JP6205753B2 - ガスワイピングノズル及びガスワイピング方法 - Google Patents
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Description
150〜250m/minで金属帯を搬送する連続溶融金属めっき装置に設けられ、めっき浴から鉛直方向に引き上げられる前記金属帯の全幅に渡って、水平方向に同時にガスを吹き付けるガスワイピングノズルにおいて、
前記ガスワイピングノズルのノズル先端側の上面は、ガス噴射方向に向けて下るように傾斜した傾斜面であり、
前記ガスワイピングノズルのノズル先端側の下面は、前記ガス噴射方向に向けて上るように傾斜した傾斜面であり、
前記ガスワイピングノズルの上面の前記傾斜面が水平面となす傾斜角度θ1と、前記ガスワイピングノズルの下面の前記傾斜面が水平面となす傾斜角度θ2が、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする、ガスワイピングノズル。
5°≦θ1≦40° ・・・(1)
0°≦θ2≦0.225×θ1+2.75° ・・・(2)
前記ガスワイピングノズルのスリット幅δが、0.6〜0.8mmであり、
前記ガスワイピングノズルの最先端に、前記金属帯の表面と対向する平坦部が形成され、前記平坦部の長さtが、5〜7mmであり、
前記ガスワイピングノズルから噴射されたガスが前記金属帯に衝突するときのガス圧Pwが、5〜25kPaであるようにしてもよい。
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るガスワイピングノズルが適用される連続溶融金属めっき装置について説明する。図1は、本実施形態に係る連続溶融金属めっき装置1を示す模式図である。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るガスワイピングノズル10の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るガスワイピングノズル10の構造例を示す垂直断面図である。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るガスワイピングノズル10のノズル先端部15の上面(傾斜面21)と下面(傾斜面22)の傾斜角度θ1、θ2の適正値について詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るガスワイピングノズル10を示す模式図である。
0°≦θ1≦40° ・・・(1)
0°≦θ2≦0.225×θ1+2.75° ・・・(2)
まず、ノズル上面の傾斜角度θ1の上限について説明する。上記の数値解析結果によれば、ノズル上面の傾斜角度θ1が40°超になると(換言すると、ノズル上面の傾斜面21と鋼帯2の表面との角度θ4が50°未満になると)、図4に示すように、ガスの噴流30が上方向に引き寄せられ、噴流30の進行方向が上側に曲がることが分かった。
θ1≦40° ・・・(4)
次に、ノズル下面の傾斜角度θ2の上限について説明する。高速通板といえども、鋼帯2の通板速度vは5m/s以下(即ち、300m/min以下)であり、噴流30の流速uに対して通板速度vは無視できる程度に小さい。従って、上記噴流30が引き寄せられる現象は、鋼帯2の通板方向に関わらず発生し、ガスワイピングノズル10の下側でも発生する。つまり、ノズル下面の傾斜角度θ2が大きくなると、図5に示すように、ガスの噴流30が下方向に引き寄せられ、噴流30の進行方向が下側に曲がることになる。
θ2+θ3≦40° ・・・(5)
θ2≦11.5° ・・・(6)
さらに、θ1が0°未満であると、ガスワイピングノズル10のノズル上部部材11を製造することが非常に困難になったり、ノズル先端部15におけるノズル上部部材11の強度が低下したりしてしまう。従って、θ1は、少なくとも0°以上であることが好ましい。θ1≧0°であれば、ノズル先端部15におけるノズル上部部材11の厚みが厚くなり、ノズル先端部15の強度を確保できるとともに、当該ノズル先端部15を切削加工等により容易に製造可能となる。
θ1≧0° ・・・(9)
θ2≧0° ・・・(10)
さらに、ノズル上面の傾斜角度θ1は20°以上であることがより好ましい。θ1が20°未満であると、鋼帯2の通板速度vが150m/min以上の高速通板となったときに、圧縮性流体(噴流30)のコアンダ効果の上下のアンバランスが原因で、ガスの噴流30が下方に引き寄せられる場合がある。つまり、θ1が20°未満であると、ノズル上面側の空間35よりもノズル下面側の空間37が小さくなるため、ノズル上面側の空間35における噴流30のコアンダ効果よりも、ノズル下面側の空間37における噴流30のコアンダ効果が顕著に大きくなり、噴流30が下方に湾曲する場合がある。この結果、ガ下方に湾曲した噴流30によるガスワイピングが不適切になり、溶融金属31の目付量にばらつきが生じる可能性がある。これに対し、θ1が20°以上であれば、噴流30を水平方向に直線的に進行させて、適切なガスワイピングを実現できるので、目付量のばらつきを更に好適に抑制できる。
