JP6219741B2 - 多極子レンズの製造方法、多極子レンズ、および荷電粒子線装置 - Google Patents

多極子レンズの製造方法、多極子レンズ、および荷電粒子線装置 Download PDF

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Description

本発明は、多極子レンズの製造方法、多極子レンズ、および荷電粒子線装置に関する。
透過電子顕微鏡、走査電子顕微鏡等の荷電粒子線装置において、レンズの収差(球面収差、色収差)を補正するための収差補正装置が組み込まれたものが知られている。球面収差補正装置では、多極子レンズを用いて、荷電粒子線(電子線)の通路に磁場または電場を印加することにより、収差の補正を行っている。このような多極子レンズでは、複数の極子を有しており、各極子が高い位置精度で配置される必要がある。
多極子レンズの位置精度を向上させるためには、個々の極子を一度の加工工程で製作することが望ましい。例えば、特許文献1には、極子先端と多極子の組立基準を一つの工程で加工することにより、多極子先端と組立基準の位置ずれを最小とし、多極子によって与えられる場の位置精度を向上させる技術が記載されている。
特開2007−287365号公報
ここで、荷電粒子線装置において、このような多極子レンズを狭いスペースのなかに組み込むためには、例えば、多極子レンズの部品点数の削減や、部品の縮小化が必要となる。部品の縮小化の際は、精度を出すために部品の形状を簡易にする必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、極子は必要とされる数(例えば12極子であれば12個)に分割されるため、その固定に使用される部品等により部品点数が多くなる。このように部品点数が多くなると、小型化が困難である。また、極子を分割して形成した場合、精度を出して極子を配置することは難しい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、小型化を図りつつ、高い精度で極子を形成することができる多極子レンズの製造方法、および多極子レンズを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記多極子レンズを含む荷電粒子線装置を提供することにある。
(1)本発明に係る多極子レンズの製造方法は、
第1極子と第1ヨークとが一体に形成された第1部材を形成する工程と、
第2極子と第2ヨークとが一体に形成された第2部材を形成する工程と、
前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1部材と前記第2部材を固定する工程と、
を含む。
このような多極子レンズの製造方法では、第1極子と第1ヨークとが一体に形成されるため、例えば極子とヨークが別々に形成される場合と比べて、部品点数を削減することができ、かつ第1極子の位置精度も高めることができる。また、第2極子と第2ヨークとが
一体に形成されるため、同様に、部品点数を削減することができ、かつ第2極子の位置精度も高めることができる。したがって、このような多極子レンズの製造方法では、小型化を図りつつ、高い精度で極子を形成することができる。また、部品点数を削減することができるため、製造も容易である。
さらに、このような多極子レンズの製造方法では、例えばすべての極子を1つのヨークに一体に形成した場合と比べて、第1部材および第2部材において、隣り合う極子間の距離を大きくすることができる。したがって、例えば、多極子レンズを小型化しても、コイルを極子に挿入できない、または挿入が困難になるといった問題を生じさせないことができる。そのため、このような多極子レンズの製造方法では、多極子レンズの小型化を図ることができる。さらに、例えば、極子の先端部の直径を小さくして、強い磁場を印加できる多極子レンズを実現することができる。
(2)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さは、前記第1ヨークの高さと前記第2ヨークの高さの和に等しくなるように形成されてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、多極子レンズの両端面を平坦な面とすることができる。
(3)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1極子の上面と前記第2極子の上面とは、同一平面内に位置し、
前記第1極子の下面と前記第2極子の下面とは、同一平面内に位置するように形成されてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、多極子レンズの両端面を平坦な面とすることができる。
(4)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1ヨークは、円筒状に形成され、
前記第1ヨークの内側には前記第1極子が形成され、
前記第2ヨークは、円筒状に形成され、
