JP6214314B2 - チューブ容器のシール部検査用押圧部材、チューブ容器のシール部検査装置、それを用いたチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法 - Google Patents

チューブ容器のシール部検査用押圧部材、チューブ容器のシール部検査装置、それを用いたチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、練り状の歯磨き剤、化粧料、薬剤等の各種流動体からなる内容物を充填したチューブ容器のシール部を検査するための、チューブ容器のシール部検査用押圧部材、チューブ容器のシール部検査装置、それを用いたチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法に関する。
従来から、例えば、練り状の歯磨き粉や、化粧料、薬剤等の内容物を収容したチューブ容器(チューブ容器入りの歯磨製品等)においては、通常、中空で略筒状のチューブ本体の、肩部及び抽出部が備えられた一端側とは反対側の開口部から内容物を収容・充填した後、開口部を封止(シール)することでシール部が形成されてなる。そして、チューブ容器は、一端側に備えられる内容物の吐出部が、キャップ等で封緘されてなる。
また、上記のシール手段としては、チューブ容器をなすチューブ本体がプラスチックフィルムからなる層構成の場合には、ホットエアー等によるシール方法が用いられる。一方、チューブ本体が、高バリア性を確保するためのアルミニウム箔が層間に備えられた層構成である場合には、高周波等によるシール方法が用いられる。そして、開口部がシールされた歯磨製品等を収容したチューブ容器は、次工程において個装箱やシュリンクフィルムで被覆することで包装仕上げされ、倉庫に保管されるか、あるいは、販売店へ配送される。
一方、上述のようなチューブ容器は、シール部における封止状態が不完全だと、例えば、輸送時や、店頭での荷扱い、あるいは消費者の使用時にシール部が破損して内容物が漏れ出すおそれがあった。この原因としては、例えば、内容物をチューブ容器内に充填する際に、シール部(開口部)に内容物が付着したり、シール工程の不具合によって擬似接着が生じることで、十分なシール強度が確保できていなかった場合等が挙げられる。また、これらの原因は、現状の製造工程において完全に取り除くのは困難であることから、シール不良を撲滅するのも困難となっている。このため、従来の工程においては、シール処理されたチューブ容器を包装工程等の次工程に移送する前に、シール強度が十分に確保されているかどうかをチェックする検査工程を設け、所定のシール強度以上を有する製品のみを次工程に移送する方法が採用されている。
ここで、チューブ容器のシール強度を検査する方法としては、例えば、チューブ本体の胴部に対して、平板状の押圧部材等を用いて所定の押圧力を付与し、この際にシール部から内容物の漏れが無ければ良品と判断する方法がある。また、連続的な生産に適する検査方法としては、例えば、間欠的なタイミングでロボシリンダ等によって駆動された平板状の部材等により、ライン上で搬送されるチューブ容器を押圧する方法が用いられる。
このように、チューブ容器を封止してシール部を形成した後、このシール部の封止状態を検査する方法として、例えば、特許文献1〜4等に記載のような検査装置が提案されている。
特許文献1に記載の検査装置では、コンベア上に横向きで載置されたチューブ容器の胴部(チューブ本体)に、面接触による一定の押圧力を付与しながら、徐々に押圧力を減衰する減衰押圧機構部と、減衰の途中でシール部の密封性を画像処理によって判定する判定機構部とを備えた検査装置が提案されている。特許文献1の検査装置によれば、上記構成を採用することにより、チューブ容器のシール部における密封性を、短時間で正確に検査できることが記載されている。
また、特許文献2に記載の検査装置では、コンベア上に横向きで載置されたチューブ容器の胴部に対する押圧を開始する際、初期衝撃を抑制できる形状とされた押圧部材が提案されている。特許文献2の検査装置によれば、チューブ容器のシール強度の検査工程において、チューブ容器が受ける過荷重が抑制されるので、検査時の押圧力によってシール部が破損するのを防止できることが記載されている。
また、特許文献3に記載の検査装置では、キャップ付きの樹脂製容器を押圧するためのエアシリンダやサーボモータ等からなる押圧部材の推進手段を備え、さらに、樹脂製容器の変形変位量を検出するための別体のセンサやエンコーダ等が設けられた構成が提案されている。特許文献3によれば、上記構成により、樹脂製容器本体の変形量と、変位基準値との比較によって樹脂製容器におけるリーク部の有無を判断することが記載されている。
一方、歯磨製品等のチューブ容器の製造方法においては、チューブ容器を直立姿勢としてライン上を搬送させながら、チューブ本体内部に内容物を収容・充填し、開口部を封止してシール部を形成した後、耐圧工程(シール強度検査工程)や個別箱装填工程等においては、プロセスの都合上、チューブ容器を横置きにした状態とするのが一般的である。しかしながら、横置き姿勢でチューブ容器を搬送しながらシール強度検査を行った場合、その搬送姿勢ゆえに、図6に示すような、押圧力によるチューブ容器の折れ曲がりや傷の発生等、工程に起因する外観上の品質不良が生じ易いという問題がある。
また、上述のような従来の検査装置を用いた場合、チューブ容器を横置き姿勢として、ラベルを貼る工程や画像検査工程が終了した後、再度、チューブ容器を直立させる工程が必要となることから、大規模な工程改造が必要となり、工程設計上、非合理的な面があった。
ここで、特許文献4に記載の検査方法では、直立状態で搬送されるチューブ容器のシール部が押圧力によってパンクした際の空気の漏れを、エアシリンダに取り付けられたセンサで検出する方法が提案されている。特許文献4の検査方法によれば、直立状態で搬送させながらチューブ容器を押圧することにより、チューブ容器内の上部、即ちシール部近傍には空気のみが存在する状態なので、シール部から内容物が飛散することなく、検査を行うことができるという効果が得られる。また、シール部の検査工程を直立姿勢で行うことから、その前後の工程との間でチューブ容器の姿勢変更等を行う必要が無く、生産性を向上できる。
また、特許文献5に記載の検査方法では、直立状態で搬送されるチューブ容器のシール部をクランプした状態でチューブ容器の腹面部を加圧し、シール部の膨張剥離に伴う凸状変形の有無によってシール部の封止強度を判定する方法が提案されている。特許文献5によれば、特許文献4と同様、直立状態で搬送させながらチューブ容器を押圧することにより、シール部から内容物が飛散することなく検査を行うことができ、また、工程間でチューブ容器の姿勢変更等を行う必要が無いことから生産性を向上できる。
しかしながら、特許文献4、5に記載の検査方法のように、平板状の押圧部材で押圧力を付与した場合、プラスチックフィルム等からなるチューブ容器に大きな負荷がかかり、特許文献1〜3の場合と同様、チューブ容器の折れや捻れの他、押し跡が残る等の外観不良が発生するおそれがあった。また、特許文献4、5の検査方法では、チューブ容器に大きな負荷がかかるため、チューブ容器を直立姿勢として押圧した際にチューブ容器の姿勢が崩れ、上記したチューブ容器の折れや捻れ等が発生するという問題があった。
また、特許文献6に記載の検査装置では、直立状態で搬送されるチューブ容器を押圧する押圧部材として、断面蒲鉾状で円弧状の押圧面を有し、チューブ容器との接触面積が可及的に小さくなる形状とされた対向する一対の部材からなるものを採用し、この押圧部材で両側から押圧されたチューブ容器が変形した際の寸法変位をリニアセンサで検出する構成が提案されている。特許文献6の検査装置によれば、上記構成により、樹脂製のチューブ容器のシール部の密封性を、ごく短時間で確実に検査できることが記載されている。
