JP2019158845A - 電子体温計 - Google Patents

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拓朗 中村
Takuro Nakamura
拓朗 中村
克美 築田
Katsumi Tsukuda
克美 築田
勝 栗尾
Masaru Kurio
勝 栗尾
綾 前田
Aya Maeda
綾 前田
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Abstract

【課題】操作者が体温の予測終了時と体温の実測終了時とを容易に区別することができる。【解決手段】電子体温計は、被検者の所定部位の温度を測定する測定部と、測定部の測定結果に基づいて、被検者の体温の予測値を算出可能及び被検者の体温の実測値を取得可能である制御部と、音出力部とを備える。音出力部は、制御部の制御に基づいて、予測値の算出処理が終了したときと実測値の取得処理が終了したときとで異なる態様の終了音を出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、電子体温計に関する。
従来、被検者の体温を測定する機能として、被検者の体温を予測する機能及び被検者の体温を実測する機能を有する電子体温計が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の体温計は、体温の測定が終了すると、ブザー音を出力することにより、被検者等に体温の測定の終了を知らせている。
特開2007−24595号公報
ところで、従来の電子体温計には、改善の余地がある。例えば、従来の電子体温計には、被検者等に体温の測定の終了を知らせる方法について改善の余地がある。
かかる点に鑑みてなされた本開示の目的は、操作者が体温の予測終了時と体温の実測終了時とを容易に区別することができる電子体温計を提供することにある。
本開示の第1態様としての電子体温計は、被検者の所定部位の温度を測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記被検者の体温の予測値を算出可能及び前記被検者の体温の実測値を取得可能である制御部と、前記制御部の制御に基づいて、前記予測値の算出処理が終了したときと前記実測値の取得処理が終了したときとで異なる態様の終了音を出力する音出力部と、を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記制御部は、前記予測値の前記算出処理を終了してから切替期間が経過すると、前記実測値の前記取得処理を開始する。
本開示の1つの実施形態として、前記制御部は、前記切替期間中、前記音出力部に前記終了音を出力させる出力期間と、前記音出力部に前記終了音の出力を休止させる休止期間とを交互に繰り返す。
本開示の1つの実施形態として、前記制御部は、前記切替期間よりも短い報知期間中、前記音出力部に前記終了音を出力させる前記出力期間と、前記音出力部に前記終了音の出力を休止させる休止期間とを交互に繰り返す。
本開示の1つの実施形態として、前記休止期間は前記出力期間よりも長い。
本開示の1つの実施形態として、前記制御部は、前記測定部により測定した温度が所定値以上低下したと判定するとき、前記音出力部に前記終了音の出力を停止させる。
本開示によれば、操作者が体温の予測終了時と体温の実測終了時とを容易に区別することができる電子体温計が提供され得る。
本開示の一実施形態に係る電子体温計の外観図である。 図1に示す電子体温計の機能ブロック図である。 図1に示す電子体温計の終了音の出力処理の一例を示すタイミングチャートである。 図3に示す出力期間の予測終了音の態様の一例を示す図である。 図1に示す電子体温計の予測値の算出処理を示すフローチャートである。 図1に示す電子体温計の出力期間の処理を示すフローチャートである。 図1に示す電子体温計の休止期間の処理を示すフローチャートである。 図1に示す電子体温計の実測値の取得処理を示すフローチャートである。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して説明する。以下、各図において共通の構成部には、同一符号を付す。なお、本開示において「被検者」は、電子体温計が体温を測定する対象者である。また、本開示において「操作者」は、電子体温計を操作する者である。例えば被検者が電子体温計を操作して電子体温計に自身の体温を測定させる場合、被検者は、操作者でもあり得る。
[電子体温計の構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る電子体温計1の外観図である。電子体温計1は、外観上、筐体2と、キャップ3と、ディスプレイ4と、電源ボタン5とを備える。