前記第2ヨークの内側には前記第2極子が形成されてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、例えば、第1ヨークおよび第2ヨークの外周部(円筒外周)を基準に組み立てることにより、極子の位置精度を容易に出すことができる。また、第1ヨークと第2ヨークを重ねた状態では、各極子が回転方向にのみ移動するので、各極子の回転方向の精度だし(位置合わせ)も容易になる。
(5)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1極子は、複数形成され、
前記第2極子は、複数形成されてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、複数の極子が形成されても、製造工程において隣り合う極子間の距離を大きくすることができるため、多極子レンズの小型化を図ることができる。
(6)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1部材と前記第2部材は、同じ形状に形成されてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、例えば、製造の容易化を図ることができる。
(7)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1極子に第1コイルを設ける工程と、
前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第2極子に第2コイルを設ける工程と、
を含んでいてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、第1極子に第1コイルを設ける場合に、例えばすべての極子を1つのヨークに一体に形成した場合と比べて、隣り合う第1極子間の距離を大きくすることができる。第2極子に第2コイルを設ける工程についても同様である。したがって、多極子レンズを小型化しても、コイルを極子に挿入できない、または挿入が困難になるといった問題を生じさせないことができる。そのため、このような多極子レンズの製造方法では、多極子レンズの小型化を図ることができる。さらに、例えば、極子の先端部の直径を小さくして、強い磁場を印加できる多極子レンズを実現することができる。
(8)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さを揃える工程を含んでいてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、第1極子の高さおよび第2極子の高さを容易に精度よく揃えることができる。
(9)本発明に係る多極子レンズの製造方法において、
前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1極子および前記第2極子を加工する工程を含んでいてもよい。
このような多極子レンズの製造方法では、第1ヨークと第2ヨークとを重ねて第1部材と第2部材とを一つの部材として極子の加工を行うことにより、極子を高い位置精度で形成することができる。
(10)本発明に係る多極子レンズは、
第1極子と第1ヨークとが一体に設けられた第1部材と、
第2極子と第2ヨークとが一体に設けられた第2部材と、
を含み、
前記第1ヨークと前記第2ヨークとは、重なっている。
このような多極子レンズでは、小型化を図ることができる。
(11)本発明に係る多極子レンズにおいて、
前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さは、前記第1ヨークの高さと前記第2ヨークの高さの和に等しくてもよい。
(12)本発明に係る多極子レンズにおいて、
前記第1極子の上面と前記第2極子の上面とは、同一平面内に位置し、
前記第1極子の下面と前記第2極子の下面とは、同一平面内に位置していてもよい。
(13)本発明に係る多極子レンズにおいて、
前記第1ヨークは、円筒状であり、
前記第1ヨークの内側には、前記第1極子が設けられ、
前記第2ヨークは円筒状であり、
前記第2ヨークの内側には、前記第2極子が設けられていてもよい。
(14)本発明に係る多極子レンズにおいて、
前記第1極子は、複数設けられ、
前記第2極子は、複数設けられていてもよい。
(15)本発明に係る荷電粒子線装置は、
本発明に係る多極子レンズを含む。
本実施形態に係る多極子レンズを模式的に示す平面図。 本実施形態に係る多極子レンズを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る多極子レンズを模式的に示す断面図。 本実施形態に係る多極子レンズを模式的に示す分解斜視図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程の一例を示すフローチャート。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る多極子レンズの製造工程を模式的に示す図。 本実施形態に係る荷電粒子線装置を説明するための図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 多極子