しかしながら、特許文献6に記載の検査方法を用いた場合でも、上記同様、プラスチックフィルム等からなるチューブ容器に大きな負荷がかかり、チューブ容器の折れや捻れの他、押し跡が残る等の外観不良が発生するおそれがあった。また、チューブ容器に大きな負荷がかかるために該チューブ容器の姿勢が崩れ、上記同様、チューブ容器の折れや捻れ等が発生するという問題があった。
特開平8−105810号公報 特開2010−78453号公報 特開昭63−308538号公報 特開2003−315200号公報 特開2006−145407号公報 特開平4−370731号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、内容物が収容されたチューブ容器のシール部の強度を検査する際、押圧による外観不良が生じること無く、短時間で確実にシール部の強度を検査することができ、さらに、チューブ容器の搬送姿勢を頻繁に変更することなく、工程全体における生産性を向上させることが可能なチューブ容器のシール部検査用押圧部材、チューブ容器のシール部検査装置、それを用いたチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討を繰り返した。この結果、チューブ容器を押圧する押圧部材を、被検査物であるチューブ容器の寸法や形状に合わせて適正化することで、チューブ容器に過度な変形を生じさせることなく、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良の発生を防止できることを知見した。
また、押圧部材の形状や寸法を適正化することで、チューブ容器に過剰な押圧力が付与されないことから、チューブ容器を直立姿勢として検査する場合であってもチューブ容器の姿勢が崩れることがなく、さらに、チューブ容器を直立姿勢として押圧することで、容器変形を効果的に抑制でき、上述のようなチューブ容器の折れや捻れ等の発生を確実に防止できることを知見した。
これにより、チューブ容器に外観不良を発生させること無く、シール部の強度を確実に検査することができ、さらに、工程中におけるチューブ容器の姿勢変更を最小限に留めることで生産性が顕著に向上することを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、内部に内容物を収容する略筒状のチューブ本体と、該チューブ本体の一端側に形成された肩部と、該肩部から突出するように設けられた抽出部と、前記チューブ本体の他端側が封止されたシール部とを備えるとともに、前記抽出部がキャップで封緘されてなるチューブ容器を被検査物とし、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧して、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態の検査を行うチューブ容器のシール部検査用押圧部材であって、平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成されるとともに、被検査物である前記チューブ容器に対して長手方向で略並行又は傾斜角を有するように配置して用いられ、前記押圧面の長さ寸法Lが、前記チューブ本体の長手方向寸法dが60mm以上である場合に、該長手方向寸法dに対する比率で50〜80%の範囲であり、前記押圧面の横幅Wが、前記チューブ本体の前記肩部から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率で50%〜95%の範囲であり、前記押圧面の長手方向における両端、及び、幅方向における両側端の各角部に、R=10〜30mmの範囲の面取り加工が施されており、さらに、前記押圧面は、該押圧面の長手方向における一端側から他端側へ向かうに従って、前記押圧面と反対側の裏面側との間の厚みが縮寸するように傾斜して形成され、且つ、前記押圧面の傾斜角が、前記他端の近傍において、さらに急な角度で傾斜するように形成されていること、を特徴とするチューブ容器のシール部検査用押圧部材を提供する。
本発明は、チューブ容器に備えられる略筒状のチューブ本体の内部に内容物を収容し、該チューブ本体の一端側に設けられた肩部とは反対側の他端側を封止してシール部を形成した後、このチューブ容器を被検査物として、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧し、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態を検査するチューブ容器のシール部検査装置であって、前記チューブ容器を搬送する搬送機構と、前記チューブ容器の搬送路中に配置され、被検査物である前記チューブ容器の前記チューブ本体を押圧することで封止状態を検査する押圧機構とを備え、前記押圧機構は、前記チューブ容器に対して長手方向で略並行又は傾斜角を有するように配置して用いられるとともに、平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成された押圧部材を有し、前記押圧部材として、上記のチューブ容器のシール部検査用押圧部材が用いられてなることを特徴とするチューブ容器のシール部検査装置を提供する。
本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、前記押圧部材が、前記チューブ本体に対して、該チューブ本体の長手方向で、前記肩部より30mmの位置から前記シール部側の位置の範囲で、前記胴部を押圧する構成とすることができる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、前記押圧部材が、前記チューブ本体に対して、該チューブ本体の長手方向中心軸の垂線に対する前記押圧面の傾斜角度θが80〜86°の範囲となるように、前記胴部を押圧する構成とすることができる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、前記押圧機構が、前記押圧部材を一対で備え、該一対の押圧部材で前記胴部を両側から押圧する構成を採用することができる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、前記搬送機構が、前記チューブ容器を、前記肩部が下向きとされた直立姿勢で搬送し、且つ、前記押圧機構は、前記搬送機構によって搬送される前記チューブ容器の前記チューブ本体を、直立姿勢の状態で押圧する構成を採用することができる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、前記搬送機構が、前記チューブ容器を前記肩部側で支持することで直立保持する凹部が設けられたホルダを、搬送方向に並べて配置したコンベアを有する構成を採用することができる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置は、さらに、前記押圧機構により押圧された後の前記チューブ容器のシール部を撮影する撮影機構と、該撮影機構によって撮影された画像から、前記シール部における内容物の漏れの有無の判定を行う判定機構とを備えた構成を採用することができる。
本発明のチューブ容器のシール部検査方法は、チューブ容器に備えられる略筒状のチューブ本体の内部に内容物を収容し、該チューブ本体の一端側に設けられた肩部とは反対側の他端側を封止してシール部を形成した後、このチューブ容器を被検査物として、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧し、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態を検査するチューブ容器のシール部検査方法であって、上記の何れかに記載のチューブ容器のシール部検査装置を用いて、前記チューブ本体を押圧することにより、前記シール部の封止状態を検査することを特徴とするチューブ容器のシール部検査方法を提供する。
