JP6211274B2 - スポーツ用ウェア - Google Patents

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Description

本発明は、スポーツを行う時に着用されるスポーツ用ウェアに関するものであり、詳細には空気抵抗を低減できるスポーツ用ウェアに関するものである。
従来より、スポーツを行う時の姿勢を矯正し、運動機能、具体的には運動器の機能を補助するため、部分的に生地にテンション差をつけたスポーツ用ウェアが提案されている。運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経などの総称で、身体を構成し、支え、身体運動を可能にする器官である。例えば、特許文献1には、袖ぐり回り及び後身頃上部に貼り合せ生地を裏打ちして緊締部を形成することにより、姿勢を矯正できるアンダーシャツが開示されている。また、特許文献2には、前身頃及び後身頃にそれぞれパワーネット帯を縫合したことにより、上半身の姿勢を矯正できるアンダーウェアが開示されている。
しかし、従来の動作サポート用スポーツ用ウェアは、縫い目が多いので、一部の縫い目は空気抵抗低減に寄与するが、大半の縫い目は空気抵抗を増大させるという問題があった。
特開2005−248391号公報 実用新案登録第3147409号公報
本発明は、上記従来の問題を解決するため、空気抵抗を低減でき、姿勢及び動作をサポートし、運動機能、詳細には運動器の機能を向上させ、流体中での移動を促進するスポーツ用ウェアを提供する。
本発明のスポーツ用ウェアは、伸縮性生地で構成され、身体にほぼ密着した状態で着用されるスポーツ用ウェアであって、上記スポーツ用ウェアは、強緊締部Aと弱緊締部とが連続している部分を含み、強緊締部Aはベース生地となる伸縮性生地の上に樹脂を介在させて伸縮性生地を重ねて接着しており、強緊締部Aと連続している弱緊締部は上記ベース生地となる伸縮性生地であり、強緊締部Aを幅方向25%、長さ方向25%伸ばした時、強緊締部Aのベース生地表面の凹凸差は0.1〜1mmであることを特徴とする。
本発明においては、ベース生地となる伸縮性生地(以下において、表生地とも記す。)の上に樹脂を介在させて伸縮性生地(以下において、裏生地とも記す。)を重ねて接着した強緊締素材で構成した強緊締部Aとベース生地となる伸縮性生地で構成した弱緊締部が連続していることにより、縫い目を削減し、空気抵抗を低減できるスポーツ用ウェアを提供できる。すなわち樹脂を表生地と裏生地との間に部分的に介在させ、生地にテンションの差をつけることで、従来のような色々なテンションの生地を縫い合わせることが少なくなり、縫い目を削減し、空気抵抗を低減することができる。また、本発明のスポーツ用ウェアは、強緊締部により姿勢及び動作をサポートすることができる。本発明のスポーツ用ウェアによると、空気抵抗を低減でき、姿勢及び動作をサポートし、運動機能、詳細には運動器の機能を向上させ、流体中での移動を促進することができる。また、本発明のスポーツ用ウェアを着用すると、生地が伸長することで、表生地と裏生地との間に介在させた樹脂が表生地表面に浮き出て表生地表面が粗面になり空気抵抗の低減に寄与できる。さらに、本発明のスポーツ用ウェアは縫い目が少ないので、縫製工程が簡略化でき、それに伴って電力消費量も削減できる。また、本発明のスポーツ用ウェアは、強緊締部により姿勢及び動作をサポートすることができ、
図1は、本発明の一実施例におけるスポーツ用ウェアの正面図である。 図2は、図1のスポーツ用ウェアの背面図である。 図3は、図1のスポーツ用ウェアの右身展開図である。 図4は、従来のスポーツ用ウェアの正面図である。 図5は、図4のスポーツ用ウェアの背面図である。 図6は、風洞実験Iの結果を示すグラフである。 図7は、風洞実験Iを説明する斜視図である。 図8は、空気の流れを説明する模式図である。 図9は、本発明で用いる強緊締素材における樹脂の塗布パターンの一例の説明図である。 図10は、本発明で用いる強緊締素材における樹脂の塗布パターンの他の一例の説明図である。 図11Aは、本発明における強緊締部Aと弱緊締部とが連続している部分の模式的断面図であり、図11Bは、本発明における他の一の強緊締部Aと弱緊締部とが連続している部分の模式的断面図である。 図12Aは、実施例3の左脚用タイツの正面図であり、図12Bは、同左脚用タイツの背面図である。 図13Aは、比較例2の左脚用タイツの正面図であり、図13Bは、同左脚用タイツの背面図である。 図14は、風洞実験IIを説明する斜視図である。 図15は、風洞実験IIの結果を示すグラフである。
本発明者らは、表生地と裏生地の間に部分的に樹脂を介在させることで生地にテンションの差を付けて、強緊締部により姿勢及び動作をサポートできるとともに、縫い目を削減して空気抵抗を低減でき、流体中での移動を促進することを見出し、本発明に至った。
本発明において、「ほぼ密着」の状態を作るには、人体の裸のサイズに対して、周囲方向は50〜110%、より好ましくは70〜95%、丈は75〜100%、より好ましくは85〜100%としてスポーツ用ウェアを形成する。もちろん人体のサイズは個人差があるので、前記の比率は目安である。より具体的には、JASPO規格に従ってサイズを決める。
また、本発明において、「伸縮性生地」とは、伸縮性を有する生地をいい、伸縮性を有するとは、スポーツ用ウェアを構成する生地の身体の長軸方向における伸長率(以下において、単に縦伸長率と記す。)及び/又は身体の短軸方向における伸長率(以下において、単に横伸長率と記す。)が0%を超えることを意味する。
本発明において、伸長率とは、テンシロン万能型引張試験機(UTM−III−200、東洋ボールドウイン社製)を用い、引張強度を20cm/分とし、つかみ間隔を20cmとし、所定の荷重下で測定したものをいう。
本発明のスポーツ用ウェアは、強緊締部Aと弱緊締部とが連続している部分を含み、強緊締部Aはベース生地となる伸縮性生地の上に樹脂を介在させて伸縮性生地を重ねて接着しており、強緊締部Aと連続している弱緊締部は上記ベース生地となる伸縮性生地である。図11A〜Bのように、ベース生地となる伸縮性生地501の所定の部分に樹脂502を介在させ(塗布し)、樹脂502を介在させた部分にはさらに伸縮性生地503を重ねて接着することで強緊締部504を形成し、樹脂が塗布されていない伸縮性生地501(ベース生地)の部分は弱緊締部505を形成することで、強緊締部Aと弱緊締部は連続する。
