JP6220300B2 - 有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法及び有機エレクトロルミネセンス表示装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法及び有機エレクトロルミネセンス表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネセンス表示装置における画素領域の構成に関する。
スマートフォンやタブレット端末に代表される高機能電子端末装置は、テレビジョンやパーソナルコンピュータのモニタ画面と比べて画面サイズが小さいものの、画素密度を300ppi以上とする高精細化が進められている。各画素の発光色を赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に作り分ける、いわゆる塗り分け方式の有機エレクトロルミネセンス表示装置は、画素が微細化し画素ピッチが縮小することにより、画素ごとに発光層を作り分けることが難しくなる。そのため有機エレクトロルミネセンス素子の発光層を発光色ごとに作り分ける塗り分け方式では、画素の高精細化が難しいことが指摘されている。これは有機エレクトロルミネセンス素子の発光層は真空蒸着法や印刷法で形成されるのが通常であり、当該発光層を形成する有機材料は薬液に弱いため、フォトリソグラフィによる微細加工に適さないことが一因と考えられている。
これに対し、発光スペクトルが可視光の幅広い帯域に渡り、擬似的に白色発光とみなせる光を出射する有機エレクトロルミネセンス素子を用い、これをカラーフィルタとを組み合わせた有機エレクトロルミネセンス表示装置は、画素ごとに発光層を作り分ける必要がないため高精細化に対して有利であると考えられている。すなわち、有機エレクトロルミネセンス素子が白色発光である場合には、画素領域の全面に同じ層構造で有機エレクトロルミネセンス素子を作製すればよく、各画素から出射される光はカラーフィルタで調整すればよいので、製造上画素の微細化が容易なものとなる。
白色発光の有機エレクトロルミネセンス素子とカラーフィルタを組み合わせた一例として、有機エレクトロルミネセンス素子の光出射面に、カラー調整層を熱転写法(レーザ熱転写法)によって設けた有機エレクトロルミネセンス表示装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。カラーフィルタを熱転写法で作製する技術としては、中間転写シートに複数のカラーフィルタを配列させた被転写層を印刷し、当該被転写層をサーマルヘッドにより加熱して透明基板に転写する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−149693号公報 特開2007−033928号公報
有機エレクトロルミネセンス表示装置は液晶表示装置と比較して視野角特性に優れているという特徴を有する。しかし画素の構造として、有機エレクトロルミネセンス素子(発光部)とカラーフィルタ層の拒理が離れていると視野角特性が低下することが問題となる。すなわち、表示画面を見る角度が正面からずれるほど、色調、明るさ、コントラストなどが劣化するという問題がある。この劣化には様々な要因が含まれているが、発光画素から隣接する画素へ光が漏れる混色が一つの原因として考えられている。画素を高精細化すると、隣接する画素同士の間隔も狭くなるので、混色の問題はより顕在化するものとなる。
ところで、有機エレクトロルミネセンス表示装置は、画素領域に画素電極を囲むバンク層と呼ばれる絶縁層が設けられている。バンク層は画素電極の周縁端部や配線とのコンタクト部を覆いつつ、それ以外の画素電極の領域を開口し、当該画素電極から突出する形態を有している。このため特許文献2に記載された熱転写法によって、このバンク層による凹凸形状の表面に沿ってカラーフィルタ層を作製することは困難である。特許文献1を参照すると、レーザ熱転写法で作製されるカラーフィルタ層は、バンク層による凹凸を埋め込んで平坦化された保護膜上に形成されている。
しかし、バンク層を埋め込むような厚さを有する保護膜上にカラーフィルタ層を設ける構成では、カラーフィルタ層と有機エレクトロルミネセンス素子とを近接させるには限界がある。バンク層を埋め込んで平坦化する保護膜は、バンク層が突出する高さ以上の厚さが必要となるためである。よって、従来の技術によれば、カラーフィルタ層と有機エレクトロルミネセンス素子との間隔を狭くしようとしても、表面が平坦化された保護膜の厚さ以上には近接させることができないという問題を有している。
結局のところ、白色光の有機エレクトロルミネセンス素子とカラーフィルタ層との間隔が広い場合、発光画素から隣接画素への光漏れ及びそれによる混色の影響を無視できないため、このような構成の有機エレクトロルミネセンス表示装置では視野角特性を改善するに限界があった。この問題は、高精細化して画素サイズが微小になるほど顕著となるため、この問題を解決することが重要な課題となっている。
