JP6217070B2 - 金属薄板の寸法測定装置及び金属薄板の寸法測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属薄板の寸法測定装置及び金属薄板の寸法測定方法に関する。
例えば有機EL(Electro Luminescence)用の蒸着マスクなどに用いられるメタルマスクは、厚さ数十μm〜数百μmの金属薄板に、所望のパターンにエッチング(穴あけ)加工して開口部を形成することにより作製される。メタルマスクは、取り扱いやすいように、架張された状態で剛性のあるフレームに溶接される。
メタルマスクをフレームに溶接する際の作業不良を削減するために、メタルマスクの各種の寸法、例えば外形寸法、開口部の寸法、開口部のピッチ間隔等が、寸法測定装置を用いて測定されている。
例えば特許文献1(特開2011−237394号公報)には、そのような寸法測定方法の従来例が開示されている。この寸法測定方法は、2次元測長機による測定値の補正方法に関している。
特開2011−237394号公報
しかしながら、特許文献1の寸法測定方法では、載置板に載置された時の金属薄板が湾曲していたり浮き上がったりしていた場合には、測定値のバラツキが大きくなりすぎて、十分な補正が実現できず、測定値の誤差が大きすぎる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、金属薄板の寸法を精度良く測定することのできる金属薄板の寸法測定装置、及び、金属薄板の寸法測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、金属薄板が載置される載置板と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第1保持機構と、 前記一対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与えるようになっている第1引張機構と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第2保持機構と、前記一対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与えるようになっている第2引張機構と、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記載置板に吸着させるようになっている吸着機構と、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する測定機構と、を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定装置である。
本発明によれば、金属薄板は一対の第1保持機構及び一対の第2保持機構によって第1方向及び第2方向について対向する各縁部領域が保持されて第1引張機構及び第2引張機構によって異なる2方向に引っ張られた状態で少なくとも1つの寸法が測定される。したがって、載置板に載置された時の金属薄板が湾曲していたり浮き上がったりしていたとしても、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和された状態で金属薄板の寸法が測定されるため、測定精度が向上する。さらに寸法測定装置の周辺で外乱(振動、風)が生じたとしても、金属薄板の移動が抑制されるため、このことによっても測定精度が向上する。
好ましくは、前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある。この場合、金属薄板には直交する2方向に引張力が与えられるため、金属薄板の二次元的な(平面的な)変形状態の除去ないし緩和が、好適に実現される。
また、好ましくは、前記金属薄板の寸法測定装置は、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第3保持機構と、前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与えるようになっている第3引張機構と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第4保持機構と、前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与えるようになっている第4引張機構と、を更に備えている。この場合、金属薄板には異なる4方向に引張力が与えられるため、金属薄板の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
また、好ましくは、前記測定機構は、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の画像を撮像する測定用カメラと、撮像された画像を処理する画像処理装置と、を有している。この場合、金属薄板の寸法を容易に測定することができる。
また、好ましくは、前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させるようになっている。この場合、金属薄板を載置板に容易に吸着させることができる。
また、好ましくは、前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板とを静電吸着させるようになっている。この場合も、金属薄板を載置板に容易に吸着させることができる。
また、好ましくは、前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板とを磁力により吸着させるようになっている。この場合も、金属薄板を載置板に容易に吸着させることができる。
また、本発明は、金属薄板が載置される載置板と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第1保持機構と、各対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与えるようになっている複数の第1引張機構と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第2保持機構と、各対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与えるようになっている複数の第2引張機構と、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記複数の載置板に吸着させるようになっている複数の吸着機構と、前記複数の載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する測定機構と、を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定装置である。
本発明によれば、金属薄板に第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に(平面的に)引張力が与えられるため、金属薄板の変形状態が各方向において二次元的に除去ないし緩和され、測定精度がより一層向上する。
また、好ましくは、前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある。この場合、金属薄板には直交する2方向に引張力が与えられるため、金属薄板の二次元的な(平面的な)変形状態の除去ないし緩和が、好適に実現される。
また、好ましくは、前記寸法測定装置は、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第3保持機構と、前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与えるようになっている第3引張機構と、前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第4保持機構と、前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与えるようになっている第4引張機構と、を更に備えている。この場合、金属薄板には異なる4方向に引張力が与えられるため、金属薄板の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
また、本発明は、金属薄板を載置板に載置する工程と、一対の第1保持機構によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、一対の第2保持機構によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、第1引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与える工程と、第2引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与える工程と、吸着機構によって前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程と、測定機構によって前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する工程と、を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定方法である。
本発明によれば、金属薄板を一対の第1保持機構及び一対の第2保持機構によって第1方向及び第2方向について対向する各縁部領域を保持して第1引張機構及び第2引張機構によって異なる2方向に引っ張った状態で少なくとも1つの寸法を測定する。したがって、載置板に載置された時の金属薄板が湾曲していたり浮き上がったりしていたとしても、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和された状態で金属薄板の寸法が測定されるため、測定精度が向上する。さらに寸法測定装置の周辺で外乱(振動、風)が生じたとしても、金属薄板の移動が抑制されるため、このことによっても測定精度が向上する。
好ましくは、前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある。この場合、金属薄板には直交する2方向に引張力を与えるため、金属薄板の二次元的な(平面的な)変形状態の除去ないし緩和が、好適に実現される。
また、好ましくは、前記寸法測定方法は、前記吸着させる工程の前に、第3保持機構によって前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、第4保持機構によって前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、第3引張機構によって前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与える工程と、第4引張機構によって前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与える工程と、を更に備えている。この場合、金属薄板に異なる4方向に引張力を与えるため、金属薄板の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
また、好ましくは、前記測定する工程は、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の画像を撮像する工程と、撮像された画像を処理する工程と、を含んでいる。この場合、金属薄板の寸法を容易に測定することができる。