空気抵抗(流体抵抗)を受けるスピード系競技において、競技者が受ける抵抗の一つとしては、表面摩擦抵抗がある。
表面摩擦抵抗としては、衣服の生地表面の大きな凹凸や多くの縫着線による抵抗が考えられるが、本発明のスポーツ用ウェアは、伸縮性生地の間に樹脂が介在されて強緊締部Aと弱緊締部とが連続しており、表面は平滑であるため、表面摩擦抵抗を削減できる。
本発明のスポーツ用ウェアは、上半身に着用するシャツタイプのスポーツ用ウェアであってもよく、下半身に着用するタイツタイプのスポーツ用ウェアであってもよく、全身に着用する全身スーツタイプのスポーツ用ウェアであってもよい。
本発明のスポーツ用ウェアが、シャツタイプのスポーツ用ウェアの場合、強緊締部Aは、脊柱と僧帽筋部の肩後方部を覆う領域に配置されている(以下において、強緊締部A1とも記す。)ことが好ましい。また、強緊締部Aは、頭頂部から後頭部まで覆う領域にも配置されている(以下において、強緊締部A2とも記す。)ことが好ましい。これらの領域は、スピード系競技中に身体が前傾した際、主に空気抵抗を受ける箇所であり、これらの領域に伸縮性生地の間に樹脂が介在されている強緊締部Aと、強緊締部Aと連続している弱緊締部を配置することにより、空気抵抗(表面摩擦抵抗)を増大させる縫い目を削減し、空気抵抗を低減できる。
本発明のスポーツ用ウェアが、タイツタイプのスポーツ用ウェアの場合、強緊締部Aは、大腿部の腸脛靱帯を覆う領域に配置されている(以下において、強緊締部A3とも記す。)ことが好ましい。また、強緊締部Aは、下腿部前部を覆う領域にも配置されている(以下において、強緊締部A4とも記す。)ことが好ましい。これらの領域は、スピード系競技中に身体が前傾した際、主に空気抵抗を受ける箇所であり、これらの領域に伸縮性生地の間に樹脂が介在されている強緊締部Aと、強緊締部Aと連続している弱緊締部を配置することにより、空気抵抗(表面摩擦抵抗)を増大させる縫い目を削減し、空気抵抗を低減できる。
本発明のスポーツ用ウェアが、全身スーツタイプのスポーツ用ウェアの場合、強緊締部Aは、脊柱と僧帽筋部の肩後方部を覆う領域に配置されている(強緊締部A1)ことが好ましい。また、強緊締部Aは、頭頂部から後頭部まで覆う領域にも配置されている(強緊締部A2)ことが好ましい。また、強緊締部Aは、大腿部の腸脛靱帯を覆う領域にも配置されている(強緊締部A3)ことが好ましい。また、強緊締部Aは、下腿部前部を覆う領域にも配置されている(強緊締部A4)ことが好ましい。これらの領域は、スピード系競技中に身体が前傾した際、主に空気抵抗を受ける箇所であり、これらの領域に伸縮性生地の間に樹脂が介在されている強緊締部Aと、強緊締部Aと連続している弱緊締部を配置することにより、空気抵抗(表面摩擦抵抗)を増大させる縫い目を削減し、空気抵抗を低減できる。
空気抵抗(流体抵抗)を受けるスピード系競技において、競技者が受ける抵抗としては、上述した表面摩擦抵抗以外に、形状抵抗(圧力抵抗)もある。
図8Aに示しているように、体表面を流れる空気は、人体各部の最大幅部のやや後端において体表面の剥離点301から剥離する。剥離点301の後方では、逆流する渦302が発生し、競技者を後方に引っ張る形状抵抗となる。例えば、スピードスケート競技において、氷上滑走中に体表面を流れる空気は、頭部、肩部、腕部、脚部、後背部後方に沿って流れるが、上述したように体各部の最大幅部のやや後端において体表面から剥離し、競技者の後方において逆流する渦となる。この渦は、競技者を後方に引っ張る力を発生させるから、前進する競技者の形状抵抗となる。
本発明のスポーツ用ウェアでは、スピードスケート競技における氷上滑走中などのように運動時の前傾姿勢時に空気が主に流れる肩部において、脊柱と僧帽筋部の肩後方部を覆う領域に強緊締部Aを配置している。また、本発明のスポーツ用ウェアでは、スピードスケート競技における氷上滑走中などのように運動時の前傾姿勢時に空気が主に流れる頭部、脚部、後背部後方において、頭頂部から後頭部まで覆う領域と、大腿部の腸脛靱帯を覆う領域と、下腿部前部を覆う領域にも強緊締部Aを配置している。このスポーツ用ウェアを着用すると、生地が伸長することで、強緊締部Aにおける伸縮性生地の間に存在している樹脂(柄)が表生地表面に浮き出て、表生地表面が粗面になり、体表面を流れる空気の剥離位置を後方にずらすことができ、空気抵抗(形状抵抗)を低減できる。伸長によって伸縮性生地の厚みが薄くなるが、樹脂の厚みは殆んど変わらないため、表生地表面に凹凸が出現し、粗面となる。図8Bに示すように、剥離点301のやや前方に、粗面(突起)303を形成すると、該突起にぶつかった空気が乱流となり、剥離しようとした空気に乱れを起こさせるため、かえって、空気の剥離点301が後方にずれるということが起き、発生する渦302がそれだけ小さくなり、その結果、競技者を後方に引っ張る形状抵抗は減少するのである。
また、空気抵抗(流体抵抗)を受けるスピード系競技において、競技者が受けるその他の抵抗としては、衣服内部に空気(流体)が進入し、それが衣服内で滞留するためパラシュートのようになることに起因する抵抗がある。そのために、このような抵抗を小さくするためには、衣服の形状や材料に配慮して、例えば、後述するように、流体進入防止部を設けて衣服内へ空気(流体)の進入を防ぐことも大事である。
本発明のスポーツ用ウェアが、タイツタイプのスポーツ用ウェア又は全身スーツタイプのスポーツ用ウェアの場合、強緊締部Aは、さらに臀部の大殿筋、大腿部の半腱様筋、半膜様筋及び大腿二頭筋を覆う領域にも配置されている(以下において、強緊締部A5とも記す。)ことが好ましい。
強緊締部Aにおいて、樹脂の面積は、生地の面積に対して10〜90%であることが好ましく、より好ましくは30〜70%である。強緊締部Aを構成する強緊締素材において、樹脂の塗布パターンは特に限定されないが、より空気抵抗を低減できるという観点から、突起群を形成しやすいドット模様であることが好ましい。ドットの形状は、特に限定されず、例えば円柱状、半円球状、四角柱状、三角柱状、円錐状、四角錘状、三角錐状等、任意の形状にすることができる。円柱状、半円球状及び円錐状突起の底面の直径又は四角柱状、三角柱状、四角錘状及び三角錘状突起の底面の一辺の長さは0.3〜5.0mmの範囲であることが好適である。強緊締部A5は、スピード系競技における前傾姿勢時の空気抵抗とはあんまり関係がないので、樹脂は、突起群を形成しなくてもよい。強緊締部Aの全て又は一部において樹脂はドット模様で配置されていてもよい。また、強緊締部Aの全て又は一部において樹脂はストライプ模様で配置されていてもよい。例えば、強緊締部A1〜A4では、樹脂がドット模様で存在していることが好ましく、強緊締部A5にいては、ストライブ模様で存在していてもよい。
