JP6219203B2 - 農業機械用潤滑油組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑油組成物に関し、詳しくは、トラクターやコンバインなどの農業機械に用いられる潤滑油組成物に関する。
トラクター、田植え機、バインダー、およびコンバインなどの農業機械には油圧作動部、ギヤ、クラッチ、および湿式ブレーキなど多くの摺動箇所があり、これらを1つの油種で潤滑することが一般的である。このため農業機械用の潤滑油には摩擦特性、耐摩耗性、酸化安定性、および防錆性など多種の機能が要求される。
例えば、所定のポリサルファイド化合物を含有させることで特に極圧性と摩擦特性を向上させ、トラクターや建設機械の共通潤滑用潤滑油としたものが提案されている(特許文献1参照)。また、所定の構造を有するジアルキルジチオリン酸亜鉛と、塩基性カルシウムスルホネートおよび塩基性カルシウムフェネートから選ばれる1種以上の金属系清浄剤と、所定のコハク酸イミド系化合物とを含有させることで摩擦特性や摩耗防止性・極圧性に優れる農業機械用潤滑油組成物が提案されている(特許文献2、3参照)。
特開2001−311090号公報 特開2009−144097号公報 特開2009−144098号公報
近年、内燃機関の省燃費化のため、使用する潤滑油においては低温領域における低粘度化が図られている。そのため潤滑油の粘度指数を高く維持することが求められる。また、トラクターやコンバインなどの農業機械に用いられる潤滑油は、使用環境により大きなせん断を長期間に渡って受けるため、せん断安定性も求められる。さらに、使用時の安全性より引火点を高く保つ必要もある。
しかしながら、特許文献1〜3に記載された農業機械用潤滑油組成物では、上記した課題のすべてを満足することは困難である。
本発明は、高粘度指数であって、低温流動性およびせん断安定性に優れるとともに引火点も高い農業機械用潤滑油組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決すべく、本発明は、以下のような農業機械用潤滑油組成物を提供するものである。
(1)100℃動粘度が3.5mm/s以上5.5mm/s以下であり、粘度指数が120以上であり、%CPが75以上である基油を含む潤滑油組成物であって、質量平均分子量が1×10以上2×10以下であるポリメタクリレート1と、質量平均分子量が4×10以上7×10以下であるポリメタクリレート2とを配合してなることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(2)上述の(1)に記載の農業機械用潤滑油組成物において、当該組成物が下記(a)から()までのうち少なくともいずれかを満たすことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(a)40℃動粘度が33mm/s以上37mm/s以下(b)100℃動粘度が7mm/s以上9mm/s以下
(c)粘度指数が200以上
(d)流動点が−40℃以下
(e)BF粘度(−20℃)が2Pa・s以下
(f)BF粘度(−40℃)が20Pa・s以下
(g)超音波せん断安定性試験における100℃動粘度の低下率が20%以下
(3)上述の(1)または(2)に記載の農業機械用潤滑油組成物において、さらに、100℃動粘度が10mm/s以上12mm/s以下であり、粘度指数が100以上115以下であり、%CPが65以上85以下である基油を含むことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(4)上述の(1)から(3)までのいずれか1つに記載の農業機械用潤滑油組成物において、さらに、質量平均分子量が1×10以上3.9×10以下であるポリメタクリレート3を配合してなることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(5)上述の(1)から(4)までのいずれか1つに記載の農業機械用潤滑油組成物において、さらに、塩酸法による塩基価が150mgKOH/g以上180mgKOH/g以下である金属系清浄剤を配合してなることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(6)上述の(5)に記載の農業機械用潤滑油組成物において、前記金属系清浄剤が金属サリシレート、金属フェネートおよび金属スルホネートの少なくともいずれかであることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(7)上述の(6)に記載の農業機械用潤滑油組成物において、前記金属系清浄剤がアルカリ土類金属系清浄剤であることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
(8)上述の(7)に記載の農業機械用潤滑油組成物において、前記アルカリ土類金属がCaであることを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
本発明によれば、高粘度指数であって、低温流動性およびせん断安定性に優れるとともに引火点も高い農業機械用潤滑油組成物を提供することができる。本発明は、特にトラクターやコンバイン等に好適である。
本発明の農業機械用潤滑油組成物(以下、「本組成物」ともいう。)は、100℃動粘度が3.5mm/s以上5.5mm/s以下であり、粘度指数が120以上であり、%CPが75以上である基油を含み、質量平均分子量が1×10以上2×10以下であるポリメタクリレート1と、質量平均分子量が4×10以上6×10以下であるポリメタクリレート2とを配合してなることを特徴とする。以下、詳細に説明する。
