JP6208093B2 - 中子造型方法および中子造型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリュ圧縮機の雄ロータや雌ロータのような、ねじれ形状を有する製品の鋳造に必要な複雑形状の中子(砂型)を、中子型を用いて造型する中子造型方法および中子造型装置に関する。
例えば、スクリュ圧縮機の雄ロータや雌ロータのような、ねじれ形状を有する製品は、一般的に、例えば円筒状部材を切削加工した後に、専用の加工工具を用いてねじれ形状部分を加工することで製造する場合が多い。しかし、このような製造方法では、加工代が大きく、加工時間が長くなるという問題がある。そこで、加工時間を短縮するために、ニアネットシェイプ化(加工代を小さくすることで、最終製品形状に近づけること)した鋳物を鋳造作製し、これに仕上げ加工する方法が知られている。
ところが、ニアネットシェイプ化した鋳物を鋳造するのに必要な、ねじれ形状を有する中子を造型するのに用いる中子型が、中子から抜型する方向(例えば軸方向や径方向)に直交して突出した部分を有する場合がある。このような場合には、中子型または中子を変形させない限り、中子から中子型を抜型することは困難である。
そこで、特許文献1には、中子型を例えば2つに分割して分割中子型とし、これら分割中子型を用いて分割中子をそれぞれ造型することで、分割中子型を分割中子から容易に抜型できるようにした、多重ねじ形状部品の鋳造方法が開示されている。分割中子型は、ねじ山外径が軸を中心に略同一となるようにねじ山の山頂に設けた山頂同径部と、ねじ溝に形成され軸を中心に所定の抜け勾配を設けた溝側勾配部とからなるねじ部をそれぞれ有している。分割中子型を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、分割中子型の山頂同径部が対応する分割中子の溝部に摺動してガイド的な役割を果たし、分割中子型は分割中子から容易に抜型する。
特開2004−351446号公報
しかしながら、特許文献1では、ねじ溝の軸を中心に設けられた抜け勾配や、軸方向への分割面の導入による型合わせ時のズレにより、加工代を大きく取らざるを得ない。そのため、鋳物のニアネットシェイプ化の妨げとなっている。
仮に、中子型に抜け勾配や分割面を設けない場合、中子型と中子との接触面積が大きくなり、抜型時の摩擦力が増大するため、中子から中子型を抜型するのが困難になると予想される。
また、中子の材料として一般的に広く用いられている自硬性砂においては、砂同士の結合に必要な粘結剤である樹脂と、硬化触媒である硬化剤とが不可逆的な脱水縮合反応を起こすため、時間の経過に伴って自硬性砂は硬化・収縮する。そのため、自硬性砂が硬化・収縮すると、上記に加えて、さらに抜型時の摩擦力が増大し、中子型の抜型がより困難になると予想される。
また、中子を鋳型として鋳造に使用するためには、中子型の抜型時に中子が型崩壊しないようにする必要がある。
本発明の目的は、鋳物の加工代を低減させて、鋳物をニアネットシェイプ化することが可能な中子造型方法および中子造型装置を提供することである。
本発明における中子造型方法は、ねじれ形状を有する中子を中子型を用いて造型する中子造型方法において、前記中子型を枠内に配置した後に、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂を前記枠内に詰めて硬化させる硬化工程と、前記中子型をその軸を中心に回転させながら、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から抜型する抜型工程と、を有し、前記抜型工程において、前記自硬性砂の硬化時間、抜型時に前記中子と前記中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の前記中子の強度を適正化し、抜型時に前記中子と前記中子型との摩擦により生じる、トルクに対応するモーメントMが、以下の関係を満足するようにしながら、前記中子から前記中子型を抜型することを特徴とする。0<M=kσπD 2 L/2≦T max ここで、kは摩擦係数、Dは前記中子型と前記中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは前記円柱の長さ、σは前記中子の平均圧縮強度、T max は前記中子から前記中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクである。
