JP6215345B2 - 超電導磁石 - Google Patents

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Description

本発明は、超電導磁石に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2012−238628号公報(特許文献1)がある。この公報には、「超電導コイルの常伝導転移現象であるクエンチの発生電圧を高精度に検出することの可能な高温超電導磁石を提供し、速やかにクエンチの発生を検出して保護動作を行うことを目的とし、並列導体を構成する導体同士を2箇所以上互いに電気的に接続した並列導体で超電導磁石を巻きまわし、並列導体の電気的に接続された区間内のそれぞれの超電導線材に電圧端子を設置し電位差を見ることによってクエンチ発生を検出する」と記載されている。
また、特開平8−304271号公報(特許文献2)がある。この公報には、「クエンチ発生の初期段階において、その微小な変化を感知することができると共に、系全体の変化を観察することができるクエンチ発生検出装置及び検出方法を提供することを目的として、超電導線材のクエンチを検出する装置において、超電導線材と超電導線材に巻きついた光ファイバーと、該光ファイバーに偏向光線を入射させる光源と、上記光ファイバーからの偏光を検出する装置とからクエンチを検出する」と記載されている。
特開2012−238628号公報 特開平8−304271号公報
しかしながら、例えば半田付けなどによって電圧端子を区間ごとに設置しようとすると超電導コイルの構成が複雑化する。また、偏向光線によるクエンチ検出をするに当たっては、偏向光線を作り出すために複数の偏光板とミラーを必要とし、計測システムが複雑となる。
そこで本発明の目的は、超電導コイルの常伝導転移に伴う温度上昇の検出を簡単な構造で可能とする超電導磁石を提供することである。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「第一の超電導線材を巻きまわして形成される超電導コイルと、前記超電導コイルと熱的に接触し、かつ電気的に絶縁して設置されていて、前記第一の超電導線材よりも超電導転移温度が低い第二の超電導線材と、前記第二の超電導線材の複数箇所に設置された電圧端子と、前記電圧端子に接続された電圧計と、前記電圧計と接続されたスイッチ回路と、を含み、前記スイッチ回路は、前記電圧計の出力を受けて前記超電導コイルへ供給される電流を遮断すること」を特徴とする。
本発明は、簡単な構造で超電導コイルの常伝導転移に伴う温度上昇の検出を可能とする超電導磁石を提供することができる。
本発明の実施例1に関する温度上昇を探知する超電導コイルの構成図である。 本発明の実施例1に関する温度上昇を探知する超電導磁石の回路図の例である。 本発明の実施例2に関する巻線内部に電圧端子を必要としない温度上昇を探知する超電導コイルの構成図の例である。 本発明の実施例2に関する超電導コイルの巻線内部に電圧端子を必要としない温度上昇を探知する超電導磁石の回路図の例である。 本発明の実施例3に関する選択した領域の温度上昇を探知する超電導コイルの構成図の例である。 超電導磁石の基本構成図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
本実施例の超電導磁石1について、図1及び図6を用いて説明する。
図6は、超電導磁石1の基本構成を示す。図6に示すように超電導磁石の基本構成は、超電導コイル2とクライオスタット36である。
超電導コイル2は、超電導線材16を巻枠26に巻き回すことによって形作られる。超電導線材16は、その端部が外部電源56と電流リード46、47によって外部電源56に接続されており、超電導コイル2は、この外部電源56から電流の供給を受け磁場を発生させることができる。
また、超電導磁石1は、超電導状態を維持するために超電導コイル2を一定温度以下に冷却する必要があり、本実施例においては、クライオスタット36内の冷媒、例えば液体ヘリウム、に超電導コイル2を侵漬することでこれを低温下に保持している。
