JP6220229B2 - 相対回動防止構造 - Google Patents

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本発明は、接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造に関する。
従来より、杭は、現場溶接、または後述する特許文献1に示すような現場溶接が不要な機械式継手によって上下杭を接続し、長尺の基礎支持材等として供用されている。
溶接接合では溶接技能者を必要とし、その作業は天候に支配され、また溶接部の強度は作業者の技能によるところが多く信頼性に欠ける問題点があり、また溶接に長時間を要する問題がある。また、溶接資格者の確保の点でも難点がある。
これを解決するために本出願人らは、現場溶接が不要な機械的な杭の接続構造を開示している。その接続構造は、上下鋼管杭の接続端部に互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とをそれぞれ備え、雄雌円筒の先端側の嵌合面にそれぞれ相手側の嵌合面に遊合する円弧板状突起を、円周方向に交互に設けてなり、雄円筒を雌円筒中に挿入後、上下杭を相互に軸周りに回動させて上下杭を接続する接続構造において、円弧板状突起の杭端側端面に相手方円筒に設けた円周溝と係合する印籠構造を設け、円弧板状突起の反杭端側の端面は上下杭接続後に相互に細隙を以て対向すると共に接触により上下杭の鉛直方向力を伝達する杭軸直交面とし、上下杭に回転力を伝達するキー部材を雄雌円筒間に介装した鋼管杭接続構造である(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4456427号公報
特許文献1に開示された鋼管杭接続構造は、優れた特性を有し、賞用されているが、雄雌円筒間に介装したキー部材は、ねじボルト等によって固定されているため、接続された杭の圧入時の振動によりねじボルトが緩んでキー部材から抜け落ち、キーの脱落を招くおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、圧入時の振動を受けてもキーが脱落するおそれのない相対回動防止構造を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の相対回動防止構造のうちの第1の相対回動防止構造は、
接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、上記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、この雌円筒の先端部に当接する上記雄円筒の端面外周の上記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、上記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
上記相対回動防止構造は、
上記取付部に嵌入されたときに上記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成された座ぐり孔と、この座ぐり部の内面に形成された、上記タップ孔と逆ねじの雌ネジとを有するキーと、
上記座ぐり部に収まる頭部を有し、上記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って上記タップ孔に螺入されるボルトと、
上記ボルトが上記キーに挿入された後に上記雌ネジに螺入されて上記座ぐり部に収まる蓋体とからなることを特徴とする。
本発明の相対回動防止構造のうちの第1の相対回動防止構造は、キーとボルトと蓋体とからなる構造であり、蓋体が、ボルトがキーに挿入されタップ孔に螺入された後に、キーの座ぐり部の内面に形成された、タップ孔と逆ねじの雌ネジに螺入されて、座ぐり部に収まるものである。そのため、接続された杭の圧入時の振動によりボルトが緩む方向に回転すると、蓋体は締まる方向に回転することとなり、ボルトがキーから抜け落ちることが蓋体によって阻止される。従って、本発明の相対回動防止構造のうちの第1の相対回動防止構造によれば、圧入時の振動を受けてもキーが脱落するおそれがない。
また、上記目的を達成する本発明の相対回動防止構造のうちの第2の相対回動防止構造は、
接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、上記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、この雌円筒の先端部に当接する上記雄円筒の端面外周の上記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、上記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
上記相対回動防止構造は、
上記取付部に嵌入されたときに上記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成された座ぐり孔と、この座ぐり孔の内面に形成された杭半径方向の長溝とを有するキーと、
