JP6212758B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に制動力を付与するディスクブレーキに関する。
一般に、自動車等の車両に設けられるディスクブレーキは、車両の非回転部分に取付けられ凹状のパッドガイドを有する取付部材と、該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材のパッドガイドに挿入される突出部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリング等とにより構成されている。
そして、パッドスプリングは、取付部材のパッドガイドに嵌合して取付けられ摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部とを有している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−298198号公報
ところで、上述した特許文献1によるパッドスプリングは、摩擦パッドを組付けたときに、押圧部が案内板部(ガイド部)の下部と接触する虞があり、これによりばね荷重が不安定になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、パッドスプリングが安定して摩擦パッドを支持することができるディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明のディスクブレーキは、車両の非回転部分に取付けられ凹状のパッドガイドを有する取付部材と、該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、前記取付部材のパッドガイドに挿入される突出部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備えている。
そして、本発明が採用する一の構成の特徴は、前記パッドスプリングは、前記取付部材のパッドガイドのディスク径方向外方側面と底部とに当接可能に取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部と、を有し、前記径方向付勢部は、前記パッドガイドの底部に対向する前記案内板部の対向面部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、該第1延出部の先端側でディスクの径方向内方へ延びて折返されてディスクの回転方向に延びるカール部と、該カール部の先端から前記ディスクへ近付く方向でディスクの径方向外方に、ディスクの軸方向に対して斜めに延出して形成され、一面側が前記摩擦パッドに当接し他面側が前記パッドガイドのディスク径方向内方側面と前記案内板部を介さずに対面して配置される第2延出部と、を有している。
また、本発明が採用する他の構成の特徴は、前記パッドスプリングは、コ字状に形成されて前記取付部材のパッドガイドに嵌合して取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部と、を有し、前記径方向付勢部は、前記パッドガイドのディスク径方向外方側面に対向する前記案内板部の外方側面板部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、該第1延出部の先端側でディスクの径方向内方へ延びる連接板部と、該連接板部の先端側で折返されてディスクの回転方向に延びるカール部と、該カール部の先端から前記ディスクへ近付く方向でディスクの径方向外方に、ディスクの軸方向に対して斜めに延出し前記摩擦パッドが当接する第2延出部と、を有している。
本発明によれば、パッドスプリングによって安定して摩擦パッドを支持することができる。
本実施の形態によるディスクブレーキを上方からみた平面図である。 ディスクブレーキを図1中の矢示II−II方向からみた正面図である。 図2中の(III)部を示す要部拡大の正面図である。 キャリパを取外した状態で取付部材、摩擦パッド、パッドスプリング等を図2中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 キャリパを取外した状態で摩擦パッドを組付ける前の取付部材、パッドスプリング等を示す要部拡大の斜視図である。 キャリパを取外した状態で取付部材に摩擦パッドを組付けた状態を示す図5と同様位置からみた要部拡大の斜視図である。 第1の実施の形態のパッドスプリングを単体で示す正面図である。 第1の実施の形態のパッドスプリングを図7中の矢示VIII−VIII方向からみた側面図である。 第1の実施の形態のパッドスプリングを単体で示す斜視図である。 第2の実施の形態においてキャリパを取外した状態で摩擦パッドを組付ける前の取付部材、パッドスプリング等を示す要部拡大の斜視図である。 第2の実施の形態のパッドスプリングを単体で示す正面図である。 第2の実施の形態のパッドスプリングを図11中の矢示XII−XII方向からみた平面図である。