まず、本実施形態に係る多極子レンズについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る多極子レンズ100を模式的に示す平面図である。図2は、多極子レンズ100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。図3は、多極子レンズ100を模式的に示す図1のIII−III線断面図である。図4は、多極子レンズ100を模式的に示す分解斜視図である。なお、図1、図2、および図4には、互いに直交する軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
多極子レンズ100は、図1〜図4に示すように、第1部材10と、第2部材20と、コイル30,40を含む。なお、図2〜図4では、便宜上、コイル30,40の図示を省略している。ここでは、多極子レンズ100が、12極子である例について説明する。
第1部材10は、第1極子12と、第1ヨーク14と、を含む。
第1極子12は、第1ヨーク14と一体に形成されている。すなわち、第1極子12と第1ヨーク14とは、接続部材(ネジや接着剤等)や、溶接等で接続されていない。第1
極子12は、円筒状の第1ヨーク14の内側に設けられている。第1極子12は、平面視において(Z軸方向から見て)、第1ヨーク14から多極子レンズ100の中心Oに向かって延在している。言い換えると、第1極子12は、中心Oを中心とする円の半径方向に延在している。
第1極子12は、複数(図示の例では6個)設けられている。第1部材10では、平面視において、複数の第1極子12が中心Oを中心として放射状に設けられている。第1部材10において、第1極子12は等間隔に配置されている。すなわち、隣り合う第1極子12間の距離(例えば最短距離)は、等しい。隣り合う第1極子12間において、第1極子12の先端部(中心O側の端部)間の距離は、第1極子12の根本部(第1ヨーク14側の端部)間の距離よりも小さい。
第1ヨーク14の形状は、円筒状である。第1ヨーク14の内面には、第1極子12が設けられている。第1ヨーク14の高さ(Z軸方向の大きさ)h14は、図2に示す例では、第1極子12の高さh12の半分である。第1ヨーク14は、コイル30,40でつくられた磁束の通路(磁路)となる。
第2部材20は、第2極子22と、第2ヨーク24と、を含む。
第2極子22は、第2ヨーク24と一体に形成されている。すなわち、第2極子22と第2ヨーク24とは、接続部材(ネジや接着剤等)や、溶接等で接続されていない。第2極子22は、円筒状の第2ヨーク24の内側に設けられている。第2極子22は、平面視において、第2ヨーク24から中心Oに向かって延在している。言い換えると、第2極子22は、中心Oを中心とする円の半径方向に延在している。
第2極子22は、複数(図示の例では6個)設けられている。第2部材20では、平面視において、複数の第2極子22が中心Oを中心として放射状に設けられている。第2部材20において、第2極子22は等間隔に配置されている。すなわち、隣り合う第2極子22間の距離(例えば最短距離)は、等しい。隣り合う第2極子22間において、第2極子22の先端部(中心O側の端部)間の距離は、第2極子22の根本部(第2ヨーク24側の端部)間の距離よりも小さい。第2部材20は、例えば、第1部材10と同じ形状であり、同じ大きさを有している。
第2ヨーク24の形状は、円筒状である。第2ヨーク24の内面には、第2極子22が設けられている。第2ヨーク24の高さh24は、図2に示す例では、第2極子22の高さh22の半分である。第2ヨーク24は、コイル30,40でつくられた磁束の通路(磁路)となる。
第1部材10の材質および第2部材20の材質は、磁性体であれば特に限定されない。
多極子レンズ100では、第1ヨーク14と第2ヨーク24とがZ軸方向に重なって構成されている。具体的には、第1ヨーク14の(−Z軸方向側の面)下面と第2ヨーク24の(+Z軸方向側の面)上面とが接している。これにより、第1ヨーク14と第2ヨーク24が極子12,22と同じ高さの円筒状の部材を構成し、当該円筒状の部材の内側に、複数の第1極子12および複数の第2極子22が配置される。
多極子レンズ100では、第1部材10の6個の第1極子12と、第2部材20の6個の第2極子22とによって、12極子を構成している。第1極子12と第2極子22とは、中心Oを中心とする仮想円(図示せず)に沿って、交互に配置されている。第1極子12および第2極子22は、等間隔に配置されている。すなわち、隣り合う第1極子12と
第2極子22との間の距離(最短距離)は、すべて等しい。平面視において、第1極子12の先端部と中心Oとの間の距離と、第2極子22の先端部と中心Oとの間の距離とは、等しい。すなわち、第1極子12の先端部および第2極子22の先端部は、中心Oを中心とする仮想円(図示せず)上に位置している。
第1極子12の高さh12と第2極子22の高さh22とは、等しい。また、第1極子12の高さh12および第2極子22の高さh22は、第1ヨーク14の高さh14と第2ヨーク24の高さh24との和に等しい。
第1極子12の上面(+Z軸方向側の面)12aと第2極子22の上面22aと第1ヨーク14の上面14aとは、同一平面(XY平面に平行な面)内に位置している。第1極子12の上面12a、第2極子22の上面22a、および第1ヨーク14の上面14aによって、多極子レンズ100の+Z軸方向側の端面が構成されている。
