JPH0636734A - イオン注入法による基板製造方法 - Google Patents

イオン注入法による基板製造方法

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JPH0636734A
JPH0636734A JP4189287A JP18928792A JPH0636734A JP H0636734 A JPH0636734 A JP H0636734A JP 4189287 A JP4189287 A JP 4189287A JP 18928792 A JP18928792 A JP 18928792A JP H0636734 A JPH0636734 A JP H0636734A
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ions
plasma chamber
ion
same
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JP4189287A
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Yasumasa Kaneda
安正 金田
Teruo Yamada
輝雄 山田
Yasuo Yamashita
靖夫 山下
Yoshihiko Isotani
嘉彦 磯谷
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生成される価数の異なるイオンを効率よく利
用する。 【構成】 多価イオン生成部1のプラズマチャンバ内に
て同質量数で価数が異なる同種異価イオン群を生成し、
その同種異価イオン群をプラズマチャンバ内から引出し
たのち質量分析部41で価数が同じ同種同価イオンごと
のイオンビームに分離し、それら同種同価イオンのイオ
ンビームをそれぞれポートP1,P2,P3,P4,P
5に導いてサブストレートs1,s2,s3,s4,s
5に同時に照射する。 【効果】 生成される価数の異なるイオンを効率よく利
用でき、良好なコストパフォーマンスを得ることが出来
る。価数の大きな多価イオンが生成されるイオン源を用
いるときに特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入法による
基板製造方法に関し、さらに詳しくは、電子サイクロト
ロン共振を利用し、供給される試料ガスなどを元にプラ
ズマチャンバ内でイオンを生成し、基板にイオン注入を
行うイオン注入法による基板製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板に不純物を添加する方法とし
て、また、耐摩耗性,耐食性などを向上させる表面改質
の方法としてイオン注入法が用いられている。図5は、
技術論文「イオン注入・ミキシング装置の開発」(日本
製鋼所技報45号 P53〜P57,1991)に掲載
されたイオンビーム照射装置の説明図である。このイオ
ンビーム照射装置βでは、AsガスとN2ガス とが供給
されてイオン源101でAs+1とN2 +1 との混合イオン
ビームを発生させる。その混合イオンビームは、集束装
置102を介して分析電磁石103へ導かれ、As+1
ームとN2 +1ビームとに分離される。分離されたAs+1
ビームは、偏向装置104,走査装置105を経て基板
sに照射される。また、N2 +1ビーム は、偏向装置10
4,スパッタターゲット106を経て基板sに照射され
る。
【0003】こうして、このイオンビーム照射装置βで
は、1つのイオン源101で生成した2つのイオンAs
+1,N2 +1 の両方を利用することによって、装置のコス
トパフォーマンスを高めている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】上記従来のイオンビー
ム照射装置βのイオン源101においては、As+1以外
にAs+2が生成されている。また、N2 +1以外にN2 +2
生成されている。ところが、上述の如くAs+1,N2 +1
の両方を利用してイオン注入を行っている際には、前記
As+2やN2 +2 を有効に利用できない問題点がある。そ
こで、この発明の目的は、生成される価数の異なるイオ
ンを効率よく利用できるイオン注入法による基板製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、電子サイクロトロン共振を利用し、供給される試
料ガスなどを元にプラズマチャンバ内でイオンを生成
し、基板にイオン注入を行うイオン注入法による基板製
