JP6213826B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、自動車等の車両に搭載されるサイドエアバッグ装置に関する。
近年、この種の車両に搭載されるシートにおいては、着座した乗員を車体側方からの外力に起因する衝撃(例えば、車両の側面衝突時における衝撃等)から保護するサイドエアバッグ装置を備えたものが実用化されている。
一般的に、サイドエアバッグ装置は、乗物用シートのシートバックにおける車体外方側の側部に配設され、膨張して展開することで乗員を保護するエアバッグと、当該エアバッグに膨張用のガスを供給するインフレータと、を備えている。
そして、このサイドエアバッグ装置では、車両が車体側面から衝撃を受けた場合、当該衝撃に応じてインフレータから膨張用のガスが供給されることにより、エアバッグが膨張して展開することで、乗員を保護するようになっている。
例えば、特許文献1のサイドエアバッグ装置は、乗員の肩部や胸部を保護する上側展開部と、乗員の腰部を保護する下側展開部と、に区画されたエアバッグを有している。また、特許文献2のサイドエアバッグ装置は、乗員の肩部を保護する肩保護部と、乗員の肩部よりも下側の部位を保護する下保護部と、に区画されたエアバッグを有している。さらに、特許文献3のサイドエアバッグ装置は、エアバッグを乗員の肩部に対応した肩部チャンバと、乗員の腹部に対応した腹部チャンバ、乗員の腰部に対応した腰部チャンバの三つのチャンバで構成している。
特開2012−224235号公報 特開2011−20502号公報 特許第4720714号公報
ところで、車両が立ち木やポール等の柱状の静止物に車体側面から衝突した場合、当該衝突した部位が車体内側(車室側)に向けて局所的に変形するため、乗員に対する衝撃が大きくなる可能性がある。そのため、上記のような衝突形態の場合、乗員をより早期に保護するだけでなく、できるだけ局所的に変形した衝突部位から遠ざけることが有効である。特に、乗員の肩部は、他の部位と比べてドアやピラー等の車体との距離が短いため、乗員の肩部をいかに適切に保護するかが課題となっている。
しかしながら、上述した特許文献1〜3のサイドエアバッグ装置では、乗員の肩部まで保護するようになっているものの、上述の衝突した部位の局所的な変形から乗員の肩部を遠ざけるという発想がなく改善の余地があった。
そこで、本発明は上述した事情を鑑みてなされたもので、乗員に対する側方からの衝突の形態に応じて、乗物用シートが具備するサイドエアバッグ装置の展開を制御することにより、乗員の肩部への衝撃を緩和させ、より適切に乗員を保護することを可能にすることを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するもので、
乗物に搭載されるシートにおけるシートバックの乗物外方側に向けた側部に配設され、前記シートバックの側方から外力が加わることに応じて、インフレータから供給される膨張用のガスにより膨張して展開するサイドエアバッグ装置であって
着座した乗員の胸部、腹部、腰部を保護する第一チャンバと、
前記第一チャンバの上方に配置され、前記シートバックの前後方向に区画して配設された複数の空間からなり、前記乗員の肩部を保護する第二チャンバとを備え、
前記第一チャンバと前記第二チャンバの各空間とがそれぞれ連通しており、
前記第二チャンバの前記空間は、それぞれ乗物外方側に向けて開放されたベントホールを有しており、
前記乗物に前記外力が加わることに起因して前記乗物の側面が該乗物の内側に向かい局所的に変形した際に、変形した前記乗物の側面に対応する位置にある前記空間の前記ベントホールが前記乗物の内側に向かい局所的に変形した前記乗物の側面により閉塞されることによって、前記第二チャンバの前記複数の空間のうち、前記外力が加わる位置に対応する前記空間が他の空間よりも膨張することを特徴とする。