また、第1極子12の下面(−Z軸方向側の面)12bと第2極子22の下面22bと第2ヨーク24の下面24aは、同一平面(XY平面に平行な面)内に位置している。第1極子12の下面12b、第2極子22の下面22b、および第2ヨーク24の下面24aによって、多極子レンズ100の−Z軸方向側の端面が構成されている。
第1部材10と第2部材20とは、図示はしないが、例えば、第1ヨーク14に設けられた貫通孔(図示せず)と第2ヨーク24に設けられた貫通孔(図示せず)を通るピンによって回転方向に対して固定される。また、図示はしないが、第1部材10と第2部材20とはケースに収容され、このケース内にモールド剤(樹脂等)を入れ込むことにより第1部材10と第2部材20とが固定される。
多極子レンズ100の直径は、例えば、20mm程度である。多極子レンズ100の高さは、例えば、5mm程度である。
第1コイル30は、第1極子12に設けられている。第1コイル30は、複数(6個)の第1極子12に対応して複数(6個)設けられている。第1コイル30に電流を流すことにより、第1極子12が励磁される。第1コイル30と第1極子12とは、絶縁されている。例えば、第1極子12の表面を絶縁塗装したり、第1極子12の表面に絶縁テープを張り付けたりすることにより、第1コイル30と第1極子12とを絶縁することができる。
第2コイル40は、第2極子22に設けられている。第2コイル40は、複数(6個)の第2極子22に対応して複数(6個)設けられている。第2コイル40に電流を流すことにより、第2極子22が励磁される。第2コイル40と第2極子22とは、絶縁されている。例えば、第2極子22の表面を絶縁塗装したり、第2極子22の表面に絶縁テープを張り付けたりすることにより、第2コイル40と第2極子22とを絶縁することができる。
多極子レンズ100では、複数の第1コイル30および複数の第2コイル40の各々に対して、所定の電流を流すことによって、極子12,22で囲まれた空間に所望の磁場を形成することができる。
2. 多極子の製造方法
次に、本実施形態に係る多極子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る多極子の製造工程の一例を示すフローチャートである。また、図6〜図13は、多極子レンズ100の製造工程を模式的に示す図である。
まず、第1極子12と第1ヨーク14とが一体に形成された第1部材10を形成する(ステップS10)。図6は、第1部材10となる板状部材11を模式的に示す平面図である。図7は、板状部材11を模式的に示す断面図であり、図6のVII−VII線断面図である。図8は、仕上げ幅を残した第1部材10を模式的に示す平面図である。
具体的には、まず、図6および図7に示すように、円板状の板状部材11に中心孔11aを形成する。さらに、板状部材11の側面に段差部11bを形成する。この段差部11bが第1ヨーク14となる。中心孔11aおよび段差部11bは、例えば、旋盤によって形成される。次に、図8に示すように、仕上げ幅を残した第1極子12、および第1ヨーク14を形成する。仕上げ幅を残した第1極子12および第1ヨーク14は、例えば、板状部材11の中心孔11aにワイヤー(図示せず)を通して、ワイヤー加工(ワイヤー放電加工)により板状部材11を加工することで形成される。これにより、第1部材10が形成される。本工程において、第1ヨーク14は、円筒状に形成され、第1ヨーク14の内側には、複数(6個)の第1極子12が形成される。
次に、第2極子22と第2ヨーク24とが一体に形成された第2部材20を形成する(ステップS12)。第2部材20は、上述した第1部材10を形成する工程(ステップS10)と同様の工程で形成される。本工程において、第2部材20は、第1部材10と同じ形状に形成される。すなわち、第2ヨーク24は、円筒状に形成され、第2ヨーク24の内側には、複数(6個)の第2極子22が形成される。
次に、第1部材10の第1ヨーク14と第2部材20の第2ヨーク24とを重ねて、第1極子12の高さと第2極子22の高さを揃える(ステップS14)。図9は、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねた状態を模式的に示す平面図である。図10は、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねた状態を模式的に示す断面図であり、図9のX−X線断面図である。
具体的には、図9および図10に示すように、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ね合わせて第1部材10と第2部材20を固定する。次に、第1ヨーク14と第2ヨーク24とが重ねられた状態で両端面を同時研磨して、第1極子12の高さおよび第2極子22の高さを揃え、かつ、両端面の平面出しを行う。すなわち、第1極子12の上面12aおよび下面12b、第2極子22の上面22aおよび下面22b(図3参照)、第1ヨーク14の上面14a、第2ヨーク24の下面24aが同時研磨される。本工程により、第1極子12の高さと第2極子22の高さとは等しくなる。また、本工程により、第1極子12の高さおよび第2極子22の高さは、第1ヨーク14の高さと第2ヨーク24の高さとの和に等しくなるように形成される。
