JPH07118287B2 - 磁気四重極レンズ、これを用いたイオンビーム加速装置並びにイオンビーム減速装置 - Google Patents

磁気四重極レンズ、これを用いたイオンビーム加速装置並びにイオンビーム減速装置

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JPH07118287B2
JPH07118287B2 JP4212835A JP21283592A JPH07118287B2 JP H07118287 B2 JPH07118287 B2 JP H07118287B2 JP 4212835 A JP4212835 A JP 4212835A JP 21283592 A JP21283592 A JP 21283592A JP H07118287 B2 JPH07118287 B2 JP H07118287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はRFQ(Radio F
requency Quadrupole;高周波四重
極)イオン加速器等のような高周波線形イオン加速器を
利用したイオン打ち込み装置、特に、数ミリアンペアか
ら数百ミリアンペアの桁の大電流領域の高エネルギーイ
オンビームを発生させることのできるイオン打ち込み装
置に用いる四重極レンズ、これを用いたイオンビーム加
速装置並びにイオンビーム減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気四重極レンズの構成は、従来、プロ
シーディングス・オブ・ザ・セブンス・シンポジウム・
オン・アクセラレイター・サイエンス・アンド・テクノ
ロジー、オオサカ、ジャパン(1989)第45頁から
第47頁(Proceedings of the 7
th Symposium on Accelerat
or Science and Technolog
y, Osaka, Japan(1989) pp4
5−47)の中にあるFig.3(b)の写真に示され
ているようなものであった。これは、磁気回路を形成す
るヨークにコイルを巻き、レンズ内に円筒の真空排気管
を挿入した構造のものである。
【0003】一方、上記のような磁気四重極レンズを二
個以上ビームの進行方向に並べた多段型の磁気四重極レ
ンズの構成は、例えば、二段型の磁気四重極レンズの場
合で示すと、従来はプロシーディングス・オブ・ザ・セ
ブンス・シンポジウム・オン・アクセラレイター・サイ
エンス・アンド・テクノロジー・オオサカ・ジャパン
(1989)第65頁から第67頁(Proceedi
ngs of the7th Symposium o
n Accelerator Scienceand
Technology, Osaka, Japan
(1989)pp65−67)の中にあるFig.1の
Q1とQ2の位置関係、或いはQ3とQ4の位置関係に
あった。これは、全く同等の磁気四重極レンズを単に並
べているために、ヨークに巻いたコイル同士が干渉し合
い、レンズ間距離を小さくするにも限度があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、磁
気四重極レンズの磁極が真空排気管の外にあるため、真
空排気管の直径を大きくする場合には、直径の小さい時
と同等の磁場強度を得るには、コイルの巻き数かコイル
に流す電流を大幅に増大しなければならないという問題
点があった。これを、図及び数式を用いて説明する。
【0005】従来の磁気四重極レンズを軸方向から見た
概略図を、図4に示す。図4の場合は上下方向に発散、
左右方向に収束作用がある場合である。この時、磁極6
は収束発散方向から45°傾いた方向にある。また真空
排気管2は各磁極に接するように挿入される。従来の方
式でレンズ内に挿入する真空排気管の直径を拡大する場
合には、図3に示すような構造となる。一方、磁気四重
極レンズのレンズ強度:Kは次式の関係にある。
【0006】
【数1】K∝NI/a2 但し、Nはコイルの巻数、Iはコイルに流す電流値、a
はレンズの半径(真空排気管が磁極に接している場合
は、真空排気管の半径)である。
【0007】従って、図3のように、真空排気管の直径
を拡大した場合に、同等のレンズ強度を保つには、Nあ
るいはIをa2に比例して増大させる必要があるので、
装置或いは電力の増大が伴ってしまう。
【0008】真空排気管の直径を拡大する理由は、図9
に示すように、主に像倍率を小さくするためである。図
9はイオンビームの軌道計算例である。イオンビームは
図の左側から出射され、質量分離器、三段型磁気四重極
レンズを通って収束される。図9(a)は図9(b)に
比べて像倍率が小さい(縮小率が大きい)場合の計算例
であるが、図9(b)が直径77mmの真空排気管内に
ビームが収まっているのに対して、図9(a)の場合に
は排気管内にビームが収まっていないことが分かる。こ
れは、像倍率を小さくするために磁気四重極レンズの磁
