JP2009522815A - 超電導高速スイッチ - Google Patents
超電導高速スイッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009522815A JP2009522815A JP2008549605A JP2008549605A JP2009522815A JP 2009522815 A JP2009522815 A JP 2009522815A JP 2008549605 A JP2008549605 A JP 2008549605A JP 2008549605 A JP2008549605 A JP 2008549605A JP 2009522815 A JP2009522815 A JP 2009522815A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- superconducting
- magnet
- current
- magnetic field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F6/00—Superconducting magnets; Superconducting coils
- H01F6/006—Supplying energising or de-energising current; Flux pumps
- H01F6/008—Electric circuit arrangements for energising superconductive electromagnets
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N60/00—Superconducting devices
- H10N60/30—Devices switchable between superconducting and normal states
- H10N60/35—Cryotrons
- H10N60/355—Power cryotrons
Abstract
磁場を発生するためのマグネット・システムは超電導マグネットと、スイッチと、スイッチに熱的に結合されたヒーター素子とを含む。超電導マグネットは磁場を生成するように構成され、スイッチは超電導マグネットと並列に接続されている非誘導超電導電流伝送経路を含む。一般に、スイッチは超電導マグネットによる最大磁場を得るのに必要な電流の一部のあるレベルの電流のみを伝送するように構成されている。
Description
本発明は一般にマグネット・システムに関連し、より詳しくは超電導マグネットで使用する非持続型スイッチに関連する。
周知のように、マグネットは極めて冷たい環境中に配置することによって、たとえば液体ヘリウム又はその他の冷却剤を含むクライオスタット又は圧力容器に封入することによって超電導にすることができる。超低温はマグネット・コイルの抵抗を無視できるレベルまで減少させる。最初にコイルに接続されていた電源を取り除いた後でも、電流は無視できる程度の抵抗によって比較的妨害されることなくマグネット・コイルの中を流れ続け、そのため磁場を維持することができる。
電力を取り除いた後でマグネット・コイル中の電流を維持するには、電源及びマグネット・コイルと並列に接続されている超電導スイッチによって冷却環境中での電気回路を完成させる必要があるのが普通である。超電導スイッチは一般に超伝導体から構成され、これは非超電導状態または通常状態で駆動された場合充分な抵抗をもっているので、電源からの電流は基本的に「ランピングしている」(ramp-up)間マグネット・コイルに流れる。所望の磁場電流が得られたら、スイッチを超電導状態に戻し、電源を切り離した時にはマグネット電流は電源から方向転換してスイッチを通る。マグネットはこのときいわゆる「永久モード」(persistent mode)になる。
超電導スイッチが典型的に示す特性は4種類ある。1つ目は、超電導状態から通常状態へ、またその逆に容易にかつ迅速に変換(切り換え)することができなければならない。これを行なうことができる3種類の方法は、a)熱的──超電導材料を遷移温度以上に加熱する、b)磁気的──材料の臨界場よりも大きな磁場を印加する、c)電気的──材料中の電流を臨界電流以上に増大する。熱的方法がもっとも一般的である。2つ目は、通常状態において充分に高い抵抗を有し、これは接続中にスイッチを通って流れる電流を無視できる程度であって、そのため冷却環境中の余剰熱が発生しないようにする必要がある。3つ目は、スイッチは安定していなければならない。つまり、所望の遷移相の間以外では超電導状態から通常状態へ相転移してはならない。四つ目に、マグネット・コイルと同じ大電流を通すことができなければならない。
熱型での従来の永久スイッチは超電導材料を超電導臨界温度以上の温度まで加熱することにより動作している。既知の熱的永久スイッチのひとつとして超電導ワイヤの周囲に巻き付けた抵抗性ワイヤがある。スイッチの超電導材料の正規化が抵抗性ワイヤに電流を印加することにより起こり、これによって超電導材料を臨界温度以上に加熱する。超電導スイッチを設計する上でのチャレンジの1つは超電導状態と抵抗状態の間の遷移時間を最小にすることと冷却剤の沸騰を最小限にするような低い熱出力の必要という矛盾する要件のバランスを取ることである。
実施例によれば、磁場を発生させるためのマグネット・システムは超電導マグネットと、スイッチと、スイッチに熱的に結合させたヒーター素子とを含む。超電導マグネットは磁場を発生するように構成され、スイッチは超電導マグネットと並列に接続された非誘導性超電導電流伝送経路を含む。一般に、スイッチは超電導マグネットによる最大磁場を得るのに必要な電流の一部のあるレベルの電流のみを伝導するように構成されている。
本発明による上記及びその他の態様、特徴、利点は添付の図面を参照して以下の好適実施例についての説明を熟読することで一層明らかになろう。
本発明による上記及びその他の態様、特徴、利点は添付の図面を参照して以下の好適実施例についての説明を熟読することで一層明らかになろう。
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を構成しまた例示のために本発明の特定の実施例を図示している添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなしにその他の実施例を用いることが可能であり、構造的、電気的、また手続き的な変化を成し得ることが本技術分野の当業者には理解されるべきである。利便のため、マグネット・システムとこれに付随する超電導スイッチの様々な構成要素を説明するが代表的な材料、サイズ、計上、寸法を用いている。しかし、本発明はここに述べる実施例に制限されるものではなく、本開示の教示内でその他の構成が可能である。
図1を参照すると、本発明のマグネット・システムの実施例の略電気回路図が図示してある。さらに詳しくは、マグネット・システム10はスイッチ・アセンブリ15および超電導マグネット20を有するように図示してある。スイッチ・アセンブリはスイッチ25を含み、スイッチはマグネットと電気的に導通しヒーター素子30と熱的に結合している。オプションの高周波(RF)シールド35はスイッチとヒーター素子に対して配置してあるように図示されており、これらの要素の間のRF結合を効果的に減少させる。スイッチ・アセンブリの各種構成要素はハウジング40内部に内蔵されるように図示してある。
電流供給源45を用いて超電導マグネット20へ電流を供給し、ヒーター電源50はヒーター素子30に電流を提供する。実施例において、マグネットとスイッチ・アセンブリの各種構成要素は適切に冷却された環境たとえば容器55の中に配置されており、容器によってマグネットとスイッチの超電導特性が活用できる。
容器55は液体ヘリウム又はその他の冷却剤を含むように設計された何らかの適当な容器又は構造体を用いて実現できる。ハウジング40は導電性のない材料から形成され、スイッチ・アセンブリ15の様々な構成要素を内蔵するために使われるのが普通である。ハウジングと含まれる構成要素が冷却環境に曝される実施例たとえば図1に図示したような実施例では、ハウジングはさらに断熱材料も含む。このような断熱材はスイッチ25とヒーター素子30から容器内に含まれる周囲の冷却剤への熱転移を防止するように構成される。冷却剤への熱転移を減少させることでマグネット充電中および放電プロセス中の高価な沸騰を減少させる(詳細については後述する)。
実施例において、超電導マグネット20とスイッチ25はたとえばNbTi、Nb3Snなどから形成された適当な超電導ワイヤを巻いたコイルを含む。マグネットは一般に、電流供給源45によって供給される電流で制御され、スイッチとの関連で動作する広範囲な磁場を提供することが可能である。