次に、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねて、第1極子12および第2極子22を加工する(ステップS16)。図11は、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねた状態を模式的に示す平面図である。
具体的には、図11に示すように、第1ヨーク14と第2ヨーク24を重ねた状態で、再度、ワイヤー加工によって、第1極子12および第2極子22に加工(仕上げ加工)を施す。これにより、位置精度を出した複数の第1極子12および複数の第2極子22が形成される。本工程により、第1部材10と第2部材20とは、同じ形状に形成される。
次に、第1極子12に第1コイル30を設ける(ステップS18)。図12は、第1極子12に第1コイル30を設ける工程を模式的に示す平面図である。
具体的には、図12に示すように、第1部材10と第2部材20とを離して、第1部材10の中央の空間から、第1極子12に第1コイル30をはめ込んで固定する。このとき、第1極子12と第1コイル30との隙間を、アース落ちのないように、第1極子12の表面に絶縁塗装、絶縁テープの貼り付け、熱収縮チューブ等を用いて絶縁処理する。
次に、第2極子22に第2コイル40を設ける(ステップS20)。第2極子22に第2コイル40を設ける工程は、上述の第1極子12に第1コイル30を設ける工程(ステップS18)と同様の工程で行われる。
次に、第1部材10の第1ヨーク14と第2部材20の第2ヨーク24とを重ねて、第1部材10と第2部材20を固定する(ステップS22)。図13は、治具4を使って第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねる工程を、模式的に示す斜視図である。
具体的には、図13に示すように、円柱状の柱状部2を有する治具4を準備し、柱状部2に第2部材20を通す。次に、柱状部2に第1部材10を通して、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねる。このとき、柱状部2に対して、複数の第1極子12の先端部の位置、および複数の第2極子22の先端部の位置を合わせることにより、各極子12,22の先端部と多極子レンズの中心Oとなる位置との間の距離が互いに等しくなるように配置することができる。すなわち、治具4の柱状部2を基準として、複数の第1極子12の先端位置および複数の第2極子22の先端位置を合わせることができる。
次に、図示はしないが、例えば、第1ヨーク14に設けられた貫通孔と第2ヨーク24に設けられた貫通孔を通るピンによって、第1部材10および第2部材20を回転方向に対して固定する。
次に、図示はしないが、第1部材10と第2部材20とをケースに収容し、このケース内にモールド剤(樹脂等)を入れ込むことにより第1部材10と第2部材20を固定してもよい。
以上の工程により、多極子レンズ100を製造することができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法は、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1極子12と第1ヨーク14とが一体に形成された第1部材10を形成する工程と、第2極子22と第2ヨーク24とが一体に形成された第2部材20を形成する工程と、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねて、第1部材10と第2部材20を固定する工程とを含む。このように本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1極子12と第1ヨーク14とが一体に形成されるため、例えば極子とヨークが別々に形成される場合と比べて、部品点数を削減することができ、かつ第1極子12の位置精度も高めることができる。また、第2極子22と第2ヨーク24とが一体に形成されるため、同様に、部品点数を削減することができ、かつ第2極子22の位置精度も高めることができる。したがって、本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、小型化を図りつつ、高い精度で極子12,22を形成することができる。さらに、部品点数を削減することができるため、製造も容易である。
さらに、本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、例えばすべての極子(例えば、12個の極子)を1つのヨークに一体に形成した場合と比べて、第1部材10において、隣り合う第1極子12間の距離を大きくすることができる。したがって、多極子レンズ100の小型化を図ることができる。例えば、すべての極子(例えば、12個の極子)を1つのヨークに一体に形成した多極子レンズでは、多極子レンズを小型化した場合、隣り
