JP2019203571A - ディスクブレーキ - Google Patents

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吉彦 保坂
Yoshihiko Hosaka
吉彦 保坂
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Abstract

【課題】コストを低減することが可能なディスクブレーキを提供する。【解決手段】パッド6が、ディスク回転方向の少なくとも一側に突設される耳部106を有し、取付部材2が、ディスク回転方向における耳部106の外側に設けられる底部21と、底部21のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる第1壁部と、底部21のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる第2壁部23と、を備え、パッドスプリング5は、底部21に対向する底部対向部53と、第1壁部に対向する第1壁部対向部と、第2壁部23に対向する第2壁部対向部52と、底部対向部53と第2壁部対向部52とをつなぐ傾斜部56と、を有し、耳部106と第1壁部との間に設けられる付勢部により耳部106が第2壁部23に向けて付勢されて傾斜部56に当接する。【選択図】図7

Description

本発明は、ディスクブレーキに関する。
ディスクブレーキにおいて、異音の発生を抑制する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−150589号公報
ディスクブレーキにおいて、コストを低減することが望まれている。
本発明の目的は、コストを低減することが可能なディスクブレーキを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、一対のパッドが、ディスク回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、取付部材が、ディスク回転方向における前記耳部の外側に設けられる底部と、該底部のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる第1壁部と、前記底部のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる第2壁部と、を備え、パッドスプリングは、前記底部に対向する底部対向部と、前記第1壁部に対向する第1壁部対向部と、前記第2壁部に対向する第2壁部対向部と、前記底部対向部と前記第2壁部対向部とをつなぐ傾斜部と、を有し、前記耳部と前記第1壁部との間に設けられる付勢部により前記耳部が前記第2壁部に向けて付勢されて前記傾斜部に当接する、構成とした。
本発明によれば、コストを低減することが可能となる。
実施形態のディスクブレーキを示す正面図。 実施形態のディスクブレーキを示す平面図。 実施形態のディスクブレーキの取付部材およびパッドスプリングを示す部分正面図。 実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示す正面図。 実施形態のディスクブレーキのパッドスプリングを示す斜視図。 実施形態のディスクブレーキを示す部分正面図。 実施形態のディスクブレーキの取付部材、パッドスプリングおよびパッドを示す部分正面図。 実施形態のディスクブレーキの変形例の取付部材と、パッドスプリングおよびパッドとを示す部分正面図。
本発明に係る実施形態を図面を参照して以下に説明する。
図1,図2に示す本実施形態のディスクブレーキ10は、自動車等の車両用であって車両に制動力を付与するものであり、具体的には四輪自動車用のものである。ディスクブレーキ10は、図示略の車輪と共に回転する円板状のディスク1の回転を止めることで車両を制動する。
以下、ディスク1の中心軸線の方向をディスク軸方向、ディスク1の径方向をディスク径方向、ディスク1の回転方向すなわち周方向をディスク回転方向と称す。また、ディスク径方向におけるディスク1の中心側をディスク径方向の内側、ディスク径方向におけるディスク1の中心とは反対側をディスク径方向の外側と称す。さらに、ディスク回転方向の入口側をディスク回入側、ディスク回転方向の出口側をディスク回出側と称す。
ディスクブレーキ10は、ディスク1の外周側を跨いで配置される取付部材2と、取付部材2に摺動可能に設けられるキャリパ3と、取付部材2に取り付けられる一対のパッドスプリング5と、一対のパッドスプリング5に支持されてディスク1の両面に対向配置される一対のパッド6と、を有している。取付部材2は、車両の非回転部分に取り付けられることでディスク1の外周側を跨いで配置される。
取付部材2は、図1に示すインナビーム部11および一対のインナ側トルク受部12と、図2に示す一対のピン挿嵌部13と、図1に示す一対のアウタ側トルク受部14およびアウタビーム部15と、を有している。取付部材2は、鋳造により一体成形された鋳物であり、ディスク回転方向の中央を基準とする鏡面対称の形状となっている。取付部材2は、例えば鋳鉄製である。
図1に示すインナビーム部11は、ディスク1に対しディスク軸方向の一側に配置されて車両の非回転部分に取り付けられる。ここで、取付部材2が取り付けられる車両の非回転部分は、ディスク1に対し車両の車幅方向内側すなわちインナ側に配置されており、この非回転部分に取り付けられるインナビーム部11も、ディスク1に対しインナ側に配置される。