スイッチ25はマグネットと並列に接続された非誘導性電流伝送経路を含む。最適には、スイッチは超電導マグネット20が最大磁場を得るのに必要な電流の一部(つまり100%以下)のあるレベルの電流だけを伝導するように構成されている。制限しない例として、スイッチは超電導マグネット20が最大磁場を得るのに必要な電流の約1%〜20%の電流レベルだけを伝送する、又はさらに望ましくは約2%〜7%だけを伝送することができるように構成される。
一般に、超電導マグネット20を形成するために使用される超電導ワイヤは約25μm〜125μmから、約6インチまたはそれ以上の範囲にわたる直径を有する。マグネットは従来のマグネット技術を用いて実現され、その詳細は本発明に取って必須ではない。スイッチ25は前述の電流伝送レベルを提供する直径を有する超電導ワイヤから形成される(たとえばノンクラッド2本巻きワイヤ)。スイッチ25には一般に必要最小限のワイヤ直径が存在しない。代表的実施例において、スイッチ25に使用される超電導ワイヤは約5μm〜125μmの直径を有するが、もっと大きな直径も可能である。
さらに図1を参照して、本発明の実施例によるマグネット・システムの動作についてここで説明する。最初に、容器55に含まれる冷却剤が超電導マグネット20とスイッチ25を冷却し、これらを超電導状態にする。この時点で、マグネット・システムは電流供給源45によって供給された電流のレベルにより磁場を発生する。
何らかの時点で、マグネット・システムによって発生された磁場の変化が望ましい。この磁場の変化はヒーター素子30へ電流を供給するヒーター電源50によって実現され、これによってスイッチ25をこれの超電導臨界温度以上に加熱する。臨界温度に到達すると、スイッチは超電導状態(閉じた状態)から非超電導抵抗状態(開いた状態)へ遷移する。スイッチが抵抗状態に達すると、電流供給源45は超電導マグネット20へ供給される電流の量を変更するか何らか変化させる。
供給された電流が、マグネットによって発生しようとする所望の磁場で決定される特定の又は所望の電流値に達したら、ヒーター電源からの出力をオフにする。これによってヒーター素子30が、また結果としてスイッチ25が、冷却される。スイッチが冷却されると、超電導臨界温度以下になり、また超電導状態(閉じた状態)に遷移する。
永久スイッチを使用するシステムとは対照的に、電流供給源45によって供給される電流はスイッチが超電導状態に遷移した後超電導マグネット20から除去されない。その代わり、電流供給源45はマグネットへの電流を維持し、これによって安定な磁場を発生する。マグネットへの出力は一般に維持されなければならないが、これはスイッチ25が永久モードでマグネットを維持するように設計されていないためである。これは、スイッチがマグネットの最大磁場電流レベルを伝送できないことによる。マグネットへの電流供給を維持しなければ、発生される磁場は崩壊し、マグネットは最終的に脱磁する。マグネットへ連続的に電流を印加することで電流誘導雑音のため得られた磁場に影響があることに注意すべきである。しかし、スイッチ25はマグネットへ導入されるかも知れない何らかの雑音を短絡する。
マグネット20によって発生した磁場は基本的に前述の動作を繰り返すことでさらに変更することができる。たとえば、ヒーター電源50はヒーター素子30への電流をまた供給し、これによってスイッチ25を超電導臨界温度以上に加熱させることができる。スイッチが抵抗状態にある間、電流供給源45によってマグネット20へ供給される電流は発生しようとする所望の磁場によって変化する。供給される電流が所望の値に達したら、ヒーター電源をオフにし、これでスイッチの温度が超電導臨界温度以下に落ちる。スイッチ25は最終的に超電導状態(閉じた状態)に遷移する。また、電流供給源45はマグネットへ電流を供給し続ける。
本明細書に開示される各種スイッチによって実現される利点には、比較的速い充電時間と冷却剤沸騰の減少が挙げられる。全体的なマグネット充電時間は超電導状態と抵抗状態の間でスイッチを遷移させるのに必要な時間の量を減少させることで改善することができる。スイッチ25はたとえば従来の永久スイッチによって可能な遷移時間より有意に低い遷移時間をもたらす。スイッチ25は0.5〜1.5秒程度の遷移時間(冷却又は加熱状態のどちらかから)をもたらす。これらの遷移時間が可能になるのは、スイッチを形成するワイヤのサイズが比較的小さいことによる。
高速な充電時間の別の理由は、スイッチ25が従来の永久スイッチに一般的に存在するよりも高い抵抗を有して実現されるためである。たとえば、実施例において、スイッチ25は約60Ω〜500Ωの間の抵抗、又はそれ以上を有している。この高いスイッチ抵抗のため高い充電電圧を充電相の間にマグネットに印加することができる。高い充電電圧は充電時間の減少に繋がりマグネットの所望の電流レベルを実現する。
封入容器内の冷却剤を維持するのが高価で時間のかかる処理であるため、マグネット・システムの冷却剤沸騰を最小限に抑さえることもまた望ましい。沸騰はスイッチ加熱装置たとえばヒーター素子30によって発生した熱の結果として発生する。沸騰はまた、スイッチ25がマグネット充電相の間に抵抗状態(非超電導状態)にあるためマグネット充電相の間に発生する。スイッチが抵抗状態にある場合、スイッチ両端には電圧が発生する。この電圧は熱を発生し、これが結果として望ましくない冷却剤の沸騰を招来する。
スイッチによって発生する沸騰の量は幾つかの理由から従来の永久スイッチと比較して減少することができる。第1に、スイッチ25は従来の永久スイッチより代表的には大幅に小さく、これによってスイッチが超電導臨界温度に到達するのに必要な熱が少なくなる。熱が少ないため沸騰量が減少する。さらに、充電時間の減少によってスイッチが抵抗状態でいる時間の長さを最小限にする。これはスイッチ両端に電圧がかかる時間の長さを減少させ、これで熱の発生とそれに対応する沸騰の量を減少させている。
スイッチ25により提供される別の利点は、スイッチとマグネット20の間の接続条件が従来の永久スイッチの条件と比較してさほど厳格でないことである。一般に、従来の永久スイッチはマグネットと接続する際に注意が必要で、この接続による過剰量の抵抗が望ましくないためである。しかし、本発明はこのような要件がなく、スイッチからマグネットへの接続に起因するもっと高い抵抗がスイッチの全体の抵抗の要因になることがある。
実施例によれば、更なる利点はスイッチ25の比較的高い抵抗に関連している。たとえば、代表的なマグネットを充電する場合、スイッチを流れる電流は真の磁場の減少を表わしている。このような測定値はリード線の電流をモニタすることで推定することができる。しかし、温まった永久スイッチの実効抵抗を確定するのは幾らか困難で、この作用は極めて正確に補償できない。スイッチ25はこれの高い抵抗に比例してこの問題を最小限に抑さえている。
本発明のスイッチ及びマグネット・システムの実施例によって提供される様々な利点を示すため、以下を提示する。従来の永久スイッチで動作するマグネット・システムを、スイッチ25で動作する同じシステムと比較する。両方のタイプのスイッチでは、マグネット20を0テスラ〜9テスラまで増加させ、0.01テスラごとに停止する。従来の永久スイッチを使用するマグネット・システムは既知の方法で動作させた。従来の永久スイッチの抵抗は30Ωで、ヒーター電源により供給された電力は75mW(60Ω両端で35mA)である。両方のセットアップで、マグネット20は充電電圧5V、誘導10ヘンリー(H)、9テスラでの電流は50Aだった。スイッチ25を使用するマグネット・システムの動作は以下の通りである。給電プロセスを停止させる度に、スイッチ25を加熱して超電導状態(閉じた状態)から抵抗状態(開いた状態)へ遷移させる。マグネットの電流が所望の値に達するまで電流供給源45がマグネット20へ追加の電流を供給する。次にヒーター素子30へ供給される電流を遮断し、スイッチを冷却させ、もう一度超電導状態(閉じた状態)へ遷移させる。ここでまた、スイッチが超電導状態に達した後でも、電流供給源45はマグネットへの電流を維持する。給電プロセスを停止することで発生された磁場で測定を行なうことができる。このシナリオでは、独立した900個の測定値が得られた。制限しない例として、スイッチ25の抵抗は250Ω、ヒーター電源50によって提供された電力は20mW(20Ωの両端で30mA)である。
以下の表1は従来の永久スイッチとスイッチ25の両方での測定時刻の例を示す。さらに詳しく説明すると、表1はマグネットを所望の磁場に引き上げるのに必要な時間、スイッチを開いて閉じるのにかかる時間(つまり、スイッチが超電導状態(閉じた状態)から抵抗状態(開いた状態)へ遷移するのにかかる時間およびまた超電導状態(閉じた状態)へ戻るのにかかる時間)、また900個の独立した測定値を得るのに必要な合計時間である。図示した時間は近似値であることに注意する。
