JP4987672B2 - ガスワイピング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続的に搬送される帯鋼に対し、ワイピングガスを吹き付けることにより、その表面に余剰に付着した溶融金属を除去して、帯鋼を所定のめっき付着量に制御するガスワイピング装置に関する。
亜鉛やアルミニウム等をはじめとする溶融金属のめっき方法は、古くから実用化されている。特に、これらの溶融金属でめっきした溶融金属めっき鋼板は、自動車用、家電用、建材用の防錆鋼板として、その需要が増加している。そして、自動車、家電、建材等の最終製品の品質向上に伴い、これらを構成する溶融金属めっき鋼板においても、そのめっき付着量の均一化や表面欠陥の抑制等、更に高品質な製品が求められている。
現在、連続した帯鋼(帯板)に対して溶融金属をめっきする方法としては、例えば、ガスワイピング法が一般的である。このガスワイピング法では、溶融金属のめっき浴中に連続的に浸漬させた帯鋼をめっき浴から上方に引き上げて、この上昇過程の帯鋼に対して、ワイピングノズルからワイピングガスを吹き付けるようにしている。これにより、帯鋼の表面に余剰に付着した溶融金属が除去されて、帯鋼は所定のめっき付着量に調整される。
しかしながら、このようなガスワイピング法における帯鋼には、めっき浴からの引き上げ動作、ライン張力、ガスワイピング後の空冷動作等により、振動が発生することがある。このように、帯鋼に振動が発生すると、ワイピングノズルと帯鋼との間の間隔が変化することとなり、帯鋼の表面に対するワイピングガスの吹き付け状態がその幅方向において均一にならず、帯鋼の表面におけるめっき付着量が不均一になるおそれがあった。
そこで、従来から、ガスワイピング時における帯鋼の振動を抑制することを目的としたガスワイピング装置が種々提供されている。このような、従来のガスワイピング装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平7−188888号公報
上述した従来のガスワイピング装置では、搬送される帯鋼と略平行な面をワイピングノズルの帯鋼対向側に形成し、このワイピングノズルからワイピングガスを帯鋼に向けて噴射することにより、その噴射口付近に圧力損失を生じさせるようにしている。これにより、ワイピングノズルと帯鋼の表面との間に圧力(静圧)分布を形成させて、帯鋼の振動を抑制するようにしている。しかしながら、このような従来の構成では、圧力分布がワイピングノズルと帯鋼との間にしか形成されないため、その発生領域は狭く、十分に帯鋼の振動を抑制することができないおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、搬送される帯板の振動を広範囲に抑制させることにより、ワイピング効果を向上させることができるガスワイピング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係るガスワイピング装置は、
溶融金属めっき浴から連続して引き上げられる帯板に対し、ワイピングノズルからワイピングガスを吹き付けることにより、帯板の表面に余剰に付着した溶融金属を除去して、帯板を所定のめっき付着量に制御するガスワイピング装置であって、
噴射されたワイピングガスに随伴する雰囲気ガスを、前記ワイピングノズルの噴射口近傍に案内し、前記噴射口から噴射されるワイピングガスと共に帯板の表面に衝突させる案内手段と、
帯板と対向し、且つ、その搬送方向に延在して、帯板の表面に衝突したワイピングガス及び雰囲気ガスを、帯板の対向面との間に案内することにより、当該帯板の対向面との間に静圧を発生させ、帯板の振動を抑制する静圧発生手段と、
前記静圧発生手段により発生された静圧と接触する前記対向面までの距離に応じて、当該対向面に吸引力を付与することにより、帯板の板形状及び振動を抑制する矯正制振手段とを備える
ことを特徴とする。
従って、本発明によれば、搬送される帯板の振動を広範囲に抑制させることにより、ワイピング効果を向上させることができる。
以下、本発明に係るガスワイピング装置を図面を用いて詳細に説明する。なお、各実施例において同様の構造及び機能を有する部材については、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図1は本発明の第1実施例に係るガスワイピング装置を備えた溶融金属めっき設備の概略図、図2は本発明の第1実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。
図1に示す溶融金属めっき設備1は、溶融金属めっき鋼板を製造する図示しない溶融金属めっき鋼板製造ラインに設けられるものであって、連続的に搬送される帯鋼(帯板)Sに対して、例えば、亜鉛やアルミニウム等の溶融金属をめっきするものである。
図1及び図2に示すように、溶融金属めっき設備1の下方には、高温に保持された溶融金属が貯溜されるめっき浴11が配置されている。めっき浴11内には、シンクロール12が回転可能に支持されており、めっき浴11内に浸漬された帯鋼Sは、このシンクロール12に巻き掛けられることにより、略鉛直上方に方向転換される。
めっき浴11の浴面上方には、帯鋼Sに対してその板厚方向から挟むように対向配置される一対のワイピングノズル13が設けられている。この対向した一対のワイピングノズル13は、帯鋼Sに対して互いに接近離間するように移動可能に支持されており、溶融金属が付着した帯鋼Sに対して、例えば、空気や窒素等からなるワイピングガスGwを吹き付けることにより、その表面に余剰に付着した溶融金属を除去して、帯鋼Sを所定のめっき付着量に調整するものである。
