JP6215815B2 - 車両用部材 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンション装置に備えられた車両用部材に関し、特に、軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させるための改良に関する。
車両用サスペンション装置の構成部材として、車両上下方向下側に設けられるロアアームが知られている。このロアアームに関して、軽量化を図りつつ強度及び剛性の確保を実現するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された車両用高強度サスペンション部品がその一例である。この技術によれば、圧入体が圧入されるアルミニウム合金製の筒状部と、その筒状部の外周面に巻きつけられた繊維強化材とを、備えていることで、サスペンション部品の筒状部を十分な強度及び剛性を確保しつつ小径化して、より軽量なサスペンション部品を提供することができるとされている。
特開2014−133446号公報
ところで、前記ロアアームの一態様として、長手方向における中央部が両端部よりも幅広とされた舟形形状であり、車両上部方向に開口する開口部を備え、その開口部にサスペンション装置のばねを受け入れる部材が知られている。斯かる部材では、板厚の薄肉化により部材を軽量なものとできる一方、前記開口部の開き方向すなわちサスペンション装置のばねから力が加えられた際に前記開口部が開く方向の引っ張り応力に対応する強度が求められる。しかし、前記部材には、その長手方向にも力がかかるため、前記従来の技術のように、前記部材に繊維強化材を巻きつけて強化を図るものでは、繊維方向に垂直な力がかかることで繊維が破断し、耐久性に影響が出るおそれがある。このため、軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させる車両用部材の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させる車両用部材を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、長手方向における中央部が両端部よりも幅広とされた舟形形状であり、車両上部方向に開口する開口部を備え、その開口部にサスペンション装置のばねを受け入れる車両用部材であって、前記開口部の周縁部における、前記車両用部材の幅方向両側に、その幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部が形成され、前記一対のフランジ部相互間に跨って支持部が架設されたことを特徴とするものである。
前記第1発明によれば、前記開口部の周縁部における、前記車両用部材の幅方向両側に、その幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部が形成され、前記一対のフランジ部相互間に跨って支持部が架設されたものであることから、前記開口部が開く方向の引っ張り応力に対応して板厚を増加させる必要がなく、板厚を薄肉化した場合であっても必要十分な強度及び剛性を確保できる。すなわち、軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させる車両用部材を提供することができる。
前記第1発明に従属する本第2発明の要旨とするところは、前記支持部は、前記車両用部材の長手方向両端部に設けられたものである。このようにすれば、サスペンション装置のばねを受ける前記車両用部材の作用に影響を与えることなく、前記車両用部材の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記第1発明又は第2発明に従属する本第3発明の要旨とするところは、前記支持部は、炭素繊維を含む合成樹脂である。このようにすれば、実用的な態様の支持部により、前記車両用部材の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記第3発明に従属する本第4発明の要旨とするところは、前記支持部は、シート状に構成されたものである。このようにすれば、実用的な態様の支持部により、前記車両用部材の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記第3発明又は第4発明に従属する本第5発明の要旨とするところは、前記支持部は、前記炭素繊維の方向が前記開口部の開き方向と同一方向とされたものである。このようにすれば、前記炭素繊維が一方向とされた支持部を用いることで、コストを抑えつつ、前記開口部が開く方向の引っ張り応力に対応する必要十分な強度を確保できる。
本発明の車両用部材が好適に適用されるサスペンション装置を概略的に示す図である。 本発明の車両用部材の好適な実施例であるロアアームの構成を例示する斜視図である。 図2のロアアームを車両上下方向上側から下側に見た平面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図2のロアアームに備えられた支持部の構成の一例を概略的に示す図である。 図2のロアアームの端部に形成されたフランジ部及びそのフランジ部に固定される支持部の他の構成を例示する図である。 図1のA−A視断面図である。
