JP6218338B2 - 光ビームのスペクトルを分析するための分光計 - Google Patents

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Description

本発明は、光学測定の分野に関する。
より具体的には、それは、光ビームの偏光状態がどのようなものであるかに関わらず、光ビーム又は光源のスペクトルを分析するための高回折効率の分光計に関する。
本発明は、広いスペクトル帯域にわたって高い分光計効率が望ましい時に特に有利な応用を見出すものである。
光学測定において、分光測定は、上流光ビームのスペクトルをそれが光源から直接に到着するか又は光源によって照明された物体から到着するかに関わらず分析し、そこからこの光源又はこの物体のある一定の特性を推定することにある技術である。
分光計は、複数の波長を含むスペクトルに対してそのような分析を実施することを可能にする光学計器である。
一般的に、分光計は、上流光ビームを通すようになった入口スリットと、複数の波長に従って入射光ビームを角度的に分散させるようになった角度分散手段とを含むことは当業者によって公知である。
例えば、ラマン分光測定又は近赤外線分光測定に関する多くの用途において、分光計の出口で、検出手段で、又は出口スリットで、スペクトル分析のために有効に利用可能な光の量は少ない。その結果、高速かつ正確な測定が、困難である場合がある。
従って、広いスペクトル帯域にわたって非常に高い効率を有すると考えられる角度分散手段を有する分光計は、入口スリットから検出手段又は出口スリットまで上流光ビームの全ての光子を最小の損失で搬送することを可能にするであろう。これは、上流光ビームスペクトルの分析に関して分光計のより高い高速性及びより良い測定精度を提供すると考えられる。
文献US2010/0225856A1及びUS2010/0225876A1からは、例えば、特に紫外、可視、及び赤外線波長の領域において広域スペクトル帯域にわたって回折次数+1及び−1における非常に高い回折効率を有する少なくとも1つの偏光−分離回折格子を含む角度分散手段が公知である。
文献US2010/0225856A1及びUS2010/0225876A1は、そのような偏光−分離回折格子が、いずれの偏光状態を有する入射光ビームも0次で回折されたビーム、+1次で回折されたビーム、及び/又は−1次で回折されたビームに回折させることを教示している。
同じこれらの文献により、偏光−分離回折格子は、以下の特性を有する。
−回折次数+1における回折効率と回折次数−1における回折効率との和は非常に高く、典型的に90%よりも高い。
−回折次数+1及び回折次数−1で回折された光ビームの相対強度は、入射光ビームの偏光状態の関数であり、かつ入射光ビームの偏光状態に従って回折次数+1及び回折次数−1で回折された光ビームの全強度の0%と100%の間で変えることができる。
特に、文献WO 2010/042089に記載されているように、入射光ビームが円形偏光状態を有する時に、回折次数+1又は回折次数−1における回折効率は、100%に近い。
しかし、分光計は、一般的に、回折次数0を除く単一の回折次数が上流光ビームの分析に対して利用されるように設計される。
従って、上流光ビームのスペクトルを分析するために偏光−分離回折格子を使用する分光計は、上流光ビームの偏光状態に従ってほぼゼロの効率を有する場合があり、従って、上流光ビームの分析のための回折次数の利用が効率的であるように最適化された他の角度分散手段を使用する従来の分光計よりも有利性が低い。
それにも関わらず、文献「偏光非依存液晶同調光学フィルタを使用する小型分光計(Compact Spectrophotometer using polarization−independent liquid crystal tunable optical filters)」(E.Nicolescu他、Imaging Spectrometry XII、SPIE会報、第6661巻、第666105号、2007年)からは、上流光ビームの偏光状態に対して殆ど感受性のない分光計が公知である。しかし、一連のいくつかの偏光−分離回折格子を含むそのような分光計は、実施することが困難である。
US2010/0225856A1 US2010/0225876A1 WO 2010/042089
「偏光非依存液晶同調光学フィルタを使用する小型分光計(Compact Spectrophotometer using polarization−independent liquid crystal tunable optical filters)」(E.Nicolescu他、Imaging Spectrometry XII、SPIE会報、第6661巻、第666105号、2007年)
上述の従来技術の欠点を是正するために、本発明は、広域スペクトル帯域にわたって偏光−分離回折格子の非常に高い回折効率を利用することを可能にする分光計を提案する。
その目的に対して、本発明は、上流光ビームを通すようになった入口スリットと、複数の波長に従って調整された光ビームを複数の回折光ビームに角度的に分散させるようになった固定又は可動とすることができる角度分散手段とを含む上流光ビームのスペクトルを分析するための分光計に関する。
本発明により、角度分散手段は、複数の波長に対して、調整光ビームが、円である予め決められた調整偏光状態を有するときに、調整光ビームを回折次数+1又は回折次数−1のいずれかである偏光−分離回折格子の同じ特定の回折次数で複数の回折光ビームに回折させるようになった少なくとも1つの偏光−分離回折格子を含み、分光計は、入口スリットと角度分散手段の間に配置され、かつ複数の波長に対して、上流光ビームの偏光状態を修正して予め決められた調整偏光状態に従って調整された光ビームを発生させるようになった偏光−修正手段を更に含み、偏光−修正手段は、複数の波長に対して、互いに直交する偏光状態を有する第1の分離光ビームと第2の分離光ビームを上流光ビームから発生させるようになった偏光−分離手段と、複数の波長に対して、第1の分離光ビームから第1の調整偏光光ビーム及び第2の分離光ビームから第2の調整偏光光ビームを発生させるようになった偏光−調整手段であって、第1の調整偏光光ビームと第2の調整偏光光ビームが、同じ偏光状態を有し、第1の調整偏光光ビームと第2の調整偏光光ビームが、同じ偏光状態を有する調整光ビームを形成する上記偏光−調整手段とを含む。
本発明による分光計は、従って、偏光−分離回折格子を上流光ビームの偏光を修正するための手段と組み合わせて使用する。
回折格子は、調整光ビームが明確に決定された円形調整偏光状態を有する場合に、回折次数+1又は回折次数−1のいずれかで非常に広いスペクトル帯域にわたって非常に高い効率で調整光ビームを回折光ビームに回折させるように設計することができる。
偏光−修正手段は、次に、偏光−分離手段及び偏光−調整手段により、上流光ビームの偏光状態がどのようなものであるかに関わらず、この明確に決定された円形調整偏光状態に従って調整光ビームの偏光状態を準備することを可能にする。
実際に、上流光ビームの偏光状態がどのようなものであるかに関わらず、上流光ビームは、2つの調整偏光光ビームが調整光ビームと同じ円形偏光状態を有するように、各々が偏光−調整手段によって処理された直交偏光の2つの分離光ビームに偏光−分離手段によって分離される。
従って、本発明による分光計は、次数+1又は次数−1のいずれかである決定された回折次数で、かつ上流光ビームの偏光状態がどのようなものであるかに関わらず、偏光−分離回折格子の非常に高い効率を利用することを可能にする。
有利なことに、本発明は、広域スペクトル帯域にわたって偏光−分離回折格子の非常に高い効率を利用することを可能にする。
更に、本発明による分光計の他の有利かつ非限定的特性は以下の通りである。