また、ワイピングノズル13はその先端側断面が鋭角形状を有する中空構造をなしており、その内部にはチャンバ13dが形成されている。これにより、ワイピングノズル13の先端側には、帯鋼Sに向かうに従って下方に傾斜する上傾斜面13aと、帯鋼Sに向かうに従って上方に傾斜する下傾斜面13bとが形成されている。そして、ワイピングノズル13における上傾斜面13aと下傾斜面13bとからなる先端部には、スリット(噴射口)13cが形成されている。このスリット13cは、帯鋼Sの搬送方向と直交し、且つ、ワイピングノズル13の幅方向全域に亘って開口されており、チャンバ13dと連通している。更に、このチャンバ13dには、図示しないワイピングガス供給装置が接続されている。
即ち、ワイピングガス供給装置によりワイピングガスGwがチャンバ13d内に供給され、スリット13cから溶融金属が付着した帯鋼Sに対してそのワイピングガスGwが噴射される。これにより、帯鋼Sの表面に余剰に付着した溶融金属が除去され、帯鋼Sは所定のめっき付着量に調整されることになる。なお、噴射されるワイピングガスGwのガス量及びガス圧は、ワイピングガス供給装置により制御されるようになっている。
対向する一対のワイピングノズル13のそれぞれの上方には、帯鋼Sに対してその板厚方向から挟むように対向配置される一対のガイド部材14が設けられている。このガイド部材14は、帯鋼Sに向かうに従って下方に傾斜するように形成される下傾斜面(案内手段、案内板)14aと、搬送される帯鋼Sと対向し、且つ、その帯鋼Sの搬送方向に延在する鉛直面(静圧発生手段)14bとを有している。
また、ワイピングノズル13の上傾斜面13aとガイド部材14の下傾斜面14aとは、所定の隙間を有して対向配置されており、この対向する上傾斜面13aと下傾斜面14aとによって、巻き込み流路15が形成されている。即ち、巻き込み流路15は、帯鋼Sに向かうに従って下方に傾斜し、且つ、ワイピングノズル13の先端部において、そのスリット13cと交差するように形成されている。よって、詳細は後述するが、巻き込み流路15は、噴射されたワイピングガスGwに随伴する雰囲気ガス(例えば、空気、あるいは、水素や窒素等からなる酸化防止ガス)Gfを、スリット13cの開口部先端近傍に案内し、噴射するワイピングガスGwと共に帯鋼Sの表面に衝突させるガス案内機能を有している。
従って、上述した構成をなすことにより、めっき浴11内に連続的に浸漬された帯鋼Sは、シンクロール12により略鉛直上方に方向転換されて、めっき浴11の浴面上方に引き上げられる。そして、図2に示すように、引き上げられた帯鋼Sがワイピングノズル13間に搬送されると、この帯鋼Sに対して、ワイピングノズル13のスリット13cからワイピングガスGwが吹き付けられる。これにより、帯鋼Sの表面に余剰に付着した溶融金属がそぎ落とされ、帯鋼Sの表面に所定量の膜厚のめっきが施される。
また、上述したガスワイピング時においては、所望のめっき付着量に応じて、前記ワイピングガス供給装置により、噴射されるワイピングガスGwが所定のガス量及びガス圧に調整されると共に、対向するワイピングノズル13が帯鋼Sに対して互いに接近離間するように移動される。これにより、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量の均一化が図られている。
ここで、図2に示すように、ワイピングノズル13のスリット13cから噴射されたワイピングガスGwが帯鋼Sの表面に衝突すると、該ワイピングガスGwは、帯鋼Sの表面に沿って上方に流れるものと、その表面に沿って下方に流れるものと、に分れることとなる。また、高圧のワイピングガスGwが噴射されると、溶融金属めっき設備1内の雰囲気ガスGfは、そのワイピングガスGwの噴射流れに随伴することになり、ワイピングノズル13の外面に沿って流れることとなる。
そして、ワイピングノズル13の上面に沿って流れた雰囲気ガスGfは、巻き込み流路15内に巻き込まれるように流入される。このとき、雰囲気ガスGfは、狭い巻き込み流路15内を案内されることにより、その流速が大きくなる。次いで、巻き込み流路15から流出した雰囲気ガスGfは、スリット13cの開口部先端近傍に流れた後、このスリット13cから噴射されたワイピングガスGwの噴射流れに沿うように流れて、当該ワイピングガスGwと共に帯鋼Sの表面に衝突する。そして、衝突したワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfは、帯鋼Sの表面に沿って上方に流れた後、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の狭い空間に流されることになる。
一方、ワイピングノズル13の下面に沿って流れた雰囲気ガスGfは、その下傾斜面13bに沿ってスリット13cの開口部先端近傍に流れた後、このスリット13cから噴射されたワイピングガスGwの噴射流れに沿うように流れて、当該ワイピングガスGwと共に帯鋼Sの表面に衝突する。次いで、衝突したワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfは、帯鋼Sの表面に沿って下方に流れることになる。
これにより、ワイピングノズル13のスリット13cによるワイピングガスGwへの加圧作用と、巻き込み流路15による雰囲気ガスGfへの加圧作用とにより、帯鋼Sに対して高い衝突圧を与えると共に、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の狭い空間において圧力の高い静圧が形成される。この結果、ワイピング効果が向上されると共に、形成された静圧がエアクッション(エアパッド)効果を発揮することになり、対向する一対のガイド部材14間において、帯鋼Sの振動が抑制される。