なお、冷却方式は液体冷媒に侵漬する方式や、純銅等の熱伝導率が高い金属を利用する伝導冷却方式を利用したものであってもよい。冷媒の冷却や伝導冷却のためには冷凍機(図示せず)が利用され、また外部からの熱侵入を遮断するために超電導コイル2を覆うように遮蔽シールド(図示せず)が設けられてもよい。
超電導コイル2は、先に述べたように電流リード46a、46bを介して外部電源56と接続している。超電導磁石1を動作させる場合、外部電源56から超電導コイル2へと通電することとなるが、この際、超電導コイル2および超電導コイル2を構成に含む回路内に何らかの異常があれば電流を遮断する必要がある。
特に、何らかの理由によって超電導コイル2の一部で温度上昇が生じ、この部分が常伝導転移して電気抵抗が発生した結果、連鎖的に超電導コイル2全体が常伝導転移してしまう現象(クエンチ現象)が生じるような場合には、迅速に超電導コイル2への通電を停止させ、かつ超電導コイル2が破損しないように蓄積された磁気的エネルギーを消費させることが望ましい。超電導コイル2の予期しない常伝導転移の要因は、超電導コイル2の劣化や製作誤差、冷凍機の異常や遮蔽シールドの破損など様々である。
超電導磁石1の異常発生時に超電導コイル2への通電を停止し、蓄積された磁気エネルギーを消費させる方法は次のものが考えられる。
例えば、超電導コイル2の一部が常伝導転移したことによって発生した電気抵抗を、その抵抗に係る電圧を電圧端子66a、66bで測定することによって検出する。この電圧の計測は、図6に示すように、電圧端子66a、66bをそれぞれ、超電導コイル2を形成する超電導線材16の巻き出し部分に設けることによって実施可能である。
そして、電圧の計測結果はスイッチ駆動回路76に送信され、これを受け取ったスイッチ駆動回路76がスイッチ86を開とすることによって、超電導コイル2と外部電源56の接続は遮断され、超電導コイル2への通電が停止される。また、スイッチ86が開となることで超電導コイル2と保護回路96とで閉回路が形成される。この閉回路において、超電導コイル2に蓄積されたエネルギーは保護回路96が有する保護抵抗の発熱という形で消費され、超電導コイル2自体が発熱することによるエネルギーの解放を抑制することができる。
図1は、本実施例における超電導コイル2の詳細な構成を示す。
本実施例において超電導線材16は、図1に示すように、第一の超電導線材である線材11a及び第二の超電導線材である線材11bからなり、線材11aと線材11bは超電導転移温度が異なる線材により構成される。また、本実施例では、線材11aの超電導転移温度が線材11bの超電導転移温度よりも高いものを採用している。
これらの線材11a、11bは、例えば樹脂のような電気絶縁材料31によって皮膜されており、互いに電気的に絶縁されているが、一方で熱的には接触している。超電導コイル2は、これら線材11a、線材11b及び電気絶縁材料31からなる導体41が巻きまわされることで形成されている。
本実施例の超電導コイル2において、二種類の線材11a、11bのうち、超電導転移温度が高い線材11aから作られるコイルは、磁場を発生させることを主目的とする主超電導コイルとして機能する。また、超電導転移温度が低い線材11bから成るコイルは、温度上昇を検出することを主目的とする副超電導コイルとして機能する。外部電源56は、主超電導コイルと接続し、副超電導コイルについては別途電流源を用意しこれと接続させる構成としてもよい。
線材11bの両端には電圧端子21a、21bが取付けられており、巻線内部、すなわち線材の中間部に一つの電圧端子21cが取付けられている。したがって、線材11bにおいて、電圧端子21aと電圧端子21cとの間で常伝導転移が生じた場合は、それらの端子間で電圧が計測され、電圧端子21bと電圧端子21cとの間で常伝導転移が生じた場合にはこれらの端子間で電圧が計測されることとなる。
以下、線材11bからなる副超電導コイルによって主超電導コイルの温度上昇を検知する機能について説明する。
図2は超電導磁石の温度上昇を探知する回路図の例である。