筐体2は、合成樹脂等で形成されてよい。筐体2は、電子体温計1の内部構造を保護する。筐体2には、後述の記憶部17及び制御部18等が収容される。
キャップ3は、金属等で形成されてよい。キャップ3は、筐体2の先端部に配置される。キャップ3には、後述の測定部11に含まれるサーミスタが収容される。キャップ3は、被検者の所定部位に挿入される。当該所定部位は、腋下、舌下及び直腸を含んでよい。
ディスプレイ4は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイ等を含んで構成されてよい。ディスプレイ4は、後述の制御部18の制御に基づいて、文字、記号及び画像等を含む各種情報を表示する。例えば、ディスプレイ4は、被検者の体温の予測値及び実測値を表示する。
電源ボタン5は、筐体2の末端部に配置される。電源ボタン5は、操作者によって操作される。
図2は、図1に示す電子体温計1の機能ブロック図である。電子体温計1は、被検者の体温の予測値を算出する機能と、被検者の体温の実測値を測定する機能とを有する。
電子体温計1は、測定部11と、タイマ部12と、音出力部13と、表示部14と、入力部15と、電池16と、記憶部17と、制御部18とを備える。
測定部11は、サーミスタと、当該サーミスタの抵抗値を電気信号に変換する回路とを含んで構成されてよい。測定部11は、被検者の所定部位の温度を測定する。測定部11は、測定した温度を、制御部18に出力する。
タイマ部12は、制御部18の制御に基づいて、時間をカウントする。タイマ部12は、カウンタ回路等を含んで構成されてよい。
音出力部13は、ブザー等を含んで構成されてよい。音出力部13は、1kHz〜5kHz程度の音を出力可能に構成されてよい。音出力部13は、制御部18の制御に基づいて、音を出力する。例えば、音出力部13は、制御部18が図1に示す電源ボタン5に対する操作者の入力を検出したとき、音を出力する。
本実施形態では、音出力部13は、制御部18の制御に基づいて、被検者の体温の予測値の算出処理が終了したときと、被検者の体温の実測値の取得処理が終了したときとで、異なる態様の終了音を出力する。以後、被検者の体温の予測値の算出処理が終了したときに音出力部13が出力する音は、「予測終了音」と記載する。被検者の体温の実測値の取得処理が終了したときに音出力部13が出力する音は、「実測終了音」と記載する。予測終了音及び実測終了音の態様については、後述する。
表示部14は、図1に示すディスプレイ4を含んでよい。さらに、表示部14は、ディスプレイ4を照らすバックライトを含んでよい。バックライトは、例えばLEDであってよい。
入力部15は、電子体温計1に対する操作者の操作を受付ける。入力部15は、図1に示す電源ボタン5を含んでよい。さらに、入力部15は、音量調整ボタン等を含んでよい。
電池16は、電子体温計1に含まれる各構成要素に電力を供給する。電池16は、リチウムコイン電池等の一次電池であってよい。又は、電池16は、二次電池であってよい。
記憶部17は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されてよい。記憶部17は、各種情報及び/又は電子体温計1を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部17は、ワークメモリとして機能してもよい。
例えば、記憶部17は、体温の予測値の算出に用いられる予測式を記憶する。また、記憶部17は、被検者の体温の予測値等を記憶する。
制御部18は、電子体温計1を構成する各機能ブロックをはじめとして、電子体温計1の全体を制御及び管理するプロセッサである。制御部18は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ又は各機能の処理に特化した専用のプロセッサで構成されてよい。
制御部18は、入力部15に含まれる図1に示す電源ボタン5に対する操作者の入力に基づいて、電子体温計1を起動させる。電子体温計1の起動後に図1に示すキャップ3が被検者の所定部位に挿入されると、制御部18は、体温の予測値の算出処理を開始する。制御部18は、体温の予測値の算出処理を終了すると、音出力部13に予測終了音を出力させる。さらに、制御部18は、体温の予測値の算出処理を終了してから切替時間が経過すると、体温の実測値の取得処理を開始する。切替時間は、測定部11により測定される温度と被検者の所定部位の温度とがほぼ平衡状態になるまでの時間を想定して、設定されてよい。例えば、切替時間は、5分間である。制御部18は、体温の実測値の取得処理を終了すると、音出力部13に実測終了音を出力させる。以下、これらの処理の詳細を説明する。
[予測値の算出処理]
制御部18は、電子体温計1を起動させると、所定間隔で、測定部11により温度をサンプリングする。例えば、制御部18は、0.5秒の間隔で、温度をサンプリングする。