造方法において、プラズマチャンバ内にて同質量数で価
数が異なる同種異価イオン群を生成し、その同種異価イ
オン群をプラズマチャンバ内から引出したのち価数が同
じ同種同価イオン群ごとに分離し、分離したそれら同種
同価イオン群を用いて複数の基板にイオン注入を行うこ
とを特徴とするイオン注入法による基板製造方法を提供
する。
【0006】第2の観点では、この発明は、電子サイク
ロトロン共振を利用し、供給される試料ガスなどを元に
プラズマチャンバ内でイオンを生成し、基板にイオン注
入を行うイオン注入法による基板製造方法において、プ
ラズマチャンバ内にて質量数,価数が異なる異種異価イ
オン群を生成し、その異種異価イオン群をプラズマチャ
ンバ内から引出したのち質量数,価数が同じ同種同価イ
オン群ごとに分離し、分離したそれら同種同価イオン群
を用いて複数の基板にイオン注入を行うことを特徴とす
るイオン注入法による基板製造方法を提供する。
【0007】
【作用】第1の観点によるこの発明のイオン注入法によ
る基板製造方法では、プラズマチャンバ内にて同質量数
で価数が異なる同種異価イオン群が生成される。例えば
Asイオンに着目すると{As+1,As+2,…}のよう
な同種異価イオン群が生成される。その同種異価イオン
群は、プラズマチャンバ内から引出されたのち価数が同
じ同種同価イオン群ごとに分離される。例えば{A
+1,As+2,As+3}のような同種異価イオン群であ
れば、価数+1,+2,+3の3つの同種同価イオン群
{As+1},{As+2},{As+3}に分離されること
になる。そして、分離されたそれら同種同価イオン群を
用いて複数の基板にイオン注入が行われる。これによ
り、生成された価数の異なるイオンを効率よく利用でき
ることになる。
【0008】第2の観点によるこの発明のイオン注入法
による基板製造方法では、プラズマチャンバ内にて質量
数,価数が異なる異種異価イオン群が生成される。例え
ば、{As+1,As+2,…,N2 +1,N2 +2,…}のよう
な異種異価イオン群が生成される。その異種異価イオン
群は、プラズマチャンバ内から引出されたのち質量数,
価数が同じ同種同価イオン群ごとに分離される。例えば
{As+1,As+2,As+3,N2 +1,N2 +2}の異種異価
イオン群であれば、同種同価イオン群{As+1},{A
+2},{As+3},{N2 +1},{N2 +2}に分離され
ることになる。そして、分離されたそれら同種同価イオ
ン群を用いて複数の基板にイオン注入が行われる。これ
により、生成された価数の異なる異種のイオンを効率よ
く利用できることになる。
【0009】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
さらに詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限
定されるものではない。図1は、この発明の一実施例の
イオン注入法による基板製造装置の説明図である。この
基板製造装置αは、多価イオン生成部1と、質量分析部
41と、ポートP1,P2,P3,P4,P5を有する
ビームポート51とを備えている。gはガス導入管であ
り、mは導波管である。また、s1,s2,s3,s
4,s5は基板である。なお、k1,k2,k3,k
4,k5のそれぞれは、イオン(ビーム)の軌道を示し
ている。
【0010】以下、各構成要素について説明する。図2
は、多価イオン生成部1の縦断面図である。なお、多価
イオンとは、一般に2価以上のイオンを意味するが、こ
の発明においては、5価〜20価が好ましく、8価〜1
2価がさらに好ましい。この多価イオン生成部1は、そ
の中央部分に両端が開口した円筒状のプラズマチャンバ
2を備えており、その一方の開口端側(図中、右側)に
配設されたガス導入管g(図1参照)と導波管m(図1
参照)とからそれぞれ試料ガスとマイクロ波とが前記プ
ラズマチャンバ2の内部に導入されるようになってい
る。
【0011】前記プラズマチャンバ2の外周には、永久
磁石3が設けられている。この永久磁石3は、前記プラ
ズマチャンバ2の径方向に6個の棒磁石を放射状に配置
してなる6極永久磁石の組をプラズマチャンバ2の軸線
方向に複数組だけ配列したものであって、その永久磁石
3により前記プラズマチャンバ2の径方向に磁場が形成
されるようになっている。
【0012】前記永久磁石3の両側には、一対のソレノ
イドコイル4,5が配置されている。それらのソレノイ
ドコイル4,5は、その内外両側面及び外周面を取り囲
む鉄ヨーク6,7によってそれぞれ保持されている。そ
して、それら鉄ヨーク6,7の間は完全に切り離されて
いる。