本発明のチューブ容器の製造方法は、上記の何れかに記載のチューブ容器のシール部検査装置、又は、チューブ容器のシール部検査方法を用いて、前記チューブ容器の前記肩部とは反対側の他端側の開口部から内部に内容物を収容し、前記開口部を封止して形成されたシール部の封止状態を検査する工程を含むことを特徴とするチューブ容器の製造方法を提供する。
本発明のチューブ容器のシール部検査用押圧部材によれば、上記構成の如く、平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成され、押圧面の長さ寸法Lの、チューブ本体の長手方向寸法dに対する比率、及び、押圧面の横幅Wの、チューブ本体の肩部から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率を適正化した構成を採用している。これにより、チューブ容器を押圧した際に過度な変形を生じさせることなく、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良の発生を防止できる。また、チューブ容器に過剰な押圧力が付与されないことから、チューブ容器を直立姿勢として検査する場合であってもチューブ容器の姿勢が崩れることがなく、チューブ容器が変形するのをより効果的に抑制できる。
従って、チューブ容器に外観不良を発生させること無く、シール部の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能な押圧部材が実現できる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査装置によれば、チューブ容器を搬送する搬送機構と、チューブ容器の搬送路中に配置され、被検査物であるチューブ容器のチューブ本体を押圧することで封止状態を検査する押圧機構とを備え、この押圧機構が、上記構成の本発明に係る押圧部材が用いられてなる構成を採用している。これにより、上記同様、チューブ容器に外観不良を発生させること無く、シール部の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能な検査装置が実現できる。
また、本発明のチューブ容器のシール部検査方法によれば、上記構成とされた本発明に係るチューブ容器のシール部検査装置を用いた方法なので、上記同様、チューブ容器に外観不良を発生させること無く、シール部の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能となる。
また、本発明のチューブ容器の製造方法によれば、上記構成とされた本発明に係るチューブ容器のシール部検査装置、又は、チューブ容器のシール部検査方法を用いて、チューブ容器の開口部から内部に内容物を収容し、開口部を封止して形成されたシール部の封止状態を検査する工程を含む方法なので、上記同様、チューブ容器に外観不良を発生させること無く、シール部の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態であるチューブ容器のシール部検査用押圧部材を説明するための模式図であり、チューブ容器のチューブ本体に対して、胴部の両側から当該押圧部材を押し当てて押圧した状態を示す概略図である。 本発明の一実施形態であるチューブ容器のシール部検査用押圧部材を説明するための模式図であり、(a)は当該押圧部材を押圧面側から見た平面図、(b)は側面図、(c)は上面図である。 本発明の一実施形態であるチューブ容器のシール部検査用押圧部材を説明するための模式図であり、(a)は被検査物であるチューブ容器の平面図、(b)は側面図、(c)は下面図(キャップ側)である。 本発明の一実施形態であるチューブ容器のシール部検査装置、チューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法を説明するための模式図であり、検査装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態であるチューブ容器のシール部検査装置、チューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法を説明するための模式図であり、チューブ容器を直立状態で保持するホルダを示す概略図で、(a)はホルダにチューブ容器を直立姿勢で保持させた状態、(b)はホルダの平面図、(c)はホルダの側断面図である。 従来の押圧部材でチューブ容器を押圧した状態を示す写真図である。
以下、本発明に係るチューブ容器のシール部検査用押圧部材、チューブ容器のシール部検査装置、それを用いたチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法の一実施形態について、図1〜図5を適宜参照しながら説明する。図1は、本実施形態のチューブ容器のシール部検査用押圧部材(以下、押圧部材と略称することがある)1を用いてチューブ容器80を押圧した状態を示す概略図、図2(a)〜(c)は、本実施形態の押圧部材1の詳細を示す模式図、図3(a)〜(c)は、本実施形態の押圧部材1を用いて検査を行うチューブ容器80の詳細を示す模式図、図4は、本実施形態のチューブ容器のシール部検査装置(以下、検査装置と略称することがある)10の全体構成を示す模式図、図5(a)〜(c)は、検査装置10に備えられ、チューブ容器80を直立状態で保持するホルダ7を示す概略図である。なお、以下の説明おいて参照する図面は、本実施形態の押圧部材や検査装置、それを用いた検査方法や製造方法を解りやすく説明するための図面であって、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の押圧部材や検査装置等の寸法関係とは異なっている。
[チューブ容器]
まず、本実施形態の押圧部材1及び検査装置10の被検査物であるチューブ容器80について、図3(a)〜(c)(図1も適宜参照)を用いて説明する。
このチューブ容器80は、例えば、練り状の歯磨き粉や、化粧料、薬剤等の内容物Sが内部に収容される中空略筒状のチューブ本体81と、チューブ本体81の一端側に形成された肩部82と、この肩部82から筒状に突出するように設けられた抽出部83と、チューブ本体81の他端側が封止されたシール部84とを備えるとともに、抽出部83を封緘し、且つ、使用時は抽出部83に着脱自在に装着されるキャップ86を備えている。また、チューブ本体81の胴部85は、図3(b)に示す例のように、チューブ本体81のシール部84から肩部82に向かって漸次筒状に拡径するように構成される。
チューブ本体81は、例えば、ガスバリア性や水蒸気バリア性などを有するラミネート多層シートを所定の大きさに切断して、その両側端を重ね合わせて筒状に接合した胴部85に、肩部82及び抽出部83を形成する樹脂部材を熱融着させて一体に成形したものを挙げることができる。チューブ本体81としては、上記の他にも、例えば、樹脂を多層に押出し成形して筒状の胴部85を形成した後に、肩部82及び抽出部83を一体に形成したものであってもよく、さらに、胴部85、肩部82及び抽出部83を射出成形等によって一体に形成したものであってもよい。
チューブ本体81の抽出部83には、キャップ86を螺合により装着するための図示略の螺旋山が形成されている。なお、キャップ86の装着方法は、このような螺合を用いたスクリュー式のキャップ構造に限らず、図示を省略するが、例えば、ヒンジを介してキャップを開閉可能としたヒンジ式のキャップ構造や、抽出部にキャップを外嵌めさせる、所謂プッシュポンタイプの嵌合式のキャップ構造等、各種のキャップ構造を採用することが可能である。
チューブ容器80のチューブ本体81における他端側を封止するシール部84は、チューブ本体81の肩部82とは反対側の開口部から内容物Sを充填した後に、例えば、ホットエアー等による熱圧着や、高周波等による融着等の方法を用いて、胴部82の開口部を平坦に押し潰した状態として封止することで形成できる。また、シール部84は、封止後に余分なシール部分をカットすることで形成される。