−分光計は、複数の波長の各波長に対して、複数の回折光ビームの光強度を測定し、かつ上流光ビームのスペクトルを表す信号を送出するようになった検出手段を含み、
−分光計は、複数の波長の関数として角度的に回折された複数の回折光ビームをフォーカスするための手段であって、フォーカス手段が、複数の波長の各波長に対して、複数の回折光ビームを像平面上又は検出手段上にフォーカスするようになった上記フォーカスするための手段を含み、
−偏光−調整手段は、複数の波長に対して、複数の波長で第1の分離光ビームから第1の調整偏光光ビームを発生させるようになった第1の光学偏光−調整器構成要素と、複数の波長に対して、複数の波長で第2の分離光ビームから第2の調整偏光光ビームを発生させるようになった第2の光学偏光−調整器構成要素とを含み、
−偏光−分離手段は、入口で上流光ビームを捕捉し、それを出口で上流光ビームから第1の分離光ビームと第2の分離光ビームを複数の波長に対して発生させるようになった少なくとも1つの光学偏光−分離器構成要素に向けて誘導するようになった第1の光学系を含み、
−第1の光学系は、上流光ビームの光線が、第1の光学系の出口で全て互いに平行であるように配置され、偏光−分離手段はまた、複数の波長に対して、一方で第1の分離光ビームを入口で捕捉してそれを第1の光学偏光−調整器構成要素上にフォーカスし、他方で第2の分離偏光光ビームを捕捉してそれを第2の光学偏光−調整器構成要素上にフォーカスするようになった第2の光学系を含み、
−光学偏光−分離器構成要素は、第1の分離光ビームと第2の分離光ビームが直交直線偏光状態を有するように構成されたウォラストンプリズム、ロションプリズム、セナルモンプリズム、又はビーム変位器プリズムを含み、第1の光学偏光−調整器構成要素は、第1の遅軸を有する第1の4分の1波長遅延板を含み、第2の光学偏光−調整器構成要素は、第1の遅軸に対して垂直な第2の遅軸を有する第2の4分の1波長遅延板を含み、
−光学偏光−分離器構成要素は、別の偏光−分離回折格子を含み、これは、複数の波長に対して、他方の偏光−分離回折格子の回折次数+1又は回折次数−1のいずれかである第1の回折次数で回折され、かつ第1の円形偏光状態を有する第1の分離光ビームと、他方の偏光−分離回折格子の回折次数+1又は回折次数−1のいずれかであり、第1の回折次数とは異なる第2の回折次数で回折され、かつ第1の偏光状態に対して直交する第2の円形偏光状態を有する第2の分離光ビームとに上流光ビームを回折させるようになっており、
−第1の光学偏光−調整器構成要素は、第1の光学偏光−調整器構成要素を通過する第1の分離光ビームの偏光状態を逆転させる2分の1波長遅延板を含み、第2の光学偏光−調整器構成要素は、第2の光学偏光−調整器構成要素を通過する第2の分離光ビームの偏光状態を修正しない平行面中立板を含み、
−分光計は、加算又は減算構成でカスケードされた複数の分散段を含み、
−有利なことに、例えばツェルニー ターナー構成において、偏光−分離回折格子は、多チャネル検出器の中心波長又は単一チャネル検出器のスリットの出口での波長のいずれかを調節するために回転移動可能に装着され、
−角度分散手段は、調整光ビームを捕捉する入口面と偏光−分離回折格子が配置された出口面とを有するプリズムを含み、
−検出手段は、多チャネル検出器を含み
−検出手段は、スリットと単一チャネル検出器とを含む。
図面を参照して本発明のいくつかの実施形態をより詳細に説明する。
偏光−修正手段の概略図である。 図1のデバイスの変形による偏光−修正手段の概略図である。 図1のデバイスの別の変形による偏光−修正手段の概略図である。 ツェルニー−ターナータイプの構成にある第1の実施形態による分光計の概略図である。 多格子ターレットを含む第1の実施形態の変形による分光計の概略図である。 第2の実施形態による分光計の概略図である。 透過で作動する偏光−分離回折格子を有する第3の実施形態による分光計の概略図である。 プリズムの傾斜面上に置かれた偏光−分離回折格子を有する第3の実施形態の変形による分光計の概略図である。 減算構成にある2つの分散段を含む二重単色光分光器の概略図である。 加算構成にある2つの分散段を含む二重単色光分光器の概略図である。 減算構成にある3つの分散段を含む三重単色光分光器の概略図である。 加算構成にある3つの分散段を含む三重単色光分光器の概略図である。
図4から図12には、上流光ビーム1のスペクトルを分析するか(図4から図8に図示の実施形態の場合)、又は上流光ビーム1のスペクトルの一部分を選択するか(図9から図12に図示の実施形態の場合)のいずれかのための本発明による分光計100;200;300;500;600の異なる実施形態を示している。この第2の場合に、それは、一般的に「単色光分光器」に関して説明している。
限定することなく、図1から図12では、上流光ビーム1は偏光されておらず、すなわち、あらゆる偏光状態を有すると考えられたい。実際に、上流光ビーム1の偏光状態の事前把握が行われないことで、この場合はそれ程限定的ではない。更に、上流光ビーム1の偏光状態が事前に不明であることに向けた本発明の着眼点は、実施例から理解されるであろう。
一般的に、更に図4から図12にも示すように、本発明による分光計100;200;300;500;600の異なる実施形態は、第1に、入口スリット101を含む。
本明細書では、入口スリット101は、その平面に対して垂直な光軸A1上に中心がある矩形形状の平面スリットである。
異なる実施形態において、上流光ビーム1は、光線円錐体で形成された発散光ビームであり、この円錐体は、光軸A1に関する回転円錐体であり、入口スリット101の中心を頂点とすると考えられたい。
このように配置された入口スリット101は、上流光ビーム1を通す。
本発明により、図4から図12に示す分光計100;200;300;500;600の異なる実施形態は、以下で図1から図3に示す例に関して詳細に説明する偏光−修正手段1100を含む。
偏光−修正手段1100は、入口で入口スリット101を通して上流光ビーム1を受け入れ、同じく発散光ビームである調整光ビーム20を出口で発生させる。
これらの偏光−修正手段1100は、入口スリット101の下流で、入口スリット101と、特に固定されたか又は回転運動で移動することができる角度分散手段を含む分光計100;200;300;500;600の異なる光学要素との間に配置される。
図4、図5、及び図9から図12に示す特定の実施形態の分光計100、500、600では、角度分散手段は、特に、平面であって反射で作動する少なくとも1つの偏光−分離回折格子130,231;531Aを含む。
図6に示す別の特定の実施形態の分光計200では、角度分散手段は、形状が凹であって反射で作動する偏光−分離回折格子260を含む。
図7及び図8に示す最後の特定の実施形態の分光計300では、角度分散手段は、平面であって透過で作動する少なくとも1つの偏光−分離回折格子330、432を含む。
角度分散手段は、偏光−調整光ビーム20を捕捉する。
次いで、角度分散手段は、調整光ビーム20を波長の関数として角度的に分散させる。
簡略化の目的又は本発明の例を示す目的で、本説明の以下の部分では、光強度が非ゼロである上流光ビーム1のスペクトルの1つ、2つ、又は3つの特定の波長を考えられたい。
これら3つの特定の波長をλ1、λ2、及びλ3で表している。
この考察は決して限定的ではなく、例えば、連続スペクトル、離散スペクトル、帯域スペクトル、線スペクトル、又は全てのこれらのタイプのスペクトルの組合せ、又はそのスペクトル範囲とすることができる上流光ビーム1のスペクトルの厳密な特質を仮定しない。
それによって角度分散手段は、波長λ1、λ2、及びλ3で調整された光ビーム20から波長λ1で回折された光ビーム31と、波長λ1で回折された光ビーム31から角度分離された波長λ2で回折された光ビーム32と、波長λ1で回折された光ビーム31及び波長λ2で回折された光ビーム32から角度分離された波長λ3で回折された光ビーム33とを発生させることは理解されるものとする。