また、本発明における中子造型方法は、ねじれ形状を有する中子を中子型を用いて造型する中子造型方法において、前記中子型を枠内に配置した後に、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂を前記枠内に詰めて硬化させる硬化工程と、前記中子型をその軸を中心に回転させながら、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から抜型する抜型工程と、を有し、前記抜型工程において、前記自硬性砂の硬化時間、抜型時に前記中子と前記中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の前記中子の強度を適正化し、抜型時に前記中子に生じる単位面積当りの応力σが、以下の関係を満足するようにしながら、前記中子から前記中子型を抜型することを特徴とする。0<σ=2hT max /πD 2 L≦σ min ここで、hは係数、T max は前記中子から前記中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルク、Dは前記中子型と前記中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは前記円柱の長さ、σ min は抜型時における前記中子の最小圧縮応力である。
また、本発明における中子造型装置は、上記の中子造型方法を行う中子造型装置であって、前記中子型が内部に配置されるとともに、前記自硬性砂が内部に詰められた前記枠と、前記中子型をその軸を中心に回転させることで、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から前記中子型を抜型する回転駆動装置と、を有することを特徴とする。
本発明の中子造型方法によると、抜型工程において、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化する。自硬性砂の硬化時間が短すぎると、抜型時の中子の強度が不足して、抜型時に中子が型崩壊する。逆に、自硬性砂の硬化時間が長すぎると、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力が大きくなりすぎて、中子から中子型を抜型できなくなる。そこで、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化することで、中子を型崩壊させることなく、中子型をその軸を中心に回転させながら中子から抜型することができる。これにより、抜け勾配や分割面のない中子型を用いて、一体型の中子を造型することができる。よって、鋳物の加工代を低減させることができるので、鋳物をニアネットシェイプ化することができる。ここで、自硬性砂の硬化時間とは、砂と樹脂と硬化剤との混練終了からの経過時間である。
また、本発明の中子造型装置によると、回転駆動装置で中子型をその軸を中心に回転させる。手作業で中子型を回転させた場合、中子型の軸が傾きやすく、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクが変化しやすいので、中子を安定して造型することができない。そこで、回転駆動装置で中子型を回転させることで、中子型の軸が傾くのを抑制することができる。これにより、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクを一定にすることができるので、中子から中子型を安定して抜型することができる。
抜型試験時の構成を示す図である。 硬化時間と最大トルクとの関係を示す図である。 硬化時間と圧縮強度との関係を示す図である。 自硬性砂の硬化により生じる単位面積当たりの推定摩擦力と最大トルクとの関係を示す図である。 抜型時に生じる単位面積当たりの推定摩擦力と平均圧縮強度との関係を示す図である。 中子造型装置の構成を示す側面図である。 枠の断面図である。 架台および枠の側面図である。 モータのスライド移動を示す図である。 中子造型装置の構成を示す側面図である。 図10のA−A断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(中子造型方法)
本発明の第1実施形態による中子造型方法は、例えば、スクリュ圧縮機の雄ロータや雌ロータのような、ねじれ形状を有する製品の鋳造に必要な複雑形状の中子(砂型)を、中子型を用いて造型する方法である。この中子造型方法は、硬化工程と、抜型工程と、を有している。
(硬化工程)
硬化工程は、中子型を枠内に配置した後に、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂を枠内に詰めて硬化させる工程である。自硬性砂に用いる砂は、形状が多角形状または球状で、粒度がAFS130以下の新砂または再生砂である。また、粘結剤として自硬性砂に用いる樹脂は、フルフリルアルコールを含有する酸硬化性のフラン樹脂であって、砂に対する添加量は0.8%である。また、硬化触媒として自硬性砂に用いる硬化剤は、キシレンスルホン酸系硬化剤および硫酸系硬化剤を混合した、フラン樹脂用の硬化剤であって、フラン樹脂に対する添加量は40%である。このような砂や樹脂、硬化剤を自硬性砂に用いることで、中子を好適に造型することができる。
砂と樹脂と硬化剤との混練としては、まず、砂と硬化剤とを混練し、その後、樹脂を加えてさらに混練することが好ましい。混練には、汎用の家庭用ミキサーを好適に用いることができる。家庭用ミキサーで、砂と硬化剤とを45秒混練し、その後、樹脂を加えてさらに45秒混練することで、自硬性砂とする。この自硬性砂を、ねじれ形状を有する金属製の中子型が内部に配置された木製の枠内に詰める。このとき、自硬性砂を加振しながら、中子型の軸方向に沿って自硬性砂を枠内に詰める。樹脂と硬化剤とが不可逆的な脱水縮合反応を起こすことで、時間の経過に伴って自硬性砂が硬化・収縮する。