なお、図3(a)〜(c)においては、図中、チューブ容器80における、位置a(チューブ本体81における肩部82から30mmの位置の横幅方向略中央)、この位置aにおけるチューブ本体81の横幅bとチューブ奥行き厚さc、チューブ本体81の長手方向寸法d、シール部84におけるチューブ本体81の横幅e、チューブ本体81のシール部84から肩部82側に向かう胴部85の角度αの各寸法及び角度を示している。
これら、チューブ本体81の長手方向寸法dや、幅方向寸法b等については、本実施形態で説明する押圧部材との形状や寸法、位置との関係と併せて、その詳細を後述する。
[チューブ容器のシール部検査用押圧部材]
本実施形態の押圧部材1は、図1及び図2(a)〜(c)に示すように(図3のチューブ容器80も参照)、平面視略細長形状の押圧面11を有する細長部材として形成されるとともに、被検査物であるチューブ容器80に対して長手方向で略並行又は傾斜角度を有するように配置して用いられる。具体的には、押圧部材1は、押圧面11の長さ寸法Lが、チューブ本体81の長手方向寸法dが60mm以上である場合に、この長手方向寸法dに対する比率で50〜80%の範囲とされ、且つ、押圧面11の横幅Wが、チューブ本体81の肩部82から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率で50%〜95%の範囲である構成とされている。
本実施形態の押圧部材1は、被検査物であるチューブ容器80を、チューブ本体8のシール部84から肩部82に向かって漸次筒状に拡径する胴部85を押圧して、チューブ本体81に収容された内容物Sをシール部84側に移動させることにより、シール部84における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態の検査を行うものである。
また、図1及び図2(a)〜(c)に示す例の押圧部材1は、押圧面11が、この押圧面11の長手方向における一端1a側から他端1b側へ向かうに従って、押圧面11と反対側の裏面12側との間の厚みが縮寸するように、所定の角度で傾斜するように形成されている。また、図1及び図2(b)に示すように、本実施形態で説明する例の押圧部材1は、押圧面11の傾斜角が、他端1bの近傍において、さらに急な角度で傾斜するように形成されている。
また、図示例の押圧部材1は、背面12側に、検査装置の開閉治具(押圧機構)に押圧部材1を取り付けるための取付部13が、背面12から突出するように設けられている。そして、取付部13には切欠き部13aが形成されており、この切欠き部13aにボルト32が挿通されることで、押圧部材1が、後述の検査装置10に備えられる台座31に取り付けられている。
本発明者等は、内容物が収容されたチューブ容器のシール部の強度を検査する際、押圧による外観不良が生じること無く、短時間で確実にシール部の強度を検査することを可能にすべく、鋭意検討した。この結果、従来の構成の押圧部材でチューブ容器を押圧した際に過度な変形が生じる原因として、押圧部材の形状や寸法に起因する応力の集中や、被検査物であるチューブ容器と押圧部材との間において、形状寸法面での不整合な組合せが生じた場合に、特に、チューブ容器に過度な変形が生じ、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生することを確認した。
そして、本発明者等は、被検査物であるチューブ容器の寸法や形状を勘案しながら、押圧部材の寸法や形状を適正化することで、チューブ容器の特定の箇所に対する応力集中等を低減できるのではないかと考え、実験検討を繰り返した。この結果、押圧部材と被検査物であるチューブ容器との寸法形状の関係を、以下に詳細を説明するように適正化することで、チューブ容器に過度な変形を生じさせることなく、外観不良が発生するのを防止できることを発見し、本発明を完成させたものである。
本発明に係るチューブ容器のシール部検査用押圧部材1においては、上述した構成のチューブ容器80において、チューブ本体8の長手方向寸法dが60mm以上であるものを対象としている。これは、被検査物であるチューブ容器が小さすぎる場合には、本発明で規定する、チューブ容器と押圧部材との間で、寸法や形状の関係を適性範囲とするのが困難だからである。
そして、本実施形態の押圧部材1は、チューブ本体81の長手方向寸法dの最低長さが60mmであるチューブ容器80に対して、押圧面11の長さ寸法Lが、上記の長手方向寸法dに対する比率で50〜80%の範囲とされている。押圧面11の長さ寸法Lを、チューブ本体81の長手方向寸法dに対して、この比率の範囲の長さとすることで、チューブ容器80が過度に変形するのを抑制できるので、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するのを防止できる。
押圧面11の長さ寸法Lが、チューブ本体81の長手方向寸法dに対して50%未満の寸法だと、チューブ容器の長さに対して押圧面11の長さが短すぎるため、チューブ容器80に対して局所的な応力が付与される等の理由から、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するおそれがある。
一方、押圧面11の長さ寸法Lが、チューブ本体81の長手方向寸法dに対して80%超だと、チューブ容器80の長さに対して押圧面11が長すぎるため、詳細を後述するように、チューブ本体8に対して、このチューブ本体81の長手方向中心軸Jの垂線に対する押圧面11の傾斜角度θを所定の角度として押圧した場合に、一対で設けられた押圧部材1の端部同士が干渉したり、撮影機構30の視野を邪魔するため、正確な検査が困難になる場合がある。
また、押圧部材1は、押圧面11の横幅Wが、チューブ本体81の肩部82から30mmの位置aにおける幅方向寸法bに対する比率で50%〜95%の範囲とされている。押圧面11の横幅Wを、上記の位置aにおける幅方向寸法bに対して、上記の比率の範囲の長さとすることで、チューブ容器80が過度に変形するのを抑制できるので、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するのを防止できる。
押圧面11の横幅Wが、チューブ本体81の幅方向寸法bに対する比率で50%未満の寸法だと、チューブ本体81の幅に対して押圧面11の幅が狭すぎるため、チューブ容器80に対して局所的な応力が付与される等の理由から、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するおそれがある。
一方、押圧面11の横幅Wが、チューブ本体81の幅方向寸法bに対する比率で95%を超えると、チューブ本体81の幅に対して押圧面11の幅が広すぎるため、上記同様に、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するおそれがある。
なお、本実施形態の押圧部材1においては、さらに、押圧面11の長手方向における一旦1a及び他端1b、並びに、幅方向における両側端1c、1dの各角部に、R=10〜30mmの範囲で面取り加工が施されていることがより好ましい。このように、押圧面11の各エッジ部分にRを設けることにより、チューブ容器80に過度な押圧力が付与されるのが抑制され、チューブ容器80に過度な変形が生じず、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良の発生を防止できる効果がより顕著に得られる。
なお、上述したが、押圧部材1は、押圧面11が、この押圧面11の長手方向における一端1a側から他端1b側へ向かって傾斜する構成とすることが、詳細を後述するような、チューブ本体8の長手方向中心軸Jの垂線に対する押圧面11の傾斜角度θを所定の角度として押圧する場合の、角度調整が容易になる点から好ましい。