【0013】各鉄ヨーク6,7の外側壁6a,7a及び
内側壁6b,7bのプラズマチャンバ側の端面は、いず
れもプラズマチャンバ2の軸線に平行とされている。そ
して、その外側壁6a,7aのプラズマチャンバ側の端
面は、ソレノイドコイル4,5の内周面とほぼ同径位置
となるようにされている。また、その外側壁6a,7a
のプラズマチャンバ側の端部は、プラズマチャンバ側に
向かって延出するようにされ、端面の面積が大きくなる
ようにされている。こうして、鉄ヨーク6,7は、ソレ
ノイドコイル4,5をそれぞれ個々に保持するものとさ
れ、プラズマチャンバ2の軸線方向に独立して移動可能
とされている。
【0014】プラズマチャンバ2の両端面には、それぞ
れOリング8,9を介して絶縁碍子10,11が気密に
取り付けられている。また、その絶縁碍子10,11の
外端面には、それぞれOリング12,13を介して鉄ヨ
ーク延長部材14,15が気密に取り付けられている。
それら鉄ヨーク延長部材14,15は鉄ヨーク6,7と
同様の強磁性材料からなるもので、プラズマチャンバ2
の入口側、すなわち図で右側の鉄ヨーク延長部材14
は、プラズマチャンバ2の軸線方向に延びる円筒状のも
のとされている。また、プラズマチャンバ2の出口側、
すなわち図で左側の鉄ヨーク延長部材15は、プラズマ
チャンバ2の軸線方向に延び、外側に向かって拡開する
円錐筒状のものとされている。
【0015】こうして、図で右側の鉄ヨーク延長部材1
4から左側の鉄ヨーク延長部材15に至るまでの内側
に、ソレノイドコイル4,5側から気密に遮蔽された空
間が形成され、その空間を真空吸引することによってプ
ラズマチャンバ2内が真空状態に保たれるようになって
いる。
【0016】鉄ヨーク延長部材14,15には、プラズ
マチャンバ2の軸線に平行な円筒状の外周面が形成され
ている。そして、その外周面が鉄ヨーク6,7の外側壁
6a,7aの端面に接するようにされ、それによって、
その間に磁気的に接続されるようになっている。
【0017】プラズマチャンバ2の出口側の鉄ヨーク延
長部材15には、その先端に引出し電極のカソード16
が取り付けられている。そのカソード16はプラズマチ
ャンバ2の中心軸線側に向かって突出するようにされて
いる。一方、プラズマチャンバ2の出口側の端部にはア
ノード17が取り付けられている。そして、これらアノ
ード17とカソード16との間に10〜20kV程度の高
電圧が印加され、それによって、プラズマチャンバ2内
で生成されたイオンが出口側へと引き出されるようにな
っている。
【0018】次に、この多価イオン生成部1の作用につ
いて説明する。プラズマチャンバ2の入口側の鉄ヨーク
延長部材14には、ガス導入管g,導波管mが気密に接
続される。そこで、ガス導入管gを利用してプラズマチ
ャンバ2内を真空吸引し、そのプラズマチャンバ2内を
10-7Torr程度の高真空に保つ。そして、そのプラズマ
チャンバ2内に試料ガス及びマイクロ波を導入する。す
ると、試料ガスはマイクロ波によって励起されてプラズ
マ状となる。
【0019】このとき、プラズマチャンバ2内には永久
磁石3によって径方向の磁場が形成されている。また、
ソレノイドコイル4,5に通電することによって、各鉄
ヨーク6,7を通りその端部から出る磁力線が形成され
る。そして、各鉄ヨーク6,7の外側壁6a,7aの端
部からそれに磁気的に接続されている鉄ヨーク延長部材
14,15内をとおり、その延長部材14,15間を結
ぶ磁力線20が形成される。すなわち、プラズマチャン
バ2内に軸線方向の磁場が形成される。
【0020】こうして、プラズマチャンバ2内に、永久
磁石3による径方向の磁場とソレノイドコイル4,5に
よる軸線方向の磁場とを重畳した合成磁場が形成され
る。そして、その合成磁場によって、プラズマチャンバ
2内のプラズマがほぼ軸線方向に向かうものを除いて閉
じ込められる。
【0021】一方、プラズマチャンバ2内の試料ガスに
は、そのプラズマチャンバ2内に導入されるマイクロ波
の周波数とそのプラズマチャンバ2内に形成される磁場
の強さとを所定の条件に合致させることによって、電子
サイクロトロン共振が起こされる。したがって、その共
振によってプラズマ内の電子が加速され、高速電子とな
る。そして、その高速電子が試料ガスの粒子に衝突する
ことによって、その粒子のまわりの電子が跳ね飛ばされ
る。こうして、試料ガスの粒子が電離される。その場
合、試料ガスはプラズマ状として閉じ込められているの
で、一つの粒子に多数の高速電子が衝突する。その結
果、一つの粒子から複数個の電子が跳ね飛ばされ、その
粒子が多価イオンとなる。
【0022】このようにして、プラズマチャンバ2内に
