JP2019172029A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
恭規 石山
Yasunori Ishiyama
恭規 石山
孝彰 二井
Takaaki Nii
孝彰 二井
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Abstract

【課題】車幅方向に並列された座席の双方にまたは一方に乗員が着座している場合であっても乗員保護性能のさらなる向上を図る。【解決手段】乗員36が1人の場合に側面衝突が発生すると、乗員36の頭部3602は、メインバッグ上部1604の上端から突出し乗員36側に傾斜した第3サブバッグ20の頂部2006によって拘束されると共に、乗員36の肩部3604は、膨張展開されたメインバッグ16によって拘束される。乗員36が2人の場合に側面衝突が発生すると、乗員36の頭部3602、肩部3604は、膨張展開したメインバッグ16で拘束されるため、乗員36の車幅方向への移動が抑制される。第3サブバッグ第3サブバッグ20が上凹部26と共にメインバッグ16の上部から上方に突出して膨張展開し、ベント2010がメインバッグ16の上方に露出される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用エアバッグ装置に関する。
引用文献1には、車両の側面衝突時に、車幅方向に並列された座席間、例えば運転席と助手席の間でエアバッグを膨張展開させることで、それら座席に着座した乗員を拘束し乗員同士の接触を防止した車両用エアバッグ装置が開示されている。
ところで、引用文献1の技術では、運転席に乗員が着座する一方、助手席に乗員が着座していない場合に、車両の助手席側に側面衝突が生じると、運転席の乗員を展開したエアバッグによって拘束しようとした際に、エアバッグが助手席側に移動し、乗員の移動を抑制する上で改善の余地がある。
そこで、引用文献2には、運転席と助手席の間のセンターコンソールから上方に展開する主バッグと、助手席に乗員が存在していない場合に、主バッグからガスが供給されることで主バッグから助手席側のサイドドアに向かって膨張展開される副バッグとを備える車両用エアバッグ装置が開示され、引用文献2では助手席側に乗員がいない場合に副バッグにより乗員の移動を抑制するようにしている。
特開2016−78768号公報 特開2010−115947号公報
ところで、このような車両用エアバッグ装置においては、運転席と助手席にそれぞれ乗員が着座している場合は、側面衝突時に膨張展開した状態のエアバッグが乗員同士の接近を抑制するために適切な形状であり、かつ、膨張展開した状態のエアバッグの内圧を適切に低減することが好ましい。
これは、膨張展開された状態のエアバッグが両側の乗員によって押圧されたときにエアバッグの内圧を適切に低減することで、膨張展開された状態のエアバッグから両側の乗員に作用する反力を適切に低減することが乗員の拘束性能を確保する上で好ましいためである。
一方、例えば、運転席のみに乗員が着座し、助手席に乗員が着座していない場合は、側面衝突時に膨張展開した状態のエアバッグが運転席に着座した乗員の移動を抑制するために適切な形状であり、かつ、膨張展開した状態のエアバッグの内圧を適切に維持しエアバッグの形状を維持することが好ましい。
これは助手席の乗員がいないので、エアバッグが助手席側に移動するため、エアバッグの内圧を適切に維持し、エアバッグの形状を維持することが乗員の拘束性能を確保する上で好ましいためである。
しかしながら、引用文献2の技術では、乗員の人数に応じて主バッグのみを展開させるか、主バッグと副バッグの双方を展開させるかを切り替えることに留まっており、膨張展開されたエアバッグの形状と、膨張展開されたエアバッグから乗員に作用する反力とについては特に考慮されておらず、拘束性能の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであり、本発明は、車幅方向に並列された座席の双方にまたは一方に乗員が着座している場合であっても拘束性能を高め乗員の保護性能をさらに向上することができる車両用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車幅方向に並列された座席間で膨張展開されるエアバッグを有する車両用エアバッグ装置であって、膨張展開された状態で乗員の肩部から頭部に配設されるメインバッグと、前記メインバッグに内包され、連通口を介して前記メインバッグに連通し、前記メインバックの膨張展開時に共に膨張展開され、一方側及び他方側の前記乗員の前記肩部に対向する位置に配設される第1及び第2サブバッグと、前記メインバッグに内包され、連通口を介して前記メインバッグに連通し、前記メインバックの膨張展開時に共に膨張展開され、前記メインバックの頂部に配設される第3サブバッグとで構成され、一端を前記第1サブバッグに、他端を前記第3サブバッグの車幅方向一方側に結合する第1連結部材と、一端を前記第2サブバッグに、他端を前記第3サブバッグの車幅方向他方側に結合する第2連結部材を有することを特徴とする。
