JP6207309B2 - 電子体温計および報知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子体温計および報知装置に関する。
現在普及している多くの電子体温計は、予測検温機能と実測検温機能を有している。こうした電子体温計は、内蔵されている圧電ブザーにより、例えば検温開始から数十秒後の予測検温完了時と、検温開始から数分後の実測検温完了時に、使用者に検温完了を報知する。電子体温計を含む一般的な電子機器のブザー音は、2〜4kHz程度の周波数帯域であることが多い。これは、2〜4kHz程度が、健常者が聞き取りやすい可聴周波数であり、圧電ブザーの音圧が得られやすい周波数であるためである。
しかしながら、特に高齢者にとっては、聴覚の高域可聴感度が劣化するため、1kHz以上の高周波のブザー音は聞き取りにくくなる。このため、電子機器のブザー音を聞き取りやすくするための様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、検温動作が終了した場合に2又は3種類の周波数で構成される複数の音を所定パターンに従って報知するブザー音報知手段により、高齢者にも聞きやすいブザー音を発することができる電子体温計が記載されている。特許文献2には、電気機器の作動状態の変化を知らせる報知音を感知して取り込み、取り込まれた報知音に応じて聴覚情報や視覚情報を出力することで、電気機器から発せられる報知音を高齢者でも的確に認識できるようにする報知音変換装置が記載されている。また、特許文献3には、機器の本体に取り付けられ、機器が発する報知音を検知し、より認識しやすい大きな音量や異なる周波数の報知音を発する報知装置が記載されている。
特開2007−024594号公報 特開2004−020817号公報 特開2002−312858号公報
電子体温計は本体が脇の下に挟まれ、衣類に覆われた状態で使用されるため、衣服の素材によっては、電子体温計が発するブザー音は衣服に吸収されてしまう。したがって、聞き取りやすい周波数に変換するなどの処理を行ったとしても、衣服内から発生するブザー音は依然として聞き取りにくく、使用者が検温完了を認識できないおそれがある。また、報知音を変換して出力する従来技術ではブザー音をパルス列により識別しており、ブザー音が空中伝搬するときに外乱音が混入すると、ブザー音のパルス列は正確に識別できないおそれがある。
そこで、本発明は、本構成を有しない場合と比べて、検温完了を使用者により確実に報知可能な電子体温計を提供することを目的とする。
本発明に係る電子体温計は、被測定部位の温度を検出する測温部と、測温部による検温が完了したことに応じてブザー音を発する圧電ブザーと、集音部と、集音部により集音された音波が圧電ブザーのブザー音であるか否かをブザー音に固有の高調波の有無に基づき判定する判定部と、判定部による判定結果に応じて、圧電ブザーのブザー音が検出されたことを報知する報知部とを有することを特徴とする。
本発明に係る電子体温計では、判定部は、圧電ブザーのブザー音の基本周波数および高調波の周波数について、集音部により集音された音波のレベルが予め定められたしきい値を超えているときに、音波をブザー音であると判定することが好ましい。
本発明に係る電子体温計では、報知部は、圧電ブザーのブザー音が検出されたことを振動により報知することが好ましい。
本発明に係る電子体温計では、集音部、判定部および報知部は、測温部および圧電ブザーを含む本体から分離した報知ユニットとして構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る報知装置は、集音部と、集音部により集音された音波が電子体温計に内蔵された圧電ブザーのブザー音であるか否かをブザー音に固有の高調波の有無に基づき判定する判定部と、判定部の判定結果に応じて、圧電ブザーのブザー音が検出されたことを報知する報知部とを有することを特徴とする。
本発明の電子体温計によれば、本構成を有しない場合と比べて、検温完了を使用者により確実に報知することができる。
電子体温計1の外観図である。 電子体温計1の機能ブロック図である。 圧電ブザー16について説明するための図である。 圧電ブザー16がブザー音を発していないときと発しているときに集音部21により集音された音波の周波数スペクトルの例を示す図である。 電子体温計1の本体10と報知ユニット20の動作例を示すシーケンス図である。 衣服50の上に装着可能な報知ユニット40の外観図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る電子体温計および報知装置について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、電子体温計1の外観図である。電子体温計1は、本体10と、報知ユニット20とを有する。