超電導磁石1を動作させている間は、外部電源56から超電導コイル2へ通電される。ここで何らかの原因により主超電導コイルを構成する線材11aにおいて超電導状態から常伝導状態へと転移が生じると、主超電導コイルはその抵抗値がR1>=0からR1> 0 となる。
仮に通電電流をI1とすると、主超電導コイルの常伝導転移した部分では、R11 2の発熱が生じる。その発熱は最初に常伝導転移した部分以外にも伝達されるため、線材11aでは超電導転移温度を超える温度となる領域、すなわち常伝導転移領域が広がっていき、結果として主超電導コイルのR1は経過時間に応じて増加していく。
一方で、線材11aの発熱は、線材11aと熱的に接触した線材11bにも伝播する。これによって線材11bでも常伝導転移が生じ、線材11bからなる副超電導コイルでも抵抗R2aもしくはR2bが発生する。仮に、副超電導コイルに流れる電流がI2であれば、線材11bに生じる発熱量は、R2a2 2もしくはR2b2 2となり、この発熱よって副超電導コイルにおいても常伝導転移領域は広がり、結果として線材11bからなる副超電導コイルの抵抗値(R2a、R2b)も経過時間に応じて増加する。
この様に超電導コイル2において常伝導転移が発生すると、主超電導コイルと副超電導コイルの両方において常伝導転移領域は広がる。しかし、線材11bは線材11aと比べて超電導転移温度が低いため、常伝導転移までの熱容量が小さい。したがって、線材11bの常伝導転移領域の伝播速度は線材11aと比較して大きい。
例えば線材11bをニオブチタン線材、線材11aをビスマス系銅酸化物超電導線材とした場合、線材11bの常伝導転移領域の伝播速度は線材11aの伝播速度である数mm/sの1000倍以上となりうる。
超電導コイルにおける発生電圧の大きさは、常伝導転移領域の広さに依存するため、常伝導転移領域の伝播とともに増加する。そのため、線材11bからなる副超電導コイルでの発生電圧は、常伝導転移までの熱容量が線材11bよりも大きい線材11aからなる主超電導コイルでの発生電圧よりも増加速度が大きい。
そこで、本実施例の超電導磁石1では、線材11bからなる副超電導コイルにおける発生電圧を測定し、その電圧の値に応じてスイッチ駆動回路76を通じてスイッチ86を開き、外部電源56と超電導コイル2との接続を遮断する。この外部電源56と超電導コイル2との接続を遮断して、超電導コイル2または主超電導コイルに対する電流の供給を遮断する仕組みは、スイッチ86の代わりに遮断器を利用してもよい。上記の理由から、実施例1の超電導磁石1では主超電導コイルの電圧を検知するための電気的接続を必ずしも必要としない。
外部電源56を遮断後、線材11aからなる主超電導コイルに蓄積された磁気エネルギー0.5L11 2は、保護抵抗RsによってL1/Rsの緩和時間で解放される。
また、線材11aと線材11bの超電導転移温度にある程度の差異がある場合、主超電導コイルにて温度上昇は確認されるものの常伝導転移は未だ発生していないような状況であっても、主超電導コイルから伝播した熱に由来する副超電導コイルの常伝導転移を検出することができるため、主超電導コイルにかかる負荷が小さい段階で超電導磁石1を停止することが可能となる。
また、電圧端子21cの取り付け位置は、巻きまわしによるインダクタンスL2(=L2a+L2b)をキャンセルするために、図2に示すようにL2a=L2bとなる位置としてもよい。具体的には、電圧端子21a、21bは、線材11bの両端部、例えば巻き出し口の近傍などに設置するため、この電圧端子21a、21bの間の中点にあたる位置に電圧端子21cを設置するとよいことになる。
このように電圧端子21a、21b、21cを配置することによって、L2aとL2bに発生する電圧の差分を計測することができ、差分が0ならば温度上昇による抵抗は発生しておらず、また、差分が検出されると温度上昇による抵抗が発生しているものとして、線材11aの異常を高精度に検知することが可能となる。