また、本発明は、前記第3サブバッグは上下方向の中間部にくびれ部を有する円柱形状で形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1及び第2連結部材は、それらの一端が前記第1及び第2サブバッグの前記乗員の肩部と対向する面にそれぞれ取着されるとともに、一端から他端に向かってそれぞれ車両前方に位置する前記メインバッグの周囲に巻回され、他端が前記くびれ部の上方に位置する箇所に取着されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記メインバッグは車幅方向に横長のメインバッグ下部と、前記メインバッグ下部から上方に至るにつれて断面積が小さくなるメインバッグ上部とで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、乗員が1人の場合に側面衝突が発生すると、膨張展開したメインバッグおよび第3サブバッグが座席に着座した乗員の移動を抑制するために適切な形状となり、かつ、膨張展開したメインバッグおよび第3サブバッグの内圧を適切に維持し、メインバッグおよび第3サブバッグの形状をより適切に維持することができる。
また、乗員が2人の場合に側面衝突が発生すると、膨張展開したメインバッグが座席に着座した2人の乗員の移動を抑制するために適切な形状となり、かつ、メインバッグの内圧を抑えることで、両側の乗員をより適切に拘束することができる。
したがって、乗員が1人、2人の何れの場合であっても、拘束性能を高め乗員の保護性能をさらに向上することができる。
また、本発明によれば、側面衝突時に乗員がいない側に位置する第1サブバッグまたは第2サブバッグがメインバッグから突出することで、第1連結部材あるいは第2連結部材が乗員がいない側に引き寄せられた際に、くびれ部の箇所でメインバッグの上部が倒れやすくなる。
そのため、メインバッグの上部を乗員側に向けることができ、乗員の頭部を第3サブバッグによって適切に拘束し、乗員の保護性能をさらに向上することができる。
また、本発明によれば、側面衝突時に乗員がいない側に位置する第1サブバッグまたは第2サブバッグがメインバッグから突出することで、第1連結部材あるいは第2連結部材が乗員がいない側に引き寄せられた際に、くびれ部の上方で車両後方に位置するメインバッグの上部がより倒れやすくなる。
そのため、メインバッグの上部を乗員側により一層向けやすくすることができ、乗員の頭部を第3サブバッグによって適切に拘束し、乗員の保護性能をさらに向上することができる。
また、本発明によれば、メインバッグは車幅方向に横長のメインバッグ下部と、メインバッグ下部から上方に至るにつれて断面積が小さくなるメインバッグ上部とで構成されているので、側面衝突時にテザーが乗員がいない側に引き寄せられた際に、メインバッグ上部の上部が倒れやすくなり、メインバッグ上部の上部を乗員側に向けることができ、乗員の頭部を第3サブバッグによって適切に拘束し、乗員の保護性能をさらに向上することができる。
実施の形態に係る車両用エアバッグ装置を車両前方から見た斜視図であり、メインバッグが膨張展開し、一対の第1、第2サブバッグ、第3サブバッグが非膨張展開である状態を示す。 車両前後方向と直交する断面で車両用エアバッグ装置を破断した断面図である。 運転席のみに乗員が着座した場合における車両前方から見た車両用エアバッグ装置の動作説明図であり、(A)はエアバッグの膨張展開の初期段階を示す図、(B)はエアバッグが乗員によって押圧された状態を示す図、(C)はエアバッグにより乗員が拘束された状態を示す図である。 運転席のみに乗員が着座した場合における車両上方から見た車両用エアバッグ装置の動作説明図であり、(A)はエアバッグの膨張展開の初期段階を示す図、(B)はエアバッグが乗員によって押圧された状態を示す図、(C)はエアバッグにより乗員が拘束された状態を示す図である。 