本体10は、腋窩に挟まれて使用される電子体温計1の本体部分であり、測温部11と、表示部12と、スイッチ13とを有する。測温部11は、被測定部位の温度を検出する。表示部12は、体温の測定値や測定中である旨を表示する。スイッチ13は、本体10の電源をオン/オフするためのスイッチである。
報知ユニット20は、電子体温計1の検温完了のブザー音を検出し、そのブザー音を、より知覚しやすい光や振動などの異なる形態に変換して使用者に報知する。報知ユニット20は、例えばゴム製のキャップ形状を有し、本体10の測温部11とは反対側の端部にはめ込まれる。
図2は、電子体温計1の機能ブロック図である。
本体10は、測温部11と、表示部12と、スイッチ13と、温度記憶部14と、制御部15と、圧電ブザー16とを有する。
温度記憶部14は、測温部11で順次測定される実測温度の値を記憶するメモリである。また、温度記憶部14は、電子体温計1が前回使用されたときの測定値も記憶する。
制御部15は、電子体温計1の制御プログラムが記憶されたメモリやCPUなどで構成され、予測検温と実測検温を行う機能ブロックとして、予測部15Aと、安定検出部15Bとを有する。
予測部15Aは、測温部11で検出された実測温度を順次取得し、測定開始後の予め設定された時点での実測温度を予測演算用データとして、予測用の演算式を用いることにより、予測温度を算出する。なお、予測演算用データとして取り込むデータ数や、取り込むタイミングなどは適宜設定することができる。制御部15は、予測部15Aが算出した予測温度を表示部12に表示させる。また、制御部15は、予測部15Aによる予測検温が完了したときに、圧電ブザー16を駆動してブザー音を発生させる。
安定検出部15Bは、測温部11で検出された実測温度と温度記憶部14に記憶されている最高温度値とを比較して、測温部11が熱平衡状態になり温度上昇が安定したか否かを判定する。安定検出部15Bは、安定状態に達したと判定したときに、表示部12に表示されている予測温度を実測温度に切り替えて、最終的な実測温度を表示させる。また、制御部15は、安定状態に達したと安定検出部15Bが判定して実測検温が完了したときに、圧電ブザー16を駆動してブザー音を発生させる。
圧電ブザー16は、予測検温が完了したときと、実測検温が完了したときに、その旨を使用者に報知するためのブザー音を発する。圧電ブザー16は、例えば予測検温完了時に3回、実測検温完了時に5回など、ブザー音の発生回数や長さを変えることにより、予測検温完了と実測検温完了を区別して使用者に報知する。
報知ユニット20は、集音部21と、アンプ22と、判定部23と、報知部24と、スイッチ25とを有する。
集音部21は、圧電ブザー16が発したブザー音を検出するためのマイクである。図1に示す例では、報知ユニット20は本体10の端部にはめ込まれているから、集音部21は、電子体温計1の大きさ程度の範囲内の音波を検出できる程度の感度をもつように調整しておく。
アンプ22は、集音部21により集音された音波を、後続する処理のために適当なレベルの電気信号に増幅する。
判定部23は、電子体温計1の検温完了のブザー音を検出するための制御部であり、制御プログラムが記憶されたメモリやCPUなどで構成される。判定部23は、機能ブロックとして、バンドパスフィルタ(BPF)23Aと、スプリアス判定部23Bとを有する。
BPF23Aは、アンプ22により増幅された信号を高速フーリエ変換(FFT)により周波数スペクトルに変換した上で、例えば1〜8kHzの周波数成分を抽出するフィルタである。
スプリアス判定部23Bは、集音部21により集音された音波が圧電ブザー16のブザー音であるか否かを、圧電ブザー16のブザー音に固有の高調波の有無に基づき判定する。この判定方法の詳細については後述する。
報知部24は、例えばバイブレータであり、判定部23による判定結果に応じて、圧電ブザー16のブザー音が検出されたことを、音波を用いずに使用者に報知する。すなわち、集音部21により集音された音波が圧電ブザー16のブザー音であるとスプリアス判定部23Bが判定したときに、報知部24は、報知ユニット20を振動させることで、使用者に報知する。報知部24は、例えば、判定部23による判定に合わせて、ブザー音の発生回数や長さに対応する回数や長さの振動により報知を行う。報知部24は、例えば、予測検温完了時の3回のブザー音と実測検温完了時の5回のブザー音に対応して、報知部24もそれぞれ3回と5回の振動報知を行う。