また、例えば図11A〜11Bに示しているように、強緊締部A1〜A5において、樹脂の面積は異なっていてもよい。また、例えば、図9〜10に示しているように、強緊締部A1〜A5において、樹脂の塗布パターンは異なっていてもよい。樹脂の面積や塗布パターンによって、緊締力が異なることになる。
上記樹脂としては、特に限定されないが、シリコーン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。上記樹脂の塗布方法としては、特に限定されないが、シルクスクリーン印刷等の手法を用いることができる。その製法としては、所定の樹脂パターンが得られるように作製したシルクスクリーン版を生地上に置き、合成樹脂を版上に伸ばすことにより、生地上に所定の樹脂パターンを形成する。
上記スポーツ用ウェアを着用すると、生地が伸長することで、強緊締部Aにおいて、表生地と裏生地との間に介在させた樹脂が表生地表面に浮き出て表生地表面が粗面になる。この現象は、強緊締部Aを幅方向と長さ方向の両方向に所定の割合で伸ばした時の表生地表面の凹凸差を測定することで確認できる。すなわち、着用した時の生地の伸長の程度から、幅方向と長さ方向の両方向に所定の割合で伸ばすことで再現することができる。
強緊締部Aにおいて、表生地表面の凹凸差は0〜0.09mmであることが好ましく、より好ましくは0〜0.06mmである。そして、強緊締部A(強緊締部を構成する強緊締素材)を幅方向25%、長さ方向25%伸ばした時、強緊締部Aにおける表生地表面(ベース生地表面)の凹凸差は0.1〜1mmであることが好ましく、より好ましくは0.15〜0.85mmである。上記範囲であると、スポーツ用ウェアを着用した時、生地が伸長することで、表生地表面が粗面になりやすく、空気抵抗がより低減される。強緊締部Aにおける表生地表面の凹凸差は、デジタルマイクロスコープ(VHX−1000、キーエンス社製)及び生地固定冶具(FX3320−FSD FINA Stretching Device、TEXTEST INSTRUMENTS社製)を用い、試料生地の大きさは、巾を16cm、長さを16cmとし、つかみ間隔を幅方向、長さ方向とも12cmとして測定することができる。同様に、強緊締部Aを幅方向25%、長さ方向25%伸ばした時、強緊締部Aにおける表生地表面の凹凸差は、デジタルマイクロスコープ(VHX−1000、キーエンス社製)及び生地固定冶具(FX3320−FSD FINA Stretching Device、TEXTEST INSTRUMENTS社製)を用い、試料生地の大きさは、巾を16cm、長さを16cmとし、つかみ間隔を幅方向、長さ方向とも12cmとし、幅方向25%、長さ方向25%伸ばして測定することができる。
上記スポーツ用ウェアは、タイツタイプのスポーツ用ウェア又は全身スーツタイプのスポーツ用ウェアの場合、さらに強緊締部Bを有し、強緊締部Bは、大腿直筋を覆う領域に配置されていることが好ましい。これらの領域に強緊締部を配置することにより、運動時の姿勢の保持が容易となる。例えば、上記スポーツ用ウェアがスピードスケート用スーツの場合は、スケーティング時に姿勢の保持が容易となり、副次的に氷をけりやすくなるため、競技力の向上につながる。
上記スポーツ用ウェアは、シャツタイプのスポーツ用ウェア又は全身スーツタイプのスポーツ用ウェアの場合、さらに強緊締部Cを有し、強緊締部Cは、前額部を覆う領域と、大胸筋、腹直筋及び外腹斜筋を覆う領域と、上腕二頭筋の長頭を覆う領域と、手首から手の甲の一部と掌の一部を通り親指の付け根までを覆う領域に配置されていることが好ましい。これらの領域に強緊締部Cを配置することにより、流体の進入を抑え、その流体が衣服内で滞留してパラシュートのようにならないようにする。すなわち、強緊締部Cは、前方から投影された部分のほとんどの領域に配置されており、流体進入防止部として機能する。
上記スポーツ用ウェアにおいて、強緊締部A、強緊締部B及び強緊締部C(以下において、流体進入防止部とも記す。)を除く部分には、弱緊締素材で構成された弱緊締部が配置されている。なお、強緊締部Bは、強緊締部Cと同様の素材で構成されていてもよい。
本発明のスポーツ用ウェアが全身スーツタイプのスポーツ用ウェアの場合、頭部から、背部、腰部、臀部、大腿後部にかけて、強緊締部Aと、強緊締部Aと連続している弱緊締部を配置しているため、例えば、スケーティングの際には、股関節、膝関節を曲げて前傾し、顔を上げた姿勢をとった際には、強緊締部Aが伸張して各部位の筋肉の収縮を補助するために、姿勢の保持が容易になる。また、側背部、内股部、膝頭部、膝裏部を覆う領域には弱緊締部を配置しているため、動きやすさが確保されている。さらに、副次的にスケーティング時に氷をける動作に対して補助する効果も得られる。これは、臀部から大腿部後部に配置された強緊締部が、股関節伸展動作と同期して収縮すると同時にその際伸張する部位である内股部に配置された弱緊締部がその動作を妨げないためである。これらのことから、スケーティング時に姿勢の保持が容易となり、副次的に氷をけりやすくなるため、競技力の向上につながる。
本発明において、縦伸長率は、テンシロン万能型引張試験機(UTM−III−200、東洋ボールドウイン社製)を用い、試料生地の大きさは、巾を5cm、長さを30cmとし、つかみ間隔を20cm(L0)とし、20cm/分の引張強度で長さ方向に引っ張った後の所定の荷重における試料生地の長さをL1とした場合、下記式で算出したものである。
縦伸長率(%)=[(L1−L0)/L0]×100
本発明において、横伸長率は、テンシロン万能型引張試験機(UTM−III−200、東洋ボールドウイン社製)を用い、試料生地の大きさは、巾を30cm、長さを5cmとし、つかみ間隔を20cm(W0)とし、20cm/分の引張強度で巾方向に引っ張った後の所定の荷重における試料生地の巾をW1とした場合、下記式で算出したものである。
横伸長率(%)=[(W1−W0)/W0]×100
