JP2007033928A - カラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置 - Google Patents

カラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 中間転写シートを用い、高精細で高分解能の画素を備えていて解像度が極めて高いカラーフィルタ基板を製造することができるカラーフィルタ基板の製造方法とその製造装置を提供すること。
【解決手段】 中間転写シート11に1乃至複数のカラーフィルタ3を行列状に配列させた一次記録画像を印刷し、前記一次記録画像のカラーフィルタ3を一個ずつ透明基板2に転写させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、カラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置に係り、特に、中間転写シートを用いた印刷技術を利用したカラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置に関する。
液晶表示素子用のカラーフィルタ基板は液晶表示素子をカラー化するための部材であり、ガラスあるいは透明樹脂等の透明基板上に赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色からなる色画素を着色したカラーフィルタが形成されている。また、必要に応じて各色画素間には黒色のブラックマトリクスを形成している。
従来においては、これらのカラーフィルタやブラックマトリクスを、フォトリソ方式やインクジェット方式によって製造していた(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開平05−027115号公報 特開平05−273407号公報 特開平09−043414号公報 特開平10−104415号公報
しかしながら、色画素やブラックマトリクスをフォトリソ方式やインクジェット方式によって製造する場合においては、インクジェット方式では各色のインクが交じり合わない様に隔壁を形成したり、表面張力によってインク厚が均一になりにくいという課題があった。また、フォトリソ方式は工程管理が複雑であって、製造コストが非常に高いという不都合があった。
そこで、発明者等はこの度、高精度で信頼性の高いカラーフィルタ基板を簡単かつ低コストに製造するべく、熱溶融転写方式の印刷技術を利用してカラーフィルタ基板を製造する研究開発を行っている。
前記熱溶融転写方式の印刷技術の1つとして中間転写方式がある。中間転写方式は、発熱素子をライン状に配列させたサーマルヘッドを有する第1熱転写手段によって、前記インクリボンのインクをシート状やドラム状の中間転写媒体に転写して一次記録画像を印刷形成し、この一次記録画像を第2熱転写手段によって被転写媒体に転写することにより、この被転写媒体に所望の記録を得る印刷方式である。
この中間転写方式は被転写媒体の選択の幅が広く、また、高印字品質であり、その記録装置も低騒音、低コスト、メンテナンスが容易である等の利点を有している。
しかしながらその一方で、前記中間転写媒体としてポリエチレンテレフタレートなどの長尺状の樹脂フィルムからなるシート(以下、中間転写シートという)を用いる場合には、前記第1熱転写手段および第2熱転写手段において作用する熱によって該中間転写シートが伸縮してしまい、被転写媒体に対する転写位置に位置ずれが発生することがあった。
特に、前記第1熱転写手段において、中間転写シートに対し複数個のカラーフィルタを列方向に配列させて印刷する場合、前記列方向に巻取り搬送される樹脂フィルムからなる中間転写シートは、インクの溶融転写時の熱の作用を受け、印刷方向である列方向に伸張し易い。そして、中間転写シートの巻取り搬送方向であり、印刷方向である列方向に配列された全部のカラーフィルタを前記第2熱転写手段において一度に透明基板に転写しようとすれば、前記中間転写シートが伸張している場合には、仮に、先頭に位置するカラーフィルタを透明基板の所定位置に転写できたとしても、最終に位置するカラーフィルタは前記透明基板の所定位置に転写することはできなくなる。