(抜型工程)
抜型工程は、中子型をその軸を中心に回転させながら、自硬性砂が硬化してなる中子から抜型する工程である。所定の硬化時間が経過した後に、中子型の端部をレンチなどでつかんで、中子型をその軸を中心に回転させながら中子から抜型する。ここで、硬化時間は、砂と樹脂と硬化剤との混練終了からの経過時間である。
ここで、自硬性砂の硬化時間が短すぎると、抜型時の中子の強度が不足して、抜型時に中子が型崩壊する。逆に、自硬性砂の硬化時間が長すぎると、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力が大きくなりすぎて、中子から中子型を抜型できなくなる。そこで、中子から中子型を抜型する際に、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化している。
具体的には、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力として、抜型時に中子と中子型との摩擦により生じる、トルクに対応するモーメントMを適正化している。モーメントMが、以下の式(1)の関係を満足するようにしながら、中子から中子型を抜型する。
0<M=kσπD2L/2≦Tmax ・・・式(1)
ここで、kは摩擦係数、Dは中子型と中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは円柱の長さ、σは中子の平均圧縮強度、Tmaxは中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクである。
モーメントMが、中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクTmaxを超えると、中子型を回転させることができなくなり、中子から中子型を抜型することができない。そこで、モーメントMが最大トルクTmax以下となるようにしながら、中子型をその軸を中心に回転させることで、中子から中子型を抜型することが可能となる。
また、抜型時の中子の強度として、抜型時に中子に生じる単位面積当りの応力(摩擦力)σを適正化している。抜型時に中子に生じる単位面積当りの応力σが、以下の式(2)の関係を満足するようにしながら、中子から中子型を抜型する。
0<σ=2hTmax/πD2L≦σmin ・・・式(2)
ここで、hは係数、Tmaxは中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルク、Dは中子型と中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは円柱の長さ、σminは抜型時における中子の最小圧縮応力である。
抜型時に中子に生じる単位面積当りの応力σが、抜型時における中子の最小圧縮応力σminを超えると、中子に型崩壊が生じる。そこで、応力σが最小圧縮応力σmin以下となるようにしながら、中子型をその軸を中心に回転させることで、中子を型崩壊させることなく、中子から中子型を抜型することが可能となる。
このように、中子から中子型を抜型する際に、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化することで、中子を型崩壊させることなく、中子型をその軸を中心に回転させながら中子から抜型することができる。これにより、抜け勾配や分割面のない中子型を用いて、一体型の中子を造型することができる。よって、鋳物の加工代を低減させることができるので、鋳物をニアネットシェイプ化することができる。
(抜型試験)
抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力を適正化するために、図1に示す構成で抜型試験を行った。歯部直径120mm、長さ240mmのアルミニウム製スクリュ雌ロータ金型を、抜け勾配および分割面のないねじれ形状を有する中子型4として用い、端部に平坦な切欠部2が設けられてひずみゲージ1が貼り付けられたアルミニウム製の丸棒3を、中子型4のねじ部5に取り付けた。
自硬性砂用の砂として、形状が多角形状または球状である、再生砂(粒度AFS36.5)、および、人工砂(山川産業製エスパール#25L(粒度AFS24.5)およびエスパール#100L(粒度AFS111.6))を用いた。また、自硬性砂用の樹脂として、フラン樹脂である、花王クエーカー製EF−5302を用い、砂に対する添加量を0.8%とした。また、自硬性砂用の硬化剤として、キシレンスルホン酸系硬化剤および硫酸系硬化剤を混合した硬化剤である、花王クエーカー製TK−1およびC−21を3:1の混合比で混合したものを用い、フラン樹脂に対する添加量を40%とした。そして、汎用の家庭用ミキサーを用いて、砂と硬化剤とを45秒混練し、その後、樹脂を加えてさらに45秒混練することで、自硬性砂とした。そして、中子型4を木枠6内に配置し、木枠6の各側面をハンマーで叩いて自硬性砂を加振しながら自硬性砂を中子型4の軸方向に沿って木枠6内に詰めた。ここで、ハンマーで木枠6の各側面を叩く回数は10回とした。