θ1≧20° ・・・(11)
以上の式(4)、(8)、(9)、(10)をまとめると、上述した式(1)、(2)が得られる。
0°≦θ1≦40° ・・・(1)
0°≦θ2≦0.225×θ1+2.75° ・・・(2)
次に、本実施形態に係るガスワイピングノズル10を用いて、鋼帯2に対して水平方向にガスを吹き付け、鋼帯2に対する溶融金属31の付着量を制御するガスワイピング方法について説明する。本実施形態に係るガスワイピング方法の条件は以下の通りである。
ノズルのスリット幅δ :0.6〜0.8mm
ノズル最先端の平坦部23の長さt :5〜7mm
鋼帯2に対する衝突時のガス圧Pw :5〜25kPa
距離dを6mm未満にすると、鋼帯2とノズル10との距離が近すぎて、鋼帯2の振動時に、鋼帯2とノズル10が接触する可能性が高くなる。従来のワイピング方法では、d/δ=10程度であり、その場合、距離dは、コアの長さcの2倍程度となっている。なお、コアとは、噴流30の吐出方向に沿って噴流30の流速が減衰しない領域のことであり、コアの長さcはスリット幅δの5倍程度である(c=5×δ)。dを大きくすると、δも大きくなり、同じ圧力では、気体流量が増加する。距離dが8mmを越えると、所望のガス圧Pwを得るためには、ガスの流量を多くする必要があるので、ブロアの運転コストが増加するだけでなく、溶融亜鉛のめっき浴3の表面の波立ちが発生して、製造されるめっき鋼板の品質に悪影響を与える。よって、dは6mm以上、8mm以下であることが好ましい。
ガスワイピングノズル10の最先端の平坦部23の長さtが4mm未満である場合には、ガスワイピングノズル10の機械加工が困難となる。一方、tが7mm超である場合には、平坦部23への噴流付着効果が発生するので好ましくない。よって、tは4mm以上、7mm以下であることが好ましい。
鋼帯2に対してガスの噴流30が衝突する時のガス圧Pwが5kPa以下である場合には、ガスワイピング力が弱すぎるため、鋼帯2に対する溶融金属の目付量が厚くなる。一方、Pwが25kPa超である場合には、ガスワイピング力が強すぎるため、目付量が薄くなる。よって、Pwは5mm以上、7mm以下であることが好ましい。
ノズルのスリット幅δ :0.8mm
ノズル最先端の平坦部23の長さt :5〜7mm
ノズル内部でのガス圧Pj :150kPa
鋼帯2に対する衝突時のガス圧Pw :25kPa
鋼帯2の通板速度v :180m/min
2 鋼帯
3 めっき浴
4 浴槽
5 スナウト
6 シンクロール
7、8 サポートロール
9 トップロール
10 ガスワイピングノズル
11 ノズル上部部材
12 ノズル下部部材
13 スペーサ
15 ノズル先端部
19 スリット
20 ガス噴射口
21、22 傾斜面
23 平坦部
30 噴流
31 溶融金属
32 スプラッシュ
33 衝突点
34 表面
35、37 空間
36、38 低圧部
Claims (4)
- 150〜250m/minで金属帯を搬送する連続溶融金属めっき装置に設けられ、めっき浴から鉛直方向に引き上げられる前記金属帯の全幅に渡って、水平方向に同時にガスを吹き付けるガスワイピングノズルにおいて、
前記ガスワイピングノズルのノズル先端側の上面は、ガス噴射方向に向けて下るように傾斜した傾斜面であり、
前記ガスワイピングノズルのノズル先端側の下面は、前記ガス噴射方向に向けて上るように傾斜した傾斜面であり、
前記ガスワイピングノズルの上面の前記傾斜面が水平面となす傾斜角度θ1と、前記ガスワイピングノズルの下面の前記傾斜面が水平面となす傾斜角度θ2が、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする、ガスワイピングノズル。
5°≦θ1≦40° ・・・(1)
0°≦θ2≦0.225×θ1+2.75° ・・・(2) - 前記傾斜角度θ1が20°以上であることを特徴とする、請求項1に記載のガスワイピングノズル。
- 請求項1又は2に記載のガスワイピングノズルを用いて、めっき浴から鉛直方向に引き上げられる金属帯に対して水平方向にガスを吹き付けることにより、前記金属帯に対する溶融金属の付着量を制御することを特徴とする、ガスワイピング方法。
- 前記ガスワイピングノズルの最先端と前記金属帯との距離dが、6〜8mmであり、
前記ガスワイピングノズルのスリット幅δが、0.6〜0.8mmであり、
前記ガスワイピングノズルの最先端に、前記金属帯の表面と対向する平坦部が形成され、前記平坦部の長さtが、5〜7mmであり、
前記ガスワイピングノズルから噴射されたガスが前記金属帯に衝突するときのガス圧Pwが、5〜25kPaであることを特徴とする、請求項3に記載のガスワイピング方法。
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