また、超電導磁石1が正常稼動しているときに、電圧端子21aと電圧端子21b間に計測される電圧を計測しておき、この基準となる電圧と、リアルタイムに計測される電圧との差分によって、線材11a の温度上昇を検知してもよい。この場合、電圧端子21cを設置しなくともよいため、主超電導コイルの温度上昇を検知する仕組みを単純化することができる。
上述のように、本実施例の超電導磁石1は主超電導コイルについて、発生電圧を検出するために、巻き回した超電導線材同士を並列接続することや、あるいは超電導線材を細かく区切って電圧端子対を設ける必要がなく、簡素な構造で発生電圧を検出することができる。
また、線材11aと線材11bとが熱的に接触しているのであれば、線材11aからなる主超電導コイルに電圧端子対を取付けなくともよい。すなわち、線材11aに対して半田付けによる熱を与えることがなくなるため、線材11aの超電導特性低下を防ぐことができる。
例えば、線材11aをビスマス系銅酸化物線材あるいはイットリウム系銅酸化物線材といった、いわゆる高温超電導線材とした際、それらは200℃以上の半田ごてによる熱が付与されると、超電導特性の低下が生じることがある。しかし、本実施例は、半田による接続部を削減できるため、高温超電導線材を主の線材として利用する超電導コイルを製作する際に、その超電導特性の低下要因を減らす上で特に有効である。
本実施例では、巻線内部に電圧端子を配置する超電導コイルだけでなく両端の電圧端子対だけでも温度上昇の検出ができる超電導コイルの例を説明する。
図3は、実施例2における超電導コイルを示す構成図の例である。
図1の超電導コイル2のうち、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
実施例2は線材11aに対して、熱的に接触した2本の第二の超電導線材13b、13cを巻きまわす。線材13b、13cはインダクタンスL2’の等しい2つの副超電導コイルを形成する。副超電導コイルそれぞれの両端に電圧端子23a、23b、23c、23dを設け、その電圧を測定する。
図4は、実施例2における回路図の例を示す。
図4に示すように、線材13b、13cから成る副超電導コイルには、それぞれに逆向きの電流を流す。このように電流を流すことによってインダクタンスL2’をキャンセルすることができ、巻線内部の電圧端子が不要となる。電圧端子対23a、23bと電圧端子対23c、23dのそれぞれによって測定される電圧の値に応じて実施例1と同様、スイッチ駆動回路76を通じて線材11aからなる主超電導コイルの電流を遮断することができる。
実施例1は巻線内部に電圧端子を配置するに際し、インダクタンスL2a=L2bとなる位置を同定する作業を必要とするが、実施例2はその同定作業を省くことができ、超電導コイル2の製作にかかる負荷を低減することができる。
なお、線材13bと線材13cを複数用意し、それぞれ同じ本数主超電導コイルに巻きまわしてもよい。このときには、一の方向に電流を流す線材と、一の方向と反対向きに電流を流す線材の本数とが同数となるようにすればよい。
本実施例では、第一の超電導線材に第二の超電導線材を巻き合わせた超電導磁石だけでなく部分的に第二の超電導線材が熱的に接触して温度上昇の探知を行える超電導磁石の例を説明する。
図5は、実施例3における超電導コイルを示す構成図の例である。
図1の超電導コイルのうち、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
実施例3は巻きまわされた第一の超電導線材11aからなる超電導コイルの外周面、すなわち円筒状に形成された超電導コイルの外周面に対して、超電導コイル表面から第二の超電導線材35を接触させる。線材35の両端に電圧端子25a、25bを設け、電圧を測定し、その測定電圧に応じて実施例1または2と同様、第一の線材11aからなる超電導コイルの電流を遮断する。線材35を短尺にするため、実施例1または2と異なり、第二の線材によるインダクタンスが小さく、インダクタンスをキャンセルする回路を形成する必要がない。