表1
表1
前述の結果は、本発明の実施例による上述のスイッチでは有意に高速な測定時間が得られることを示している。この表に注記してあるように、代表的な永久スイッチは開閉に約60秒かかる。これにより900測定値を得るためには約900分の合計時間がかかることになる。このようなシナリオでは、スイッチ25は従来の永久スイッチより50倍高速で作動する。
前述したように、本発明のスイッチとマグネット・システムの各種実施例は従来の永久スイッチと比較して冷却剤の沸騰量も減少させる。表2は両方のタイプのスイッチでの液体ヘリウムの沸騰に関連した様々なパラメータの例を提供する。表1と関連して前述したのと同じスイッチのセットアップを、表2のデータでも使用した。
表2
表2
スイッチ25を作動させるのに必要なエネルギー量に関して有意な節約が実現されることをこの結果は示している。このエネルギー節約は液体ヘリウム沸騰の減少に継る。
図2はマグネット・システムの別の実施例の略電気回路図である。本図において、マグネット・システム100は断熱真空105内部に配置されたスイッチ・アセンブリ15と超電導マグネット20を含む。クーラー110を使用して所望の超電導温度までスイッチ25とマグネット20を冷却する。さらに詳しく説明すると、クーラーは熱リンク115を有するように図示してあり、これはスイッチと熱的接触をなしており、また熱リンク120を有し、これはマグネットと熱的接触をなしている。クーラー110は既知の冷却システムたとえば圧縮ガス・クーラーなどを使用して実現でき、これでマグネットとスイッチを超電導にするのに必要な冷却を提供することができる。断熱真空105は外部環境から断熱真空内部に収容された各種構成要素を熱的に絶縁するために一般的に用いられる構造体である。
マグネット・システム100の動作は以下のように行なう。最初に、クーラー110がマグネット20とスイッチ25を冷却し、これらを超電導状態にする。この時点で、マグネット・システムは電流供給源45によって供給された電流のレベルにしたがう磁場を発生する。上記のように、電流供給源によって供給される電力は磁石が磁場を発生している間マグネット20から除去しない。
いずれかの時点で、マグネット・システムによって発生した磁場の変化が望ましい。この磁場の変化は図1に関連して説明したのと同様な方法で実現できる。つまり、スイッチ25をこれの超電導臨界温度以上に加熱する。スイッチが抵抗状態に達したら、電流供給源45はマグネット20へ供給している電流の量を変更するか又はいくらか変化させる。供給された電流がマグネットによって発生する所望の磁場によって決定される特定の又は所望の電流値に達した時点で、スイッチを冷却し、超電導臨界温度以下にして、また超電導状態(閉じた状態)に遷移させる。前述のように、スイッチが超電導状態に遷移して戻った後電流供給源45によって供給される電力はマグネット20から取り除かれない。電流供給源45はマグネットへの電流を代表的に維持し、これによって安定した磁場を発生する。マグネット20によって発生した磁場は基本的に上述した動作を反復することによって変更できる。
スイッチ25は超電導ワイヤから形成されると説明した。しかし、これは必要条件ではなく、非誘導電流伝送経路を提供することができるその他の技術や構造をこれに代わって又は追加で使用することができる。たとえば、スイッチ25は集積回路を含むデバイスを使用して実施することができ、電流伝送経路は白膜電流伝送経路を含むようにすることができる。
本明細書で開示した各種のマグネット・システムは単一のマグネット20と単一のスイッチ・アセンブリ15を含む。しかし、複数のマグネットを有し各々が独立したスイッチ・アセンブリを有するマグネット・システムも可能であり本開示の教示の範囲内である。
超電導マグネットを使用して所望の磁場を発生させる各種実施例を開示した。マグネットは1つまたはそれ以上の超電導コイル又は1つまたはそれ以上のソレノイドで実施されることは理解されるべきである。
図3は本発明の実施例による磁場を発生するための典型的動作を示すフローチャートである。ブロック300は磁場を発生するように構成された超電導マグネットへ供給される電流を維持することを含む。所望なら、超電導マグネットにより発生される磁場をブロック305,310,315の動作にしたがって変化させることができる。たとえば、ブロック305では、非永久スイッチを臨界温度まで加熱する。代表的には、このような非永久スイッチは超電導モードで動作し超電導マグネットと並列に接続されている。このような加熱で非永久スイッチを非超電導モードへ遷移させる。ブロック310では、超電導マグネットへ提供される電流を変化させて所望の磁場を発生する。次に、スイッチを臨界温度以下に冷却し、スイッチを超電導モードにもう一度遷移させる(ブロック315)。所望なら、ブロック300,305,310,315の動作を異なる電流値で反復してこれに対応することなった磁場を発生させることができる。
本発明の実施例による様々なプロセスと方法を図3に図示した一連の動作を用いて実現できるが、当業者には追加の又はもっと少ない動作を実行できることが理解されよう。さらに、図3に図示した動作の順序は単なる例であって動作の単一の順序が必要でないことも理解されるべきである。
重大なイベントたとえばマグネット電流供給源への電力の消失(quench)又は急な又は予想しない停電などの結果としてスイッチが損傷することも考えられる。電力消失中、マグネットは高い内部電圧を発生し局部的に温度が上昇する。これにより電気的及び機械的ストレスが巻線にかかり、またスイッチを損傷することもある。消失は各種の理由で発生する。たとえば、マグネット・システムが容器内の冷却剤の量が不十分なため又はアクティブ・クーラーの故障のため、冷却力の欠失を起すことがある。
重大なイベントの原因に拘らず、マグネットとスイッチ両端では、これらの要素が並列に接続されているので、潜在的に大きな電圧が発生することがある。スイッチは超電導中にはマグネット電流の小さい部分だけを伝導するように実施されるのが代表的なため、また通常状態では高い抵抗を有するため、スイッチ両端にかかる比較的大きな電圧によりスイッチで大量の電力が消失することになる。これはスイッチの有意な損傷を発生させることになりかねない。
重大なイベントたとえば前述したようなことの結果としてのスイッチへの損傷を予防又は最小限に抑さえるには、マグネット・システムは適当な保護素子、デバイス、又は回路を設けて実現する。たとえば、図4は保護要素を実施したマグネット・システムの別の実施例の略電気回路図である。本図において、マグネット・システム400は図1のシステム10と同じ多くの構成要素を含んでいる。しかし、マグネット・システム400は保護要素405を含み、これがマグネット20とスイッチ25に対して並列に電気接続されている。
保護要素の1つの目的は故障又は重大なイベントたとえば前述したようなことの場合にスイッチで消失する電力を制限することである。さらに詳しく説明すると、保護要素はスイッチ両端にかかる最大電圧を制限できる。保護要素はたとえば図4に図示したように一対のダイオードを用いて実現できる。マグネット・システム400の運転動作は図1のシステムの動作と同様の方法で行なうが、保護要素405によって追加の保護が提供される。本明細書にて維持した各種スイッチ及びマグネット・システムのいずれでも1つまたはそれ以上の保護要素を組み込んで構成できることに注意すべきである。
開示された実施例を参照して詳細に本発明を説明したが、本発明の範囲内の各種変更は本技術分野の当業者には明らかであろう。1つの実施例に関連して説明した特徴が他の実施例にも代表的に適用されることを理解されるべきである。したがって、本発明はクレームを参照することでのみ正しく解釈されるべきである。
Claims (37)
- 磁場を発生するためのマグネット・システムであって、前記システムは
磁場を発生するように構成された超電導マグネットと
前記超電導マグネットと並列に接続された非誘導超電導電流伝送経路を含むスイッチであって、前記スイッチは前記超電導マグネットによって最大磁場を得るのに必要な電流の一部である電流レベルだけを伝送するように構成されたスイッチと、
前記スイッチに熱的に結合されたヒーター素子と
を含むことを特徴とするシステム。 - 前記磁場の発生中に前記超電導マグネットへ連続した電流を効果的に提供するように構成された電流供給源
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記ヒーター素子と電気的接続したヒーター電源をさらに含み、前記スイッチは前記ヒーター素子によって発生した熱に応じて超電導モードから非超電導モードへ変化することが可能である
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチと前記ヒーター素子とを含む非導電性ハウジング