合う極子間の距離が小さくなり、コイルを極子に挿入できない、または挿入が困難になる場合がある。これに対して、本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、製造工程において、隣り合う第1極子12間の距離を大きくすることができるため、小型化してもこのような問題が生じない。したがって、多極子レンズをより小型化することができる。
このように、本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、例えばすべての極子(例えば、12個の極子)を1つのヨークに一体に形成した場合と比べて、製造工程において、隣り合う極子12,22間の距離を大きくすることができる。そのため、本実施形態に係る多極子レンズの製造方法によれば、極子12,22の先端部の直径(極子の先端部を結ぶ仮想円の直径)をより小さくして、強い磁場を印加できる多極子レンズを実現することができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1極子12の高さh12および第2極子22の高さh22は、第1ヨーク14の高さh14と第2ヨーク24の高さh24の和に等しくなるように形成される。そのため、多極子レンズ100の両端面を平坦な面とすることができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1極子12の上面12aと第2極子22の上面22aとは、同一平面内に位置し、第1極子12の下面12bと第2極子22の下面22bとは、同一平面内に位置するように形成される。そのため、多極子レンズ100の両端面を平坦な面とすることができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1ヨーク14は、円筒状に形成され、第1ヨーク14の内側には第1極子12が形成され、第2ヨーク24は、円筒状に形成され、第2ヨーク24の内側には第2極子22が形成される。そのため、例えば、第1ヨーク14および第2ヨーク24の外周部(円筒外周)を基準に組み立てることにより、極子12,22の位置精度を容易に出すことができる。また、第1ヨーク14と第2ヨーク24を重ねた状態では、各極子12,22が回転方向にのみ移動するので、各極子12,22の回転方向の精度だし(位置合わせ)も容易になる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1極子12は、複数形成され、第2極子22は、複数形成される。本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、複数の極子が形成されても、製造工程において、隣り合う極子間の距離を大きくすることができるため、小型化を図ることができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1部材10と第2部材20は、同じ形状に形成される。そのため、例えば、製造の容易化を図ることができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1部材10と第2部材20を固定する工程の前に、第1極子12に第1コイル30を設ける工程と、第1部材10と第2部材20を固定する工程の前に、第2極子22に第2コイル40を設ける工程と、を含む。そのため、第1極子12に第1コイル30を設ける場合に、例えばすべての極子を1つのヨークに一体に形成した場合と比べて、隣り合う第1極子12間の距離を大きくすることができる。第2極子22に第2コイル40を設ける工程についても同様である。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1部材10と第2部材20を固定する工程の前に、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねて、第1極子12の高さおよび第2極子22の高さを揃える工程を含む。そのため、第1極子12の高さおよび第2極子22の高さを、容易に精度よく揃えることができる。
本実施形態に係る多極子レンズの製造方法では、第1部材10と第2部材20を固定する工程の前に、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねて、第1極子12および第2極子22を加工する工程を含む。このように、第1ヨーク14と第2ヨーク24とを重ねて第1部材10と第2部材20とを一つの部材として極子12,22の加工を行うことにより、極子12,22を高い精度で形成することができる。
3. 荷電粒子線装置
次に、本実施形態に係る荷電粒子線装置について、図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態に係る荷電粒子線装置1000の構成を説明するための図である。なお、図14では、互いに直交する軸として、X軸、Y軸、Z軸を記載している。ここでは、荷電粒子線装置1000が、透過電子顕微鏡(TEM)である例について説明する。
荷電粒子線装置1000は、図12に示すように、電子線源1001と、集束レンズ1002と、試料ステージ1003と、対物レンズ1004と、収差補正装置1100と、中間レンズ1005と、投影レンズ1006と、撮像部1008と、鏡筒1010と、を含んで構成されている。
