JP6212804B1 - ログハウス及びログハウスの組立キット - Google Patents
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Abstract
Description
このログ壁は、所定の形状に切り欠いたノッチをログ材に形成した上、このノッチ同士を嵌合させながらログ材を交差させることで、構造上の強度を担保している。そのため、ノッチで囲まれるログ壁の一辺の最大長は所定の長さ(10m:平成14年5月15日 国土交通省告示第411号による)に規定されており、これにより、ログハウスの間取り形状ないしは面積は一定の制限を受けることになる。
また、このような内壁を設けることは、材料コストの増加にもつながる。
また、セトリングとは、ログハウスがログ材を横倒させた状態で積み上げてログ壁を形成させるところ、このログ壁が乾燥収縮により沈みこむ現象をいい、一般的にはログ材の積み上げ高さの2%程度沈み込み、ログハウスの完成後2年程度で落ち着く。このセトリングに対処するため、ログハウスには、ボルト締め箇所にルーズホールが設けられるなど、ボルトの締め直し等が行えるようになっている。
図1、図2に示されるように、本実施形態に係るログハウス1は、地面に打設された基礎11、基礎11上に固定された角柱状の土台12、及び土台12上に構築されたログ壁10のほか、梁13や屋根(図示省略)等によって構成される。
また、土台12には、幕板15と、基礎11と土台12の境界において雨水の浸入を防ぐ水切り16が取り付けられている。
この外側支柱2には、図2及び図3に示されるように、ネジ21b、22bが側面から貫通し、さらにこのネジ21b、22bがログ壁10に螺合している。これにより外側支柱2がログ壁10に当接した状態に固定されている。
このようなネジ孔21a、22aを介して、ネジ21b、22bがログ壁10に螺合しているため、ログ壁10のセトリングに伴う外側支柱2の動きが下方向のみに規制される。
この内側支柱3には外側支柱2と同様、図2及び図4に示されるように、ネジ31b、32bが側面から貫通し、さらにこのネジ31b、32bがログ壁10に螺合している。これにより内側支柱3がログ壁10に当接した状態に固定されている。
このようなネジ孔31a、32aを介して、ネジ31b、32bがログ壁10に螺合しているため、ログ壁10のセトリングに伴う内側支柱3の動きが下方向のみに規制される。
上端の長孔33aにはサポートピン33cの一端が嵌入しており、サポートピン33cの他端は梁13に設けられた長孔33bに嵌入している。これにより、内側支柱3と梁13が連結している。
なお、本例では、内側支柱3の下端と基礎11の間にパッキン14が挟み込まれ、基礎11の湿気が直接、ログ材101に伝わらないようになっている。
また、ログ壁10にかかる曲げ応力は、ログ壁10の内側に固定された内側支柱3を介して、内側支柱3に連結する梁13に逃がされる。その結果、ログ壁10はやはり、曲げ応力に抗して、真っ直ぐ直立した状態を維持することができる。
即ち、従来であれば図7に示されるように、必要な構造的強度を担保しつつ、広い床面積を実現するためには、外壁の途中にあたる所定の箇所で内壁を交差させる必要があったところ、本実施形態であれば、図5に示されるように、上記所定の箇所で内壁を外側支柱と内側支柱で挟持させればよい。この構造によって、構造的強度を失うことなく内壁を省くことができる結果、広い室内空間を実現できると共に、間取りの自由度が高められる。
また、内壁を設けない分、コストを軽減することもできる。
また、土台12が設けられていないログハウスであっても、本発明の適用は可能である。
また、パッキン14は適宜設けられるものであって、基礎11と内側支柱3の設けられていない場合もあれば、基礎11と土台12の間に設けられる場合もあるが、いずれの場合にも本発明の適用は可能である。
また、サポートピン33c、34cは、丸棒であってもよいし、部分的あるいは全体的にネジが切られたネジ棒であってもよく、このサポートピン33c、34cが嵌入する長孔33a、33b、34a、34bはサポートピン33c、34cの形状に合わせた内周面を備えたものとすることができる。
また、内側支柱3についても同様に、上方をルーズホールとし、下方を貫通孔としてもよい。
10 ログ壁
101 ログ材
11 基礎
12 土台
13 梁
14 パッキン
15 幕板
16 水切り
2 外側支柱
3 内側支柱
Claims (8)
- 横倒させた複数のログ材を高さ方向に積み上げてなるログ壁を備えたログハウスであって、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を外側から内側支柱との間に挟持する棒状の外側支柱と、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を内側から上記外側支柱との間に挟持する棒状の上記内側支柱と、を有し、
上記ログ壁には、梁の端部が挿し込まれており、
上記内側支柱の上端が、上記梁に連結している、
ことを特徴とするログハウス。 - 上記内側支柱の上端には、上記梁と連結するサポートピンが嵌入する長孔が形成されており、
上記長孔には、上記ログ壁のセトリングによる変位を吸収するためのセトリングスペースが設けられている、
請求項1記載のログハウス。 - 横倒させた複数のログ材を高さ方向に積み上げてなるログ壁を備えたログハウスであって、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を外側から内側支柱との間に挟持する棒状の外側支柱と、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を内側から上記外側支柱との間に挟持する棒状の上記内側支柱と、を有し、
上記外側支柱と上記内側支柱夫々について、ネジが貫通して上記ログ壁に螺合している、
ことを特徴とするログハウス。 - 上記ログ壁には、梁の端部が挿し込まれており、
上記内側支柱の上端が、上記梁に連結している、
請求項3記載のログハウス。 - 上記内側支柱の上端には、上記梁と連結するサポートピンが嵌入する長孔が形成されており、
上記長孔には、上記ログ壁のセトリングによる変位を吸収するためのセトリングスペースが設けられている、
請求項4記載のログハウス。 - 上記内側支柱は、基礎上に立設している、
請求項1乃至5いずれかの項に記載のログハウス。 - 横倒させた複数のログ材を高さ方向に積み上げてなるログ壁と、
鉛直方向に長さを有する、上記ログ壁を内側から外側支柱との間に挟持する棒状の内側支柱と、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を外側から上記内側支柱との間に挟持する棒状の上記外側支柱と、を有し、
上記ログ壁には、梁の端部が挿し込まれ、
上記内側支柱の上端が、上記梁に連結される、
ことを特徴とするログハウスの組立キット。 - 横倒させた複数のログ材を高さ方向に積み上げてなるログ壁と、
鉛直方向に長さを有する、上記ログ壁を内側から外側支柱との間に挟持する棒状の内側支柱と、
鉛直方向に長さを有し、上記ログ壁を外側から上記内側支柱との間に挟持する棒状の上記外側支柱と、を有し、
上記外側支柱と上記内側支柱夫々について、ネジが貫通して上記ログ壁に螺合される、
ことを特徴とするログハウスの組立キット。
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Citations (2)
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JPH09256328A (ja) * | 1996-03-18 | 1997-09-30 | Mitsumasa Koizumi | 道路の遮音壁構造 |
JP5554858B1 (ja) * | 2013-03-21 | 2014-07-23 | 鈴木 雄司 | 横積壁の構造柱の収縮調節システム |
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2017
- 2017-02-01 JP JP2017016419A patent/JP6212804B1/ja active Active
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JP5554858B1 (ja) * | 2013-03-21 | 2014-07-23 | 鈴木 雄司 | 横積壁の構造柱の収縮調節システム |
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