上記座ぐり部に収まる、上記長溝に対応する部分に切欠が形成された頭部を有し、上記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って上記タップ孔に螺入されるボルトと、
上記ボルトが上記キーに挿入されたときに上記長溝と上記切欠とにより形成される長孔に圧入されるピンとからなることを特徴とする。
本発明の相対回動防止構造のうちの第2の相対回動防止構造は、キーとボルトとピンとからなる構造であり、ピンが、ボルトがキーに挿入されたときに上記長溝と上記切欠とにより形成される長孔に圧入されるものである。そのため、接続された杭の圧入時の振動によりボルトが緩むことがピンによって阻止される。従って、本発明の相対回動防止構造のうちの第2の相対回動防止構造によっても、圧入時の振動を受けてもキーが脱落するおそれがない。
上記目的を達成する本発明の相対回動防止構造のうちの第3の相対回動防止構造は、
接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、上記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、この雌円筒の先端部に当接する上記雄円筒の端面外周の上記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、上記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
上記接続すべき杭のうちの一方の杭の端面に設けられた円筒が、杭軸方向に延在するピン孔を有し
上記相対回動防止構造は、
上記取付部に嵌入されたときに上記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成されこの座ぐり部の内面に円周方向に沿う環状溝が設けられた座ぐり孔と、その取付部に嵌入されたときに上記ピン孔と同軸であって上記座ぐり孔の内面から杭軸方向に貫通する貫通孔とを有するキーと、
上記取付部に嵌入された上記キーの貫通孔および上記ピン孔に挿通されるピンと、
上記座ぐり部に収まる頭部を有し、上記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って上記タップ孔に螺入されるボルトと、
上記座ぐり部の環状溝に取り付けられる、一部が開いたリング状の止め輪とからなることを特徴とする。
本発明の相対回動防止構造のうちの第3の相対回動防止構造は、キーとピンとボルトと止め輪とからなる構造であり、ピンが、取付部に嵌入されたキーの貫通孔および上記ピン孔に挿通されるものであり、また、止め輪が、上記座ぐり部の環状溝に取り付けられるものである。そのため、接続された杭の圧入時の振動によりボルトがキーから抜け落ちることが止め輪によって阻止されるとともに、キーの脱落がピンによって阻止される。従って、本発明の相対回動防止構造のうちの第3の相対回動防止構造によっても、圧入時の振動を受けてもキーが脱落するおそれがない。
本発明によれば、圧入時の振動を受けてもキーが脱落するおそれのない相対回動防止構造が提供される。
本発明の一実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造の接続前の縦断面図である。 鋼管杭接続構造の接続後の縦断面図である。 図1に示すA−A矢視図である。 図3に示すB−B矢視断面図及びC−C矢視断面図である。 接続工程を示す説明図である。 接続工程を示す説明図である。 接続工程を示す説明図である。 上下鋼管杭の接続後の雌円筒と雄円筒の外面図である。 キーの平面図、側面図、および上面図である。 ボルトの平面図および側面図である。 蓋体の平面図および側面図である。 雄雌円筒の縦断面図である。 キーの平面図、側面図、および上面図である。 ボルトの平面図および側面図である。 ピンの平面図および側面図である。 雄雌円筒の縦断面図である。 本発明の第3実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造であって、接続後の状態の雄雌円筒の縦断面図である。 キーの平面図、側面図、および上面図である。 ピンの平面図および側面図である。 止め輪の平面図および側面図である。 雄雌円筒の縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態が取り付けられる、上鋼管杭30と下鋼管杭40の接続部に雄雌円筒20,10が装着された鋼管杭接続構造を示すもので、接続前の状態を示す片肉のみ示した縦断面図である。また、図2は、その接続後の状態を示す縦断面図であって、雌円筒10内に雄円筒20が嵌入されて上下鋼管杭30,40が結合された状態を示している。
図1,図2に示す鋼管杭接続構造は、接続すべき上下鋼管杭30,40それぞれの端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒10と雄円筒20とからなる。そして、下鋼管杭40の上端面に取付られた雌円筒10内に、上鋼管杭30の下端面に取付られた雄円筒20を挿入するように構成されている。雌円筒10は、下鋼管杭40内に裏当て板41を当てて基部15を円周溶接42によって取り付けられている。雄円筒20は、上鋼管杭30内に裏当て板31を当てて基部25を円周溶接32によって取り付けられている。尚、ここでは、下鋼管杭40に雌円筒10を取付け、上鋼管杭30に雄円筒20を取り付けた態様を示したが、この関係は勿論、逆でもよい。