電子線源(荷電粒子線源)1001は、電子線EBを発生させる。電子線源1001は、陰極から放出された電子を陽極で加速し電子線EBを放出する。電子線源1001として、公知の電子銃を用いることができる。電子線源1001として用いられる電子銃は特に限定されず、例えば熱電子放出型や、熱電界放出型、冷陰極電界放出型などの電子銃を用いることができる。
集束レンズ1002は、電子線源1001の後段に配置されている。集束レンズ1002は、電子線源1001で発生した電子線EBを集束して、試料Sに照射するためのレンズである。
試料室1には、試料ホルダーによって試料Sが保持されている。試料室1は、鏡筒1010内の空間である。試料室1は、真空状態に維持される。ここで真空状態とは、大気よりも圧力の低い状態をいう。試料室1において、試料Sに荷電粒子線(電子線EB)が照射される。
試料ステージ1003は、試料Sを試料室1に保持し、試料室1における試料Sの位置決めを行う。図示の例では、試料ステージ1003は、対物レンズ1004の横から試料ホルダー(試料S)を挿入するサイドエントリーステージを構成している。
対物レンズ1004は、集束レンズ1002の後段に配置されている。対物レンズ1004は、試料Sを透過した電子線EBで結像するための初段のレンズである。
対物レンズ1004は、図示はしないが、上部磁極(ポールピースの上極)、および下部磁極(ポールピースの下極)を有している。対物レンズ1004では、上部磁極と下部磁極との間に磁場を発生させて電子線EBを集束させる。上部磁極と下部磁極とは、試料Sを挟んで配置されている。試料室1は、上部磁極と下部磁極との間の空間を含む。
収差補正装置1100は、対物レンズ1004の後段に配置されている。収差補正装置1100は、本発明に係る多極子レンズ(多極子レンズ100)を含んで構成されている。収差補正装置1100では、多極子レンズ100の中心O(図1参照)が、荷電粒子線装置1000の光軸の位置に配置される。荷電粒子線装置1000の光軸は、Z軸に平行である。収差補正装置1100は、所定の磁場を発生させることにより、対物レンズ1004の収差(例えば球面収差)を補正する。これにより、例えば、高分解能の電子顕微鏡
像を得ることができる。
収差補正装置1100は、小型化を図ることができる多極子レンズ100を含むため、省スペース化を図ることができ、荷電粒子線装置1000への組み込みが容易である。
中間レンズ1005は、対物レンズ1004の後段に配置されている。投影レンズ1006は、中間レンズ1005の後段に配置されている。中間レンズ1005および投影レンズ1006は、対物レンズ1004によって結像された像をさらに拡大し、撮像部1008上に結像させる。
撮像部1008は、投影レンズ1006によって結像された像(電子顕微鏡像または電子回折図形)を撮影する。撮像部1008は、例えば、デジタルカメラである。撮像部1008は、撮影した電子顕微鏡像や電子回折図形の情報を出力する。撮像部1008が出力した電子顕微鏡像や電子回折図形の情報は、画像処理部(図示せず)で処理されて表示部(図示せず)に表示される。表示部は、例えば、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイなどである。
荷電粒子線装置1000は、図示の例では、除振機1011を介して架台1012上に設置されている。
なお、ここでは、本発明に係る多極子レンズが対物レンズ1004の収差を補正する収差補正装置に搭載されている例について説明したが、本発明に係る多極子レンズは、その他のレンズ(例えば、集束レンズ1002)の収差を補正する収差補正装置に搭載されていてもよい。
また、ここでは、本発明に係る多極子レンズを透過電子顕微鏡に適用した場合について説明したが、これに限定されず、その他の荷電粒子線装置に適用してもよい。このような荷電粒子線装置としては、例えば、走査電子顕微鏡(SEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)、集束イオンビーム装置(FIB装置)、電子ビーム露光装置等が挙げられる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の実施形態では多極子レンズが12極子である例について説明したが、本発明に係る多極子レンズの極子の数は、複数であれば特に限定されない。例えば、本発明に係る多極子レンズは、6極子であってもよいし、8極子であってもよい。
また、上述の実施形態では、多極子レンズ100が2つの部材(第1部材10、第2部材20)を有する場合について説明したが、本発明に係る多極子レンズでは3つ以上の部材(極子とヨークが一体に形成された部材)を有していてもよい。
