JP2003069093A - 永久電流スイッチおよびそれを用いた超電導マグネット - Google Patents

永久電流スイッチおよびそれを用いた超電導マグネット

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JP2003069093A
JP2003069093A JP2001259037A JP2001259037A JP2003069093A JP 2003069093 A JP2003069093 A JP 2003069093A JP 2001259037 A JP2001259037 A JP 2001259037A JP 2001259037 A JP2001259037 A JP 2001259037A JP 2003069093 A JP2003069093 A JP 2003069093A
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JP
Japan
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current switch
superconducting
temperature superconductor
permanent current
switch
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JP2001259037A
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Motohito Igarashi
基仁 五十嵐
Katsuyuki Kuwano
勝之 桑野
Taizo Tosaka
泰造 戸坂
Michitaka Ono
通隆 小野
Koji Ito
孝治 伊藤
Toru Kuriyama
透 栗山
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Toshiba Corp
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Toshiba Corp
Central Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常電導抵抗が高く、熱容量が小さく、応答性が
良く、かつ安定性の高い永久電流スイッチを提供するこ
と。 【解決手段】絶縁物からなる母材3の上に高温超電導体
2が形成されてなる超電導部と、当該超電導部の超電導
状態または常電導状態の切り替えを行なうスイッチ切替
用の加熱手段6とを、熱的に一体化させて構成される永
久電流スイッチにおいて、高温超電導体2の上に、電気
的な絶縁物4を介して、熱良導体5を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導機器に使用
される永久電流スイッチおよびそれを用いた超電導マグ
ネットに係り、特に常電導抵抗が高く、熱容量が小さ
く、応答性が良く、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チ、およびそれを用いた永久電流運転が容易な超電導マ
グネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超電導線は、電気抵抗が無いた
め、閉回路を形成し、永久電流により磁場を発生するこ
とが可能である。
【0003】永久電流運転を行なう方法としては、永久
電流スイッチを用いる方法が一般的に採用されている。
【0004】永久電流スイッチは、超電導線と、超電導
線の超電導状態または常電導状態を切り替えるための手
段(例えば、ヒータ等)とから構成されている。
【0005】この永久電流スイッチは、超電導コイルが
閉回路になるように接続される。
【0006】永久電流スイッチがオフ状態、すなわち超
電導線が常電導状態になると、電気抵抗が発生し、当該
永久電流スイッチと並列に接続された励磁電源により、
超電導コイルを励磁する。
【0007】そして、この超電導コイルの励磁中には、
永久電流スイッチの両端に電圧が発生するが、常電導状
態の超電導線には有限の抵抗があるために分流し、永久
電流スイッチは発熱することになる。
【0008】永久電流スイッチは、常電導状態での電気
抵抗、すなわちオフ抵抗が大きいほど発熱が少なくな
り、励磁速度を速くすることができる。
【0009】そして、永久電流スイッチの常電導抵抗を
大きくするためには、超電導線の母材の電気抵抗を高く
したり、超電導体の臨界電流密度を向上させて超電導線
の断面積を小さくする方法がある。
【0010】また、超電導線の長さを長くすれば、電気
抵抗は大きくなるが、同時に熱容量も増大することか
ら、ヒータの加熱によって永久電流スイッチのオン/オ
フを切り替える場合には、応答性が悪くなってしまう。
【0011】従って、永久電流スイッチ用の超電導線と
しては、常電導状態での電気抵抗(常電導抵抗)が高い
ことが要求されることになる。
【0012】超電導コイル用として永久電流スイッチを
用いる場合には、両者ともに冷却温度を等しくした方が
冷却構成上有利であるため、永久電流スイッチも高温超
電導線を用いる必要がある。
【0013】そして、永久電流スイッチ用の高温超電導
線として、従来では、Bi-2212,Bi-2223等
の銀シース超電導線を用いている。
【0014】図22は、従来の永久電流スイッチに用い
られてきている高温超電導線の構成例を示す断面図であ
る。
【0015】図22に示すように、高温超電導線は、高
温超電導体2を、銀や銀合金等からなる母材3に埋め込
んで、銀シース超電導線として構成されている。
【0016】しかしながら、このような従来の高温超電
導線では、母材3として、銀もしくは銀合金等を用いて
いるために、超電導線の常電導抵抗が非常に低く、これ
を用いて永久電流スイッチを構成すると、熱容量が非常
に大きくなってしまう。
【0017】一方、超電導線として、バルク材や薄膜を
用いることも考えられてきているが、母材に金属を用い
たり金属をコーティングしてしまうと、銀シース超電導
線の場合と同様に、常電導抵抗は低くなってしまう。
【0018】従って、これらの方法では、超電導線の必
要長が長くなるため、永久電流スイッチとしては、オン
/オフの応答性が非常に悪いものになっている。
【0019】一方、母材やコーティング材等の安定化材
をなくしてしまえば、常電導抵抗を高くとることも可能
である。
【0020】しかしながら、何らかの擾乱で超電導線の
一部が発熱した場合に、分流して発熱を抑制することが
できないため、クエンチもしくは焼損に至ってしまい、
不安定となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、高温超
電導線を用いて永久電流スイッチを構成する場合には、
安定性を重視すると常電導抵抗が小さくなり、結果とし
て加熱/冷却によるオン/オフのスイッチ切替時間が長
くなってしまう。
【0022】一方、常電導抵抗を高めるために安定化材
を減らすと安定性が低くなり、永久電流スイッチはクエ
ンチし易くなってしまう。
【0023】本発明の目的は、常電導抵抗が高く、熱容
量が小さく、応答性が良く、かつ安定性の高い永久電流
スイッチを提供することにある。
【0024】さらに、本発明の目的は、永久電流運転が
容易な超電導マグネットを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、絶縁物からなる母
材の上に高温超電導体が形成されてなる超電導部と、当
該超電導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを
