JP6213052B2 - 高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物及びその製造方法並びに接着助剤、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液及びゴム組成物−繊維複合体 - Google Patents
高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物及びその製造方法並びに接着助剤、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液及びゴム組成物−繊維複合体 Download PDFInfo
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Description
一般式(6)で表される単量体((メタ)アクリル酸エステル)としては、例えば、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル等が挙げられる。
平均粒子径は、粒径分布測定機(マイクロトラックUPA150、日機装社製)を用い、粒径分布を測定し、メジアン粒径を求め、平均粒子径とした。
塩化ビニル系重合体ラテックスを乾燥後、THF溶液に5倍量のメタノールを攪拌添加して塩化ビニル系重合体を析出させ、濾過・乾燥したものをJISK7367−2に従ってK値を測定し、平均重合度を算出した。
アクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸エチルについては、ガスクロマトグラフィーGC−14A(株)島津製作所)にてカラムにDB−5(アジレントテクノロジー(株)製)を用い、モノマー転化率から求めた。
ラテックスを40℃で24時間真空乾燥後の固形分測定により塩化ビニル系単量体の重合転化率を求め、さらにガスクロマトグラフより得られた塩化ビニル単量体以外の単量体(コモノマー)の転化率から高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物中の塩化ビニル単量体残基単位に対するスルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物及び高級脂肪酸塩の量を測定した。
恒温室(25℃、相対湿度65%)で1日以上放置したゴム組成物−繊維複合体のシートをJISK6502に準拠し、幅25mm、長さ100mm以上の短冊状の試験片を作製した。試験片は、引張り試験機(オリエンテック社製、型式RTM−500)を用い、50mm/分の剥離速度で加硫ゴム組成物と繊維間の剥離試験により剥離力を求め、初期の接着力とした。
ゴム組成物−繊維複合体シートの剥離試験を高温槽付引張り試験機(東洋ボールドウィン社製、型式UTM−4L)を用い、100℃の槽内で初期接着強度と同様の方法で剥離試験を行い、高温雰囲気下での接着力とした。
ゴム組成物−繊維複合体のシートを175℃、2時間の後加硫をギヤーオーブン中で行い、ゴム組成物−繊維複合体シートの剥離試験を初期接着強度と同様の方法で行い、耐熱劣化後の接着力とした。
ゴム組成物−繊維複合体のシートを定伸長屈曲疲労試験機(上島製作所製)を用い、100℃、300rpmで10万回耐熱疲労試験を行った後、ゴム組成物−繊維複合体シートの剥離試験を初期接着強度と同様の方法で行い、耐熱屈曲疲労後の接着力とした。
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)を原料ゴムとし、以下の配合によりSBR組成物を12インチロールで調製した。
亜鉛華 3.0
ステアリン酸 2.0
FEFカーボンブラック 85.0
プロセス油 20.0
N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド 1.0
硫黄 1.5
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物 1.0
1,3−ジフェニルグアニジン 0.2
<ゴム(天然ゴム)組成物の調製>
天然ゴムを原料ゴムとし、以下の配合により天然ゴム組成物を12インチロールで調製した。
亜鉛華 5.0
ステアリン酸 2.0
FEFカーボンブラック 45.0
プロセス油 5.0
N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド 1.0
硫黄 2.5
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物 1.0
1,3−ジフェニルグアニジン 0.2
<ゴム(CR)組成物の調製>
クロロプレンゴム(CR)を原料ゴムとし、以下の配合によりCR組成物を12インチロールで調製した。
亜鉛華 5.0
酸化マグネシウム 4.0
ステアリン酸 1.5
FEFカーボンブラック 40.0
ジオクチルアジピン酸ビス(2−エチルヘキシル) 5.0
オクチル化ジフェニルアミン 2.0
N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン 0.35
<ゴム(CSM)組成物の調製>
クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)を原料ゴムとし、以下の配合によりCSM組成物を12インチロールで調製した。
酸化マグネシウム 4.0
ステアリン酸 1.5
SRFカーボンブラック 40.0
ペンタエリスリトール 3.0
ジペンタメチレンジスルフィド 0.2
<ゴム組成物−繊維複合体用接着剤の調製>
レゾルシン16.6g、ホルマリン37%水溶液14.7g(乾燥重量5.4g)、水酸化ナトリウム1.3g及び水334.4gを0.5リットルビーカー中で溶解し、室温(25℃)で2時間マグネチックスターラーを用い攪拌し縮合させた後、樹脂固形分6.4重量%のRF液366.0gを得た。
固形分にして、RFL樹脂100.0重量部と高重合度塩化ビニル系重合体組成物を50.0重量部になるようにRFL液200.0g及び接着助剤(高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物)19.1gを0.5リットルビーカーに入れ、マグネチックスターラーで攪拌しながら10分間熟成後100メッシュの金網でろ過し、固形分濃度22重量%のRFL接着剤処理液のゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液を調製した。
ポリエステル布(敷島カンバス社製、T−81)をゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液に10分間浸漬後、140℃のギヤーオーブンで乾燥し、引き続いて240℃の電熱プレス上で2分間無圧のベーキング処理を行い、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液による処理繊維とした。
ゴム組成物−繊維(ポリエステル)複合体は、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液による処理繊維を各々SBR組成物、天然ゴム組成物、CR組成物、CSM組成物ではさみ、150℃で30分間プレス加硫して調製した。
ナイロン布(敷島カンバス社製、N−856)をゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液に10分間浸漬後、140℃のギヤーオーブンで乾燥し、引き続いて190℃の電熱プレス上で2分間無圧のベーキング処理を行い、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液による処理繊維とした。
ゴム組成物−繊維(ナイロン)複合体は、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液による処理繊維を各々SBR組成物、天然ゴム組成物、CR組成物、CSM組成物ではさみ、150℃で30分間プレス加硫して調製した。
ガラス繊維布(カネボウ社製、KS4300UNT)をゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液に10分間浸漬後、140℃のギヤーオーブンで乾燥し、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液による処理繊維とした。
ゴム組成物−繊維(ガラス繊維)複合体は、ゴム組成物−繊維複合体接着剤処理液による処理繊維を各々SBR組成物、天然ゴム組成物、CR組成物、CSM組成物ではさみ、150℃で30分間プレス加硫して調製した。