所定の硬化時間経過後に、木枠6を横置きにして治具で床に固定し、ひずみゲージ1をデータロガー7に配線した。また、接触式または非接触式の変位計8を中子型4の端面9に取り付け、データロガー7に配線した。そして、レンチ12で丸棒3の切欠部2を挟んで中子型4をねじりながら中子11から抜型した。その際に生じたねじりひずみをひずみゲージ1で測定し、データロガー7に繋がれたパソコン10でトルクに変換した。また、中子型4を中子11から抜型する際に生じた変位を変位計8で測定した。
ここで、ねじりひずみは、以下の式(3)の換算式でトルクTに変換した。
T=εEZ/(1+ν) ・・・式(3)
ここで、εはねじりひずみの測定値、Eは丸棒3のヤング率、Zは丸棒3の断面の極断面係数、νは丸棒3のポアソン比である。
抜型試験で得られた硬化時間と最大トルクとの関係を図2に示す。ここで、硬化時間は、砂と樹脂と硬化剤との混練終了からの経過時間である。硬化時間が17hrでは、中子11から中子型4を抜型することができなくなり、約13mmしか抜型できなかったため、途中までの最大ひずみ値から最大トルクを算出した。このように、17hrでは抜型不能であったことから、中子11から中子型4を抜型可能にするためには、5.5×102Nm以下のトルクが必要であることがわかった。
(圧縮試験)
次に、抜型時の中子の強度を適正化するために、圧縮試験を行った。直径30mm、長さ60mmの自硬性砂からなる試験片を用い、50kNインストロン型万能試験機にて、ひずみ速度を2.8×10-3/secとして、荷重と変位とを測定した。
圧縮試験で得られた硬化時間と圧縮強度との関係を図3に示す。硬化時間が0.67hrでは自硬性砂が崩れ、健全な造型ができなかったことから、中子の形状を保持しつつ(中子を型崩壊させることなく)中子から中子型を抜型可能にするためには、0.1MPa以上の圧縮強度が必要であることがわかった。
(考察)
抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力が、自硬性砂の硬化による締付力に起因するものであり、中子に接触している中子型の全表面に均一に締付力が作用していると仮定する。ここで、中子型の表面積をAr、中子の平均圧縮強度をσとすると、中子の締付力はσArで予想することができる。この締付力によって抜型時に中子と中子型との間に生じる摩擦力は、締付力に摩擦係数kをかけたkσArである。簡単のため、中子型を、中子型の表面積Arと等しい表面積を持つ円柱に置き換えて考え、円柱の直径をD、円柱の長さをLとすると、表面積Ar=πDLであるから、抜型時に中子と中子型との摩擦により生じる、トルクに対応するモーメントMは、式(4)となる。
M=kσπD2L/2 ・・・式(4)
自硬性砂の硬化により生じる単位面積当たりの推定摩擦力と最大トルクとの関係を図4に示す。図4から、摩擦係数kは0.04であると決定した。
このモーメントMが、中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクTmaxを超えると、中子型を回転させることができなくなり、中子から中子型を抜型することができない。よって、式(5)が成り立つ。
0<M≦Tmax ・・・式(5)
この式(5)に式(4)を代入すると、式(1)となる。式(1)から、抜型の可否を判断することが可能となる。
一方、中子を型崩壊させることなく、中子から中子型を抜型するためには、中子と中子型との間に生じる摩擦力が重要となる。簡単のために、中子型を、中子型の表面積Arと等しい表面積を持つ円柱に置き換えて考え、円柱の直径をD、円柱の長さをLとすると、表面積Ar=πDLである。中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクをTmax、係数をhとすると、中子型の回転により中子と中子型との間に生じる摩擦力は、hTmax/(D/2)である。よって、抜型時に中子に生じる単位面積当りの摩擦力(応力)σは、式(6)で表される。
σ=2hTmax/πD2L ・・・式(6)
抜型時に生じる単位面積当たりの推定摩擦力と平均圧縮強度との関係を図5に示す。図5から、係数hは26.5であると決定した。抜型時に中子に生じる単位面積当りの摩擦力(応力)σが、抜型時における中子の最小圧縮応力σminを超えると、中子に型崩壊が生じる。よって、式(7)が成り立つ。
0<σ≦σmin ・・・式(7)