あるいは、本体10からブザー音が発生するのは予測検温完了時と実測検温完了時の2回であることがわかっているから、報知部24は、例えば、1回目(すなわち予測検温完了時)は5秒間、2回目(すなわち実測検温完了時)は30秒間振動するなど、1回目と2回目のいずれの動作であるかに応じて振動の継続時間や強さなどを変化させてもよい。
スイッチ25は、報知ユニット20の電源をオン/オフするためのスイッチである。
図3(A)〜図3(C)は、圧電ブザー16について説明するための図である。圧電ブザー16は、厚み方向に分極した薄板状の圧電素子と金属薄板を貼り合わせて形成された圧電振動板のたわみ振動を発生音源とするブザーである。圧電ブザーは、小型で消費電力が少ないなどの特長があるため、一般的な電子体温計に広く用いられている。
図3(A)は、圧電素子31と金属薄板32が貼り合わされた圧電振動板33の厚み方向の断面図である。圧電素子31は分極方向と同一方向の電圧を印加すると縮み、逆方向の電圧を印加すると伸びる性質がある。そこで、圧電ブザーは、電圧の印加により圧電素子を伸縮させて圧電振動板33にたわみを生じさせることにより、ブザー音を発生させる。ただし、圧電振動板33だけでは十分な音圧が得られないため、圧電ブザーは共鳴器に圧電振動板を固定して形成される。
図3(B)は、圧電振動板33と共鳴器34を有する圧電ブザー16の断面図である。圧電振動板33は、例えば圧電素子の端部が支持され、共鳴器34の内部に吊るされた状態で固定される。これにより、共鳴器34の形状に応じた共鳴周波数を有するブザー音が、放音孔35から放出される。
図3(C)は、圧電ブザーの駆動波形と圧電ブザーから発生する音波の波形の例を示す模式図である。例えば、2kHzの矩形波の電圧で圧電ブザーを駆動すると、共鳴器で共鳴振動が生じることにより、2kHzより高い周波数の音波が発生する。
圧電ブザー16の共鳴器34を電子体温計1の本体10に装着すると、共鳴振動により、基本波と特定のスプリアスによる音波との複合音波が発生する。スプリアスとは高調波の周波数成分のことであり、共鳴器を有する圧電ブザーの場合、特に、基本波と2次高調波と3次高調波との複合音波が発生する。例えば、図3(C)に示したように圧電ブザーを2kHzの矩形波で駆動すると、この2kHzがブザー音の基本周波数となり、その2次高調波と3次高調波である4kHz近傍、6kHz近傍の周波数成分を内包する音波が発生する。
図4(A)および図4(B)は、それぞれ、圧電ブザー16がブザー音を発していないときと発しているときに集音部21により集音された音波の周波数スペクトルの例を示す図である。各グラフの横軸は周波数(Hz)、縦軸はレベル(dB)である。図4(A)と図4(B)の周波数スペクトルを比較すると、ブザー音が発生しているときの図4(B)では、符号a〜cでそれぞれ示したように、2kHz、4kHzおよび6kHzの付近にピークが見られる。
そこで、報知ユニット20のスプリアス判定部23Bは、BPF23Aにより抽出された1〜8kHzの周波数スペクトルが圧電ブザーのブザー音に固有の特徴であるスプリアス(高調波)パターンを有するか否かを判定する。このようなスプリアスパターンの判定処理により、スプリアス判定部23Bは、圧電ブザー16のブザー音と外乱雑音とを識別する。
具体的には、スプリアス判定部23Bは、ブザー音の基本波、2次高調波および3次高調波について、それぞれの周波数を中心とする一定の範囲における周波数スペクトルの振幅量が予め定められたレベル以上であるか否かを判定する。スプリアス判定部23Bは、例えば、
(a)2.0±0.3kHz内のピーク成分が−60db以上である
(b)4.0±0.3kHz内のピーク成分が−60db以上である
(c)6.0±0.3kHz内のピーク成分が−60db以上である
の3つの条件をすべて満たすときに、判定対象の周波数スペクトルはブザー音のスプリアスパターンを有しており、圧電ブザー16のブザー音であると判定する。±0.3kHzの周波数範囲や−60dbの基準レベルは、報知ユニット20に近接する本体10からのブザー音を検出できるように、適宜調整して定めればよい。このようにして、スプリアス判定部23Bは、外乱雑音の中から圧電ブザー16のブザー音を検出する。
なお、ブザー音の基本波とスプリアスの周波数は、使用される圧電ブザーにより異なる。そこで、スプリアス判定部23Bが用いる上記(a)〜(c)の判定基準の周波数は、報知ユニット20が対象とする電子体温計の圧電ブザーに合わせて設定しておく。
図5は、電子体温計1の本体10と報知ユニット20の動作例を示すシーケンス図である。図5に示した各ステップの処理は、本体10の制御部15と報知ユニット20の制御部である判定部23により行われる。