運転席および助手席の双方に乗員が着座した場合における車両前方から見た車両用エアバッグ装置の動作説明図であり、(A)はエアバッグの膨張展開の初期段階を示す図、(B)はエアバッグが乗員によって押圧された状態を示す図、(C)はエアバッグにより乗員が拘束された状態を示す図である。 運転席および助手席の双方に乗員が着座した場合における車両上方から見た車両用エアバッグ装置の動作説明図であり、(A)はエアバッグの膨張展開の初期段階を示す図、(B)はエアバッグが乗員によって押圧された状態を示す図、(C)はエアバッグにより乗員が拘束された状態を示す図である。 (A)は第1サブバッグまたは第2サブバッグが下凹部内で膨張展開した状態を示す説明図、(B)は膨張展開した第1サブバッグまたは第2サブバッグが下凹部と共にメインバッグ下部から車幅方向外側に突出した状態を示す説明図である。 (A)は第3サブバッグが上凹部内で膨張展開した状態を示す説明図、(B)は膨張展開した第3サブバッグが上凹部と共にメインバッグ上部の上方に突出した状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下の図面において、符号FRは車両前方を示し、符号UPは車両上方を示し、符号HLは車幅方向を示す。
図3(A)、図5(A)に示すように、実施の形態の車両用エアバッグ装置10は、運転席30と助手席32との間にエアバッグ12が膨張展開されるものである。
図1、図2に示すように、車両用エアバッグ装置10は、エアバッグ12と、インフレータ14と、不図示の衝突センサと、不図示のエアバッグECUなどを含んで構成されている。
エアバッグ12は、メインバッグ16、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18B、第3サブバッグ20、一対の第1テザー(第1連結部材)22A、第2テザー(第2連結部材)22Bを備え、インフレータ14はメインバッグ16の内部に配置されている。
インフレータ14を含むエアバッグ12は、運転席30または助手席32の車幅方向中央寄りのシートバック34の側部あるいはセンターコンソールに折り畳まれた収納状態で収納され、衝突時に運転席30と助手席32との間で膨張展開し、乗員36を保護する。
すなわち、エアバッグECUは、衝突センサにより車両の側面衝突を検出すると、インフレータ14に展開信号を供給し、これによりインフレータ14がエアバッグ12にガスを供給することで、エアバッグ12が膨張展開される。
エアバッグ12は、側面衝突時、運転席30と助手席32の一方にのみ乗員36が着座している場合には、図3(A)〜(C)、図4(A)〜(C)に示す膨張展開状態となり、運転席30と助手席32の双方に乗員36が着座している場合には、図5(A)〜(C)、図6(A)〜(C)に示す膨張展開状態となる。
図1、図2、図3(A)、図4(A)にインフレータ14によるガスの噴出の途中の段階でのエアバッグ12の膨張展開状態を示すように、膨張展開したメインバッグ16は、車幅方向に横長のメインバッグ下部1602と、メインバッグ下部1602から上方に至るにつれて断面積が次第に小さくなるメインバッグ上部1604とを有している。
図3(A)、図4(A)に示すように、メインバッグ16は、膨張展開された状態で、運転席30に着座した乗員36の肩部3604の側方から頭部3602の側方に位置(配設)する。
図2、図7(A)に示すように、メインバッグ16のみが膨張展開状態で、メインバッグ上部1604寄りのメインバッグ下部1602箇所で車幅方向両側部に、車幅方向内側に窪み車幅方向外側に膨張展開可能な一対の下凹部24A、24Bが設けられている。
図7(A)に示すように、下凹部24A、24Bは、メインバッグ下部1602から円筒面をなして車幅方向内側に延在する側部2402と、側部2402の先端を接続する底部2404とを有し、底部2404の中央にはメインバッグ下部1602の内部に連通する連通口2406が車幅方向で対向するように形成されている。
車両の助手席側及び運転席側の乗員36の肩部3604に対向する位置に配設される一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、一対の下凹部24A、24Bの底部2404の連通口2406の周囲の箇所に取着されて設けられている。