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記ハウジングは冷却剤を含む容器内に装入するのに適するように構成され、前記ハウジングは前記スイッチ及び前記ヒーター素子から前記冷却剤への熱転移を阻止するように構成してある断熱材料を含む
ことを特徴とする請求項4に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチと熱的に結合され、超電導温度まで前記スイッチを効果的に冷却するように構成された第1の熱リンクと、
前記超電導マグネットへ熱的に結合され、前記超電導マグネットを超電導温度まで効果的に冷却するように構成された第2の熱リンクと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記第1の熱リンク及び前記第2の熱リンクを提供するように構成されたクーラーと、
前記クーラーを制御するように構成され、前記第1の熱リンク及び前記第2の熱リンクに前記スイッチ及び前記超電導マグネットを所望の超電導温度まで各々冷却させるクーラーコントローラと
をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチ及び前記ヒーター素子に対して配置されて前記スイッチと前記ヒーター素子の間のRF信号の結合を効果的に低減させる高周波(RF)シールド
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記電流伝送経路は薄膜電流伝送経路である
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチはノンクラッド2本巻き超電導ワイヤを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記超電導ワイヤは約5μm〜125μmの直径を含む
ことを特徴とする請求項10に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチは前記超電導マグネットの前記最大磁場を得るのに必要な前記電流の約1%〜20%であるような電流のレベルだけを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチは前記超電導マグネットの前記最大磁場を得るのに必要な前記電流の約2%〜7%であるような電流のレベルだけを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記超電導マグネットはソレノイドを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記スイッチと並列に接続されて前記スイッチ両端の最大電圧を制限するように構成された保護素子
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・システム。 - 前記保護素子は電気回路を含む
ことを特徴とする請求項15に記載のマグネット・システム。 - 前記保護素子は少なくとも2個のダイオードを含む
ことを特徴とする請求項15に記載のマグネット・システム。 - 超電導マグネットで使用するためのスイッチであって、前記スイッチは
前記超電導マグネットと並列に接続するための非誘導超電導電流伝送経路を含み、前記スイッチは前記超電導マグネットにより最大磁場を得るのに必要な電流の一部である電流のレベルだけを伝送するように構成され、
前記スイッチと熱的に結合されたヒーター素子をさらに含む
ことを特徴とするスイッチ。 - 前記超電導マグネットによる磁場の発生中に前記超電導マグネットへ効果的に連続電流を提供するように構成された電流供給源
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記スイッチは前記ヒーター素子によって発生した熱に応じて超電導モードから非超電導モードへ変化するようにさらに構成される
ことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路と前記ヒーター素子とを含む非導電性ハウジング
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記ハウジングは冷却剤を含む容器内に装入されるのに適したものであって、前記ハウジングは前記スイッチ及び前記ヒーター素子から前記冷却剤への熱転移を阻止するように構成された断熱材料を含む
ことを特徴とする請求項21に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路に熱的に結合され、前記非誘導超電導電流伝送経路を超電導温度まで効果的に冷却するように構成された第1の熱リンク
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記第1の熱リンクを提供するように構成されたクーラーと、
前記クーラーを制御するように構成され、前記第1の熱リンクに前記非誘導超電導電流伝送経路を所望の超電導温度まで冷却させるクーラーコントローラと
をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路と前記ヒーター素子に対して配置されて前記非誘導超電導電流伝送経路と前記ヒーター素子の間のRF信号の結合を効果的に低減させる高周波(RF)シールド
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路は薄膜電流伝送経路を含む
ことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路はノンクラッド2本巻き超電導ワイヤを含む
ことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路は前記超電導マグネットの前記最大磁場を得るために必要な前記電流の約1%〜20%であるようなレベルの電流だけを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路は前記超電導マグネットの前記最大磁場を得るために必要な前記電流の約2%〜7%であるようなレベルの電流だけを伝送するように構成される
ことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記非誘導超電導電流伝送経路と並列に接続されて前記非誘導超電導電流伝送経路の両端にかかる最大電圧を制限するように構成された保護素子
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のスイッチ。 - 前記保護素子は電気回路を含む
ことを特徴とする請求項30に記載のマグネット・システム。 - 前記保護素子は少なくとも2個のダイオードを含む
ことを特徴とする請求項30に記載のマグネット・システム。 - 磁場を発生するためのマグネット・システムであって、前記システムは
磁場を発生するように構成された超電導マグネットと、
前記磁場の発生中に前記超電導マグネットへ供給される電流を維持するための手段と、
前記超電導マグネットと並列に接続された非永久スイッチと、
前記非永久スイッチに超電導モードと非超電導モードの間の遷移を選択的に起させるための手段と、
所望の磁場を発生するように前記電流を変化させるための手段
を含むことを特徴とするマグネット・システム。 - 磁場を発生するための方法であって、前記方法は
磁場を発生するように構成された超電導マグネットへ供給される電流を維持するステップと、
以下により前記磁場を変化させるステップであって、
(a)前記超電導マグネットと並列に接続された非永久スイッチを臨界温度まで加熱し、前記加熱により前記非永久スイッチを非超電導モードへ遷移させるステップ、
(b)所望の磁場を発生するように前記電流を変化させるステップ、
(c)前記スイッチを前記臨界温度以下に冷却し前記スイッチを超電導モードへ遷移させるステップ
を含むことを特徴とする方法。 - (a)から(c)までの動作を異なる値で反復して前記電流がこれに対応して異なる磁場を発生させること
をさらに含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。 - 前記超電導マグネットと前記スイッチを冷却剤で冷却するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。 - 前記超電導マグネットと前記スイッチを冷却するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項34に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US11/326,903 US8384504B2 (en) | 2006-01-06 | 2006-01-06 | Superconducting quick switch |