また、好ましくは、本発明の金属薄板の寸法測定方法は、前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程の後に、前記第1引張機構及び前記第2引張機構によって前記金属薄板に対し与えられる前記第1引張力及び前記第2引張力を低減させる工程を更に備えている。この場合、変形状態の除去ないし緩和のために一対の第1保持機構を介して与えられる第1引張力及び一対の第2保持機構を介して与えられる第2引張力と、その後の寸法測定のために当該一対の第1保持機構及び当該一対の第2保持機構を介して与えられる引張力と、を、互いに独立に決定することができるため、測定精度が向上する。
また、好ましくは、前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程において、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させる。この場合、金属薄板を載置板に容易に吸着させることができる。
また、本発明は、金属薄板を載置板に載置する工程と、複数対の第1保持機構の各対によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、複数対の第2保持機構の各対によって前記載置板に載置された前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、複数の第1引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記複数対の第1保持機構の各対の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与える工程と、複数の第2引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記複数対の第2保持機構の各対の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与える工程と、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程と、測定機構によって前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する工程と、を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定方法である。
本発明によれば、金属薄板に第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に(平面的に)引張力を与えるため、金属薄板の変形状態が各方向において二次元的に除去ないし緩和され、測定精度がより一層向上する。
好ましくは、前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある。この場合、金属薄板には直交する2方向に引張力を与えるため、金属薄板の二次元的な(平面的な)変形状態の除去ないし緩和が、好適に実現される。
また、好ましくは、前記寸法測定方法は、前記測定する工程の前に、第3保持機構によって前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、第4保持機構によって前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす対向する第4方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、第3引張機構によって前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与える工程と、第4引張機構によって前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与える工程と、を更に備えている。この場合、金属薄板に異なる4方向に引張力を与えるため、金属薄板の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
また、好ましくは、前記寸法測定方法は、前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程の後に、前記複数の第1引張機構及び前記複数の第2引張機構によって前記金属薄板に対し与えられる前記第1引張力及び前記第2引張力を低減させる工程を更に備えている。この場合、変形状態の除去ないし緩和のために複数対の第1保持機構を介して与えられる第1引張力及び複数対の第2保持機構を介して与えられる第2引張力と、その後の寸法測定のために当該複数対の第1保持機構及び当該複数対の第2保持機構を介して与えられる引張力と、を、互いに独立に決定することができるため、測定精度が向上する。
また、好ましくは、前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程において、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させる。この場合、金属薄板を載置板に容易に吸着させることができる。
本発明によれば、金属薄板は一対の第1保持機構及び一対の第2保持機構によって第1方向及び第2方向について対向する各縁部領域が保持されて第1引張機構及び第2引張機構によって異なる2方向に引っ張られた状態で少なくとも1つの寸法が測定される。したがって、載置板に載置された時の金属薄板が湾曲していたり浮き上がったりしていたとしても、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和された状態で金属薄板の寸法が測定されるため、測定精度が向上する。さらに寸法測定装置の周辺で外乱(振動、風)が生じたとしても、金属薄板の移動が抑制されるため、このことによっても測定精度が向上する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による寸法測定装置を概略的に示す斜視図である。 図2は、寸法測定装置で測定される金属薄板の寸法の例を説明するための概略図である。 図3は、寸法測定装置で測定される金属薄板の寸法の例を説明するための概略図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、を概略的に示す平面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、吸着機構と、を概略的に示す側面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態による寸法測定装置における第1保持機構ないし第2保持機構を概略的に示す側面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態による寸法測定装置における第1引張機構ないし第2引張機構を概略的に示す図であって、(a)は第1引張力ないし第2引張力付与前の状態を示しており、(b)は第1引張力ないし第2引張力付与時の状態を示している。 図8は、本発明の第2の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、第3保持機構と、第3引張機構と、第4保持機構と、第4引張機構と、を概略的に示す平面図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、を概略的に示す平面図である。 図10は、本発明の第4の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、第3保持機構と、第3引張機構と、第4保持機構と、第4引張機構と、を概略的に示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による寸法測定装置を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態の寸法測定装置11は、金属薄板31が載置される載置板21と、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第1保持機構22a,22bと、一対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第1方向に第1引張力を与えるようになっている第1引張機構23と、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第2保持機構42a,42bと、一対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第2方向に第2引張力を与えるようになっている第2引張機構43と、第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の金属薄板31を載置板21に吸着させるようになっている吸着機構41と、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の少なくとも1つの寸法を測定する測定機構13と、を備えている。
本実施の形態においては、載置板21は、図1及び図4に示すように、全体として略長方形であり、第1方向及び第2方向は、それぞれ、略長方形の載置板21の長手方向及び短手方向である。したがって、第1方向と第2方向とは直交関係にある。また、一対の第1保持機構22a,22b及び一対の第2保持機構42a,42bは、それぞれ、載置板21を挟んで第1方向及び第2方向について対向するように配置されている。
本実施の形態においては、測定機構13は、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の画像を撮像する測定用カメラ131と、撮像された画像を処理する画像処理装置132と、を有している。測定用カメラ131は、載置板21に吸着された金属薄板31上を、鉛直方向、水平面内の縦方向及び横方向に移動することができるようになっている。
測定機構13によって測定される金属薄板31の寸法とは、例えば金属薄板31が有機EL用の蒸着マスクなどに用いられるメタルマスクの作製に用いられる場合、図2に示すように、メタルマスク34が作製される領域であるメタルマスク作製領域33の幅aや、各メタルマスク34の横幅bないし縦幅cである。あるいは、図3に示すように、メタルマスク開口部35の横幅dないし縦幅e、メタルマスク開口部35の横方向のピッチ間隔fないし縦方向のピッチ間隔g等である。画像処理の際には、金属薄板31に付された測定マーク32の中心位置を割り出すことによって、各寸法が決定(測定)される。
金属薄板31が載置される載置板21は、図4に示すように、第1方向に直交する方向に延びる縁部である第1載置板縁部212a,212bと、第2方向に直交する方向に延びる縁部である第2載置板縁部212c,212dと、を有している。また、第1載置板縁部212a,212bと、第2載置板縁部212c,212dと、で囲まれた領域内に配置された載置板中央部211を有している。
図4及び図5に示すように、載置板中央部211には、載置板中央部211を表面から裏面へ向けて(図5の上下方向に)貫通するエア吸引孔411が設けられており、載置板中央部211の裏面(図5の下側の面)には、エア吸引孔411を介して載置板21と載置板21に載置された金属薄板31との間のエアを吸引するためのエア吸引部412が設けられている。
このようなエア吸引孔411とエア吸引部412とによって、吸着機構41が構成されている。すなわち、エア吸引部412によって、エア吸引孔411を介して載置板21と載置板21に載置された金属薄板31との間のエアが吸引されることにより、金属薄板31は、載置板21に吸着されるようになっている。
また、本実施例の寸法測定装置11は、金属薄板31が載置板21に十分に吸着されたこと示す信号を検出する吸着信号検出器51が設けられている。