図4、図5、及び図7から図12に示す本発明のある一定の特定の実施形態において、分光計100;300;500;600は、調整光ビーム20を平行光ビームに変換する平行化手段120;320;520を更に含み、それによって調整光ビーム20の全ての光線は、平行化手段120;320の下流で平行であり、平面偏光−分離回折格子130,231;330,432;531A上に同じ入射角で入射するようになる。
図4から図12に示す本発明の異なる実施形態において、分光計100;200;300;500;600は、フォーカス手段140;260;340;540を含む。
回折光ビーム31,32,33の光路上に配置されたフォーカス手段140;260;340;540は、各波長λ1、λ2、λ3それぞれに関する回折光ビーム31,32,33を像平面にフォーカスする。
図9から図12に示す本発明の特定の実施形態において、回折光ビーム31、32は、像平面505、605上で、像平面505の同じ焦点にフォーカスされるか(図9の場合)、又は像平面505、605の別々の焦点にフォーカスされるか(図10から図12の場合)のいずれかである。
図4から図8に示す本発明の特定の実施形態において、像平面は、検出手段150を受け入れることが意図される。
同じく図4から図8に示すように、3つの回折光ビーム31、32、33は、次いで、像平面上で波長λ1、λ2、λ3の関数として互いから空間的に分離された3つの焦点41、42、43にフォーカスされる。
検出手段150は、焦点41、42、43にフォーカスされる回折光ビーム31、32、33の光強度に感受性があり、次いで、各波長λ1、λ2、λ3に関する回折光ビーム31、32、33の光強度を測定する。
従って、検出手段150は、その後に分析することができる上流光ビーム1のスペクトルを表す信号を送出する。
分光計100;300の異なる上述の要素は、外光に対して不透明なケーシング(図示せず)内に含まれ、入口スリット101は、このケーシングの壁のうちの1つの上に位置する。
ここで偏光−修正手段の例を示す図1から図3を参照して偏光−修正手段1100を以下に説明する。
偏光−修正手段1100は、複数の波長λ1、λ2、λ3に対して、上流光ビーム1の偏光状態を修正し、図1及び2で見られることになるように、円である調整偏光状態を有する調整光ビーム20を発生させる。
この目的で、偏光−修正手段1100は、第1に、偏光−分離手段1110を含む。
同じく図1から図3に示すように、これらの偏光−分離手段1110は、上流光ビーム1を捕捉するため、分光計100;200;300;500;600の入口スリット101の下流に上流光ビーム1の光路に沿って配置されている。
偏光−修正手段1100は、上流光ビーム1からの各波長λ1、λ2、λ3に対して、互いに直交する偏光状態を有する第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12とを発生させる。
更に、偏光−修正手段1100は、偏光−分離手段1110の下流に第1の分離光ビーム11及び第2の分離光ビーム12の光路に沿って配置された偏光−調整手段1120を含み、これらの分離光ビームは、偏光−分離手段1110によって偏光−調整手段1120にフォーカスされる。
次いで、偏光−調整手段1120は、出口で、各波長λ1、λ2、λ3に対して、第1の分離光ビーム11からの第1の調整偏光光ビーム21と、第2の分離光ビーム12からの第2の調整偏光光ビーム22とを発生させる。
本発明により、第1の調整偏光光ビーム21と第2の調整偏光光ビーム22は、円形偏光状態である同じ偏光状態を有し、偏光−調整手段1120の出口での重ね合わせによって調整光ビーム20を形成する。
従って、調整光ビーム20の調整偏光状態は、第1の調整偏光光ビーム21及び第2の調整偏光光ビーム22の円形偏光状態と同一である。
以下では、偏光−分離手段1110が、第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12とを如何に発生させ、偏光−調整手段1120が、調整偏光状態が円である調整光ビーム20を如何に発生させるかを説明する(図1から図3を参照されたい)。
好ましくは、これら3つの例では、偏光−調整手段1120は、第1の光学偏光−調整器構成要素1121と第2の光学偏光−調整器構成要素1122を含む。
本明細書では、第1の光学偏光−調整器構成要素1121と第2の光学偏光−調整器構成要素1122は、並んで位置する平面構成要素である。
図1及び図2の2つの第1の例では、偏光−調整手段1120は、光軸A1上に中心がある出口スリット1101の平面に位置する。
この出口スリット1101は、実在的なものであり、すなわち、偏光−修正手段1100の蓋内の物理的開口を用いて達成されるか、又は仮想的なものであり、すなわち、偏光−分離手段1110を通る入口スリット101の像に対応するかのいずれかである。
第3の例では、偏光−調整手段1120は、偏光−分離手段1110の直後に位置する(以下の詳細を参照されたい)。
第1の光学偏光−調整器構成要素1121は、第1の分離光ビーム11を受光して、各波長λ1、λ2、λ3に対して、それぞれ第1の調整偏光光ビーム21を発生させるように配置され、第2の光学偏光−調整器構成要素1122は、第2の分離光ビーム12を受光して、各波長λ1、λ2、λ3に対して、それぞれ第2の調整偏光光ビーム22を発生させるように配置される。
図1に示す第1の例により、偏光−分離手段1110は、本明細書では発散上流光ビーム1を屈折させる収束レンズを含む第1の光学系1111を含む。
収束レンズ1111の出口で、上流光ビーム1は、光学偏光−分離器構成要素1113に向けて誘導される。
この第1の例では、光学偏光−分離器構成要素1113は、ウォラストンプリズムを含む。
ウォラストンプリズムは、実際に、角度分離されて互いに直交直線偏光状態を有する2つの光線にあらゆる偏光の入射光線を分離する特異性を有する2つのプリズムから形成された平行六面体であることは公知である。
従って、ウォラストンプリズム1113は、各波長λ1、λ2、λ3で、上流光ビーム1から直線偏光状態に従う第1の分離光ビーム11と、第1の分離光ビーム11の偏光状態に対して直交直線偏光状態に従う第2の分離光ビーム12とを発生させる。
変形として、光学偏光−分離器構成要素は、例えば、ロションプリズム、セナルモンプリズムを含むことができる。
別の変形として、この第1の例では、光学偏光−分離器構成要素は、例えば、偏光−分離回折格子を含むことができる。
光学偏光−分離器構成要素1113がウォラストンプリズムを含む図1の第1の例の構成では、第1の光学偏光−調整器構成要素1121は、第1の4分の1波長遅延板を含み、第2の光学偏光−調整器構成要素1122は、第2の4分の1波長遅延板を含む。
遅延板1121、1122は、複屈折結晶で製造された単軸板である。
従って、従来、第1の遅延板1121は、第1の遅軸を有し、第2の遅延板1122は、第2の遅軸を有する。
4分の1波長遅延板が、その遅軸と45°の角度を形成する直線偏光を円形偏光に変換し、この円形偏光の方向は、直線偏光を4分の1波長板の遅軸上にもたらすことによって得られることは光学では公知である。
第1の遅延板1121は、その第1の遅軸が第1の分離光ビーム11の直線偏光軸と45°の角度を形成するようにウォラストンプリズム1113と対して配置される。
第2の遅延板1122は、第2の遅軸が第1の遅軸に対して直交するように第1の遅延板1121に対して向けられる。
そのように向けられて、第2の遅延板1122は、その第2の遅軸も、第1の分離光ビーム11の直線偏光軸に対して直交する第2の分離光ビーム12の直線偏光軸と同じ45°の角度を構成するようにウォラストンプリズム1113に対して配置される。