PCT/US2007/000461 WO2007081914A2 (en) | 2006-01-06 | 2007-01-05 | Superconducting quick switch |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009522815A true JP2009522815A (ja) | 2009-06-11 |
Family
ID=38232259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008549605A Withdrawn JP2009522815A (ja) | 2006-01-06 | 2007-01-05 | 超電導高速スイッチ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8384504B2 (ja) |
JP (1) | JP2009522815A (ja) |
CN (1) | CN101366093B (ja) |
DE (1) | DE112007000098T5 (ja) |
GB (1) | GB2447183B (ja) |
WO (1) | WO2007081914A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101351586B1 (ko) * | 2012-03-12 | 2014-01-15 | 삼성전자주식회사 | 영구 스위치 제어 시스템, 이를 채용한 초전도 자석 장치 및 영구 스위치 제어 방법 |
JP2019160818A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社東芝 | 高温超電導磁石装置、その運転制御装置及び方法 |
Families Citing this family (49)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0522968D0 (en) | 2005-11-11 | 2005-12-21 | Popovich Milan M | Holographic illumination device |
GB0718706D0 (en) | 2007-09-25 | 2007-11-07 | Creative Physics Ltd | Method and apparatus for reducing laser speckle |
US20090219720A1 (en) * | 2008-02-29 | 2009-09-03 | Reed Mark C | Lighting |
US11726332B2 (en) | 2009-04-27 | 2023-08-15 | Digilens Inc. | Diffractive projection apparatus |
US9335604B2 (en) | 2013-12-11 | 2016-05-10 | Milan Momcilo Popovich | Holographic waveguide display |
US9274349B2 (en) | 2011-04-07 | 2016-03-01 | Digilens Inc. | Laser despeckler based on angular diversity |
US10670876B2 (en) | 2011-08-24 | 2020-06-02 | Digilens Inc. | Waveguide laser illuminator incorporating a despeckler |
EP2748670B1 (en) | 2011-08-24 | 2015-11-18 | Rockwell Collins, Inc. | Wearable data display |
WO2016020630A2 (en) | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Milan Momcilo Popovich | Waveguide laser illuminator incorporating a despeckler |
US8922308B2 (en) * | 2011-10-31 | 2014-12-30 | General Electric Company | Systems and methods for alternatingly switching a persistent current switch between a first mode and a second mode |
US20150010265A1 (en) | 2012-01-06 | 2015-01-08 | Milan, Momcilo POPOVICH | Contact image sensor using switchable bragg gratings |
CN103562802B (zh) | 2012-04-25 | 2016-08-17 | 罗克韦尔柯林斯公司 | 全息广角显示器 |
WO2013167864A1 (en) | 2012-05-11 | 2013-11-14 | Milan Momcilo Popovich | Apparatus for eye tracking |
US9933684B2 (en) | 2012-11-16 | 2018-04-03 | Rockwell Collins, Inc. | Transparent waveguide display providing upper and lower fields of view having a specific light output aperture configuration |
WO2014188149A1 (en) | 2013-05-20 | 2014-11-27 | Milan Momcilo Popovich | Holographic waveguide eye tracker |
WO2015015138A1 (en) | 2013-07-31 | 2015-02-05 | Milan Momcilo Popovich | Method and apparatus for contact image sensing |
US9698660B2 (en) | 2013-10-25 | 2017-07-04 | General Electric Company | System and method for heating ferrite magnet motors for low temperatures |
WO2016020632A1 (en) | 2014-08-08 | 2016-02-11 | Milan Momcilo Popovich | Method for holographic mastering and replication |
US9602043B2 (en) * | 2014-08-29 | 2017-03-21 | General Electric Company | Magnet management in electric machines |
US10241330B2 (en) | 2014-09-19 | 2019-03-26 | Digilens, Inc. | Method and apparatus for generating input images for holographic waveguide displays |
WO2016046514A1 (en) | 2014-09-26 | 2016-03-31 | LOKOVIC, Kimberly, Sun | Holographic waveguide opticaltracker |
WO2016113533A2 (en) | 2015-01-12 | 2016-07-21 | Milan Momcilo Popovich | Holographic waveguide light field displays |
EP3245444B1 (en) | 2015-01-12 | 2021-09-08 | DigiLens Inc. | Environmentally isolated waveguide display |
US20160211064A1 (en) * | 2015-01-19 | 2016-07-21 | Industry-Academic Cooperation Foundation Chosun University | Wireless power charging apparatus using superconducting coil |