本実施の形態の吸着信号検出器51は、エア吸引孔441とエア吸引部412との間に設けられてエア吸引孔411を介してエア吸引部412に流れるエアの流量を検出する流量計を有しており、エア吸引部412によるエア吸引開始後に当該流量計で検出されたエア流量の値が一定になったとき、金属薄板31が載置板21に十分に吸着されたものと見なして吸着信号を検出するようになっている。すなわち、エア吸引部412によって載置板21と載置板21に載置された金属薄板31との間のエアの吸引が開始されると、金属薄板31は徐々に載置板21に吸着されてエア吸引孔441を徐々に塞ぐ。したがって、エア吸引孔441の開口率が徐々に低下し、これにより、エア吸引孔441を介してエア吸引部412に流れ込むエアの流量も徐々に低下する。その後、金属薄板31が載置板21に十分に吸着されると、エア吸引孔441の開口率が一定となり、エア吸引孔441を介してエア吸引部412に流れ込むエアの流量も一定となる。したがって、前記流量計で検出されたエア流量の値が一定になったとき、金属薄板31が載置板21に十分に吸着されたものと見なすことができる。
図4から明らかなように、第1載置板縁部212a,212bと、後述する第1保持機構22a,22bのクランプ基台221a,221bと、の互いに向き合う各辺は、波状に形成されている。これによって、第1載置板縁部212a,212bと、第1保持機構22a,22bのクランプ基台221a,221bと、が互いに離れた状態となっても、載置板21に載置された金属薄板31が、載置板21から垂れ下がることが抑制される。
同様に、第2載置板縁部212c,212dと、後述する第2保持機構42a,42bのクランプ基台421a,421bと、の互いに向き合う各辺も、波状に形成されている。これにより、第2載置板縁部212c,212dと、第2保持機構42a,42bのクランプ基台421a,421bと、が互いに離れた状態となっても、載置板21に載置された金属薄板31が、載置板21から垂れ下がることが抑制される。
一対の第1保持機構22a,22bが、載置板21の第1方向の両側に、第1載置板縁部212a,212bに対向するように設けられており、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている。
各第1保持機構22a,22bは、図4及び図6に示すように、クランプ基台221a,221bと、クランプ基台221a,221bと共同して金属薄板31を挟むクランプ部222と、クランプ部222をクランプ基台221a,221bに対して押圧する押圧レバー223と、押圧レバー223に押圧力を提供するようになっているワッシャー224及びコイルバネ225と、を有している。
第1保持機構22a,22bは、それぞれ、第1方向に延びるように設けられたレール61a,61b上に摺動可能に載置されている。
図4に戻って、一方の第1保持機構22aの載置板21とは反対の側に、一対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第1方向に第1引張力を与えるための第1引張機構23が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第1引張機構23は、図7に示すように、一方の第1保持機構22aに固定された引張牽引部231と、引張牽引部231によって金属薄板31に対して与えられる第1引張力を検出することができるロードセル71と、ロードセル71を介して引張牽引部231に接続された引張牽引アーム232と、引張牽引アーム232を押すことによって引張牽引部231を図4の左方向に(一対の第1保持機構22a,22bを互いに離すように)移動させることができるエアシリンダ233と、を有している。
エアシリンダ233は、レール61aの第1引張機構23側の端部に固定されていて、エアシリンダ233が伸長することによって一方の第1保持機構22aとは反対の方向(図7の左方向)に移動可能なエアシリンダヘッド234を有している。
引張牽引アーム232は、図4に示すような湾曲形状を有すると共に、一方の端部がエアシリンダヘッド234に当接され、エアシリンダ233が伸長してエアシリンダヘッド234が移動すると、図4の左側に押されるようになっている。
引張牽引部231は、ロードセル71を介して引張牽引アーム232の他方の端部に接続されており、エアシリンダヘッド234の移動に伴って、レール61aの第1引張機構23側の端部(エアシリンダ233の固定部)を基点にして、図4の左側に移動されるようになっている。
ロードセル71は、一方の端部(図4の上側の端部)が引張牽引アーム232に、他方の端部(図4の下側の端部)が引張牽引部231に接続されており、引張牽引アーム232によって引張牽引部231に与えられる引張力、したがって引張牽引部231によって金属薄板31に対して第1方向に与えられる第1引張力、を検出することができるようになっている。
図4に戻って、本実施の形態の寸法測定装置11には、他方の第1保持機構22bの載置板21とは反対の側に、一対の第1保持機構22a,22bによって保持されて第1引張機構23によって第1方向に第1引張力が与えられた金属薄板31を第1方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第1引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第1揺動機構24が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第1揺動機構24は、他方の第1保持機構22bに固定された揺動牽引部241と、揺動牽引部241を第1方向(図4の左右方向)に揺動させることができるマイクロメータ243と、を有している。
マイクロメータ243は、レール61bに固定されており、マイクロメータ243が伸長及び縮退することによって第1方向(図4の左右方向)に揺動可能なマイクロメータヘッド244を有している。
揺動牽引部241は、図4に示すような湾曲形状を有すると共にマイクロメータヘッド244に当接される揺動牽引アーム242と一体になっており、マイクロメータヘッド244の揺動に伴って、レール61b上のマイクロメータ243の固定部を基点にして同様に揺動されるようになっている。
一対の第2保持機構42a,42bが、載置板21の第2方向の両側に、第2載置板縁部212c,212dに対向するように設けられており、載置板21上に載置される金属薄板31の第2方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている。
各第2保持機構42a,42bは、図4及び図6に示すように、クランプ基台421a,421bと、クランプ基台421a,421bと共同して金属薄板31を挟むクランプ部422と、クランプ部422をクランプ基台421a,421bに対して押圧する押圧レバー423と、押圧レバー423に押圧力を提供するようになっているワッシャー424及びコイルバネ425と、を有している。
第2保持機構42a,42bは、それぞれ、第2方向に延びるように設けられたレール62a,62b上に摺動可能に載置されている。
図4に戻って、一方の第2保持機構42aの載置板21とは反対の側に、一対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第2方向に第2引張力を与えるための第2引張機構43が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第2引張機構43は、図7に示すように、一方の第2保持機構42aに固定された引張牽引部431と、引張牽引部431によって金属薄板31に対して第2方向に与えられる第2引張力を検出することができるロードセル72と、ロードセル72を介して引張牽引部431に接続された引張牽引アーム432と、引張牽引アーム432を押すことによって引張牽引部431を図4の下方向に(一対の第2保持機構42a,42bを互いに離すように)移動させることができるエアシリンダ433と、を有している。
エアシリンダ433は、レール62aの第2引張機構43側の端部に固定されていて、エアシリンダ433が伸長することによって一方の第2保持機構42aとは反対の方向(図7の左方向)に移動可能なエアシリンダヘッド434を有している。
引張牽引アーム432は、図4に示すような湾曲形状を有すると共に、一方の端部がエアシリンダヘッド434に当接され、エアシリンダ433が伸長してエアシリンダヘッド434が移動すると、図4の下方向に押されるようになっている。
引張牽引部431は、ロードセル72を介して引張牽引アーム432の他方の端部に接続されており、エアシリンダヘッド434の移動に伴って、レール62aの第2引張機構43側の端部(エアシリンダ433の固定部)を基点にして、図4の下方向に移動されるようになっている。
ロードセル72は、一方の端部(図4の左側の端部)が引張牽引アーム432に、他方の端部(図4の右側の端部)が引張牽引部431に接続されており、引張牽引アーム432によって引張牽引部431に与えられる引張力、したがって引張牽引部431によって金属薄板31に対して第2方向に与えられる第2引張力、を検出することができるようになっている。
図4に戻って、本実施の形態の寸法測定装置11には、他方の保持機構42bの載置板21とは反対の側に、一対の第2保持機構42a,42bによって保持されて引張機構43によって第2方向に第2引張力が与えられた金属薄板31を第2方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第2引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第2揺動機構44が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第2揺動機構44は、他方の第2保持機構42bに固定された揺動牽引部441と、揺動牽引部441を第2方向(図4の上下方向)に揺動させることができるマイクロメータ443と、を有している。
マイクロメータ443は、レール62bに固定されており、マイクロメータ443が伸長及び縮退することによって載置板21の第2方向(図4の上下方向)に揺動可能なマイクロメータヘッド444を有している。
揺動牽引部441は、図4に示すような湾曲形状を有すると共にマイクロメータヘッド444に当接される揺動牽引アーム442と一体になっており、マイクロメータヘッド444の揺動に伴って、レール62b上のマイクロメータ443の固定部を基点にして同様に揺動されるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、金属薄板31が載置板21に載置される際には、第1引張機構23のエアシリンダヘッド234と引張牽引アーム232とが当接されており、第2引張機構43のエアシリンダヘッド434と引張牽引アーム432とが当接されている。更に、第1揺動機構24のマイクロメータヘッド244と揺動牽引アーム242とが当接されており、第2揺動機構44のマイクロメータヘッド444と揺動牽引アーム442とが当接されている。
そして、金属薄板31が載置板21上に載置されると、金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域が一対の第1保持機構22a,22bによって保持される。具体的には、各第1保持機構22a,22bにおいて、ワッシャー224及びバネ225によって押圧レバー223に押圧力が提供され、押圧レバー223によってクランプ部222がクランプ基台221a,221bに対して押圧されることにより、クランプ基台221a,221bとクランプ部222との間に金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域が挟まれて保持される。
更に、金属薄板31の第2方向について対向する各縁部領域が一対の第2保持機構42a,42bによって保持される。具体的には、各第2保持機構42a,42bにおいて、ワッシャー424及びバネ425によって押圧レバー423に押圧力が提供され、押圧レバー423によってクランプ部422がクランプ基台421a,421bに対して押圧されることにより、クランプ基台421a,421bとクランプ部422との間に金属薄板31の第2方向について対向する各縁部領域が挟まれて保持される。