インナビーム部11は、ディスク回転方向に延びるように配置されており、ディスク回転方向両側、すなわちディスク回転方向一側とディスク回転方向他側とに、それぞれ取付穴17が形成されている。インナビーム部11は、図示略のボルト等の締結部材が、両側の取付穴17にそれぞれ螺合されることになり、これらの締結部材によって車両の非回転部分に取り付けられる。
一対のインナ側トルク受部12は、一方のインナ側トルク受部12が、インナビーム部11のディスク回転方向一側の端部からディスク径方向の外側に延出する。他方のインナ側トルク受部12は、インナビーム部11のディスク回転方向他側の端部からディスク径方向の外側に延出する。一対のインナ側トルク受部12は、インナビーム部11と同様、ディスク1に対しインナ側に配置されている。
図2に示す一対のピン挿嵌部13は、一方のピン挿嵌部13が図1に示すディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12のディスク径方向外側の端部からディスク軸方向にディスク1の外周側を跨いで延出する。また、他方のピン挿嵌部13は、図1に示すディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12のディスク径方向外側の端部からディスク軸方向にディスク1の外周側を跨いで延出する。
図1に示すように、一対のアウタ側トルク受部14は、一方のディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14が、ディスク回転方向一側のピン挿嵌部13のインナ側トルク受部12とは反対側すなわちアウタ側の端部から、ディスク径方向の内側に延出する。また、他方のディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14が、ディスク回転方向他側のピン挿嵌部13のアウタ側の端部から、ディスク径方向の内側に延出する。一対のアウタ側トルク受部14は、ディスク1に対し車両の車幅方向外側すなわちアウタ側に配置されている。
アウタビーム部15は、ディスク回転方向に延びて一対のアウタ側トルク受部14のディスク径方向の内側同士を連結する。アウタビーム部15は、一対のアウタ側トルク受部14と同様、ディスク1に対しアウタ側に配置されている。
以上により、取付部材2は、ディスク1の外周側を跨いで設けられて車両の非回転部分に取り付けられる。インナビーム部11および一対のインナ側トルク受部12は、取付部材2において、車両の非回転部分への取り付け側となるインナ側に配置されており、一対のアウタ側トルク受部14およびアウタビーム部15は、取付部材2において、インナ側とは反対となるアウタ側に配置されている。
一対のアウタ側トルク受部14には、図1に示すように、同様の凹形状のガイド部20がそれぞれ形成されており、一対のインナ側トルク受部12にも、図示は略すが、同様の凹形状のガイド部20がそれぞれ形成されている。すなわち、取付部材2には、同様の凹形状のガイド部20が合計で4カ所形成されている。これら4カ所のガイド部20はディスク径方向の位置を合わせている。また、ディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に設けられた2カ所のガイド部20は、ディスク回転方向の位置を合わせており、ディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に設けられた2カ所のガイド部20は、ディスク回転方向の位置を合わせている。
ディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14には、そのディスク回転方向の内側(取付部材2のディスク回転方向の中央側)の面からディスク回転方向の外側(取付部材2のディスク回転方向の中央とは反対側)に向かって凹む凹形状をなしてガイド部20が形成されている。ディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14にも、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む形状のガイド部20が形成されている。よって、一対のアウタ側トルク受部14には、相互対向側に、互いにディスク回転方向に沿って離れる方向に凹む凹形状をなしてガイド部20が形成されている。
図示は略すが、ディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12にも、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む凹形状をなしてガイド部20が形成されており、ディスク回転方向他側のインナ側トルク受部12にも、そのディスク回転方向の内側の面からディスク回転方向の外側に向かって凹む凹形状をなしてガイド部20が形成されている。よって、一対のインナ側トルク受部12にも、相互対向側に、互いにディスク回転方向に沿って離れる方向に凹む凹形状のガイド部20が形成されている。