行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱的に一体化さ
せて構成される永久電流スイッチにおいて、高温超電導
体の上に、電気的な絶縁物を介して、熱良導体を配設し
ている。
【0026】従って、請求項1に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体の上に、電気的な
絶縁物を介して、熱良導体を配設することにより、分流
経路となる安定化材がなく、かつ高温超電導体の一部が
発熱した場合でも熱良導体で速やかに熱を分散するた
め、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、
かつ安定性の高い永久電流スイッチを得ることができ
る。
【0027】また、請求項2に対応する発明では、絶縁
物からなる母材の上に結晶成長を促進する中間層を介し
て高温超電導体が形成されてなる超電導部と、当該超電
導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを行なう
スイッチ切替用の加熱手段とを、熱的に一体化させて構
成される永久電流スイッチにおいて、高温超電導体の上
に、電気的な絶縁物を介して、熱良導体を配設してい
る。
【0028】従って、請求項2に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体の上に、電気的な
絶縁物を介して、熱良導体を配設することにより、分流
経路となる安定化材がなく、かつ高温超電導体の一部が
発熱した場合でも熱良導体で速やかに熱を分散するた
め、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、
かつ安定性の高い永久電流スイッチを得ることができ
る。また、絶縁物からなる母材の上に、結晶成長を促進
する中間層を介して高温超電導体が形成された超電導部
とすることにより、中間層の結晶成長が促進されるた
め、より一層高品質で高性能の永久電流スイッチを得る
ことができる。
【0029】さらに、請求項3に対応する発明では、高
温超電導体のバルク材で形成された超電導部と、当該超
電導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを行な
うスイッチ切替用の加熱手段とを、熱的に一体化させて
構成される永久電流スイッチにおいて、高温超電導体の
バルク材の上に、電気的な絶縁物を介して、熱良導体を
配設している。
【0030】従って、請求項3に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体のバルク材の上
に、電気的な絶縁物を介して、熱良導体を配設すること
により、分流経路となる安定化材がなく、かつ高温超電
導体の一部が発熱した場合でも熱良導体で速やかに熱を
分散するため、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量
が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッチを得るこ
とができる。
【0031】一方、請求項4に対応する発明では、絶縁
物からなる母材の上に高温超電導体が形成されてなる超
電導部と、当該超電導部の超電導状態または常電導状態
の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱
的に一体化させて構成される永久電流スイッチにおい
て、高温超電導体の上に、高温超電導体を流れる電流を
バイパスさせる金属層、および電気的な絶縁物を順次介
して、熱良導体を配設している。
【0032】従って、請求項4に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体の上に、高温超電
導体を流れる電流をバイパスさせる金属層、および電気
的な絶縁物を順次介して、熱良導体を配設することによ
り、分流経路となる安定化材がなく、かつ高温超電導体
の一部が発熱した場合でも熱良導体で速やかに熱を分散
するため、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小
さく、かつ安定性の高い永久電流スイッチを得ることが
できる。また、高温超電導体の上に、高温超電導体を流
れる電流をバイパスさせる金属層を設けることにより、
高温超電導体が何らかの外的要因で急激にクエンチしな
いようにして、より一層安定性を高めることができる。
【0033】また、請求項5に対応する発明では、絶縁
物からなる母材の上に結晶成長を促進する中間層を介し
て高温超電導体が形成されてなる超電導部と、当該超電
導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを行なう
スイッチ切替用の加熱手段とを、熱的に一体化させて構
成される永久電流スイッチにおいて、高温超電導体の上
に、高温超電導体を流れる電流をバイパスさせる金属
層、および電気的な絶縁物を順次介して、熱良導体を配
設している。
【0034】従って、請求項5に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体の上に、高温超電
導体を流れる電流をバイパスさせる金属層、および電気
的な絶縁物を順次介して、熱良導体を配設することによ
り、分流経路となる安定化材がなく、かつ高温超電導体
の一部が発熱した場合でも熱良導体で速やかに熱を分散
するため、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小
さく、かつ安定性の高い永久電流スイッチを得ることが
できる。また、高温超電導体の上に、高温超電導体を流
れる電流をバイパスさせる金属層を設けることにより、
高温超電導体が何らかの外的要因で急激にクエンチしな
いようにして、より一層安定性を高めることができる。
【0035】さらに、請求項6に対応する発明では、高
温超電導体のバルク材で形成された超電導部と、当該超
電導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを行な
うスイッチ切替用の加熱手段とを、熱的に一体化させて
構成される永久電流スイッチにおいて、高温超電導体の
バルク材の上に、当該高温超電導体を流れる電流をバイ
パスさせる金属層、および電気的な絶縁物を順次介し
て、熱良導体を配設している。
【0036】従って、請求項6に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体のバルク材の上
に、当該高温超電導体を流れる電流をバイパスさせる金
属層、および電気的な絶縁物を順次介して、熱良導体を
配設することにより、分流経路となる安定化材がなく、
かつ高温超電導体の一部が発熱した場合でも熱良導体で
速やかに熱を分散するため、常電導抵抗(オフ抵抗)が
高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイ
ッチを得ることができる。また、高温超電導体のバルク
材の上に、高温超電導体を流れる電流をバイパスさせる
金属層を設けることにより、高温超電導体のバルク材が
何らかの外的要因で急激にクエンチしないようにして、
より一層安定性を高めることができる。
【0037】一方、請求項7に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明の
永久電流スイッチにおいて、高温超電導体として、Bi
系、もしくはY系を用いている。
【0038】従って、請求項7に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、高温超電導体として、Bi系、