WO2016116733A1 (en) | 2015-01-20 | 2016-07-28 | Milan Momcilo Popovich | Holographic waveguide lidar |
US9632226B2 (en) | 2015-02-12 | 2017-04-25 | Digilens Inc. | Waveguide grating device |
US10459145B2 (en) | 2015-03-16 | 2019-10-29 | Digilens Inc. | Waveguide device incorporating a light pipe |
WO2016156776A1 (en) | 2015-03-31 | 2016-10-06 | Milan Momcilo Popovich | Method and apparatus for contact image sensing |
EP3359999A1 (en) | 2015-10-05 | 2018-08-15 | Popovich, Milan Momcilo | Waveguide display |
WO2017134412A1 (en) | 2016-02-04 | 2017-08-10 | Milan Momcilo Popovich | Holographic waveguide optical tracker |
EP3433659A1 (en) | 2016-03-24 | 2019-01-30 | DigiLens, Inc. | Method and apparatus for providing a polarization selective holographic waveguide device |
EP3433658B1 (en) | 2016-04-11 | 2023-08-09 | DigiLens, Inc. | Holographic waveguide apparatus for structured light projection |
EP3548939A4 (en) | 2016-12-02 | 2020-11-25 | DigiLens Inc. | UNIFORM OUTPUT LIGHTING WAVEGUIDE DEVICE |
US10545346B2 (en) | 2017-01-05 | 2020-01-28 | Digilens Inc. | Wearable heads up displays |
US10942430B2 (en) | 2017-10-16 | 2021-03-09 | Digilens Inc. | Systems and methods for multiplying the image resolution of a pixelated display |
EP3483902A1 (en) * | 2017-11-14 | 2019-05-15 | Koninklijke Philips N.V. | Superconducting magnet assembly |
CN115356905A (zh) | 2018-01-08 | 2022-11-18 | 迪吉伦斯公司 | 波导单元格中全息光栅高吞吐量记录的系统和方法 |
WO2019136476A1 (en) | 2018-01-08 | 2019-07-11 | Digilens, Inc. | Waveguide architectures and related methods of manufacturing |
EP3765897B1 (en) | 2018-03-16 | 2024-01-17 | Digilens Inc. | Holographic waveguides incorporating birefringence control and methods for their fabrication |
US11402801B2 (en) | 2018-07-25 | 2022-08-02 | Digilens Inc. | Systems and methods for fabricating a multilayer optical structure |
KR20210138609A (ko) | 2019-02-15 | 2021-11-19 | 디지렌즈 인코포레이티드. | 일체형 격자를 이용하여 홀로그래픽 도파관 디스플레이를 제공하기 위한 방법 및 장치 |
US11309110B2 (en) * | 2019-02-28 | 2022-04-19 | General Electric Company | Systems and methods for cooling a superconducting switch using dual cooling paths |
CN110071713B (zh) * | 2019-03-01 | 2020-12-18 | 天津大学 | 用于传导冷却的超导开关及其超导磁体装置 |
KR20210134763A (ko) | 2019-03-12 | 2021-11-10 | 디지렌즈 인코포레이티드. | 홀로그래픽 도파관 백라이트 및 관련된 제조 방법 |
CN114207492A (zh) | 2019-06-07 | 2022-03-18 | 迪吉伦斯公司 | 带透射光栅和反射光栅的波导及其生产方法 |
KR20220038452A (ko) | 2019-07-29 | 2022-03-28 | 디지렌즈 인코포레이티드. | 픽셀화된 디스플레이의 이미지 해상도와 시야를 증배하는 방법 및 장치 |
KR20220054386A (ko) | 2019-08-29 | 2022-05-02 | 디지렌즈 인코포레이티드. | 진공 브래그 격자 및 이의 제조 방법 |
CN110955185A (zh) * | 2019-12-11 | 2020-04-03 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种基于运算放大器的超导开关加热器电源 |
CN113380490A (zh) * | 2021-05-07 | 2021-09-10 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种用于超导磁悬浮列车超导磁体系统的超导开关 |
Family Cites Families (43)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3800256A (en) * | 1973-04-24 | 1974-03-26 | Atomic Energy Commission | Energy storage and switching with superconductors |
JPS5533579B2 (ja) * | 1974-05-15 | 1980-09-01 | ||
DE2739689C2 (de) * | 1977-09-02 | 1986-10-16 | Euratom | Thermische Wärmepumpe |
DE3240019A1 (de) * | 1982-10-28 | 1984-05-03 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Dauerstromschalter zum kurzschliessen mindestens einer supraleitenden magnetwicklung |
DE3303449A1 (de) * | 1983-02-02 | 1984-08-02 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Schutzeinrichtung fuer eine supraleitende magnetspulenanordnung |
JPS6086808A (ja) * | 1983-10-19 | 1985-05-16 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導装置の保護装置 |
US4689707A (en) * | 1986-05-27 | 1987-08-25 | International Business Machines Corporation | Superconductive magnet having shim coils and quench protection circuits |
JP2659363B2 (ja) * | 1986-09-09 | 1997-09-30 | 三菱電機株式会社 | 緊急消磁装置付き超電導マグネツト装置 |