言い換えると、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、メインバッグ16に内包され、連通口2406を介してメインバッグ16に連通し、メインバック16の膨張展開時に共に膨張展開され、助手席側及び運転席側の乗員36の肩部3604に対向する位置に配設されている。
図7(A)に示すように、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、下凹部24A、24B内で膨張展開した状態で、底部2404から円筒面をなして車幅方向外側に延在する側部1802と、側部1802の先端を接続する頂部1804とを有し、車幅方向において頂部1804はメインバッグ下部1602と略同じ箇所に位置する。
図7(B)に示すように、下凹部24A、24Bと第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは車幅方向外側に膨張展開し、下凹部24A、24Bの側部2402と第1サブバッグ第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの側部1802、頂部1804がメインバッグ下部1602の車幅方向外側に突出する。
図2、図8(A)に示すように、メインバッグ16のみが膨張展開状態で、メインバッグ上部1604の上端に、下方に窪み上方に膨張展開可能な上凹部26が設けられている。
図8(A)に示すように、上凹部26は、メインバッグ上部1604の上縁外周から円筒面をなして下方に延在する側部2602と、側部2602の下端を接続する底部2604とを有し、底部2604の中央にはメインバッグ上部1604の内部に連通する連通口2606が形成されている。
第3サブバッグ20は、上凹部26の底部2604の連通口2606の周囲の箇所に取着されて設けられている。
言い換えると、第3サブバッグ20は、メインバッグ16に内包され、連通口2606を介してメインバッグ16に連通し、メインバック16の膨張展開時に共に膨張展開され、メインバック16の頂部に配設されている。
第3サブバッグ20は、底部2604から上方に至るにつれて外径が小さくなる円錐面からなる下側部2002と、下側部2002の上端から上方に至るにつれて外径が大きくなる円錐面からなる上側部2004と、上側部2004の上端を接続する頂部2006とを有し、下側部2002と上側部2004との境の箇所の外径が最も小さいくびれ部2008となっている。
言い換えると、第3サブバッグ20は上下方向の中間部にくびれ部2008を有する円柱形状で形成されている。
くびれ部2008よりも下方に離れた下側部2002の箇所にベント2010が形成されている。
頂部2006は、上下方向においてメインバッグ上部1604の上端とほぼ同じ箇所に位置する。
図8(B)に示すように、上凹部26と第3サブバッグ20は上方に膨張展開し、上凹部26の側部2602と第3サブバッグ20の下側部2002、くびれ部2008、上側部2004、頂部2006がメインバッグ上部1604の上方に突出する。
このように第3サブバッグ20が膨張展開した状態で、ベント2010はメインバッグ上部1604の上方の箇所に露出する。
図1、図2に示すように、一対の第1テザー22A、第2テザー22Bは、それらの一端が一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの頂部1804寄りの箇所に取着され、本実施の形態では、それらの一端が第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの頂部1804の箇所にそれぞれ取着され、それぞれ車両前方に位置するメインバッグ下部1602の箇所からメインバッグ上部1604の箇所の周囲に巻回され、他端が車両後方に位置するメインバッグ上部1604箇所で上凹部26に収容された第3サブバッグ20のくびれ部2008の外側で上方に位置するメインバッグ上部1604の箇所に取着されている。
言い換えると、第1テザー22Aは、一端を第1サブバッグ18Aに、他端を第3サブバッグ20の車幅方向一方側に結合している。
また、第2テザー22Bは、一端を第2サブバッグ18Bに、他端を第3サブバッグ20の車幅方向他方側に結合している。
さらに言い換えると、一対の第1テザー22A、第2テザー22Bは、それらの一端が第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの乗員36の肩部3604と対向する面にそれぞれ取着されるとともに、一端から他端に向かってそれぞれ車両前方に位置するメインバッグ16の周囲に巻回され、他端がくびれ部2008の上方に位置する箇所に取着されている。