上記弱緊締部を構成する弱緊締素材は、4.9Nの荷重をかけた際の縦伸長率が50%以上であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の縦伸長率が100%以上であることが好ましく、より好ましくは4.9Nの荷重をかけた際の縦伸長率が60%以上であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の縦伸長率が140%以上である。また、上記弱緊締素材は、4.9Nの荷重をかけた際の横伸長率が30%以上であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の横伸長率が80%以上であることが好ましく、より好ましくは、4.9Nの荷重をかけた際の横伸長率が40%以上であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の横伸長率が90%以上である。弱緊締素材の縦伸長率及び横伸長率が上記の範囲内であれば、運動機能、詳細には運動器の機能を阻害せず、動きやすくなる。
上記強緊締部を構成する強緊締素材は、4.9Nの荷重をかけた際の縦伸長率が60%未満であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の縦伸長率が5%以上100%未満であることが好ましく、より好ましくは4.9Nの荷重をかけた際の縦伸長率が40%以上60%未満であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の縦伸長率が90%以上100%未満である。また、上記強緊締素材は、4.9Nの荷重をかけた際の横伸長率が60%未満であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の横伸長率が5%以上80%未満であることが好ましく、より好ましくは4.9Nの荷重をかけた際の横伸長率が0〜40%であり、且つ17.6Nの荷重をかけた際の横伸長率が10%以上80%未満である。強緊締素材の縦伸長率及び横伸長率が上記の範囲内であれば、姿勢及び動作などをサポートし、運動機能、詳細には運動器の機能を向上させる。
上記強緊締部C(強緊締部Cを構成する強緊締素材)は、流体を空気とし、JIS L 1096 通気性A法(フラジール法)の試験に準じて測定した際、通気度が10cc/cm2/sec未満であり、好ましくは1cc/cm2/sec未満である。
上記伸縮性生地としては、特に限定されないが、伸縮性に優れるという観点から、経方向と緯方向の二方向に伸縮する生地(以下において、2ウェイストレッチ生地とも記す。)であることが好ましく、経方向と緯方向の二方向に伸縮する編物(以下において、2ウェイストレッチ編物とも記す。)及び経方向と緯方向の二方向に伸縮する織物(以下において、2ウェイストレッチ織物とも記す。)からなる群から選ばれる少なくとも一種の生地であることがより好ましい。
上記2ウェイストレッチ生地は、ポリエステル繊維糸と弾性糸を合計で80質量%以上含んでもよく、ナイロン繊維糸と弾性糸を合計で80質量%以上含んでもよい。ポリエステル繊維糸を用いた場合は、汗をかいても乾き易い。ナイロン繊維糸を用いた場合は、軟らかなタッチの生地となる。上記弾性糸は、特に限定されないが、例えばポリウレタン系弾性糸及びポリエステル系弾性糸からなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。ストレッチ性が高く、スポーツ衣料に適しているからである。上記弾性糸は、ベアヤーン(裸糸)又は表面にポリエステル繊維若しくはナイロン繊維が被覆されたカバーリングヤーンのどちらでもよい。
上記織物の組織としては、特に限定されず、例えば一般的に良く知られている平織、斜文織、朱子織の3原組織の他、変化織であってもよい。
上記編物の組織は、特に限定されず、どのようなものであってもよい。編物として一般的に良く知られているラッセル経編機によって編成される編物、トリコット経編機によって編成される編物及びニット緯編み機によって編成される編物等であってもよい。例えば、トリコット経編機によって編成されるハーフトリコット組織の編物やラッセル経編機によって編成されるパワーネット組織の編物等を挙げることができる。具体的な編物の組織としては、天竺、鹿の子組織等の丸編シングル編組織、スムース、リブ組織等の丸編ダブル編組織を挙げることができる。
シングル編組織は、表面を編成する編み針しか配されておらず、基本的には1層の編物しか編成できないが、1つの給糸口から表面を構成する糸、裏面を構成する糸を編機に給糸することで表面と裏面を異なる糸で構成することも可能である。例えば、天竺組織で表面にポリエステル繊維糸、裏面にポリウレタン弾性糸を配するといわゆるストレッチ天竺(ベア天竺)を編成することができる。ダブル編組織は、表面を編成する編み針と裏面を編成する編み針の両方が編機に配されているので表面と裏面の2層の編物を編成でき、それぞれの編組織を変えることができる。例えば、表面に綿糸、裏面にポリエステル糸をメッシュ調に、表面、裏面をつなぐ糸にポリウレタンのポリエステルカバーリング糸を配すると、表プレーン裏メッシュの発汗時も肌にべたつきにくい編組織の生地を編成することができる。
また、立体編み機と呼ばれる丸編み機を用いる場合は、イタリアのロナティ社(LONATI)製のLシリーズ、サントニー社(SANTONI)のSMシリーズ等が挙げられる。これらの丸編機はコンピュータ制御もしくは機械的制御で編み針の動きを制御することが可能で、任意の箇所を任意の編組織、任意の糸で編成することが可能である。よって、強緊締素材と弱緊締素材をシームレスで連結して生地を構成することが可能である。強緊締素材を構成するためには、“カットボス”と呼ばれる手法を用いて、ストレッチ性の低い糸やハイパワーの糸を編み生地に挿入し、任意の箇所を強緊締素材とすることができる。また、任意の箇所の編条件を変えて立体的に膨らませた状態で編成することも可能であるので競技者の体型に合った立体的な編地を構成することが可能である。
上記伸縮性生地をそのまま弱緊締素材として用いればよい。
強緊締部Aを構成する強緊締素材は、上述したとおり、ベース生地となる伸縮性生地の所定の部分に樹脂を介在させ(塗布し)、樹脂を介在させた(塗布した)部分にさらに伸縮性生地を重ねて接着した強緊締素材(三層)を用いる。すなわち強緊締部Aは伸縮性生地の間に樹脂を介在させて形成した強緊締素材で構成する。
強緊締部Bを構成する強緊締素材は、例えば以下のように製造したものを用いることができる。
(1)弱緊締素材に比べて、弾性糸の構成比率を高くして製造する。
(2)弱緊締素材に比べて、弾性糸の繊度を太くして製造する。
(3)弱緊締素材に比べて、織物の場合は経糸及び/又は緯糸密度を高くし、編み物の場合は編み密度を高くして製造する。