JPS6367708A (ja) * | 1986-09-09 | 1988-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | 緊急消磁装置付き超電導マグネツト装置 |
JPS63284805A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-22 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導電磁石装置 |
US4764837A (en) * | 1987-11-16 | 1988-08-16 | General Electric Company | Superconductive circuit for controlling quench events |
US5216568A (en) * | 1988-09-08 | 1993-06-01 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Superconducting magnet device |
US4906861A (en) * | 1988-09-30 | 1990-03-06 | Cryomagnetics, Inc. | Superconducting current reversing switch |
JPH0318001A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Mitsubishi Electric Corp | 緊急消磁装置付超電導マグネット装置 |
EP0561552B1 (en) * | 1992-03-17 | 1997-10-15 | Hitachi, Ltd. | A magnetic field generator, a persistent current switch assembly for such a magnetic field generator, and the method of controlling such a magnetic field generator |
JP2831516B2 (ja) * | 1992-09-21 | 1998-12-02 | 株式会社日立製作所 | 超電導エネルギー貯蔵装置 |
US5432669A (en) * | 1992-11-19 | 1995-07-11 | Railway Technical Research Institute | Superconducting magnet apparatus for magnetically levitated train |
US5394130A (en) * | 1993-01-07 | 1995-02-28 | General Electric Company | Persistent superconducting switch for conduction-cooled superconducting magnet |
US5361055A (en) * | 1993-12-17 | 1994-11-01 | General Dynamics Corporation | Persistent protective switch for superconductive magnets |
JPH07183582A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-21 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 並列型永久電流スイッチ |
JP2889485B2 (ja) * | 1994-01-13 | 1999-05-10 | 川崎重工業株式会社 | 超電導線の接続方法および装置ならびに超電導コイル装置 |
DE4441575C2 (de) * | 1994-11-22 | 1998-08-06 | Bruker Analytische Messtechnik | Vorrichtung und Verfahren zum schnellen Entladen einer supraleitenden Magnetspule |
EP0740314A1 (en) * | 1995-04-27 | 1996-10-30 | Hitachi, Ltd. | Superconducting magnet system |
US5650903A (en) * | 1995-11-30 | 1997-07-22 | General Electric Company | Superconducting-magnet electrical circuit having voltage and quench protection |
US5739997A (en) * | 1995-11-30 | 1998-04-14 | General Electric Company | Superconducting-magnet electrical circuit offering quench protection |
US5731939A (en) * | 1996-09-04 | 1998-03-24 | General Electric Company | Quench-protecting electrical circuit for a superconducting magnet |
US6317303B1 (en) * | 1997-04-11 | 2001-11-13 | Houston Advanced Research Center | High-speed superconducting persistent switch |
JPH10294213A (ja) * | 1997-04-22 | 1998-11-04 | Hitachi Ltd | 酸化物系超電導マグネットシステムの製造方法及び酸化物系超電導マグネットシステム及び超電導磁場発生装置 |
DE10060284C2 (de) * | 2000-12-05 | 2003-07-17 | Bruker Biospin Ag Faellanden | Magnetanordnung mit einem aktiv abgeschirmten supraleitenden Magnetspulensytem und einem zusätzlichen Strompfad zur Streufeldunterdrückung im Quenchfall |
US6646836B2 (en) * | 2001-03-01 | 2003-11-11 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Superconducting magnet apparatus in persistent mode |
JP2003069093A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Central Japan Railway Co | 永久電流スイッチおよびそれを用いた超電導マグネット |
GB0121846D0 (en) * | 2001-09-10 | 2001-10-31 | Oxford Instr Superconductivity | Superconducting magnet assembly and method |
US6717781B2 (en) * | 2001-09-25 | 2004-04-06 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Balanced quench protection circuit |
US6777938B2 (en) * | 2001-11-15 | 2004-08-17 | Bruker Biospin Gmbh | NMR magnet coil system with separate superconducting short-circuited regions for drift compensation as well as method for operation thereof |
DE10227877B4 (de) * | 2002-06-22 | 2006-11-09 | Bruker Biospin Ag | Aktiv abgeschirmte, supraleitende Magnetanordnung mit einer Vorrichtung zur zusätzlichen Streufeldoptimierung |
DE10227876B4 (de) * | 2002-06-22 | 2006-11-09 | Bruker Biospin Ag | Aktiv abgeschirmte, supraleitende Magnetanordnung mit verbesserter Streufeldkompensation |