金属薄板31が一対の第1保持機構22a,22b及び一対の第2保持機構42a,42bによって保持されると、第1引張機構23によって一対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離が拡げられ、金属薄板31に第1方向に第1引張力が与えられる。同時に、第2引張機構43によって一対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離が拡げられ、金属薄板31に第1方向に直交する第2方向に第2引張力が与えられる。これにより、載置板21に載置された時の金属薄板31が湾曲していたり浮き上がったりしていたとしても、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和される。
具体的には、第1引張機構23においては、エアシリンダ233が伸長することによって、エアシリンダヘッド234が一方の第1保持機構22aとは反対の方向(図4の左方向)に移動されて引張牽引アーム232の一方の端部がエアシリンダヘッド234の移動方向と同じ方向に押される。このように引張牽引アーム232の一方の端部がエアシリンダヘッド234に押されることによって、引張牽引部231が、レール61aの第1引張機構23側の端部(エアシリンダ233の固定部)を基点にして、図4の左方向に一対の第1保持機構22a,22bを互いに離すように移動される。すなわち、引張牽引部231が一方の第1保持機構22aとは反対の方向に移動されることによって、一方の第1保持機構22aがレール61a上を引張牽引部231と共に移動され、一対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離が拡げられる。
また、第2引張機構43においては、エアシリンダ433が伸長することによって、エアシリンダヘッド434が一方の第2保持機構42aとは反対の方向(図4の下方向)に移動されて引張牽引アーム432の一方の端部がエアシリンダヘッド434の移動方向と同じ方向に押される。このように引張牽引アーム432の一方の端部がエアシリンダヘッド434に押されることによって、引張牽引部431が、レール62aの第2引張機構43側の端部(エアシリンダ433の固定部)を基点にして、図4の下方向に一対の第2保持機構42a,42bを互いに離すように移動される。すなわち、引張牽引部431が一方の第2保持機構42aとは反対の方向に移動されることによって、一方の第2保持機構42aがレール62a上を引張牽引部431と共に移動され、一対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離が拡げられる。
金属薄板31に第1方向に与えられる第1引張力及び第2方向に与えられる第2引張力は、それぞれロードセル71,72によって検出され、当該検出結果に基づいてエアシリンダ233,433の伸長の程度が制御される。これにより、金属薄板31に与えられる第1引張力及び第2引張力を調整することができる。
なお、第1引張力と第2引張力とは、金属薄板31に対して同時に与えられてもよいし、一方が与えられた後に他方が与えられてもよいし、交互に少しずつ与えられてもよい。このように、金属薄板31に対して引張力を与えるタイミングは、適宜決定し得る。
また、本実施の形態では、金属薄板31に第1引張力及び第2引張力が与えられた状態で、第1揺動機構24によって金属薄板31が第1方向に揺らされる。これによって、金属薄板31に第1方向に与えられた第1引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ことができる。さらに、金属薄板31に第1引張力及び第2引張力が与えられた状態で、第2揺動機構44によって金属薄板31が第2方向に揺らされる。これによって、金属薄板31に第2方向に与えられた第2引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ことができる。
具体的には、第1揺動機構24においては、マイクロメータ243が伸長及び縮退することによって、マイクロメータヘッド244が第1方向(図4の左右方向)に揺動される。このようなマイクロメータヘッド244の揺動に伴って、揺動牽引部241が、レール61b上のマイクロメータ243の固定点を基点にして同様に揺動され、他方の第1保持機構22bが、レール61b上を揺動牽引部241と共に揺動される。これによって、金属薄板31が、結果的に第1方向に揺動されることになる。
また、第2揺動機構44においては、マイクロメータ443が伸長及び縮退することによって、マイクロメータヘッド444が載置板21の第2方向(図4の上下方向)に揺動される。このようなマイクロメータヘッド444の揺動に伴って、揺動牽引部441が、レール62b上のマイクロメータ443の固定点を基点にして同様に揺動され、他方の第2保持機構42bが、レール62b上を揺動牽引部441と共に揺動される。これによって、金属薄板31が、結果的に第2方向に揺動されることになる。
金属薄板31が揺動された後、エア吸引部412によって、エア吸引孔411を介して載置板21と載置板21に載置された金属薄板31との間のエアが吸引され、金属薄板31は載置板21に吸着される。
金属薄板31が載置板21に十分に吸着されると、吸着信号検出器51によって吸着信号が検出される。吸着信号が検出されると、エアシリンダ233及び433は、エアが徐々に抜かれて縮退され、金属薄板31に与えられる第1引張力及び第2引張力が徐々に低減されて最終的にゼロになる。
前述のように金属薄板31に与えられる第1引張力及び第2引張力がゼロになった後、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の画像が、測定用カメラ131によって取得され、撮像された画像が画像処理装置132によって処理され、金属薄板31の少なくとも1つの寸法が測定される。これによって、載置板21に載置された時の金属薄板31が湾曲していたり浮き上がったりしていた場合でも、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和された状態で、且つ、変形状態の除去ないし緩和のために与えられた第1引張力及び第2引張力が除去された状態で、金属薄板31の各種寸法が測定される。これにより、測定精度が顕著に向上する。さらに、寸法測定装置11周辺で外乱(振動、風)が生じたとしても、吸着機構41によって金属薄板31の移動が抑制されるため、このことによっても測定精度が向上する。
以上のように本実施の形態によれば、金属薄板31は一対の第1保持機構22a,22b及び一対の第2保持機構42a,42bによって第1方向及び第2方向について対向する各縁部領域が保持されて第1引張機構23及び第2引張機構43によって異なる2方向に引っ張られた状態で少なくとも1つの寸法が測定される。したがって、載置板21に載置された時の金属薄板31が湾曲していたり浮き上がったりしていたとしても、そのような変形状態が二次元的に(平面的に)除去ないし緩和された状態で金属薄板の寸法が測定されるため、測定精度が向上する。さらに寸法測定装置の周辺で外乱(振動、風)が生じたとしても、金属薄板31の移動が抑制されるため、このことによっても測定精度が向上する。
特に本実施の形態においては、前1方向と前記第2方向とは直交関係にあるため、金属薄板31には直交する2方向に引張力が与えられるため、金属薄板31の二次元的な(平面的な)変形状態の除去ないし緩和が、好適に実現される。
また、測定機構13は、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の画像を撮像する測定用カメラと、撮像された画像を処理する画像処理装置と、を有している。これにより、金属薄板の寸法を容易に測定することができる。
また、吸着機構41は、第1引張力及び第2引張力を与えられた状態の金属薄板31と載置板21との間のエアを吸引して、金属薄板31と載置板21とを吸着させるようになっている。したがって、金属薄板31を載置板21に容易に吸着させることができる。
また、吸着機構41は、第1引張力及び第2引張力を与えられた状態の金属薄板31と載置板21とを静電吸着させるようになっていてもよい。この場合も、金属薄板31を載置板21に容易に吸着させることができる。
また、吸着機構41は、第1引張力及び第2引張力を与えられた状態の金属薄板31と載置板21とを磁力により吸着させるようになっていてもよい。この場合も、金属薄板31を載置板21に容易に吸着させることができる。
また、金属薄板31を載置板21に吸着させた後、エアシリンダ233及び433を縮退させることによって、金属薄板31に対し第1引張機構23によって与えられる第1引張力及び第2引張機構43によって与えられる第2引張力が低減される。この場合、変形状態の除去ないし緩和のために一対の第1保持機構22a,22b及び一対の第2保持機構42a,42bを介して与えられる第1引張力及び第2引張力と、その後の寸法測定のために一対の第1保持機構22a,22b及び一対の第2保持機構42a,42bを介して与えられる引張力と、を、互いに独立に決定することができるため、測定精度が向上する。
また、載置板21は2つの載置板部分に分離されていて、各載置板部分に各第1保持機構22a,22bないし各第2保持機構42a,42bが設けられていてもよい。この場合、金属薄板31に第1引張力ないし第2引張力が与えられる際、第1保持機構22a,22bないし第2保持機構42a,42b付近で載置板21と金属薄板31とが互いに摺動することが抑制されるため、金属薄板31に張力が与えられる際、金属薄板31に局所的な応力が生じることが抑制され、測定精度が向上する。
また、金属薄板31を載置板21に載置する際、載置板21もしくはクランプ基台221a,221bにガイドピンを設け、金属薄板31の縁部または金属薄板31に位置合わせ用に設けられた穴と、ガイドピンの位置と、を合わせながら金属薄板31を載置板21上に載置してもよい。
また、第1保持機構22a,22b及び第2保持機構42a,42bは、クランプ部222,422をネジやエアでクランプ基台221a,221bないしクランプ基台421a,421bに押し付けることにより、金属薄板31をクランプ部222,422と、クランプ基台221a,221bないしクランプ基台421a,421bと、の間に保持するタイプものであってもよい。
また、第1引張機構23及び第2引張機構43は、それぞれ、重りやモータ、バネなどによって一方の第1保持機構22a及び一方の第2保持機構42aを引っ張るものであってもよい。
次に、図8により、本発明による寸法測定装置の第2の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、第3保持機構と、第3引張機構と、第4保持機構と、第4引張機構と、を概略的に示す平面図である。
本実施の形態の寸法測定装置11は、図4に示す第1の実施の形態による寸法測定装置に対して、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向及び第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第3保持機構82a,82bと、一対の第3保持機構82a,82bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第3方向に第3引張力を与えるようになっている第3引張機構83と、載置板21上に載置される金属薄板31の第3方向とは異なり第1方向及び第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第4保持機構92a,92bと、一対の第4保持機構92a,92bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第4方向に第4引張力を与えるようになっている第4引張機構93と、を更に備えた点が異なる。