この転写位置の精度については、製造目的物が液晶表示素子用のカラーフィルタ基板である場合には、該カラーフィルタ基板を用いた液晶表示素子の表示時において光漏れによる白筋が発生する原因となるため、厳密に管理する必要がある。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、中間転写シートを用い、高精細で高分解能の画素を備えていて解像度が極めて高いカラーフィルタ基板を製造することができるカラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法の特徴は、中間転写シートに1乃至複数のカラーフィルタを行列状に配列させた一次記録画像を印刷し、前記一次記録画像のカラーフィルタを一個ずつ透明基板に転写させる点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法によれば、中間転写シートに形成したカラーフィルタを1個づつ透明基板に転写することで、高精細で高分解能の画素を備え、解像度が極めて高いカラーフィルタ基板を、フォトリソ技術を用いた従来のカラーフィルタ基板の製造方法等に比べて少ない製造工程で、簡単かつ低コストに得ることができる。
また、本発明に係る他のカラーフィルタ基板の製造方法の特徴は、中間転写シートに対する一次記録画像のカラーフィルタの印刷時に各カラーフィルタに対応する位置決めマーカをも印刷し、各カラーフィルタに対応する前記位置決めマーカを前記透明基板に予め形成された対応する位置決めマーカに位置決めして、各カラーフィルタを一個ずつ透明基板に転写させる点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法によれば、中間転写シートに印刷した位置決めマーカを透明基板に予め形成された位置決めマーカに位置決めし、中間転写シートに印刷したカラーフィルタを1個づつ透明基板に転写することで、透明基板の上面に、カラーフィルタを位置精度よく転写させることができる。
さらに、本発明に係るさらに他のカラーフィルタ基板の製造方法の特徴は、前記透明基板として、複数のカラーフィルタを配列させて転写可能なマザー基板を用いる点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法によれば、マザー基板に複数のカラーフィルタを配列させて転写し、その後、単体のカラーフィルタ基板に分断することで、所望のカラーフィルタ基板を得ることができる。
その分断の際には、前記透明基板に形成された位置決めマーカを分断ラインを示すマーカとして利用することもできる。
そして、このようにマザー基板を用いることで、1枚の透明基板に1枚のカラーフィルタを転写させるよりも透明基板の転写位置への供給を短時間化し、作業効率をアップさせることができる。また、液晶表示素子は、カラーフィルタ基板を他の透明基板とシール材等を介して貼り合わせた後、前記カラーフィルタ基板、他の基板およびシール材に囲繞された空間内に液晶を封入して形成されるが、その他の基板との貼り合わせ工程や液晶注入工程も、単体のカラーフィルタ基板を取り扱うより、マザー基板や、該マザー基板を分断したスティック状の基板を取り扱う方が作業性がよく、効率的となる。
またさらに、本発明に係るさらに他のカラーフィルタ基板の製造方法の特徴は、前記透明基板として、中間転写シートに印刷された各カラーフィルタのパターンに対応するブラックマトリクスが予め形成された透明基板を用いる点にあり、さらに他のカラーフィルタ基板の製造方法の特徴は、中間転写シートに対する一次記録画像の印刷時に、各カラーフィルタのパターンに対応するブラックマトリクスをも印刷する点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法によれば、配線部の遮蔽やコントラストの向上を目的として配設されるブラックマトリクスが、カラーフィルタのパターンに精度良く重ねて形成されたカラーフィルタ基板を得ることができる。