制御部18は、測定部11によりサンプリングした温度が所定条件を満たすと、予測値の算出処理を開始する。所定条件は、サンプリングした温度が所定値以上であるとの条件であってよい。所定値は、30℃であってよい。所定条件が満たされるとき、すなわち、サンプリングした温度が所定値以上であるときは、図1に示すキャップ3が被検者の所定部位に挿入されたときであり得る。
制御部18は、予測値の算出処理では、サンプリングした温度と、記憶部17に格納された予測式とに基づいて、複数の予測値を算出する。例えば、制御部18は、所定条件を満たすと判定してから所定時間(例えば、25秒)経過した後の一定区間(例えば、5秒間)において、複数の予測値を算出する。制御部18は、算出した複数の予測値が所定範囲(例えば、0.1℃)内に収まっているとき、予測成立条件を満たすと判定する。
制御部18は、予測成立条件を満たすと判定すると、予測値の算出処理を終了する。このとき、制御部18は、体温の予測値を、表示部14に表示させる。また、制御部18は、体温の予測値を、記憶部17に格納する。
制御部18は、予測値の算出処理を終了するとき、切替期間等のカウントのために、タイマ部12によるカウントを開始する。
[終了音の出力処理]
制御部18は、予測値の算出処理を終了すると、音出力部13に予測終了音を出力させる。制御部18は、音出力部13に終了音を出力させる出力期間と、音出力部13に終了音の出力を休止させる休止期間とを交互に繰り返す。休止期間は、出力時間と同一の長さであってもよいし、出力期間よりも長くてよい。例えば、出力期間は、3秒間である。例えば、休止期間は、5秒間である。また、例えば、休止期間は、15秒間としてもよい。なお、制御部18は、切替期間中、出力期間と休止期間とを交互に繰り返してもよい。例えば、制御部18は、切替期間中、常に、出力期間と休止期間とを交互に繰り返してよい。又は、制御部18は、切替期間よりも短い報知期間中、出力期間と休止期間とを交互に繰り返してもよい。例えば、報知期間は、切替期間が5分間である場合、30秒間から1分間程度の期間としてよい。
制御部18は、実測値の取得処理を終了すると、実測終了音を出力させる。制御部18は、予測終了音とは異なる態様の実測終了音を、音出力部13に出力させる。制御部18は、予測終了音の周波数とは異なる周波数の実測終了音を、音出力部13に出力させてよい。また、制御部18は、予測終了音の出力態様とは異なる出力態様で、実測終了音を、音出力部13に出力させてよい。例えば、制御部18は、出力期間と休止期間とを交互に繰り返しながら音出力部13に実測終了音を出力させる場合、1つの出力期間に相当する期間、実測終了音を音出力部13に出力させてよい。例えば出力期間が3秒である場合、制御部18は、3秒間、実測終了音を音出力部13に出力させてよい。
図3は、図1に示す電子体温計1の終了音の出力処理の一例を示すタイミングチャートである。図4は、図3に示す出力期間の予測終了音の態様の一例を示す図である。図3では、出力期間は3秒であり、休止期間は5秒である。また、図3では、制御部18は、報知期間中、出力期間と休止期間とを交互に繰り返すものとする。
図3に示すタイミングt1で、制御部18は、予測値の算出処理を終了する。制御部18は、出力期間と休止期間とを交互に繰り返しながら音出力部13に予測終了音を出力させる。タイミングt1で、制御部18は、タイマ部12によるカウントを開始する。制御部18は、出力期間では、図4に示すように、4kHz(ピ)の音と2.7kHz(ポ)の音とを交互に音出力部13に出力させてよい。
図3に示すタイミングt2で、制御部18は、タイマ部12のカウントに基づいて、予測値の算出処理が終了してから報知期間が経過したと判定する。タイミングt2で、制御部18は、音出力部13に予測終了音の出力を停止させる。
図3に示すタイミングt3で、制御部18は、タイマ部12の切替時間のカウントに基づいて、予測値の算出処理が終了してから切替期間が経過したと判定する。タイミングt3で、制御部18は、実測値の取得処理を開始する。
図3に示すタイミングt3から後述の実測時間が経過したタイミングt4で、制御部18は、実測値の取得処理を終了する。タイミングt4で、制御部18は、音出力部13に実測終了音を出力させる。例えば、制御部18は、3秒間、実測終了音を出力させる。
図3に示すタイミングt5で、制御部18は、音出力部13に実測終了音の出力を停止させる。