図3に示すように、ガイド部20は、その凹み方向の奥側にある底部21と、ディスク径方向内側にある内側壁部22(第1壁部)と、ディスク径方向外側にある外側壁部23(第2壁部)と、底部21と外側壁部23との間にある傾斜壁部24と、を有している。内側壁部22は、底部21のディスク径方向内側の端縁部から、ディスク回転方向内側に向かって延出している。傾斜壁部24は、底部21のディスク径方向外側の端縁部から、ディスク径方向外側に、ディスク径方向外側ほどディスク回転方向の内側(取付部材2のディスク回転方向の中央側)に位置するように傾斜して検出している。外側壁部23は、傾斜壁部24のディスク径方向外側の端縁部から、ディスク回転方向内側に向かって延出している。言い換えれば、ガイド部20は、底部21と、底部21のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる内側壁部22と、底部21のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる外側壁部23と、底部21と外側壁部23とを繋ぐ傾斜壁部24と、を備えている。
これら底部21、内側壁部22、外側壁部23および傾斜壁部24は、いずれもディスク軸方向に広がっている。また、底部21は、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っており、内側壁部22および外側壁部23は、この線に直交する面に沿っている。傾斜壁部24は、ディスク径方向外側ほど、この線に近づくように傾斜している。内側壁部22および外側壁部23は、いずれも底部21に対して垂直に延出し、互いに平行をなしている。傾斜壁部24は、底部21および外側壁部23に対し鈍角をなして交差している。
図2に示すように、取付部材2には、ディスク回転方向両側の一対のピン挿嵌部13のそれぞれに図示略のピン挿入穴が形成されており、これらのピン挿入穴に、キャリパ3のディスク回転方向両側の一対のスライドピン31が摺動可能に嵌合している。これにより、取付部材2は、その一対のピン挿嵌部13において、キャリパ3をディスク軸方向に摺動可能に支持する。言い換えれば、キャリパ3は、ディスク回転方向両側に設けられた一対のスライドピン31が、それぞれ、取付部材2の一対のピン挿嵌部13の図示略のピン挿入穴に摺動可能に嵌合されることになり、これにより、取付部材2にディスク軸方向に摺動可能となるように支持される。
図1に示すようにディスク回転方向の位置が合う一側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14には、これらに対して一つのパッドスプリング5が取り付けられている。また、ディスク回転方向の位置が合う他側のインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14にも、これらに対して一つのパッドスプリング5が取り付けられている。つまり、一つの取付部材2に、2つのパッドスプリング5が取り付けられている。これらのパッドスプリング5は、同形状の共通部品となっている。
パッドスプリング5は、図4,図5に示す形状であり、鏡面対称の形状をなしている。パッドスプリング5は、一定厚さの一枚の板材からプレス成形により形成されている。パッドスプリング5は、一対のパッド支持部41と、一対のパッド支持部41を接続する接続部42と、を有している。パッドスプリング5は、一対のパッド支持部41がディスク1に対しディスク軸方向の両側に配置され、接続部42がディスク1に対しディスク径方向の外側に配置される。言い換えれば、パッドスプリング5は、一対のパッド支持部41の間にディスク1が配置される。
一つのパッドスプリング5において、一対のパッド支持部41は、鏡面対称の形状をなしているため、一方のパッド支持部41について説明する。
パッド支持部41は、接続部42側の外端板部51と、外端板部51の接続部42とは反対側の端部から外端板部51に垂直に延出する外側支持板部52(第2壁部対向部)と、外側支持板部52の外端板部51とは反対側の端部から外側支持板部52に対し鈍角をなして外端板部51から離れる方向に延出する傾斜板部56(傾斜部)と、傾斜板部56の外側支持板部52とは反対側の端部から外側支持板部52に垂直に外側支持板部52から離れる方向に延出する中間板部53(底部対向部)と、中間板部53の傾斜板部56とは反対側の端部から中間板部53に垂直に外側支持板部52と同側に延出するベース板部54(第1壁部対向部)と、を有している。
外端板部51と中間板部53とは平行であり、外側支持板部52とベース板部54とは平行である。傾斜板部56は、中間板部53と外側支持板部52とをつないでおり、これらに対し鈍角をなして交差する。連続する外側支持板部52と傾斜板部56と中間板部53とベース板部54とが、全体として凹状に連結されてガイド板部55を構成している。ガイド板部55は、中間板部53からベース板部54よりも外側支持板部52とは反対側に突出する係合爪58を有している。
一方のパッド支持部41は、ベース板部54の他方のパッド支持部41とは反対側の端部から外側支持板部52側に折り返されてベース板部54の外側支持板部52側に配置される付勢板部80(付勢部)を有している。付勢板部80は、パッドスプリング5に一体的に形成されている。
一方のパッド支持部41は、その付勢板部80が、ベース板部54の他方のパッド支持部41とは反対側の端部から他方のパッド支持部41とは反対方向に延出する基端側延出板部81と、基端側延出板部81のベース板部54とは反対側の端部から外側支持板部52側に円弧状に折り返されるカール板部82と、このカール板部82の基端側延出板部81とは反対側の端部から他方のパッド支持部41の方向に、他方のパッド支持部41側ほど、ベース板部54の板厚方向においてベース板部54から離れるように延出する先端側延出板部83と、を有している。
以上に述べた一方のパッド支持部41と、これと鏡面対称状をなす他方のパッド支持部41とを繋ぐ接続部42は、これら一対のパッド支持部41の外端板部51の外側支持板部52とは反対側同士を接続する接続板部91と、接続板部91における一対の外端板部51の間に設けられた位置決め部92と、を有している。