そして、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置の特徴は、カラーフィルタおよび位置決めマーカを形成する素材を中間転写シートに熱溶融させ一次記録画像として印刷する第1熱転写手段と、透明基板を中間転写シートの第1記録画像形成面側における所望の転写位置に供給可能とされた透明基板供給部材、および、前記中間転写シートおよび透明基板を介して前記透明基板供給部材に対向して配置されたカラーフィルタ1個分の大きさのヒータ板を有し、前記透明基板供給部材とヒータ板とを前記中間転写シートおよび透明基板を介在させて当接可能とされた第2熱転写手段と、を備えた点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置によれば、前記透明基板搬送部とヒータ板との間に前記中間転写シートおよび透明基板を積層させて挟持した状態で前記ヒータ板により加熱することで、前記中間転写シートに形成された前記第1記録画像の少なくともカラーフィルタを形成するインクを溶融させて、該カラーフィルタを前記透明基板の上面に1個ずつ転写させることができる。
また、本発明に係る他のカラーフィルタ基板の製造装置の特徴は、前記第2熱転写手段は、中間転写シートに印刷された位置決めマーカを透明基板に予め形成された位置決めマーカに位置決めするための、少なくとも1台のマーカセンサを備えた点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置によれば、前記マーカセンサにより、中間転写シートに印刷した位置決めマーカを透明基板に予め形成された位置決めマーカに位置決めし、中間転写シートに印刷したカラーフィルタを1個づつ透明基板に転写することができ、これにより、透明基板の上面に、カラーフィルタを位置精度よく転写させることができる。
さらに、本発明に係るさらに他のカラーフィルタ基板の製造装置の特徴は、前記第1熱転写手段は、少なくともカラーフィルタの列方向幅寸法に対応するサーマルヘッドを有するヘッドユニットが色画素毎に配設されており、前記各サーマルヘッドは中間転写シートに対し、サーマルヘッドに形成された複数の発熱素子の並列方向に対する直交方向への印刷を列単位で1乃至複数回繰り返すことで前記一次記録画像を印刷するように制御される点にある。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置によれば、小さなサーマルヘッドで、カラーフィルタを中間転写シート上に行列状に配置して形成することができる。
以上述べたように、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法によれば、高精細で高分解能の画素を備えていて解像度が極めて高いカラーフィルタ基板を少ない製造工程で、簡単かつ低コストで製造することができる。
また、本発明のカラーフィルタ基板の製造装置によれば、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法を実行し、高精細で高分解能の画素を備えていて解像度が極めて高いカラーフィルタ基板を少ない製造工程で、簡単かつ低コストで製造することができる。
以下、本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法およびカラーフィルタ基板の製造装置の実施形態を図1から図6を参照して説明する。
本実施形態においては、カラーフィルタ基板4は、図1(a)に示すように(ブラックマトリクスBMの図示省略)、大きな矩形状のマザー基板1を形成する透明基板の1例であるガラス基板2の上面に複数のカラーフィルタ3をm行×n列(本実施形態においては6行×6列)の状態に整列させて形成し、その後に、マザー基板1を単体の複数のカラーフィルタ基板4に分断させることにより形成している。図1(b)には、分断された単体のカラーフィルタ基板4を示す。
ここで、本実施形態のカラーフィルタ基板の製造方法により得られるカラーフィルタ基板4の構成を説明すると、図2および図3に示すように、ガラス基板2の上面には、配線部の遮蔽やコントラストの向上を目的として配設される格子状のブラックマトリクスBMと、色画素を形成する素材としての赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の画素用インク7R、7G、7Bからなるインク層5が熱転写されてカラーフィルタ3が形成されており、それらの上面にはオーバーコート層6が熱転写形成されている。