図2に示す制御部18は、切替期間中に予測終了音を音出力部13に出力させる場合、切替期間が経過する前に、測定部11により取得した温度が所定値以上低下したと判定するとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させてよい。所定値は、例えば0.4℃であってよい。例えば、制御部18は、所定時間内に、測定部11によりサンプリングした複数の温度のうちピーク値となる温度を、当該判定処理に用いてよい。この場合、制御部18は、現在のピーク値が前回のピーク値よりも所定値以上低下したとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させてよい。なお、当該判定処理に用いられる温度は、ピーク値に限定されない。例えば、当該判定処理には、複数の温度の平均値若しくは移動平均値が用いられてもよい。ここで、測定部11により取得した温度が所定値以上低下したときは、図1に示すキャップ3が被検者の所定部位から抜去されたときであり得る。このような処理によって、制御部18は、キャップ3が被検者の所定部位から抜去されたとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させることができる。
同様に、制御部18は、報知期間中に予測終了音を音出力部13に出力させる場合、報知期間が経過する前に、測定部11により取得した温度が所定値以上低下したと判定するとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させてよい。
なお、制御部18は、切替期間中又は報知期間中に測定部11により取得した温度が所定値以上低下したか否かを判定する場合、出力期間及び休止期間の両期間において、測定部11により取得した温度が所定値以上低下したか否かを判定してよい。又は、制御部18は、出力期間又は休止期間の何れかの期間において、測定部11により取得した温度が所定値以上低下したか否かを判定してよい。
[実測値の取得処理]
制御部18は、切替期間が経過すると、実測値の取得処理を開始する。また、制御部18は、実測値の取得処理を開始するとき、タイマ部12によるカウントを開始する。制御部18は、タイマ部12のカウントに基づいて実測期間が経過するまで、定期的に、測定部11により取得した温度を、表示部14に表示させる。実測期間は、測定部11により測定される温度と被検者の所定部位の温度とが平衡状態になるまでの時間を想定して、設定されてよい。実測期間は、例えば5分間であってよい。
制御部18は、実測値の取得処理を開始してから実測期間が経過すると、実測値の取得処理を終了する。制御部18は、実測期間が経過したときに取得した温度を、実測値としてよい。制御部18は、実測値を、表示部14に表示させる。また、制御部18は、上述のように、実測値の取得処理を終了すると、音出力部13に実測終了音を出力させる。
[予測値の算出動作]
図5は、図1に示す電子体温計1の予測値の算出処理を示すフローチャートである。制御部18は、入力部15に含まれる電源ボタン5に対する操作者の入力に基づいて、処理を開始する。
制御部18は、測定部11によりサンプリングした温度が所定条件を満たすか否かを判定する(ステップS10)。制御部18は、サンプリングした温度が所定条件を満たすと判定するとき(ステップS10:Yes)、ステップS11の処理に進む。一方、制御部18は、サンプリングした温度が所定条件を満たすと判定しないとき(ステップS10:No)、再びステップS10の処理を実行する。
制御部18は、予測成立条件を満たすか否かを判定する(ステップS11)。制御部18は、予測成立条件を満たすと判定するとき(ステップS11:Yes)、ステップS12の処理に進む。一方、制御部18は、予測成立条件を満たすと判定しないとき(ステップS11:No)、再びステップS11の処理を実行する。
ステップS12の処理では、制御部18は、予測値の算出処理を終了する。ステップS13の処理では、制御部18は、体温の予測値を、表示部14に表示させる。さらに、ステップS13の処理では、制御部18は、体温の予測値を、記憶部17に格納する。
ステップS14の処理では、制御部18は、タイマ部12によるカウントを開始する。制御部18は、ステップS14の処理を実行した後、図6に示すステップS20の処理に進む。
[予測終了音の出力動作]
図6は、図1に示す電子体温計1の出力期間の処理を示すフローチャートである。制御部18は、図5に示す処理を終了すると、図6に示す処理を開始する。
制御部18は、音出力部13に予測終了音を出力させる(ステップS20)。制御部18は、図5に示すステップS14の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、予測値の算出処理が終了してから報知期間が経過したか否かを判定する(ステップS21)。制御部18は、予測値の算出処理が終了してから報知期間が経過したと判定するとき(ステップS21:Yes)、ステップS22の処理に進む。一方、制御部18は、予測値の算出処理が終了してから報知期間が経過したと判定しないとき(ステップS21:No)、ステップS24の処理に進む。