〔基油〕
本組成物に用いられる基油としては、鉱油でも合成油でもよい。鉱油としては、従来公知の種々のものが使用可能であり、例えば、パラフィン基系鉱油、中間基系鉱油、およびナフテン基系鉱油などが挙げられる。具体的には、溶剤精製または水素精製による軽質ニュートラル油、中間ニュートラル油、重質ニュートラル油またはブライトストックなどを挙げることができる。また合成油としては、やはり従来公知の種々のものが使用可能であり、例えば、ポリα―オレフィン(α―オレフィン共重合体を含む)、ポリブテン、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、リン酸エステル、ポリフェニルエーテル、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ポリオキシアルキレングリコール、ネオペンチルグリコール、シリコーンオイル、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、さらにはヒンダードエステルなどを用いることができる。これらの基油は、単独で、あるいは任意に2種以上組み合わせて使用することができ、鉱油と合成油とを組み合わせて使用してもよい。
ここで、上記した基油の100℃動粘度は3.5mm/s以上5.5mm/s以下であり、好ましくは4mm/s以上5mm/s以下である。100℃動粘度が3.5mm/s未満であると引火点が低下してしまう。一方、100℃動粘度が5.5mm/sを超えると、流動点が高くなってしまい低温流動性が悪化する。
上記した基油の粘度指数は120以上であり、好ましくは125以上である。基油の粘度指数が120未満であると、組成物としたときの粘度指数が低下する。
基油の%CPは75以上である。%CPが75未満であると組成物としたときの粘度指数が低くなる。なお、%CPは、環分析(n−d−M法)により求められる。
基油の好ましい含有量は、組成物全量基準で50質量%以上95質量%以下である。基油の配合量が50質量%未満では、基油としての性能を本組成物に十分に付与できないおそれがある。一方、基油の配合量が95質量%を超えると、後述する各添加剤の機能を十分に発揮できないおそれがある。
本組成物には、上述した基油(便宜上、「基油1」ともいう。)に加えて、さらに100℃動粘度が10mm/s以上12mm/s以下であり、粘度指数が100以上115以下であり、%CPが65以上85以下である基油(便宜上、「基油2」ともいう。)が含まれていてもよい。
基油1に基油2を混合して使用することで、油膜の厚みを上げることができ、耐摩耗性と疲労寿命を向上させることができる。また、引火点を上げることも可能となる。基油1と基油2の配合割合は、質量比「基油2/基油1」で0から0.5までの範囲であることが本発明の効果の観点より好ましい。
〔ポリメタクリレート(PMA)〕
本組成物は、基油に2種類のポリメタクリレート(以下、「PMA」とも記載する。)を配合して調製される。以下、この2種類のPMAを便宜的にPMA1とPMA2とする。
PMA1は、いわゆる高分子量PMAであり、質量平均分子量(以下、「Mw」とも記載する。)が1×10以上3×10以下であり、好ましくは1×10以上2×10以下である。
ここで、PMA1のMwが3×10を超えるとせん断安定性が低下する。一方、PMA1のMwが1×10未満であると、粘度指数の向上効果が劣る。また、PMA2は、Mwが4×10以上7×10以下の範囲にあり、中分子量のポリメタクリレートであるが主として流動点を下げる効果を発揮する。PMA2の好ましいMwは4×10以上6×10以下である。本組成物では、上記したPMA1とPMA2を併用することにより、高い粘度指数とせん断安定性を両立させ、さらに流動点を下げることが可能となる。
PMA1の好ましい配合量は、組成物全量基準で1質量%以上20質量%以下であり、より好ましい配合量は1質量%以上10質量%以下である。PMA2の好ましい配合量は、組成物全量基準で0.1質量%以上2質量%以下であり、より好ましい配合量は0.1質量%以上1質量%以下である。
また、PMA1とPMA2の好ましい配合比(質量比、PMA1/PMA2)は、0.5以上200以下であり、より好ましい配合比は0.5以上100以下である。
ここで、PMA3としてMwが1×10以上3.9×10以下である低分子量のポリメタクリレートを配合すると、さらにせん断安定性が向上する。PMA3の好ましいMwは2×10以上3.9×10以下である。
なお、Mwは、例えば、サイズ排除クロマトグラフィーを利用して測定することができる。当該手法を用いたものとしては、島津製作所社製のProminenceGPCシステムが挙げられる。
〔金属系清浄剤〕
本組成物では、基油に金属系清浄剤を配合することが潤滑油の清浄性を保つ観点より好ましい。
金属系清浄剤としては、金属サリシレート、金属フェネートおよび金属スルホネートの少なくともいずれかであることが好ましい。金属としては、アルカリ土類金属が好ましく、Caがより好ましい。清浄性保持の観点からは、Caサリシレートが特に好ましい。
金属系清浄剤としては、潤滑油の清浄性を保つため、塩酸法による塩基価が100mgKOH/g以上250mgKOH/g以下であることが好ましく、150mgKOH/g以上180mgKOH/g以下であることがより好ましい。