次に、図4により本実施形態のカラーフィルタ基板の製造装置を説明する。
本実施形態のカラーフィルタ基板の製造装置10は、カラーフィルタ3の色画素を構成するR、G、Bの三原色の画素用インク7R、7G、7Bを用いてカラーフィルタ基板4を製造するカラーフィルタ基板の製造装置10であり、中間転写シート11を用いた中間転写方式によって、カラーフィルタ3を被転写媒体としてのマザー基板1であるところのガラス基板2に転写して、カラーフィルタ基板4を形成するものである。
中間転写に供される中間転写シート11は、送り出しロール12にロール状に巻回されており、その送り出しロール12から送り出されて途中のロール状の中間転写用プラテン13に巻回されている間に第1熱転写手段14部分を通り、その後、第2熱転写手段15部分を経て巻き取りロール16に巻き取られるように形成されている。
この中間転写シート11は、長尺状の、例えばダラシン紙、コンデンサ紙などの薄紙や、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン等のポリエステルなどの樹脂フィルムによって形成されており、その表面(中間転写用プラテン13の径方向外側となる面)にはガラス基板2に転写されるとオーバーコート層6となる剥離受容層17が予め積層されている(図4には図示省略)。この剥離受容層17の素材としては熱硬化性のエポキシ樹脂やアクリル樹脂を例示できる。また、中間転写シート11の幅は、マザー基板1としてのガラス基板2の幅と同等に形成されている。
中間転写用プラテン13の周囲にはカラーフィルタ3のインク層5を中間転写シート11の剥離受容層17の表面に順に転写する第1熱転写手段14としての3個の第1ヘッドユニット18R、第2ヘッドユニット18G、第3ヘッドユニット18Bが、中間転写シート11の搬送方向に並列するように順次配置されている。
各ヘッドユニット18R、18G、18Bには、それぞれ異なる色彩の画素用インク7R、7Gおよび7Bが塗布されたインクリボン19(構成が同一のため同一符号を用いる。以下同じ)を有している。各インク7R、7G、7Bは、第1熱転写手段14および第2熱転写手段15部分における熱転写温度(最高約250℃程度)に耐えるために耐熱インクにより形成されており、また、第2熱転写手段15部分において剥離受容層17をインク層5の上面にオーバーコートする際の平滑性を確保すべく、1〜5μmの厚さに形成されている。各インクリボン19は、それぞれ一対のインクリボンロール20(うち1本は巻取りロール20A)に巻回されており、複数のリボンガイドローラ21に案内されながら、それぞれ画素用インク7R、7G、7Bの塗布面が中間転写シート11に対向して搬送されるように配設されている。
さらに、各ヘッドユニット18R、18G、18Bは、それぞれサーマルヘッド8R、8G、8Bを有している。これらのサーマルヘッド8R、8G、8Bは中間転写シート11の幅方向寸法をカラーフィルタの形成列数で等分した、1個のカラーフィルタ3の列方向幅寸法+α長さ(n列方向長さ)に形成され、各サーマルヘッド8R、8G、8Bにおける各インクリボン19に対向する位置には、カラーフィルタ3の列方向幅寸法に対応するような複数の発熱素子9がライン状に並列配置されている。なお、本実施形態において、各サーマルヘッド8R、8G、8Bの各発熱素子9の幅寸法を25μmとして約1000dpiの高精細配置とされている。このように、サーマルヘッドとして中間転写シート11の幅方向寸法の長さとされた大きなサーマルヘッドを用いずに小さなサーマルヘッドを用いることで、装置としての費用が低コストとなる。
第2熱転写手段15は、中間転写シート11およびガラス基板2を狭持可能とされた透明基板供給部材22と加熱部材23とにより形成されている。
前記透明基板供給部材22は、透明基板としてのガラス基板2を載置させる載置台22aを有し、前記載置台22aは水平方向(X軸・Y軸方向)および鉛直方向(Z軸方向)に移動して、中間転写用プラテン13から巻取りロール16までの間に展張された中間転写シート11の一次記録画像の形成面側における、転写の対象となる一次記録画像の直下に配置されており、該カラーフィルタ3の一次記録画像をガラス基板2上の所定の位置に重ねることができるように構成されている。