もしくはY系を用いることにより、Bi系は部分溶融法
で、Y系は蒸着法等で、絶縁物からなる母材上に臨界電
流密度の高い膜を形成することが容易となる。また、Y
系では、単結晶バルク材を製作することもできる。これ
により、常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さ
く、かつ安定性の高い永久電流スイッチを容易に得るこ
とができる。
【0039】また、請求項8に対応する発明では、上記
請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項7の
いずれか1項に対応する発明の永久電流スイッチにおい
て、絶縁物からなる母材として、MgO、YSZ(Yt
tria Stabilized Zirconi
a)、LaAl03、SrTi03、サファイア、もしくは
表面を酸化させたNiのいずれかを用いている。
【0040】従って、請求項8に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、絶縁物からなる母材として、M
gO、YSZ、LaAl03、SrTi03、サファイ
ア、もしくは表面を酸化させたNiのいずれかを用いる
ことにより、臨界電流密度の高いBi-2212,Y-1
23の膜を容易に形成することができる。これにより、
常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ
安定性の高い永久電流スイッチを容易に得ることができ
る。
【0041】さらに、請求項9に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項8のいずれか1項に対応する発明
の永久電流スイッチにおいて、超電導部の超電導状態ま
たは常電導状態の切り替えを行なう手段として、加熱手
段の他に、高温超電導体に磁場を印加する磁場印加手段
を備えている。
【0042】従って、請求項9に対応する発明の永久電
流スイッチにおいては、超電導部の超電導状態または常
電導状態の切り替えを行なう手段として、高温超電導体
に磁場を印加する磁場印加手段を備えることにより、高
温超電導体に磁場を印加することで、常電導状態となる
臨界温度を下げることができるため、スイッチ切替時間
が短い、すなわち応答性が良い永久電流スイッチを得る
ことができる。
【0043】また、請求項10に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項9のいずれか1項に対応する発明
の永久電流スイッチにおいて、高温超電導体としては、
電流が流れる方向と外部からの漏れ磁場の方向に一致し
ない部分の断面横を他の部分よりも大きくしている。
【0044】従って、請求項10に対応する発明の永久
電流スイッチにおいては、高温超電導体における、電流
が流れる方向と外部からの漏れ磁場の方向に一致しない
部分の断面横を他の部分よりも大きくすることにより、
外部磁場の影響によって高温超電導体の臨界電流密度が
減少する部位のみ断面積を増やして、永久電流スイッチ
としての臨界電流を高めることができる。これにより、
常電導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ
安定性の高い永久電流スイッチを得ることができる。
【0045】さらに、請求項11に対応する発明では、
上記請求項10に対応する発明の永久電流スイッチにお
いて、高温超電導体の形状、もしくは絶縁物からなる母
材の形状としては、通電経路が外部からの漏れ磁場の方
向に一致するように形成している。
【0046】従って、請求項11に対応する発明の永久
電流スイッチにおいては、高温超電導体の形状、もしく
は絶縁物からなる母材の形状を、通電経路が外部からの
漏れ磁場の方向に一致するように形成することにより、
高温超電導体は外部磁場の影響を受けなくなるため、臨
界電流密度が増加し、結果として断面積を小さくするこ
とができる。これにより、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チを得ることができる。
【0047】一方、請求項12に対応する発明の超電導
マグネットは、上記請求項1乃至請求項11のいずれか
1項に対応する発明の永久電流スイッチと、永久電流ス
イッチと電気的に接続された高温超電導コイルと、永久
電流スイッチおよび高温超電導コイルを収納して冷媒で
浸漬冷却するクライオスタットとを備えている。
【0048】従って、請求項12に対応する発明の超電
導マグネットにおいては、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チを用いることにより、永久電流運転が容易な超電導マ
グネットを得ることができる。
【0049】また、請求項13に対応する発明の超電導
マグネットは、上記請求項1乃至請求項11のいずれか
1項に対応する発明の永久電流スイッチと、永久電流ス
イッチと電気的に接続された高温超電導コイルと、高温
超電導コイルと熱的に接続された冷凍機と、永久電流ス
イッチ、高温超電導コイル、および冷凍機を収納する真
空容器とを備え、永久電流スイッチに配設した熱良導体
と冷凍機とを、熱的に接続している。
【0050】従って、請求項13に対応する発明の超電
導マグネットにおいては、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チを用いることにより、永久電流運転が容易な超電導マ
グネットを得ることができる。
【0051】さらに、請求項14に対応する発明では、
上記請求項13に対応する発明の超電導マグネットにお
いて、永久電流スイッチに配設した熱良導体と冷凍機と
の間を結ぶ伝熱径路の途中に、熱スイッチを介在させて
いる。
【0052】従って、請求項14に対応する発明の超電
導マグネットにおいては、永久電流スイッチに配設した
熱良導体と冷凍機との間を結ぶ伝熱径路の途中に、熱ス
イッチを介在させることにより、永久電流スイッチの加
熱/冷却、すなわちスイッチのオフ/オンを効率良く行
なうことができるため、永久電流運転が容易な超電導マ
グネットを得ることができる。
【0053】また、請求項15に対応する発明では、上
記請求項12乃至請求項14のいずれか1項に対応する
発明の超電導マグネットにおいて、上記請求項10また
は請求項11に対応する発明の永久電流スイッチを用
い、高温超電導コイルが発生する漏れ磁場の方向に対し
て、永久電流スイッチの高温超電導体に流れる電流の方
向が一致する部分が長くなるように、永久電流スイッチ
を配置している。
【0054】従って、請求項15に対応する発明の超電
導マグネットにおいては、高温超電導コイルが発生する
漏れ磁場の方向に対して、永久電流スイッチの高温超電
導体に流れる電流の方向が一致する部分が長くなるよう
に、永久電流スイッチを配置することにより、漏れ磁場
の影響によって永久電流スイッチの臨界電流密度が低下
することを最小限に抑えて、永久電流スイッチの性能を
最大限に引き出すことができるため、永久電流運転が容
易な超電導マグネットを得ることができる。
【0055】さらに、請求項16に対応する発明では、
上記請求項12乃至請求項15のいずれか1項に対応す
る発明の超電導マグネットにおいて、高温超電導コイル
の口出しの間隔(幅)と、永久電流スイッチの両端子部
の間隔(幅)とを、同一にしている。
【0056】従って、請求項16に対応する発明の超電
導マグネットにおいては、高温超電導コイルの口出しの
間隔(幅)と、永久電流スイッチの両端子部の間隔
(幅)とを一致させることにより、高温超電導コイルと
永久電流スイッチとを接続して回路を構成する高温超電