従って、以下のことが理解される。
−第1の4分の1波長遅延板1121を通る直線偏光状態を有する第1の分離光ビーム11の透過によって発生される第1の調整偏光光ビーム21は、この遅延板の出口で円形偏光状態を有し、
−第2の4分の1波長遅延板1122を通る直線偏光状態を有する第2の分離光ビーム12の透過によって発生される第2の調整偏光光ビーム22は、この遅延板の出口で円形偏光状態を有する。
更に、第1の分離光ビーム11は、第2の分離光ビーム12の偏光状態に対して直交直線偏光状態を有し、第1の遅軸は第2の遅軸に対して直交するので、第1の調整偏光光ビーム21の円形偏光状態と第2の調整偏光光ビーム22の円形偏光状態とは、互いと同一である。
従って、上述したように、第1の調整偏光光ビーム21と第2の調整偏光光ビーム22とで形成される調整光ビーム20は円形偏光状態を有する。
図2に示す第2の例により、偏光−分離手段1110はまた、本明細書では発散上流光ビーム1を屈折させる収束レンズを含む第1の光学系1111を含む。
光軸A1と融合された光軸を有するこの収束レンズ1111は、上流光ビーム1が平行化されるように、すなわち、上流光ビーム1の光線が、収束レンズ1111の出口で互いに対して全て平行であるように、光軸A1に沿って入口スリット101に対して配置される。
次いで、収束レンズ1111の出口で、上流光ビーム1は、本明細書では光学偏光−分離器構成要素1113上に法線入射するようにこの光学偏光−分離器構成要素1113に向けて誘導される。
この第2の例では、光学偏光−分離器構成要素1113は、別の偏光−分離回折格子を含む。
変形として、この第2の例では、光学偏光−分離器構成要素は、例えば、ウォラストンプリズム、ロションプリズム、セナルモンプリズムを含むことができる。
一般的に、回折格子は、入射光ビームを異なる方向に伝播する1つ又はいくつかの回折ビームに回折し、すなわち、回折ビームは、互いから角度分離される。
ここで回折格子の法則に基づいて、0次及び±1次、±2次等の高次の回折次数に言及する。
偏光−分離回折格子は、一般的に、少なくとも1つの液晶回折波長板で形成された平面ホログラフィ構成要素である。
偏光−分離回折格子は、入射光ビームを円形偏光状態及び直交偏光状態にある2つの回折ビームである回折次数+1にある少なくとも1つの回折ビームと回折次数−1にある回折ビームとに回折する特異性を有する。例えば、回折次数+1で回折されたビームが左周り円形偏光状態にある場合に、回折次数−1で回折されたビームは、右周り円形偏光光状態にあり、その逆も同様である。
この特異性は、入射光ビームが非偏光状態又は偏光状態のいずれにあるかに全く関係なく存在する。実際に、入射光線の偏光状態は、回折次数+1及び回折次数+1における光エネルギの分布しか左右しない。
他の偏光−分離回折格子1113は、回折次数+1における回折効率と回折次数−1における回折効率との和が可能な限り100%に近く、一般的には90%よりも高いか又はそれに等しく、又は好ましくは95%よりも高いか又はそれに等しいような回折効率を有するように、少なくとも上流光ビーム1のスペクトルを網羅するスペクトル帯域にわたって作動するように設計される。
このようにして、他の偏光−分離回折格子1113による上流光ビーム1の回折は、このビームの偏光状態がどのようなものであるかに関わらず、非常に高い効率で引き起こされる。
回折次数+1における回折効率と回折次数−1における回折効率との和は、100%に等しくなり得ない。実際に、偏光−分離回折格子上に入射する光の一部分は、反射して戻されるか、吸収されるか、又は散乱されるかして回折されないだけではなく、偏光−分離回折格子上に入射する光の一部分は、回折次数0で回折される。
他の偏光−分離回折格子1113は、収束レンズ1111の下流に配置され、各波長λ1、λ2、λ3に対して、本明細書では他の偏光−分離回折格子1113の回折次数+1である第1の回折次数で回折され、本明細書では左周り円形偏光である第1の円形偏光状態を有する第1の分離光ビーム11と、本明細書では他の偏光−分離回折格子1113の回折次数−1である第2の回折次数で回折され、本明細書では右周り円形偏光であり、第1の偏光状態に対して直交する第2の円形偏光状態を有する第2の分離光ビーム12とに上流光ビーム1を回折する。
この第2の例では、偏光−分離手段1110は、本明細書では光軸A1に融合された光軸を有する第2の収束レンズで形成される第2の光学系1112を更に含む。
この第2の収束レンズ1112は、第1の分離光ビーム11及び第2の分離光ビーム12の光路に沿って他の偏光−分離回折格子1113と偏光−調整手段1120の間に挿入され、これらのビームを捕捉する。
同じく図2に示すように、第2の収束レンズ1112は、各波長λ1、λ2、λ3に対して、第1の分離光ビーム11を第1の光学偏光−調整器構成要素1121上にフォーカスし、第2の分離光ビーム12を第2の光学偏光−調整器構成要素1122上にフォーカスする。
光学偏光−分離器構成要素1113が別の偏光−分離回折格子を含む図2の第2の例の構成では、第1の光学偏光−調整器構成要素1121は、第1の2分の1波長遅延板を含み、第2の光学偏光−調整器構成要素1122は、平行面中立板を含む。
2分の1波長遅延板は、円形偏光を直交円形偏光に変換するか又は「逆転させ」、すなわち、左周り円形偏光は、右周り円形偏光に逆転され、その逆も同様であることは光学では公知である。
それ以外に、平行面中立板は、通過する光ビームの偏光状態を修正することがない透明板であることは理解されるであろう。
従って、以下のことが理解される。
−2分の1波長板1121を通る左周り円形偏光状態を有する第1の分離光ビーム11の透過によって発生される第1の調整偏光光ビーム21は、この2分の1波長板の出口で右周り円形偏光状態を有し、
−4分の1波長中立板1122を通る右周り円形偏光状態を有する第2の分離光ビーム12の透過によって発生される第2の調整偏光光ビーム22は、この中立板の出口で右周り円形偏光状態を有する。
従って、上述したように、第1の調整偏光光ビーム21と第2の調整偏光光ビーム22との重ね合わせで形成される調整光ビーム20は、本明細書では右周り偏光である円形偏光状態を有する。
図3に示す第3の例により、偏光−分離手段1110は、第1の例と類似の第1の光学系1111に加えて、ビーム変位器プリズムを含む光学偏光−分離器構成要素1113を含む。
このビーム変位器プリズム1113は、本明細書では入口面1113Aと、出口面1113Bと、上面1113Cと、上面1113Cと平行な下面1113Dとを有する直線的な平行六面体形状の方解石複屈折結晶で形成される。
入口面1113Aと出口面1113Bは、互いに平行であり、これらの面は、結晶光軸が上面1113C及び下面1113Dと平行な平面内で入口面1113Aと45°の角度を構成するように切断される。
ビーム変位器プリズム1113は、収束レンズ1111によってビーム変位器プリズム1113の入口面1113A上への法線入射に平行化された上流光ビーム1を上流光ビーム1に対して偏角された第1の分離光ビーム11と上流光ビーム1に対して偏角されない第2の分離光ビーム12とに分離する。
ビーム変位器プリズム1113の出口面1113B上での屈折により、第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12は、ビーム変位器プリズム1113から射出して、互いに平行に上流光ビーム1と同じ方向に伝播する2つの平行光ビームを形成する。
ビーム変位器プリズム1113内での伝播により、第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12は、ビーム変位器プリズム1113の出口で互いに対して変位して、重ね合わされない。