以下、本実施の形態によるディスクブレーキを、図1ないし図12に従って詳細に説明する。まず、ディスクブレーキの全体構成を図1ないし図3に従って説明し、第1の実施の形態としてのパッドスプリング11について図4ないし図9に従って、また、第2の実施の形態としてのパッドスプリング31について図10ないし図12にしたがって説明する。
図1および図2に示すディスク1は、例えば、車両が前進方向に走行するときに車輪(図示せず)と共に図1および図2中の矢示A方向に回転し、車両が後退するときには矢示B方向に回転するものである。
取付部材2は、車両の非回転部分に取付けられるものである。この取付部材2は、図1ないし図4に示す如く、ディスク1の回転方向(周方向)に離間してディスク1の外周を跨ぐようにディスク1の軸方向に延びた一対の腕部2A,2Aと、該各腕部2Aの基端側を一体化するように連結して設けられ、ディスク1のインナ側となる位置で車両の非回転部分に固定される厚肉の支承部2B等とを含んで構成されている。
また、取付部材2には、ディスク1のアウタ側となる位置で腕部2A,2Aの先端側を互いに連結する補強ビーム2Cが形成されている。これにより、取付部材2の各腕部2A,2Aは、ディスク1のインナ側で支承部2Bにより一体的に連結されると共に、アウタ側で補強ビーム2Cにより一体的に連結されている。
取付部材2の各腕部2Aには、ディスク1の軸方向中間部となる位置にディスク1の外周(回転軌跡)に沿って円弧状に延びるディスクパス部2A1が形成されている(図4参照)。ディスクパス部2A1のディスク1の軸方向両側には、後述するインナ側,アウタ側のパッドガイド3がそれぞれ形成されている。また、各腕部2Aには、ピン穴(図示せず)がそれぞれ設けられている。これらのピン穴内には、後述の摺動ピン5が摺動可能に挿嵌される。
取付部材2の腕部2Aには、ディスク1の回転方向(図2中の左,右方向)に離間して一対のパッドガイド3が設けられている。該パッドガイド3は、図3に示す如くディスク1の径方向外側寄りに位置するディスク径方向外方側面である外径壁面(以下、上側壁面3Aという)と、ディスク1の径方向内側寄りに位置したディスク径方向内方側面である内径壁面(以下、下側壁面3Bという)と、これらの壁面3A,3B間を奥所側で連結する底部としての奥側壁面3Cとにより構成されている。そして、パッドガイド3は、これらの壁面3A,3B,3Cにより凹状(断面コ字状)をなし、上側壁面3Aと下側壁面3Bとは、図3中の上,下に離間して互いに平行に配設されている。
即ち、パッドガイド3は、後述する摩擦パッド8の突出部9A,9Bを上側壁面3Aと下側壁面3Bとの間で上,下方向(ディスク1の径方向)から挟むように形成され、これらの壁面3A,3B間で摩擦パッド8をディスク1の軸方向にガイドするものである。また、下側壁面3Bのうち後述する摩擦パッド8を挿入する側の端部3B1のディスク1の径方向外方には、後述のパッドスプリング11の第2延出部22の傾斜板22Aが位置する構成となっている。また、パッドガイド3の奥側壁面3Cは、所謂トルク受部として機能し、ブレーキ操作時に摩擦パッド8がディスク1から受ける制動トルクを後述する回出側の突出部9Bを介して受承するものである。
即ち、図2中における左,右のパッドガイド3,3のうち、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向出口側(以下、回出側という)に位置する図中左側のパッドガイド3、特に、奥側壁面3Cは、車両が前進方向に走行しているときのブレーキ操作時に後述の摩擦パッド8がディスク1から受ける制動トルクを摩擦パッド8の裏板9の突出部9Bおよび、後述するパッドスプリング11の案内板部15を介して受承する。また、矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(以下、回入側という)に位置する右側のパッドガイド3の奥側壁面3Cは、車両が後退しているときのブレーキ操作時に後述の摩擦パッド8がディスク1から受ける制動トルクを摩擦パッド8の裏板9の突出部9Aおよび、後述するパッドスプリング11の案内板部15を介して受承する。
キャリパ4は、取付部材2に摺動可能に設けられている。該キャリパ4は、図1に示す如くディスク1の一側であるインナ側に設けられたインナ脚部4Aと、取付部材2の各腕部2A間でディスク1の外周側を跨ぐようにインナ脚部4Aからディスク1の他側であるアウタ側へと延設されたブリッジ部4Bと、該ブリッジ部4Bの先端側であるアウタ側からディスク1の径方向内向きに延び、先端側が三又状をなした爪部としてのアウタ脚部4Cとにより構成されている。
そして、キャリパ4のインナ脚部4Aには、ディスク1の回転方向に並んで2個のピストン4D,4Dが摺動可能に挿嵌されるシリンダ(図示せず)が形成されている。また、インナ脚部4Aには、図1中の左,右方向に突出する一対の取付部4E,4Eが設けられている。該各取付部4Eは、キャリパ4全体を後述の摺動ピン5を介して取付部材2の各腕部2Aに摺動可能に支持する。
摺動ピン5は、図1に示す如くキャリパ4の各取付部4Eにそれぞれボルト6を用いて締結されている。各摺動ピン5の先端側は、取付部材2の各腕部2Aのピン穴に向けて延びており、取付部材2の各ピン穴内に摺動可能に挿嵌されている。各腕部2Aと各摺動ピン5との間には、図1に示す如く保護ブーツ7がそれぞれ取付けられ、摺動ピン5と腕部2Aのピン穴との間に雨水等が浸入するのを防いでいる。
