JP6217814B2 - 配送伝票 - Google Patents
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特には、配達票と貼付票とが伝票用紙に連設され、前記伝票用紙に対して、ラベル基材と粘着層と剥離紙とからなるラベル用紙(タック紙ともいう)が接着層を介して積層された所謂1パートタイプの配送伝票に関し、さらに詳しくは、配送伝票の配達票などの剥離可能な剥離片でも製造中、プリンタでの印字中、輸送などの運用中でも捲れや脱落が生じ難く、また製造から運用における環境の変化でも捲れや脱落が生じ難い配送伝票に関するものである。
(1)本発明の第1の態様は、基材の一方の面には荷物に貼るための粘着層が設けられ、前記基材の他方の面には、少なくとも接着層を介して伝票用紙が設けられ、前記伝票用紙には少なくとも配達票と貼付票とが連設されており、前記配達票は剥離可能な状態で前記基材へ接着層を介して積層された配送伝票において、
前記配達票と前記貼付票との間には伝票用紙を切断するハーフカット部が設けられ、前記ハーフカット部の少なくとも一方の端を剥離開始端部とし、かつ、前記剥離開始端部を含む前記配達票外周の少なくとも2辺に沿って設けられた所定幅の剥離開始領域の接着力をニとし、前記剥離開始端部から剥離して前記配達票を分離する際に、前記配達票が最後に分離する領域である剥離終端領域の接着力をイとし、前記接着力をニとした領域から間隔を開けて設けられ、前記剥離終端領域に向かってコの字状に開放する形状のコの字状部分接着領域の接着力をロとし、前記接着力をニ、ロ、イとした領域を除く領域である剥離中間領域の接着力をハとしたときに、ニ<ハ<ロ≦イの接着力の関係であることを特徴とする配送伝票である。
本発明の第1の態様によれば、荷物に貼られた配送伝票から配達票を容易に分離できるとともに、製造中、プリンタでの印字中、輸送などの運用中、又は製造から運用における環境の変化でも捲れや脱落が生じ難い配送伝票の提供を可能とする。
(2)本発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記ハーフカット部は、複数のアンカットと、複数の小ハーフカットと、を有することを特徴とする配送伝票である。
(3)本発明の第3の態様は、前記第1の態様において、前記ハーフカット部は、複数のアンカットと、複数の小ハーフカットと、前記小ハーフカットから前記剥離開始端部側に傾く斜めカットと、を有することを特徴とする配送伝票である。
ことが好ましい。剥離層13を設けず未塗工部とすると、接着層31が直接伝票用紙11に接するので接着力が強くなる。また、剥離層13を部分的に設ける場合には、剥離層13の占める部分の面積が広い程、接着力が強くなる。そこで、剥離層13の占める部分の面積を変化させることで接着力の強弱を制御すればよい。即ち、伝票用紙11の裏面に剥離層13を形成する際に、配達票101の部分接着領域303及び剥離終端領域307は剥離層13を設けず未塗工部とすることで、接着力が最も強くできる。かつ、剥離中間領域305は剥離層13を全面に設けることで、通常の接着力が維持される。なおかつ、配達票101の外周の前記剥離開始端部71を含む少なくとも2辺の剥離開始領域301は別途、弱接着構造を形成しておけば、接着力をニ<ハ<ロ≦イの接着力の関係とすることができる。
剥離開始領域301は最も接着力を低く設定する。
なお、剥離開始領域301は、ハーフカット部41部分をすべて含むように設け、また、ハーフカット部41部分に斜めカット、アンカット及び小ハーフカットを設けた場合にはこれらのすべて含むように設ける。
しかしながら、剥離終端領域307の接着力が強過ぎると、配達票101を剥離する際に配達票101が破れたり、紙剥けが生じたりするので、剥離終端領域307の幅としては0mmより大きく、4mm程度以下、好ましくは2mm以下が好ましい。
例えば、前記未塗工部を直径0.2mm〜0.5mmのドット状としたり、幅が0.5mmで長さが5mmの矩形を6mmピッチで設けたりした場合には、プリンタで印字の際も配達票101の捲れもなく良好で、しかも、配達票101を容易に分離することができる。
また、幅が0.8mmで長さが5mmの矩形を6mmピッチで未塗工部を設けた場合には、プリンタで印字の際は配達票101の捲れもなく良好であったが、配達票101を40℃90%RHの環境下で分離すると若干紙剥けが生じたが、25℃60%RHの環境下では紙剥けもなく、容易に分離できるので、実用上の問題は少ない。
例えば、伝票用紙11としては、上質紙、NIP用紙、コート紙、アート紙、クラフト紙、複写用紙、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであってもよい。印字適性の点からNIP用紙が好ましい。
伝票用紙11の厚さとしては、印字適性及び取扱性から、20〜200μm程度、好ましくは50〜150μmである。また、伝票用紙11へは必要に応じて、絵柄や説明文などの印刷を施してもよい。
な接着性の低い樹脂のフィルム又は印刷層を使用することが好ましい。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系(共)重合体を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでもよい。また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いてもよい。また、後述する接着層31と剥離性を持つインキを用いた印刷層でもよい。
さらに、所望に応じて、剥離層13には酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていてもよい。
剥離層13,剥離層の部分塗工部32を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜10μmである。
11:伝票用紙
13:剥離層
20:ラベル用紙
21:基材
23:目止層
25:剥離紙
31:接着層
32:剥離層の部分塗工部
33:粘着層
41:ハーフカット部
53:切離部
71:剥離開始端部
101:配達票
103:貼付票
107:リブ部
301:剥離開始領域
303:部分接着領域
304:コの字状部分接着領域
305:剥離中間領域
307:剥離終端領域
311:全面剥離領域
Claims (3)
- 基材の一方の面には荷物に貼るための粘着層が設けられ、前記基材の他方の面には、少なくとも接着層を介して伝票用紙が設けられ、前記伝票用紙には少なくとも配達票と貼付票とが連設されており、前記配達票は剥離可能な状態で前記基材へ接着層を介して積層された配送伝票において、
前記配達票と前記貼付票との間には伝票用紙を切断するハーフカット部が設けられ、
前記ハーフカット部の少なくとも一方の端を剥離開始端部とし、
かつ、前記剥離開始端部を含む前記配達票外周の少なくとも2辺に沿って設けられた所定幅の剥離開始領域の接着力をニとし、
前記剥離開始端部から剥離して前記配達票を分離する際に、前記配達票が最後に分離する領域である剥離終端領域の接着力をイとし、
前記接着力をニとした領域から間隔を開けて設けられ、前記剥離終端領域に向かってコの字状に開放する形状のコの字状部分接着領域の接着力をロとし、
前記接着力をニ、ロ、イとした領域を除く領域である剥離中間領域の接着力をハとしたときに、ニ<ハ<ロ≦イの接着力の関係であることを特徴とする配送伝票。 - 前記ハーフカット部は、複数のアンカットと、複数の小ハーフカットと、を有することを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
- 前記ハーフカット部は、複数のアンカットと、複数の小ハーフカットと、前記小ハーフカットから前記剥離開始端部側に傾く斜めカットと、を有することを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
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- 2016-08-05 JP JP2016154934A patent/JP6217814B2/ja active Active
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