そこで、本発明の一実施形態では、視野角特性を改善することのできる有機エレクトロルミネセンス表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態によれば、複数の画素電極が間隙をもって配列され、複数の画素電極に対して対向配置された共通電極との間に発光層が設けられ、複数の画素電極の間隙部に該画素電極より突出するバンク層を有する画素領域が設けられた素子基板を有する表示装置の製造方法であって、バンク層の凸状部に係合するように凹領域を有するカバー層を支持基板上に形成し、カバー層が画素電極と対向する領域及び該領域から凹領域にかけてカラーフィルタ層を形成し、素子基板のバンク層が形成された面と、支持基板のカラーフィルタ層が形成された面とを対向させ、支持基板からカバー層を剥離することで、素子基板上にカラーフィルタ層を挟んでカバー層を着設する有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法が提供される。
別の好ましい一態様において、カラーフィルタ層は、複数の画素電極に対応して光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士が隣接するように形成し、カバー層の凹領域において、光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士を重ね合わせて形成してもよい。
本発明の一実施形態によれば、複数の画素電極が間隙をもって配列され、複数の画素電極に対して対向配置された共通電極との間に発光層が設けられ、複数の画素電極の間隙部に該画素電極より突出するバンク層を有する画素領域が設けられた素子基板を有する表示装置の製造方法であって、素子基板における共通電極上に、画素電極が設けられた領域からバンク層による凸状領域に沿って特定の波長帯域の光を透過するカラーフィルタ層を形成し、バンク層の凸状部に係合するように凹領域を有するカバー層を支持基板上に形成し、素子基板のバンク層が形成された面と、支持基板のカバー層が形成された面とを対向させ、支持基板からカバー層を剥離することで、素子基板上にカラーフィルタ層を挟んでカバー層を着設する有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法が提供される。
別の好ましい一態様によれば、カラーフィルタ層は、複数の画素電極に対応して光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士が隣接するように形成し、バンク層の上面部において、光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士を重ね合わせて形成してもよい。カバー層は有機樹脂材料で形成してもよい。支持基板として有機樹脂フィルムを用いてもよい。カバー層を、支持基板の裏面から加熱して素子基板へ転写するようにしてもよい。
本発明の一実施形態によれば、複数の画素電極が間隙をもって配列され、複数の画素電極に対して対向配置された共通電極との間に発光層が設けられ、複数の画素電極の間隙部に該画素電極より突出するバンク層を有する画素領域が設けられ、画素領域は、複数の画素電極に対応する対向面と、バンク層に係合するように対向面に対して凹領域が設けられたカバー層と、カバー層と共通電極との間に設けられたカラーフィルタ層とを有し、カラーフィルタ層は、カバー層の対向面から凹領域にかけて連接して設けられている有機エレクトロルミネセンス表示装置が提供される。
別の好ましい一態様によれば、カラーフィルタ層は、複数の画素電極に対応して光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士が隣接するように配置され、カバー層の凹領域において、光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層が重ねられていてもよい。共通電極とカラーフィルタ層との間に封止膜をさらに有してもよい。
本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の構成を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する断面図。 本発明の一実施形態に係る製造装置の構成を説明する図。 本発明の一実施形態に係る製造装置の構成を説明する、(A)斜視図及び(B)断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する斜視図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造工程を説明する断面図。 本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置の構成を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