また、加熱部材23は、前記中間転写シート11およびガラス基板2を介して前記透明基板供給部材22に対向して配置されるヒータ板23aを有している。ヒータ板23aはカラーフィルタ3の1枚分に対応する当接面を有しており、前記ヒータ板23aをX軸・Y軸方向およびZ軸方向に移動して、前記中間転写シート11の第1記録画像の反形成面側から該中間転写シート11に印刷された一次記録画像のカラーフィルタ3のインクを加熱しつつ、前記中間転写シート11およびガラス基板2を透明基板供給部材22との間で挟持することができるように構成されている。
さらに、第2熱転写手段15は、中間転写シート11に印刷された位置決めマーカ25をガラス基板2に予め形成された位置決めマーカ26に重ねて位置決めするための2台のマーカセンサ27を備えている。前記2台のマーカセンサ27は、前記加熱部材23のヒータ板23aに配設されており、前記ヒータ板23aの移動に伴って該マーカセンサ27も移動するようになされている。
なお、前記透明基板供給部材22の載置台22aおよび加熱部材23のヒータ板23aをX軸・Y軸方向およびZ軸方向に移動させる機構については、公知であるところのX軸スケール、Y軸スケールおよびZ軸スケールを有する部材の移動・昇降ステーションの機構を用いることとし、その詳細な説明は省略する。
図5は本実施形態のカラーフィルタの製造装置10の電気的な制御を示すブロック図である。
この図5に示すように、カラーフィルタの製造装置10はCPU30により、中間転写シート11の送出しロール12および巻取りロール16の回転を制御することで、前記中間転写シート11の搬送方向における正・逆搬送を可能とされている。
また、中間転写シート11の搬送方向の正逆に合わせて、前記中間転写用プラテン13の回転も制御される。
さらに、前記CPU30により、Rのインクリボン19のインクを用いて印刷を行なう第1ヘッドユニット18R、Gのインクリボン19のインクを用いて印刷を行なう第2ヘッドユニット18G、Bのインクリボン19のインクを用いて印刷を行なう第3ヘッドユニット18Bの駆動を制御する。すなわち、前記CPU30は各ヘッドユニット18R、18G、18Bにおけるサーマルヘッド8の発熱素子9に対する通電、インクリボン19の巻取りロール20Aの駆動、および、印刷列を変更する際等の各ヘッドユニット18の中間転写用プラテン13の軸方向への走査が制御される。
またさらに、前記CPU30により、透明基板供給部材22における前記載置台22aのX軸・Y軸方向への移動およびZ軸方向の昇降、加熱部材23の前記ヒータ板23aのX軸・Y軸方向への移動およびZ軸方向の昇降と前記ヒータ板23aの通電が制御される。
そして、前記CPU30により、前記2台のマーカセンサ27のセンシングが制御され、センシングの結果が判断される。
次に、本実施形態によるカラーフィルタ基板4の製造装置10の作用、即ちカラーフィルタ基板4の製造方法を説明する。なお、本実施形態においては、前記ガラス基板2として、上面に中間転写シート11に印刷される各カラーフィルタ3のパターンに対応する格子状のブラックマトリクスBMが、予めm行×n列(本実施形態においては6行×6列)の状態に整列させて形成されたマザー基板1としてのガラス基板2を用いる。このように、ガラス基板2としてマザー基板1を用いることで、1枚のガラス基板2に1枚のカラーフィルタ3を転写させるよりも、該ガラス基板2の第2熱転写手段の転写位置への供給を短時間化し、作業効率をアップさせることができるからである。また、このガラス基板2には、前記各ブラックマトリクスBMに対応させて、中間転写シート11に印刷される位置決めマーカ25と位置合わせされる位置決めマーカ26が形成されている。ガラス基板2に形成されるブラックマトリクスBMおよび位置決めマーカ26は、例えば、熱転写式の印刷やフォトリソ等の手段で形成することができる。このように、ブラックマトリクスBMをカラーフィルタ基板4に備えることで、配線部の遮蔽やコントラストの向上を図ることができる。