本実施の形態においては、第3方向は、略長方形の載置板21の対向する角部212e,212fを通る対角線に沿った方向であり、第4方向は、略長方形の載置板21の対向する角部212g,212hを通る対角線に沿った方向である。
図8において、図1及び図4に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態の寸法測定装置11では、図8に示すように、一対の第3保持機構82a,82bが、載置板21の第3方向の両側に、それぞれ角部212e,212fに対向するように設けられており、載置板21上に載置される金属薄板31の第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている。
各第3保持機構82a,82bは、図8及び図6に示すように、クランプ基台821a,821bと、クランプ基台821a,821bと共同して金属薄板31を挟むクランプ部822と、クランプ部822をクランプ基台821a,821bに対して押圧する押圧レバー823と、押圧レバー823に押圧力を提供するようになっているワッシャー824及びコイルバネ825と、を有している。
第3保持機構82a,82bは、それぞれ、第3方向に延びるように設けられたレール63a,63b上に摺動可能に載置されている。
図8に戻って、一方の第3保持機構82aの載置板21とは反対の側に、一対の第3保持機構82a,82bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第3方向に第3引張力を与えるための第3引張機構83が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第3引張機構83は、図7に示すように、一方の第3保持機構82aに固定された引張牽引部831と、引張牽引部831によって金属薄板31に対して与えられる第3引張力を検出することができるロードセル73と、ロードセル73を介して引張牽引部831に接続された引張牽引アーム832と、引張牽引アーム832を押すことによって引張牽引部831を図8の右上方向に(一対の第3保持機構82a,82bを互いに離すように)移動させることができるエアシリンダ833と、を有している。
エアシリンダ833は、レール63aの第3引張機構83側の端部に固定されていて、エアシリンダ833が伸長することによって一方の第3保持機構82aとは反対の方向(図7の左方向)に移動可能なエアシリンダヘッド834を有している。
引張牽引アーム832は、図8に示すような湾曲形状を有すると共に、一方の端部がエアシリンダヘッド834に当接され、エアシリンダ833が伸長してエアシリンダヘッド834が移動すると、図4の右上方向に押されるようになっている。
引張牽引部831は、ロードセル73を介して引張牽引アーム832の他方の端部に接続されており、エアシリンダヘッド834の移動に伴って、レール63aの第3引張機構83側の端部(エアシリンダ833の固定部)を基点にして、図8の右上側に移動されるようになっている。
ロードセル73は、一方の端部(図8の右下側の端部)が引張牽引アーム832に、他方の端部(図8の左上側の端部)が引張牽引部831に接続されており、引張牽引アーム832によって引張牽引部831に与えられる引張力、したがって引張牽引部831によって金属薄板31に対して第3方向に与えられる第3引張力、を検出することができるようになっている。
図8に戻って、本実施の形態の寸法測定装置11には、他方の第3保持機構82bの載置板21とは反対の側に、一対の第3保持機構82a,82bによって保持されて第3引張機構83によって第3方向に第3引張力が与えられた金属薄板31を載置板21の第3方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第3引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第3揺動機構84が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第3揺動機構84は、他方の第3保持機構82bに固定された揺動牽引部841と、揺動牽引部841を第3方向(図8の右上方向及び左下方向)に揺動させることができるマイクロメータ843と、を有している。
マイクロメータ843は、レール63bに固定されており、マイクロメータ843が伸長及び縮退することによって第3方向(図8の右上方向及び左下方向)に揺動可能なマイクロメータヘッド844を有している。
揺動牽引部841は、図8に示すような湾曲形状を有すると共にマイクロメータヘッド844に当接される揺動牽引アーム842と一体になっており、マイクロメータヘッド844の揺動に伴って、レール63b上のマイクロメータ843の固定部を基点にして同様に揺動されるようになっている。
また、本実施の形態の寸法測定装置11では、図8に示すように、一対の第4保持機構92a,92bが、載置板21の第4方向の両側に、それぞれ角部212g,212hに対向するように設けられており、載置板21上に載置される金属薄板31の第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている。
各第4保持機構92a,92bは、図8及び図6に示すように、クランプ基台921a,921bと、クランプ基台921a,921bと共同して金属薄板31を挟むクランプ部922と、クランプ部922をクランプ基台921a,921bに対して押圧する押圧レバー923と、押圧レバー923に押圧力を提供するようになっているワッシャー924及びコイルバネ925と、を有している。
第4保持機構92a,92bは、それぞれ、第4方向に延びるように設けられたレール64a,64b上に摺動可能に載置されている。
図8に戻って、一方の第4保持機構92aの載置板21とは反対の側に、一対の第4保持機構92a,92bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第4方向に第4引張力を与えるための第4引張機構93が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第4引張機構93は、図7に示すように、一方の第4保持機構92aに固定された引張牽引部931と、引張牽引部931によって金属薄板31に対して第4方向に与えられる第4引張力を検出することができるロードセル74と、ロードセル74を介して引張牽引部931に接続された引張牽引アーム932と、引張牽引アーム932を押すことによって引張牽引部931を図8の左上方向に(一対の第4保持機構92a,92bを互いに離すように)移動させることができるエアシリンダ933と、を有している。
エアシリンダ933は、レール64aの一方の第4引張機構93側の端部に固定されていて、エアシリンダ933が伸長することによって一方の第4保持機構92aとは反対の方向(図7の左方向)に移動可能なエアシリンダヘッド934を有している。
引張牽引アーム932は、図8に示すような湾曲形状を有すると共に、一方の端部がエアシリンダヘッド934に当接され、エアシリンダ933が伸長してエアシリンダヘッド934が移動すると、図4の左上方向に押されるようになっている。
引張牽引部931は、ロードセル74を介して引張牽引アーム932の他方の端部に接続されており、エアシリンダヘッド934の移動に伴って、レール64aの第4引張機構93側の端部(エアシリンダ933の固定部)を基点にして、図8の左上方向に移動されるようになっている。
ロードセル74は、一方の端部(図8の右上側の端部)が引張牽引アーム932に、他方の端部(図8の左下側の端部)が引張牽引部931に接続されており、引張牽引アーム932によって引張牽引部931に与えられる引張力、したがって引張牽引部931によって金属薄板31に対して与えられる第4引張力、を検出することができるようになっている。
図8に戻って、本実施の形態の寸法測定装置11には、他方の第4保持機構92bの載置板21とは反対の側に、一対の第4保持機構92a,92bによって保持されて第4引張機構93によって第4方向に第4引張力が与えられた金属薄板31を載置板21の第4方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第4引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第4揺動機構94が設けられている。
具体的には、本実施の形態の第4揺動機構94は、他方の第4保持機構92bに固定された揺動牽引部941と、揺動牽引部941を第4方向(図8の左上方向及び右下方向)に揺動させることができるマイクロメータ943と、を有している。
マイクロメータ943は、レール64bに固定されており、マイクロメータ943が伸長及び縮退することによって第4方向(図8の左上方向及び右下方向)に揺動可能なマイクロメータヘッド944を有している。
揺動牽引部941は、図8に示すような湾曲形状を有すると共にマイクロメータヘッド944に当接される揺動牽引アーム942と一体になっており、マイクロメータヘッド944の揺動に伴って、レール64b上のマイクロメータ943の固定部を基点にして同様に揺動されるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、金属薄板31が載置板21に載置される際には、第1引張機構23のエアシリンダヘッド234と引張牽引アーム232とが当接されており、第2引張機構43のエアシリンダヘッド434と引張牽引アーム432とが当接されている。また、第1揺動機構24のマイクロメータヘッド244と揺動牽引アーム242とが当接されており、第2揺動機構44のマイクロメータヘッド444と揺動牽引アーム442とが当接されている。
本実施の形態では、さらに、第3引張機構83のエアシリンダヘッド834と引張牽引アーム832とが当接されており、第4引張機構93のエアシリンダヘッド934と引張牽引アーム932とが当接されている。また、第3揺動機構84のマイクロメータヘッド844と揺動牽引アーム842とが当接されており、第4揺動機構94のマイクロメータヘッド944と揺動牽引アーム942とが当接されている。
次に、金属薄板31が複数の載置板21上に載置され、金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域が一対の第1保持機構22a,22bによって保持され、金属薄板31の第2方向について対向する各縁部領域が一対の第2保持機構42a,42bによって保持される。
本実施の形態では、さらに、金属薄板31の第3方向について対向する各縁部領域が一対の第3保持機構82a,82bによって保持される。具体的には、各第3保持機構82a,82bにおいて、ワッシャー824及びバネ825によって押圧レバー823に押圧力が提供され、押圧レバー823によってクランプ部822がクランプ基台821a,821bに対して押圧されることにより、クランプ基台821a,821bとクランプ部822との間に金属薄板31の第3方向について対向する各縁部領域が挟まれて保持される。
また、金属薄板31の第4方向について対向する各縁部領域が一対の第4保持機構92a,92bによって保持される。具体的には、各第4保持機構92a,92bにおいて、ワッシャー924及びバネ925によって押圧レバー923に押圧力が提供され、押圧レバー923によってクランプ部922がクランプ基台921a,921bに対して押圧されることにより、クランプ基台921a,921bとクランプ部922との間に金属薄板31の第4方向について対向する各縁部領域が挟まれて保持される。