おいて多価イオンが生成される。例えばAsガスを試料
ガスとして導入すると、生成される多価イオンは、As
+2,As+3,…,As+10,… からなる同種異価イオン
群である。なお、1価イオンのAs+1も生成されるが、
説明の都合上、無視する。そして、生成された多価イオ
ンは引出し電極のカソード16によってプラズマチャン
バ2の出口側に引き寄せられ、軸線方向のイオン流(イ
オンビーム)としてプラズマチャンバ2から引き出され
る。
【0023】ところで、この多価イオン生成部1におい
ては、鉄ヨーク6,7の外側壁6a,7aの端部に鉄ヨ
ーク延長部材14,15がる接続され、その外側壁6
a,7aの端部を内側に向かって延出させたのと同様と
されている。したがって、ソレノイドコイル4,5によ
って形成される磁力線はその延長部材14,15から出
ることになる。そして、その延長部材14,15と鉄ヨ
ーク6,7の内側壁6b,7bの端部との間の距離は小
さくなっている。その結果、それらの間にも磁力線2
1,22が形成されることになる。
【0024】こうして、プラズマチャンバ2の端部近傍
には、一対の鉄ヨーク延長部材14,15間を結ぶ磁力
線20,及び延長部材14,15と鉄ヨーク6,7の内
側壁6b,7bの端部との間を結ぶ磁力線21,22が
形成される。したがって、その部分の磁束密度が高くな
り、磁場が強められる。その結果、ミラー磁場における
極大磁束密度が高められ、プラズマの閉じ込めが良好と
なる。また、引出し電極であるカソード16付近の磁場
が高められることにより、プラズマの閉じ込め領域をそ
の引出し電極位置に近付けることが可能となるので、プ
ラズマチャンバ2内で生成されたイオンの引出しが効率
よく行われるようになり、大電流のイオンビームを得る
ことが可能となる。
【0025】更に、この多価イオン生成部1において
は、各ソレノイドコイル4,5を保持する鉄ヨーク6,
7が互いに独立したものとされるので、その鉄ヨーク
6,7を軸線方向に移動させることによって、ソレノイ
ドコイル4,5間の間隔を変えることができる。そし
て、一定位置にあるソレノイドコイル4,5によって形
成される磁場の磁束密度が図3に実線で示されているよ
うなものであるとき、ソレノイドコイル4,5間の間隔
を小さくすると、その磁束密度は図3に一点鎖線で示さ
れているように変化し、ソレノイドコイル4,5間の中
央部における磁束密度の極小値が高くなる。また、ソレ
ノイドコイル4,5間の間隔を大きくすると、図3に破
線で示されているように、その間の磁束密度の極小値が
低くなる。一方、その磁束密度の極大値はほとんど変化
しない。そして、ソレノイドコイル4,5によって形成
されるミラー磁場のミラー比は、それら磁束密度の極大
値と極小値との比によって決定される。
【0026】したがって、ソレノイドコイル4,5間の
間隔を調整することによりミラー比を変えることがで
き、その最適化を図ることが可能となる。また、引出し
電極位置と電子サイクロトロン共振領域との位置関係も
最適化することができる。その結果、この多価イオン生
成部1により、大電流の多価イオンを効率よく得ること
が可能となる。
【0027】なお、各鉄ヨーク6,7の外側壁6a,7
aの端部を内側に延出させてその端面の面積を大きくす
ることにより、それらの鉄ヨーク6,7を軸線方向に移
動させたときにも鉄ヨーク延長部材14,15との接触
面積が十分に確保されるようにしているが、ミラー比の
調整のために移動される鉄ヨーク6,7の移動量は比較
的小さいので、そのような延出部は必ずしも必要ではな
い。そのような延出部をなくすと、ソレノイドコイル
4,5の装着がより容易となる。
【0028】図1に戻り、質量分析部41は、扇形の電
磁石を備えており、その電磁石により所定強度の磁場を
発生させて、前記多価イオン生成部1から引き出された
同種異価イオン群のイオンビームを価数が同じ同種同価
イオンごとのイオンビームに分離する。例えば、As+6
のイオンビームは軌道k1に,As+7のイオンビームは
軌道k2に,As+8のイオンビームは軌道k3に,As
+9のイオンビームは軌道k4に,As+10 のイオンビー
ムは軌道k5に沿うように分離される。
【0029】前記所定強度の磁場内での軌道k1,k
2,k3,k4,k5の旋回半径をそれぞれR1,R
2,R3,R4,R5とすると、R1>R2>R3>R
4>R5である。なお、5価以下の同種同価イオンのイ
オンビームは旋回半径R1より大きな旋回半径に沿って
分離され、11価以上の同種同価イオンのイオンビーム
は旋回半径R5より小さな旋回半径に沿って分離され
る。