本実施形態のカラーフィルタの製造方法においては、まず、中間転写シート11に1乃至複数のカラーフィルタ3を行列(マトリクス)状に配列させた一次記録画像を色画素を形成する画素用インク7R、7G、7Bを用いて印刷する。すなわち、第1熱転写手段14に対して図3に示すパターンのカラーフィルタ3を形成する記録データが入力されると、前記CPU30の制御により、中間転写シート11の送出しロール12、巻取りロール16を正回転させて中間転写シート11の搬送を開始させる。それと同時に、各ヘッドユニット18R、18G、18Bの各サーマルヘッド8R、8G、8Bをヘッドダウンさせて、各サーマルヘッド8R、8G、8Bと中間転写用プラテン13とを中間転写シート11および各インクリボン19を介して圧接させる。そして、各サーマルヘッド8R、8G、8Bの所定の発熱素子9(本実施形態においては図3の画素用インク7R、7G、7Bの配置に対応する発熱素子9)を発熱させて中間転写シート11上の剥離受容層17の表面の所定部分に画素用インク7R、7G、7Bを転写して所望のカラーフィルタ3のパターンを印刷し、また、いずれかの画素用インク7、例えばRのインクリボン19Rのインク7Rを用いて、位置決めマーカ25を各カラーフィルタ3に対応させて形成する。本実施形態において、前記位置決めマーカ25は、図1(a)に示すように、カラーフィルタ3の一対角線の延長上であって、該カラーフィルタ3のコーナー部近傍に形成する。
さらに説明すると、前記CPU30は、図3に示すように、3個の画素用インク7R、7G、7Bを用いた列方向の配列を繰り返すように各サーマルヘッド8R、8G、8Bの発熱素子9を発熱させる。これにより画素用インク7R、7G、7Bを用いたインク層5が1個のカラーフィルタ3の列方向に連続形成される。 各インク7R、7G、7Bのカラーフィルタ3としての印刷開始位置の頭出しは図示しないセンサによって位置合わせをすることによって行なわれる。1個分のカラーフィルタ3の列方向の長さのインク層5の形成が終了すると、次のカラーフィルタ3の印刷開始まで各サーマルヘッド8R、8G、8Bを所定時間、ヘッドアップさせて印刷を中止し、その後、列方向における次のカラーフィルタ3のインク層5を同様にして形成する。1列分のカラーフィルタ3のインク層5の形成が終了すると、各サーマルヘッド8R、8G、8Bをヘッドアップさせると共に、前記CPU30の制御により、中間転写シート11の送出しロール12、巻取りロール16を逆回転させて中間転写シート11を逆搬送させて元に戻す。そして、前記CPU30の制御により、前記各ヘッドユニット18R、18G、18Bをカラーフィルタ3の1列幅以上、前記中間転写用プラテン13の軸方向にスライド移動させ、その後、次のカラーフィルタ3の印刷列における印刷開始位置において、再度各サーマルヘッド8R、8G、8Bをヘッドダウンさせて同様にしてインク層5を形成する。
このようにして中間転写シート11に複数のカラーフィルタ3をm行×n列(本実施形態においては6行×6列)の行列状に配列させた一次記録画像を印刷した後、中間転写シート11を正搬送して前記第2転写手段15の配設位置へ送る。
そして、前記中間転写シート11に形成された位置決めマーカ25とガラス基板2に予め形成された位置決めマーカ26との位置合わせを行う。本実施形態においては、前記一次記録画像のカラーフィルタ3を1列毎、その列方向に一個ずつ順番にマザー基板1に転写させる。
その際、まず、図6に示すように、前記ヒータ板23aに配設されたマーカセンサ27によって認識した中間転写シート11の位置決めマーカ25に対し、前記載置台22aに載置されているガラス基板2の所望の位置に形成された位置決めマーカ26を重ねるように、前記載置台22aをX軸・Y軸方向に移動させる。なお、前記位置決めマーカ25、26が重ならないときは、2つのマーカセンサ27、27がセンシングした位置決めマーカ25、26の画像に基づいて、前記ガラス基板2のカラーフィルタ3の形成予定領域の中央位置と中間転写シート11に形成された一次記録画像のカラーフィルタ3の形成領域の中央位置を重ねるようにCPU30において制御するとよい。
位置合わせが完了したら、次いで、前記ヒータ板23aをZ軸スケールに基づいて下降距離を制御しつつ下降させ、インク層5、剥離受容層17が形成された中間転写シート11およびブラックマトリクスBMが形成されたガラス基板2を透明基板供給部材22の載置台22aとの間で挟持するとともに、ヒータ板23aに通電して、前記中間転写シート11の第1記録画像の反形成面側から該中間転写シート11に印刷された一次記録画像のカラーフィルタ3のインクを約250℃に加熱する。