導線の配設が容易となるため、永久電流運転が容易な信
頼性の高い超電導マグネットを得ることができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0058】(第1の実施の形態:請求項1、請求項
7、請求項8に対応)図1は、本実施の形態による永久
電流スイッチの構成例を示す断面図であり、図22と同
一要素には同一符号を付して示している。
【0059】図1において、絶縁物からなる母材3の上
に、所定のパターン状に高温超電導体2を形成して、超
電導部(ここでは、超電導線または超電導回路を含むも
のとする)を構成している。
【0060】また、高温超電導体2の上に、電気的な絶
縁物4を介して、熱良導体5を配設している。
【0061】さらに、絶縁物からなる母材3の下に、上
記超電導部の超電導状態または常電導状態の切り替えを
行なうスイッチ切替用の加熱手段であるヒータ6を配設
している。
【0062】これにより、上記超電導部とヒータ6とを
熱的に一体化させて永久電流スイッチ1を構成し、ヒー
タ6を加熱することで永久電流スイッチ1がオフ状態と
なるようにしている。
【0063】ここで、高温超電導体2の材料としては、
Bi系、もしくはY系を用いることが好ましい。
【0064】また、高温超電導体2を成膜する絶縁物か
らなる母材3としては、MgO、YSZ(Yttria
Stabilized Zirconia)、LaA
l03、SrTi03、サファイア、もしくは表面を酸化
させたNiのいずれかを用いることが好ましい。
【0065】一方、高温超電導体2は、例えば図2の斜
視図に示すように、絶縁物からなる母材3の表面に、回
路状に電流径路を形成してもよい。
【0066】図3は、本実施の形態の永久電流スイッチ
1の具体的な構成例を示す斜視図である。
【0067】図3に示すように、図2に示す高温超電導
体2の上に、絶縁物4と熱良導体5を配設し、加熱用の
ヒータ6と超電導コイルと接続するための端子8を備え
ている。
【0068】なお、絶縁物からなる母材3を、例えば図
4の斜視図に示すような形状に加工することで、電流径
路を形成してもよい。
【0069】図5は、かかる絶縁物からなる母材3を用
いて構成した永久電流スイッチ1の具体的な構成の一例
を示す斜視図である。
【0070】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、高温超電導体2
の上に、電気的な絶縁物4を介して、熱良導体5を配設
していることにより、分流経路となる安定化材がなく、
かつ高温超電導体2の一部が発熱した場合でも熱良導体
5で速やかに熱を分散するため、常電導抵抗(オフ抵
抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電
流スイッチ1を得ることができる。
【0071】すなわち、低抵抗の母材がないため、常電
導抵抗が高くなり、かつ高温超電導体2の一部が発熱し
た場合でも、熱良導体5が熱を分散させるため、クエン
チや焼損に至らず安定性も高くなる。
【0072】また、高温超電導体2の材料として、Bi
系、もしくはY系を用いていることにより、Bi系は部
分溶融法で、Y系は蒸着法等で、絶縁物からなる母材3
上に臨界電流密度の高い膜を形成することが容易とな
る。さらに、Y系では、単結晶バルク材を製作すること
もできる。
【0073】これにより、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チ1を容易に得ることができる。
【0074】さらに、絶縁物からなる母材3として、M
gO、YSZ、LaAl03、SrTi03、サファイ
ア、もしくは表面を酸化させたNiのいずれかを用いて
いることにより、臨界電流密度の高いBi-2212,Y
-123の膜を容易に形成することができる。
【0075】これにより、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チ1を容易に得ることができる。
【0076】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定
性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能となる。
【0077】(変形例:請求項2に対応)図6は、本変
形例による永久電流スイッチの構成例を示す断面図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0078】すなわち、本変形例による永久電流スイッ
チ1は、図6に示すように、図1における高温超電導体
2と絶縁物からなる母材3との間に、結晶成長を促進す
る中間層7を配設して、超電導部を構成するようにして
いる。
【0079】ここで、中間層7としては、CeO2、YS
Z(Yttria Stabilized Zirco
nia)、MgO等を用いることが好ましい。
【0080】次に、以上のように構成した本変形例によ
る永久電流スイッチ1においては、上記実施の形態の永
久電流スイッチ1と同様の作用効果を奏するのに加え
て、絶縁物からなる母材3の上に、結晶成長を促進する
中間層7を介して高温超電導体2が形成された超電導部
としていることにより、中間層7の結晶成長が促進され
るため、より一層高品質で高性能の永久電流スイッチ1
を得ることができる。
【0081】(第2の実施の形態:請求項3、請求項7
に対応)図7は、本実施の形態による永久電流スイッチ
の構成例を示す断面図であり、図1乃至図6と同一部分
には同一符号を付して示している。
【0082】図7において、高温超電導体2のバルク材
で形成された超電導部(ここでは、超電導線または超電
導回路を含むものとする)の高温超電導体2のバルク材
の上に、電気的な絶縁物4を介して、熱良導体5を配設
している。
【0083】また、超電導部の高温超電導体2のバルク
材の下に、上記超電導部の超電導状態または常電導状態
の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段であるヒ
ータ6を配設している。
【0084】これにより、上記超電導部とヒータ6とを
熱的に一体化させて永久電流スイッチ1を構成し、ヒー
タ6を加熱することで永久電流スイッチ1がオフ状態と
なるようにしている。
【0085】ここで、高温超電導体2の材料としては、
Bi系、もしくはY系を用いることが好ましい。
【0086】一方、高温超電導体2のバルク材は、任意
の形状に加工し、例えば図8の斜視図に具体的な構成を
示すような永久電流スイッチ1を構成してもよい。
【0087】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、高温超電導体2
のバルク材の上に、電気的な絶縁物4を介して、熱良導
体5を配設していることにより、分流経路となる安定化
材がなく、かつ高温超電導体2の一部が発熱した場合で
も熱良導体5で速やかに熱を分散するため、常電導抵抗
(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高
い永久電流スイッチ1を得ることができる。
【0088】すなわち、低抵抗の母材がないため、常電
導抵抗が高くなり、かつ高温超電導体2の一部が発熱し
た場合でも、熱良導体5が熱を分散させるため、クエン
チや焼損に至らず安定性も高くなる。
【0089】また、高温超電導体2の材料として、Bi
系、もしくはY系を用いていることにより、Bi系は部
分溶融法で、Y系は蒸着法等で、絶縁物からなる母材3
上に臨界電流密度の高い膜を形成することが容易とな
る。さらに、Y系では、単結晶バルク材を製作すること
もできる。