図3は、図1に示すA−A矢視図である。また、図4は、図3に示すB−B矢視断面図及びC−C矢視断面図である。尚、図4の下半分に図3のB−B矢視断面を、図4の上半分に図3のC−C矢視断面を示した。
図1〜図3に示すように、雌円筒10は、内周面12の入り口側に、多数個の円弧板状内面突起13を突出している。この円弧板状内面突起13は、雌円筒10の内周面12から等厚さで突出した円弧板状で、隣接する円弧板状内面突起13同士が相互間隔をあけて円周方向に配設されている。この円弧板状内面突起13の相互間隔(弧状間隔)は円弧板状内面突起13の幅(弧の長さ)より僅かに広い寸法に設定されている。円弧板状内面突起13の内径は雄円筒20の外周面22に遊嵌する寸法となっている。遊嵌とは僅かな隙間をもって嵌合する態様を言う。
円弧板状内面突起13の杭軸方向寸法は、雌円筒10と雄円筒20の挿入長さ寸法の半分より僅か小さく、また、円弧板状内面突起13の反杭端側の端面18は、杭軸に直角な平面をなしている。
円弧板状内面突起13の頭部円周上の一部に、図3,図4に示すように、後述する相対回動防止構造が取り付けられる取付部となる切欠19が設けられている。尚、その相対回動防止構造は、本発明の第1実施形態であって、上下鋼管杭30,40の接続後に上下鋼管杭30,40の相対回動を防止するものである。
また、図1,図2に示すように、雄円筒20は、外周面22の挿入端26側に、円周方向に相互間隔をあけて多数個の円弧板状外面突起23を外周面22から突出している。この円弧板状外面突起23は上記雌円筒10の円弧板状内面突起13と交互に設けられている。この円弧板状外面突起23は、雄円筒20の外周面22から等厚さで突出する円弧板状をなしており、上記雌円筒10の円弧板状内面突起13と幅寸法(弧状幅)が等しく、円弧板状外面突起23の相互間隔(弧状間隔)は円弧板状外面突起23の幅(弧の長さ)より僅かに広い寸法に設定されている。
円弧板状外面突起23の外径は雌円筒10の内周面12に遊合する寸法となっている。遊合とは僅かな隙間をもって嵌合する態様を言う。円弧板状外面突起23の杭軸方向寸法は、雌円筒10の円弧板状内面突起13の杭軸方向寸法とほぼ等しい。すなわち、雄円筒20の挿入長さ寸法の半分より僅か小さい。
また、雌円筒10の先端部に当接する雄円筒20の端面外周の、雌円筒10の切欠19に対応する部分に、本発明の第1実施形態である相対回動防止構造が取り付けられる取付部となる溝29が設けられている。また、この溝29は、杭半径方向に延在するタップ孔291を有する。タップ孔291は、後述のキーの固定ボルト取付け用である。
また、円弧板状外面突起23の反杭端側の端面28と円弧板状内面突起13の反杭端側の端面18とは、雄円筒20を雌円筒10に挿入して円弧板状外面突起23の幅(円弧幅)の分だけ回動したとき互いに細隙間を持って対向するようになっている。
雄円筒20の外周面22は雌円筒10の円弧板状内面突起13の内径に遊合する寸法となっている。円弧板状内面突起13と円弧板状外面突起23とがあたかもスプライン継手のようになっており、雌円筒10と雄円筒20は、軸方向に相互に挿入可能になっている。
雌円筒10内に雄円筒20を挿入した後、上鋼管杭30を回動させると、円弧板状内面突起13の反杭端側の端面18と円弧板状外面突起23の反杭端側の端面28は僅かな隙間をもって対向するようになっている。
次に、雄雌円筒10,20の接続について説明する。
図5〜図7は、接続工程を示す説明図である。図5〜図7において、説明を解りやすくするために、円弧板状外面突起23にはハッチングを施して示した。
図5に示すように、先に施工された下鋼管杭40上端の雌円筒10の円弧板状内面突起13の相互間隔(弧状間隔)の部分に、図示しないクレーン等で吊り込んだ上鋼管杭30下端に取り付けた雄円筒20の円弧板状外面突起23の円周方向位置を合わせて、つまり、円弧板状内面突起13と円弧板状外面突起23とが互い違いになるように位置させて、雄円筒20を雌円筒10内に上方から矢印81で示すように杭軸に沿って挿入する。
次に、図6に示すように、挿入長さ分を十分に挿入した後、図7に示すように、雄円筒20つまり、上鋼管杭30を、矢印82で示すように、下鋼管杭40に対して軸回りに、内面突起13や外面突起23の幅寸法に相当する分だけ相対回動させる。この相対回動によって、円弧板状外面突起23の反杭端側の端面28が円弧板状内面突起13の反杭端側の端面18と対向する。
図8は、図3に示す雌円筒10と雄円筒20が、図7に示すように結合されたときの状態における、雌円筒10と雄円筒20の外面図である。
円弧板状内面突起13の反杭端側の端面18と円弧板状外面突起23の反杭端側の端面28とが隙間を介して対向するように雄雌円筒10,20を結合したとき、雄円筒20の溝29と雌円筒10の切欠19とが軸方向に一致し、キーが取り付けられる取付部となる。尚、上述したように雄円筒20側の溝29にタップ孔291が形成されている。
ここで、図9〜図11を参照して、上下鋼管杭30,40の接続後に上下鋼管杭30,40の相対回動を防止する、本発明の第1実施形態である相対回動防止構造について説明する。