この式(7)に式(6)を代入すると、式(2)となる。式(2)から、中子を型崩壊させることなく、中子から中子型を抜型することが可能かどうかを判断することが可能となる。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る中子造型方法によると、中子から中子型を抜型する抜型工程において、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化する。自硬性砂の硬化時間が短すぎると、抜型時の中子の強度が不足して、抜型時に中子が型崩壊する。逆に、自硬性砂の硬化時間が長すぎると、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力が大きくなりすぎて、中子から中子型を抜型できなくなる。そこで、自硬性砂の硬化時間、抜型時に中子と中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の中子の強度を適正化することで、中子を型崩壊させることなく、中子型をその軸を中心に回転させながら中子から抜型することができる。これにより、抜け勾配や分割面のない中子型を用いて、一体型の中子を造型することができる。よって、鋳物の加工代を低減させることができるので、鋳物をニアネットシェイプ化することができる。
また、抜型時に中子と中子型との摩擦により生じる、トルクに対応するモーメントMが、式(1)の関係を満足するようにしながら、中子から中子型を抜型する。抜型時に中子と中子型との摩擦により生じるモーメントMが、中子から中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクTmaxを超えると、中子型を回転させることができなくなり、中子から中子型を抜型することができない。そこで、モーメントMが最大トルクTmax以下となるようにしながら、中子型をその軸を中心に回転させることで、中子から中子型を抜型することができる。
また、抜型時に中子に生じる単位面積当りの応力σが、式(2)の関係を満足するようにしながら、中子から中子型を抜型する。抜型時に中子に生じる単位面積当りの応力σが、抜型時における中子の最小圧縮応力σminを超えると、中子に型崩壊が生じる。そこで、応力σが最小圧縮応力σmin以下となるようにしながら、中子型をその軸を中心に回転させることで、中子を型崩壊させることなく、中子から中子型を抜型することができる。
また、形状が多角形状または球状で、粒度がAFS130以下の新砂または再生砂を自硬性砂に用いることで、中子を好適に造型することができる。
また、フルフリルアルコールを含有する酸硬化性のフラン樹脂を、砂に対して0.8%添加することで、中子を好適に造型することができる。
また、キシレンスルホン酸系硬化剤および硫酸系硬化剤を混合した硬化剤を、フラン樹脂に対して40%添加することで、中子を好適に造型することができる。
[第2実施形態]
(中子造型装置)
次に、本発明の第2実施形態に係る中子造型方法について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態の中子造型方法が、第1実施形態の中子造型方法と異なる点は、構成を示す側面図である図6に示すように、中子造型装置101を用いて中子造型方法を行う点である。即ち、第1実施形態においてはレンチなどを用いて手作業で中子型4を回転させていたが、本実施形態においては、中子造型装置101が備える回転駆動装置23で中子型4を回転させる。
図6に示すように、中子造型装置101は、木製または金属製の枠21を有している。この枠21の内部には、スクリュ形状の中子型4が配置されているとともに、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂が詰められている。砂、樹脂、および、硬化剤は、第1実施形態と同様のものである。中子型4のねじ部5には、アルミニウム製の丸棒3が取り付けられている。枠21は、架台22上に載置されている。
ここで、枠21内への自硬性砂の投入は、以下のようにして行われる。枠21の断面図である図7に示すように、まず、枠21内に配置された中子型4の一端4aが上を向き、他端4bが下を向くようにして、枠21を台などの上に載置する。このとき、枠21内に投入される自硬性砂が下方にこぼれ落ちないように、中子型4の他端4b側の開口を板状部材30で覆う。その後、上方に開口した中子型4の一端4a側の開口から枠21内に自硬性砂を投入する。そして、枠21の各側面をハンマーで叩いて自硬性砂を加振しながら自硬性砂を中子型4の軸方向に沿って枠21内に詰める。自硬性砂の混練方法や混練時間は、第1実施形態と同様である。
架台22および枠21の側面図である図8に示すように、枠21が載置された架台22は、脚22aの長さが可変にされている。即ち、架台22の高さが調節可能にされている。脚22aの長さは、ジャッキ構造により伸縮可能にされていてもよいし、雌ねじ部材に螺合する雄ねじ部材の螺合量を調整することで伸縮可能にされていてもよい。架台22の高さは、後述するモータ26の回転軸と、中子型4の中心軸とが一致するように調節される。
また、架台22上には、一対の板部材31が固定されている。板部材31は、中子型4の軸方向に沿って設けられて、枠21の側面に対向配置されている。各板部材31には、枠21の上端部に先端が当接されるねじ32、および、枠21の下端部に先端が当接されるねじ33が、中子型4の軸方向に沿って複数螺合されている。そして、ねじ32およびねじ33の螺合量をそれぞれ調節することで、一対の板部材31の間で枠21の位置を左右に調整することが可能にされている。