ステップS22の処理では、制御部18は、音出力部13に予測終了音の出力を停止させる。このようなステップS21,S22の処理によって、制御部18は、報知期間が経過した後、音出力部13に予測終了音の出力を停止させることができる。
ステップS23の処理では、制御部18は、図5に示すステップS14の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したか否かを判定する。制御部18は、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したと判定するとき(ステップS23:Yes)、図8に示すステップS40の処理に進む。一方、制御部18は、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したと判定しないとき(ステップS23:No)、再びステップS23の処理を実行する。
ステップS24の処理では、制御部18は、図5に示すステップS14の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したか否かを判定する。制御部18は、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したと判定するとき(ステップS24:Yes)、図8に示すステップS40の処理に進む。一方、制御部18は、予測値の算出処理が終了してから切替時間が経過したと判定しないとき(ステップS24:No)、ステップS25の処理を実行する。
ステップS25の処理では、制御部18は、測定部11により温度を取得する。制御部18は、ステップS25の処理で取得した温度が所定値以上低下したか否かを判定する(ステップS26)。制御部18は、温度が所定値以上低下したと判定するとき(ステップS26:Yes)、ステップS27の処理に進む。一方、制御部18は、温度が所定値以上低下したと判定しないとき(ステップS26:No)、ステップS28の処理に進む。
ステップS27の処理では、制御部18は、音出力部13に予測終了音の出力を停止させる。このようなステップS26,S27の処理によって、制御部18は、キャップ3が被検者の所定部位から抜去されたとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させることができる。
ステップS28の処理では、制御部18は、図5に示すステップS14の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、ステップS20の処理を実行してから出力期間が経過したか否かを判定する。制御部18は、ステップS20の処理を実行してから出力期間が経過したと判定するとき(ステップS28:Yes)、図7に示すステップS30の処理に進む。一方、制御部18は、ステップS20の処理を実行してから出力期間が経過したと判定しないとき(ステップS28:No)、ステップS21の処理に戻る。
図7は、図1に示す電子体温計1の休止期間の処理を示すフローチャートである。制御部18は、図6に示すステップS20の処理を実行してから出力期間が経過すると、図7に示す処理を開始する。
制御部18は、音出力部13に予測終了音の出力を休止させる(ステップS30)。
制御部18は、図6に示すステップS21〜S27の処理と同様にして、ステップS31〜S37の処理を実行する。
ステップS38の処理では、制御部18は、図5に示すステップS14の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、ステップS30の処理を実行してから休止期間が経過したか否かを判定する。制御部18は、ステップS30の処理を実行してから休止期間が経過したと判定するとき(ステップS38:Yes)、図6に示すステップS20の処理に進む。一方、制御部18は、ステップS30の処理を実行してから休止期間が経過したと判定しないとき(ステップS38:No)、ステップS31の処理に戻る。
[実測値の取得動作]
図8は、図1に示す電子体温計1の実測値の取得処理を示すフローチャートである。制御部18は、図5に示す予測値の算出処理を終了してから切替期間が経過すると、図8に示す処理を開始する。
制御部18は、実測値の取得処理を開始するとき、タイマ部12によるカウントを開始する(ステップS40)。
制御部18は、ステップS40の処理で開始したタイマ部12のカウントに基づいて、実測値の取得処理を開始してから実測期間が経過したか否かを判定する(ステップS41)。制御部18は、実測値の取得処理を開始してから実測期間が経過したと判定するとき(ステップS41:Yes)、ステップS43の処理に進む。一方、制御部18は、実測値の取得処理を開始してから実測期間が経過したと判定しないとき(ステップS41:No)、ステップS42の処理に進む。
