるニート反応によって本共重合体を得てもよい。あるいは、反応時には溶媒を使用して、生成物を得た後に溶媒を留去してニート状態としてもよい。本共重合体の重量平均分子量が、例えば、10,000以上のように高い場合は、高粘度となるため、取り扱い性の点で溶媒に溶解させた状態とすることが好ましい。溶媒の使用量は、本共重合体を製品あるいは中間製品として使用するときの所望の粘度に応じて、適宜決定すればよく、具体的には、本共重合体の濃度が100重量%未満で、10重量%以上程度になるように調整することができる。
製品あるいは中間製品として使用するときの本共重合体は、ニート状態および溶媒で希釈された状態のどちらの場合も、製品としての取り扱い性の面で、25℃での粘度が100〜100,000mPa・sの範囲であることが好ましい。なお、この場合の粘度は、B型粘度計を使用し粘度に応じたローターを用いて測定すればよい。
本共重合体と3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物とを配合して共重合体組成物とする場合は、ニート状態の本共重合体とニート状態の3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物とを混合して共重合体組成物としてもよい。また、混合時に加熱してもよい。あるいは、本共重合体の溶解に使用できる上記溶媒を用いて、共重合体組成物溶液としてもよい。
次に、以上説明した本共重合体(シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体)、及び共重合体組成物の用途について説明する。
本共重合体及び共重合体組成物は、紫外線(UV)、電子線および放射線などのいわゆる活性エネルギー線の照射により、自己修復性、耐擦傷性、耐摩耗性及び耐溶剤性に優れた硬化物を形成することができる。従って、電子機器分野、自動車分野など各種分野に適用可能な、従来に無い自己修復性を有するコーティングシート、保護シート、粘着シート等の用途に使用できる。さらには、スマートフォン、タブレットパソコン、及び携帯電話等の携帯端末、並びにノートパソコン等の筐体としても使用できる。
本共重合体又は共重合体組成物の硬化物(硬化樹脂)を得る方法としては、次のような方法を挙げることができる。例えば、シート状の硬化物を形成する場合には、まず、本共重合体又は共重合体組成物を所定の基板上等に、バーコーター、ナイフコーター、ロールコーター、あるいはスプレー等の塗工装置によって塗布する。
つづいて、本共重合体又は共重合体組成物に溶媒等の溶剤が含有されている場合は、乾燥等によって溶剤を除去し、紫外線、電子線、X線等の活性エネルギー線を照射して硬化させる。活性エネルギー線照射装置としては、紫外線ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアークランプ、レーザー光照射装置、電子線照射装置等を挙げることができる。簡便性および経済性の点で、紫外線ランプ等による紫外線を使用することが好適である。照射線量としては、例えば紫外線照射の場合は、500〜1,000mJ/cm2程度が好ましい。
なお、硬化に当たっては、必要により適宜硬化剤(光重合開始剤)を常法に従って使用してもよい。
電気・電子機器製品等の筐体などの成形体硬化物を得る場合は、例えば、ニート状の本共重合体又は共重合体組成物を加熱して金型に注入して加工することによって、所望の形状の成形体硬化物とする方法を挙げることができる。
以下、実施例により、本発明の実施の形態についてより具体的に説明する。また、比較例を示すことにより、本実施の形態の優位性を明らかにする。
1.本共重合体(シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体)の重量平均分子量測定
合成物(反応生成物)である本共重合体の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。分子量測定装置としては、東ソー株式会社製のHLC−8220GPCを使用した。カラムとしては、東ソー株式会社製のTSKgelG4000Hxl、TSKgelG3000HxlおよびTSKgelGMHxlの連結仕様をこの順に接続したものを用いた。また、移動相としてはテトラヒドロフラン(THF)を使用した。
2.本共重合体又は共重合体組成物の硬化物(硬化塗膜)形成方法
a)本共重合体又は共重合体組成物[不揮発分(固形分)]100質量部に対して5質量部の光重合開始剤イルガキュア184(BASF社製)を混合し、溶媒であるメチルエチルケトン(MEK)の量を下記膜厚の塗布に適するように必要に応じて適宜調整し、本共重合体又は共重合体組成物の塗工液の粘度調整を行う。
b)当該塗工液を十分撹拌して均一にし、脱泡後、フイルムアプリケーターでドライ膜厚が25μmになるように調整して、易接着PETフィルム(コスモシャインA−4100、東洋紡株式会社製、膜厚125μm)上に塗布する(塗布膜形成)。
c)塗布膜を乾燥温度80℃で3分間乾燥して溶媒を除去した後、UV照射装置(80W高圧水銀灯:1灯)にて、積算光量が500mJ/cm2になるようにUVを照射する。以上の操作で、PETフィルム上に膜厚25μmの硬化塗膜が形成される。
3.自己修復性試験
2.で形成した硬化塗膜の表面を、所定の条件で真鍮ブラシにより擦り、いったん発生した擦傷が消えるまでの時間を測定して評価した。
<擦傷形成条件>