場強度を大きくした結果であるが、この時にビーム強度
を減少させることなく輸送するためには、真空排気管の
直径を拡大することが必要となる。
【0009】また、多段型の磁気四重極レンズの場合
は、個々のレンズ間距離が大きい程ビームの損失が大き
く、大電流のビームを収束するにはレンズ間距離を小さ
くすることが必要となる。これを図9(a)を使って説
明すると、距離Dを持つレンズ間ではビームは直進する
ので、図に示すような発散過程にあるビームの場合に
は、距離が広がるほど中心から遠ざかってしまう。その
結果、この場合にはQ1、Q2レンズ間でビームは排気
管に当たってしまい、ビーム強度が減少してしまう。そ
こでQ1、Q2レンズ間の距離をゼロにできれば、図か
らも分かるように、同一排気管でビーム損失がなく輸送
することができる。しかし上述したような従来構成で
は、ヨークに巻いたコイル同士が干渉し合い、レンズ間
距離を小さくするのにも限度があり、大電流のビームを
損失なく収束するのが難しいという問題点があった。
【0010】本発明の目的は、数ミリアンペアから数百
ミリアンペアの桁の大電流領域の荷電粒子ビームを、直
径10mm以下の領域に収束させることができるコンパ
クトな磁気四重極レンズを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、磁気四重極レンズの磁極先端を真空排気管内部に挿
入したものである。
【0012】すなわち、本発明は、荷電粒子ビームを通
過させるための真空排気管、該真空排気管を囲み磁気回
路を構成するヨーク、該ヨーク内側に取付けられた4本
の磁極、および該各磁極に巻かれ磁場を発生させるコイ
ルからなる磁気四重極レンズにおいて、前記4本の磁極
の先端を前記真空排気管の内部に挿入した構造とすると
共に、前記真空排気管内の4本の磁極先端同士を絶縁物
或いは非磁性金属等の非磁性材料の支持具で固定したこ
とを特徴とする磁気四重極レンズに関する。
【0013】また、荷電粒子ビームの進行方向に2段以
上並べた多段型の磁気四重極レンズとする場合には、各
レンズの磁極に巻いたコイルが隣同士干渉しないように
するため、隣合う一方のレンズでは磁極の先端側にコイ
ルを巻き、他方のレンズでは磁極の付け根側にコイルを
巻きつける構造とする。
【0014】更に各四重極レンズの距離が変更できるよ
うにするため、真空排気管内の4本の磁極先端がビーム
進行方向に可動となる機構を設ける。
【0015】
【作用】磁気四重極レンズの磁極先端を真空排気管内部
に挿入すると、ビームの収束・発散作用を妨げることな
く、レンズ強度を増大することができる。このビームの
収束・発散作用を妨げないという作用は、静電四重極レ
ンズにはなく、磁気四重極レンズで初めて効果を発揮す
るものである。以下、図8を使って詳細に説明する。
【0016】図8は静電四重極レンズを軸方向から見た
図である。静電四重極レンズの場合には、図にも示した
ように、ビームの収束・発散作用の方向と電極の方向が
一致しているため、レンズ強度を強くするとビームが電
極9に当たってしまう。これに対し磁気四重極レンズの
場合には、ビームの収束・発散作用の方向と磁極の方向
が丁度45°ずれているため、レンズ強度を強くしても
ビームは磁極に当たらずに、強いレンズ作用を受けるこ
とができる。
【0017】本発明においては、磁気四重極レンズの磁
極先端を真空排気管内部に挿入する構造としたことによ
って、コイルの巻き数やコイルに流す電流を大幅に増加
することなく、真空排気管の直径を大きくすることがで
きる。
【0018】また、本発明では、多段型の磁気四重極レ
ンズの場合に、各レンズの磁極に巻かれるコイルが隣同
士干渉しない構造であるので、個々のレンズ間距離を小
さくすることができ、その結果大電流のビームを損失な
く収束することができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2を用いて説
明する。図1は本発明に基づく磁気四重極レンズを軸方
向から見た概略図である。また、図2は本発明の第一実
施例を横方向から見た概略図である。
【0020】本レンズの構成は、磁気回路を構成する円
筒形のヨーク4の内側に四本の磁極6を取り付ける。こ
の時、ヨーク4と磁極6とは一体物でもよい。コイル5
a,5b,5c,5dは、各磁極6に固定具等で取り付
け、自重でずれないようにする。磁極6の先端は、円形
の真空排気管2の外側と接するように円弧形状に加工す
る。先端磁極3は各磁極6の延長上に、磁極3と磁極6
とで真空排気管2を挟むように設置する。この時、先端
磁極3の真空排気管2の内側に接する部は真空排気管に
あわせて円弧形状に加工しておく。先端磁極3の先端形
状は理想的には双曲線形状に加工されるが、通常は近似
的に円形加工される。
【0021】図1のNS極性になるようにコイル5a,
5b,5c,5dに電流を流し、荷電粒子ビームとして
イオンビーム1を真空排気管2の中心部分の紙面手前か