また、架台22には、枠21の下面に先端が当接されるねじ34が、中子型4の軸方向に沿って複数螺合されている。そして、ねじ34の螺合量をそれぞれ調節することで、枠21の位置を上下に調整することが可能にされている。
ねじ32,33,34は、モータ26の回転軸と、中子型4の中心軸とを一致させる調整機構である。モータ26の回転軸と、中子型4の中心軸とを一致させることで、モータ26で中子型4を回転させた際に、中子と中子型との間に生じる摩擦力の摩擦係数kを最小とすることができる。これにより、中子型4を安定して回転させることができるので、内部破損のない、形状のばらつきの小さい中子11を造型することができる。
また、図6に示すように、中子造型装置101は、回転駆動装置23を有している。回転駆動装置23は、モータ26と、電源27と、インバータ28とを備えている。モータ26は、レール25を介して架台24上に載置されている。レール25は、中子型4の軸方向に沿って架台24上に敷設されている。モータ26は、継手29によって丸棒3に連結される。これにより、モータ26が回転されると、中子型4はその軸を中心に回転することとなる。なお、モータ26が載置された架台24も、架台22と同様に、高さが調節できるようになっている。
モータ26は、インバータ28を介して電源27に電気的に接続されている。モータ26の回転速度は、インバータ28により調整される。
第1実施形態のように、手作業で中子型4を回転させた場合、中子型4の軸が傾きやすく、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクが変化しやすいので、中子11を安定して造型することが出来ない。しかし、モータ26で中子型4を回転させることで、中子型4の軸が傾くのを抑制することができる。これにより、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクを一定にすることができるので、中子11から中子型4を安定して抜型することができる。
ここで、モータ26の最大トルクTmoterは、以下の関係を満足している。
kσπD2L/2≦Tmax≦Tmoter ・・・式(8)
ここで、第1実施形態と同様に、kは摩擦係数、Dは中子型4と中子11との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは円柱の長さ、σは中子11の平均圧縮強度、Tmaxは中子11から中子型4を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクである。
モータ26の最大トルクTmoterを、中子11から中子型4を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクTmax以上にすることで、中子型4をその軸を中心に好適に回転させることができる。
ここで、モータ26で丸棒3を回転させると、スクリュ形状である中子型4が軸方向に移動しようとする。これにより、モータ26、中子11、および、中子型4は、軸方向の力を受ける。このとき、モータ26と枠21との相対距離が変化しなければ、軸方向の力で中子11が破壊されることになる。
そこで、側面図である図9に示すように、軸方向の力でモータ26がレール25上をスライド移動するようにされている。本実施形態において、モータ26は枠21から離隔する方向に移動する。このとき、枠21は架台22上で動かないようにねじ32,33,34(図8参照)で固定されている。これにより、中子型4は図中右側に抜型される。モータ26が枠21に対して相対移動することで、中子11を破損することなく中子型4を抜型することができる。
ここで、中子型4の全長にわたって中子11から中子型4を抜型するために、レール25の長さは、中子型4の軸方向におけるモータ26の長さに中子型4の全長を加えた長さ以上にされている。
なお、モータ26は枠21に近接する方向にスライド移動してもよい。この場合、中子型4は図中左側に抜型される。このとき、枠21にモータ26が当接する前に中子型4の全部が抜型されるように、丸棒3は枠21よりも長くされている。また、架台22上に敷設したレール上に枠21を載置することで、枠21がスライド移動するようにしてもよい。この場合、モータ26は架台24上に固定される。また、架台22上に敷設するレールの長さは、中子型4の全長の2倍以上にされる。枠21がスライド移動する方向は、モータ26に近接する方向であっても、モータ26から離隔する方向であってもよい。モータ26に近接する方向に枠21が移動する場合、枠21がモータ26に当接する前に中子型4の全部が抜型されるように、丸棒3は枠21よりも長くされる。
なお、モータ26や枠21をスライド移動させる機構はレールに限定されず、モータ26や枠21に設けられた車輪であってもよい。また、モータ26と丸棒3とは、直線状に連結される構成に限定されず、歯車等を介してL字状に連結されてもよい。この場合、モータ26は架台24上に固定されて、枠21が架台22上をスライド移動することになる。