[チューブ容器のシール部検査装置]
以下に、本実施形態のチューブ容器のシール部検査装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態の検査装置は、上述した本実施形態の押圧部材1を用いたものなので、以下の説明において、押圧部材1については、その詳しい説明を省略する。
図4に示す本実施形態の検査装置10は、図1中に詳細に図示したように、上述したチューブ容器80(図3を参照)を被検査物として、チューブ本体81の胴部85を押圧部材で押圧することで、シール部84における封止状態を検査するものである。この検査装置10は、チューブ容器80を搬送する搬送機構2と、チューブ容器80の搬送路中に配置され、被検査物であるチューブ容器80のチューブ本体81を押圧することで封止状態を検査する押圧機構3とを備えている。そして、押圧機構3は、チューブ容器80に対して長手方向で略並行又は傾斜角度を有するように配置して用いられるとともに、図1、2に示すような、平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成された押圧部材1を備えるものである。
また、検査装置10に備えられる押圧部材1は、図1中に詳細を示すように、背面12側に設けられた取付部13が、ボルト32により、図示略の開閉機構に接続された台座31に取り付けられている。
さらに、本実施形態の検査装置10は、押圧機構3(押圧部材1)によって押圧された後のチューブ容器80のシール部84を撮影する撮影機構30と、この撮影機構30によって撮影された画像から、シール部84における内容物の漏れの有無の判定を行う図示略の判定機構とを備えている。
また、図4に示す例においては、上記の搬送機構2及び押圧機構3からなる検査装置10の前に、チューブ容器80を整列させてライン上に導入するチューブ装填機4と、チューブ容器80の内部に内容部S(図3参照)を充填する充填機5とが設けられている。そして、充填機5において内容部Sが収容され、開口部が封止されてシール部84が形成されたチューブ容器80が、搬送機構2によって検査装置1の内部に搬送される。
さらに、図4に示す例では、検査装置10の後に、シール部84の検査で良品と判定されたチューブ容器80に図示略のアテンションシールを貼り付ける貼付機6と、図示略のトレーに挿入するトレー挿入機7と、トレーに挿入された状態のチューブ容器80を図示略の内装箱に装填するカートナー機9とが、この順で備えられている。そして、チューブ容器80は、トレーに挿入され且つ内装箱に装填された荷姿で、後工程搬送部90に送り込まれる。
搬送機構2は、充填機5から排出されたチューブ容器80搬送し、ホルダ23に直立姿勢で保持させるチューブ移載装置21と、ホルダ23に保持されたチューブ容器80を直立姿勢のままで押圧機構3に備えられる押圧部材1近傍に搬送し、さらに、シール部84の検査を終えたチューブ容器80を、後工程に用いられるトレー挿入機7に向けて排出する検査搬送コンベア22とから構成されている。
チューブ移載装置21は、充填機5から排出されたチューブ容器80を、チューブ移載装置21上において横置き姿勢で受け渡された後、このチューブ容器80を図示略の姿勢制御機構によって直立させ、図5(a)〜(c)に詳細を示すようなホルダ23に直立姿勢で保持させる。
ホルダ23は、図5(b)、(c)に示すように、上面23A側に、チューブ容器80を肩部82近傍の胴部85で支えるとともに、キャップ86及び肩部82が挿入される凹部23aが形成されている。これにより、ホルダ23は、図5(a)に示すように、チューブ容器80を直立姿勢で保持できる。
検査搬送コンベア22は、チューブ容器80を保持したホルダ23を、検査搬送コンベア22上に搬送方向で並べて配置し、チューブ容器80を押圧機構3の近傍に搬送するものであり、図4に示す例では、略環状のコンベアとして形成されている。この検査搬送コンベア22は、図1に示す例のように、チューブ容器80が押圧機構3を構成する一対の押圧部材1の間に配置されるように、ホルダ23を搬送する。そして、検査搬送コンベア22は、シール部84の検査が終了して良品と判定されたチューブ容器80を、後工程であるアテンションシールを貼り付ける貼付機6まで搬送し、アテンションシールを貼り付け、図示略のピッキング手段によってホルダ23から取り外し、直立保持した状態で排出する。そして、検査搬送コンベア22は、チューブ容器80を搬出して空の状態となったホルダ23を、再びチューブ移載装置21の近傍まで搬送し、ホルダ23にチューブ容器80を保持させて搬送する動作を繰繰り返すように構成されている。
押圧機構3は、図示略の電磁駆動機構等によって駆動され、図1に示すような一対の押圧部材1を、チューブ容器80を挟み込むように互いに接近したり、あるいは離間したりするように駆動する開閉機構を備える。また、押圧機構3は、搬送機構2によるホルダ23の搬送動作に同期しながら開閉動作される。これにより、各ホルダ23の上面23Aの凹部23aに保持されたチューブ容器80の胴部85に対して、検査搬送コンベア22上を搬送させながら、一対の押圧部材1の各押圧面11が順に押し当てられ、押圧力を付与するように構成されている。
押圧機構3は、搬送機構2によって一対の押圧部材1の間に順次配置されるチューブ容器80のチューブ本体81を、胴部85の両側から挟み込むように押圧することにより、シール部84の検査を行う。そして、押圧機構3で押圧された後のチューブ容器80のシール部84は、撮影機構30によってその部位が撮影され、判定機構における画像解析に基づき、漏れの有無による合否判定を行う。
撮影機構30は、例えば、CCDカメラやCMOSカメラ等からなり、押圧部材1によって押圧された後のチューブ容器80のシール部84を撮影し、この画像信号を図示略の判定機構へと送信する。
判定機構は、撮影機構30で撮影された画像信号を取り込んで処理するコンピュータ等からなり、撮影機構30によって撮影された画像からシール部84において内容物Sの漏れがあるか否かの判定を行う。そして、検査装置10では、チューブ容器80に内容物Sの漏れが生じたと判定した場合には、このチューブ容器80をライン上から排除するか、あるいはラインを停止するように構成されている。
本実施形態においては、押圧部材1が、チューブ本体81に対して、このチューブ本体81の長手方向で、肩部より30mmの位置aからシール部84側の位置の範囲Aで、胴部85を押圧する構成を採用することが好ましい。
通常、樹脂成形によって形成されるチューブ容器80の肩部82は、剛性が非常に高く、また、この肩部82を図5(a)〜(b)に示すようなホルダ23で保持した場合には、さらに剛性が高められる。このため、押圧部材による押圧位置が適性でないと、押圧時のチューブ折れの発生が顕著になるという問題がある。
本実施形態においては、押圧部材1によるチューブ容器80の押圧位置を、図3中に示すような、肩部より30mmの位置aからシール部84側の位置の範囲Aとすることにより、チューブ容器80が過度に変形するのを抑制でき、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するのを防止できる。
また本実施形態においては、押圧部材1が、チューブ本体81に対して、このチューブ本体81の長手方向中心軸Jの垂線に対する押圧面11の傾斜角度θが80〜86°の範囲となるように、胴部85を押圧することが好ましい(図1及び図3を参照)。
一般に、チューブ容器に押圧部材を押し当てた場合、この押し当て角度がチューブ容器の中心軸の垂線に対して平行(90°)だと、チューブ容器の下部における折れの発生が顕著になる。一方、チューブ容器に対する押圧部材の押し当て角度が、例えば50°等のように深すぎると、チューブ容器の上部のみを押圧する結果となってしまい、チューブ本体全体を押圧することが出来ないうえ、チューブ容器内の内容物をシール部側に押し出す作用も得られ難いことから、正確な検査が困難となる。