金属薄板31が第1保持機構22a,22b、第2保持機構42a,42b、第3保持機構82a,82b及び第4保持機構92a,92bによって保持された後、第1引張機構23によって一対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離が拡げられ、第2引張機構43によって一対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離が拡げられる。
本実施の形態では、さらに、第3引張機構83によって一対の第3保持機構82a,82bの互いに対する距離が拡げられ、第4引張機構93によって一対の第4保持機構92a,92bの互いに対する距離が拡げられる。
具体的には、第3引張機構83においては、エアシリンダ833が伸長することによって、エアシリンダヘッド834が一方の第3保持機構82aとは反対の方向(図8の右上方向)に移動されて引張牽引アーム832の一方の端部がエアシリンダヘッド834の移動方向と同じ方向に押される。このように引張牽引アーム832の一方の端部がエアシリンダヘッド834に押されることによって、引張牽引部831が、レール63aの第3引張機構83側の端部(エアシリンダ833の固定部)を基点にして、図8の右上方向に一対の第3保持機構82a,82bを互いに離すように移動される。すなわち、引張牽引部831が一方の第3保持機構82aとは反対の方向に移動されることによって、一方の第3保持機構82aがレール63a上を引張牽引部831と共に移動され、一対の第3保持機構82a,82bの互いに対する距離が拡げられる。
また、第4引張機構93においては、エアシリンダ933が伸長することによって、エアシリンダヘッド934が一方の第4保持機構92aとは反対の方向(図8の左上方向)に移動されて引張牽引アーム932の一方の端部がエアシリンダヘッド934の移動方向と同じ方向に押される。このように引張牽引アーム932の一方の端部がエアシリンダヘッド934に押されることによって、引張牽引部931が、レール64aの第4引張機構93側の端部(エアシリンダ933の固定部)を基点にして、図8の左上方向に一対の第4保持機構92a,92bを互いに離すように移動される。すなわち、引張牽引部931が一方の第4保持機構92aとは反対の方向に移動されることによって、一方の第4保持機構92aがレール64a上を引張牽引部931と共に移動され、一対の第4保持機構92a,92bの互いに対する距離が拡げられる。
金属薄板31に第3方向に与えられる第3引張力及び第4方向に与えられる第4引張力は、それぞれロードセル73,74によって検出され、当該検出結果に基づいてエアシリンダ833,933の伸長の程度が制御される。これにより、金属薄板31に与えられる第3引張力及び第4引張力を調整することができる。
なお、第1引張力と第2引張力と第3引張力と第4引張力とは、金属薄板31に対して同時に与えられてもよいし、任意の順番でタイミングをずらして(非同時的に)与えられてもよい。また、第1引張力と第2引張力とが与えた後の金属薄板31の変形の程度に応じて、第3引張力と第4引張力とが与えられてもよいし、第3引張力と第4引張力とが与えられた後の金属薄板31の変形の程度に応じて、第1引張力と第2引張力とが与えられてもよい。このように、金属薄板31に対して引張力を与えるタイミングは、適宜決定し得る。
金属薄板31に第1引張力、第2引張力、第3引張力及び第4引張力が与えられた状態で、金属薄板31は、第1揺動機構24によって第1方向(図8の左右方向)に揺動され、第2揺動機構44によって第2方向(図8の上下方向)に揺動される。
本実施の形態では、さらに、第3揺動機構84によって第3方向(図8の右上方向及び左下方向)に揺動され、第4揺動機構94によって第4方向(図8の左上方向及び右下方向)に揺動される。これによって、金属薄板31に第3方向に与えられた第3引張力、及び、第4方向に与えられた第4引張力を、金属薄板31に二次元的に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ことができる。
具体的には、第3揺動機構84においては、マイクロメータ843が伸長及び縮退することによって、マイクロメータヘッド844が第3方向(図8の右上方向及び左下方向)に揺動される。このようなマイクロメータヘッド844の揺動に伴って、揺動牽引部841が、レール63b上のマイクロメータ843の固定点を基点にして同様に揺動され、他方の第1保持機構82bが、レール63b上を揺動牽引部841と共に揺動される。これによって、金属薄板31が、結果的に第3方向に揺動されることになる。
また、第4揺動機構94においては、マイクロメータ943が伸長及び縮退することによって、マイクロメータヘッド944が載置板21の第4方向(図8の左上方向及び右下方向)に揺動される。このようなマイクロメータヘッド944の揺動に伴って、揺動牽引部941が、レール64b上のマイクロメータ943の固定点を基点にして同様に揺動され、他方の第4保持機構92bが、レール64b上を揺動牽引部941と共に揺動される。これによって、金属薄板31が、結果的に第4方向に揺動されることになる。
金属薄板31が揺動された後、エア吸引部412によって、エア吸引孔411を介して載置板21と載置板21に載置された金属薄板31との間のエアが吸引され、金属薄板31は載置板21に吸着される。
金属薄板31が載置板21に十分に吸着されると、吸着信号検出器51によって吸着信号が検出される。吸着信号が検出されると、エアシリンダ233,433,833,933は、エアが徐々に抜かれて縮退される。これにより、金属薄板31に与えられる第1引張力、第2引張力、第3引張力及び第4引張力が徐々に低減されて最終的にゼロになる。
前述のように金属薄板31に与えられる第1引張力、第2引張力、第3引張力及び第4引張力がゼロになった後、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の画像が、測定用カメラ131によって取得され、撮像された画像が画像処理装置132によって処理され、金属薄板31の少なくとも1つの寸法が測定される。
以上のように、本実施の形態によれば、金属薄板には異なる4方向に引張力が与えられるため、金属薄板の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
次に、図9により、本発明による寸法測定装置の第3の実施の形態について説明する。
図9は、本発明の第3の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、を概略的に示す平面図である。
本実施の形態の寸法測定装置11と、図4に示す第1の実施の形態との違いについて説明する。図4に示す第1の実施の形態による寸法測定装置は、一対の第1保持機構22a,22bと、第1引張機構23と、一対の第2保持機構42a,42bと、第2引張機構43と、を備えている。これに対して、本実施の形態の寸法測定装置11は、図9に示すように、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第1保持機構22a,22bと、各対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第1方向に第1引張力を与えるようになっている複数の第1引張機構23と、載置板21上に載置される金属薄板31の第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第2保持機構42a,42bと、各対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第2方向に第2引張力を与えるようになっている複数の第2引張機構43と、を備えている。
その他の構成は、図1及び図4に示す第1の実施の形態と略同様である。図9において、図1及び図4に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態の寸法測定装置11では、図9に示すように、複数対の第1保持機構22a,22bは、それぞれ第1載置板縁部212a,212bに対向するように設けられており、複数対の第2保持機構42a,42bは、それぞれ第2載置板縁部212c,212dに対向するように設けられている。
各一方の第1保持機構22aの載置板21とは反対の側に、各対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第1方向に第1引張力を与えるための第1引張機構23が、設けられている。
また、各一方の第2保持機構42aの載置板21とは反対の側に、各対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離を拡げることによって金属薄板31に対し第2方向に第2引張力を与えるための第2引張機構43が、設けられている。
さらに、各他方の第1保持機構22bの載置板21とは反対の側に、各対の第1保持機構22a,22bによって保持されて各第1引張機構23によって第1方向に第1引張力が与えられた金属薄板31を第1方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第1引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第1揺動機構24が、設けられている。
また、各他方の第2保持機構42bの載置板21とは反対の側に、各対の第2保持機構42a,42bによって保持されて各第2引張機構43によって第2方向に第2引張力が与えられた金属薄板31を第2方向に揺らすことによって、金属薄板31に与えられた第2引張力を金属薄板31に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ための第2揺動機構44が、設けられている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の寸法測定装置11では、金属薄板31が載置板21上に載置され、複数対の第1保持機構22a,22bの各対によって複数の載置板21に載置された金属薄板31の対向する第1方向について対向する各縁部領域が保持される。同時に、複数対の第2保持機構42a,42bの各対によって複数の載置板21に載置された金属薄板31の対向する第2方向について対向する各縁部領域が保持される。
金属薄板31が複数対の第1保持機構22a,22b及び第2保持機構42a,42bによって保持された後、複数の第1引張機構23によって複数対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離が拡げられ、複数の第2引張機構43によって複数対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離が拡げられる。これによって、金属薄板31に対して第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に(平面的に)、第1引張力及び第2引張力が与えられる。
なお、複数対の第1保持機構22a,22bの互いに対する距離は、複数の第1引張機構23によって同時に拡げられてもよいし、タイミングをずらして(非同時的に)拡げられてもよい。同様に、複数対の第2保持機構42a,42bの互いに対する距離は、複数の第2引張機構43によって同時に拡げられてもよいし、タイミングをずらして拡げられてもよい。このように、各対の第1保持機構22a,22b及び各対の第2保持機構42a,42bが金属薄板31に対して引張力を与えるタイミングは、適宜決定し得る。