ら紙面裏側への方向に入射すると、イオンビーム1は、
図1に示すような収束・発散作用を受ける。この時、上
述の様にビームの収束・発散作用の方向と磁極の方向が
丁度45°ずれているため、レンズ強度を強くしても、
ビームは磁極に当たらずに、強いレンズ作用を受けるこ
とができる。同等のレンズ強度を得る場合、従来の磁気
四重極レンズでは図4に示すような構成となり、明らか
に真空排気管2の直径が小さいために、真空排気管2の
内壁にビームが当り、ビーム損失が起きてしまうことが
わかる。
【0022】本発明の別の実施例を図5を用いて説明す
る。図1の実施例の場合には、磁極6と先端磁極3がそ
れぞれ真空排気管2の外部と内部とで分離していたが、
これに対して本実施例の特徴は、磁極6は磁極先端まで
一体もので構成されていることである。これに伴って本
実施例では、本発明の目的である大電流領域のイオンビ
ームを収束させるために、磁極6に真空排気管2を接合
させたものである。接合方法には、溶接、接着剤等によ
る方法の他、Oリング等の真空シールによる方法などが
考えられる。どの方法でも、同等の本発明効果がある。
図5では、溶接による方法の一実施例を示した。
【0023】本発明の別の実施例を図6を用いて説明す
る。図6は、図1のような円形のヨークの代わりに四角
形状のヨークを使用し、更に後述のレールガイド7が容
易に取り付けられるように、真空排気管2も四角形状に
したものである。図6の(a)は軸方向から見た概略図
であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。本実
施例は、真空排気管2内の先端磁極3がビーム1の進行
方向に、可動となるような機構として、真空排気管2の
内壁にレールガイド7を設けたものである。このレール
ガイドにより、特に、多段型の磁気四重極レンズの場合
には、各磁気四重極レンズ間の距離が変えられるため、
全体のレンズ特性を容易に変えることができる。
【0024】本発明の別の実施例を図7を用いて説明す
る。図7の(a)は軸方向から見た概略図、(b)は
(a)のA−A線断面図である。図6はレールガイド7
でそれぞれの先端磁極3を支持していたが、本図7で
は、四本の先端磁極3をまとめて支持できるように、各
磁極間を絶縁物或いは非磁性金属の支持具8で支えたも
のである。これは、支持具8を鉄等の磁性体で構成する
と、そこに磁気回路ができてしまい、コイル5で生成し
た磁場がビーム1に寄与しなくなるからである。また、
先端磁極3と支持具8の接続は、ボルト締め或いは接着
剤で固定する。
【0025】また、4個の先端磁極3を固定した支持具
8は真空排気管2の内側に接するように精度よく製作
し、がたのないようにする。更にビーム1の進行方向の
真空排気管内径も同一となるように精度よく製作し、支
持具8が真空排気管2のビーム進行方向に可動となるよ
うにする。
【0026】本発明の別の実施例を図10を用いて説明
する。本実施例は、上述した図1、図5、図6、図7等
の単体の磁気四重極レンズを3段組み合わせた、所謂三
段型の磁気四重極レンズの場合の実施例である。本実施
例は、各磁極に巻いたコイル5が隣同士干渉しないよう
に、コイル5の巻き付け位置に段差がつくように取り付
けたものである。従来の三段型の磁気四重極レンズで
は、図11に示すように、隣同士のコイル5が同位置に
あるため、この場合の各レンズ間の距離(=D2)が広
くなってしまう。これに対し、本発明の図10の実施例
では、各レンズ間の距離は図に示すD1のようになり、
最短距離で比較すると、D1は従来のD2に比べて約1/
2の距離にできる。また、図10において、コイル5が
隣のヨーク4と接触する箇所を削れば、更に距離D1
短くできる。本実施例は三段型であるが、本方式は二段
以上の磁気四重極レンズに有効である。本実施例では、
各単体の磁気四重極レンズが大電流領域のイオンビーム
を収束させることができ、更に、それを多段に組んだ場
合の磁気四重極レンズシステムにおいても大電流領域の
イオンビームを収束させることができるという、二重の
効果がある。
【0027】図12は、本発明にかかる多段型磁気四重
極レンズをイオンビーム加速装置に応用した概略図であ
る。図12において、イオン源10より出たイオンビー
ムは質量分離器11を経て、多段型磁気四重極レンズ1
2に入射し、多段型磁気四重極レンズ12から出射した
イオンビームは、四重極粒子加速器13に入射して大電
流の高エネルギービームとなり、イオン打ち込み室14
に送られる。
【0028】図12において、四重極粒子加速器13の
代わりに、直流減速器や四重極粒子減速器を配置すれ
ば、イオンビーム減速装置となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、磁気四重極レンズでイ
オンビームを収束させる際に、発生させた磁場を最大限
に利用することができ、更にビーム輸送中の電流値の減
少を最小限に抑えることができる。このため、本発明に