第1実施形態の相対回動防止構造は、キー51と、ボルト52と、蓋体53とから構成されている。
図9は、キー51の平面図、側面図、および上面図である。
キー51は、雄円筒20の溝29(図8参照)と雌円筒10の切欠19(図8参照)とからなる取付部に嵌入されたときにタップ孔291と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部511aが形成された座ぐり孔511を有する。また、キー51は、この座ぐり部511aの内面に形成された、タップ孔291と逆ねじの雌ネジ512を有する。
図10は、ボルト52の平面図および側面図である。
ボルト52は、座ぐり部511aに収まる頭部521を有し、取付部に嵌入されたキー51の座ぐり孔511を通ってタップ孔291に螺入される。
図11は、蓋体53の平面図および側面図である。
蓋体53は、ボルト52がキー51に挿入された後に雌ネジ512に螺入されて座ぐり部511aに収まる部材である。
図12を参照して、雄雌円筒10,20の接続についての説明を続ける。
図12(a)は、キー51を取付部に嵌め込んだ状態の雄雌円筒20,10の縦断面図である。
図12(a)に示すように、雄円筒20の溝29と雌円筒10の切欠19とからなる取付部に、雄雌円筒10,20の外面から図9に示すキー51を嵌め込む。鋼管杭は、回転させながら地中に沈設する場合が多く、また、回転方向を正逆に変更することもある。キー51はこの上下の鋼管杭間の回転力を伝達する。すなわち、キー51は上下鋼管杭30、40を相互に正転、逆転するとき上下鋼管杭30、40間の回転力を伝達する。
図12(b)は、ボルト52を座ぐり孔511を通ってタップ孔291に螺入した状態を示す縦断面図である。
ボルト52をキー51の座ぐり孔511を通ってタップ孔291に螺入することによって、キー51が固定される。
図12(c)は、蓋体53を雌ネジ512に螺入した状態を示す縦断面図である。
蓋体53を雌ネジ512に螺入する。
以上説明したように、第1実施形態の相対回動防止構造は、キー51とボルト52と蓋体53とからなる構造であり、蓋体53が、ボルト52がキー51に挿入されタップ孔291に螺入された後に、キー51の座ぐり部511aの内面に形成された、タップ孔291と逆ねじの雌ネジ512に螺入されて、座ぐり部511aに収まるものである。そのため、接続された上下鋼管杭30、40の圧入時の振動によりボルト52が緩む方向に回転すると、蓋体53は締まる方向に回転することとなり、ボルト52がキー51から抜け落ちることが蓋体53によって阻止される。従って、第1実施形態の相対回動防止構造によれば、圧入時の振動を受けてもキー51が脱落するおそれがない。
以上で、本発明の第1実施形態および、本発明の第1実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造の説明を終了する。
次に、図13〜図16を参照して本発明の第2実施形態について説明する。尚、本発明の第2実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造は、上述した、本発明の第1実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造と同様である。以下、相違点に着目して説明する。
本発明の第2実施形態の相対回動防止構造は、キー61と、ボルト62と、ピン63とから構成されている。
図13は、キー61の平面図、側面図、および上面図である。
キー61は、雄円筒20の溝29(図8参照)と雌円筒10の切欠19(図8参照)とからなる取付部に嵌入されたときにタップ孔291と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部611aが形成された座ぐり孔611を有する。また、キー61は、この座ぐり孔611の内面に形成された杭半径方向の長溝612を有する。
図14は、ボルト62の平面図および側面図である。
ボルト62は、座ぐり部611aに収まる頭部621を有し、取付部に嵌入されたキー61の座ぐり孔611を通ってタップ孔291に螺入される。頭部621に、長溝612に対応する部分に切欠621aが形成されている。
図15は、ピン63の平面図および側面図である。
ピン63は、ボルト62がキー61に挿入されたときに長溝612と切欠621aとにより形成される長孔に圧入される部材である。ここでは、ロールピンが示されている。尚、このピン63は、長孔に圧入される部材であればよく、例えばノックピンでもよい。
図16を参照して、上鋼管杭30(図7参照)を下鋼管杭40(図7参照)に対して軸回りに相対回動させた後の、雄雌円筒10,20の接続について説明する。
図16(a)は、キー61を取付部に嵌め込んだ状態の雄雌円筒20,10の縦断面図である。
図16(a)に示すように、雄円筒20の溝29と雌円筒10の切欠19とからなる取付部に、雄雌円筒10,20の外面から図13に示すキー61を嵌め込む。
図16(b)は、ボルト62を座ぐり孔611を通ってタップ孔291に螺入した状態を示す縦断面図である。
ボルト62をキー61の座ぐり孔611を通ってタップ孔291に螺入することによって、キー61が固定される。