図3(C)に示すように、一対の第1テザー22A、第2テザー22Bは、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの一方が下凹部24A、24Bの一方と共にメインバッグ16の車幅方向外側に突出し膨張展開された状態で、第3サブバッグ20のくびれ部2008の外側で上方に位置するメインバッグ16のメインバッグ上部1604の箇所を、膨張展開された第1サブバッグ18Aまたは第2サブバッグ18B方向に引き寄せ、この引き寄せられた箇所の上方に位置するメインバッグ16の上部を、膨張展開されていない第1サブバッグ18Aまたは第2サブバッグ18B側に向けて下方に傾斜させる。
そして、この引き寄せられたメインバッグ16の箇所を、第3サブバッグ20のくびれ部2008の周辺の箇所に係止させ、言い換えると、第3サブバッグ20のくびれ部2008に係止させ、第3サブバッグ20のくびれ部2008の上方部分である上側部2004をメインバッグ上部1604の上端から突出させ膨張展開させると共に上側部2004を膨張展開されていない第2サブバッグ18B側に向けて回転させるように下方に傾斜させ、第3サブバッグ20の頂部2006を、膨張展開されていない第2サブバッグ18B側の座席に着座した乗員36の頭部3602の車幅方向内側に位置させる。
次に側面衝突時の車両用エアバッグ装置10の動作について説明する。
(乗員36が一人の場合)
図3(A)、図4(A)に示すように、インフレータ14によるガスの噴出の途中の段階で、メインバッグ16は膨張展開し、メインバッグ16は運転席30に着座した乗員36の肩部3604の側方から頭部3602の側方に位置する。
一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bのうち乗員36側に位置する下凹部24Bと第2サブバッグ18Bは、乗員36の肩部3604に頂部1804が位置することから膨張展開できない状態に拘束され、このように拘束された状態で連通口2406(図2参照)からガスが供給されることで、第2サブバッグ18Bは下凹部24B内で膨張展開する。
一方、図3(B)、図4(B)に示すように、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bのうち乗員36がいない側に位置する第1サブバッグ18Aは、連通口2406からガスが供給されることで、下凹部24Aと共に車幅方向外側に膨張展開してメインバッグ下部1602から突出し、この突出した第1サブバッグ18Aの頂部1804に取着された第1テザー22Aを引き寄せる。
図3(C)、図4(C)に示すように、第1テザー22Aが引き寄せられることにより、乗員36側のメインバッグ上部1604の上部でくびれ部2008の上方で車両後方に位置する箇所は車幅方向で乗員36がいない方向に引き寄せられ、メインバッグ上部1604の上部を乗員36側に傾斜させる。
第3サブバッグ20は連通口2006(図2参照)からガスが供給されることで乗員36側に傾斜したメインバッグ16の上部から突出して膨張展開しようとするが、テザー22Aで引き寄せられたメインバッグ上部1604の箇所にくびれ部2008が係止し、くびれ部2008の上方部分である上側部2004がメインバッグ上部1604の上端から突出して膨張展開すると共に上側部2004が乗員36側に傾斜し、第3サブバッグ20の頂部2006を乗員36の頭部3602の車幅方向内側に位置させ、乗員36の頭部3602を保護する。
また、運転席30に着座した乗員36の肩部3604は、メインバッグ16(メインバッグ上部1604)によって拘束される。
なお、第3サブバッグ20の下側部2002が上凹部26の内側に位置しているため、第3サブバッグ20のベント2010は機能しない。
(乗員36が二人の場合)
図5(A)、図6(A)に示すように、インフレータ14によるガスの噴出の途中の段階で、メインバッグ16は膨張展開し、メインバッグ16は運転席30、助手席32に着座した乗員36の肩部3604の側方から頭部3602の側方に位置する。