(4)弱緊締素材に比べて、弾性糸の張力を高くして製造する。
(5)弱緊締素材に比べて、生地の厚さを厚くして製造する。
(6)伸縮性のある生地同士をラミネート加工して二層にした二層ラミネート生地にして製造する。
(7)伸縮性生地にポリウレタン樹脂製シートなどの樹脂製シートを接着して製造する。接着は、接着剤例えばウレタン系接着剤を用い、ラミネート加工することで行うことができる。上記樹脂製シートに緊締力の差を持たせれば、強緊締素材及び弱緊締素材とも樹脂製シートを使用することも可能である。同一のポリウレタン樹脂製シート等の樹脂製シートを使用する場合はラミネートする生地の緊締力を「強弱」と変えることでラミネート生地に「強弱」の緊締力を持たせることが可能である。
(8)伸縮性のあるポリウレタン樹脂製シートを伸縮性生地ではさみ込みラミネート加工して三層ラミネート生地として製造する。上記樹脂製シートに緊締力の差を持たせれば、強緊締素材及び弱緊締素材とも樹脂製シートを使用することも可能である。同一のポリウレタン樹脂製シート等の樹脂製シートを使用する場合はラミネートする生地の緊締力を「強弱」と変えることでラミネート生地に「強弱」の緊締力を持たせることが可能である。
(9)伸縮性生地の上に、ポリウレタン等の樹脂を塗布して製造する。同一の樹脂を使用する場合は、樹脂の塗布面積の割合を変えることで、塗布された生地に「強弱」の緊締力を持たせることが可能である。
(10)伸縮性生地の上に、ポリウレタン等の樹脂を塗布して、さらに伸縮性のある生地を重ねて三層にして製造する。同一の樹脂を使用する場合は、樹脂の塗布面積の割合を変えることで、塗布された生地に「強弱」の緊締力を持たせることが可能である。
(11)単純に伸縮性のあるニットを複数枚重ねて使用することも可能である。
強緊締部Cを構成する強緊締素材は、特に限定されないが、通気度を下げるために、上記強緊締部Bを構成する強緊締素材の製造方法で挙げている(6)〜(10)のいずれかの製造方法で製造した強緊締素材(流体進入防止部材)を用いることが好ましい。なお、強緊締部Bは、強緊締部Cと同様の素材で構成されていても良い。
上記(9)の伸縮性生地の上に、ポリウレタン等の樹脂を塗布して製造した生地や、上記(10)の伸縮性生地の上に、ポリウレタン等の樹脂を塗布して、さらに伸縮性のある生地を重ねて三層にして製造した生地は、同一の樹脂を使用する場合は、樹脂の塗布面積の割合を変えることで、塗布された生地に「強弱」の緊締力を持たせることが可能であり、或いは部分的に樹脂を塗布する割合を変えることにより、部分的に強緊締部と弱緊締部が分けることも可能である。
強緊締素材及び弱緊締素材における「強弱」の緊締力は、一定荷重時の伸長率の大小で確認することができる。すなわち、荷重が一定の場合、伸長率が大きいほど緊締力が弱いことになる。
本発明のスポーツ用ウェアでは、ウェアを構成する各部材は、縫製によって一体化することが好ましい(但し、緯編物の場合は一体編成することもできる。)。縫製方法としては、本縫い、環縫い、1本針オーバーロック、2本針オーバーロック、フラットシーマ等の縫目を形成するミシンで縫着する方法が挙げられるが、縫目の種類は特にこれらに限定されるものではない。ただ、縫目もストレッチ性を有し、着用時の違和感を低減できる1本針オーバーロック、2本針オーバーロック、フラットシーマを採用するのが望ましい。
また縫製に限らず接着によって、各部材を一体化することも可能である。接着方法としては、一体化したい二種類の部材にのりしろを設け、熱によって融解し、冷却後には生地に浸透して凝固するポリウレタン製の熱融解性のシームテープをのりしろの生地の間にはさみ、熱プレスすることで生地を接着できる熱圧着法が挙げられるが、縫着同様、のりしろにストレッチ性をもたせ、着用時の違和感をなくすことが望ましい。
上述の縫製方法と接着方法は複数の方法を組み合わせて用いることも可能である。また、立体編みを用いた生地は、生地が編成された時点で筒状になっているので、それらを任意形状に裁断し、上述した手法で縫着又は接着することで本発明のスポーツ用ウェアを構成することが可能である。
以下実施例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1のスポーツ用ウェアを図1〜図3に基づいて説明する。図1は、実施例1のスポーツ用ウェアの正面図、図2は同背面図、図3は同右身展開図である。図1〜3に示しているように、本実施例のスポーツ用ウェア100は、フード本体1、フード前部2、フード後部3、フードガク4、前身頃5、後身頃6、前袖一7、前袖二8、後袖9、袖口10、前パンツ上部11、前パンツ下部12、後パンツ13、及び裾カフス14の各部材で構成され、各部材は縫着により一体化された。縫着には2本針オーバーロックミシンを使用した。
フード後部3、後身頃6、前パンツ下部12、後パンツ13は、伸縮性生地Iの上に、カーボネート系ポリウレタン樹脂を部分的に塗布して、ポリウレタン樹脂を塗布した部分にはさらに伸縮性生地を重ねて接着することで、弱緊締素材と強緊締素材を含むように形成されている生地で構成されていた。具体的には、フード後部3は、フード後部強緊締部31とフード後部弱緊締部32で構成された。後身頃6は、後身頃強緊締部61と後身頃弱緊締部62で構成された。前パンツ下部12は、前パンツ下部強緊締部121と前パンツ下部弱緊締部122で構成されていた。後パンツ13は、後パンツ強緊締部131と後パンツ弱緊締部132で構成された。なお、後パンツ強緊締部131は、後パンツ強緊締部131aと後パンツ強緊締部131bで構成されていた。
伸縮性生地Iとして、ゲージ数28Gのトリコット編機を用いて、繊度が56dtex(デシテックス)のポリエステルフィラメント糸と、繊度が44dtexのポリウレタンベアヤーンを交編したハーフトリコット編組織の生地を用いた。伸縮性生地Iにおける繊維の混率はポリエステル繊維80質量%、ポリウレタン繊維20質量%であった。伸縮性生地Iの荷重4.9N時の縦伸長率は100%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は176%であった。また、伸縮性生地Iの荷重4.9N時の横伸長率は78%であり、荷重17.6N時の横伸長率は132%であった。