本発明において、好適には、前記支持部の材料として、炭素繊維UD(Uni Direction)プリプレグが好適に用いられる。好適には、前記支持部として、炭素繊維UDプリプレグを使用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)パッチがインサート成形により作成される。
本発明において、好適には、前記支持部は、前記車両用部材における全周には巻き付けられていない。前記支持部は、好適には、前記車両用部材における車両上下方向上側のみを被覆する構成とされている。好適には、前記車両用部材においては、前記支持部に対応する部分に関して、前記開口部がその支持部により塞がれている。好適には、前記支持部は、前記開口部に前記サスペンション装置のばねが受け入れられた際に、そのばねに干渉しない部分に設けられている。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明に用いる図面において、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていない。
図1は、本発明の車両用部材が好適に適用されるサスペンション装置10を概略的に示す図である。図1においては、車輪12を破線で示している。前記サスペンション装置10は、車幅方向の両側に設けられるものであるが、図1においては一方のみを示している。前記サスペンション装置10は、車輪12と車体14との間に設けられ、左右一対の前記車輪12間に前記車体14を支持すると共に、路面からの振動を吸収(緩衝)する懸架装置である。前記サスペンション装置10は、好適には、左右一対の後輪としての車輪12間に設けられるリアサスペンション装置であり、左右の車輪12にそれぞれ独立して設けられる独立懸架装置である。
前記サスペンション装置10は、好適には、前記車輪12と前記車体14とのリンク機構として上下一対のアーム部材を備えたサスペンション装置である。すなわち、車両上下方向上側にアッパーアーム16、下側にロアアーム30を備えている。前記車輪12における車軸と同軸に且つその車軸に対して相対回転可能に設けられた車輪側部材20を備えている。好適には、図1に示すように、車幅方向に関して、前記アッパーアーム16よりも前記ロアアーム30の方が長い構成すなわち所謂不等長リンク式の構成とされている。前記アッパーアーム16及び前記ロアアーム30は、何れも、車幅方向に関する一方の端部において、前記車体14に対して回動可能(車軸を含み且つ車両前後方向に垂直な平面内における回動可能、以下の説明において同じ)に取り付けられている。車幅方向に関する他方の端部において、前記車輪側部材20に対して回動可能に取り付けられている。
前記車体14と前記ロアアーム30との間には、ばねであるコイルスプリング22が設けられている。前記コイルスプリング22は、車両上下方向上側の端部において、前記車体14に取り付けられている。図1においては、前記車体14に対する前記コイルスプリング22の取付部分を図示していない。車両上下方向下側の端部において、前記ロアアーム30に取り付けられている。すなわち、前記ロアアーム30は、車両上下方向下側の端部において、前記コイルスプリング22を受け止める構成とされている。すなわち、前記ロアアーム30は、本発明の車両用部材の一実施例であるばね受け部材として機能する。
図2は、前記ロアアーム30の構成を例示する斜視図である。図3は、図2のロアアーム30を車両上下方向上側から下側に見た平面図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。前記ロアアーム30は、例えば、鋼板等から構成されたものであり、好適には、590MPa以上の高張力鋼板から2.6mm以下の板厚に構成されたものである。或いは、780MPa以上の高張力鋼板から2.3mm以下の板厚に構成されたものである。図3に示すように、前記ロアアーム30は、平面視において、長手方向における中央部30aが両端部30bよりも幅広とされている。すなわち、長手方向における中央部が両端部よりも幅広とされた底部(底面)32を備えている。前記底部32における、前記ロアアーム30の幅方向両側の周縁部(両側縁)から、車両上下方向上側に向けて所定高さの壁部34が垂直に設けられている。換言すれば、前記底部32の幅方向両側縁から、一対の前記壁部34が立ち上がっている。すなわち、前記ロアアーム30は、長手方向における中央部30aが両端部30bよりも幅広とされた舟形形状とされている。
以上のように構成されることで、前記ロアアーム30は、車両上部方向(車両上下方向上側)に開口する開口部30cを備えている。この開口部30cは、前記一対の壁部34における車両上部方向側(底部32とは逆側)の周縁部相互間に相当する。前記ロアアーム30は、前記車体14と前記車輪側部材20との間に、その長手方向が車幅方向と一致するように取り付けられた状態において、前記コイルスプリング22における車両上下方向下側の端部を前記開口部30cに受け入れ、前記底部32において受け止める。図7は、図1のA−A視断面図である。好適には、図7に示すように、前記ロアアーム30の底部32にバーリング加工が施されると共に、ゴムインシュレータ24を介して前記コイルスプリング22が取り付けられている。すなわち、本実施例のロアアーム30は、前記開口部30cに前記サスペンション装置10のばねである前記コイルスプリング22を受け入れる(受け止める)部材である。