表1に示す通り、2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水666.0g、塩化ビニル単量体624.0g、3重量%過硫酸カリウム水溶液40.0g(単量体に対して0.192重量部)及び5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液190.0g(単量体に対して1.522重量部)、5重量%ラウリン酸カリウム水溶液47.5g(単量体に対して0.381重量部)を仕込み、温度を45℃に上げて、乳化重合を開始した。温度を45℃に保ち、乳化重合を進めた。オートクレーブ内の圧力が0.36MPaまで低下した後に重合を停止し、未反応の塩化ビニル単量体を回収し、これに5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液233.0g(単量体に対して1.867重量部)、5重量%ラウリン酸カリウム水溶液12.0g(単量体に対して0.095重量部)を追加添加し、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量:3.77重量部、ラウリン酸カリウムの量:0.53重量部、平均粒子径:0.07μm、平均重合度:1820)。得られた高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物(接着助剤)を用い、ゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液を調製した。更にゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を評価し、これらの接着力を表1に示す。表1から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表1に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、ゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表1に示す)。表1から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表1に示す通り、ラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、ゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表1に示す)。表1から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表2に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、ゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表2に示す)。表2から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表2に示す通り、重合温度を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、ゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表2に示す)。表2から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表3に示す通り、酢酸ビニル(実施例10)及びアクリル酸ブチル(実施例11)を用いて、実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、ゴム(SBR)組成物−繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表3に示す)。表3から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表4に示す通り、実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ナイロン繊維複合体(実施例12)、SBR組成物−ガラス繊維複合体(実施例13)を調製し、評価した(初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表4に示す)。表4から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表4に示す通り、実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、天然ゴム組成物−ポリエステル繊維複合体(実施例14)、天然ゴム組成物−ナイロン繊維複合体(実施例15)、天然ゴム組成物−ガラス繊維複合体(実施例16)を調製し、評価した(初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表4に示す)。表4から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表5に示す通り、実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、CR組成物−ポリエステル繊維複合体(実施例17)、CR組成物−ナイロン繊維複合体(実施例18)、CR組成物−ガラス繊維複合体(実施例19)を調製し、評価した(初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表5に示す)。表5から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表6に示す通り、実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、CSM組成物−ポリエステル繊維複合体(実施例20)、CSM組成物−ナイロン繊維複合体(実施例21)、CSM組成物−ガラス繊維複合体(実施例22)を調製し、評価した(初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表6に示す)。表6から、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力に優れていた。
表7に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表7に示す)。実施例1〜3に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表7に示す通り、ラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表7に示す)。実施例1及び実施例4〜5に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表7に示す通り、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム量及びラウリン酸カリウム量を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表7に示す)。実施例1及び実施例6に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表8に示す通り、重合温度を変えた以外は実施例1と同様の操作で、塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表8に示す)。実施例1及び実施例7に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表8に示す通り、重合温度を変えた以外は実施例1と同様の操作で、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を得た後、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(塩化ビニル単量体残基単位100重量部に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量及びラウリン酸カリウムの量、平均粒子径、平均重合度、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表8に示す)。