JP4212331B2 (ja) * | 2002-10-24 | 2009-01-21 | 株式会社日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置及び超電導磁石装置 |
JP3983186B2 (ja) * | 2003-03-06 | 2007-09-26 | 東海旅客鉄道株式会社 | 超電導磁石装置 |
US8680443B2 (en) * | 2004-01-06 | 2014-03-25 | Watlow Electric Manufacturing Company | Combined material layering technologies for electric heaters |
US6977571B1 (en) * | 2004-11-08 | 2005-12-20 | General Electric Company | Secondary coil circuit for use with a multi-section protected superconductive magnet coil circuit |
GB2422958B (en) * | 2005-02-04 | 2008-07-09 | Siemens Magnet Technology Ltd | Quench protection circuit for a superconducting magnet |
GB2423871B (en) * | 2005-03-04 | 2007-12-12 | Siemens Magnet Technology Ltd | Superconducting magnet system |
US7649720B2 (en) * | 2005-05-06 | 2010-01-19 | Florida State University Research Foundation, Inc. | Quench protection of HTS superconducting magnets |
-
2006
- 2006-01-06 US US11/326,903 patent/US8384504B2/en active Active
-
2007
- 2007-01-05 GB GB0811309A patent/GB2447183B/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-01-05 DE DE112007000098T patent/DE112007000098T5/de not_active Ceased
- 2007-01-05 WO PCT/US2007/000461 patent/WO2007081914A2/en active Application Filing
- 2007-01-05 CN CN2007800019345A patent/CN101366093B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2007-01-05 JP JP2008549605A patent/JP2009522815A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101351586B1 (ko) * | 2012-03-12 | 2014-01-15 | 삼성전자주식회사 | 영구 스위치 제어 시스템, 이를 채용한 초전도 자석 장치 및 영구 스위치 제어 방법 |
JP2019160818A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社東芝 | 高温超電導磁石装置、その運転制御装置及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101366093A (zh) | 2009-02-11 |
US20070159280A1 (en) | 2007-07-12 |
DE112007000098T5 (de) | 2008-11-27 |
GB2447183B (en) | 2010-10-27 |
WO2007081914A2 (en) | 2007-07-19 |
WO2007081914A3 (en) | 2008-07-10 |
US8384504B2 (en) | 2013-02-26 |
GB0811309D0 (en) | 2008-07-30 |
CN101366093B (zh) | 2012-12-12 |
GB2447183A (en) | 2008-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009522815A (ja) | 超電導高速スイッチ | |
US8134434B2 (en) | Superconducting quick switch | |
JP6718437B2 (ja) | 超伝導電流ポンプ | |
US5650903A (en) | Superconducting-magnet electrical circuit having voltage and quench protection | |
US5093645A (en) | Superconductive switch for conduction cooled superconductive magnet | |
EP0828331B1 (en) | Quench-protecting electrical circuit for a superconducting magnet | |
US8400747B2 (en) | Superconducting coil, superconducting magnet, and method of operating superconducting magnet | |
Hoffmann et al. | Design parameters for an HTS flux pump | |
CN110071713B (zh) | 用于传导冷却的超导开关及其超导磁体装置 | |
KR20050031750A (ko) | 초전도 저항형 한류기 | |
CN109273187A (zh) | 一种超导磁体的开关保护电路 | |
Tixador et al. | First tests of a 800 kJ HTS SMES | |
US20150111753A1 (en) | Superconducting magnet apparatus | |
KR20020070084A (ko) | 고온 초전도체를 갖춘 유속 펌프 및 상기 유속 펌프에의해 작동되는 초전도 전자석 | |
US8035379B2 (en) | Coil energization apparatus and method of energizing a superconductive coil | |
Tosaka et al. | Persistent current HTS magnet cooled by cryocooler (4)-persistent current switch characteristics | |
US20150255200A1 (en) | Fast Superconducting Switch for Superconducting Power Devices | |
US9638774B2 (en) | Discharge controlled superconducting magnet | |
JP2021503175A (ja) | 超電導磁石アセンブリ | |
Iannone et al. | Quench propagation in commercial REBCO composite tapes | |
US11631534B2 (en) | Superconducting wires for quench detection | |
Kozak et al. | Design and performance results of first polish SMES | |
EP0911839B1 (en) | Operation control method for superconducting coil | |
Daibo et al. | Evaluation of a 426 kJ cryocooled magnet and a model magnet with REBCO coated conductors | |
JP7370307B2 (ja) | 超電導マグネット装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100406 |