ステップS42の処理では、制御部18は、定期的に、測定部11により取得した温度を、表示部14に表示させる。ステップS42の処理を実行すると、制御部18は、ステップS41の処理に戻る。
ステップS43の処理では、制御部18は、実測値の取得処理を終了する。制御部18は、実測期間が経過したときに取得した温度を、実測値としてよい。ステップS44の処理では、制御部18は、実測値を、表示部14に表示させる。ステップS45の処理では、制御部18は、音出力部13に実測終了音を出力させる。
以上述べた本実施形態に係る電子体温計1では、音出力部13は、予測値の算出処理が終了したときと実測値の取得処理が終了したときとで異なる態様の終了音を出力する。このような処理によって、操作者は、予測値の算出処理の終了時と、実測値の取得処理の終了時とを、容易に区別することができる。従って、本実施形態によれば、操作者が体温の予測終了時と体温の実測終了時とを容易に区別することができる電子体温計1が提供され得る。
さらに、本実施形態に係る制御部18は、切替期間中、出力期間と休止期間とを交互に繰り返しながら、音出力部13に予測終了音を出力させることができる。音出力部13に予測終了音を出力させる際、音出力部13に予測終了音の出力を休止させる休止期間を設けることで、音出力部13の消費電力を低減させることができる。音出力部13の消費電力を低減させることで、電子体温計1の消費電力を低減させることができる。
加えて、本実施形態では、休止期間を出力期間よりも長くすることができる。休止期間を出力期間よりも長くすることで、電子体温計1の消費電力をより低減させることができる。
また、本実施形態に係る制御部18は、切替時間よりも短い報知期間中、出力期間と休止期間とを交互に繰り返しながら、音出力部13に予測終了音を出力させることができる。切替時間よりも短い報知期間中に音出力部13に予測終了音を出力させることで、音出力部13の消費電力を低減させることができる。音出力部13の消費電力を低減させることで、電子体温計1の消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態に係る制御部18は、切替期間又は報知期間が経過する前に、測定部11により測定した温度が所定値以上低下したと判定するとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させることができる。このような処理によって、キャップ3が被検者の所定部位から抜去されたとき、音出力部13に予測終了音の出力を停止させることができる。キャップ3が被検者の所定部位から抜去されたときに音出力部13に予測終了音の出力を停止させることで、不要な予測終了音を音出力部13に出力させることを防ぐことができる。不要な予測終了音を音出力部13に出力させることを防ぐことで、電子体温計1の消費電力を低減させることができる。
本開示は、上述した各実施形態で特定された構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本開示は、電子体温計に関する。
1 電子体温計
2 筐体
3 キャップ
4 ディスプレイ
5 電源ボタン
11 測定部
12 タイマ部
13 音出力部
14 表示部
15 入力部
16 電池
17 記憶部
18 制御部

Claims (6)

  1. 被検者の所定部位の温度を測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて、前記被検者の体温の予測値を算出可能及び前記被検者の体温の実測値を取得可能である制御部と、
    前記制御部の制御に基づいて、前記予測値の算出処理が終了したときと前記実測値の取得処理が終了したときとで異なる態様の終了音を出力する音出力部と、を備える、電子体温計。
  2. 前記制御部は、前記予測値の前記算出処理を終了してから切替期間が経過すると、前記実測値の前記取得処理を開始する、請求項1に記載の電子体温計。
  3. 前記制御部は、前記切替期間中、前記音出力部に前記終了音を出力させる出力期間と、前記音出力部に前記終了音の出力を休止させる休止期間とを交互に繰り返す、請求項2に記載の電子体温計。
  4. 前記制御部は、前記切替期間よりも短い報知期間中、前記音出力部に前記終了音を出力させる前記出力期間と、前記音出力部に前記終了音の出力を休止させる前記休止期間とを交互に繰り返す、請求項3に記載の電子体温計。
  5. 前記休止期間は前記出力期間よりも長い、請求項3又は4に記載の電子体温計。
  6. 前記制御部は、前記測定部により測定した温度が所定値以上低下したと判定するとき、前記音出力部に前記終了音の出力を停止させる、請求項1乃至5の何れか一項に記載の電子体温計。
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