実施例1及び実施例9に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力及び耐熱劣化後の接着力は優れていたが、耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例1と同様の操作で、SBR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(SBR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例1に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例12と同様の操作で、SBR組成物−ナイロン繊維複合体を調製し、評価した(SBR組成物−ナイロン繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例12に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例13と同様の操作で、SBR組成物−ガラス繊維複合体を調製し、評価した(SBR組成物−ガラス繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例13に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例14と同様の操作で、天然ゴム組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(天然ゴム組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例14に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例15と同様の操作で、天然ゴム組成物−ナイロン繊維複合体を調製し、評価した(天然ゴム組成物−ナイロン繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例15に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表9に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例16と同様の操作で、天然ゴム組成物−ガラス繊維複合体を調製し、評価した(天然ゴム組成物−ガラス繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表9に示す)。実施例16に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例17と同様の操作で、CR組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(CR組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表10に示す)。実施例17に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例18と同様の操作で、CR組成物−ナイロン繊維複合体を調製し、評価した(CR組成物−ナイロン繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表10に示す)。実施例18に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例19と同様の操作で、CR組成物−ガラス繊維複合体を調製し、評価した(CR組成物−ガラス繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力を表10に示す)。実施例19に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例20と同様の操作で、CSM組成物−ポリエステル繊維複合体を調製し、評価した(CSM組成物−ポリエステル繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表10に示す)。実施例20に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例21と同様の操作で、CSM組成物−ナイロン繊維複合体を調製し、評価した(CSM組成物−ナイロン繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表10に示す)。実施例21に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
表10に示す通り、高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を用いなかった以外は実施例22と同様の操作で、CSM組成物−ガラス繊維複合体を調製し、評価した(CSM組成物−ガラス繊維複合体の初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力を表10に示す)。実施例22に対し、初期接着力、高温雰囲気下での接着力、耐熱劣化後の接着力及び耐熱屈曲疲労後の接着力が劣っていた。
Claims (9)
- 下記一般式(1)で表される繰返し単位、又は下記一般式(1)で表される繰返し単位並びに下記一般式(2)、(3)、(4)及び(5)で表される少なくとも1つの繰返し単位をもつポリマーを含有し、さらに、下記一般式(1)で表される繰返し単位100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物1.0〜5.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を含有し、かつ、塩化ビニル系重合体の平均粒子径が0.15μm以下で、平均重合度が1800〜23000であることを特徴とする高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物。
- スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物が、カリウム、ナトリウム、アンモニア及びトリエタノールアミンのいずれかの塩であることを特徴とする請求項1に記載の高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物。
- 高級脂肪酸塩が、高級脂肪酸のカリウム、ナトリウム、アンモニア及びトリエタノールアミンのいずれかの塩であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物。
- 塩化ビニル単量体100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物1.0〜5.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を水性媒体中で重合することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の高重合度塩化ビニル系重合体テックス組成物の製造方法。
- 塩化ビニル単量体、並びに下記一般式(6)、(7)、(8)及び(9)で表される少なくとも1種の単量体を用い、塩化ビニル単量体100重量部に対して、スルホン酸塩又は硫酸エステル塩を有する有機化合物1.0〜5.0重量部及び高級脂肪酸塩0.05〜2.5重量部を水性媒体中で重合することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の高重合度塩化ビニル系重合体テックス組成物の製造方法。
- 請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の高重合度塩化ビニル系重合体ラテックス組成物を含むことを特徴とする接着助剤。
- 請求項6に記載の接着助剤及びゴム組成物−繊維複合体用接着剤を含有することを特徴とするゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液。
- 請求項6に記載の接着助剤及びゴム組成物−繊維複合体用接着剤を混合・分散して製造することを特徴とする請求項7に記載のゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液の製造方法。
- 請求項7に記載のゴム組成物−繊維複合体用接着剤処理液を繊維に含浸し、その後乾燥して得られる処理繊維と未加硫のゴム組成物から得られる複合体を構成してから加硫して得られることを特徴とするゴム組成物−繊維複合体の製造方法。
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