図5(B)、図6(B)に示すように、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、二人の乗員36の肩部3604に頂部1804が位置することから膨張展開できない状態に拘束され、このように拘束された状態で連通口2406からガスが供給されることで、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、下凹部24A、24B内で膨張展開する。
そして、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bは、下凹部24A、24Bと共にメインバッグ下部1602の車幅方向外側に膨張展開することがないので、一対の第1テザー22A、第2テザー22Bは引き寄せられることもなく、メインバッグ上部1604の上部は傾斜させられることもない。
このようなことから、図5(C)、図6(C)に示すように、第3サブバッグ20が膨張展開し、上凹部26および第3サブバッグ20はメインバッグ上部1604の上端から上方に膨張展開し、ベント2010がメインバッグ上部1604の上方の箇所に露出する。
したがって、膨張展開した第3サブバッグ20のベント2010が開放されることでベント2010を介してガスがエアバッグ12の外部に放出され、エアバッグ12の内圧が低下される。
また、運転席30、助手席32に着座した乗員36の肩部3604、頭部3602は、メインバッグ16(メインバッグ上部1604)によって拘束される。
本実施の形態によれば、乗員36が1人の場合に側面衝突が発生すると、乗員36の頭部3602は、メインバッグ上部1604の上端から突出し乗員36側に傾斜した第3サブバッグ20の頂部2006によって拘束されると共に、乗員36の肩部3604は、膨張展開されたメインバッグ16によって拘束され、乗員36の車幅方向への移動を適切に抑制する。
また、一対の第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bのうちの一方は、乗員36の肩部3604によってメインバッグ下部1602の車幅方向外方に膨張展開できない状態に拘束され、したがって、一対の下凹部24A、24Bの一方も膨張展開できない状態に拘束される。
また、第3サブバッグ20は、くびれ部2008にテザー22A、22Bの一方が係止することで第3サブバッグ1604のくびれ部2008の上方部分である上側部2004のみがメインバッグ上部1604の上方に膨張展開する状態に拘束され、したがって、上凹部26も膨張展開されない状態に拘束される。
そのため、膨張展開した状態でのエアバッグ12全体の容積が抑制され、メインバッグ16、第3サブバッグ20の内圧が適切に維持される。
すなわち、膨張展開したメインバッグ16および第3サブバッグ20が運転席30に着座した乗員36の移動を抑制するために適切な形状となり、かつ、膨張展開したメインバッグ16および第3サブバッグ20の内圧が適切に維持され、メインバッグ16および第3サブバッグ20の形状を適切に維持することができる。
この際、膨張展開されたメインバッグ16および第3サブバッグ20が助手席32側に移動しやすいためメインバッグ16および第3サブバッグ20から乗員36に作用する反力を適切に低減し乗員36をより適切に拘束することができる。
また、乗員36が2人の場合に側面衝突が発生すると、乗員36の頭部3602、肩部3604は、膨張展開したメインバッグ16で拘束されるため、乗員36の車幅方向への移動を適切に抑制する。
また、第3サブバッグ20が上凹部26と共にメインバッグ16の上部から上方に突出して膨張展開し、ベント2010がメインバッグ16の上方に露出されるため、エアバッグ12全体の容積が拡大され、かつ、第3サブバッグ20のベント2010が開放されるため、メインバッグ16の内圧が低下される。
すなわち、膨張展開したメインバッグ16が運転席30、助手席32に着座した2人の乗員36の移動を抑制するために適切な形状となり、かつ、メインバッグ16の内圧を抑えることで、両側の乗員36のをより適切に拘束することができる。
したがって、乗員36が1人、2人の何れの場合であっても、拘束性能を高め乗員36の保護性能をさらに向上することができる。
また、本実施の形態によれば、一対のテザー22A、22Bは、それらの一端が第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bの頂部1804にそれぞれ取着され、それぞれ車両前方に位置するメインバッグ16の周囲に巻回され、他端が第3サブバッグ20のくびれ部2008の外側で上方かつ車両後方に位置するメインバッグ16の箇所に取着されている。