かかる発明によれば、着座した乗員の胸部、腹部、腰部を保護する第一チャンバの上方に、シートバックの前後方向に区画して配設された複数の空間からなる乗員の肩部を保護する第二チャンバを有しており、第一チャンバと第二チャンバの各空間とがそれぞれ連通しており、第2チャンバの複数の空間は、それぞれ乗物外方側に向けて開放されたベントホールを有している。そして、乗物にシートバックの側方から外力が加わることに起因して前記乗物の側面が該乗物の内側に向かい局所的に変形した際に、変形した乗物の側面に対応する位置にある空間のベントホールが乗物の内側に向かい局所的に変形した乗物の側面により閉塞されることによって、第二チャンバの複数の空間のうち、シートバックの側方から外力(衝撃)が加わる位置に応じた空間が、それ以外の空間よりも膨張するようになっている。これにより、他の空間よりも膨張した空間によって、乗員の肩部をシートバックの前後に適宜移動させることができるため、当該衝突による局所的な変形から乗員の肩部を遠ざけ、乗員に対する衝撃を緩和させることができる。
かくして、乗員に対する側方からの衝突の形態に応じて、乗物用シートが具備するサイドエアバッグ装置の展開を制御することにより、乗員の肩部への衝撃を緩和し、より適切に乗員を保護することを可能にするサイドエアバッグ装置を実現できる。
また、実施形態において、各前記空間には、前記膨張用のガスが同時に供給されることを特徴とする。
このような構成によれば、第二チャンバの各空間には、膨張用のガスが同時に供給されるため、前記衝撃が局所的に加わるまでに均一に膨張させることができる。よって、この衝撃が局所的に加わった場合に即座に対応可能となっている。これにより、前記衝撃が加わることによって閉塞されたベントホールに対応する空間が、その他の空間よりも膨張することで、当該衝突による局所的な変形から乗員の肩部をより適切に遠ざけることができる。
本発明によれば、乗員に対する側方からの衝突の形態に応じて、乗物用シートが具備するサイドエアバッグ装置の展開を制御することにより、乗員の肩部への衝撃を緩和し、より適切に乗員を保護することができる。
本発明の実施形態に係るサイドエアバッグ装置を備えたシートを概略的に示す側面図である。 図1のシートを上方から見て示す平面図である。 図1のシートのサイドエアバッグ装置における動作の説明に供し、(a)は前方側の空間に外力が加わった様子を示す平面図、(b)は乗員が後方へ移動させられる様子を示す平面図である。 図1のシートのサイドエアバッグ装置における動作の説明に供し、(a)は後方側の空間に外力が加わった様子を示す平面図、(b)は乗員が前方へ移動させられる様子を示す平面図である。 図1のシートのサイドエアバッグ装置における中間部の空間に外力が加わった様子を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の実施形態に係るサイドエアバッグ装置4を備えたシート(乗物用シート1)を概略的に示す側面図であり、図2は、図1の乗物用シート1を上方から見て示す平面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の乗物用シート1は、図示省略する自動車等の車両に搭載されており、乗員Pが着座する座面を構成するシートクッション2と、その背もたれ部を構成するシートバック3と、を有している。このシートバック3には、着座した乗員Pを車両の側面衝突時などに車体側方から加えられる衝撃から保護するためのサイドエアバッグ装置4が備えられている。
かかるサイドエアバッグ装置4は、シートバック3の車体外方側に向けた側部に配設されており、折り畳まれた状態で格納されるエアバッグ5と、当該エアバッグ5を膨張させて展開させるための膨張用のガス(以下、これを膨張用ガスと称す)を供給するためのインフレータFと、を備えている。なお、ここでは便宜上、エアバッグ5は展開した状態で図示するものとする。
具体的に、サイドエアバッグ装置4の備えるエアバッグ5は、着座した乗員Pの胸部、腹部、腰部を保護する第一チャンバ5aと、第一チャンバ5aの上方に配置され、乗員Pの肩部PSを保護する第二チャンバ5bとからなる。この第二チャンバ5bは、シートバック3の前後方向に区画して配設された複数(ここでは、三つ)の空間5ba,5bb,5bcからなる。これら三つの空間5ba,5bb,5bcのうち、空間5baは乗員Pの肩部PSよりも前方に位置し、空間5bbは乗員Pの肩部PSと略同一に位置し、空間5bcは乗員Pの肩部PSよりも後方に位置するようになっている。そして、これら三つの空間5ba,5bb,5bcは、それぞれ連通孔5ca,5cb,5ccを介して下方の第一チャンバ5aと連通している。