このような構成において、中子11を造型するには、まず、図7に示すように、砂、樹脂、および、硬化剤を混練してなる自硬性砂を枠21内に詰める。そして、図6に示すように、枠21を架台22上に載置して、中子型4のねじ部5に丸棒3を取り付ける。その後、図8に示すように、枠21の位置を上下左右に調整することで、モータ26の回転軸と中子型4の中心軸との軸合わせを行う。この軸合わせには、水準器などを用いる。ねじ32,33,34が枠21に当接することで、枠21は架台22上に固定される。
その後、図6に示すように、継手29でモータ26と丸棒3とを連結する。ここまでを、適正化した自硬性砂の硬化時間内に行う。次に、モータ26の最大トルクTmoterが、式(8)を満足するようにしながら、モータ26を回転させる。これにより、図9に示すように、モータ26がレール25上をスライド移動して、中子型4が抜型される。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る中子造型装置101によると、回転駆動装置23で中子型4をその軸を中心に回転させる。手作業で中子型4を回転させた場合、中子型4の軸が傾きやすく、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクが変化しやすいので、中子11を安定して造型することができない。そこで、回転駆動装置23で中子型4を回転させることで、中子型4の軸が傾くのを抑制することができる。これにより、単位面積あたりの応力や引き抜きトルクを一定にすることができるので、中子11から中子型4を安定して抜型することができる。
また、モータ26の最大トルクTmoterを、中子11から中子型4を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクTmax以上にする。これにより、中子型4をその軸を中心に好適に回転させることができる。
また、モータ26の回転軸と、中子型4の中心軸とを一致させることで、中子11と中子型4との間に生じる摩擦力の摩擦係数kを最小とすることができる。これにより、中子型4を安定して回転させることができるので、内部破損のない、形状のばらつきの小さい中子11を造型することができる。
[第3実施形態]
(中子造型装置)
次に、本発明の第3実施形態に係る中子造型方法について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態の中子造型方法を行う中子造型装置201が、第2実施形態の中子造型装置101と異なる点は、構成を示す側面図である図10に示すように、枠35の上部に、自硬性砂が投入される開口35aが設けられている点である。
中子型4は、その軸方向が水平となるように枠内に配置されており、中子型4のねじ部5には丸棒3が取り付けられている。枠35内に自硬性砂が投入される前に、モータ26の回転軸と中子型4の中心軸との軸合わせが行われ、モータ26と丸棒3とは継手29で連結される。
このような状態で、一対の板状部材36で枠35の両端の開口を塞ぐ。その後、図10のA−A断面図である図11に示すように、上方の開口35aから枠35内に自硬性砂を投入する。このとき、枠35の各側面をハンマーで叩いて自硬性砂を加振しながら自硬性砂を中子型4の軸方向に沿って枠35内に詰める。
第2実施形態においては、自硬性砂を詰めた枠21をクレーンなどで吊り上げて、架台22上に載置する必要がある。これに対して、本実施形態では、枠35の上部の開口35aから自硬性砂を投入することで、自硬性砂の投入から中子型4の抜型までを、枠35を動かすことなく行うことができる。これにより、モータ26と中子型4との軸合わせを自硬性砂の投入前に行うことができるので、作業性を向上させることができる。
自硬性砂を詰め終わると、開口35aを蓋35bで閉じ、一対の板状部材36を取り除く。ここまでを、適正化した自硬性砂の硬化時間内に行う。そして、モータ26を回転させることで、中子型4の抜型を行う。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る中子造型装置201によると、枠35の上部の開口35aから自硬性砂を投入することで、自硬性砂の投入から中子型4の抜型までを、枠35を動かすことなく行うことができる。これにより、モータ26と中子型4との軸合わせを自硬性砂の投入前に行うことができるので、作業性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 ひずみゲージ
2 切欠部
3 丸棒
4 中子型
5 ねじ部
6 木枠
7 データロガー
8 変位計
9 端面
10 パソコン
11 中子
12 レンチ
21 枠
22 架台
23 回転駆動装置
24 架台
25 レール
26 モータ
27 電源
28 インバータ
29 継手
30 板状部材
31 板部材
32,33,34 ねじ
35 枠
35a 開口
35b 蓋