伸縮性生地Iの所定箇所に、ポリウレタン樹脂401を、図9に示しているように、直径2mmの円柄で、樹脂面積が生地面積に対して30%になるように塗布し、その上にさらに伸縮性生地Iを重ねてラミネートして強緊締素材Iを形成した。強緊締素材Iの荷重4.9N時の縦伸長率は33%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は77%であった。また、強緊締素材Iの荷重4.9N時の横伸長率は28%であり、荷重17.6N時の横伸長率は76%であった。また、強緊締素材Iにおいて、表生地表面の凹凸差は0.04mmであり、幅方向25%、長さ方向25%伸ばした時の強緊締素材Iの表生地表面の凹凸差は0.21mmであった。強緊締素材Iは、後身頃強緊締部61(強緊締部A1)、後パンツ強緊締部131b(強緊締部A2)、フード後部強緊締部31(強緊締部A3)、前パンツ下部強緊締部121(強緊締部A4)を構成した。すなわち、強緊締素材Iで構成されている強緊締部A1〜A4が、それぞれ、脊柱と僧帽筋部の肩後方部、大腿部の腸脛靱帯、着用者の頭頂部から後頭部、下腿部前部を覆う領域に配置された。
また、伸縮性生地Iの所定箇所に、ポリウレタン樹脂401を、図10に示しているように、樹脂部分が縦方向50mm、幅方向7mm、縦方向に間隔4mmの断続的なストライプを幅方向で間隔3mmごとに縦方向に25mmずつずらしながら配置し、樹脂面積が生地面積に対して65.8%になるように塗布し、その上にさらに伸縮性生地Iを重ねてラミネートして強緊締素材IIを形成した。強緊締素材IIの荷重4.9N時の縦伸長率は2%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は8%であった。また、強緊締素材IIの荷重4.9N時の横伸長率は17%であり、荷重17.6N時の横伸長率は34%であった。強緊締素材IIは、後パンツ強緊締部131aを構成した。すなわち、強緊締素材IIで構成された強緊締部A5は、着用者の臀部の大殿筋、大腿部の半腱様筋、半膜様筋及び大腿二頭筋を覆う領域に配置された。
伸縮性生地Iにおいて、ポリウレタン樹脂が塗布されていない箇所は、弱緊締素材に該当し、フード後部弱緊締部32、後身頃弱緊締部62、前パンツ下部弱緊締部122、後パンツ弱緊締部132を構成していた。すなわち、図1〜3に示しているように、実施例1のスポーツ用ウェアにおいて、フード後部強緊締部31とフード後部弱緊締部32は連続しており、後身頃強緊締部61と後身頃弱緊締部62は連続しており、前パンツ下部強緊締部121と前パンツ下部弱緊締部122は連続しており、後パンツ強緊締部131(後パンツ強緊締部131a及び後パンツ強緊締部131b)と後パンツ弱緊締部132は連続していた。
フード前部2、前身頃5、前袖二8、袖口10、前パンツ上部11は、伸縮性生地II(強緊締素材かつ流体進入防止部材)で構成されていた。すなわち、伸縮性生地IIで構成された強緊締部Bが大腿直筋を覆う領域に配置され、伸縮性生地IIで構成された強緊締部Cが、着用者の前額部、大胸筋、腹直筋、外腹斜筋、上腕二頭筋の長頭、手首から手の甲の一部と掌の一部を通り親指の付け根を領域に配置されている。
伸縮性生地IIとして、ゲージ数28Gのラッセル編機を用いて、繊度が56dtexのナイロンフィラメント糸と、繊度が44dtexと470dtexのポリウレタンベアヤーンを交編したトリコット編組織の生地を基布として、この基布に厚み60μmのエステル系ポリウレタン樹脂製のシートをエーテル系ポリウレタン接着剤で接着した2層のラミネート生地を用いた。基布における繊維の混率はナイロン繊維65質量%、ポリウレタン繊維35質量%であった。伸縮性生地II(強緊締素材)の荷重4.9N時の縦伸長率は4%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は59%であった。また、伸縮性生地IIの荷重4.9N時の横伸長率は6%であり、荷重17.6N時の横伸長率は53%であった。また、伸縮性生地IIのJIS L 1096 通気性A法(フラジール法)の試験に準じて測定した通気度は0cc/cm2/secであった。
フード本体1、フードガク4、前袖一7、後袖9、裾カフス14は、伸縮性生地I(弱緊締素材)で構成されていた。
本実施例においては「ほぼ密着」の状態を作るため、人体の裸のサイズに対して、周囲方向は80%、丈は90〜95%を目安に作製した。
(実施例2)
伸縮性生地IIを作製する際に、厚み60μmのエステル系ポリウレタン樹脂製のシートに替えて、厚み75μmのエステル系ポリウレタン樹脂製のシートを用いた以外は、実施例1と同様にして、スポーツ用ウェアを作製した。
(比較例1)
比較例1のスポーツ用ウェアを図4〜図5に基づいて説明する。図4は、比較例1のスポーツ用ウェアの正面図、図5は同背面図である。図4及び5に示しているように、比較例1のスポーツ用ウェア200は、フード本体201、フード前部202、フード後部203、フードガク204、前身頃胸上部205、前身頃胸下部206、前身頃腹筋部207、下腹部208、後身頃上部209、後身頃中心部210、後身頃側部211、肩部212、袖一213、袖二214、袖三215、袖四216、袖五217、脇腰部218、前パンツ上部219、内股部220、前パンツ下部中心部221、前パンツ下部脇部222、後パンツ上部223、後パンツ下部内股部224及び後パンツ下部脇部225の各部材で構成され、各部材は縫着により一体化される。縫着には2本針オーバーロックミシンを使用した。
比較例1のスポーツ用ウェア200において、フード前部202、前身頃胸上部205、前身頃腹筋部207、後身頃中心部210、肩部212、袖二214、袖四216、前パンツ上部219、後パンツ上部223は、上述した伸縮性生地II(強緊締素材かつ流体進入防止部材)で構成されていた。
比較例1のスポーツ用ウェア200において、フード本体201、フードガク204、前身頃胸下部206、後身頃側部211、下腹部208、袖一213、袖三215、袖五217、脇腰部218、内股部220、前パンツ下部中心部221、後パンツ下部内股部224、後パンツ下部脇部225は上述した伸縮性生地I(弱緊締素材)で構成されていた。
比較例1のスポーツ用ウェア200において、フード後部203、後身頃上部209、前パンツ下部脇部222は、伸縮性生地Iに、金型でメッシュ状に成型したポリウレタン樹脂を熱プレスで含浸させて得られた伸縮性生地(強緊締素材III)で形成されている。強緊締素材IIIの荷重4.9N時の縦伸長率は26%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は95%であった。また、強緊締素材IIIの荷重4.9N時の横伸長率は9%であり、荷重17.6N時の横伸長率は54%であった。