まず、本体10のスイッチ13がオンされると、本体10の制御部15は、表示部12の表示セグメントを全点灯表示させて、スイッチがオン状態となったことを表示する(S1)。そして、制御部15は、温度記憶部14に記憶されている前回の測定値を読み出して表示部12に表示させる(S2)。
続いて、制御部15は、測温部11に温度測定を開始させ、表示部12に予測検温中であることを表示させる(S3)。温度測定が開始されると、測温部11は、検出した実測温度を予測部15Aと安定検出部15Bに送る。予測部15Aは、測温部11で検出された実測温度を順次取得し、予め設定された時点での実測温度を予測演算用データとして取り込んで予測検温を行い、予測温度を算出する(S4)。
検温開始から例えば数十秒後に予測温度が算出されると、予測部15Aは、その予測温度を表示部12に送って、表示部12に予測温度を表示させる(S5)。それとともに、制御部15は、圧電ブザー16を駆動して、予測検温完了のブザー音を例えば3回発生させる(S6)。これにより、本体10は、予測温度が表示されたことを使用者に告知する。
一方、報知ユニット20のスイッチ25がオンされると、集音部21が集音を開始する(S21)。そして、判定部23は、スプリアスパターンの判定処理を開始する(S22)。これにより、スプリアス判定部23Bは、S6で発生した3回のブザー音が検出されたと判定する(S23)。そこで、判定部23は、ブザー音の検出に合わせて報知部24を駆動して、本体10で予測検温完了のブザー音が発生したことを、振動により使用者に報知する(S24)。
本体10では、予測検温の完了後も測温部11が温度検出を継続し、検出した実測温度を予測部15Aと安定検出部15Bに送り続ける。検温開始から例えば数分後に、測温部11が熱平衡状態に近付くと、安定検出部15Bは、検出温度の変化が安定状態に達したことを検出する(S7)。このとき、安定検出部15Bは、表示部12に表示されている予測温度を実測温度に切り替えて、最終的な実測温度を表示させる(S8)。それとともに、制御部15は、圧電ブザー16を駆動して、実測検温完了のブザー音を例えば5回発生させる(S9)。これにより、本体10は、実測温度が表示されたことを使用者に告知する。
報知ユニット20では、予測検温完了のブザー音が検出された後も、判定部23がスプリアスパターンの判定処理を継続する(S25)。これにより、スプリアス判定部23Bは、S9で発生した5回のブザー音が検出されたと判定する(S26)。そこで、判定部23は、ブザー音の検出に合わせて報知部24を駆動して、本体10で実測検温完了のブザー音が発生したことを、振動により使用者に報知する(S27)。以上で、電子体温計1の本体10と報知ユニット20の動作は終了する。
図1に示す例では報知ユニット20は本体10の端部にはめ込まれているが、報知ユニットは、本体10とは別個の装置であってもよい。例えば、報知ユニットを本体10から分離して衣服の上に取り付けられるようにすれば、使用時にも衣服の下に隠れることがないため、振動だけでなく、光などの別の形態で検温完了のブザー音を使用者に報知することが可能になる。以下では、本体10から分離した報知ユニット(報知装置)の例を説明する。
図6は、衣服50の上に装着可能な報知ユニット40の外観図である。報知ユニット40は、クリップ41と、LED42とを有する。報知ユニット40の機能ブロックは、図2に示した報知ユニット20のものと同じである。
クリップ41は、報知ユニット40を使用者の衣服50の上などに装着するためのものである。これにより、報知ユニット40は、電子体温計1の使用時にも使用者から見える位置で、使用者に対し着脱可能に構成されている。
LED42は、報知部24として設けられており、圧電ブザー16のブザー音が検出されたときに点灯することで、電子体温計1の検温完了を光により使用者に報知する。なお、報知ユニット40でも、報知ユニット20と同様に報知部24としてバイブレータを使用して、光と振動の両方で検温完了を使用者に報知してもよい。あるいは、使用者から見える位置に装着可能な報知ユニットであっても、LED42を設けずに、報知ユニット20と同様に振動による報知を行ってもよい。
なお、報知ユニットは、衣服の上に装着するものに限らず、例えば使用者の手に取り付けられる形状とするなどして、使用者に対し着脱可能に構成してもよい。また、報知ユニットは、使用者の手元の台の上などに置いて使用するものであってもよい。