光軸A1に沿ったビーム変位器プリズム1113のサイズは、第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12の間の変位が、これらのビームがビーム変位器プリズム1113の出口で互いに重ね合わされないほど十分であるように調節することができる。
従って、光軸A1に沿ったビーム変位器プリズム1113の最小サイズが与えられることになる。
ビーム変位器プリズム1113の出口で、第1の分離光ビーム11と第2の分離光ビーム12は、互いに直交直線偏光状態を有する。
従って、偏光−調整手段1120は、図1に示す第1の例のものと同じであり、かつ調整偏光光ビーム21、22が同一の円形偏光状態を有するように向けられた2つの4分の1波長板1121、1122を含む。
次いで、これらの調整偏光光ビーム21、22は、フォーカスレンズ1130によって出口スリット1101上にフォーカスされ、調整光ビーム20が形成される。
上記により、本発明による分光計100;200;300;500;600が、各波長λ1、λ2、λ3に対して、事前にいずれかの偏光状態を有する上流光ビーム1から円形偏光状態を有する調整光ビーム20を発生させることを可能にすることを説明した。
限定することなく、説明の以下の部分では、調整光ビーム20は、右周り偏光である円形偏光状態を有すると考えられたい。
ここで、本発明による分光計100;300の角度分散手段130;230;330;430の説明から調整光ビーム20の偏光状態のそのような準備の利点が含まれることになる。
実際に、更に本発明により、角度分散手段130;230;330;430は、少なくとも1つの偏光−分離回折格子130,231,232,233;330;432を含む。
この偏光−分離回折格子130,231,232,233;330;432は、図2の他の偏光−分離回折格子1113と同じタイプのものとすることができる。
好ましくは、偏光−分離回折格子130;231,232,233;330;432は、調整光ビーム20が、円である予め決められた偏光状態を有するときに、回折次数+1又は回折次数−1のいずれかとすることができる1つの同じ特定の回折次数において上流光ビーム1のスペクトルにわたって非常に高い回折次数、90%よりも高い回折次数、より好ましくは、95%よりも高い回折効率を有するように設計される。そのように設計された格子によって特定の回折次数で回折された光ビームは、次に、この格子が反射で作動する時に、調整光ビーム20の偏光状態と同一である円形偏光状態を有し、この格子が透過で作動する時に、逆転された円形偏光状態を有する。
限定することなく、本明細書では、偏光−分離回折格子130;231,232,233;330;432は、特定の回折次数が回折次数+1に対応し、回折次数+1で回折された光ビームが、左周り円形偏光である予め決められた偏光状態に従う偏光状態にあるように設計されると考えられたい。
更に、本発明による分光計100;300では、角度分散手段130;230;330;430は、偏光−修正手段1100との組合せで作動し、従って、これらの手段は、上記で考察した例では、調整光ビーム20の調整偏光状態が、偏光−分離回折格子130;231,232,233;330;432が特定の回折次数+1においてより効率的である予め決められた偏光状態に対応するように構成される。
従って、角度分散手段130;230;330;430の偏光−分離回折格子130;231,232,233;330;432は、各波長λ1、λ2、λ3に対して、左周り円形偏光状態を有する調整光ビーム20をこれらの波長にある回折光ビームに回折次数+1において非常に高い効率で回折させることは理解されるであろう。
より厳密には、偏光−分離回折格子130;231,232,233;330;432は、波長λ1において回折された光ビーム31、波長λ2において回折された光ビーム32、波長λ3において回折された光ビーム33に調整光ビーム20を回折させる。
上述したように、分光計100;300が上流光ビーム1のスペクトルを分析することができるように、これらの回折光ビーム31,32,33は、次いで、フォーカス手段140;340及び検出手段150によって利用される。
偏光−修正手段を任意に図1の第1の例のもの又は図2の第2の例のものとすることができる上述の発明の異なる実施形態を以下でより詳細に説明する。
分光計の第1の実施形態
図3には、本発明の第1の実施形態による分光計100を示している。
この分光計100は、公知のいわゆる「ツェルニー−ターナー」タイプの分光計である。
変形として、分光計100は、例えば、「エバート−ファスティー」タイプ、「モンク−ギリーソン」タイプ、又は「リトロー」タイプのものとすることができる。
この構成では、平行化手段120は、偏光−修正手段1100の出口スリット1101の平面に位置する焦点面を有する第1の球面凹ミラーを含む。
そのように配置されて、第1の凹ミラー120は、調整光ビーム20を反射で作動する分光計100の偏光−分離回折格子130上で平行化する。
上述したように、調整光ビーム20は、円である調整偏光状態を有し、偏光−分離回折格子130は、上流光ビーム1の各波長λ1、λ2、λ3に対して、本明細書では回折次数+1である単一回折次数において調整光ビーム20を反射で回折し、それによって平行光線の光ビームである3つの回折光ビーム31,32,33を発生させる。
更にこの構成では、フォーカス手段140は、検出手段150の平面に位置する焦点を有する本明細書では第1の凹ミラー120と同じ第2の球面凹ミラーを含む。
そのように配置されて、第2の凹ミラー140は、回折光ビーム31,32,33を検出手段150上の3つの焦点41,42,43上にそれぞれフォーカスする。
この第1の実施形態において、検出手段150は、本明細書ではCCDセンサの線形アレイで形成され、かつ焦点41,42,43がCCDセンサの線上に位置合わせするように配置された多チャネル検出器を含む。
焦点41,42,43は、多チャネル検出器150が、異なる波長λ1、λ2、λ3で回折された光の強度に関する信号を送出するように、異なるCCDセンサ上に中心が定められる。
これは、上流光ビーム1のスペクトルに属する全ての波長に適用され、この場合に、検出器手段150は、上流光ビーム1の光強度を波長の関数として測定し、そこからそのスペクトルを導出する。
更に、分光計のスペクトル分解能(ナノメートルで表される)は、CCDセンサのサイズ及びその間隔の関数であることは公知である。
変形として、多チャネル検出器は、例えば、CCDセンサ又はフォトダイオードの2次元マトリックスであるフォトダイオードアレイで形成することができる。
別の変形として、検出手段は、スリット及び単一チャネル検出器を含むことができる。スリットは、光学平行化系、偏光−分離回折格子、及び光学フォーカス系による入口スリットの像のものである形状及びサイズを有する。単一チャネル検出器は、単一検出器、例えば、シリコン、ゲルマニウム、InGaAs、InAs、InSb、PbS、PbSe、又はHgCdTeのフォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、光電子増倍管である。
偏光−分離回折格子130の効率は非常に高く、検出手段の焦点41,42,43において測定される回折光ビーム31,32,33の光強度は非常に高く、上流光ビーム1のスペクトルの分析は非常に容易である。
更に、分光計100は、周辺迷光に対して比較的低い感度のみを有する。
最終的に、広域スペクトル帯域を網羅するのに1つの偏光−分離回折格子130しか用いなくてよく、それによって分光計100内に多格子ターレットを挿入することを回避することができる。
分光計の第1の実施形態の変形
図4には、本発明の第1の実施形態の変形による分光計100を示している。