インナ側の摩擦パッド8とアウタ側の摩擦パッド8は、ディスク1の両面に対向して配置されている。各摩擦パッド8は、ディスク1の回転方向(周方向)に略扇形状をなして延びる平板状の裏板9と、該裏板9の表面に固着して設けられディスク1の表面に摩擦接触する摩擦材としてのライニング10(図1参照)等とにより構成されている。
摩擦パッド8の裏板9は、ディスク1の回転方向両側に位置する側面部に凸形状をなした突出部9A,9Bを有している。該突出部9A,9Bは、ディスク1の径方向外方に位置する径方向外側面9A1,9B1と、ディスク1の回転方向外方に位置する回転方向外側面9A2,9B2と、ディスク1の径方向内方側に位置する径方向内側面9A3,9B3とを有し、取付部材2のパッドガイド3に凹凸嵌合されるものである。これにより、摩擦パッド8は、ディスク1の軸方向に移動可能となっている。そして、突出部9A,9Bは、車両のブレーキ操作時にディスク1から摩擦パッド8が受ける制動トルクをパッドガイド3の奥側壁面3Cに当接して伝達するトルク伝達部を構成するものである。
摩擦パッド8(裏板9)の突出部9A,9Bは、左,右対称に形成され、互いに同一の形状をなしている。そして、一方の突出部9Aは、車両の前進時に矢示A方向に回転するディスク1の回転方向入口側(回入側)に配置され、他方の突出部9Bは、ディスク1の回転方向出口側(回出側)に配置される。
次に、第1の実施の形態によるパッドスプリング11について説明する。
取付部材2の各腕部2Aには、一対のパッドスプリング11,11が取付けられている。該各パッドスプリング11は、それぞれインナ側,アウタ側の摩擦パッド8を弾性的に支持すると共に、これらの摩擦パッド8のディスク1の軸方向における摺動変位を滑らかにするものである。
パッドスプリング11は、後述の連結板部12、平板部13、係合板部14、案内板部15、径方向付勢部19により構成されている。なお、パッドスプリング11の各部位に関して、以下の説明では、「上側」、「上面」または「上向き」という語句を、ディスク1の径方向外方、径方向外方の面または径方向外向きを意味するものとして用い、「下側」、「下面」または「下向き」という語句は、ディスク1の径方向内方、径方向内方の面または径方向内向きを意味するものとして用いることとする。
パッドスプリング11の連結板部12は、後述する各案内板部15をディスク1のインナ側とアウタ側とで一体的に連結するために、ディスク1の外周側を跨いだ状態で軸方向に延びて形成されている。連結板部12の長さ方向両端側には、一対の平板部13,13がディスク1の径方向内向きに延びて一体に形成されている。
係合板部14は、一対の平板部13,13間に位置して連結板部12と一体に形成され、腕部2Aのディスクパス部2A1に径方向内方から係合するように取付部材2に取付けられている。これにより、パッドスプリング11は、取付部材2の腕部2Aに対してディスク1の軸方向で位置決めされる。
一対の案内板部15,15は、連結板部12の両端側に各平板部13を介して設けられている。各案内板部15は、平板部13の下側端(先端側)から略逆L字状に折曲げられることにより形成されている。一対の案内板部15のうち一方の案内板部15は、インナ側のパッドガイド3内に配置され、他方の案内板部15は、アウタ側のパッドガイド3内に配置されている。そして、案内板部15,15は、上面板部16、および対向面部としての対向板部17により構成されている。
案内板部15の上面板部16は、平板部13の下端側から略90度折曲げて形成され、ディスク1の回転方向外方に向けて延出されている。上面板部16は、パッドスプリング11を取付部材2に取付けたときに、パッドガイド3のディスク径方向内方側面となる上側壁面3Aに対向し、かつ上側壁面3Aに当接されるものである。また、上面板部16は、後述する径方向付勢部19の第2延出部22とディスク1の径方向で対向して配置されるものである。そして、上面板部16には、径方向付勢部19の付勢力によって摩擦パッド8の突出部9A,9Bの上面側(ディスク1の径方向外方)となる径方向外側面9A1,9B1が当接するものである。
また、上面板部16には、ディスク1の軸方向外方に向けて突出し先端(突出端)側がディスク1の径方向外方へと斜めに傾斜した挿入ガイド16Aが一体に形成されている。該挿入ガイド16Aは、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを、案内板部15の上面板部16と径方向付勢部19の第2延出部22との間に挿入するときに、突出部9A,9Bを案内板部15の内側に滑らかに案内するために設けられている。
対向板部17は、上面板部16からディスク1の径方向内方に向けて延出されている。対向板部17は、パッドスプリング11を取付部材2に取付けたときに、パッドガイド3の底部としての奥側壁面3Cに対向し、かつ奥側壁面3Cに当接されるものである。そして、対向板部17には、摩擦パッド8の突出部9A,9Bのディスク1の回転方向外方に位置する回転方向外側面9A2,9B2が当接する。