そして、帯鋼Sに対するワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfによる圧力分布P1は、図2に示すようになる。この圧力分布P1においては、ワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfが帯鋼Sの表面に衝突する部分が最も高く、且つ、ガイド部材14の鉛直面14bと対向する部分が搬送方向上流側に向かうに従って漸次低くなるように形成されている。
従って、ガイド部材14を設けない場合、即ち、下傾斜面14aにより形成される巻き込み流路15や、帯鋼Sと対向する鉛直面14bを設けない場合に発生する圧力分布Poに比べて、帯鋼Sに対して、高い衝突圧を与えることができると共に、その上方において板厚方向から両面を挟み込むように高い静圧を広範囲に形成させることができる。これにより、搬送される帯鋼Sの振動を広範囲に抑制させることができるので、安定したワイピング効果を得ることができる。
図3は本発明の第2実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。
図3に示すように、対向する一対のガイド部材14の鉛直面14bには、距離センサ21及び電磁石22が帯鋼Sの幅方向において所定間隔に設けられている。距離センサ21は、帯鋼Sの各部位までの距離を検出するものである。また、電磁石22は、その電磁力により、帯鋼Sの形状(反り)及び振動を抑制するものである。なお、距離センサ21及び電磁石22は、矯正制振手段を構成するものである。
そして、距離センサ21により対向する帯鋼Sの各部位までの距離を常時検出し、この検出された距離に応じて、それらに対応する電磁石22に励磁電流を流して、その電磁力によって、帯鋼Sの形状及びワイピングノズル13間のパス位置を矯正すると共に、その振動を抑制するようになっている。
従って、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の狭い空間において、圧力の高い静圧を形成させてエアクッション効果を発揮させるだけでなく、電磁力による制振効果を加えることができるので、更にワイピング効果を向上させることができる。
図4は本発明の第3実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図、図5はガイド部材を分割移動させたときの様子を示した図、図6はガイド部材の下傾斜面を連続的に変化させたときの様子を示した図である。
図4に示すように、ガイド部材14には位置可変機構(可変手段)23が設けられている。ガイド部材14は、この位置可変機構23によって、帯鋼Sの搬送方向及び板厚方向に移動可能となり、下傾斜面14aと鉛直面14bとが傾斜可能となっている
ここで、図4に示すように、位置可変機構23によってガイド部材14を上方に移動させることにより、巻き込み流路15の開口面積が大きくなるので、当該巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfは、その流速が小さくなり、その結果、帯鋼Sに対する圧力分布をP1からP2に変更することができる。
この圧力分布P2においては、ワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfが帯鋼Sの表面に衝突する部分が最も高く、且つ、ガイド部材14の鉛直面14bと対向する部分が搬送方向上流側に向かうに従って漸次低くなるように形成されている。しかも、圧力分布P2では、ワイピングガスGw及び雰囲気ガスGfが帯鋼Sの表面に衝突する部分が、圧力分布P1のときと同様に、最も高くなっているが、圧力分布P1のそれよりも大きくなっている。これにより、ワイピング効果が更に向上されることになり、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量は少なくなる。
従って、ガイド部材14をワイピングノズル13に対して移動及び回転させることにより、巻き込み流路15の開口面積を調整することができるので、巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfの流速及び流量が可変となり、帯鋼Sに対する雰囲気ガスGfによる加圧作用の大きさを調整することができる。これにより、搬送される帯鋼Sに応じて衝突圧を変更させることができるので、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を調整することがでる。
なお、位置可変機構23を設ける場合には、図5に示すように、例えば、ガイド部材14を帯鋼Sの幅方向に3分割し、その分割したガイド部材(分割案内板)141,142,143をそれぞれ個別に制御するようにしても構わない。また、図6に示すように、位置可変機構23によって、ガイド部材14の下傾斜面14aのみを帯鋼Sの幅方向において連続的に変化させるようにしても構わない。このような構成をなすことにより、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を調整することができる。
図7は本発明の第4実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。
図7に示すように、対向する一対のガイド部材14の鉛直面14bには、距離センサ21及び圧力センサ24が帯鋼Sの幅方向において所定間隔に設けられており、ガイド部材14の搬送方向上流側には、めっき付着量検出センサ25が帯鋼Sの幅方向において所定間隔に設けられている。圧力センサ24は、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の空間内における圧力(静圧)を検出するものである。また、めっき付着量検出センサ25は、ワイピング後の帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を検出するものである。