一方のパッドスプリング5は、取付部材2のいずれもディスク回転方向の同じ一側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられる。その際に、一方のパッドスプリング5は、図3に示すように、接続部42をパッド支持部41よりもディスク径方向外側に配置した状態で、一方のパッド支持部41の凹状のガイド板部55を、アウタ側トルク受部14のガイド部20に嵌合させると共に、他方のパッド支持部41の凹状のガイド板部55を、インナ側トルク受部12の図示略のガイド部20に嵌合させる。また、位置決め部92をインナ側トルク受部12とアウタ側トルク受部14との間に嵌合させる。
これにより、この一方のパッドスプリング5は、一対のパッド支持部41がディスク1の軸方向の両面側に配置される状態となり、一方のパッド支持部41のガイド板部55および付勢板部80が取付部材2のディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14のガイド部20に配置され、他方のパッド支持部41のガイド板部55および付勢板部80が取付部材2のディスク回転方向一側のインナ側トルク受部12の図示略のガイド部20に配置される状態となる。
この一方のパッドスプリング5は、位置決め部92をインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14の間に嵌合させると、取付部材2にディスク軸方向の移動が規制されて設けられる。その結果、この一方のパッドスプリング5は、ディスク1に対してもディスク軸方向の移動が規制される。
このようにディスク回転方向一側に設けられたパッドスプリング5は、インナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に取り付けられた状態で、一対のガイド部20に嵌合する一対のガイド板部55がディスク回転方向に凹む形状となる。具体的には、一対のガイド板部55がディスク回転方向の外側に向けて凹む形状となる。
一方のパッドスプリング5は、取付部材2に取り付けられた状態で、ガイド部20に嵌合するガイド板部55の係合爪58が、このガイド板部55におけるディスク径方向内側に配置されてガイド部20の内側壁部22に対向し当接することになる。また、この状態で、ガイド板部55のベース板部54が、このガイド板部55におけるディスク径方向内側に配置されてガイド部20の内側壁部22に対向することになる。また、この状態で、ガイド板部55の外側支持板部52は、このガイド板部55におけるディスク径方向外側に配置されてガイド部20の外側壁部23に対向し面接触で当接することになる。また、この状態で、ガイド板部55の中間板部53は、このガイド板部55におけるディスク回転方向の外側に配置されてガイド部20の奥側の底部21に対向し面接触で当接することになる。また、この状態で、ガイド板部55の傾斜板部56は、ガイド部20の傾斜壁部24に対向し面接触で当接することになる。このように、凹状のガイド板部55は、凹状のガイド部20に対向して当接する。
外側支持板部52は傾斜板部56のディスク径方向外側の端縁部から、ベース板部54は中間板部53のディスク径方向内側の端縁部から、それぞれ、ディスク回転方向内側に向かって延出している。外側支持板部52、傾斜板部56、中間板部53およびベース板部54は、いずれもディスク軸方向に沿って広がっている。また、中間板部53は、取付部材2のディスク回転方向の中央とディスク1の中心とを通るディスク径方向の線に沿っており、外側支持板部52およびベース板部54は、この線に直交する面に沿っている。傾斜板部56は、外側支持板部52側ほど、この線に近づくように傾斜している。外側支持板部52およびベース板部54は、いずれも中間板部53に対して垂直であり、互いに平行をなしている。
付勢板部80は、図4,図5に示す基端側延出板部81が、ガイド部20に対向するガイド板部55からディスク軸方向へディスク1から離れる方向に延び、カール板部82が、基端側延出板部81の延出先端側でディスク径方向外方へ延びて折り返され、先端側延出板部83が、カール板部82の先端からディスク軸方向へディスク1に近付く方向に延出する。
他方のパッドスプリング5も、取付部材2のいずれもディスク回転方向他側にあるインナ側トルク受部12およびアウタ側トルク受部14に、一方のパッドスプリング5と同様にして取り付けられる。このようにして、一対のパッドスプリング5がディスク回転方向に離間した状態で取付部材2に取り付けられる。
一対のパッドスプリング5の互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のアウタ側トルク受部14のガイド部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55および付勢板部80に、アウタ側のパッド6が、ディスク軸方向に移動可能となるように支持される。また、一対のパッドスプリング5の互いに反対向きに凹んでディスク回転方向両側のインナ側トルク受部12の図示略のガイド部20に嵌合された、それぞれのガイド板部55および付勢板部80に、インナ側のパッド6が、ディスク軸方向に移動可能となるように支持される。