金属薄板31に第1引張力及び第2引張力が与えられた状態で、金属薄板31は、複数の第1揺動機構24によって第1方向(図9の左右方向)に揺動され、また、複数の第2揺動機構44によって第2方向(図9の上下方向)に揺動される。これによって、金属薄板31に第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に与えられた第1引張力及び第2引張力を、それぞれの方向において金属薄板31に二次元的に「なじませる」(全体に亘って均一化させる)ことができる。
金属薄板31が揺動された後、金属薄板31は吸着機構41によって載置板21に吸着され、その後、複数の第1引張機構23及び複数の第2引張機構43により金属薄板31に与えられる第1引張力及び第2引張力が低減される。
前述のように金属薄板31に与えられる第1引張力及び第2引張力がゼロになった後、載置板21に吸着された状態の金属薄板31の画像が、測定用カメラ131によって取得され、撮像された画像が画像処理装置132によって処理され、金属薄板31の少なくとも1つの寸法が測定される。
以上のように、本実施の形態によれば、金属薄板31に第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に(平面的に)引張力が与えられるため、金属薄板31の変形状態が各方向において二次元的に除去ないし緩和され、測定精度がより一層向上する。
次に、図10により、本発明による寸法測定装置の第4の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第4の実施の形態による寸法測定装置における、載置板と、第1保持機構と、第1引張機構と、第2保持機構と、第2引張機構と、第3保持機構と、第3引張機構と、第4保持機構と、第4引張機構と、を概略的に示す平面図である。
本実施の形態の寸法測定装置11は、図10に示すように、図9の実施の形態における寸法測定装置に、一対の第3保持機構82a,82bと、第3引張機構83と、第3の揺動機構84と、一対の第4保持機構92a,92bと、第4引張機構93と、第4の揺動機構94と、が、図8に示す実施の形態と同様に、それぞれ載置板21の角部212e,212f,212g,212hに対向するように設けられている。
その他の構成は、図9に示す第3の実施の形態と略同様である。図10において、図8に示す第2の実施の形態及び図9に示す第3の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態によれば、図9に示す第3の実施の形態と同様に、金属薄板に第1方向及び第2方向にそれぞれ二次元的に(平面的に)引張力が与えられた上、さらに、図8に示す第2の実施の形態と同様に、第1方向及び第2方向とは異なる2方向に引張力が与えられるため、金属薄板31の変形状態の二次元的な除去ないし緩和が、より一層好適に実現される。
11 寸法測定装置
13 測定機構
131 測定用カメラ
132 画像処理装置
21 載置板
211 載置板中央部
211a 載置板中央部
211b 載置板中央部
212a 第1載置板縁部
212b 第1載置板縁部
213 載置板枠体
214 軸受
215 偏心棒
216 載置板下降機構
22a 一方の第1保持機構
22b 他方の第1保持機構
221a クランプ基台
221b クランプ基台
222 クランプ部
223 押圧レバー
224 ワッシャー
225 バネ
23 第1引張機構
231 引張牽引部
232 引張牽引アーム
233 エアシリンダ
234 エアシリンダヘッド
24 第1揺動機構
241 揺動牽引部
242 揺動牽引アーム
243 マイクロメータ
244 マイクロメータヘッド
31 金属薄板
32 測定マーク
33 メタルマスク作製領域
34 メタルマスク
35 メタルマスク開口部
41 吸引機構
411 エア吸引孔
412 エア吸引部
42a 一方の第2保持機構
42b 他方の第2保持機構
421a クランプ基台
421b クランプ基台
422 クランプ部
423 押圧レバー
424 ワッシャー
425 バネ
43 第2引張機構
431 引張牽引部
432 引張牽引アーム
433 エアシリンダ
434 エアシリンダヘッド
44 第2揺動機構
441 揺動牽引部
442 揺動牽引アーム
443 マイクロメータ
444 マイクロメータヘッド
51 吸着信号検出器
61a レール
61b レール
62a レール
62b レール
63a レール
63b レール
64a レール
64b レール
71 ロードセル
72 ロードセル
73 ロードセル
74 ロードセル
82a 一方の第3保持機構
82b 他方の第3保持機構
821a クランプ基台
821b クランプ基台
822 クランプ部
823 押圧レバー
824 ワッシャー
825 バネ
83 第3引張機構
831 引張牽引部
832 引張牽引アーム
833 エアシリンダ
834 エアシリンダヘッド
84 第3揺動機構
841 揺動牽引部
842 揺動牽引アーム
843 マイクロメータ
844 マイクロメータヘッド
92a 一方の第4保持機構
92b 他方の第4保持機構
921a クランプ基台
921b クランプ基台
922 クランプ部
923 押圧レバー
924 ワッシャー
925 バネ
93 第4引張機構
931 引張牽引部
932 引張牽引アーム
933 エアシリンダ
934 エアシリンダヘッド
94 第4揺動機構
941 揺動牽引部
942 揺動牽引アーム
943 マイクロメータ
944 マイクロメータヘッド

Claims (21)

  1. 金属薄板が載置される載置板と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第1保持機構と、
    前記一対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与えるようになっている第1引張機構と、
    前記一対の第1保持機構の少なくとも一方を前記第1方向に揺動させることによって前記第1引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第1方向に揺動させるようになっている第1揺動機構と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第2保持機構と、
    前記一対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与えるようになっている第2引張機構と、
    前記一対の第2保持機構の少なくとも一方を前記第2方向に揺動させることによって前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第2方向に揺動させるようになっている第2揺動機構と、
    前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板であって、前記第1方向及び前記第2方向に揺動された前記金属薄板を前記載置板に吸着させるようになっている吸着機構と、
    平面視において前記載置板と重なる領域において、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する測定機構と、
    を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定装置。
  2. 前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属薄板の寸法測定装置。
  3. 前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第3保持機構と、
    前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与えるようになっている第3引張機構と、
    前記一対の第3保持機構の少なくとも一方を前記第3方向に揺動させることによって前記第3引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第3方向に揺動させるようになっている第3揺動機構と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第4保持機構と、
    前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与えるようになっている第4引張機構と、
    前記一対の第4保持機構の少なくとも一方を前記第4方向に揺動させることによって前記第4引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第4方向に揺動させるようになっている第4揺動機構と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属薄板の寸法測定装置。
  4. 前記測定機構は、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の画像を撮像する測定用カメラと、撮像された画像を処理する画像処理装置と、を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定装置。
  5. 前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させるようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定装置。
  6. 前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板とを静電吸着させるようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定装置。
  7. 前記吸着機構は、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板とを磁力により吸着させるようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定装置。
  8. 金属薄板が載置される載置板と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第1保持機構と、
    各対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与えるようになっている複数の第1引張機構と、
    各対の第1保持機構の少なくとも一方を前記第1方向に揺動させることによって前記第1引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第1方向に揺動させるようになっている複数の第1揺動機構と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を各対が保持するようになっている複数対の第2保持機構と、
    各対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与えるようになっている複数の第2引張機構と、
    各対の第2保持機構の少なくとも一方を前記第2方向に揺動させることによって前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第2方向に揺動させるようになっている複数の第2揺動機構と、
    前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板であって、前記第1方向及び前記第2方向に揺動された前記金属薄板を前記載置板に吸着させるようになっている吸着機構と、
    平面視において前記載置板と重なる領域において、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する測定機構と、
    を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定装置。