<第1の実施形態>
(有機エレクトロルミネセンス表示装置)
本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置100の構成を図1に示す。図1で例示する有機エレクトロルミネセンス表示装置100は、白色光を出射する有機エレクトロルミネセンス素子102が各画素に設けられ、画素ごとに透過光スペクトルが異なるカラーフィルタ層が設けられた態様を示している。
図1において、画素101rは赤色(R)画素であり、有機エレクトロルミネセンス素子102と赤色のカラーフィルタ層112rが組み合わされている。同様に、緑色(G)の画素101gには有機エレクトロルミネセンス素子102と緑色のカラーフィルタ層112gとが、青色(B)の画素101bには有機エレクトロルミネセンス素子102と青色のカラーフィルタ層112bとが組み合わされている。なお、カラーフィルタ層を設けない、或いは透過光帯域の広い調光層が設けられた白色(W)画素101wがさらに設けられていても良い。
有機エレクトロルミネセンス素子102は、画素電極104、有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108が積層された構成を有している。画素電極104が画素ごとに設けられた電極であり、画素の発光を制御するトランジスタ105と接続されている。一方、有機エレクトロルミネセンス層106及び共通電極108は複数の画素に渡って共通に設けられている。さらに、有機エレクトロルミネセンス素子102上には、窒化シリコンなどの絶縁材料で形成される封止膜116が設けられていることが好ましい。バンク層114は、画素電極104の周縁端部を覆うように設けられ、隣接する画素電極との間を埋めるように配置されている。
本実施形態において有機エレクトロルミネセンス層106の構成に特段の限定はない。有機エレクトロルミネセンス層106は、低分子系または高分子系のいずれの有機材料を用いても形成することが可能である。例えば、有機エレクトロルミネセンス層106に低分子系の有機材料を用いる場合、発光性の有機材料を含む発光層に加え、当該発光層を挟むように正孔輸送層や電子輸送層等のキャリア輸送層が付加されていてもよい。本実施形態において、有機エレクトロルミネセンス素子102は、可視光の波長帯域において広い帯域の光を出射する、白色発光素子が適用される。このような白色発光のエレクトロルミネセンス素子102としては、有機エレクトロルミネセンス層106に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色を発光する発光層を含む構成とする。或いは、青色(B)と黄色(Y)を発光する発光層を含む構成とすることで、見かけ上白色発光とすることができる。
有機エレクトロルミネセンス素子102において、有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108及び封止膜116は約百ナノメートルから数百ナノメートルの厚さで設けられる。例えば、有機エレクトロルミネセンス層106は、100nm程度の厚さである。これに対し、バンク層114は1マイクロメートルから2マイクロメートル、若しくはそれ以上の厚さで設けられる。有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108及び封止膜116は、画素電極104の上面からバンク層114の側壁面及び上面に沿うように設けられる。有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108及び封止膜116の厚さは、合計しても1マイクロメートルに満たないので、有機エレクトロルミネセンス素子102が設けられる画素領域は、バンク層の形状を反映して凹凸化された表面形状を有している。
赤色のカラーフィルタ層112rは、バンク層114によって形成される凹凸の表面形状に沿うように設けられている。すなわち、赤色のカラーフィルタ層112rは、バンク層114が設けられていない画素電極104の上部から、バンク層114の上面部にかけて、段差構造に沿うように設けられている。画素電極104とバンク層114上には、有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108及び封止膜116が積層された構成を有するが、赤色のカラーフィルタ層112rは、少なくとも一部が封止膜116と接するように設けられていることが好ましい。封止膜116が省略されている場合には、少なくとも一部が共通電極108と接するように設けられている。なお、緑色のカラーフィルタ層112g及び青色のカラーフィルタ層112bも同様である。