この変形では、分光計100は、本明細書では3つの偏光−分離回折格子231,232,233を含む角度分散手段230を含む。
これら3つの偏光−分離回折格子231,232,233は、そのスペクトル帯域が部分的に重なるように設計される。例えば、第1の偏光−分離回折格子231は、350nmから1000nmにわたるスペクトル帯域を網羅し、第2の偏光−分離回折格子232は、900nmから1800nmにわたるスペクトル帯域を網羅し、第3の偏光−分離回折格子233は、1700nmから2500nmにわたるスペクトル帯域を網羅する。
それによって一方で更に広いスペクトル帯域を網羅すること、かつ他方でそれぞれのスペクトル帯域にわたって更に最適化された効率を有する偏光−分離回折格子231,232,233を有することが可能になる。
3つの偏光−分離回折格子231,232,233は、実際には三角形形状の多格子ターレット230Aの3つの側面上に配置される。この場合に、このターレットの回転により、使用すべき偏光−分離回折格子231,232,233を適切なスペクトル帯域の関数として分光計100内で選択することができる。
分光計100がツェルニー−ターナータイプのものである図4及び図5に示す本発明の第1の実施形態の変形及びその変形として、分光計は、例えば、加算構成又は減算構成でカスケードされた複数の分散段を含むことができる。
この変形により、分散段の各々は、角度分散手段の偏光−分離回折格子と同じ追加の偏光−分離回折格子を含むことができる。
いくつかの段を加算構成でカスケードすることにより、偏光−分離回折格子の使用によって分光計内での全体の透過率を悪化させずに異なる段のスペクトル分散を加算することができる。
いくつかの段を減算構成でカスケードすることにより、分光計を通して優れた透過率を保ちながら、極めて鋭い波長可変フィルタを得ることができる。
分光計の第2の実施形態
図6には、本発明の第2の実施形態による分光計200を示している。
この分光計200は、角度分散手段とフォーカス手段とを合わせた混成光学構成要素260を含む。
この混成光学構成要素260は、本明細書では、調整光ビーム20が、混成光学構成要素260によって検出手段150上に同時に回折及びフォーカスされるように、反射で作動し、平面ではなく、例えば、球面又は凹である形状を有する偏光−分離回折格子で形成される。
この第2の実施形態の構成は、上述の分光計200内に使用される少ない構成要素数に起因して、全体サイズ及び調節に関して特に有利である。
分光計の第3の実施形態
図7には、本発明の第3の実施形態による分光計300を示している。
分光計300の平行化手段320は、偏光−修正手段1100の出口スリット3101の平面に位置する焦点面を有する第1の収束レンズを備えており、この第1のレンズ320は、調整光ビーム20をこの実施形態では透過で作動する分光計300の偏光−分離回折格子330上で平行化する。
フォーカス手段340は、図3に示す分光計100の検出手段150と同じ検出手段350の平面と実質的に融合される焦点面を有する第2の収束レンズを含む。
このように配置されて、第2のレンズ340は、回折光ビーム31,32,33を検出手段350上の3つの焦点41,42,43にフォーカスする。
変形として、有利なことに、平行化手段及びフォーカス手段は、例えば、大きい発散を有する上流光ビームに対して、広域スペクトル帯域にわたって幾何学収差及び色収差を補正することを可能にするいくつかのレンズを有する複雑な光学系を含むことができる。
図5では、分光計300の全ての要素は、例えば、光軸A1のものと同じ方向に沿って位置合わせしないことが認識される。それにも関わらず、ある一定の構成では、例えば、全体サイズの理由から又は結像カメラを分光計に変形することが問題である場合に、「直線的」分光計を有することが有利である場合がある。
分光計の第3の実施形態の変形
次いで、図8に、本発明の第2の実施形態の変形による分光計300を示している。
角度分散手段430は、プリズム431と、図5に示す分光計300の偏光−分離回折格子330と同じ偏光−分離回折格子432とを含む。
プリズム431は、調整光ビーム20の光線が、プリズム431の入口面431A上に法線入射するように光軸A1に対して垂直であり、かつ第1のレンズ320の方向に向けられた入口面431Aと、入口面431Aに対して垂直な底面431Bと、入口面431Aに対面し、それに対して傾斜され、それとプリズム角Aを構成する出口面431Cとを有する直線プリズムである。
有利なことに、プリズム431の異なる面431A,431B,431Cは、反射防止処理される。
図6に示すように、偏光−分離回折格子432は、光学糊を用いて、プリズム431の傾斜出口面431C上にそれと並んで置くように配置される。
変形として、偏光−分離回折格子は、例えば、光学糊を用いて、プリズムの入口面上にそれと並んで置くように配置することができる。
別の変形として、偏光−分離回折格子は、出口面又は入口面上に直接に製造することができる。
プリズム角Aは、本明細書では上流光ビーム1のスペクトルの実質的に中心に位置する波長λ2に関する回折光ビーム32が、光軸A1に従って平行化されるように決定される。
このようにして、第2のレンズ340をその光軸が光軸A1と平行であるように配置することにより、第3の焦点41,42,43は、光軸A1に対して垂直な平面に位置する。この場合に、検出手段150は、光軸A1に従って位置合わせされ、かつ中心が定められる。
従って、プリズム431は、分光計300の異なる要素が、同じ方向に沿って、本明細書では光軸A1に沿って位置合わせするように、偏光−分離回折格子432によって導入されるものを補償することが意図された偏角を導入する。
これは、従って、「直線的」分光計を有することを可能にする。
分光計の他の代替実施形態において、平行化手段及び/又はフォーカス手段は、偏光−修正手段の出口スリットの像を形成するように設計されて配置される。
図1から図3の場合に、偏光−修正手段1100は、第1の調整偏光光ビーム21及び第2の調整偏光光ビーム22が、それぞれ、平行化手段120;320及び/又はフォーカス手段140;260;340によって検出手段150の2つの別個の点に結像され、次いで、検出手段150が、これらの像のそれぞれの強度を別個に測定することができるようなものである。
第1の調整偏光光ビーム21及び第2の調整偏光光ビーム22の各々は、上流光ビーム1の偏光状態の関数である偏光状態を有し、この場合に、偏光−修正手段の構成を把握した上で、この偏光状態から上流光ビーム1の偏光状態を導出することができる。
こうして分光偏光計が得られる。
単色光分光器の第1の実施形態
図9には、本明細書では減算構成でカスケードされる2つの連続分散段500A、500Bを含む第1の単色光分光器500を示している。
単色光分光器500は、入口スリット101と、上述の3つの分光計の実施形態の分光計100,200,300のものと同じ偏光−修正手段1100とを含む。
単色光分光器500は、偏光−修正手段1100から到着する調整光ビーム20を平行化することを可能にする本明細書では第1の凹ミラーで形成された平行化手段520を更に含む。
同様に、単色光分光器500は、第2の分散段500Bから到着する光ビームを像平面505上にフォーカスすることを可能にする第1の凹ミラー520と同じ第2の凹ミラーで形成されたフォーカス手段540を含む。
第1の分散段500A及び第2の分散段500Bは、光ビームに沿って第1の凹ミラー520と第2の凹ミラー540の間に位置する。
図9に示すように、第1の分散段500Aは、反射で作動する第1の偏光−分離回折格子531Aと、第1の凹ミラーと同じ第3の凹ミラー502Aと、第1の平面ミラー503Aとを含む。
第1の偏光−分離回折格子531Aは、単色光分光器500内で、第1の凹ミラー520によって平行化された光ビームを捕捉するように配置される。