例えば、上述の実施形態では、2つの部材10,20がそれぞれ極子12,22を6個備えることで、12極子を形成する場合について説明したが、例えば3つの部材がそれぞれ極子を4個備えてもよいし、4つの部材がそれぞれ極子を3個備えてもよいし、6つの部材がそれぞれ極子を2個備えてもよいし、12個の部材がそれぞれ極子を1個備えてもよい。このように部材の数を増やすことにより、製造工程において、各部材の極子の間隔をより広げることができる。このとき、例えば、多極子レンズがn個(nは2以上の整数)の部材を有する場合、n個のヨークが重ねられるため、各極子の高さはn個のヨークの高さの和に等しい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…試料室、2…柱状部、4…治具、10…第1部材、11…板状部材、11a…中心孔、11b…段差部、12…第1極子、12a…上面、12b…下面、14…第1ヨーク、14a…上面、20…第2部材、22…第2極子、22a…上面、22b…下面、24…第2ヨーク、24a…下面、30…第1コイル、40…第2コイル、100…多極子レンズ、1000…荷電粒子線装置、1001…電子線源、1002…集束レンズ、1003…試料ステージ、1004…対物レンズ、1005…中間レンズ、1006…投影レンズ、1008…撮像部、1010…鏡筒、1011…除振機、1012…架台、1100…収差補正装置

Claims (15)

  1. 第1極子と第1ヨークとが一体に形成された第1部材を形成する工程と、
    第2極子と第2ヨークとが一体に形成された第2部材を形成する工程と、
    前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1部材と前記第2部材を固定する工程と、
    を含む、多極子レンズの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さは、前記第1ヨークの高さと前記第2ヨークの高さの和に等しくなるように形成される、多極子レンズの製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1極子の上面と前記第2極子の上面とは、同一平面内に位置し、
    前記第1極子の下面と前記第2極子の下面とは、同一平面内に位置するように形成される、多極子レンズの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記第1ヨークは、円筒状に形成され、
    前記第1ヨークの内側には前記第1極子が形成され、
    前記第2ヨークは、円筒状に形成され、
    前記第2ヨークの内側には前記第2極子が形成される、多極子レンズの製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記第1極子は、複数形成され、
    前記第2極子は、複数形成される、多極子レンズの製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記第1部材と前記第2部材は、同じ形状に形成される、多極子レンズの製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1極子に第1コイルを設ける工程と、
    前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第2極子に第2コイルを設ける工程と、
    を含む、多極子レンズの製造方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、
    前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さを揃える工程を含む、多極子レンズの製造方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、
    前記第1部材と前記第2部材を固定する工程の前に、前記第1ヨークと前記第2ヨークとを重ねて、前記第1極子および前記第2極子を加工する工程を含む、多極子レンズの製造方法。
  10. 第1極子と第1ヨークとが一体に設けられた第1部材と、
    第2極子と第2ヨークとが一体に設けられた第2部材と、
    を含み、
    前記第1ヨークと前記第2ヨークとは、重なっている、多極子レンズ。
  11. 請求項10において、
    前記第1極子の高さおよび前記第2極子の高さは、前記第1ヨークの高さと前記第2ヨークの高さの和に等しい、多極子レンズ。
  12. 請求項10または11において、
    前記第1極子の上面と前記第2極子の上面とは、同一平面内に位置し、
    前記第1極子の下面と前記第2極子の下面とは、同一平面内に位置している、多極子レンズ。
  13. 請求項10ないし12のいずれか1項において、
    前記第1ヨークは、円筒状であり、
    前記第1ヨークの内側には、前記第1極子が設けられ、
    前記第2ヨークは円筒状であり、
    前記第2ヨークの内側には、前記第2極子が設けられている、多極子レンズ。
  14. 請求項10ないし13のいずれか1項において、
    前記第1極子は、複数設けられ、
    前記第2極子は、複数設けられている、多極子レンズ。
  15. 請求項11ないし14のいずれか1項に記載の多極子レンズを含む、荷電粒子線装置。
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