図1は、赤色画素101r、緑色画素101g及び青色画素101bが配列する構成を示すが、このように異なる透過スペクトルを有するカラーフィルタ層が隣接配置される場合には、バンク層114の上方領域において、隣接するカラーフィルタ層同士が積層されていることが好ましい。図1では、赤色画素101rと緑色画素101gが隣接する場合において、赤色カラーフィルタ層112rと緑色カラーフィルタ層112gが、バンク層114がある領域において重ねて配設されている態様を示している。同様に、緑色画素101gと青色画素101bが隣接する領域において、緑色カラーフィルタ層112gと青色カラーフィルタ層112bが積層された構成を示している。
このように、透過スペクトルの異なるカラーフィルタ層を重ねることで、この積層領域を透過する可視光の帯域は狭くなるので、遮光膜としての機能を発現させることができる。すなわち、透過スペクトルの異なるカラーフィルタ層を二層若しくはそれ以上重ねることで、このカラーフィルタ層の積層領域の光透過率は小さくなるので、遮光膜と同等の機能を発現させることができる。換言すれば、透過スペクトルの異なるカラーフィルタ層を二層若しくはそれ以上重ねることで、遮光膜を省略することができる。
カラーフィルタ層112r、112g、112bの上には、カバー層110が設けられている。カバー層110はカラーフィルタ層112r、112g、112bの段差を埋設し、表面が略平坦になるように設けられている。例えば、バンク層114上において、赤色カラーフィルタ層112rと緑色カラーフィルタ層112gが積層された領域は、カラーフィルタ層が2層分の厚さがあるため、凹凸形状が強調されることになるが、カバー層110は画素電極104上とバンク層114上で厚さを異ならせ、カバー層110の表面がカラーフィルタ層の表面よりも平坦になるように構成されている。
カバー層110は、有機エレクトロルミネセンス表示装置の表面を保護する機能を有している。また、バンク層114によって形成される凹凸表面に沿うように形成されるカラーフィルタ層112r、112g、112bを埋め込んで、画素領域の表面を平坦化する機能も備えている。
本発明の一実施形態に係る有機エレクトロルミネセンス表示装置は、カラーフィルタ層112r、112g、112bと有機エレクトロルミネセンス素子102とを近接させることで、この両者の間隔を狭くすることができる。すなわち、有機エレクトロルミネセンス素子とカラーフィルタ層との間に、数マイクロメートル若しくはれ以上の空間や、充填材が介在していないので、素子基板と対向基板(カバー層)との間隔を狭くして狭ギャップ化を図ることができる。それにより、有機エレクトロルミネセンス表示装置の薄型化を実現することができる。
このように、本発明の一実施形態によれば、有機エレクトロルミネセンス素子とカラーフィルタ層とを近接させることにより、隣接画素へ漏洩する光を大幅に低減することができる。それにより、隣接する画素間又は近接する画素間での混色の問題が解消され、視野角特性を改善することができる。
さらに、カバー層110に拡散成分を持たせることで、有機エレクトロルミネセンス素子が発光した光を有効利用することができる。また、カバー層110に円偏光板としての機能を有するようにすることで、外光反射防止効果を持たせることもできる。
(有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法)
次に、このような有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法の一例を図2及び図3を参照して説明する。
図2(A)に示すように、支持基板120上に樹脂層109を形成する。樹脂層109は、有機エレクトロルミネセンス表示装置において、画素からの光が出射される側に位置することになるため、透光性の樹脂材料で形成することが望ましい。支持基板120はガラスのような硬質の基板でもよいが、プラスチックフィルムのような軟質で薄いものであってもよい。また支持基板120と樹脂層109との間には、後の工程で成形された樹脂層を支持基板120から剥離するための剥離層120が設けられていても良い。
剥離層122は、その用途に適する範囲において任意の材料を用いることができる。例えば、剥離層122として、加熱処理やエッチング処理によって指示基板120からカバー層110を剥離することのできる材料を用いることが好ましい。そのような剥離層122の一例として、有機樹脂材料の中からポリイミドを用いることができる。また、無機材料として水素を含む非晶質シリコンを剥離層122として用いることもできる。これらの剥離層122にレーザ光を照射して加熱すると、支持基板120と剥離層122との接着性が低下して、支持基板120からその上の構造物であるカバー層110を剥離することができる。
図2(B)で示すように、樹脂層109を、素子基板103におけるバンク層の形状に合わせて、バンク層114がある部分に凹領域が形成されるように成形し、カバー層110とする。カバー層110の薄い領域は素子基板のバンク層に対応する領域であり、厚い領域は画素電極に対応する領域である。このような厚さの異なる領域を有するカバー層110は、樹脂層109を成形することにより作製可能である。樹脂層109の成形は、フォトリソグラフィ法により樹脂層109上にマスクを形成し、凹領域が形成されるようにエッチング加工により作製することができる。また、ナノインプリント法を用いて樹脂層109から凹領域を成型するようにしてもよい。或いは、樹脂層109として感光性の有機樹脂材料を用い、凹領域となる部分の厚さが薄くなるように感光及び現像処理を行ってカバー層110を作製してもよい。