図16(c)は、長溝612と切欠621aとにより形成される長孔にピン63を圧入した状態を示す縦断面図である。
長溝612と切欠621aとにより形成される長孔にピン63を圧入する。
以上説明したように、第2実施形態の相対回動防止構造は、キー61とボルト62とピン63とからなる構造であり、ピン63が、ボルト62がキー61に挿入されたときに長溝612と切欠621aとにより形成される長孔に圧入されるものである。そのため、接続された上下鋼管杭30、40の圧入時の振動によりボルト62が緩むことがピン63によって阻止される。従って、第2実施形態の相対回動防止構造によっても、圧入時の振動を受けてもキー61が脱落するおそれがない。
尚、ここでは、長溝612と切欠621aとにより形成される長孔が1つである例を挙げて説明したが、キー61が複数の長溝612を有し、ボルト62の頭部621に、複数の長溝612それぞれに対応する部分に切欠621aが形成されていてもよい。すなわち、長溝612と切欠621aとにより形成される長孔は複数であってもよい。この場合、ボルト62をタップ孔291に螺入した回転位置に応じて、ピン63を圧入する位置を選択することができる。また、長孔の数に応じたピンを用いてもよい。
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了する。
次に、図17〜図21を参照して本発明の第3実施形態について説明する。尚、本発明の第3実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造では、雌円筒10が上述した本発明の第1実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造とは異なるが、その他は上述した、本発明の第1実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造と同様である。以下、相違点に着目して説明する。
図17は、本発明の第3実施形態が取り付けられる鋼管杭接続構造であって、接続後の状態の雄雌円筒20,10の縦断面図である。
上下鋼管杭30,40のうちの下鋼管杭40の上端面に設けられた雌円筒10が、切欠19部分に、杭軸方向に延在するピン孔191を有する。
次に、本発明の第3実施形態の相対回動防止構造について説明する。
本発明の第3実施形態の相対回動防止構造は、キー71と、ピン72と、ボルト52と、止め輪73とから構成されている。
図18は、キー71の平面図、側面図、および上面図である。
キー71は、雄円筒20の溝29(図17参照)と雌円筒10の切欠19(図17参照)とからなる取付部に嵌入されたときにタップ孔291と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部711aが形成されこの座ぐり部711aの内面に円周方向に沿う環状溝711bが設けられた座ぐり孔711を有する。また、キー71は、取付部に嵌入されたときにピン孔191と同軸であって座ぐり孔711の内面から杭軸方向に貫通する貫通孔712を有する。
図19は、ピン72の平面図および側面図である。
ピン72は、取付部に嵌入されたキー71の貫通孔712およびピン孔191に挿通される部材である。
図20は、止め輪73の平面図および側面図である。
止め輪73は、座ぐり部711aの環状溝711bに取り付けられる、一部が開いたリング状のスナップリングである。
図21を参照して、上鋼管杭30(図7参照)を下鋼管杭40(図7参照)に対して軸回りに相対回動させた後の、雄雌円筒10,20の接続について説明する。
図21(a),図21(b)は、キー71を取付部に嵌め込んだ状態の雄雌円筒20,10の縦断面図である。
図21(a)に示すように、雄円筒20の溝29と雌円筒10の切欠19とからなる取付部に、雄雌円筒10,20の外面から図18に示すキー71を嵌め込む。このとき、予め、ピン72を、座ぐり孔711に突出させた状態でキー71の貫通孔712に挿通させておき、これをキー71を取付部に嵌め込むことで、図21(b)に示すように、ピン72が、重力の作用を受けて、ピン孔191にも挿通される。
図21(c)は、ボルト52を座ぐり孔711を通ってタップ孔291に螺入した状態を示す縦断面図である。
ボルト52をキー71の座ぐり孔711を通ってタップ孔291に螺入する。これによって、キー71が固定される。
図21(d)は、座ぐり部711aの環状溝711bに止め輪73を取り付けた状態を示す縦断面図である。
座ぐり部711aの環状溝711bに止め輪73を取り付ける。
以上説明したように、第3実施形態の相対回動防止構造は、キー71とピン72とボルト52と止め輪73とからなる構造であり、ピン72が、取付部に嵌入されたキー71の貫通孔712およびピン孔191に挿通されるものであり、また、止め輪73が、座ぐり部711aの環状溝711bに取り付けられるものである。そのため、接続された上下鋼管杭30、40の圧入時の振動によりボルト52がキー71から抜け落ちることが止め輪73によって阻止されるとともに、キー71の脱落がピン72によって阻止される。従って、第3実施形態の相対回動防止構造によっても、圧入時の振動を受けてもキー71が脱落するおそれがない。