したがって、側面衝突時に乗員36がいない側に位置する第1サブバッグ18A、第2サブバッグ18Bが下凹部24Aと共に車幅方向外側に膨張展開してメインバッグ下部1602から突出し、この突出した第1サブバッグ18Aまたは第2サブバッグ18Bの頂部1804に取着され車両前方に位置するメインバッグ16の周囲に巻回されたテザー22Aまたはテザー22Bが乗員36がいない側に引き寄せられた際に、くびれ部2008の上方で車両後方に位置するメインバッグ上部1604の上部が倒れやすくなる。
そのため、メインバッグ上部1604の上部を乗員36側に向けて倒し、乗員36の頭部3602を第3サブバッグ20によってより適切に拘束し、乗員36の保護性能をさらに向上することができる。
また、本実施の形態によれば、メインバッグ16は車幅方向に横長のメインバッグ下部1602と、メインバッグ下部1604から上方に至るにつれて断面積が小さくなるメインバッグ上部1604とを有し、一対の下凹部24A、24Bは、メインバッグ下部1602の車幅方向の両側部に設けられ、上凹部26は、メインバッグ上部1604の上端に設けられている。
したがって、側面衝突時にテザー22Aまたはテザー22Bが乗員36のいない側に引き寄せられた際に、くびれ部2008の上方で車両後方に位置するメインバッグ上部1604の上部が倒れやすくなり、メインバッグ上部1604の上部を乗員36側に向けて倒すことができ、乗員36の頭部3602を第3サブバッグ20によって適切に拘束し、乗員36の保護性能をさらに向上することができる。
なお、本実施の形態では、車両用エアバッグ装置10が運転席30と助手席32との間にエアバッグ12を膨張展開する場合について説明したが、本発明は、例えば、運転席30と助手席32よりも車両後方に位置し車幅方向に並列された座席間でエアバッグ12を膨張展開する車両用エアバッグ装置に広く適用可能である。
10 車両用エアバッグ装置
12 エアバッグ
16 メインバッグ
1602 メインバッグ下部
1604 メインバッグ上部
18A 第1サブバッグ
18B 第2サブバッグ
1802 側部
1804 頂部
20 第3サブバッグ
2006 頂部
2008 くびれ部
2010 ベント
22A 第1テザー(第1連結部材)
22B 第2テザー(第2連結部材)
24A、24B 一対の下凹部
26 上凹部
30 運転席
32 助手席
36 乗員
3602 頭部
3604 肩部

Claims (4)

  1. 車幅方向に並列された座席間で膨張展開されるエアバッグを有する車両用エアバッグ装置であって、
    膨張展開された状態で乗員の肩部から頭部に配設されるメインバッグと、
    前記メインバッグに内包され、連通口を介して前記メインバッグに連通し、前記メインバックの膨張展開時に共に膨張展開され、一方側及び他方側の前記乗員の前記肩部に対向する位置に配設される第1及び第2サブバッグと、
    前記メインバッグに内包され、連通口を介して前記メインバッグに連通し、前記メインバックの膨張展開時に共に膨張展開され、前記メインバックの頂部に配設される第3サブバッグとで構成され、
    一端を前記第1サブバッグに、他端を前記第3サブバッグの車幅方向一方側に結合する第1連結部材と、
    一端を前記第2サブバッグに、他端を前記第3サブバッグの車幅方向他方側に結合する第2連結部材を有する
    ことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記第3サブバッグは上下方向の中間部にくびれ部を有する円柱形状で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記第1及び第2連結部材は、それらの一端が前記第1及び第2サブバッグの前記乗員の肩部と対向する面にそれぞれ取着されるとともに、一端から他端に向かってそれぞれ車両前方に位置する前記メインバッグの周囲に巻回され、他端が前記くびれ部の上方に位置する箇所に取着されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記メインバッグは車幅方向に横長のメインバッグ下部と、前記メインバッグ下部から上方に至るにつれて断面積が小さくなるメインバッグ上部とで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用エアバッグ装置。
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