カバー層110における凹領域は、カラーフィルタ層が重ね合わせられる領域でもあるため、バンク層の高さのみならず、カラーフィルタ層の厚さを考慮して凹部の深さを調整することが好ましい。また、素子基板にカラーフィルタ層が形成されない白色画素の領域が存在する場合には、その部分の厚さが他のカラーフィルタ層が形成される画素領域の厚さよりも厚くなるように成型することが好ましい。
また、カバー層110を成型するのと同時に、当該カバー層にアライメントマーカを形成することが好ましい。アライメントマーカは、支持基板120と有機エレクトロルミネセンス素子が形成された素子基板とを貼り合わせるときに使用するものであり、樹脂層109の凹凸と同時に形成することにより、アライメント時の精度を高めることができる。
その後、図2(C)で示すように、カラーフィルタ層112r、112g、112bをカバー層110の表面構造に沿うように形成する。カバー層110の厚い領域(凸領域)は素子基板103において画素電極に対応する領域であり、薄い領域(凹領域)はバンク層114に対応する領域となる。カラーフィルタ層112r、112g、112bは、このカバー層110の薄い領域(凹領域)において、隣接するカラーフィルタ層が重なるように形成する。図2(C)では、赤色カラーフィルタ層112r、緑色カラーフィルタ層112g、青色カラーフィルタ層112bを形成する例を示す。この場合、赤色カラーフィルタ層112rと緑色カラーフィルタ層112gが隣接する凹領域では、双方のカラーフィルタ層が積層されるようにする。これは緑色カラーフィルタ層112gと青色カラーフィルタ層112bにおいても同様である。
このように、光透過スペクトルが異なる複数種のカラーフィルタ層を積層することで、この積層された領域の光透過率は、他の領域と比較して低くなるので、この領域を遮光領域として機能させることができる。
次に、図3で示すように、カバー層110とカラーフィルタ層112r、112g、112bが形成された支持基板120と有機エレクトロルミネセンス素子102が形成された素子基板103との位置を調整し、支持基板120と素子基板103とを対向配置する。支持基板120と素子基板103とを張り合わせた後、支持基板120からカバー層110を剥離することで、図1に示したパネルを形成する。また、剥離と同時にカバー層110がカラーフィルタ層112r、112g、112bを挟んで素子基板103に着設されるようにする。なお、素子基板103には、図1を参照して説明したように、画素電極104の周縁部を囲むバンク層114により形成される凹凸面に沿うように、有機エレクトロルミネセンス層106、共通電極108が形成されている。また、共通電極108上には、封止膜116が形成されている場合がある。
図3で示すように、支持基板120のカラーフィルタ層112r、112g、112bを素子基板103と対向させ、カバー層110の凹領域(光透過スペクトルが異なる複数のカラーフィルタ層が重ね合わされた領域)がバンク層114と重なるように配置する。このとき、支持基板120と素子基板103との位置合わせをするには、支持基板120において、カバー層110の凹凸と同時に形成されたアライメントマーカを利用することで、位置合わせの精度を高めることができる。
支持基板120からのカバー層110の剥離は、支持基板120の裏面から剥離層122を加熱することによって行われる。すなわち支持基板120からカラーフィルタ層112r、112g、112bが形成されたカバー層110を熱転写することで、素子基板103上にこれらの層を持着させる。加熱の手法は、レーザ光のようにエネルギービームを照射して加熱をしてもよいし、サーマルヘッドのような発熱体を近接若しくは密接させて伝導加熱により加熱してもよい。
支持基板120は薄い方が好ましく、また可撓性を有しているとさらに好ましいものとなる。支持基板120と素子基板103を対向配置して熱圧着する際に、素子基板103の表面形状に合わせて支持基板120が撓むことで、カバー層110及びカラーフィルタ層112r、112g、112bを素子基板103の表面に密接して設けることができる。
この工程において、支持基板120から素子基板103へ転写されるカバー層110及びカラーフィルタ層112r、112g、112bは、熱による変形で素子基板103のバンク層114による凹凸面に沿って密着される。この場合、少なくともカバー層110の凹領域と、素子基板103のバンク層114の上面領域とが接するように設けることで、素子基板103上にカバー層110を保持することができる。なお、密着性を向上させるために、素子基板103の封止膜116と、カバー層110上のカラーフィルタ層112r、112g、112bとの間に、薄い熱硬化性樹脂の層(図示せず)を介在させてもよい。