これによりインク層5がガラス基板2の上面に溶着され、剥離受容層17を形成する熱硬化性の樹脂がアニール処理を施されることにより熱硬化される。その後、第2熱転写手段16の下流側に配置されている図示しない剥離手段部分において、熱硬化された剥離受容層17が中間転写シート11の基材より剥離されてガラス基板2の上面にカラーフィルタ3として転写され、中間転写シート11の基材から剥離された剥離受容層17はオーバーコート層6となる。このオーバーコート層6は、中間転写シート11の表面の平滑性を転写されてその表面が極めて粗度の低い平滑性を備えたものとなる。これにより、ガラス基板2の上面にカラーフィルタ3が形成されたカラーフィルタ基板4が得られる。
このようにして1列分の個数のカラーフィルタ3を形成した後には、ガラス基板2と製造装置10とを次の隣の列のカラーフィルタ3の位置まで相対移動させる。その後に、次の列のカラーフィルタ3を前記と同様にして形成する。
このようにして形成されるマザー基板1の1列分の個数(m個)のカラーフィルタ基板4をカラーフィルタ3の列方向に順に形成し、全ての列のカラーフィルタ3をガラス基板2に形成することにより、m行×n列(本実施形態においては6行×6列)の行列状に配列させ、マザー基板1への転写を完了させる。
その後、マザー基板1をカラーフィルタ3の行列方向に分断することにより、単体のカラーフィルタ基板4を得ることができる。このようにして形成されたカラーフィルタ基板4は、サーマルヘッド8の発熱素子9の大きさを例えば25μm角の小さいサイズに形成してインク層5を熱転写によって形成することができるので、高精細で高分解能の画素を備えていて解像度が極めて高く、更にコストも低廉なカラーフィルタ基板4となる。
このように、本実施形態のカラーフィルタ基板4の製造装置およびその製造方法によれば、中間転写シート11に形成したカラーフィルタ3を1個づつガラス基板2に転写することで、高精細で高分解能の画素を備え、解像度が極めて高いカラーフィルタ基板4を、フォトリソ技術を用いた従来のカラーフィルタ基板の製造方法等に比べて少ない製造工程で、簡単かつ低コストに得ることができる。
また、中間転写シート11に印刷した位置決めマーカ25を透明基板であるガラス基板2に予め形成された位置決めマーカ26に位置決めしながら、中間転写シート11に印刷したカラーフィルタ3を1個づつガラス基板2に転写することで、仮に、中間転写シート11がインク転写時の加熱により伸縮したとしても、ガラス基板2の上面にカラーフィルタ3を位置精度よく転写させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
例えば、中間転写シート11は剥離受容層17が予め形成されたものを用いずに、基材からなる中間転写シート11を用いることとし、前記剥離受容層17はヘッドユニット18によって他のインクと同様にして、最下層に位置するように、最初に印刷するようにしてもよい。
また、ブラックマトリクスBMについても、ガラス基板2に予め形成しておくこととせず、ブラックマトリクス用インクを用いて、各画素用インク7R、7G、7Bを複数の発熱素子8(例えば3個)連続して発熱させ形成し、隣接する部分の1箇所にブラックマトリクス用インクをそれぞれ形成してもよい。
さらに、本実施形態においては、画素用インク7R、7G、7B等からなるインク層5を列方向に印刷して形成しているが、カラーフィルタの色画素の配置やその形成方向は本実施形態に記載したものに限らない。
またさらに前記マーカセンサ27の配設数やその配設位置、さらには、マーカセンサ27がセンシングする対象となる位置決めマーカ25、26の形状や中間転写シート11およびガラス基板2に対する形成位置も本実施形態に限らない。
本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法の中間工程で形成されるマザー基板(a)と、そのマザー基板から分断した単体のカラーフィルタ基板(b)を示す平面図 図1(b)のII−II線に沿った部分拡大断面図 本発明に係るカラーフィルタのパターンの一例としての図1(b)の部分平面図と、前記パターンサーマルヘッドの発熱素子との位置関係を示す図 本発明に係るカラーフィルタ基板の製造装置の一実施形態を示す構成図 図4に示すカラーフィルタの製造装置の電気的な制御を示すブロック図 本発明に係るカラーフィルタ基板の製造方法における位置決めマーカの位置決めの工程を示す説明図