金属系清浄剤の配合量としては、組成物全量基準で0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上3質量%以下であることがより好ましい。また、金属量換算では、60質量ppm以上6000質量ppm以下であることが好ましく、60質量ppm以上2000質量ppm以下であることがより好ましい。金属系清浄剤の配合量が上記した下限値未満であると、清浄性を保持する効果が十分でなくなるおそれがある。一方、金属系清浄剤の配合量が上記した上限値を超えても配合量に見合った効果が得られにくくなるおそれがある。
〔本組成物〕
本発明の農業機械用潤滑油組成物としては、以下の(a)から()までのうち少なくともいずれかを満たすことが好ましい。
(a)40℃動粘度が33mm/s以上37mm/s以下
(b)100℃動粘度が7mm/s以上9mm/s以下
(c)粘度指数が200以上
(d)流動点が−40℃以下
(e)BF粘度(−20℃)が2Pa・s以下
(f)BF粘度(−40℃)が20Pa・s以下
(g)超音波せん断安定性試験における100℃動粘度の低下率が20%以下
本組成物の40℃動粘度あるいは100℃動粘度が上記した範囲を満たすことで、他の性能を落とさずに省燃費性および低温流動性により優れるようになる。
粘度指数が200以上であると、本組成物の粘度の温度依存性を十分に抑えたものとすることが可能となる。本組成物の粘度指数としては210以上であることがより好ましい。
本組成物は、流動点、BF粘度(−20℃)およびBF粘度(−40℃)が各々上記(d)、(e)および(f)を満たすことで、低温流動性により優れるようになる。
本組成物は、JPI−5S−29−2006に準拠した超音波せん断安定性試験において、標準油30mLに超音波を10分間照射した後、40℃における動粘度低下率が25%となる出力電圧を求め、その電圧で試料に超音波を照射したときの100℃動粘度の低下率が20%以下であると、長期間使用した際のせん断安定性により優れるようになる。さらに好ましい100℃動粘度の低下率は15%以下である。なお、同試験における40℃動粘度の低下率の場合は、15%以下が好ましく、10%以下であることがより好ましい。
〔各種の添加剤〕
本組成物には、発明の効果を損なわない範囲で、極圧剤、油性剤、酸化防止剤、防錆剤、腐食防止剤、および消泡剤等の各種添加剤を配合することができる。
極圧剤としては、例えば、硫黄系、リン系、ホウ素系の極圧剤が挙げられる。硫黄系極圧剤としては、硫化オレフィン、硫化油脂、硫化エステル、チオカーボネート類、ジチオカーバメート類、ポリスルフィド類などが挙げられる。リン系極圧剤としては、ジチオリン酸亜鉛、ホスファイト、アルキルまたはアリールアシッドホスフェートあるいはそのアミン塩、トリアルキルまたはトリアリールホスフェートなどが挙げられる。
極圧剤の好ましい配合量は、組成物全量基準で、0.1質量%以上5質量%以下程度の範囲であり、より好ましくは0.5質量%以上3質量%以下の範囲である。
油性剤としては、例えば、脂肪族モノカルボン酸、重合脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、脂肪族モノアルコール、脂肪族モノアミン、脂肪族モノカルボン酸アミド、多価アルコールと脂肪族モノカルボン酸との部分エステル(ソルビタンの部分エステル等)が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
油性剤の配合量は、特に限定されないが、組成物全量基準で、0.01質量%以上5質量%以下の範囲であることが好ましい。
防錆剤としては、例えば、脂肪酸、アルケニルコハク酸ハーフエステル、脂肪酸セッケン、アルキルスルホン酸塩、多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、酸化パラフィン、アルキルポリオキシエチレンエーテルなどが挙げられる。防錆剤の好ましい配合量は、特に限定されないが、組成物全量基準で、0.01質量%以上3質量%以下の範囲である。
腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系腐食防止剤、ベンズイミダゾール系腐食防止剤、ベンゾチアゾール系腐食防止剤、チアジアゾール系腐食防止剤などが挙げられる。腐食防止剤の好ましい配合量は、特に限定されないが、組成物全量基準で、0.01質量%以上1質量%以下の範囲である。
消泡剤としては、例えば、シリコーン系化合物、エステル系化合物などが挙げられる。消泡剤の好ましい配合量は、特に限定されないが、組成物全量基準で、1質量ppm以上5000質量ppm以下の範囲である。
本組成物は、高粘度指数であって、低温流動性に優れ、せん断安定性に優れるとともに引火点も高い。それ故、本発明の潤滑油組成物は、特にトラクター等の農業機械用として好適である。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。なお、各例における基油および潤滑油組成物(試料油)の性状および性能は以下のような方法で求めた。
(1)40℃および100℃における動粘度
JIS K2283に記載の方法に準拠して、40℃および100℃における動粘度(単位:mm/s)を測定した。
(2)粘度指数
JIS K2283に記載の方法に準拠して、粘度指数を算出した。
(3)%CA、%CN、%CP
環分析n−d−M法により測定した。
(4)BF粘度(−20℃、−40℃)
JPI−5S−26−85に準拠して測定した。
(5)流動点
JIS K 2269に準拠して測定した。
(6)カルシウム(Ca)およびリン(P)の含有量
JPI−5S−38−92に準拠して測定した。
(7)塩基価