ここで、図8に示すように、対向板部17は、斜めに傾斜させたアンチクロンク構造部(傾斜部)として形成されている。即ち、対向板部17は、上面板部16とのなす角度が90度よりも大きく形成されている。換言すると、対向板部17は、パッドスプリング11を取付部材2に取付けた状態で、パッドガイド3の奥側壁面3Cの下部(ディスク1の径方向内方側)から角度α(例えば、α=1度から5度)だけディスク1の回転方向内方に向けて傾斜する構成となっている。これにより、パッドガイド3の奥側壁面3Cと対向板部17との間には、若干の隙間が形成される。
そして、このアンチクロンク構造部により、摩擦パッド8の突出部9A,9Bは、それぞれ対向板部17からディスク1の回転方向内方(摩擦パッド8の中心側)に向けて付勢される。その結果、摩擦パッド8のガタつきを抑制したり、ブレーキ操作時に、摩擦パッド8の突出部9A,9Bがパッドガイド3の奥側壁面3Cに急激に衝突するのを緩和したりすることができるので、パッド異音(ラトル音やクロンク音)の発生を抑制することができる。
これにより、案内板部15は、上面板部16と対向板部17とにより略逆L字状に形成されている。そして、案内板部15がパッドガイド3内に配置されて取付けられることにより、案内板部15によってはパッドガイド3の下側壁面3Bが覆われない状態となる。
次に、第1の実施の形態による径方向付勢部19について説明する。
径方向付勢部19は、案内板部15から延出して設けられ、摩擦パッド8の突出部9A,9Bの下面側(ディスク1の径方向内方)となる径方向内側面9A3,9B3に弾性変形状態で当接し、摩擦パッド8をディスク1の径方向外方に向けて付勢するものである。これにより、摩擦パッド8が取付部材2に対してガタつくのを抑えることができる。そして、径方向付勢部19は、第1延出部20、カール部21、第2延出部22により構成されている。
第1延出部20は、対向板部17からディスク1の軸方向外方へと延出して設けられ、対向板部17と同一平面上に配置されている。第1延出部20は、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを、案内板部15の上面板部16と後述する第2延出部22との間に挿入するときに、突出部9A,9Bを案内板部15の内側に滑らかに案内することができる。
第1延出部20は、対向板部17のうちディスク1の径方向外方寄りとなる端部(即ち、上面板部16側寄りの端部)からディスク1の径方向に予め決められた幅寸法をもってディスク1の軸方向に延出している。これにより、第1延出部20は、所要な剛性を確保することができるので、例えば摩擦パッド8を取付部材2に組付けたときに、パッドガイド3に対するパッドスプリング11の浮き等を抑制することができる。第1延出部20は、後述のカール部21および第2延出部22を案内板部15の対向板部17に対して連結し、カール部21および第2延出部22が後述の如く弾性的な付勢力を安定して発生させるものである。
また、第1延出部20の先端20A側でディスク1の径方向外方には、ディスク1の回転方向外方へと斜めに傾斜した挿入ガイド20Bが一体に形成されている。該挿入ガイド20Bは、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを、案内板部15の上面板部16と径方向付勢部19の第2延出部22との間に挿入するときに、突出部9A,9Bを案内板部15の内側に滑らかに案内することができる。
径方向付勢部19を構成するカール部21は、第1延出部20の先端20A側でディスク1の径方向内方へ延びて折返されてディスク1の回転方向に延びている。具体的には、カール部21は、第1延出部20の先端20A側のディスク1の径方向内方側からディスク1の回転方向外方に向けて延び、ディスク1の径方向内方に向けて略C字状または略U字状に湾曲して折返した折返し部21Aと、該折返し部21Aの先端からディスク1の回転方向内方に向けて延びる延設部21Bとにより構成されている。
折返し部21Aは、第1延出部20の先端20A側のうちディスク1の径方向内方側の部位からディスク1の回転方向外方に向けて突出すると共に、略C字状または略U字状に湾曲して形成されている。また、延設部21Bの先端21B1には、ディスク1の軸方向へと略L字状に屈曲(方向転換)して延びる後述の第2延出部22が一体形成されている。
径方向付勢部19を構成する第2延出部22は、カール部21の延設部21Bの先端21B1からディスク1へ近付く方向でディスク1の径方向外方に、ディスク1の軸方向に対して斜めに延出している。即ち、第2延出部22は、カール部21の先端21B1に対して略90度屈曲してディスク1へ近付く方向に斜めに延びている。換言すると、第2延出部22は、カール部21の延設部21Bの先端21B1でディスク1へ近付く方向に方向転換することにより、カール部21と第2延出部22とは、平面視で略L字状に一体形成されている。
そして、第2延出部22は、第1の屈曲部22A1と第2の屈曲部22B1とを有する細いばね片として形成され、傾斜板22A、当接板22Bとにより2段状に構成されている。