いずれにしても、カバー層110の上にカラーフィルタ層を形成し、しかも光透過スペクトルの異なるカラーフィルタ層を重ね合わせた領域を設けておくことで、素子基板103上にカバー層110を形成するだけでなく、カラーフィルタ層と遮光層を同時に作り込むことができる。
このようにして製造された有機エレクトロルミネセンス表示装置は、図1に示すように、有機エレクトロルミネセンス素子102に近接してカラーフィルタ層112r、112g、112bを設けることが可能である。また、カラーフィルタ層を重ね合わせて形成された遮光層として機能する領域も、バンク層114の直上に設けることができる。そのため、本実施形態で示す製造方法によれば、隣接画素へ漏洩する光を大幅に低減することができる。それにより、隣接する画素間又は近接する画素間での混色の問題が解消され、視野角特性に優れた有機エレクトロルミネセンス表示装置を得ることができる。
また、本実施形態によれば、素子基板103とカバー層110との間に充填材を設ける必要がなく、これを省略することが可能である。そのため素子基板103とカバー層110との間に気泡が含まれることや、格子ムラの発生を防止することができる。
(製造装置、工法の一例)
図2及び図3で示す製造工程において、カバー層110を支持する支持基板120に可撓性のプラスチックフィルムを用いることで、当該支持基板120をロール状に巻き取ったキャンロールから供給することができる。
図4は、カバー層110及びカラーフィルタ層112が形成された支持基板120をキャンロールから供給して、素子基板103に転写する製造装置200の一例を示す。この製造装置200は、長尺の支持基板120を供給する第1のキャンロール202、当該支持基板120を搬送するためのガイドロール206a、206b、206c、および支持基板120を巻き取るための第2のキャンロール204を備えている。また、素子基板103を載置するステージ208を有し、ガイドロール206a、206b、206cにより支持基板120はステージ208上で伸張されるようになっている。ステージ208上では、支持基板120からカバー層110を剥離する加熱部210及びアライメントを行うための位置合わせ用センサ212が備えられている。加熱部210としては、サーマルヘッドやレーザ装置を用いることができる。また位置合わせ用センサ212としてはカメラを用いることができる。
図4で例示される製造装置200は、キャンロール202から送り出された支持基板120が、ガイドローラ206a、206b、206cによりステージ208上に引き出され、位置合わせ用センサ212でアライメントをした後、加熱部210により、支持基板120からカバー層110をカラーフィルタ層112と共に熱転写する。このとき第1のキャンロール202、第2のキャンロール204及びステージ208はステッピングモータによって、支持基板120の送り出しと、素子基板103の移動が連動して動作する。ステージ208上では、カバー層110を素子基板103へ転写するときに異物が挟み込まれないように清浄な雰囲気であることが望ましく、例えば減圧下におかれていることが好ましい。
図5(A)及び(B)は、このような製造装置200のテージ208部分における詳細を示す。図5(A)はその斜視図を示し、図5(B)はステージ208の近傍における断面図を示す。長尺で可撓性を有する支持基板120は、ガイドローラ206b、206cにより、ステージ208に載置された素子基板103上に伸張される。支持基板120に形成されたカバー層110と、素子基板103の位置は、それぞれの基板に形成されたアライメントマーカを位置合わせ用センサ212で検出する。加熱部210は支持基板120を局所的に加熱して、カバー層110をカラーフィルタ層112と共に素子基板103に転写する。
図5(A)で示すように、素子基板103として、マザーガラスと呼ばれる大型基板を用い、当該大型基板内に複数の表示パネルを作り込んでおき、長尺の支持基板120にも、これに対応してカバー層110及びカラーフィルタ層112を形成しておくことで、複数の表示パネルを連続的に製造することができる。
本実施形態によれば、カバー層110及びカラーフィルタ層112が形成される支持基板120に可撓性の長尺フィルムを用いることで、有機エレクトロルミネセンス表示装置の生産性を向上させることができる。すなわち、従来の有機エレクトロルミネセンス表示装置のように対向基板にカラーフィルタ層を設けるのではなく、カバー層110と共にカラーフィルタ層112を素子基板103に密着して設けるようにすることで、視野角を改善することができ、さらに製造工程が簡略化され、効率的な生産を可能にすることができる。
<第2の実施形態>
図6は、素子基板103として、マザーガラスと呼ばれる大型基板を用い、当該大型基板内に複数の表示パネルが作り込まれている場合において、当該大型基板と略同じ大きさの支持基板120を重ね合わせ、カバー層110及びカラーフィルタ層112を転写する態様を示す。