実施例1〜2及び比較例1のスポーツ用ウェアを用い、下記のように風洞実験Iを行い、その結果を図6に示した。
(風洞実験I)
図7に示した姿勢(スピード系競技時の前傾姿勢)の人形を風洞に固定し、8〜20m/s風速の風を固定した上記人形に当てて、抵抗値を測定した。具体的には、スポーツ用ウェアを着用していない人形の抵抗測定から開始し、その後、スポーツ用ウェアを着用させ、同様に抵抗値の測定を行った。
図6の結果から分かるように、風速が11m/s以上の場合、実施例のスポーツ用ウェアを着用した方が、抵抗値が低く、空気抵抗が低減されていた。
実施例1〜2の全身スーツタイプのスポーツ用ウェアは、例えば流体(空気)抵抗低減用であり、特にスピードスケート用スーツとして好適である。本実施例のスポーツ用ウェアでは、前方から投影された部分のほとんどを伸縮性生地に伸縮性ポリウレタン樹脂製シートをウレタン系接着剤でラミネート加工して二層にした生地で構成することで、風の進入を抑え、伸縮性生地の間に樹脂を塗布しており、樹脂の柄が直径2mmの円で樹脂面積が生地面積に対して30%である強緊締素材で構成された強緊締部Aを、着用者の頭頂部、僧帽筋部の肩後方部、大腿部の腸脛靱帯、下腿部前部を覆う領域に配置することにより、着用時に、伸縮性生地が伸長することで、伸縮性生地と伸縮性生地の間に塗布した樹脂柄が表生地表面に突起として浮き出て、表生地表面が粗面になり、突起にぶつかった空気が乱流となり、剥離しようとした空気に乱れをおこさせるため、空気の剥離点が後方にずれた。その結果競技者を後方に引っ張る形状抵抗は減少した。
また、前身頃5と後身頃6を縫着する肩線20、前パンツ上部11と後パンツ13を縫着するパンツ上部脇線21、フード前部2とフード後部3を縫着する縫着線、前袖一7と前袖二8を縫着する縫着線、前袖二8と後袖9を縫着する縫着線は、突起となり、突起にぶつかった空気が乱流となり、剥離しようとした空気に乱れをおこさせるため、空気の剥離点が後方にずれた。その結果競技者を後方に引っ張る形状抵抗は減少した。
また、フード後部3、後身頃6、前パンツ下部12、後パンツ13は、伸縮性生地の上に、ポリウレタン樹脂を部分的に塗布し、ポリウレタン樹脂を塗布した部分にはさらに伸縮性生地を重ねて接着することで、弱緊締素材と強緊締素材を含むように形成されている生地で構成されていた。具体的には、フード後部3は、フード後部強緊締部31とそれと連続しているフード後部弱緊締部32で構成された。後身頃6は、後身頃強緊締部61とそれと連続している後身頃弱緊締部62で構成された。前パンツ下部12は、前パンツ下部強緊締部121とそれと連続している前パンツ下部弱緊締部122で構成されていた。後パンツ13は、後パンツ強緊締部131(後パンツ強緊締部131aと後パンツ強緊締部131b)とそれと連続している後パンツ弱緊締部132で構成された。よって、従来のスピード系競技のスポーツ用ウェアのような強緊締素材と弱緊締素材が各部に分かれ、縫着により一体化するために、表面摩擦抵抗を増大させる箇所に縫着線をつける必要はなくなった。縫着線が少ないことにより、製造工程である裁断や縫製が簡略し工程が削減され、それにともなう製造工程で発生する消費電力も削減できた。
また、頭部から、背部、腰部、臀部、大腿後部にかけて、強緊締部Aと、強緊締部Aと連続している弱緊締部を配置しているため、例えば、スケーティングの際には、股関節、膝関節を曲げて前傾し、顔を上げた姿勢をとった際、強緊締部Aが伸張して各部位の筋肉の収縮を補助するので、姿勢の保持が容易になった。また、側背部、内股部、膝頭部、膝裏部を覆う領域には弱緊締部を配置しているため、動きやすさが確保されていた。さらに、副次的にスケーティング時に氷をける動作に対して補助する効果も得られた。これは、臀部から大腿部後部に配置された強緊締部Aが、股関節伸展動作と同期して収縮すると同時にその際伸張する部位である内股部に配置された弱緊締部がその動作を妨げないためである。これらのことから、スケーティング時に姿勢の保持が容易となり、副次的に氷をけりやすくなるため、競技力の向上につながる。
比較例1のスポーツ用ウェアは強緊締素材と弱緊締素材の各部材は縫着により一体化されており、縫着線が多かった。一部の縫着線は突起となり、突起にぶつかった空気が乱流となり、剥離しようとした空気に乱れをおこさせるため、空気の剥離点が後方にずれ、その結果競技者を後方に引っ張る形状抵抗は減少させていたが、大半の縫着線は表面摩擦抵抗を増大させていた。また、縫着線が多いことにより、製造工程における裁断や縫製が繁雑になっていた。
(実施例3)
実施例3のスポーツ用ウェアを図12に基づいて説明する。実施例3のスポーツ用ウェアは、左脚用タイツである。図12Aは、実施例3のスポーツ用ウェア(左脚用タイツ)の正面図、図12Bは同背面図である。図12A、図12Bに示しているように、実施例3のタイツ600は、前パンツ上部611、前パンツ下部612、後パンツ613、及び裾カフス614の各部材で構成され、各部材は縫着により一体化された。縫着には2本針オーバーロックミシンを使用した。前パンツ下部612は、前パンツ下部強緊締部621と前パンツ下部弱緊締部622で構成されていた。後パンツ613は、後パンツ強緊締部623と後パンツ弱緊締部624で構成された。後パンツ強緊締部623は、後パンツ強緊締部623aと後パンツ強緊締部623bで構成されていた。実施例3において、前パンツ上部611、前パンツ下部612、後パンツ613、及び裾カフス614は、それぞれ、実施例1の前パンツ上部11、前パンツ下部12、後パンツ13、及び裾カフス14と同様にして作製した。
(比較例2)
比較例2のスポーツ用ウェアを図13に基づいて説明する。比較例2のスポーツ用ウェアは、左脚用タイツである。図13Aは、比較例2のスポーツ用ウェア(左脚用タイツ)の正面図、図13Bは同背面図である。図13A、図13Bに示しているように、比較例2のタイツ600は、パンツ部701と裾カフス702で構成され、縫着により一体化された。縫着には2本針オーバーロックミシンを使用した。パンツ部701は、脚の裏のほぼ中央線に沿って縫製した筒状であった。