アウタ側のパッド6とインナ側のパッド6とは、同一の共通部品である。パッド6は、鏡面対象の形状をなしており、図2に示すように、裏板101と、裏板101の一面側に貼着されたライニング102と、を有している。裏板101は、図1に示すように、主体部105と、主体部105の幅方向の両端部からこの幅方向に沿って互いに反対向きに突出する一対の耳部106と、を有している。裏板101には、主体部105にライニング102が貼着されている。
そして、図6に示すように、アウタ側のパッド6は、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング5に対して、そのアウタ側の付勢板部80の先端側延出板部83をアウタ側のベース板部54に近づけるように弾性変形させて、アウタ側のガイド板部55内に挿入される。
また、アウタ側のパッド6は、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング5に対して、そのアウタ側の付勢板部80の先端側延出板部83をアウタ側のベース板部54に近づけるように弾性変形させて、アウタ側のガイド板部55内に挿入される。
耳部106は、ディスク径方向内側の平坦な内側面部201と、ディスク径方向外側の平坦な外側面部202と、ディスク回転方向外端の平坦な先端面部203と、先端面部203のディスク径方向外側の端縁部からディスク径方向外側に、ディスク径方向外側ほどディスク回転方向内側に位置するように傾斜して延出する平坦な傾斜面部204と、傾斜面部204のディスク径方向外側の端縁部からディスク径方向外側に、ディスク径方向外側ほどディスク回転方向内側に位置するように湾曲して延出する湾曲面部205とを有している。湾曲面部205は、耳部106内に中心を有する円弧状に湾曲している。内側面部201、外側面部202、先端面部203、傾斜面部204および湾曲面部205は、いずれも裏板101の板厚方向に沿っている。内側面部201と外側面部202とは平行であり、先端面部203は、内側面部201および外側面部202に対し垂直をなす。
アウタ側のパッド6は、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55に挿入されて、このガイド板部55から延出する付勢板部80の付勢力でディスク径方向外方に押圧されることになり、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55に挿入されて、このガイド板部55から延出する付勢板部80の付勢力でディスク径方向外方に押圧されることになる。言い換えれば、ディスク回転方向一側のパッドスプリング5のアウタ側の付勢板部80が、アウタ側のパッド6のディスク回転方向一側の耳部106をディスク径方向外方に向かって付勢し、ディスク回転方向他側のパッドスプリング5のアウタ側の付勢板部80が、アウタ側のパッド6のディスク回転方向他側の耳部106をディスク径方向外方に向かって付勢する。
上記のようにディスク径方向外方に向かって付勢されたアウタ側のパッド6は、図7に示すように、ディスク回転方向一側の耳部106が、ディスク回転方向一側のパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55の傾斜板部56に押し付けられて当接し、ディスク回転方向他側の耳部106が、ディスク回転方向他側のパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55の傾斜板部56に押し付けられて当接する。
アウタ側のパッド6は、ディスク1から力を受けない状態では、アウタ側のガイド板部55のディスク回転方向両側の鏡面対称状に配置された傾斜板部56に当接し、これら傾斜板部56で、ディスク回転方向にセンタリングされる。この状態で、アウタ側のパッド6のディスク回転方向一側の耳部106は、内側面部201がディスク径方向において付勢板部80に対向して当接し、外側面部202がディスク径方向において外側支持板部52に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、先端面部203がディスク回転方向において中間板部53に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、傾斜面部204がディスク回転方向において中間板部53および傾斜板部56に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、湾曲面部205がディスク回転方向において傾斜板部56に対向して当接する。このようにガイド板部55内に挿入されたディスク回転方向一側の耳部106は、ディスク回転方向一側のアウタ側トルク受部14のガイド部20内にも挿入された状態になる。
ディスク1から力を受けない状態で、アウタ側のパッド6のディスク回転方向他側の耳部106も、内側面部201がディスク径方向において付勢板部80に対向して当接し、外側面部202がディスク径方向において外側支持板部52に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、先端面部203がディスク回転方向において中間板部53に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、傾斜面部204がディスク回転方向において中間板部53および傾斜板部56に対し若干の隙間を形成しつつ対向し、湾曲面部205がディスク回転方向において傾斜板部56に対向して当接する。このようにガイド板部55内に挿入されたディスク回転方向他側の耳部106は、ディスク回転方向他側のアウタ側トルク受部14のガイド部20内にも挿入された状態になる。