(1)真鍮ブラシ:大創産業社製
(2)試験装置:学振型摩擦堅牢度試験機(スガ試験機社製、型番FR−II)
(3)真鍮ブラシのブラシ部分を上記装置に取り付け、荷重500gで硬化塗膜に押し付け、振幅130mmで当該フィルム上を10往復させる。このとき、20秒間で10往復させる。当該擦過終了後、傷の修復性を目視判定する。
<自己修復性評価>
◎:10秒以内に擦傷が消失
○:10〜30秒で擦傷が消失
△:30〜180秒で擦傷が消失
×:180秒超経過しても擦傷が消失しない
4.耐擦傷性試験
2.で形成した硬化塗膜の表面を、所定の条件で真鍮ブラシにより擦り、自己修復しない擦傷の発生状況を評価した。自己修復しない擦傷の確認は擦傷形成後5分後に行った。
<擦傷形成条件>
(1)真鍮ブラシ:大創産業社製
(2)試験装置:学振型摩擦堅牢度試験機(スガ試験機社製、型番FR−II)
(3)真鍮ブラシのブラシ部分を上記装置に取り付け、荷重2000gで硬化塗膜に押し付け、振幅130mmで当該フィルム上を10往復させる。このとき、20秒間で10往復させる。
<耐擦傷性評価>
◎:擦傷無し
○:線条の擦傷が1〜5本
△:線条の擦傷が6〜20本
×:線条の擦傷が20本超
5.耐溶剤性試験
2.で形成した硬化塗膜の表面を、所定の条件で、溶剤を含ませた脱脂綿により擦り、硬化塗膜の外観を観察して評価した。エタノールとメチルエチルケトンの2種類の溶剤について評価した。
<試験条件>
(1)脱脂綿に溶剤を含浸させた。
(2)試験装置:学振型摩擦堅牢度試験機(スガ試験機社製、型番FR−II)
(3)当該脱脂綿を荷重500gで硬化塗膜に押し付け、振幅130mmで当該フィルム上を50往復させる。このとき、100秒間で50往復させる。
<耐溶剤性評価>
○:硬化塗膜の外観に変化無し
△:硬化塗膜の外観に白化がみられる
×:硬化塗膜がPETフィルムから剥がれる
合成例1:シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体1;UA−1(第1形態)
温度計、攪拌装置、還流冷却器を取り付けた2Lセパラブルフラスコに、1,5-ペンタンジオール/1,6-ヘキサンジオールからなるポリカーボネートジオール(デュラノールT5650E:旭化成ケミカルズ社製、水酸基価;112mgKOH/g)190.0g、シリコーンジオール(SF−8427:東レダウコーニング社製、水酸基価;56.1mgKOH/g)10.0g、及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)74.8gを仕込んだ。溶媒としてメチルエチルケトン(MEK)274.8gを投入し、さらに、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.03g、酸化防止剤としてジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.14g添加して、75℃にて4時間反応させた。このときの反応比は、ポリカーボネートジオール/シリコーンジオール/IPDI=69.1/3.7/27.2(質量比)である。
4時間反応後、アクリロイル基を有するイソシアネート化合物(2-ヒドロキシエチルアクリレートとIPDIとの反応物:Z−TU−3、NCO含有量:12.3質量%、トクシキ社製)を32.8g、重合禁止剤としてメトキノンを0.15g及びMEKを17.1g投入し、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.06g追添加し、さらに75℃で3時間反応させた後、MEKを170.0g投入し、シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体1(UA−1)のMEK溶液を得た。
得られたUA−1の分子量は4,100であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は400mPa・s(25℃下)であった。
合成例2:シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体2;UA−2(第2形態)
合成例1と同じポリカーボネートジオール、シリコーンジオール及びIPDIを使用し、合成例1と同様にして75℃にて4時間反応させた。
4時間反応後、HDIイソシアヌレート型ポリイソシアネート(デュラネートTLA−100、NCO含有量:23.2質量%、旭化成ケミカルズ社製)を8.2g、及びMEKを8.2g投入し、さらに75℃で1時間反応させた。
1時間反応後、Z−TU−3を17.1g、重合禁止剤としてメトキノンを0.15g、及びMEKを17.1g投入し、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.06g追添加し、さらに75℃で3時間反応させた後、MEKを150.0g投入し、シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体2(UA−2)のMEK溶液を得た。
得られたUA−2の分子量は14,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は5,100mPa・s(25℃下)であった。
合成例3:シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体3;UA−3(第2形態)