図6では、支持基板120及び素子基板103に形成されたアライメントマーカにより位置合わせを行い、素子基板103に作り込まれた複数の表示パネルに対して一括でカバー層110及びカラーフィルタ層112を支持基板120から熱転写することができる。カバー層110及びカラーフィルタ層112が形成される支持基板120としては、比較的厚いプラスチック基板やガラス基板を用いることができる。
熱転写の工程は、支持基板120の全面を加熱する方式、あるいは支持基板120を部分的に加熱して行く方式のいずれを適用してもよい。例えば、加熱体として小型のサーマルヘッドを用い複数回の加熱処理により支持基板120の全面を加熱するようにしてもよいし、大型の加熱体を用いて一括して熱転写するようにしてもよい。
また、図7で示すように、ローラ211にサーマル制御機能を設けて、このローラ211を支持基板120に押しつけて回転させながら熱転写をするようにしてもよい。図7は、素子基板103に、カラーフィルタ層112r、112g、112b及びカバー層110が形成された支持基板120を重ね合わせ、支持基板120の裏面から加熱体となるローラ211で圧接しながら基板の全面を処理する態様を示している。ローラ211で支持基板120を圧接することで、カラーフィルタ層112r、112g、112bなしいカバー層110を、素子基板103側へ確実に密着させることが可能となる。
このように、素子基板103と支持基板120とを1対1で対応させる場合には、一方を硬質の基板とすれば他方に可撓性の基板を用いることができる。例えば、カバー層110及びカラーフィルタ層112が形成される支持基板120としてガラス基板を用いれば、表示装置が作製される素子基板に可撓性の基板を用いることができる。この場合においても、カラーフィルタ層112を素子基板103に正確に転写することができるので、シートディスプレイと呼ばれるような可撓性を有する表示装置の製造を容易なものとすることができる。
なお、図6において、カラーフィルタ層は、画素ごとにカラーフィルタ層が配置されるドット状のもの及び複数の画素に渡って連続的に設けられるストライプ状のもののいずれの形態を用いることも可能である。このいずれの場合においても、画素が隣接する境界領域において、異なる光透過スペクトルのカラーフィルタ層を重ね合わせて遮光領域とすることができる。
(変形例1)
素子基板103にカラーフィルタ層を転写する場合、カバー層と同時にではなく、先にカラーフィルタ層を転写するようにしてもよい。この場合、カバー層が形成された支持基板とは別に、赤色カラーフィルタ層、緑色カラーフィルタ層及び青色カラーフィルタ層が形成された支持基板を用い、これらのカラーフィルタ層を素子基板に転写させることができる。また、赤色カラーフィルタ層、緑色カラーフィルタ層及び青色カラーフィルタ層のそれぞれについて、色毎にカラーフィルタ層を転写するようにしてもよい。
図8は、支持基板121から色毎にカラーフィルタ層を素子基板103に転写する一例を示し、一例として赤色カラーフィルタ層112rが熱転写される態様を示す。カラーフィルタ層は、赤色カラーフィルタ層の次に青色カラーフィルタ層を、その次に緑色カラーフィルタ層を、というように順次カラーフィルタ層を転写する。なお、各色のカラーフィルタ層を転写する順番に限定はなく、任意の順番で各色のカラーフィルタ層を形成することができる。
図8において、赤色のカラーフィルタ層112rはバンク層114の上面部にかかるように形成することが好ましい。この赤色カラーフィルタ層112rの後で、緑色のカラーフィルタ層112gを形成するときにもバンク層114の上部にかかるように形成することで、バンク層114上で異なる色のカラーフィルタ層を積層することができる。
図9は、素子基板103にカラーフィルタ層112r、112g、112bが形成された状態で、カバー層110を支持基板120から剥離する段階を示す。カバー層110が支持基板120から剥離されるとき、素子基板103に圧着された状態で加熱されると、カラーフィルタ層112r、112g、112bはバンク層114による凹凸表面に沿って変形し、当該凹凸面にカバー層110と共に密着するように形成することが可能となる。
このように、カラーフィルタ層とカバー層を素子基板上に別々に形成するようにしても、カラーフィルタ層を有機エレクトロルミネセンス素子に近接して設けることができる。この場合、各色のカラーフィルタ層は、それぞれの支持基板に形成しておけばよいので、全色のカラーフィルタ層を形成したときに比べ、歩留まりが向上し、製造コストを低減することができる。
(変形例2)
有機エレクトロルミネセンス表示装置において、カラーフィルタ層を有機エレクトロルミネセンス素子に近接させて配置する場合、図1で示すようにカバー層110に凹領域を形成するのではなく、バンク層114による凹凸表面と整合するように、カラーフィルタ層を成形してもよい。図10は、カラーフィルタ層を成形して、有機エレクトロルミネセンス素子と近接するように構成した一例を示す。