符号の説明
1 マザー基板
2 ガラス基板
3 カラーフィルタ
4 カラーフィルタ基板
5 インク層
6 オーバーコート層
7 インク
8 サーマルヘッド
10 製造装置
11 中間転写シート
14 第1熱転写手段
15 第2熱転写手段
17 剥離受容層
18 ヘッドユニット
19 インクリボン
22 透明基板供給部材
22a 載置台
23 加熱部材
23a ヒータ板
25 (中間転写シート側)位置決めマーカ
26 (ガラス基板側)位置決めマーカ
27 マーカセンサ
30 CPU
BM ブラックマトリクス

Claims (8)

  1. 熱溶融中間転写方式を採用するカラーフィルタ基板の製造方法であって、
    中間転写シートに1乃至複数のカラーフィルタを行列状に配列させた一次記録画像を印刷し、前記一次記録画像のカラーフィルタを一個ずつ透明基板に転写させることを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
  2. 中間転写シートに対する一次記録画像のカラーフィルタの印刷時に各カラーフィルタに対応する位置決めマーカをも印刷し、
    各カラーフィルタに対応する前記位置決めマーカを前記透明基板に予め形成された対応する位置決めマーカに位置決めして、各カラーフィルタを一個ずつ透明基板に転写させることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
  3. 前記透明基板として、複数のカラーフィルタを配列させて転写可能なマザー基板を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 前記透明基板として、中間転写シートに印刷された各カラーフィルタのパターンに対応するブラックマトリクスが予め形成された透明基板を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカラーフィルタの製造方法。
  5. 中間転写シートに対する一次記録画像の印刷時に、各カラーフィルタのパターンに対応するブラックマトリクスをも印刷することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカラーフィルタの製造方法。
  6. カラーフィルタおよび位置決めマーカを形成する素材を中間転写シートに熱溶融させ一次記録画像として印刷する第1熱転写手段と、
    透明基板を中間転写シートの第1記録画像形成面側における所望の転写位置に供給可能とされた透明基板供給部材、および、前記中間転写シートおよび透明基板を介して前記透明基板供給部材に対向して配置されたカラーフィルタ1個分の大きさのヒータ板を有し、前記透明基板供給部材とヒータ板とを前記中間転写シートおよび透明基板を介在させて当接可能とされた第2熱転写手段と、
    を備えたことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造装置。
  7. 前記第2熱転写手段は、中間転写シートに印刷された位置決めマーカを透明基板に予め形成された位置決めマーカに位置決めするための、少なくとも1台のマーカセンサを備えたことを特徴とする請求項6に記載のカラーフィルタ基板の製造装置。
  8. 前記第1熱転写手段は、カラーフィルタの列方向幅寸法に対応するサーマルヘッドを有するヘッドユニットが色画素毎に配設されており、前記各サーマルヘッドは中間転写シートに対し、サーマルヘッドに形成された複数の発熱素子の並列方向に対する直交方向への印刷を列単位で1乃至複数回繰り返すことで前記一次記録画像を印刷するように制御されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のフィルタ基板の製造装置。
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