図7に示すように、傾斜板22Aの基端側は、第1の屈曲部22A1の位置でカール部21の先端21B1に一体形成され、第1の屈曲部22A1により、ディスク1の軸方向に対して角度θ1をなすように傾斜して形成されている。これにより、傾斜板22Aは、カール部21の延設部21Bの先端21B1からディスク1の軸方向に対して角度θ1をもって案内板部15の対向板部17の中央位置まで斜めに延出されている。
そして、傾斜板22Aの先端側には、当接板22Bが一体形成されている。当接板22Bの基端側、即ち、傾斜板22Aの先端側には、ディスク1の軸方向に対して角度θ2をなす第2の屈曲部22B1が形成されている。これにより、当接板22Bは、傾斜板22Aの先端からディスク1の軸方向に対して角度θ2をもってディスク1に近付く方向に斜めに延出している。
摩擦パッド8の突出部9A,9Bを案内板部15に挿入する前の状態において、当接板22Bと上面板部16との間には、両者の間に摩擦パッド8(裏板9)の突出部9A,9Bを挟み込むための隙間が形成されるようになっている。
ここで、第1の屈曲部22A1による傾斜板22Aの角度θ1は、第2の屈曲部22B1による当接板22Bの角度θ2よりも大きく形成されている。これにより、第2延出部22は、カール部21の先端21B1から案内板部15までの間で、ディスク1の軸方向に対する傾斜角度が大きくなっている。
その結果、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを案内板部15の上面板部16と当接板22Bとの間に挿入したときに、第2延出部22がパッドガイド3の下側壁面3Bや端部3B1(図4、図6参照)に接触するのを抑制することができる。これにより、径方向付勢部19は、摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する上で安定したばね荷重を確保することができる。
また、当接板22Bは、その上面が平坦な板体からなり、当接板22Bの長さ寸法(ディスク軸方向の寸法)は、案内板部15の対向板部17のディスク1の軸方向の長さ寸法よりも若干小さく形成されている。これにより、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを案内板部15の上面板部16と当接板22Bとの間に挿入したときに、当接板22Bの先端側が案内板部15内から突出してディスク1の表面に干渉するのを回避できると共に、摩擦パッド8の突出部9A,9Bの径方向内側面9A3,9B3を滑らかに当接板22B上で摺動させることができる。
そして、摩擦パッド8の突出部9A,9Bをパッドスプリング11の案内板部15に挿入したときに、径方向付勢部19は、第2延出部22が摩擦パッド8の突出部9A,9Bとパッドガイド3の下側壁面3Bとの間に位置するように弾性変形する。この状態で、径方向付勢部19のカール部21および第2延出部22は、摩擦パッド8(裏板9)の突出部9A,9Bをディスク1の径方向外方(即ち、案内板部15の上面板部16)に向けて弾性的に付勢し、摩擦パッド8が取付部材2に対してディスク1の径方向にガタつくのを抑えるものである。
この場合、第2延出部22は、カール部21の延設部21Bの先端21B1からディスク1に近付く方向に方向転換して構成されている。即ち、第2延出部22とカール部21とは、略L字状に形成されているので、第2延出部22は、カール部21の折返し部21Aからディスク1の回転方向内方へと位置ずれ(オフセット)された位置に配置されている。
そして、カール部21がディスク1の径方向内方に向けて撓む(弾性変形する)と、カール部21の延設部21Bは、折返し部21Aからディスク1の径方向内方に向けて傾斜する。それに伴い、第2延出部22は、ディスク1の径方向内方に向けて傾斜する。これにより、摩擦パッド8は、突出部9A,9Bの径方向内側面9A3、9B3とパッドスプリング11の第2延出部22の当接板22Bとが点接触状態で支持されることになるので、摩擦パッド8のディスク1の軸方向における摺動変位を滑らかにすることができる。
また、パッドスプリング11には、摩擦パッド8により、ディスク1の径方向内方に向けての荷重がかかる。このため、パッドスプリング11の上面板部16とパッドガイド3の間に隙間が生じる虞がある。しかし、本第1の実施の形態のパッドスプリング11は、第1延出部20を所要な剛性を確保することができる大きさで形成しているので、上面板部16とパッドガイド3との間に隙間が生じるのを抑制することができ、その結果、パッドスプリング11の浮き等を抑制することができるので摩擦パッド8を滑らかに摺動させることができると共に、アンチクロンク構造部を安定させることができるので、パッド異音を抑制することができる。
本第1の実施の形態によるディスクブレーキは、上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、車両のブレーキ操作時には、キャリパ4のインナ脚部4A(シリンダ)にブレーキ液圧を供給することによりディスク1の回転方向に並んだ2個のピストン4Dをディスク1に向けて摺動変位させ、これによって、インナ側の摩擦パッド8をディスク1の一側面に押圧する。このときに、キャリパ4はディスク1からの押圧反力を受けるため、キャリパ4全体が取付部材2の腕部2Aに対してインナ側に摺動変位し、アウタ脚部4Cがアウタ側の摩擦パッド8をディスク1の他側面に押圧する。
これにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド8は、図1および図2中の矢示A方向(車両の前進時)に回転しているディスク1を、両者の間で軸方向両側から強く挟持することができ、このディスク1に制動力を与えることができる。そして、ブレーキ操作を解除したときには、ピストン4Dへの液圧供給が停止されることにより、インナ側とアウタ側の摩擦パッド8がディスク1から離間し、再び非制動状態に復帰する。
また、摩擦パッド8の突出部9Aは、パッドスプリング11の対向板部17を傾斜させることにより形成されたアンチクロンク構造部により、ディスク1の回出側に向けて付勢され、摩擦パッド8の突出部9Bは、パッドスプリング11の対向板部17を傾斜させることにより形成されたアンチクロンク構造部により、ディスク1の回入側に向けて付勢されている。このため、摩擦パッド8が車両走行時の振動等でディスク1の回転方向(周方向)にガタついたりするのを、アンチクロンク構造部により規制することができる。
そして、車両前進時のブレーキ操作時には、摩擦パッド8がディスク1から受ける制動トルク(矢示A方向の回転トルク)を、回出側の腕部2A(パッドガイド3の奥側壁面3C)により受承することができる。
この場合、パッドスプリング11の対向板部17(アンチクロンク構造部)は、摩擦パッド8の突出部9Bを対向板部17からディスク1の回入側に向けて付勢しているので、その弾発力により突出部9Bがパッドガイド3の奥側壁面3Cに急激に衝突するのを緩和している。
これにより、摩擦パッド8がガタついて摩擦パッド8とパッドガイド3が衝突したり、制動トルクによって摩擦パッド8が移動したりして発生する異音(ラトル音やクロンク音)を抑制することができる。
また、摩擦パッド8の突出部9A,9Bは、ディスク1の回入側,回出側に位置するパッドガイド3内にパッドスプリング11の案内板部15と径方向付勢部19とを介して摺動可能に挿嵌され、径方向付勢部19によってディスク1の径方向外方へと付勢されている。
よって、走行時の振動等により摩擦パッド8がディスク1の径方向にガタついたりするのを、パッドスプリング11の径方向付勢部19により抑制することができる。そして、ブレーキ操作時には、摩擦パッド8の突出部9A,9Bを案内板部15の上面板部16側に摺接させた状態に保持しつつ、インナ側,アウタ側の摩擦パッド8を案内板部15に沿ってディスク1の軸方向へと円滑に案内することができる。
ところで、前記特許文献1によるパッドスプリングは、径方向付勢部とパッドガイドの下側壁面と間に案内板部の下面板が設けられている。このため、制動時に発生するパッド当接面回りのモーメント力により径方向付勢部と下面板とが接触する可能性があり、これらが接触した場合には、径方向付勢部のばね定数が変化してしまう。その結果、摩擦パッドが安定して支持されず、パッド異音等を発生する虞がある。
これに対し、本第1の実施の形態によるパッドスプリング11は、取付部材2のパッドガイド3のディスク径方向外方側面となる上側壁面3Aと底部としての奥側壁面3Cとに当接可能に取付けられ摩擦パッド8をディスク1の軸方向に案内する案内板部15と、この案内板部15から延出して設けられ摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する径方向付勢部19と、を有している。そして、この径方向付勢部19は、パッドガイド3の底部としての奥側壁面3Cに対向する案内板部15の対向面部としての対向板部17からディスク1の軸方向へ延びる第1延出部20と、この第1延出部20の先端側でディスク1の径方向内方へ延びて折返されてディスク1の回転方向に延びるカール部21と、このカール部21の先端からディスク1へ近付く方向でディスク1の径方向外方に、ディスク1の軸方向に対して斜めに延出して形成され、一面側が摩擦パッド8に当接し他面側がパッドガイド3のディスク径方向内方側面としての下側壁面3Bと案内板部15を介さずに対面して配置される第2延出部22と、を有している。このような構成により、第2延出部22とパッドガイド3のディスク径方向内方側面としての下側壁面3Bや端部3B1との間に、クリアランスを形成することができ、下側壁面3Bや端部3B1に接触するのを抑制することができる。これにより、カール部21および第2延出部22は、安定したばね荷重を摩擦パッド8に与えることができる。
次に、第2の実施の形態によるパッドスプリング31について、図10ないし図12に従って説明する。
第2の実施の形態によるパッドスプリング31については、第1の実施の形態におけるパッドスプリング11に対して、以下の点で異なっている。1点目として、案内板部35の対向板部37の下端側から略90度折曲げてディスク1の回転方向内方に向けて延出する下面板部38が設けられ、これにより、案内板部35は、コ字状若しくはU字状に形成されている点である。また、2点目として、径方向付勢部39の第1延出部40が案内板部35の上面板部36からディスク1の軸方向へ延び、この第1延出部40の先端側でディスク1の径方向内方へ延びる連接板部43がカール部21に接続される点である。