合成例1と同じポリカーボネートジオール、シリコーンジオール及びIPDIを使用し、IPDIを57.1g、MEKを257.1g、BHTを0.13gとした以外は合成例1と同様にして75℃にて4時間反応させた。このときの反応比は、ポリカーボネートジオール/シリコーンジオール/IPDI=73.9/3.9/22.2(質量比)である。
4時間反応後、デュラネートTLA−100を20.6g、及びMEKを20.6g投入し、さらに75℃で1時間反応させた。
1時間反応後、Z−TU−3を44.5g、重合禁止剤としてメトキノンを0.16g、及びMEKを44.5g投入し、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.06g追添加し、さらに75℃で3時間反応させた後、MEKを161.7g投入し、シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体3(UA−3)のMEK溶液を得た。
得られたUA−3の分子量は10,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は6,100mPa・s(25℃下)であった。
合成例4:シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体1;UA−4(第2形態)
温度計、攪拌装置、還流冷却器を取り付けた2Lセパラブルフラスコに、1,4-シクロへキサンジメタノール/1,6-ヘキサンジオールからなるポリカーボネートジオール(ETERNACOLL UM−90(1/1):宇部興産社製、水酸基価;124.7mgKOH/g)190.0g、SF−8427;10.0g、及びIPDI;33.6gを仕込んだ。溶媒としてMEK;233.6gを投入し、さらに、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.02g、酸化防止剤としてジブチルヒドロキシトルエンを0.12g添加して、75℃にて4時間反応させた。このときの反応比は、ポリカーボネートジオール/シリコーンジオール/IPDI=81.3/4.3/14.4(質量比)である。
4時間反応後、デュラネートTLA−100を10.6g、及びMEKを10.6g投入し、さらに75℃で1時間反応させた。
1時間反応後、Z−TU−3を23.3g、重合禁止剤としてメトキノンを0.13g及びMEKを23.3g投入し、触媒としてジブチルチンジラウレートを0.05g追添加し、さらに75℃で3時間反応させた後、MEKを133.7g投入し、シリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体4(UA−4)のMEK溶液を得た。
得られたUA−4の分子量は11,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は3600mPa・s(25℃以下)であった。
比較合成例1:比較例用ウレタンアクリレート共重合体1;CUA−1
シリコーンジオールを使用せず、デュラノールT5650Eを200.0g、IPDIを77.7g、Z−TU−3を34.2gとした他は、合成例1とほぼ同様にして反応させ、比較例用ウレタンアクリレート共重合体1(CUA−1)のMEK溶液を得た。
得られたCUA−1の分子量は4,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は300mPa・s(25℃下)であった。
比較合成例2:比較例用ウレタンアクリレート共重合体2;CUA−2
シリコーンジオールを使用せず、デュラノールT5650Eを200.0g、IPDIを77.7gとした他は、合成例2とほぼ同様にして反応させ、比較例用ウレタンアクリレート共重合体2(CUA−2)のMEK溶液を得た。
得られたCUA−2の分子量は22,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は14,600mPa・s(25℃下)であった。
比較合成例3:比較例用ウレタンアクリレート共重合体3;CUA−3
デュラノールT5650E190.0gの代わりに、3−メチル−1,5ペンタンジオールアジペート(クラレポリオールP−510:クラレ社製)190.0gを使用した他は、合成例2とほぼ同様にして反応させ、比較例用ウレタンアクリレート共重合体3(CUA−3)のMEK溶液を得た。
得られたCUA−3の分子量は8,000であり、そのMEK溶液(不揮発分40%)の粘度は200mPa・s(25℃下)であった。
調製例1:共重合体組成物1;UA組成物−1
合成例1で合成したUA−1のMEK溶液(不揮発分40%)を100質量部、ポリアクリレート化合物としてカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(カヤラッド DPCA−120:日本化薬社製)を10質量部、及びMEK56.7質量部を配合し、ホモディスパーで室温下に10分撹拌して共重合体組成物1(UA組成物−1)の30%MEK溶液を得た。
調製例2〜4:共重合体組成物2〜4;UA組成物−2〜4
各々、UA−2〜UA−4を使用した以外は調製例1と同様にして共重合体組成物2〜4(UA組成物−2〜4)の30%MEK溶液を得た。
比較調製例1〜3:比較例用組成物1〜3;CUA組成物−1〜3