次いで、第1の偏光−分離回折格子531Aは、この平行光ビームを波長の関数として回折光ビーム31,32に回折させる。
明瞭化の目的で、図9には、それぞれ波長λ1及びλ2において回折された2つの回折光ビーム31,32しか示していない。
全体サイズの理由から、回折光ビーム31,32は、次いで、第3の凹ミラー502A及び第1の平面ミラー503A上での反射によって折り返される。
第1の分散段500Aの出口及び第2の分散段500Bの上流の回折光ビーム31,32の光路上にフィルタリングスリット501が配置される。
このフィルタリングスリット501は、機能に関して、回折光ビーム31,32を空間的にフィルタリングし、単色光分光器内を伝播する迷光を低減しなければならない。
より一般的には、フィルタリングスリット501は、複数の開口を有して開口サイズ及びそのそれぞれの間隔の関数としていくつかの明確に定められたスペクトル帯域を同時に選択することを可能にするマスクを含むことができる。
変形として、フィルタリングスリットは、複数の開口を有して最終的に複雑なスペクトルフィルタの機能を実施することを可能にする別のタイプのマスクを含むことができる。
第1の分散段500Aと同様に、第2の分散段500Bは、第2の平面ミラー503Bと、第3の凹ミラーと同じ第4の凹ミラー502Bと、第1のものと同じであり、同じく透過で作動する第2の偏光−分離回折格子531Bとを含む。
第2の平面ミラー503Bは、フィルタリングスリット501によってフィルタリングされた回折光ビーム31,32を第4の凹ミラー502Bに向けて反射し、第4の凹ミラー502Bは、回折光ビーム31,32を折り返して、これらのビームを第2の偏光−分離回折格子531Bに向けて誘導する。
次いで、第2の偏光−分離回折格子531Bが、再度回折光ビーム31,32を回折させる。
上述したように、単色光分光器のこの第1の実施形態によれば、2つの分散段500A,500Bは、本明細書では減算構成にある。
これは、単色光分光器500は、第2の分散段500Bが第1の分散段500Aの分散を補償するように構成されることを意味する。
特に、本明細書では、第2の偏光−分離回折格子531Bは、この第2偏光−分離回折格子531B上に入射する回折光ビーム31,32が、第2の偏光−分離回折格子531B上での反射で回折の後に互いに重ね合わされ、平行ビームである射出光ビーム20Aを形成するような向きに配置される。
この目的で、第2の偏光−分離回折格子531Bの向きは、本明細書では偏光−修正手段1100の光軸A1の周りの第1の偏光−分離回折格子531Aの180°の回転によって得られる。
従って、第2の分散段500Aから到着する光ビームは、次いでフォーカス手段540によって像平面505上にフォーカスすることができる。
単色光分光器の第1の実施形態の変形
図10には、本明細書では加算構成でカスケードされた2つの連続分散段500A,500Bを含む第1の単色光分光器500の変形を示している。
この変形は、図9の単色光分光器500と同じ要素を含む。
その一方、第1の単色光分光器500の変形の構成は、第1の偏光−分離回折格子531Aの向きが、第2の偏光−分離回折格子531Bのものと同一であるようなものである。
そのような条件では、第2の偏光−分離回折格子531Bは、第1の偏光−分離回折格子531Aによる回折をもはや補償せず、一方、回折光ビーム31,32が第2の分散段500Bの出口で分離されるようにこれらのビームの分散を2倍にする。
次いで、第2の凹ミラー540が、回折光ビーム31,32を像平面505の2つの別個の焦点にフォーカスする。
単色光分光器の第2の実施形態
図11には、減算構成でカスケードされた第1の分散段600A及び第2の分散段600Bと、簡単な第3の分散段600Cとの3つの連続分散段を含む単色光分光器600の第2の実施形態を示している。
この第2の実施形態において、異なる分散段の上流又は下流に位置する異なる要素は、図9に示す単色光分光器500の第1の実施形態の要素と同一である。
同様に、第1の分散段600Aは、単色光分光器の第1の実施形態の第1の分散段500Aと同一である。
第2の分散段600Bは、単色光分光器500の第1の実施形態の第2の分散段500Bの全ての要素だけではなく、第5の凹ミラー602C及び第4の平面ミラー603Cも含む。
第1の分散段600A及び第2の分散段600Bは、減算構成でカスケードされており、第2の偏光−分離回折格子531B上での回折によって得られるビームは、平行射出光ビーム20Aである。
第1の分散段600Aの場合のように、この平行射出光ビーム20Aは、第5の凹ミラーによって折り返され、次いで、第3の平面ミラー603Cによって反射される。
次いで、ビームは、光路に沿って第2の分散段600Bと第3の分散段600Cの間に位置する第2のフィルタリングスリット601を通過する。
第3の分散段600Cは、本明細書では第5の平面ミラー603Dと、第6の凹ミラー602Dと、非常に高い分散パワーを有することができる線回折格子631Cとを含む従来の分散段である。
変形として、第3の分散段は、例えば、偏光−分離回折格子を含むことができると考えられ、これは、こうして第1の回折格子と同一であると考えられる。
図11に示すような単色光分光器の着眼点は、フィルタリングスリット501の平面内のものと同じ分散を有する(段の焦点が同じ場合に)小さいスペクトル帯域を像平面505内で分散させるが、フィルタリングスリット501の平面及び第2のフィルタリングスリット601内での二重フィルタリングに起因して遥かに低い迷光率しか伴わない単色光分光器を提案することである。
単色光分光器の第2の実施形態の変形
図12には、本明細書では加算構成でカスケードされた2つの連続分散段600A,600Bと、図11に示す単色光分光器600のものと同じ第3の分散段600Cとを含む第2の単色光分光器600の変形を示している。
図12に示す変形による単色光分光器の着眼点は、3つの段の分散を加算し、かつ単一段を用いて得られると考えられるものよりも遥かに低い非常に低い迷光率しか伴わずに3倍も大きい分散を有する大きい分散に達することを可能にする単色光分光器を提案することである。
1 上流光ビーム
20 調整光ビーム
31、32、33 回折光ビーム
100 分光計
101 入口スリット
130 角度分散手段

Claims (12)

  1. −上流光ビーム(1)を通すようになった入口スリット(101)と、
    −調整光ビーム(20)を複数の波長(λ1,λ2,λ3)の関数として複数の回折光ビーム(31,32,33)に角度的に分散させるようになった角度分散手段(130;230;260;330;430;500A,500B;600A,600B,600C)と、
    を含む上流光ビーム(1)のスペクトルを分析するための分光計(100;200;300;500;600)であって、
    前記角度分散手段(130,230;260;330;430;500A,500B;600A,600B)は、前記調整光ビーム(20)が、円である予め決められた調整偏光状態を有するときに、前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して、回折次数+1又は回折次数−1のいずれかである偏光−分離回折格子(130;231,232,233;330;432;531A,531B)の同じ特定の回折次数で該調整光ビーム(20)を前記複数の回折光ビーム(31,32,33)に回折させるようになった少なくとも1つの偏光−分離回折格子(130;231,232,233;330;432;531A,531B)を含み、