【0090】これにより、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チ1を容易に得ることができる。
【0091】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定
性の高い永久電流スイッチ1を容易に得ることが可能と
なる。
【0092】(第3の実施の形態:請求項9に対応)図
9は、本実施の形態による永久電流スイッチの構成例を
示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0093】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1は、図9に示すように、前記図1におけるヒー
タ6の近傍位置に、永久電流スイッチ1のオン/オフ、
すなわち前記超電導部の超電導状態または常電導状態の
切り替えを行なう手段として、ヒータ6の他に、高温超
電導体2に磁場を印加する磁場印加装置9を配設した構
成としている。
【0094】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、超電導部の超電
導状態または常電導状態の切り替えを行なう手段とし
て、高温超電導体に磁場を印加する磁場印加装置9を備
えていることにより、高温超電導体2に磁場を印加する
ことで、常電導状態となる臨界温度を下げることができ
るため、スイッチ切替時間が短い、すなわち応答性が良
い永久電流スイッチ1を得ることができる。
【0095】上述したように、本実施の形態では、前記
第1の実施の形態の永久電流スイッチ1と同様の効果が
得られるのに加えて、応答性が良い永久電流スイッチ1
を得ることが可能となる。
【0096】(第4の実施の形態:請求項10に対応)
図10は、本実施の形態による永久電流スイッチにおけ
る高温超電導体の構成例を示す概要図であり、図1乃至
図9と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0097】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1における高温超電導体2は、図10に示すよう
に、電流が流れる方向と外部からの漏れ磁場の方向に一
致しない部分の断面横を、他の部分よりも大きくした構
成としている。
【0098】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、高温超電導体2
における、電流が流れる方向と外部からの漏れ磁場10
の方向に一致しない部分の断面横を他の部分よりも大き
くしていることにより、外部磁場10の影響によって高
温超電導体2の臨界電流密度が減少する部位のみ断面積
を増やして、永久電流スイッチ1としての臨界電流を高
めることができる。
【0099】すなわち、高温超電導体2は、外部からの
漏れ磁場10にさらされると、臨界電流密度が低下す
る。この場合、臨界電流密度が低下する分だけ、高温超
電導体2の断面積を大きくすればよいが、断面積が大き
い分だけ常電導抵抗が小さくなってしまう。
【0100】ただし、臨界電流密度を低下させてしまう
効果があるのは、電流の方向に対して垂直な方向の磁場
成分のみである。
【0101】この点、本実施の形態の永久電流スイッチ
1の高温超電導体2では、電流が流れる方向に対して垂
直な方向の磁場成分が大きい部分については、断面積を
大きくして臨界電流密度が低下する分を補い、高温超電
導体2の全長にわたって臨界電流がほぼ均一になるよう
にしている。
【0102】一方、電流が流れる方向に対して漏れ磁場
10がほぼ平行となる部分については、臨界電流密度が
ほとんど低下しないため断面積を大きくする必要がな
く、常電導抵抗はこの部分で確保することができる。
【0103】以上により、漏れ磁場10に対して、電流
が流れる方向に対して垂直な方向の磁場成分が大きい部
分については断面積を大きくすることで、常電導抵抗
(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高
い永久電流スイッチ1を得ることができる。
【0104】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定
性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能となる。
【0105】(第5の実施の形態:請求項11に対応)
図11は、本実施の形態による永久電流スイッチにおけ
る高温超電導体の構成例を示す概要図であり、図10と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる部分についてのみ述べる。
【0106】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1における高温超電導体2は、図11に示すよう
に、前記図10における高温超電導体2の形状を、通電
経路が外部からの漏れ磁場10の方向に一致するように
形成した構成としている。
【0107】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、高温超電導体2
の形状を、通電経路が外部からの漏れ磁場10の方向に
一致するように形成していることにより、高温超電導体
2は外部磁場10の影響を受けなくなるため、臨界電流
の低下を最小限に抑えて臨界電流密度が増加し、結果と
して断面積を小さくすることができる。
【0108】これにより、常電導抵抗(オフ抵抗)が高
く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久電流スイッ
チ1を得ることができる。
【0109】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定
性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能となる。
【0110】(変形例)図12は、本変形例による永久
電流スイッチにおける高温超電導体の構成例を示す概要
図であり、図11と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0111】すなわち、本変形例による永久電流スイッ
チ1における高温超電導体2は、図12に示すように、
高温超電導体2を形成させる絶縁物からなる母材3自体
の形状を、通電経路が外部からの漏れ磁場10の方向に
一致するように形成した構成としている。
【0112】以上のように構成した本変形例による永久
電流スイッチ1においても、上記実施の形態の永久電流
スイッチ1と同様の作用効果を奏することができる。
【0113】(第6の実施の形態:請求項4に対応)図
13は、本実施の形態による永久電流スイッチの構成例
を示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0114】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1は、図13に示すように、前記図1における高
温超電導体2と絶縁物4との間に、高温超電導体2を流
れる電流をバイパスさせる金属層24を配設した構成と
している。
【0115】ここで、金属層24としては、Au、Ag、
Cu、Ni、Pb、Sn、Id等を用い、金属蒸着等により
層を形成することが好ましい。
【0116】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、前記第1の実施
の形態の永久電流スイッチ1と同様の作用効果を奏する
のに加えて、高温超電導体2の上に、高温超電導体2を
流れる電流をバイパスさせる金属層24を設けているこ