本実施形態においては、押圧部材1でチューブ本体81を押圧する際、チューブ本体81の長手方向中心軸Jの垂線に対する押圧面11の傾斜角度θが80〜86°の範囲となるように押し当てることにより、チューブ容器80が過度に変形するのを抑制でき、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するのを防止できる。
なお、チューブ本体81に押圧部材1の押圧面11が押し当てられる際の傾斜角度θは、図3(b)に示すチューブ本体81の胴部85の傾斜角度αと概略同等の角度であることが、胴部85の全体に渡って押圧面が押し当てられ、チューブ容器80の変形が抑制できる観点から最も好ましい。
本実施形態では、押圧機構3として、上述した構成の押圧部材1を少なくとも一以上備え、好ましくは、押圧部材1を一対で備える。そして、押圧機構3は、一対の押圧部材1でチューブ本体81の胴部85を両側から押圧する構成であることがより好ましい。
例えば、チューブ本体81の胴部85の一方からのみ、押圧部材1で押圧するとともに、胴部85の他方には平板状のプレートを配置する等の構成として、シール部84の検査を行うことも可能であるが、この場合には、チューブ本体81に対して局所的な応力が付与され、折れ等が発生するおそれもある。このため、本実施形態では、一対の押圧部材1で、チューブ本体81の胴部85を両側から押圧する構成を採用することがより好ましい。
本実施形態においては、搬送機構2が、チューブ容器80を、肩部82が下向きとされた直立姿勢で搬送し、且つ、押圧機構3が、搬送機構2によって搬送されるチューブ容器80のチューブ本体81を、直立姿勢の状態で押圧することが好ましい。本実施形態では、まず、押圧部材1の寸法や形状をチューブ容器80の寸法や形状に合わせて適正化したうえで、チューブ本体81を直立姿勢の状態で押圧することで、チューブ容器80が過度に変形するのを抑制し、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良が発生するのを防止できる効果がより顕著に得られる。
また、本実施形態では、上述したように、搬送機構2におけるチューブ容器80の保持機構として、図5(a)〜(c)に示すような、チューブ容器80を肩部82側で支持することで直立保持する凹部23aが上面23Aに設けられたホルダ23を用い、このホルダ23を搬送方向に並べて配置した検査搬送コンベア22を有する構成を採用している。このように、チューブ容器80を直立姿勢で保持するホルダ23を複数用い、検査搬送コンベア22上を搬送させることで、後工程である後述の貼付工程等へ搬送するにあたり、その直立姿勢を変更することなく搬送できる。従って、チューブ容器80の姿勢変更を最小限に抑えながら、このチューブ容器80を確実に保持して搬送することが可能になり、生産性が向上する効果が得られる。
なお、本実施形態においては、チューブ容器80のシール部84からの内容物Sの漏れの有無を、撮影機構30及び該撮影機構30の画像信号の判定機構を用いて検出する例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、シール部84からの内容物Sの漏れの有無を、電極を用いて通電検査することで内容物Sの漏れを検出する方法や、内容物Sの圧力を検知する方法、押圧部材1の位置を検知することで内容物Sの漏れの有無を検出する方法等を採用しても良く、適宜選択することが可能である。さらに、これらの方法のうち、何れか2種以上を併用する方法を採用しても良い。
[チューブ容器のシール部検査方法並びにチューブ容器の製造方法]
以下に、本実施形態のチューブ容器のシール部検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態のチューブ容器のシール部検査方法(以下、検査方法と略称することがある)は、上述した本実施形態の検査装置10(図4を参照)を用いたものであり、また、本実施形態のチューブ容器の製造方法(以下、製造方法と略称することがある)は、本実施形態の検査装置10を用いてチューブ容器80のシール部84の封止状態を検査する工程を含むものである。このため、以下の説明においては、検査装置10並びにそれに用いられる押圧部材1(図1、2を参照)等については、その詳しい説明を省略する。
(シール部検査方法)
以下に、本実施形態のチューブ容器のシール部検査方法について説明する。
本実施形態の検査方法は、図1中に詳細に図示したように、上述したチューブ容器80(図3も参照)を被検査物として、チューブ本体81の胴部85を押圧部材で押圧することで、シール部84における封止状態を検査する方法である。そして、本実施形態の検査方法は、上述したような、図4中に示した本実施形態の検査装置10を用いてチューブ本体81を押圧することにより、シール部84の封止状態を検査する方法である。
本実施形態の検査方法においては、まず、図4中に示す充填機5において、開口部から内容物Sが充填され、この開口部が封止されてシール部84が形成されたチューブ容器80(図3を参照)が、搬送機構2によって検査装置10内に搬入される。この際、充填機5から排出されたチューブ容器80が、チューブ移載装置21上に横置き姿勢で受け渡されるが、その後、チューブ容器80を図示略の姿勢制御機構によって直立させ、図5(a)〜(b)に詳細を示すホルダ23に直立姿勢で保持させる。この際、チューブ容器80は、ホルダ23の凹部23aにキャップ86及び抽出部83が下向きに挿入され、肩部82から上のチューブ本体81が、ホルダ23上に突き出た状態となる。
次に、チューブ容器80を保持したホルダ23を、検査搬送コンベア22上に搬送方向で並べて配置することで、チューブ容器80を押圧機構3の近傍に搬送する。この際、図1に示すように、チューブ容器80が押圧機構3を構成する一対の押圧部材1の間に配置されるようにホルダ23を搬送する。
次に、図示略のロボシリンダ等によって押圧部材1を駆動することにより、図1に示すように、一対の押圧部材1でチューブ本体81の胴部85を挟み込み、所定の押圧力を付与する。この際、チューブ容器80内に収容された内容部Sは、チューブ内上方のシール部84に向けて移動する。このように、所定の押圧力及び押圧時間でチューブ本体81を押圧した後、一対の押圧部材1をチューブ本体81から離間させる。
次に、チューブ本体81が押圧された直後のシール部84を撮影機構30で撮影し、この画像データを図示略の判定機構に入力することで、この判定機構による画像解析に基づき、内容物Sのシール部84からの漏れの有無による合否判定を行う。この際、万が一、シール不良と判定されるチューブ容器が発生した場合には、図示略の搬出機構により、シール不良と判定されたチューブ容器を工程上から除去するか、あるいは、ラインを停止する。一方、シール部84の封止状態が良品と判定されたチューブ容器80は、後工程であるアテンションシールを貼り付ける貼付機6まで搬送され、アテンションシールが貼られた後、図示略のピッキング手段によってホルダ23から取り外され、直立保持した状態で排出される。
(チューブ容器の製造方法)
以下に、本実施形態のチューブ容器の製造方法について説明する。
本実施形態のチューブ容器の製造方法は、上述した本実施形態の検査装置10、又は、この検査装置10を用いた検査方法により、チューブ容器80の肩部82とは反対側の他端側の開口部から内部に内容物Sを収容し、開口部を封止して形成されたシール部84の封止状態を検査する工程を含む方法である。
本実施形態の製造方法では、まず、詳細な図示を省略するが、ラミネート多層シートを所定の大きさに切断して、その両側端を重ね合わせて筒状に接合した胴部85に、肩部82及び抽出部83を形成する樹脂部材を熱融着させて一体に成形したチューブ本体81を用意する。そして、このチューブ本体81の抽出部83にキャップ86を取り付け、チューブ容器80を得る。