また、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末を報知ユニットとして使用してもよい。例えばスマートフォンはマイクやバイブレータを有しており、判定部23の機能はデジタル信号処理で実現できるため、判定部23の機能を携帯端末用のアプリケーションとして構成すれば、報知ユニットは携帯端末でも実現可能である。
報知ユニットを携帯端末で実現する場合も、機能ブロックは、図2に示した報知ユニット20のものと同じである。集音部21には、携帯端末に備え付けられているマイクを使用する。また、報知部24には、例えば携帯端末に備え付けられているバイブレータを使用する。報知部24には、圧電ブザー16のブザー音が検出されたとき携帯端末を振動させることで、電子体温計1の検温完了を使用者に報知する。
なお、報知ユニット40や携帯端末の報知ユニットでも、報知部24は、例えば、1回目のブザー音の検出時(予測検温完了時)は5秒間、2回目のブザー音の検出時(実測検温完了時)は30秒間、LED42を点灯させるなど、1回目と2回目のいずれの動作であるかに応じて振動やLEDの点灯の継続時間や強さなどを変化させてもよい。
なお、本体10とは別個の装置として報知ユニットを構成する場合は、本体10の端部にはめ込まれている報知ユニット20よりも集音部21の感度を高くする必要がある。ただし、集音部21の感度を高くし過ぎると、例えば病院などで複数の人が同時に電子体温計を使用しているときに、他者の電子体温計のブザー音を誤って検出するおそれがある。このような誤検出をなくすためには、例えば、報知ユニット40が衣服に取り付けられたときや、報知ユニットとして機能する携帯端末などが例えば衣服のポケットに入れられたときに、脇の下の本体10から発するブザー音を最適な音圧で検出できるように集音部21の感度を調整しておけばよい。
以上説明したように、電子体温計1では、衣服内で使用される本体10からの検温完了のブザー音を、その固有の高調波の有無に基づき報知ユニット20が検出する。そして、報知ユニット20が、そのブザー音をより知覚しやすい異なる形態に変換して使用者に報知する。このため、使用時に本体10が衣服の下に隠れていても、報知ユニット20が発生させる振動などにより、使用者はより確実に検温完了を識別することができる。
なお、上記の各報知ユニットは、圧電ブザーを使用する電子体温計であれば、予測検温機能がないものにも適用可能である。
1 電子体温計
10 本体
11 測温部
15 制御部
16 圧電ブザー
20,40 報知ユニット
21 集音部
23 判定部
24 報知部

Claims (5)

  1. 被測定部位の温度を検出する測温部と、
    前記測温部による検温が完了したことに応じてブザー音を発する圧電ブザーと、
    前記測温部および前記圧電ブザーを収納する本体と、
    集音部と、
    前記集音部により集音された音波が前記圧電ブザーのブザー音であるか否かを当該ブザー音に固有の高調波に対応する複数のピークが前記音波の周波数スペクトルに含まれるか否かに基づき判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に応じて、前記圧電ブザーのブザー音が検出されたことを報知する報知部と、
    前記集音部、前記判定部および前記報知部を前記本体とは別体の報知ユニットとして一体的に収納するケースと、
    を有することを特徴とする電子体温計。
  2. 前記判定部は、前記圧電ブザーのブザー音の基本周波数および高調波の周波数について、前記集音部により集音された音波のレベルが予め定められたしきい値を超えているときに、当該音波を当該ブザー音であると判定する、請求項1に記載の電子体温計。
  3. 前記報知部は、前記圧電ブザーのブザー音が検出されたことを振動により報知する、請求項1または2に記載の電子体温計。
  4. 前記ケースは、前記本体の端部に固定可能なキャップ形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子体温計。
  5. 集音部と、
    前記集音部により集音された音波が電子体温計に内蔵された圧電ブザーのブザー音であるか否かを当該ブザー音に固有の高調波に対応する複数のピークが前記音波の周波数スペクトルに含まれるか否かに基づき判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記圧電ブザーのブザー音が検出されたことを報知する報知部と、
    前記集音部、前記判定部および前記報知部を前記電子体温計の本体とは別体の報知ユニットとして一体的に収納するケースと、
    を有することを特徴とする報知装置。
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