図2〜図4に示すように、前記ロアアーム30には、前記開口部30cの周縁部における、前記ロアアーム30の幅方向両側に、その幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部36が形成されている。換言すれば、前記壁部34における車両上下方向上側の端縁から、前記底部32と平行なフランジ部36が、前記ロアアーム30の幅方向外側に向かって突出して設けられている。すなわち、前記フランジ部36は、以下に詳述する前記開口部30cの開き方向に突出させられている。
本実施例において、前記開口部30cの開き方向とは、前記ロアアーム30に対して所定の力が加えられた場合に発生させられる、前記開口部30cを開かせる力の方向である。例えば、前記ロアアーム30に対して、そのロアアーム30を長手方向に圧縮させる方向の力すなわち図2に白抜き矢印F1で示す方向の力が加えられた場合、前記ロアアーム30には、前記開口部30cを開かせる方向の力すなわち図2に白抜き矢印F3で示す方向の力が発生させられる。前記ロアアーム30の底部32に対して、前記コイルスプリング22の弾性力すなわち図2に白抜き矢印F2で示す方向の力が加えられた場合、前記ロアアーム30には、前記開口部30cを開かせる方向の力すなわち図2に白抜き矢印F3で示す方向の力が発生させられる。すなわち、前記開口部30cの開き方向とは、例えば、前記ロアアーム30に対して、そのロアアーム30を長手方向に圧縮させる方向の力、或いは前記底部32に対して前記コイルスプリング22の弾性力が加えられた際に、前記ロアアーム30に発生させられる、前記開口部30cを開かせる力の方向に相当する。
図2〜図4に示すように、前記ロアアーム30には、前記一対のフランジ部36相互間に跨って支持部(支持体)38が架設されている。前記支持部38は、好適には、シート状(薄手板状)に構成されたものである。図2及び図3に示すように、前記支持部38は、好適には、前記ロアアーム30の長手方向両端部30bに設けられたものである。前記支持部38は、前記開口部30cの開き方向に架設されている。すなわち、前記開口部30cの一部を覆うように、前記支持部38が前記一対のフランジ部36相互間に設けられている。換言すれば、前記ロアアーム30においては、前記支持部38に対応する部分に関して、前記開口部30cがその支持部38により塞がれている。前記支持部38は、前記開口部30cに前記コイルスプリング22が受け入れられた際に、そのコイルスプリング22に干渉しない部分に設けられている。
図4に示すように、前記支持部38は、好適には、前記フランジ部36における車両上下方向上側の面(以下、表面という)を被覆し、且つ、側端部から車両上下方向下側の面(以下、裏面という)に折り返され、前記側端部からその裏面までを被覆している。すなわち、前記支持部38は、前記一対のフランジ部36相互間に張られた状態で、各フランジ部36における表面、側端部、及び裏面においてそのフランジ部36に固着されている。換言すれば、前記支持部32は、好適には、前記ロアアーム30(端部30b)における全周には巻き付けられていない。前記支持部32は、好適には、前記ロアアーム30における車両上下方向上側のみを被覆する構成とされている。
図6は、前記ロアアーム30の端部30bに形成されたフランジ部及びそのフランジ部に固定される支持部の他の構成を例示する図である。この図6に示す構成においては、前記開口部30cの周縁部における、前記ロアアーム30の幅方向両側に、その幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部44が形成されている。前記フランジ部44における車幅方向外側の周縁部から、車両上下方向下側に向かって折り返し部46が形成されている。この折り返し部46は、前記壁部34と略平行とされたものである。好適には、前記壁部34と前記折り返し部46との間隔が、前記支持部38の厚み寸法程度とされたものである。前記支持部38は、前記フランジ部44の表面を被覆し、そのフランジ部44における車幅方向外側の面である側面を被覆し、且つ前記壁部34と前記折り返し部46との間に挿入されてそれら壁部34及び折り返し部46に固着されている。すなわち、前記支持部38は、前記一対のフランジ部36相互間に張られた状態で、各フランジ部36における表面、側面、及び前記壁部34及と前記折り返し部46との間において前記フランジ部36に固着されている。斯かる構成によれば、前記支持部38をより強固に前記ロアアーム30(端部30b)固定することができ、そのロアアーム30の耐久性を更に向上させることができる。