また、三つの空間5ba,5bb,5bcには、シートバック3における車体外方側に向けて開放されたベントホール6a,6b,6cがそれぞれ一つずつ略中央に形成されている。これらは閉塞されない限り、インフレータFから供給される膨張用ガスを放出することで、三つの空間5ba,5bb,5bcが膨張した状態を略均一な圧力分布で維持可能となっている。因みに、第一チャンバ5aにも同様に、車体外方側に向けて開放されたベントホール6dが形成されており、インフレータFから供給される膨張用ガスを放出することで、適切な圧力で乗員Pを保護することが可能となっている。
そして、第二チャンバ5bの三つの空間5ba,5bb,5bcのうち、車体側方から外力が加わる位置に応じた部位の空間(例えば、前方側の空間5ba)におけるベントホール(この場合、ベントホール6a)が閉塞されることによって、他の空間(ここでは、中間部分の空間5bbおよび後方の空間5bc)よりも膨張するようになっている。
なお、これら三つの空間5ba,5bb,5bcにおいて、それぞれの連通孔5ca,5cb,5ccは、各ベントホール6a,6b,6cよりも大きな径となっている。これにより、第一チャンバ5aから第二チャンバ5bの各空間5ba,5bb,5bcに対してはインフレータFからの膨張用ガスを可及的速やかに供給し得ると共に、各ベントホール6a,6b,6cからは、必要上十分な膨張用ガスを放出させることができる。
また、ここでは、各ベントホール6a,6b,6cがそれぞれ三つの空間5ba,5bb,5bcにおける略中央に一つずつ形成されている場合について図示・説明しているが、本発明はこれに限ることはない。各ベントホール6a,6b,6cは、後述する効果に基づいて、上述した外力による閉塞を妨げられない範囲で各々孔位置・孔径・孔数を適宜選択することが可能となっている。
すなわち、各ベントホール6a,6b,6cは、それぞれ対応する空間5ba,5bb,5bcの前後方向における位置(換言すれば、前方側,中央部,後方側の位置)に応じて、それぞれ前方側,中央部,後方側に配置されていても良い。例えば、前方側の空間5baにおいてはベントホール6aを前方側の位置に配置し、中央部の空間5bbにおいてはベントホール6bを中央部の位置に配置し、後方側の空間5bcにおいてはベントホール6cを後方側に配置することが好ましい。これにより、これら三つの位置における外力の入力時(側面衝突によるドアトリム8の変形時など)に、対応する位置のベントホール6a,6b,6cを迅速に閉塞することが可能となり、乗員Pへの衝撃を緩和することをより効果的に実現可能となる。
さらに、各ベントホール6a,6b,6cの孔径も前後両端側の空間においては小さく、中央部側の空間においては大きくするようにしても良い。加えて、それぞれの孔数も一つに限らず、例えば、略中央部の孔径は他の前後両端側よりも孔径の小さいベントホールを複数設けるようにしても良い。また、空間5ba,5bb,5bcの位置によって、ベントホール6a,6b,6cの孔数を変更しても良い。このようにすることで、外力の入力時(側面衝突によるドアトリム8の変形時など)に、それぞれの位置のベントホール6a,6b,6cをより一層迅速に閉塞することが可能となり、乗員Pに対する衝撃からの保護性能をより向上させることができる。
ここで、車両が立ち木やポール等の柱状の静止物に車体側面から衝突した場合について、図3〜図5を用いて説明する。具体的には、例えば図3(a)に示すように、第二チャンバ5bの三つの空間5ba,5bb,5bcのうち、前方側の空間5baに対応する部位が柱状の静止物7に衝突した場合、当該衝突に起因して車体側面(例えば、ドアトリム8)が車体内側(車室側)に向かって局所的に変形する。このとき、変形したドアトリム8が空間5baのベントホール6aを閉塞させることによって、当該空間5baが他の空間5bb、5bcよりも膨張することになる。