とにより、高温超電導体2が何らかの外的要因で急激に
クエンチしないようにして、より一層安定性を高めるこ
とができる。
【0117】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつより
一層安定性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能
となる。
【0118】(第7の実施の形態:請求項5に対応)図
14は、本実施の形態による永久電流スイッチの構成例
を示す断面図であり、図6と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0119】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1は、図14に示すように、前記図6における高
温超電導体2と絶縁物4との間に、高温超電導体2を流
れる電流をバイパスさせる金属層24を配設した構成と
している。
【0120】ここで、金属層24としては、Au、Ag、
Cu、Ni、Pb、Sn、Id等を用い、金属蒸着等により
層を形成することが好ましい。
【0121】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、前記第1の実施
の形態の変形例の永久電流スイッチ1と同様の作用効果
を奏するのに加えて、高温超電導体2の上に、高温超電
導体2を流れる電流をバイパスさせる金属層24を設け
ていることにより、高温超電導体2が何らかの外的要因
で急激にクエンチしないようにして、より一層安定性を
高めることができる。
【0122】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつより
一層安定性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能
となる。
【0123】(第8の実施の形態:請求項6に対応)図
15は、本実施の形態による永久電流スイッチの構成例
を示す断面図であり、図7と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0124】すなわち、本実施の形態による永久電流ス
イッチ1は、図15に示すように、前記図7における高
温超電導体2のバルク材と絶縁物4との間に、高温超電
導体2を流れる電流をバイパスさせる金属層24を配設
した構成としている。
【0125】ここで、金属層24としては、Au、Ag、
Cu、Ni、Pb、Sn、Id等を用い、金属蒸着等により
層を形成することが好ましい。
【0126】次に、以上のように構成した本実施の形態
による永久電流スイッチ1においては、前記第2の実施
の形態の永久電流スイッチ1と同様の作用効果を奏する
のに加えて、高温超電導体2のバルク材の上に、高温超
電導体2を流れる電流をバイパスさせる金属層24を設
けていることにより、高温超電導体2のバルク材が何ら
かの外的要因で急激にクエンチしないようにして、より
一層安定性を高めることができる。
【0127】上述したように、本実施の形態では、常電
導抵抗(オフ抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつより
一層安定性の高い永久電流スイッチ1を得ることが可能
となる。
【0128】(第9の実施の形態:請求項12に対応)
図16は、本実施の形態による超電導マグネットの構成
例を示す断面図であり、図1乃至図15と同一要素には
同一符号を付して示している。
【0129】すなわち、本実施の形態による超電導マグ
ネットは、図16に示すように、前記第1乃至第8のい
ずれか一つの実施の形態の永久電流電流スイッチ1と、
永久電流スイッチ1と電気的に接続された高温超電導コ
イル11と、永久電流スイッチ1および高温超電導コイ
ル11を収納するクライオスタット12とから構成して
いる。
【0130】クライオスタットは12は、冷媒16を収
容する冷媒容器13と、輔射シールド14と、真空容器
15とから成っている。
【0131】高温超電導コイル11および永久電流スイ
ッチ1は、冷媒16で浸漬冷却されており、永久電流ス
イッチ1は、スイッチオフ時に臨界温度以上まで加熱す
る必要があるため、断熱材17で覆っている。
【0132】また、永久電流回路を構成するために、高
温超電導マグネット11と永久電流スイッチ1は、高温
超電導線18を介して直列に接続している。
【0133】さらに、この永久電流回路と並列に励磁電
源19を接続しており、永久電流スイッチ1と共に永久
電流運転を行なうようにしている。
【0134】次に、以上のように構成した本実施の形態
による超電導マグネットにおいては、常電導抵抗(オフ
抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久
電流スイッチ1を用いていることにより、永久電流運転
が容易な超電導マグネットを得ることができる。
【0135】上述したように、本実施の形態では、永久
電流運転が容易な超電導マグネットを得ることが可能と
なる。
【0136】(第10の実施の形態:請求項13に対
応)図17は、本実施の形態による超電導マグネットの
構成例を示す断面図であり、図1乃至図16と同一要素
には同一符号を付して示している。
【0137】すなわち、本実施の形態による超電導マグ
ネットは、図17に示すように、前記第1乃至第8のい
ずれか一つの実施の形態の永久電流電流スイッチ1と、
永久電流スイッチ1と電気的に接続された高温超電導コ
イル11と、高温超電導コイル11と熱的に接続され、
永久電流電流スイッチ1および高温超電導コイル11を
冷却する冷凍機20と、永久電流スイッチ1、高温超電
導コイル11、および冷凍機20全体を包囲および収納
する輻射シールド14および真空容器15とから構成し
ている。
【0138】永久電流スイッチ1に配設した熱良導体で
ある伝熱板21と冷凍機20とを、熱的に接続してい
る。
【0139】すなわち、高温超電導コイル11と永久電
流スイッチ1は、伝熱板21を介して冷凍機20によっ
て冷却する。
【0140】また、永久電流回路を構成するために、高
温超電導コイル11と永久電流スイッチ1は、高温超電
導線18を介して直列に接続している。
【0141】さらに、この永久電流回路と並列に励磁電
源19を接続しており、永久電流スイッチ1と共に永久
電流運転を行なうようにしている。
【0142】次に、以上のように構成した本実施の形態
による超電導マグネットにおいては、常電導抵抗(オフ
抵抗)が高く、熱容量が小さく、かつ安定性の高い永久
電流スイッチ1を用いていることにより、永久電流運転
が容易な超電導マグネットを得ることができる。
【0143】上述したように、本実施の形態では、永久
電流運転が容易な超電導マグネットを得ることが可能と
なる。
【0144】(第11の実施の形態:請求項14に対
応)図18は、本実施の形態による超電導マグネットの
構成例を示す断面図であり、図17と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0145】すなわち、本実施の形態による超電導マグ
ネットは、図18に示すように、前記図17における永
久電流スイッチ1と冷凍機20との間を結ぶ伝熱板2
1、すなわち伝熱径路の途中に、熱スイッチ22を介在
させた構成としている。
【0146】次に、以上のように構成した本実施の形態
による超電導マグネットにおいては、永久電流スイッチ
1と冷凍機20との間を結ぶ伝熱板21の途中に、熱ス
イッチ22を介在させていることにより、永久電流スイ
ッチ1の加熱/冷却、すなわちスイッチのオフ/オンを
効率良く行なうことができる。
【0147】すなわち、熱スイッチ22により、永久電