  9. 前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある
    ことを特徴とする請求項8に記載の金属薄板の寸法測定装置。
  10. 前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第3保持機構と、
    前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与えるようになっている第3引張機構と、
    前記一対の第3保持機構の少なくとも一方を前記第3方向に揺動させることによって前記第3引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第3方向に揺動させるようになっている第3揺動機構と、
    前記載置板上に載置される前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持するようになっている一対の第4保持機構と、
    前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与えるようになっている第4引張機構と、
    前記一対の第4保持機構の少なくとも一方を前記第4方向に揺動させることによって前記第4引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第4方向に揺動させるようになっている第4揺動機構と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の金属薄板の寸法測定装置。
  11. 金属薄板を載置板に載置する工程と、
    一対の第1保持機構によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    一対の第2保持機構によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    第1引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第1保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与える工程と、
    第2引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第2保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与える工程と、
    第1揺動機構によって前記一対の第1保持機構の少なくとも一方を前記第1方向に揺動させることによって前記第1引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第1方向に揺動させる工程と、
    第2揺動機構によって前記一対の第2保持機構の少なくとも一方を前記第2方向に揺動させることによって前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第2方向に揺動させる工程と、
    吸着機構によって前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板であって、前記第1方向及び前記第2方向に揺動された前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程と、
    測定機構によって、平面視において前記載置板と重なる領域において、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する工程と、
    を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定方法。
  12. 前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある
    ことを特徴とする請求項11に記載の金属薄板の寸法測定方法。
  13. 前記吸着させる工程の前に、
    一対の第3保持機構によって前記載置板上に載置され前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    一対の第4保持機構によって前記載置板上に載置され前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    第3引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与える工程と、
    第4引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与える工程と、
    第3揺動機構によって前記一対の第3保持機構の少なくとも一方を前記第3方向に揺動させることによって前記第3引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第3方向に揺動させる工程と、
    第4揺動機構によって前記一対の第4保持機構の少なくとも一方を前記第4方向に揺動させることによって前記第4引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第4方向に揺動させる工程と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項11または12に記載の金属薄板の寸法測定方法。
  14. 前記測定する工程は、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の画像を撮像する工程と、撮像された画像を処理する工程と、を含んでいる
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定方法。
  15. 前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程の後に、前記第1引張機構及び前記第2引張機構によって前記金属薄板に対し与えられる前記第1引張力及び前記第2引張力を低減させる工程を更に備えた
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定方法。
  16. 前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程において、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させる
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定方法。
  17. 金属薄板を載置板に載置する工程と、
    複数対の第1保持機構の各対によって前記載置板に載置された前記金属薄板の第1方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    複数対の第2保持機構の各対によって前記載置板に載置された前記金属薄板の前記第1方向とは異なる第2方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    複数の第1引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記複数対の第1保持機構の各対の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第1方向に第1引張力を与える工程と、
    複数の第2引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記複数対の第2保持機構の各対の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第2方向に第2引張力を与える工程と、
    複数の第1揺動機構によって前記複数対の第1保持機構の各対の少なくとも一方を前記第1方向に揺動させることによって前記第1引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第1方向に揺動させる工程と、
    複数の第2揺動機構によって前記複数対の第2保持機構の各対の少なくとも一方を前記第2方向に揺動させることによって前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第2方向に揺動させる工程と、
    前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板であって、前記第1方向及び前記第2方向に揺動された前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程と、
    測定機構によって、平面視において前記載置板と重なる領域において、前記載置板に吸着された状態の前記金属薄板の少なくとも1つの寸法を測定する工程と、
    を備えたことを特徴とする金属薄板の寸法測定方法。
  18. 前記第1方向と前記第2方向とは、直交関係にある
    ことを特徴とする請求項17に記載の金属薄板の寸法測定方法。
  19. 前記吸着させる工程の前に、
    一対の第3保持機構によって前記載置板上に載置され前記金属薄板の前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第3方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    一対の第4保持機構によって前記載置板上に載置され前記金属薄板の前記第3方向とは異なり前記第1方向及び前記第2方向と鋭角をなす第4方向について対向する各縁部領域を保持する工程と、
    一対の第3引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第3保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第3方向に第3引張力を与える工程と、
    一対の第4引張機構によって前記金属薄板を保持した状態の前記一対の第4保持機構の互いに対する距離を拡げることによって前記金属薄板に対し前記第4方向に第4引張力を与える工程と、
    第3揺動機構によって前記一対の第3保持機構の少なくとも一方を前記第3方向に揺動させることによって前記第3引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第3方向に揺動させる工程と、
    第4揺動機構によって前記一対の第4保持機構の少なくとも一方を前記第4方向に揺動させることによって前記第4引張力を与えられた状態の前記金属薄板を前記第4方向に揺動させる工程と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項17または18に記載の金属薄板の寸法測定方法。
  20. 前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程の後に、前記複数の第1引張機構及び前記複数の第2引張機構によって前記金属薄板に対し与えられる前記第1引張力及び前記第2引張力を低減させる工程を更に備えた
    ことを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定方法。
  21. 前記金属薄板を前記載置板に吸着させる工程において、前記第1引張力及び前記第2引張力を与えられた状態の前記金属薄板と前記載置板との間のエアを吸引して、前記金属薄板と前記載置板とを吸着させる
    ことを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の金属薄板の寸法測定方法。
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