そして、図3(b)に示すように、他の空間5bb、5bcよりも膨張した空間5baによって、乗員Pの肩部PSが、シートバック3(車体)の後方側へ移動させられる。このため、衝突した部位に対応するドアトリム8が車体内側に向けて局所的に変形しても、乗員Pの肩部PSを車体後方へ移動させることが可能となるので、当該乗員Pを衝撃からより早期に保護し得るようになっている。
また、図4(a)に示すように、第二チャンバ5bの三つの空間5ba,5bb,5bcのうち、後方側の空間5bcに対応する部位が静止物7に衝突した場合、当該衝突に起因してドアトリム8が車体内側(車室側)に向かって局所的に変形する。このとき、変形したドアトリム8が空間5bcのベントホール6cを閉塞させることによって、当該空間5bcが他の空間5ba,5bbよりも膨張することになる。
そして、図4(b)に示すように、他の空間5ba,5bbよりも膨張した空間5bcによって、乗員Pの肩部PSが、シートバック3(車体)の前方側へ移動させられる。このため、衝突した部位に対応するドアトリム8が車体内側に向けて局所的に変形しても、乗員Pの肩部PSを車体前方へ移動させることが可能となるので、当該乗員Pを衝撃からより早期に保護し得るようになっている。
さらに、図5に示すように、第二チャンバ5bの三つの空間5ba,5bb,5bcのうち、中間部分の空間5bbに対応する部位が静止物7に衝突した場合、当該衝突に起因してドアトリム8が車体内側(車室側)に向かって局所的に変形する。このとき、変形したドアトリム8が空間5bbのベントホール6bを閉塞させることによって、当該空間5bbが他の空間5ba,5bcよりも膨張することになる。
従って、他の空間5ba,5bcよりも膨張した空間5bbにより、乗員Pの肩部PSが車体内側へ移動させられる。このため、衝突した部位に対応するドアトリム8が車体内側に向けて局所的に変形しても、乗員Pの肩部PSを車体内側へ移動させることが可能となるので、当該乗員Pを衝撃からより早期に保護し得るようになっている。
このとき、第二チャンバ5bの各空間5ba,5bb,5bcに対する膨張用ガスの供給は、図1に示すように、インフレータFから第一チャンバ5aを経由した後、連通孔5ca,5cb,5ccを介して各々に間接的に供給しても良いし、インフレータFと各空間5ba,5bb,5bcとを、それぞれ図示省略するチューブなどの経路によって接続し、当該インフレータFから各々に対して直接的に供給しても良い。要は、各空間5ba,5bb,5bcに対して膨張用ガスが同時に供給されていれば、当該膨張用ガスの供給経路は特に限定されるものではない。
なお、ここでは図示省略するが、乗物用シート1に装備されたサイドエアバッグ装置4は、上述した衝撃を検知する検知手段や、当該検知手段による衝撃の検知に基づいてエアバッグ5(第一および第二チャンバ5a,5b)の膨張・展開を制御する制御手段を備えていることが望ましい。
以上、説明したように、本実施形態のサイドエアバッグ装置4によれば、着座した乗員Pの胸部、腹部、腰部を保護する第一チャンバ5aの上方に、シートバック3の前後方向に区画して配設された複数の空間5ba,5bb,5bcからなる乗員Pの肩部PSを保護する第二チャンバ5bを有しており、第一チャンバ5aと第二チャンバ5bの各空間5ba,5bb,5bcとが、それぞれ連通孔5ca,5cb,5ccを介して連通している。そして、各空間5ba,5bb,5bcのうち、シートバック3の側方から外力(衝撃)が加わる位置に応じた空間5ba(5bb,5bc)が、それ以外の空間5bb,5bc(5ba)よりも膨張するようになっている。これにより、他の空間5bb,5bc(5ba)よりも膨張した空間5ba(5bb,5bc)によって、乗員Pの肩部PSをシートバック3の前後に適宜移動させることができるため、当該衝突によるドアトリム8の局所的な変形から乗員Pの肩部PSを遠ざけ、乗員Pに対する衝撃をより緩和させることができる。
かくして、本実施形態の乗物用シート1では、乗員Pに対する側方からの衝突の形態に応じて、当該乗物用シート1が具備するサイドエアバッグ装置4の展開を制御することにより、乗員Pの肩部PSへの衝撃を緩和し、より適切に乗員Pを保護することができる。