流スイッチ1の冷却を制御して、応答速度を向上させる
ことができる。
【0148】例えば、永久電流スイッチ1を加熱してオ
ン状態からオフ状態にする場合には、熱スイッチ22を
オフにすることにより、発熱が冷凍機20に伝わらない
ようになるため、永久電流スイッチ1の温度は速やかに
上昇する。
【0149】逆に、永久電流スイッチ1をオン状態から
オフ状態にする場合には、熱スイッチ22をオンにする
ことにより、冷凍機20により速やかに冷却される。
【0150】これにより、熱スイッチ22によって、永
久電流スイッチ1の応答性が向上するため、永久電流運
転が容易な超電導マグネットを得ることができる。
【0151】上述したように、本実施の形態では、永久
電流運転が容易な超電導マグネットを得ることが可能と
なる。
【0152】(第12の実施の形態:請求項15に対
応)図19は、本実施の形態による超電導マグネットの
構成例を示す要部概要図であり、図16乃至図18と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0153】すなわち、本実施の形態による超電導マグ
ネットは、図19に示すように、前記第4または第5の
いずれかの実施の形態の永久電流電流スイッチ1を用
い、高温超電導コイル11が発生する漏れ磁場10の方
向に対して、永久電流スイッチ1の高温超電導体2に流
れる電流の方向が一致する部分が長くなるように、永久
電流スイッチ1を配置した構成としている。
【0154】次に、以上のように構成した本実施の形態
による超電導マグネットにおいては、高温超電導コイル
11が発生する漏れ磁場10の方向に対して、永久電流
スイッチ1の高温超電導体2に流れる電流の方向が一致
する部分が長くなるように、永久電流スイッチ1を配置
していることにより、漏れ磁場10の影響によって永久
電流スイッチ1の臨界電流密度が低下することを最小限
に抑えて、永久電流スイッチ1の性能を最大限に引き出
すことができるため、永久電流運転が容易な超電導マグ
ネットを得ることができる。
【0155】上述したように、本実施の形態では、永久
電流運転が容易な超電導マグネットを得ることが可能と
なる。
【0156】(第13の実施の形態:請求項16に対
応)図20は、本実施の形態による超電導マグネットの
構成例を示す要部概要図であり、図19と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0157】すなわち、本実施の形態による超電導マグ
ネットは、図20に示すように、前記図19における高
温超電導コイル11の口出し23の間隔(幅)と、永久
電流スイッチ1の両端子8部の間隔(幅)とを一致させ
て同一とし、さらに端子8と口出し23とが相対するよ
うに配置した構成としている。
【0158】次に、以上のように構成した本実施の形態
による超電導マグネットにおいては、高温超電導コイル
11の口出し23の間隔(幅)と、永久電流スイッチ1
の両端子8部の間隔(幅)とを一致させていることによ
り、高温超電導コイル11と永久電流スイッチ1とを接
続して回路を構成する高温超電導線18の配設が容易と
なるため、永久電流運転が容易な超電導マグネットを得
ることができる。
【0159】すなわち、高温超電導線18は僅かな歪で
も劣化するため、その配設は非常に困難であるが、端子
8と口出し23を本実施の形態のような構成とすること
により、例えば図21の概要図に示すように、高温超電
導線18をフラットワイズに曲げるだけで接続すること
ができる。
【0160】これにより、高温超電導コイル11と永久
電流スイッチ1とを接続する高温超電導線18の接続が
容易になるため、永久電流運転が容易な信頼性の高い超
電導マグネットを得ることができる。
【0161】上述したように、本実施の形態では、永久
電流運転が容易な信頼性の高い超電導マグネットを得る
ことが可能となる。
【0162】尚、本発明は、前述した各実施の形態およ
び変形例に限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲内で適宜種々に変形して実施し得るものであ
る。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、常
電導抵抗が高く、熱容量が小さく、応答性が良く、かつ
安定性の高い永久電流スイッチが提供できる。
【0164】さらに、本発明によれば、永久電流運転が
容易な超電導マグネットが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による永久電流スイッチの第1の実施の
形態を示す断面図。
【図2】同第1の実施の形態の永久電流スイッチにおけ
る高温超電導体の形状の一例を示す斜視図。
【図3】同第1の実施の形態の永久電流スイッチの具体
的な構成の一例を示す斜視図。
【図4】同第1の実施の形態の永久電流スイッチにおけ
る高温超電導体の形状の他の例を示す斜視図。
【図5】同第1の実施の形態の永久電流スイッチの具体
的な構成の他の例を示す斜視図。
【図6】本発明による永久電流スイッチの第1の実施の
形態の変形例を示す断面図。
【図7】本発明による永久電流スイッチの第2の実施の
形態を示す断面図。
【図8】同第2の実施の形態の永久電流スイッチにおけ
る高温超電導体のバルク材の形状の一例を示す斜視図。
【図9】本発明による永久電流スイッチの第3の実施の
形態を示す断面図。
【図10】本発明による永久電流スイッチの第4の実施
の形態を示す概要図。
【図11】本発明による永久電流スイッチの第5の実施
の形態を示す概要図。
【図12】本発明による永久電流スイッチの第5の実施
の形態の変形例を示す概要図。
【図13】本発明による永久電流スイッチの第6の実施
の形態を示す断面図。
【図14】本発明による永久電流スイッチの第7の実施
の形態を示す断面図。
【図15】本発明による永久電流スイッチの第8の実施
の形態を示す断面図。
【図16】本発明による超電導マグネットの第9の実施
の形態を示す断面図。
【図17】本発明による超電導マグネットの第10の実
施の形態を示す断面図。
【図18】本発明による超電導マグネットの第11の実
施の形態を示す断面図。
【図19】本発明による超電導マグネットの第12の実
施の形態を示す要部概要図。
【図20】本発明による超電導マグネットの第13の実
施の形態を示す要部概要図。
【図21】同第13の実施の形態の超電導マグネットに
おける永久電流スイッチの配置例を示す概要図。
【図22】従来の永久電流スイッチに用いられてきてい
る高温超電導線の構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1…永久電流スイッチ 2…高温超電導体 3…母材 4…絶縁物 5…熱良導体 6…ヒータ 7…中間層 8…端子 9…磁場印加装置 10…漏れ磁場 11…高温超電導コイル 12…クライオスタット 13…冷媒容器 14…輻射シールド 15…真空容器 16…冷媒 17…断熱材 18…高温超電導線 19…励磁電源 20…冷凍機 21…伝熱板 22…熱スイッチ 23…口出し 24…金属層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑野 勝之 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 戸坂 泰造 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 小野 通隆 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 伊藤 孝治 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 栗山 透 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 4M114 AA01 AA15 AA21 AA29 CC03 DA02 DA07 DA12 DB13 DB16 DB26 DB29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁物からなる母材の上に高温超電導体