アウタ側のパッド6のディスク回転方向一側の耳部106は、その嵌合先のガイド板部55および付勢板部80にガイドされてディスク軸方向に移動する。その際に、ガイド板部55は、耳部106の内側面部201を付勢板部80が常にガイドすることになり、耳部106の湾曲面部205を傾斜板部56が接触時にガイドし、耳部106の先端面部203を中間板部53が接触時にガイドし、耳部106の外側面部202を外側支持板部52が接触時にガイドすることになる。
アウタ側のパッド6のディスク回転方向他側の耳部106も、その嵌合先のガイド板部55および付勢板部80にガイドされてディスク軸方向に移動する。その際に、ガイド板部55は、耳部106の内側面部201を付勢板部80が常にガイドすることになり、耳部106の湾曲面部205を傾斜板部56が接触時にガイドし、耳部106の先端面部203を中間板部53が接触時にガイドし、耳部106の外側面部202を外側支持板部52が接触時にガイドすることになる。
このように一対のパッドスプリング5を介して取付部材2に取り付けられた状態で、アウタ側のパッド6は、一対の耳部106がディスク回転方向に突出する状態となり、言い換えれば、ディスク回転方向両側に突設される耳部106を有する。アウタ側のパッド6のこれら耳部106と、取付部材2のアウタ側の一対のガイド部20とが、それぞれの間にパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55および付勢板部80を介在させて嵌合する。
一対のパッドスプリング5を介して取付部材2に取り付けられた状態で、アウタ側のパッド6の一対の耳部106は、それぞれ、内側面部201が付勢板部80に常に対向して当接し、ディスク1から力を受けない状態で、先端面部203が中間板部53に対して対向して離間し、傾斜面部204が中間板部53および傾斜板部56に対して対向して離間し、湾曲面部205が傾斜板部56に対向して当接する。外側面部202は外側支持板部52に対向して離間する。すなわち、一対の耳部106は、それぞれが、内側壁部22との間に設けられる付勢板部80により外側壁部23に向けて付勢されて傾斜板部56に当接する。少なくともこの状態で、パッド6の耳部106は、傾斜板部56とディスク径方向において重なる位置に湾曲面部205を有している。
取付部材2は、ディスク回転方向に凹んでアウタ側のパッド6の耳部106が挿入される一対のガイド部20をアウタ側に有し、これらガイド部20には、それぞれ、ディスク回転方向における耳部106の外側(ディスク回転方向においてアウタ側のパッド6の中央から離れる側)に底部21が設けられている。パッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55の中間板部53は、嵌合先のガイド部20の底部21に沿うように配置され、挿入される耳部106のディスク回転方向外側の先端面部203に対向する。
インナ側のパッド6も、アウタ側と同様の形状の両側の耳部106が、アウタ側と同様の形状の両側のパッドスプリング5のインナ側のガイド板部55および付勢板部80を介して、両側のインナ側トルク受部12のアウタ側と同様の形状のガイド部20に支持される。
以上により、一方のパッドスプリング5が、インナ側およびアウタ側の一対のパッド6のディスク回転方向一側の耳部106を、付勢板部80と傾斜板部56とでディスク径方向に弾性的に支持することになり、他方のパッドスプリング5が、インナ側およびアウタ側の一対のパッド6のディスク回転方向他側の耳部106を、付勢板部80と傾斜板部56とでディスク径方向に弾性的に支持することになる。
図2に示すように、キャリパ3は、ほぼ鏡面対称の形状となっており、キャリパボディ120と、キャリパボディ120に摺動可能に設けられる図示略のピストンと、を有している。
キャリパボディ120は、ディスク1に対しディスク軸方向のインナ側に配置されるシリンダ部126と、シリンダ部126のディスク径方向の外側からディスク1の外周を跨ぐようにディスク軸方向に沿ってアウタ側に延出するブリッジ部127と、ブリッジ部127のシリンダ部126とは反対側から、図1に示すようにディスク径方向の内側に延出してディスク1のディスク軸方向のアウタ側に配置される爪部128と、を有している。また、キャリパボディ120は、シリンダ部126からディスク回転方向の両側に延出する一対のピン取付部131を有している。
図2に示すように、キャリパボディ120には、ディスク回転方向一側のピン取付部131にスライドピン31が取り付けられており、ディスク回転方向他側のピン取付部131にもスライドピン31が取り付けられている。取付部材2のディスク回転方向両側のピン挿嵌部13の図示略のピン挿入穴に、これらのスライドピン31が摺動可能に嵌合する。キャリパボディ120には、シリンダ部126に、図示略のピストンが、爪部128に対し近接および離間可能となるようにディスク軸方向に移動可能に配置されている。
ディスクブレーキ10には、図示略のブレーキ配管を介してシリンダ部126内に作動液が導入される。すると、図示略のピストンにブレーキ液圧が作用する。その結果、ピストンが、ディスク軸方向においてディスク1側に前進し、ピストンとディスク1との間に配置されたインナ側のパッド6をディスク1に向かって押圧する。これにより、インナ側のパッド6が、一対のパッドスプリング5のインナ側のガイド板部55および付勢板部80でガイドされてディスク軸方向に移動してディスク1に接触する。