JIS K2501に準拠して測定した。塩基価については、塩酸法と過塩素酸法により各々求めた。
(8)せん断安定性(超音波せん断安定性試験)
JPI−5S−29−2006に準拠して試験を行い、標準油30mLに超音波を10分間照射した後、40℃における動粘度低下率が25%となる出力電圧を求め、その電圧で試料に超音波を照射したときの試験前後の100℃動粘度および40℃動粘度から、各々の動粘度の低下率(%)を算出した。
[実施例1〜4、比較例1〜4]
基油(表1参照)および各種添加剤を用いて、表2に示す潤滑油組成物(試料油)を調製した。各試料油の評価結果を表2に示す。
Figure 0006219203
鉱油A〜Fはいずれも鉱油であり、合成油AはPAO(ポリアルファオレフィン)である。ここで、鉱油A、B、Cおよび合成油Aが本発明の基油1に相当し、鉱油Dが本発明の基油2に相当する。
Figure 0006219203
1)PMA−a:ポリメタクリレート(Mw=1.7×10) (PMA1)
2)PMA−b:ポリメタクリレート(Mw=3.2×10) (PMA3)
3)PMA−c:ポリメタクリレート(Mw=5.5×10
4)PMA−d:ポリメタクリレート(Mw=5.0×10) (PMA2)
5)OCP:オレフィン共重合体(Mw=2.8×10
6)添加剤パッケージ:トラクター油用添加剤パッケージ
7)金属系清浄剤:Caサリシレート(塩酸法塩基価:164mgKOH/g)
8)消泡剤:シリコーン系
[評価結果]
表2に示した結果から明らかなように、実施例1〜4の試料油(本発明の農業機械用潤滑油組成物)は、高粘度指数であって、低温流動性に優れ、せん断安定性に優れるとともに引火点も高い。特に、せん断安定性試験で100℃における粘度の低下率がいずれも15%以下であることは特筆に値する。それ故、本発明の農業機械用潤滑油組成物は、特にトラクターやコンバイン等に好適であることが理解できる。
一方、比較例1〜4の試料油は、本発明の構成のいずれかを欠いているため、本発明の課題のすべてを満足させることはできない。特に、せん断安定性試験で100℃における粘度の低下率がいずれも15%を超えている。

Claims (8)

  1. 100℃動粘度が3.5mm/s以上5.5mm/s以下であり、粘度指数が120以上であり、%CPが75以上である基油を含む農業機械用潤滑油組成物であって、
    質量平均分子量が1×10以上3×10以下であるポリメタクリレート1と、
    質量平均分子量が4×10以上7×10以下であるポリメタクリレート2とを配合してなり、
    当該組成物の粘度指数が201以上であり、
    前記ポリメタクリレート1と前記ポリメタクリレート2との配合比率(ポリメタクリレート1/ポリメタクリレート2)が0.5〜200である
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  2. 請求項1に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    当該組成物が下記(a)から(g)までのうち少なくともいずれかを満たす
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
    (a)40℃動粘度が33mm/s以上37mm/s以下
    (b)100℃動粘度が7mm/s以上9mm/s以下
    (d)流動点が−40℃以下
    (e)BF粘度(−20℃)が2Pa・s以下
    (f)BF粘度(−40℃)が20Pa・s以下
    (g)超音波せん断安定性試験における100℃動粘度の低下率が20%以下
  3. 請求項1または請求項2に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    さらに、100℃動粘度が10mm/s以上12mm/s以下であり、粘度指数が100以上115以下であり、%CPが65以上85以下である基油を含む
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    さらに、質量平均分子量が1×10以上3.9×10以下であるポリメタクリレート3を配合してなる
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    さらに、塩酸法による塩基価が150mgKOH/g以上180mgKOH/g以下で
    ある金属系清浄剤を配合してなる
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  6. 請求項5に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    前記金属系清浄剤が金属サリシレート、金属フェネートおよび金属スルホネートの少なくともいずれかである
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  7. 請求項6に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    前記金属系清浄剤がアルカリ土類金属系清浄剤である
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
  8. 請求項7に記載の農業機械用潤滑油組成物において、
    前記アルカリ土類金属がCaである
    ことを特徴とする農業機械用潤滑油組成物。
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