以上で、本発明の第3実施形態の説明を終了する。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう「接続すべき杭」が「鋼管杭」である例を挙げて説明したが、本発明にいう「接続すべき杭」は、これに限られるものではなく、「コンクリート杭」であってもよい。
10 雌円筒
11 軸方向圧着端面
12 内周面
13 円弧板状内面突起
15 基部
16 当接面
18 反杭端側の端面
19 切欠
20 雄円筒
21 軸方向圧着端面
22 外周面
23 円弧板状外面突起
25 基部
26 挿入端
28 反杭端側の端面
29 溝
291 タップ孔
30 上鋼管杭
31 裏当て板
32 円周溶接
40 下鋼管杭
41 裏当て板
42 円周溶接
51 キー
511 座ぐり孔
511a 座ぐり部
512 雌ネジ
52 ボルト
521 頭部
53 蓋体
61 キー
611 座ぐり孔
611a 座ぐり部
612 長溝
62 ボルト
621 頭部
621a 切欠
63 ピン
181,281 突起
191 ピン孔
71 キー
711 座ぐり孔
711a 座ぐり部
711b 環状溝
712 貫通孔
72 ピン
73 止め輪
81,82 矢印

Claims (3)

  1. 接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、前記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、該雌円筒の先端部に当接する前記雄円筒の端面外周の前記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、前記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
    前記相対回動防止構造は、
    前記取付部に嵌入されたときに前記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成された座ぐり孔と、該座ぐり部の内面に形成された、前記タップ孔と逆ねじの雌ネジとを有するキーと、
    前記座ぐり部に収まる頭部を有し、前記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って前記タップ孔に螺入されるボルトと、
    前記ボルトが前記キーに挿入された後に前記雌ネジに螺入されて前記座ぐり部に収まる蓋体とからなることを特徴とする相対回動防止構造。
  2. 接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、前記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、該雌円筒の先端部に当接する前記雄円筒の端面外周の前記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、前記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
    前記相対回動防止構造は、
    前記取付部に嵌入されたときに前記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成された座ぐり孔と、該座ぐり孔の内面に形成された杭半径方向の長溝とを有するキーと、
    前記座ぐり部に収まる、前記長溝に対応する部分に切欠が形成された頭部を有し、前記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って前記タップ孔に螺入されるボルトと、
    前記ボルトが前記キーに挿入されたときに前記長溝と前記切欠とにより形成される長孔に圧入されるピンとからなることを特徴とする相対回動防止構造。
  3. 接続すべき杭の端面に対向して取り付けられ互いに挿脱可能な雌円筒と雄円筒とからなる杭接続構造の、前記雌円筒の先端部外周の一部に設けられた切欠と、該雌円筒の先端部に当接する前記雄円筒の端面外周の前記切欠に対応する部分に設けられ、杭半径方向に延在するタップ孔を有する溝とからなる取付部に取り付けられる、前記接続すべき杭同士の相対回動を防止する相対回動防止構造において、
    前記接続すべき杭のうちの一方の杭の端面に設けられた円筒が、杭軸方向に延在するピン孔を有し
    前記相対回動防止構造は、
    前記取付部に嵌入されたときに前記タップ孔と同軸であって杭半径方向に貫通する、入口側に座ぐり部が形成され該座ぐり部の内面に円周方向に沿う環状溝が設けられた座ぐり孔と、該取付部に嵌入されたときに前記ピン孔と同軸であって前記座ぐり孔の内面から杭軸方向に貫通する貫通孔とを有するキーと、
    前記取付部に嵌入された前記キーの貫通孔および前記ピン孔に挿通されるピンと、
    前記座ぐり部に収まる頭部を有し、前記取付部に嵌入されたキーの座ぐり孔を通って前記タップ孔に螺入されるボルトと、
    前記座ぐり部の環状溝に取り付けられる、一部が開いたリング状の止め輪とからなることを特徴とする相対回動防止構造。
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