また、線材35は線材11aからなるコイルに対して次のように設置してもよい。まず線材35は、線材11aに対してできるだけ平行となるように配置する。線材35aに流す電流の向き65は、線材11aに流す電流の向きと同じ方向とする。このように線材35を配置し電流の向きを制御すると、線材11aからなる超電導コイルから発生する磁場の向き55によって、線材35には電磁力の向き45がはたらく。結果、線材35は、線材11aに押し付けられる力がはたらき、第一、第二の超電導線材11a、35間の接触熱抵抗を小さくでき、温度上昇の検出精度を高めることができる。
なお、線材35及びその両端に接続された電圧端子25a、25bを含む発生電圧の検出構造を、線材11aからなる超電導コイルの複数の箇所に設けてもよい。複数箇所に設けることによって、線材11aからなる超電導コイルの温度上昇をより高精度に検出することができる。
1 超電導磁石
2 超電導コイル
11a、16 第一の超電導線材
11b、13b、13c、35 第二の超電導線材
21a、21b、21c、23a、23b、23c、23d、25a、25b、66a、66b 電圧端子
31 電気絶縁材料
41 並列導体
45 電磁力の向き
55 第一の超電導線材から成る主超電導コイルの発生する磁場の向き
65 第二の超電導線材の電流の向き
26 巻枠
36 クライオスタット
46a、46b 電流リード
56 外部電源
76 スイッチ駆動回路
86 スイッチ
96 保護回路

Claims (7)

  1. 第一の超電導線材を巻きまわして形成される超電導コイルと、
    前記超電導コイルと熱的に接触し、かつ電気的に絶縁して設置されていて、前記第一の超電導線材よりも超電導転移温度が低い第二の超電導線材と、
    前記第二の超電導線材の複数箇所に設置された電圧端子と、
    前記電圧端子に接続された電圧計と、
    前記電圧計と接続されたスイッチ回路と、を含み、
    前記スイッチ回路は、前記電圧計の出力を受けて前記超電導コイルへ供給される電流を遮断し、
    前記第二の超電導線材は、前記超電導コイルの外周面の周長よりも短い部材であって、前記超電導コイルの外周面に配置され、
    前記第二の超電導線材の両端に前記電圧端子が接続され、
    前記第二の超電導線材は、前記超電導コイルから発生する電磁力によって、前記超電導コイルに向かって引き寄せられる力が働く方向に電流が流されることを特徴とする超電導磁石。
  2. 請求項1に記載の超電導磁石であって、
    前記第二の超電導線材は、前記第一の超電導線材と共に巻き回されることを特徴とする超電導磁石。
  3. 請求項1に記載の超電導磁石であって、
    偶数本の第二の超電導線材が、第一の超電導線材と共に巻き回され、
    一の方向に電流が流れる前記第二の超電導線材の本数と、前記一の方向と異なる方向に電流が流れる前記第二の超電導線材の本数とが同数であることを特徴とする超電導磁石。
  4. 請求項に記載の超電導磁石であって、
    前記第二の超電導線材の両端部に対する中点に、さらに電圧端子が設置され、
    前記電圧計は、前記第二の超電導線材の一端と中点とに設けられた電圧端子と接続される第一の電圧計と、前記第二の超電導線材の他端と中点とに設けられた電圧端子と接続される第二の電圧計と、を含むことを特徴とする超電導磁石。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載された超電導磁石であって、
    前記第一の超電導線材と、前記第二の超電導線材とは、それぞれで独立した電流源と接続されることを特徴とする超電導磁石。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載された超電導磁石であって、
    前記スイッチ回路は、前記第一の超電導線材に供給される電流を遮断する遮断器を持つことを特徴とする超電導磁石。
  7. 請求項1から請求項に記載された超電導磁石であって、
    前記第二の超電導線材に通電し、前記第二の超電導線材の常伝導転移により超電導磁石の発熱を探知することを特徴とする超電導磁石。
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