比較例2おいて、パンツ部701及び裾カフス702は、伸縮性生地IIIで構成されていた。伸縮性生地IIIとして、ゲージ数32Gのトリコット編機を用いて、繊度が55dtex(デシテックス)のポリエステルフィラメント糸と、繊度が44dtexのポリウレタンベアヤーンを交編したハーフトリコット編組織の生地を用いた。伸縮性生地IIIにおける繊維の混率はポリエステル繊維83質量%、ポリウレタン繊維17質量%であった。伸縮性生地IIIの荷重4.9N時の縦伸長率は28%であり、荷重17.6N時の縦伸長率は122%であった。また、伸縮性生地IIIの荷重4.9N時の横伸長率は61%であり、荷重17.6N時の横伸長率は106%であった。
実施例3及び比較例2の左脚用タイツを用い、下記のように風洞実験IIを行い、その結果を図15に示した。
(風洞実験II)
図14に示しているように、脚型ボディーの模型を風洞に固定し、8〜20m/s風速の風を固定した上記模型に当てて、抵抗値を測定した。具体的には、スポーツ用ウェア(左脚用タイツ)を着用していない脚型ボディー模型の抵抗測定から開始し、その後、左脚用タイツを着用させ、同様に抵抗値の測定を行った。
図15の結果から分かるように、実施例3のスポーツ用ウェアを着用した方が、比較例2のスポーツ用ウェアを着用した場合より、抵抗値が低く、空気抵抗が低減されていた。
1 フード本体
2 フード前部
3 フード後部
4 フードガク
5 前身頃
6 後身頃
7 前袖一
8 前袖二
9 後袖
10 袖口
11、611 前パンツ上部
12、612 前パンツ下部
13、613 後パンツ
14、614、702 裾カフス
20 肩線
21 パンツ上部脇線
31 フード後部強緊締部
32 フード後部弱緊締部
61 後身頃強緊締部
62 後身頃弱緊締部
100、200、600、700 スポーツ用ウェア
121、621 前パンツ下部強緊締部
122、622 前パンツ下部弱緊締部
131、131a、131b、623、623a、623b 後パンツ強緊締部
132、624 後パンツ弱緊締部
201 フード本体
202 フード前部
203 フード後部
204 フードガク
205 前身頃胸上部
206 前身頃胸下部
207 前身頃腹筋部
208 下腹部
209 後身頃上部
210 後身頃中心部
211 後身頃側部
212 肩部
213 袖一
214 袖二
215 袖三
216 袖四
217 袖五
218 脇腰部
219 前パンツ上部
220 内股部
221 前パンツ下部中心部
222 前パンツ下部脇部
223 後パンツ上部
224 後パンツ下部内股部
225 後パンツ下部脇部
301 剥離点
302 逆流する渦
303 粗面(突起)
401、502 樹脂
501、503 伸縮性生地
504 強緊締部A
505 弱緊締部
701 パンツ部

Claims (15)

  1. 伸縮性生地で構成され、身体にほぼ密着した状態で着用されるスポーツ用ウェアであって、
    前記スポーツ用ウェアは、強緊締部Aと弱緊締部とが連続している部分を含み、
    強緊締部Aはベース生地となる伸縮性生地の上に樹脂を介在させて伸縮性生地を重ねて接着しており、強緊締部Aと連続している弱緊締部は前記ベース生地となる伸縮性生地であり、
    強緊締部Aを幅方向25%、長さ方向25%伸ばした時、強緊締部Aのベース生地表面の凹凸差は0.1〜1mmであることを特徴とするスポーツ用ウェア。
  2. 強緊締部Aは、脊柱と僧帽筋部の肩後方部を覆う領域に配置されている請求項1に記載のスポーツ用ウェア。
  3. 強緊締部Aは、大腿部の腸脛靱帯を覆う領域に配置されている請求項1又は2に記載のスポーツ用ウェア。
  4. 強緊締部Aは、頭頂部から後頭部までを覆う領域に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  5. 強緊締部Aは、下腿部前部を覆う領域に配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  6. 強緊締部Aは、さらに臀部の大殿筋、大腿部の半腱様筋、半膜様筋及び大腿二頭筋を覆う領域にも配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  7. 強緊締部Aの全て又は一部において樹脂はドット模様で配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  8. 強緊締部Aの全て又は一部において樹脂はストライプ模様で配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  9. 強緊締部Aにおいて樹脂の面積は、伸縮性生地面積に対して10〜70%である請求項1〜のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  10. 強緊締部Aは、樹脂面積が異なる部分を含む請求項1〜のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  11. 前記樹脂は、ポリウレタン樹脂である請求項1〜10のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  12. 前記スポーツ用ウェアは、さらに、強緊締部Bを有し、
    強緊締部Bは、伸縮性生地に樹脂製シートを接着しており、
    強緊締部Bは、大腿直筋を覆う領域に配置されている請求項1〜11のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  13. 前記スポーツ用ウェアは、さらに、強緊締部Cを有し、
    強緊締部Cは、伸縮性生地に樹脂製シートを接着しており、
    強緊締部Cは、前額部を覆う領域と、大胸筋、腹直筋及び外腹斜筋を覆う領域と、上腕二頭筋の長頭を覆う領域と、手首から手の甲の一部と掌の一部を通り親指の付け根までを覆う領域に配置されている請求項1〜12のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  14. 前記伸縮性生地は、経方向と緯方向の二方向に伸縮する生地であり、ポリエステル繊維糸と弾性糸を合計で80質量%以上含むか、又はナイロン繊維糸と弾性糸を合計で80質量%以上含む請求項1〜13のいずれか1項に記載のスポーツ用ウェア。
  15. 前記弾性糸は、ポリウレタン系弾性糸及びポリエステル系弾性糸からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項14に記載のスポーツ用ウェア。
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