このとき、衝撃が加わることによって閉塞されたベントホール6a(6b,6c)に対応する空間5ba(5bb,5bc)が、その他の空間5bb,5bcよりも膨張するため、乗員Pの肩部PSをシートバック3の前後方向に確実に移動させることができる。これにより、上述した衝突によるドアトリム8の局所的な変形から乗員Pの肩部PSを遠ざけることができる。
しかも、第二チャンバ5bの各空間5ba,5bb,5bcには、膨張用のガスが同時に供給されるため、上述した衝撃が加わる(当該衝撃によってドアトリム8が局所的に変形する)までに均一に膨張させることができる。よって、この衝撃によってドアトリム8が局所的に変形した場合に即座に対応可能となっている。これにより、上述した衝撃が加わることによって閉塞されたベントホール6a(6b,6c)に対応する空間5ba(5bb,5bc)が、その他の空間5bb,5bc(5ba)よりも膨張することで、当該衝突によるドアトリム8の局所的な変形から乗員Pの肩部PSをより適切に遠ざけることができる。
なお、上述した実施形態においては、本発明のサイドエアバッグ装置を装備するシートとして、自動車などの車両に搭載される乗物用シート1に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、サイドエアバッグ装置4を装備するシートとしては、この他、鉄道や船舶、航空機などの乗物に搭載されるシートに広く適用することができる。
また、上述した実施形態においては、第二チャンバ5bが三つの空間5ba,5bb,5bcからなる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は前後方向に複数に区画されていれば、第二チャンバ5bとしては、二つの空間であっても、四つの空間であっても良いことは言うまでもない。
本発明によれば、乗員に対する側方からの衝突の形態に応じて、乗物用シートが具備するサイドエアバッグ装置の展開を制御することにより、乗員を衝撃から的確に回避させ、より適切に保護することができるので、自動車や鉄道などの車両や船舶、航空機などの乗物に搭載されるシートに装備されるサイドエアバッグ装置への利用に適している。
1 乗物用シート(シート)
2 シートクッション
3 シートバック
4 サイドエアバッグ装置
5 エアバッグ
5a 第一チャンバ
5b 第二チャンバ
5ba,5bb,5bc 空間
5ca,5cb,5cc 連通孔
6a,6b,6c ベントホール
7 静止物
8 ドアトリム
F インフレータ
P 乗員
PS 肩部

Claims (2)

  1. 乗物に搭載されるシートにおけるシートバックの乗物外方側に向けた側部に配設され、前記シートバックの側方から外力が加わることに応じて、インフレータから供給される膨張用のガスにより膨張して展開するサイドエアバッグ装置であって
    着座した乗員の胸部、腹部、腰部を保護する第一チャンバと、
    前記第一チャンバの上方に配置され、前記シートバックの前後方向に区画して配設された複数の空間からなり、前記乗員の肩部を保護する第二チャンバとを備え、
    前記第一チャンバと前記第二チャンバの各空間とがそれぞれ連通しており、
    前記第二チャンバの前記空間は、それぞれ乗物外方側に向けて開放されたベントホールを有しており、
    前記乗物に前記外力が加わることに起因して前記乗物の側面が該乗物の内側に向かい局所的に変形した際に、変形した前記乗物の側面に対応する位置にある前記空間の前記ベントホールが前記乗物の内側に向かい局所的に変形した前記乗物の側面により閉塞されることによって、前記第チャンバの前記複数の空間のうち、前記外力が加わる位置に対応する前記空間が他の空間よりも膨張することを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 各前記空間には、前記膨張用のガスが同時に供給されることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
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