    が形成されてなる超電導部と、当該超電導部の超電導状
    態または常電導状態の切り替えを行なうスイッチ切替用
    の加熱手段とを、熱的に一体化させて構成される永久電
    流スイッチにおいて、 前記高温超電導体の上に、電気的な絶縁物を介して、熱
    良導体を配設したことを特徴とする永久電流スイッチ。
  2. 【請求項2】 絶縁物からなる母材の上に結晶成長を促
    進する中間層を介して高温超電導体が形成されてなる超
    電導部と、当該超電導部の超電導状態または常電導状態
    の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱
    的に一体化させて構成される永久電流スイッチにおい
    て、 前記高温超電導体の上に、電気的な絶縁物を介して、熱
    良導体を配設したことを特徴とする永久電流スイッチ。
  3. 【請求項3】 高温超電導体のバルク材で形成された超
    電導部と、当該超電導部の超電導状態または常電導状態
    の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱
    的に一体化させて構成される永久電流スイッチにおい
    て、 前記高温超電導体のバルク材の上に、電気的な絶縁物を
    介して、熱良導体を配設したことを特徴とする永久電流
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 絶縁物からなる母材の上に高温超電導体
    が形成されてなる超電導部と、当該超電導部の超電導状
    態または常電導状態の切り替えを行なうスイッチ切替用
    の加熱手段とを、熱的に一体化させて構成される永久電
    流スイッチにおいて、 前記高温超電導体の上に、当該高温超電導体を流れる電
    流をバイパスさせる金属層、および電気的な絶縁物を順
    次介して、熱良導体を配設したことを特徴とする永久電
    流スイッチ。
  5. 【請求項5】 絶縁物からなる母材の上に結晶成長を促
    進する中間層を介して高温超電導体が形成されてなる超
    電導部と、当該超電導部の超電導状態または常電導状態
    の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱
    的に一体化させて構成される永久電流スイッチにおい
    て、 前記高温超電導体の上に、当該高温超電導体を流れる電
    流をバイパスさせる金属層、および電気的な絶縁物を順
    次介して、熱良導体を配設したことを特徴とする永久電
    流スイッチ。
  6. 【請求項6】 高温超電導体のバルク材で形成された超
    電導部と、当該超電導部の超電導状態または常電導状態
    の切り替えを行なうスイッチ切替用の加熱手段とを、熱
    的に一体化させて構成される永久電流スイッチにおい
    て、 前記高温超電導体のバルク材の上に、当該高温超電導体
    を流れる電流をバイパスさせる金属層、および電気的な
    絶縁物を順次介して、熱良導体を配設したことを特徴と
    する永久電流スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の永久電流スイッチにおいて、 前記高温超電導体として、Bi系、もしくはY系を用い
    たことを特徴とする永久電流スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記請求項1、請求項2、請求項4、請
    求項5、請求項7のいずれか1項に記載の永久電流スイ
    ッチにおいて、 前記絶縁物からなる母材として、MgO、YSZ(Yt
    tria Stabilized Zirconi
    a)、LaAl03、SrTi03、サファイア、もしく
    は表面を酸化させたNiのいずれかを用いたことを特徴
    とする永久電流スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項8のいずれか1
    項に記載の永久電流スイッチにおいて、 前記超電導部の超電導状態または常電導状態の切り替え
    を行なう手段として、前記加熱手段の他に、前記高温超
    電導体に磁場を印加する磁場印加手段を備えたことを特
    徴とする永久電流スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至請求項9のいずれか
    1項に記載の永久電流スイッチにおいて、 前記高温超電導体としては、電流が流れる方向と外部か
    らの漏れ磁場の方向に一致しない部分の断面横を他の部
    分よりも大きくしたことを特徴とする永久電流スイッ
    チ。
  11. 【請求項11】 前記請求項10に記載の永久電流スイ
    ッチにおいて、 前記高温超電導体の形状、もしくは前記絶縁物からなる
    母材の形状としては、通電経路が外部からの漏れ磁場の
    方向に一致するように形成したことを特徴とする永久電
    流スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記請求項1乃至請求項11のいずれ
    か1項に記載の永久電流スイッチと、 前記永久電流スイッチと電気的に接続された高温超電導
    コイルと、 前記永久電流スイッチおよび高温超電導コイルを収納し
    て冷媒で浸漬冷却するクライオスタットと、 を備えて成ることを特徴とする超電導マグネット。
  13. 【請求項13】 前記請求項1乃至請求項11のいずれ
    か1項に記載の永久電流スイッチと、 前記永久電流スイッチと電気的に接続された高温超電導
    コイルと、 前記高温超電導コイルと熱的に接続された冷凍機と、 前記永久電流スイッチ、高温超電導コイル、および冷凍
    機を収納する真空容器とを備え、 前記永久電流スイッチに配設した熱良導体と冷凍機と
    を、熱的に接続して成ることを特徴とする超電導マグネ
    ット。
  14. 【請求項14】 前記請求項13に記載の超電導マグネ
    ットにおいて、 前記永久電流スイッチに配設した熱良導体と冷凍機との
    間を結ぶ伝熱径路の途中に、熱スイッチを介在させたこ
    とを特徴とする超電導マグネット。
  15. 【請求項15】 前記請求項12乃至請求項14のいず
    れか1項に記載の超電導マグネットにおいて、 前記請求項10または請求項11に記載の永久電流スイ
    ッチを用い、 前記高温超電導コイルが発生する漏れ磁場の方向に対し
    て、前記永久電流スイッチの高温超電導体に流れる電流
    の方向が一致する部分が長くなるように、前記永久電流
    スイッチを配置したことを特徴とする超電導マグネッ
    ト。
  16. 【請求項16】 前記請求項12乃至請求項15のいず
    れか1項に記載の超電導マグネットにおいて、 前記高温超電導コイルの口出しの間隔(幅)と、前記永
    久電流スイッチの両端子部の間隔(幅)とを、同一にし
    たことを特徴とする超電導マグネット。
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