図5は、前記支持部38の構成の一例を概略的に示す図である。図5に示すように、前記支持部38は、好適には、炭素繊維40を含む合成樹脂42である。この合成樹脂42としては、例えば、各種の熱硬化性樹脂が好適に用いられる。図5においては、前記支持部38に含まれる前記炭素繊維40のうち一本を破線で示すと共に、前記開口部30cの開き方向を白抜き矢印で示している。図5に示すように、前記支持部38は、好適には、前記炭素繊維40の方向(繊維方向)が前記開口部30cの開き方向と同一方向とされたものである。斯かる構成を実現するために、前記支持部38の材料として、炭素繊維UD(UniDirection)プリプレグが好適に用いられる。例えば、前記支持部38として、炭素繊維UDプリプレグを使用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)パッチがインサート成形により作成される。前記支持部38の材料として炭素繊維クロスプリプレグを用いることも考えられるが、UDプリプレグはクロスプリプレグよりも割安となり、例えば材料費1/2〜2/3程度で作成できる利点がある。図2を用いて前述したように、前記ロアアーム30においては、前記開口部30cの開き方向の剛性を確保することが特に重要となるが、UDプリプレグを用いる態様では、前記支持部38における前記炭素繊維40の繊維方向と前記開口部30cの開き方向とを合わせることで、前記ロアアーム30における前記開口部30cの開き方向の剛性を必要十分に補剛できると共に、製造コストを低減できる。本実施例においては、前記炭素繊維40を含む支持部38について説明しているが、十分な強度が得られるのであれば、前記支持部38に含まれる強化繊維は必ずしも炭素繊維40でなくともよく、種々の材料が適宜用いられ得る。
前述のように、本実施例のロアアーム30においては、前記支持部38が前記端部30bの全周には巻き付けられておらず、前記一対のフランジ部36相互間に架設されている。前記支持部38が前記端部30bの全周に巻き付けられた構成では、前記炭素繊維40の使用量が多くなることでコストがかさみ、生産性が低下するおそれがある。更に、前記端部30bの全周に前記支持部38を被覆する構成では、図2の白抜き矢印F1に示すように、前記ロアアーム30に対してその長手方向に力が加えられた場合、前記炭素繊維40の繊維方向に垂直な力が発生するため、その炭素繊維40が破断するおそれがある。本実施例によれば、前記支持部38が前記端部30bの全周には巻き付けられておらず、前記一対のフランジ部36相互間に架設されていることで、最小限の部位のみの補剛による材料費の低減、延いては生産性の向上を図ることができることに加え、前記炭素繊維40の破断を好適に抑制できる。
本実施例によれば、前記開口部30cの周縁部における、前記ロアアーム30の幅方向両側に、その幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部36が形成され、前記一対のフランジ部36相互間に跨って支持部38が架設されたものであることから、前記開口部30cが開く方向の引っ張り応力に対応して板厚を増加させる必要がなく、板厚を薄肉化した場合であっても必要十分な強度及び剛性を確保できる。すなわち、軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させる車両用部材としてのロアアーム30を提供することができる。
前記支持部38は、前記ロアアーム30の長手方向両端部30bに設けられたものであるため、サスペンション装置10のばねである前記コイルスプリング22を受ける前記ロアアーム30の作用に影響を与えることなく、そのロアアーム30の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記支持部38は、炭素繊維40を含む合成樹脂42であるため、実用的な態様の支持部38により、前記ロアアーム30の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記支持部38は、シート状に構成されたものであるため、実用的な態様の支持部38により、前記ロアアーム30の軽量化と強度及び剛性の確保とを両立させることができる。
前記支持部38は、前記炭素繊維40の方向が前記開口部30cの開き方向と同一方向とされたものであるため、前記炭素繊維40が一方向とされた支持部38を用いることで、コストを抑えつつ、前記開口部30cが開く方向の引っ張り応力に対応する必要十分な強度を確保できる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:サスペンション装置、22:コイルスプリング(ばね)、30:ロアアーム(車両用部材)、30a:中央部、30b:端部、30c:開口部、36、44:フランジ部、38:支持部、40:炭素繊維、42:合成樹脂

Claims (4)

  1. 長手方向における中央部が両端部よりも幅広とされた舟形形状であり、車両上部方向に開口する開口部を備え、該開口部にサスペンション装置のばねを受け入れる車両用部材であって、
    前記開口部の周縁部における、前記車両用部材の幅方向両側に、該幅方向外側に向かって突出する一対のフランジ部が形成され、
    前記一対のフランジ部相互間に跨って支持部が架設され、
    前記支持部は、炭素繊維を含む合成樹脂である
    ことを特徴とする車両用部材。
  2. 前記支持部は、前記車両用部材の長手方向両端部に設けられたものである
    請求項1に記載の車両用部材。
  3. 前記支持部は、シート状に構成されたものである
    請求項1又は2に記載の車両用部材。
  4. 前記支持部は、前記炭素繊維の方向が前記開口部の開き方向と同一方向とされたものである
    請求項1から3のいずれかに記載の車両用部材。
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