各々、CUA−1〜CUA−3を使用した以外は調製例1と同様にして比較例用組成物1〜3(CUA組成物−1〜3)の30%MEK溶液を得た。
実施例1〜4
合成例1〜4で製造したUA−1〜4について、上記2.に示した硬化塗膜形成方法によって、本共重合体に係る各硬化塗膜を形成した。つづいて、3.〜5.に示した自己修復性試験、耐擦傷性試験及び耐溶剤性試験を実施して各性能を評価した。結果を表1に示す。なお、表1では、溶媒であるMEKを含まない不揮発分(固形分)での配合質量部により、各試験試料の組成を示している(以下同じ)。
実施例5〜8
調製例1〜4で調製したUA組成物−1〜4について、上記2.に示した硬化塗膜形成方法によって、共重合体組成物に係る各硬化塗膜を形成した。つづいて、3.〜5.に示した自己修復性試験、耐擦傷性試験及び耐溶剤性試験を実施して各性能を評価した。結果を表1に示す。
比較例1〜3
比較合成例1〜3で製造したCUA−1〜3について、同様に、硬化塗膜を形成し、3.〜5.に示した自己修復性試験、耐擦傷性試験及び耐溶剤性試験を実施して各性能を評価した。結果を表1に示す。
比較例4〜6
比較調製例1〜3で調製したCUA組成物−1〜3について、同様に、硬化塗膜を形成し、3.〜5.に示した自己修復性試験、耐擦傷性試験及び耐溶剤性試験を実施して各性能を評価した。結果を表1に示す。
表1に示すように、本発明の実施の形態に係るシリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体及び共重合体組成物による硬化塗膜は、比較例に係るウレタンアクリレート共重合体及び比較用共重合体組成物による硬化塗膜に比較して、自己修復性、耐擦傷性及び耐溶剤性が非常に優れている。
Figure 0006220600
本発明に係るシリコーン部含有ウレタンアクリレート共重合体及び共重合体組成物は、紫外線(UV)、電子線および放射線などのいわゆる活性エネルギー線の照射により、自己修復性、耐擦傷性、耐摩耗性及び耐溶剤性に優れた硬化物を形成することができる。従って、電子機器分野、自動車分野など各種分野に適用可能な、従来に無い自己修復性を有するコーティングシート、保護シート、粘着シート等の用途に使用できる。さらには、スマートフォン、タブレットパソコン、及び携帯電話等の携帯端末、並びにノートパソコン等の筐体としても使用できる。

Claims (7)

  1. 下記の式(1)で表されるシリコーン部を共重合体分子中に有し、
    該シリコーン部の質量は、該共重合体分子の他の構成部の1つであるポリウレタン形成部の質量より小さく、
    ポリウレタン形成部は、ポリカーボネートジオール由来部を有し、
    該共重合体分子の少なくとも1つの分子末端が(メタ)アクリレート部である、
    シリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体。
    Figure 0006220600
    [式(1)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、全て同じであっても、該アルキル基が任意に選択されて任意の割合で混在してもよい。nは2〜70の整数である。]
  2. 前記ポリウレタン形成部は、ポリカーボネートジオールとジイソシアネートとの反応により形成される部位である、
    請求項1に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体。
  3. 前記共重合体分子中に、3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートとヒドロキシ基との反応によるウレタン結合を有する、
    請求項1又は2に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体。
  4. 前記3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートの各イソシアネート基に、シリコーン部含有ポリウレタン部が結合し、該シリコーン部含有ポリウレタン部は、前記3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと前記(メタ)アクリレート部との間に配置される構造である、
    請求項3に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体。
  5. 前記3〜6個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネートを3量化したイソシアヌレート環を有するポリイソシアネートオリゴマーである、
    請求項3又は4に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体。
  6. 請求項1〜5に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の少なくとも1つと、
    3〜10個の(メタ)アクリロイル基を有するポリ(メタ)アクリレート化合物と、を有する、
    共重合体組成物
  7. 請求項1〜5に記載のシリコーン部含有ウレタン(メタ)アクリレート共重合体の少なくとも1つ、又は請求項6に記載の共重合体組成物を活性エネルギー線により硬化させた硬化物。

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