第2の実施の形態によるパッドスプリング31の案内板部35は、連結板部12の両端側に各平板部13を介して設けられており、平板部13の下側端(先端側)から略コ字状若しくはU字状に折曲げられることにより形成されている。案内板部35は、外方側面板部としての上面板部36、対向板部37、及び下面板部38により構成されている。
案内板部35の外方側面板部としての上面板部36は、平板部13の下端側から略90度折曲げて形成され、ディスク1の回転方向外方に向けて延出されている。上面板部36は、パッドスプリング11を取付部材2に取付けたときに、パッドガイド3のディスク径方向内方側面となる上側壁面3Aに対向し、かつ上側壁面3Aに当接されるものである。また、上面板部36は、後述する径方向付勢部39の第2延出部22とディスク1の径方向で対向して配置されるものである。そして、上面板部36には、径方向付勢部39の付勢力によって摩擦パッド8の突出部9A,9Bの上面側(ディスク1の径方向外方)となる径方向外側面9A1,9B1が当接するものである。
対向板部37は、上面板部16からディスク1の径方向内方に向けて延出されている。対向板部37は、パッドスプリング31を取付部材2に取付けたときに、パッドガイド3の底部としての奥側壁面3Cに対向し、かつ奥側壁面3Cに当接されるものである。そして、対向板部37には、摩擦パッド8の突出部9A,9Bのディスク1の回転方向外方に位置する回転方向外側面9A2,9B2が当接する。
下面板部38は、対向板部37の下端側から略90度折曲げてディスク1の回転方向内方に向けて延出して設けられている。下面板部38は、パッドスプリング31を取付部材2に取付けたときに、パッドガイド3の下側壁面3Bに対向し、かつ下側壁面3Bに当接されるものである。
径方向付勢部39は、案内板部35から延出して設けられ、摩擦パッド8の突出部9A,9Bの下面側(ディスク1の径方向内方)となる径方向内側面9A3,9B3に弾性変形状態で当接し、摩擦パッド8をディスク1の径方向外方に向けて付勢するものである。これにより、摩擦パッド8が取付部材2に対してガタつくのを抑えることができる。そして、径方向付勢部39は、第1延出部40、連接板部43、カール部21、及び、第2延出部22により構成されている。
第1延出部40は、パッドガイド3のディスク径方向外方側面となる上面板部36からディスク1の軸方向外方へと延出して設けられ、上面板部36と同一平面上に配置されている。
第1延出部40の先端40A側は、ディスク1の回転方向に向かった後に、ディスク1の径方向内方へ延びる連接板部43に接続されるようになっており、この連接板部43の先端側43Aで第1の実施の形態と同様のカール部21に接続されるようになっている。
ここで、制動時、対向板部37に摩擦パッド8の突出部9A,9Bの回転方向外側面9A2,9B2が当接して摩擦パッド8の制動トルクによって対向板部37が移動してしまうことがある。第1の実施の形態のように、第1延出部20を対向板部17からディスク1の軸方向外方へと延出して設けている場合、径方向付勢部19の基端が移動してしまうことになるため、第2延出部22のパッドガイド3の下側壁面3Bに対する角度が変化して、下側壁面3Bに接触してしまう可能性がある。第2延出部22が下側壁面3Bに接触してしまうと、摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する上で安定したばね荷重を確保することができなくなってしまう。
これに対して、本実施の形態の第1延出部40は、上面板部36から延びて形成されるため、制動時、対向板部37に摩擦パッド8の突出部9A,9Bの回転方向外側面9A2,9B2が当接して摩擦パッド8の制動トルクによって移動した場合でも、その移動の影響を受けず、第2延出部22の下面板部38への接触を抑制することができる。このため、摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する上で安定したばね荷重を確保することができる。
以上のように、第2の実施の形態のディスクブレーキにおいては、パッドスプリング31は、コ字状に形成されて取付部材2のパッドガイド3に嵌合して取付けられ摩擦パッド8をディスク1の軸方向に案内する案内板部35と、案内板部35から延出して設けられ摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する径方向付勢部39と、を有している。そして、この径方向付勢部39は、パッドガイド3のディスク径方向外方側面としての上側壁面3Aに対向する案内板部35の外方側面板部としての上面板部36からディスク1の軸方向へ延びる第1延出部40と、この第1延出部40の先端側でディスク1の径方向内方へ延びる連接板部43と、この連接板部43の先端側で折返されてディスク1の回転方向に延びるカール部21と、このカール部21の先端からディスク1へ近付く方向でディスク1の径方向外方に、ディスク1の軸方向に対して斜めに延出し摩擦パッド8が当接する第2延出部22と、を有している。このため、第2延出部22の下面板部38への接触を抑制することができ、摩擦パッド8をディスク1の径方向に付勢する上で安定したばね荷重を確保することができる。