    分光計(100;200;300;500;600)が、偏光−修正手段(1100)を含み、該手段は、前記入口スリット(101)と前記角度分散手段(130,230;260;330;430;500A,500B;600A,600B)の間に配置され、かつ前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して前記上流光ビーム(1)の偏光状態を修正し、前記予め決められた調整偏光状態に従う前記調整光ビーム(20)を発生させるようになっており、該偏光−修正手段(1100)は、
    −前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して、互いに直交する偏光状態を有する第1の分離光ビーム(11)と第2の分離光ビーム(12)とを前記上流光ビーム(1)から発生させるようになった偏光−分離手段(1110)と、
    −前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して、前記第1の分離光ビーム(11)から第1の調整偏光光ビーム(21)及び前記第2の分離光ビーム(12)から第2の調整偏光光ビーム(22)を発生させるようになった偏光−調整手段(1120)であって、該第1の調整偏光光ビーム(21)と該第2の調整偏光光ビーム(22)が、円である同じ偏光状態を有し、該第1の調整偏光光ビーム(21)と該第2の調整偏光光ビーム(22)が、該同じ円形偏光状態を有する前記調整光ビーム(20)を形成する前記偏光−調整手段(1120)と
    を含む、
    ことを特徴とする分光計(100;200;300;500;600)。
  2. 前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)の各波長に対して前記複数の回折光ビーム(31,32,33)の光強度を測定し、かつ前記上流光ビーム(1)の前記スペクトルを表す信号を送出するようになった検出手段(150)を含むことを特徴とする請求項1に記載の分光計(100;200;300)。
  3. 前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に従って角度的に回折された前記複数の回折光ビーム(31,32,33)のフォーカス手段(140;260;340;540)であって、該複数の波長(λ1,λ2,λ3)の各波長に対して該複数の回折光ビーム(31,32,33)を像平面(505,605)上又は前記検出手段(150)上にフォーカスするようになった前記フォーカス手段(140;260;340;540)を含むことを特徴とする請求項2に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  4. 前記偏光−調整手段(1120)は、
    −前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して該複数の波長で前記第1の分離光ビーム(11)から前記第1の調整偏光光ビーム(21)を発生させるようになった第1の光学偏光−調整器構成要素(1121)と、
    −前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して該複数の波長で前記第2の分離光ビーム(12)から前記第2の調整偏光光ビーム(22)を発生させるようになった第2の光学偏光−調整器構成要素(1122)と
    を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  5. 前記偏光−分離手段(1110)は、
    −入口で前記上流光ビーム(1)を捕捉し、それを出口で前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して該上流光ビーム(1)から前記第1の分離光ビーム(11)と前記第2の分離光ビーム(12)を発生させるようになった少なくとも1つの光学偏光−分離器構成要素(1113)に向けて誘導するようになった第1の光学系(1111)
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  6. −前記第1の光学系(1111)は、前記上流光ビーム(1)の光線が該第1の光学系(1111)の前記出口で全て互いに平行であるように配置され、
    −前記偏光−分離手段(1110)はまた、前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して、一方で前記第1の分離光ビーム(11)を前記入口で捕捉してそれを前記第1の光学偏光−調整器構成要素(1121)上にフォーカスし、他方で前記第2の分離光ビーム(12)を捕捉してそれを前記第2の光学偏光−調整器構成要素(1122)上にフォーカスするようになった第2の光学系(1112)を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  7. −前記光学偏光−分離器構成要素(1113)は、前記第1の分離光ビーム(11)と前記第2の分離光ビーム(12)が互いに直交する直線偏光状態を有するように構成されたウォラストンプリズム、ロションプリズム、セナルモンプリズム、又はビーム変位器プリズムを含み、
    −前記第1の光学偏光−調整器構成要素(1121)は、第1の遅軸を有する第1の4分の1波長遅延板を含み、前記第2の光学偏光−調整器構成要素(1122)は、該第1の遅軸に対して垂直な第2の遅軸を有する第2の4分の1波長遅延板を含む
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  8. −前記光学偏光−分離器構成要素(1113)は、別の偏光−分離回折格子を含み、該偏光−分離回折格子は、前記複数の波長(λ1,λ2,λ3)に対して、
    −前記他方の偏光−分離回折格子(1113)の回折次数+1又は回折次数−1のいずれかである第1の回折次数で回折され、かつ第1の円形偏光状態を有する前記第1の分離光ビーム(11)に、かつ
    −前記他方の偏光−分離回折格子(1113)の回折次数+1又は回折次数−1のいずれかである前記第1の回折次数とは異なる第2の回折次数で回折され、かつ前記第1の偏光状態に対して直交する第2の円形偏光状態を有する前記第2の分離光ビーム(12)に、
    前記上流光ビーム(1)を回折させるようになっており、
    −前記第1の光学偏光−調整器構成要素(1121)は、前記第1の分離光ビーム(11)の偏光状態を逆転させるように配置された2分の1波長遅延板を含み、前記第2の光学偏光−調整器構成要素(1122)は、前記第2の分離光ビーム(12)の偏光状態を保つようになった平行面中立板を含む
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の分光計(100;200;300;500;600)。
  9. 加算又は減算構成でカスケードされた複数の分散段(500A,500B;600A,600B,600C)を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の分光計(500;600)。
  10. 前記角度分散手段(430)は、前記調整光ビーム(20)を捕捉する入口面(431A)と前記偏光−分離回折格子(432)が配置された出口面(431C)とを有するプリズム(431)を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の分光計(300)。
  11. 前記検出手段(150)は、多チャネル検出器を含むことを特徴とする請求項から請求項10のいずれか1項に記載の分光計(100;200;300)。
  12. 前記検出手段は、スリット及び単一チャネル検出器を含むことを特徴とする請求項から請求項10のいずれか1項に記載の分光計。
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