図10において、有機エレクトロルミネセンス素子112に近接するように、バンク層114による凹凸表面の形状に合わせて赤色(R)カラーフィルタ層112rb、緑色(G)カラーフィルタ層112gb、青色(B)カラーフィルタ層112bbが設けられている。これらのカラーフィルタ層は、バンク層114の上部において、隣接するカラーフィルタ層同士が重なるように設けられている。この隣接するカラーフィルタ層同士が重なる領域は、遮光層として機能する。カラーフィルタ層112rb、112gb、112bbの上部には、カバー層114bが設けられていてもよい。
図10で示す有機エレクトロルミネセンス表示装置100bにおいても、有機エレクトロルミネセンス素子102とカラーフィルタ層112rb、112gb、112bbが近接して設けられるので、第1の実施形態で示す有機エレクトロルミネセンス表示装置と同様の作用ないし効果を奏することができる。
100・・・有機エレクトロルミネセンス表示装置、102・・・有機エレクトロルミネセンス素子、103・・・素子基板、104・・・画素電極、106・・・有機エレクトロルミネセンス層、108・・・共通電極、110・・・カバー層、112・・・カラーフィルタ層、114・・・バンク層、116・・・封止膜、120・・・支持基板、122・・・剥離層

Claims (7)

  1. 複数の画素電極が間隙をもって配列され、前記複数の画素電極に対して対向配置された共通電極との間に発光層が設けられ、前記複数の画素電極の間隙部に該画素電極より突出するバンク層を有する画素領域が設けられた素子基板を有する表示装置の製造方法であって、
    前記バンク層の凸状部に係合するように凹領域を有するカバー層を支持基板上に形成し、
    前記カバー層が前記画素電極と対向する領域及び該領域から前記凹領域にかけてカラーフィルタ層を形成し、
    前記素子基板の前記バンク層が形成された面と、前記支持基板のカラーフィルタ層が形成された面とを対向させ、
    前記支持基板から前記カバー層を剥離することで、前記素子基板上に前記カラーフィルタ層を挟んで前記カバー層を着設することを特徴とする有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  2. 前記カラーフィルタ層は、前記複数の画素電極に対応して光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士が隣接するように形成し、前記カバー層の凹領域において、前記光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士を重ね合わせて形成することを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  3. 複数の画素電極が間隙をもって配列され、前記複数の画素電極に対して対向配置された共通電極との間に発光層が設けられ、前記複数の画素電極の間隙部に該画素電極より突出するバンク層を有する画素領域が設けられた素子基板を有する表示装置の製造方法であって、
    前記素子基板における前記共通電極上に、前記画素電極が設けられた領域から前記バンク層による凸状領域に沿って特定の波長帯域の光を透過するカラーフィルタ層を形成し、
    前記バンク層の凸状部に係合するように凹領域を有するカバー層を支持基板上に形成し、
    前記素子基板の前記バンク層が形成された面と、前記支持基板のカバー層が形成された面とを対向させ、
    前記支持基板から前記カバー層を剥離することで、前記素子基板上に前記カラーフィルタ層を挟んで前記カバー層を着設することを特徴とする有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  4. 前記カラーフィルタ層は、前記複数の画素電極に対応して光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士が隣接するように形成し、前記バンク層の上面部において、前記光の透過帯域が異なるカラーフィルタ層同士を重ね合わせて形成することを特徴とする請求項3に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  5. 前記カバー層を有機樹脂材料で形成することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  6. 前記支持基板として有機樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。
  7. 前記カバー層を、前記支持基板の裏面から加熱して前記素子基板へ転写することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネセンス表示装置の製造方法。

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