そして、キャップ86とは反対側が開口された状態のチューブ容器80を、チューブ装填機4で整列させてライン上に導入する。
次に、充填工程においては、図4中に示す充填機5にチューブ容器80を搬入し、チューブ本体81の他端側の開口部を上方にむけた状態で、内容物Sをチューブ本体81内に充填する。
次いで、充填工程では、内部に内容物Sが収容された状態のチューブ本体81の開口部を、充填機5内に設けられた加熱シール手段を用いて封止してシール部84を形成する。即ち、詳細な図示を省略するが、チューブ本体81の開口部を加熱圧着具で挟み込みながら平坦に押し潰し、圧着させることでシール部84を形成する。
次いで、シール部84を形成したチューブ容器80を、充填機5内に設けられたトリミング手段に搬送し、用基本体81の封止後に形成された余分なシール部分をカッター等でカットすることでトリミングを行う。
次に、充填工程において内容物Sが充填され、シール部84で封止されたチューブ容器80を、検査工程に向けて搬送する。即ち、チューブ容器80を、搬送機構2によって検査装置1の内部に搬送する。この際、チューブ容器80は、横置き姿勢でチューブ移載装置21上に供給された後、図5(a)〜(c)に示すホルダ23に直立姿勢でセットされる。ここで、チューブ容器80は、キャップ86が凹部23aに入り込むように、肩部82側がホルダ23に保持され、チューブ本体81のシール部84が上方に向いた状態となる。
次に、検査工程においては、上述したような本実施形態の検査装置10を用いた検査方法により、ホルダ23に保持されたチューブ容器80のシール部84の封止状態を検査し、良品と判定されたチューブ容器80を後工程に搬送する一方、シール不良と判定されたチューブ容器についてはライン上から除去するか、あるいは、一時的にラインを止める。
そして、検査工程において封止状態が良品と判定されたチューブ容器80はホルダ23から取り外され、直立保持された状態で次工程の貼付工程に搬送する。
次に、貼付工程においては、チューブ容器80に図示略のアテンションシールを貼付ける。具体的には、図4中に示す貼付機6を用い、チューブ容器80のチューブ本体81(胴部85)にアテンションシールを貼り付ける。
そして、貼付工程においてアテンションシールが貼り付けられたチューブ容器80は、次工程のトレー挿入工程に搬送される。
次に、トレー挿入工程においては、アテンションシールが貼り付けられたチューブ容器80をトレーに挿入する。具体的には、上記貼付け工程において、図4中に示す貼付機6を用いてアテンションシールを貼り付けた後、図示略のピッキング手段を介して、トレー挿入機7でチューブ容器80を製品トレーに挿入する。
次に、梱包工程においては、トレーに挿入されたチューブ容器80を内装箱に装填する。具体的には、図4中に示すカートナー機9を用いて、トレーに挿入された状態のチューブ容器80を図示略の内装箱に装填する。
そして、本実施形態の製造方法では、トレーに挿入されたチューブ容器80が、梱包工程において複数梱包された荷姿とされた内装箱を、倉庫への搬入や出荷の前に各種処理を施すための後工程へ向けて搬送する。
[作用効果]
以上説明したように、本発明に係るチューブ容器のシール部検査用押圧部材1によれば、平面視略細長形状の押圧面11を有する細長部材1として形成され、押圧面11の長さ寸法Lのチューブ本体81の長手方向寸法dに対する比率、及び、押圧面11の横幅Wのチューブ本体81の肩部82から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率を適正化した構成を採用している。これにより、チューブ容器80を押圧した際に過度な変形を生じさせることなく、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良の発生を防止できる。また、チューブ容器80に過剰な押圧力が付与されないことから、チューブ容器80を直立姿勢として検査する場合であってもチューブ容器80の姿勢が崩れることがなく、チューブ容器80が変形するのをより効果的に抑制できる。
従って、チューブ容器80に外観不良を発生させること無く、シール部84の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能な押圧部材1が実現できる。
また、本発明に係るチューブ容器のシール部検査装置10によれば、チューブ容器80を搬送する搬送機構2と、チューブ容器80の搬送路中に配置され、被検査物であるチューブ容器80のチューブ本体81を押圧することで封止状態を検査する押圧機構3とを備え、この押圧機構3が、上記構成の本発明に係る押圧部材1が用いられてなる構成を採用している。これにより、チューブ容器80に外観不良を発生させること無く、シール部84の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能な検査装置10が実現できる。
また、本発明に係るチューブ容器のシール部検査方法によれば、上記構成とされた本発明に係るチューブ容器のシール部検査装置10を用いた方法なので、チューブ容器80に外観不良を発生させること無く、シール部84の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能となる。
また、本発明に係るチューブ容器の製造方法によれば、上記構成とされた本発明に係るチューブ容器のシール部検査装置10、又は、チューブ容器のシール部検査方法を用いて、チューブ容器80の開口部から内部に内容物Sを収容し、開口部を封止して形成されたシール部84の封止状態を検査する工程を含む方法なので、チューブ容器80に外観不良を発生させること無く、シール部84の強度を確実に検査することができるとともに、生産性を顕著に向上させることが可能となる。
[本発明が適用できるその他の分野]
なお、本発明は、上記した実施の形態に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明に係るチューブ容器のシール部検査用押圧部材、検査装置、検査方法、並びに、チューブ容器の製造方法は、必ずしも、上記のようなチューブ容器80の検査に適用した場合に限定されるものではなく、容器の開口部から内容物を充填した後に、この容器の開口部を封止したシール部の封止状態を検査する場合において、幅広く適用することが可能である。
次に、本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
[実施例]
本実施例では、図2(a)〜(c)に示すようなチューブ容器のシール部検査用押圧部材1を作製し、内容物として、下記表1に示す各種の歯磨粉が収容されたチューブ容器80(図3を参照)を準備して、シール部84の封止状態を検査した。
具体的には、まず、表1中に示す各チューブ容器80の寸法と、押圧部材1の寸法との関係が、本発明の請求項1において規定する範囲、即ち、平面視略細長形状の押圧面11を有する細長部材であり、この押圧面11の長さ寸法Lがチューブ容器80のチューブ本体11の長手方向寸法dに対する比率で50〜80%の範囲であり(チューブ本体11の長手方向寸法dが60mm以上である場合)、且つ、押圧面11の横幅Wがチューブ本体11の肩部82から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率で50%〜95%の範囲である構成として、各種寸法の押圧部材1を作製した。
次に、図1に示すように、一対の押圧部材1を用いて、表1に示したような各種の内容物が収容されたチューブ容器80に対し、そのチューブ本体81の胴部85を両側から押圧することで、シール部84の封止状態を検査した。この際、図1に示すように、被検査物であるチューブ容器80に対して、一対の押圧部材1を長手方向で並行に配置して使用した。