36 板状部材
101,201 中子造型装置

Claims (9)

  1. ねじれ形状を有する中子を中子型を用いて造型する中子造型方法において、
    前記中子型を枠内に配置した後に、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂を前記枠内に詰めて硬化させる硬化工程と、
    前記中子型をその軸を中心に回転させながら、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から抜型する抜型工程と、
    を有し、
    前記抜型工程において、前記自硬性砂の硬化時間、抜型時に前記中子と前記中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の前記中子の強度を適正化し、
    抜型時に前記中子と前記中子型との摩擦により生じる、トルクに対応するモーメントMが、以下の関係を満足するようにしながら、前記中子から前記中子型を抜型することを特徴とする中子造型方法。
    0<M=kσπD 2 L/2≦T max
    ここで、kは摩擦係数、Dは前記中子型と前記中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは前記円柱の長さ、σは前記中子の平均圧縮強度、T max は前記中子から前記中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクである。
  2. ねじれ形状を有する中子を中子型を用いて造型する中子造型方法において、
    前記中子型を枠内に配置した後に、砂と樹脂と硬化剤とを混練してなる自硬性砂を前記枠内に詰めて硬化させる硬化工程と、
    前記中子型をその軸を中心に回転させながら、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から抜型する抜型工程と、
    を有し、
    前記抜型工程において、前記自硬性砂の硬化時間、抜型時に前記中子と前記中子型との間に発生する摩擦力、および、抜型時の前記中子の強度を適正化し、
    抜型時に前記中子に生じる単位面積当りの応力σが、以下の関係を満足するようにしながら、前記中子から前記中子型を抜型することを特徴とする中子造型方法。
    0<σ=2hTmax/πD2L≦σmin
    ここで、hは係数、Tmaxは前記中子から前記中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルク、Dは前記中子型と前記中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは前記円柱の長さ、σminは抜型時における前記中子の最小圧縮応力である。
  3. 前記砂は、形状が多角形状または球状で、粒度がAFS130以下の新砂または再生砂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の中子造型方法。
  4. 前記樹脂は、フルフリルアルコールを含有する酸硬化性のフラン樹脂であって、前記砂に対する添加量が0.8%であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の中子造型方法。
  5. 前記硬化剤は、キシレンスルホン酸系硬化剤および硫酸系硬化剤を混合した硬化剤であって、前記樹脂に対する添加量が40%であることを特徴とする請求項に記載の中子造型方法。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の中子造型方法を行う中子造型装置であって、
    前記中子型が内部に配置されるとともに、前記自硬性砂が内部に詰められた前記枠と、
    前記中子型をその軸を中心に回転させることで、前記自硬性砂が硬化してなる前記中子から前記中子型を抜型する回転駆動装置と、
    を有することを特徴とする中子造型装置。
  7. 前記回転駆動装置の最大トルクTmoterが、以下の関係を満足することを特徴とする請求項に記載の中子造型装置。
    kσπD2L/2≦Tmax≦Tmoter
    ここで、kは摩擦係数、Dは前記中子型と前記中子との接触面積と同一の接触面積を有する円柱の直径、Lは前記円柱の長さ、σは前記中子の平均圧縮強度、Tmaxは前記中子から前記中子型を抜型可能な場合において抜型時に発生する最大トルクである。
  8. 前記回転駆動装置の回転軸と、前記中子型の中心軸とを一致させる調整機構をさらに有することを特徴とする請求項又はに記載の中子造型装置。
  9. 前記中子型は、その軸方向が水平となるように前記枠内に配置されており、
    前記枠の上部に、前記自硬性砂が投入される開口が設けられていることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の中子造型装置。
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