よれば、数ミリアンペアから数百ミリアンペアの桁の大
電流領域のイオンビームを、直径10mm以下の領域に
収束させることができるコンパクトな磁気四重極レンズ
を提供することができる。
【0030】本発明により、大電流領域でイオンビーム
を収束させることができるコンパクトな磁気四重極レン
ズが提供できるので、半導体製造装置として利用できる
大電流の高エネルギーイオンビーム加速装置、或いはイ
オンビーム蒸着用の大電流イオンビーム減速装置が実現
できる。
【0031】本発明により、半導体装置の大量生産工程
にMeVイオンビームが利用できるようになるばかりで
はなく、金属、セラミックス等の材料表層改質を短時間
で行える大量生産用イオン処理装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を軸方向から見た概略図で
ある。
【図2】本発明の第一実施例を横方向から見た概略図で
ある。
【図3】従来の磁気四重極レンズを軸方向から見た概略
図である。
【図4】従来の磁気四重極レンズを軸方向から見た概略
図である。
【図5】本発明の第二実施例を示す概略図である。
【図6】本発明の第三実施例を示す概略図であり、
(a)は軸方向から見た図、(b)は(a)のA−A線
断面図である。
【図7】本発明の第四実施例を示す概略図であり、
(a)は軸方向から見た図、(b)は(a)のA−A線
断面図である。
【図8】静電四重極レンズを示す図である。
【図9】イオンビーム軌道計算例を示す図である。
【図10】本発明を三段型の磁気四重極レンズに応用し
た時の配置図である。
【図11】従来の三段型磁気四重極レンズの配置図であ
る。
【図12】本発明にかかるイオンビーム加速装置の構成
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 イオンビーム 2 真空排気管 3 先端磁極 4 ヨーク 5 コイル 6 磁極 7 レールガイド 8 支持具 9 電極 10 イオン源 11 質量分離器 12 多段型磁気四重極レンズ 13 四重極粒子加速器 14 イオン打ち込み室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 袴田 好美 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平1−115040(JP,A) 実開 昭59−46448(JP,U)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを通過させるための真空
    排気管、該真空排気管を囲み磁気回路を構成するヨー
    ク、該ヨーク内側に取付けられた4本の磁極、および該
    各磁極に巻かれ磁場を発生させるコイルを有する磁気四
    重極レンズにおいて、前記4本の磁極の先端を前記真空
    排気管の内部に挿入した構造とすると共に、前記真空排
    気管内の4本の磁極先端同士を絶縁物および非磁性金属
    のうち少なくとも一方により構成される非磁性材料の支
    持具で固定したことを特徴とする磁気四重極レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気四重極レンズにお
    いて、真空排気管内の4本の磁極先端がビームの進行方
    向に可動とする機構を設けたことを特徴とする磁気四重
    極レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の磁気四重極レ
    ンズを荷電粒子ビームの進行方向に2段以上並べるとと
    もに、各レンズの磁極に巻いたコイルが隣同士干渉しな
    いように、隣り合う一方のレンズでは磁極の先端側にコ
    イルを巻き、他方のレンズでは磁極の付け根側にコイル
    を巻きつけたことを特徴とする多段型の磁気四重極レン
    ズ。
  4. 【請求項4】 磁気四重極先端を真空排気管の内部にま
    で挿入し、これをイオンビームの進行方向に2段以上並
    べ、かつ、各レンズに巻いたコイルが隣同士干渉しない
    ようにコイルを巻きつけた多段型の磁気四重極レンズか
    ら出射したイオンビームを四重極粒子加速器に入射して
    大電流の高エネルギーイオンビームを得ることを特徴と
    するイオンビーム加速装置。
  5. 【請求項5】 磁気四重極先端を真空排気管の内部にま
    で挿入し、これをイオンビームの進行方向に2段以上並
    べ、かつ、各レンズに巻いたコイルが隣同士干渉しない
    ようにコイルを巻きつけた多段型の磁気四重極レンズか
    ら出射したイオンビームを四重極粒子減速器に入射して
    大電流の低エネルギーイオンビームを得ることを特徴と
    するイオンビーム減速装置。
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