そして、押圧力を付与した後のチューブ容器80の状態について、チューブ容器の折れや捻れ等の発生の有無を目視確認した。この結果、押圧面11の長さ寸法Lのチューブ本体8の長手方向寸法dに対する比率、及び、押圧面11の横幅Wの、チューブ本体81の肩部82から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率を適正化した条件とされた、本発明の請求項1の規定を満足している容器1〜容器9においては、押圧後のチューブ容器80に過度な変形が生じず、目立った折れや捻れ、押し跡等は確認されなかった。
上記の結果より、本発明に係るチューブ容器のシール部検査用押圧部材を用いてチューブ容器のシール部の封止状態を検査することにより、過度な変形を生じさせることなく、折れや捻れ、押し跡が残る等の外観不良の発生を防止できシール部の強度を確実に検査することができることが明らかである。
1…チューブ容器のシール部検査用押圧部材(押圧部材)、
1a…一端、
1b…他端、
11…押圧面、
12…裏面、
13…取付部、
13a…切欠き部、
L…長さ寸法(押圧部材の押圧面)、
W…横幅寸法(押圧部材の押圧面)、
10…チューブ容器のシール部検査装置、
2…搬送機構、
21…チューブ移載装置、
22…検査搬送コンベア、
23…ホルダ、
23a…凹部、
3…押圧機構、
30…撮影機構、
31…台座、
32…ボルト、
4…チューブ装填機、
5…充填機、
6…貼付機、
7…トレー挿入機、
9…カートナー機、
90…後工程搬送部、
80…チューブ容器、
81…チューブ本体、
82…肩部、
83…抽出部、
84…シール部、
85…胴部、
86…キャップ、
a…位置(肩部より30mmの位置)、
d…長手方向寸法(チューブ本体)、
b…幅方向寸法(チューブ本体)、
J…長手方向中心軸、
A…範囲(肩部より30mmの位置からシール部側)、
S…内容物。

Claims (10)

  1. 内部に内容物を収容する略筒状のチューブ本体と、該チューブ本体の一端側に形成された肩部と、該肩部から突出するように設けられた抽出部と、前記チューブ本体の他端側が封止されたシール部とを備えるとともに、前記抽出部がキャップで封止されてなるチューブ容器を被検査物とし、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧して、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態の検査を行うチューブ容器のシール部検査用押圧部材であって、
    平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成されるとともに、被検査物である前記チューブ容器に対して長手方向で略並行又は傾斜角を有するように配置して用いられ、
    前記押圧面の長さ寸法Lが、前記チューブ本体の長手方向寸法dが60mm以上である場合に、該長手方向寸法dに対する比率で50〜80%の範囲であり、
    前記押圧面の横幅Wが、前記チューブ本体の前記肩部から30mmの位置における幅方向寸法bに対する比率で50%〜95%の範囲であり、
    前記押圧面の長手方向における両端、及び、幅方向における両側端の各角部に、R=10〜30mmの範囲の面取り加工が施されており、
    さらに、前記押圧面は、該押圧面の長手方向における一端側から他端側へ向かうに従って、前記押圧面と反対側の裏面側との間の厚みが縮寸するように傾斜して形成され、且つ、前記押圧面の傾斜角が、前記他端の近傍において、さらに急な角度で傾斜するように形成されていること、
    を特徴とするチューブ容器のシール部検査用押圧部材
  2. チューブ容器に備えられる略筒状のチューブ本体の内部に内容物を収容し、該チューブ本体の一端側に設けられた肩部とは反対側の他端側を封止してシール部を形成した後、このチューブ容器を被検査物として、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧し、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態を検査するチューブ容器のシール部検査装置であって、
    前記チューブ容器を搬送する搬送機構と、
    前記チューブ容器の搬送路中に配置され、被検査物である前記チューブ容器の前記チューブ本体を押圧することで封止状態を検査する押圧機構とを備え、
    前記押圧機構は、前記チューブ容器に対して長手方向で略並行又は傾斜角を有するように配置して用いられるとともに、平面視略細長形状の押圧面を有する細長部材として形成された押圧部材を有し、
    前記押圧部材として、請求項1に記載のチューブ容器のシール部検査用押圧部材が用いられてなることを特徴とするチューブ容器のシール部検査装置。
  3. 前記押圧部材は、前記チューブ本体に対して、該チューブ本体の長手方向で、前記肩部より30mmの位置から前記シール部側の位置の範囲で、前記胴部を押圧することを特徴とする請求項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  4. 前記押圧部材は、前記チューブ本体に対して、該チューブ本体の長手方向中心軸の垂線に対する前記押圧面の傾斜角度θが80〜86°の範囲となるように、前記胴部を押圧することを特徴とする請求項又は請求項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  5. 前記押圧機構は、前記押圧部材を一対で備え、該一対の押圧部材で前記胴部を両側から押圧することを特徴とする請求項〜請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  6. 前記搬送機構は、前記チューブ容器を、前記肩部が下向きとされた直立姿勢で搬送し、且つ、前記押圧機構は、前記搬送機構によって搬送される前記チューブ容器の前記チューブ本体を、直立姿勢の状態で押圧することを特徴とする請求項〜請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  7. 前記搬送機構は、前記チューブ容器を前記肩部側で支持することで直立保持する凹部が設けられたホルダを、搬送方向に並べて配置したコンベアを有することを特徴とする請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  8. さらに、前記押圧機構により押圧された後の前記チューブ容器のシール部を撮影する撮影機構と、該撮影機構によって撮影された画像から、前記シール部における内容物の漏れの有無の判定を行う判定機構とを備えることを特徴とする請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置。
  9. チューブ容器に備えられる略筒状のチューブ本体の内部に内容物を収容し、該チューブ本体の一端側に設けられた肩部とは反対側の他端側を封止してシール部を形成した後、このチューブ容器を被検査物として、前記チューブ本体の前記シール部から前記肩部に向かって漸次筒状に拡径する胴部を押圧し、前記シール部における所定の耐圧力の有無を判定することで封止状態を検査するチューブ容器のシール部検査方法であって、
    請求項〜請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置を用いて、前記チューブ本体を押圧することにより、前記シール部の封止状態を検査することを特徴とするチューブ容器のシール部検査方法。
  10. 請求項〜請求項の何れか一項に記載のチューブ容器のシール部検査装置、又は、請求項に記載のチューブ容器のシール部検査方法を用いて、前記チューブ容器の前記肩部とは反対側の他端側の開口部から内部に内容物を収容し、前記開口部を封止して形成されたシール部の封止状態を検査する工程を含むことを特徴とするチューブ容器の製造方法。
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