また、この押圧の反力で、キャリパボディ120が取付部材2に対しスライドピン31をスライドさせてディスク軸方向に移動し、爪部128が、爪部128とディスク1との間に配置されたアウタ側のパッド6をディスク1に向かって押圧する。これにより、アウタ側のパッド6が、一対のパッドスプリング5のアウタ側のガイド板部55および付勢板部80でガイドされてディスク軸方向に移動してディスク1に接触する。
このようにして、キャリパ3は、図示略のピストンの作動により、ピストンと爪部128とで一対のパッド6をディスク軸方向の両側から挟持してディスク1の両面に押圧する。その結果、キャリパ3は、ディスク1に摩擦抵抗を付与して、制動力を発生させる。キャリパ3は、フィスト型キャリパである。
以上の制動時に、パッド6は、アウタ側、インナ側ともに、回転するディスク1に接触しディスク1からディスク回出側に向かう力を受けて、センタリング位置からディスク回出側に移動することになる。その際に、パッド6は、ディスク回出側の耳部106が、湾曲面部205において当接するディスク回出側の、傾斜壁部24で移動が規制された状態の傾斜板部56を滑り、傾斜板部56の案内で、内側面部201において当接する付勢板部80を変形させながらディスク径方向内側に移動する。そして、湾曲面部205において傾斜板部56に当接した状態のまま、先端面部203において、底部21で移動が規制された状態の中間板部53に当接すると、それ以上のディスク回出側への移動が規制される。
また、制動解除時に、パッド6は、アウタ側、インナ側ともに、ディスク1から力を受けなくなって、ディスク回出側の耳部106が、内側面部201において当接する付勢板部80の付勢力でディスク径方向外方に移動し、湾曲面部205において当接するディスク回出側の、傾斜壁部24で移動が規制された状態の傾斜板部56の案内で、ディスク回入側に移動し、センタリング位置に戻る。
特許文献1には、クロンク音の抑制を目的として、パッドの耳部のディスク径方向内側に凹部を設けて、付勢部をこの凹部に配置した構造が開示されている。このような構造であると、コストが増大してしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態のディスクブレーキ10は、ディスク回転方向におけるパッド6の耳部106の外側に設けられる底部21と、底部21のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる内側壁部22と、底部21のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる外側壁部23と、を備える取付部材2に対し、パッドスプリング5が、底部21に対向する中間板部53と、内側壁部22に対向するベース板部54と、外側壁部23に対向する外側支持板部52と、中間板部53と外側支持板部52とをつなぐ傾斜板部56と、を有している。そして、耳部106と内側壁部22との間に設けられる付勢板部80により耳部106が外側壁部23に向けて付勢されて傾斜板部56に当接する。これにより、制動時に耳部106が傾斜板部56に沿って移動することになって、パッド6の移動速度のディスク回転方向の成分を小さくできる。また、傾斜板部56の摩擦力によってもパッド6の移動速度を抑制することができる。したがって、パッド6がパッドスプリング5を介して取付部材2に当たる際に生じる異音であるクロンク音の発生を抑制することができる。
このように、異音の発生を抑制するための構造として、パッドスプリング5に傾斜板部56を設ければ良いことから、コストを低減することができる。
ディスク回転方向両側に鏡面対称状に傾斜板部56を設け、付勢板部80でディスク径方向外方に押圧されるパッド6を、非制動時には、これら傾斜板部56でディスク回転方向にセンタリングするため、制動時のパッド6の移動量が過大となることを抑制できる。したがって、パッド6がパッドスプリング5を介して取付部材2に当たる際の衝突エネルギを抑えることができ、当たる際に生じる異音であるクロンク音の発生をさらに抑制することができる。
非制動時に予めディスク回転方向両側の傾斜板部56にパッド6を当接させていることから、制動時にパッド6がパッドスプリング5を介して取付部材2に当たる際に生じる異音であるクロンク音の発生をさらに抑制することができる。
パッドスプリング5がディスク径方向内方から耳部106を押圧しているため、ディスク径方向外方から耳部106を押圧する場合と比べて、微圧鳴きに対して有利となる。
パッド6の拘束は、付勢板部80によるディスク径方向のバネ力を主体とすることから、パッド6のパッドスプリング5に対する摺動性が良好であり、引き摺りトルクを低減することができる。
ディスク回転方向にパッド6を押さえる構造よりも形状が簡素であるため、材料費および検査工数を抑えることができる。
制動力をバネ部で主体的に受ける構造ではなくガイド板部55を介してガイド部20で主体的に受ける構造であるため、パッドスプリング5の耐久性を向上することができる。
取付部材2は、底部21と外側壁部23とを繋ぐ傾斜壁部24を有し、パッドスプリング5の傾斜板部56が傾斜壁部24に対向し当接するため、傾斜板部56の変形を抑制することができる。したがって、パッド6の移動を傾斜板部56で円滑に案内することができる。
パッド6の耳部106は、傾斜板部56とディスク径方向において重なる位置に湾曲面部205を有するため、湾曲面部205で傾斜板部56に接触して移動することになり、円滑に移動することができる。
耳部106と内側壁部22との間に設けられて耳部106を外側壁部23に向けて付勢する付勢板部80が、パッドスプリング5に一体的に形成されているため、部品点数を低減することができる。