なお、上述した実施の形態では、第2延出部22に第1の屈曲部22A1と第2の屈曲部22B1との2つの屈曲部を有することにより、第2延出部22をカール部21の先端21B1から案内板部15までの間でディスク1の軸方向に対する角度が大きくなるようにした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば第2延出部に3つ以上の屈曲部を設け、第2延出部をカール部の先端から案内板部までの間でディスクの軸方向に対する角度が大きくなるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、キャリパ4のインナ脚部4Aにディスク1の回転方向に並んだ2個のピストン4D,4Dを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えばキャリパのインナ脚部に1個のピストンまたは3個以上のピストンを設け、このピストンにより摩擦パッドをディスクに押圧してもよい。
1 ディスク
2 取付部材
3 パッドガイド
3A 上側壁面(ディスク径方向外方側面)
3B 下側壁面(ディスク径方向内方側面)
3C 奥側壁面(底部)
4 キャリパ
8 摩擦パッド
9 裏板
9A,9B 突出部
11 パッドスプリング
15 案内板部
17 対向板部(対向面部)
19 径方向付勢部
20 第1延出部
21 カール部
22 第2延出部
22A1 第1の屈曲部
22B1 第2の屈曲部
36 上面板部(外方側面板部)
38 下面板部
39 径方向付勢部
40 第1延出部
43 連接板部

Claims (2)

  1. 車両の非回転部分に取付けられ凹状のパッドガイドを有する取付部材と、
    該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、
    前記取付部材のパッドガイドに挿入される突出部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、
    前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、
    を備えるディスクブレーキにおいて、
    前記パッドスプリングは、前記取付部材のパッドガイドのディスク径方向外方側面と底部とに当接可能に取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、
    該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部と、を有し、
    前記径方向付勢部は、
    前記パッドガイドの底部に対向する前記案内板部の対向面部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、
    該第1延出部の先端側でディスクの径方向内方へ延びて折返されてディスクの回転方向に延びるカール部と、
    該カール部の先端から前記ディスクへ近付く方向でディスクの径方向外方に、ディスクの軸方向に対して斜めに延出して形成され、一面側が前記摩擦パッドに当接し他面側が前記パッドガイドのディスク径方向内方側面と前記案内板部を介さずに対面して配置される第2延出部と、を有していることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 車両の非回転部分に取付けられ凹状のパッドガイドを有する取付部材と、
    該取付部材に摺動可能に設けられたキャリパと、
    前記取付部材のパッドガイドに挿入される突出部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、
    前記取付部材に取付けられ前記各摩擦パッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、
    を備えるディスクブレーキにおいて、
    前記パッドスプリングは、コ字状に形成されて前記取付部材のパッドガイドに嵌合して取付けられ前記摩擦パッドをディスクの軸方向に案内する案内板部と、該案内板部から延出して設けられ前記摩擦パッドをディスクの径方向に付勢する径方向付勢部と、を有し、
    前記径方向付勢部は、
    前記パッドガイドのディスク径方向外方側面に対向する前記案内板部の外方側面板部からディスクの軸方向へ延びる第1延出部と、
    該第1延出部の先端側でディスクの径方向内方へ延びる連接板部と、
    該連接板部の先端側で折返されてディスクの回転方向に延びるカール部と、
    該カール部の先端から前記ディスクへ近付く方向でディスクの径方向外方に、ディスクの軸方向に対して斜めに延出し前記摩擦パッドが当接する第2延出部と、
    を有していることを特徴とするディスクブレーキ。
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