【0030】ビームポート51は、前記軌道k1,k
2,k3,k4,k5に沿ったイオンビームが通過可能
なポートP1,P2,P3,P4,P5を備えている。
そこで、質量分析部41で分離された同種同価イオンの
イオンビームのうち、前記軌道k1,k2,k3,k
4,k5に沿った同種同価イオンのイオンビームは、そ
れぞれポートP1,P2,P3,P4,P5へ導かれ、
ポートを通って基板s1,s2,s3,s4,s5に照
射される。例えば、軌道k5に沿うように分離されたA
+10 のイオンビームはポートP5に導かれ、そのポー
トP5を通って基板s5に照射される。
【0031】なお、上記実施例では、試料ガスとしてA
sガスを用いた場合について説明したが、InとSbの
混合ガスなどを用いることも出来る。例えばInとSb
の混合ガスを試料ガスとして導入すると、多価イオン生
成部1では、In+1,In+2,…,Sb+1,Sb+2,…
からなる異種異価イオン群が生成される。その異種異価
イオン群は、質量分析部41で略同様にして質量数,価
数が同じ同種同価イオンごとのイオンビームに分離され
る。
【0032】そして、図4に示すように、分離された同
種同価イオンのイオンビームのうち、In+4のイオンビ
ームBa,Sb+5のイオンビームBbをそれぞれポート
P2,P3に導いて、基板sに照射させる。この際に、
矢印のように基板sを移動させてやると、基板sの表面
に異種の不純物が注入されたヘテロ層ta,tbを形成
させることが出来る。なお、上記実施例において、各ポ
ート間の距離が調整可能なビームポートを用いることが
望ましい。また、多価イオン生成部1の後段に、イオン
ビームが発散するのを抑制するための静電レンズなどを
備えてもよい。
【0033】
【発明の効果】この発明のイオン注入法による基板製造
方法によれば、生成される価数の異なるイオンを効率よ
く利用できるため、イオンの打込み深さの異なる基板で
の浅層部から深層部までの改質が可能となる。また、異
種イオンの積層なども可能となり、半導体製造や機能性
材料製造に有効である。また、良好なコストパフォーマ
ンスを得ることが出来るようになる。このため、価数の
大きな多価イオンが生成されるイオン源を用いるときに
は、特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のイオン注入法による基板製造装置の
一実施例の説明図である。
【図2】図1の装置の多価イオン生成部についての縦断
面図である。
【図3】図2の多価イオン生成部に係る一対のソレノイ
ドコイル間の間隔を変えたときの磁束密度の変化を示す
グラフである。
【図4】図1の装置に係る異種のイオンビームによるイ
オン注入の説明図である。
【図5】従来のイオンビーム照射装置の一例の説明図で
ある。
【符号の説明】
α 基板製造装置 1 多価イオン生成部 2 プラズマチャンバ 3 永久磁石 41 質量分析部 51 ビームポート g ガス導入管 m 導波管 s1 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯谷 嘉彦 千葉県四街道市鷹の台一丁目3番 株式会 社日本製鋼所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子サイクロトロン共振を利用し、供給
    される試料ガスなどを元にプラズマチャンバ内でイオン
    を生成し、それらイオンを基板に注入するイオン注入法
    による基板製造方法において、 プラズマチャンバ内にて同質量数で価数が異なる同種異
    価イオン群を生成し、その同種異価イオン群をプラズマ
    チャンバ内から引出したのち価数が同じ同種同価イオン
    群ごとに分離し、分離したそれら同種同価イオン群を用
    いて複数の基板にイオン注入を行うことを特徴とするイ
    オン注入法による基板製造方法。
  2. 【請求項2】 電子サイクロトロン共振を利用し、供給
    される試料ガスなどを元にプラズマチャンバ内でイオン
    を生成し、それらイオンを基板に注入するイオン注入法
    による基板製造方法において、 プラズマチャンバ内で質量数,価数が異なる異種異価イ
    オン群を生成し、その異種異価イオン群をプラズマチャ
    ンバ内から引出したのち質量数,価数が同じ同種同価イ
    オン群ごとに分離し、分離したそれら同種同価イオン群
    を用いて複数の基板にイオン注入を行うことを特徴とす
    るイオン注入法による基板製造方法。
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