ここで、以上においては、取付部材2のガイド部20に傾斜壁部24を形成し、パッドスプリング5のガイド板部55の傾斜板部56を、この傾斜壁部24に面接触で当接させるようにした。これに対し、図8に示すように、ガイド部20に傾斜壁部24を形成せずに底部21と外側壁部23とを接続させて、ガイド板部55の傾斜板部56とガイド部20との間にディスク回転方向の隙間を形成しても良い。
以上の実施形態においては、パッド6がディスク回転方向両側に耳部106を有し、ディスク回転方向両側のパッドスプリング5が傾斜板部56を有しているため、車両の前進制動時および後進制動時のいずれにおいても、異音の発生を抑制することができる。なお、パッド6が、例えば、車両の前進制動時のディスク回出側に耳部106を有し、車両の前進制動時のディスク回出側のパッドスプリング5のみが傾斜板部56を有していても良い。すなわち、パッド6がディスク回転方向の少なくとも一側に耳部106を有し、この耳部106を支持するパッドスプリング5に傾斜板部56を有していれば良い。
また、以上の実施形態において、耳部106と内側壁部22との間に設けられて耳部106を外側壁部23に向けて付勢する付勢部を、パッドスプリング5に一体的に形成するのではなく、別体として、パッド6に固定するようにしても良い。例えば、パッド6の耳部106の内側面部201に付勢部を固定し、この付勢部をベース板部54に当接させて耳部106を外側壁部23に向けて付勢するようにしても良い。このように構成すれば、付勢部のレイアウトの自由度を上げることができる。
以上に述べた実施形態の態様は、車両の非回転部分に取り付けられディスクの外周側を跨いで配置される取付部材と、該取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、前記ディスクの両面に押圧される一対のパッドと、前記取付部材に取り付けられ前記一対のパッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備え、前記一対のパッドは、ディスク回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、前記取付部材は、ディスク回転方向における前記耳部の外側に設けられる底部と、該底部のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる第1壁部と、前記底部のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる第2壁部と、を備え、前記パッドスプリングは、前記底部に対向する底部対向部と、前記第1壁部に対向する第1壁部対向部と、前記第2壁部に対向する第2壁部対向部と、前記底部対向部と前記第2壁部対向部とをつなぐ傾斜部と、を有し、前記耳部と前記第1壁部との間に設けられる付勢部により前記耳部が前記第2壁部に向けて付勢されて前記傾斜部に当接する。これにより、コストを低減することが可能となる。
また、第2の態様は、第1の態様において、前記取付部材は、前記底部と前記第2壁部とを繋ぐ傾斜壁部を有し、前記パッドスプリングの前記傾斜部が前記傾斜壁部に対向する。
また、第3の態様は、第1または第2の態様において、前記パッドの前記耳部は、前記傾斜部とディスク径方向において重なる位置に湾曲面部を有する。
1 ディスク
2 取付部材
3 キャリパ
5 パッドスプリング
6 パッド
10 ディスクブレーキ
20 ガイド部
21 底部
22 内側壁部(第1壁部)
23 外側壁部(第2壁部)
24 傾斜壁部
52 外側支持板部(第2壁部対向部)
53 中間板部(底部対向部)
54 ベース板部(第1壁部対向部)
56 傾斜板部(傾斜部)
80 付勢板部(付勢部)
106 耳部

Claims (3)

  1. 車両の非回転部分に取り付けられディスクの外周側を跨いで配置される取付部材と、
    該取付部材に摺動可能に設けられるキャリパと、
    前記ディスクの両面に押圧される一対のパッドと、
    前記取付部材に取り付けられ前記一対のパッドを弾性的に支持するパッドスプリングと、を備え、
    前記一対のパッドは、ディスク回転方向の少なくとも一側に突設される耳部を有し、
    前記取付部材は、ディスク回転方向における前記耳部の外側に設けられる底部と、該底部のディスク径方向内側でディスク回転方向に延びる第1壁部と、前記底部のディスク径方向外側でディスク回転方向に延びる第2壁部と、を備え、
    前記パッドスプリングは、前記底部に対向する底部対向部と、前記第1壁部に対向する第1壁部対向部と、前記第2壁部に対向する第2壁部対向部と、前記底部対向部と前記第2壁部対向部とをつなぐ傾斜部と、を有し、
    前記耳部と前記第1壁部との間に設けられる付勢部により前記耳部が前記第2壁部に向けて付勢されて前記傾斜部に当接することを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記取付部材は、前記底部と前記第2壁部とを繋ぐ傾斜壁部を有し、前記パッドスプリングの前記傾斜部が前記傾斜壁部に対向することを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 前記パッドの前記耳部は、前記傾斜部とディスク径方向において重なる位置に湾曲面部を有することを特徴とする請求項1または2記載のディスクブレーキ。
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