そして、距離センサ21により対向する帯鋼Sの各部位までの距離を常時検出し、この検出された距離に応じて、位置可変機構23によりガイド部材14をワイピングノズル13に対して移動及び回転させる。また、圧力センサ24によりガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の空間内における圧力を常時検出し、この検出された圧力に応じて、位置可変機構23によりガイド部材14をワイピングノズル13に対して移動及び回転させる。あるいは、めっき付着量検出センサ25によりワイピング後の帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を検出し、この検出されためっき付着量に応じて、位置可変機構23によりガイド部材14をワイピングノズル13に対して移動及び回転させる。
ここで、図7に示すように、ワイピングノズル13の先端部から帯鋼Sまでの距離、または、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の空間内における圧力、あるいは、ワイピング後の帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量に応じて、ガイド部材14を上方に移動させることにより、巻き込み流路15の開口面積が大きくなるので、当該巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfは、その流速が小さくなり、その結果、帯鋼Sに対する圧力分布をP1からP2に変更することができる。
従って、ワイピングノズル13の先端部から帯鋼Sまでの距離、または、ガイド部材14の鉛直面14bと帯鋼Sの表面との間の空間内における圧力、あるいは、ワイピング後の帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量に応じて、巻き込み流路15の開口面積を調整することができるので、巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfの流速及び流量が可変となり、帯鋼Sに対する雰囲気ガスGfによる加圧作用の大きさを調整することができる。これにより、搬送される帯鋼Sに応じて衝突圧を変更させることができるので、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を調整することがでる。
図8は本発明の第5実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。
図8に示すように、巻き込み流路15の入側には補助ノズル(加圧手段)26が設けられている。この補助ノズル26は、雰囲気ガスGfを噴射するものであって、その噴射する雰囲気ガスGfの流速及び流量を可変としている。そして、巻き込み流路15内に流入した雰囲気ガスGfに対して、更に補助ノズル26から流速及び流量を調整した別の雰囲気ガスGfを合流させるようになっている。
ここで、図8に示すように、巻き込み流路15内に流入した雰囲気ガスGfに対して、更に補助ノズル26により高流量に調整した別の雰囲気ガスGfを合流させることにより、巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfの流速が速くなる。この結果、帯鋼Sに対する圧力分布をP1からP2に変更することができる。
従って、巻き込み流路15内に流入した雰囲気ガスGfに対して、更に補助ノズル26により流速及び流量を調整した別の雰囲気ガスGfを合流させることにより、巻き込み流路15内に流入する雰囲気ガスGfの流速及び流量が可変となり、帯鋼Sに対する雰囲気ガスGfによる加圧作用の大きさを調整することができる。これにより、搬送される帯鋼Sに応じて衝突圧を変更させることができるので、帯鋼Sにおける幅方向のめっき付着量を調整することがでる。
なお、各実施形態においては、ガイド部材14をワイピングノズル13の上方に設け、下傾斜面14aと上傾斜面13aとにより巻き込み流路15を形成すると共に、帯鋼Sと対向するように鉛直面14bを形成しているが、ガイド部材をワイピングノズル13の下方に設け、その上傾斜面と下傾斜面13bとにより巻き込み流路を形成すると共に、帯鋼Sと対向するように鉛直面を形成するようにしても構わない。即ち、ガイド部材をワイピングノズルの上方及び下方の少なくともいずれか一方に設けるようにすればよい。
本発明は、帯鋼へのスプラッシュの付着を抑制するガスワイピング装置に適用可能である。
本発明の第1実施例に係るガスワイピング装置を備えた溶融金属めっき設備の概略図である。 本発明の第1実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。 本発明の第2実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。 本発明の第3実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。 ガイド部材を分割移動させたときの様子を示した図である。 ガイド部材の下傾斜面を連続的に変化させたときの様子を示した図である。 本発明の第4実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。 本発明の第5実施例に係るガスワイピング装置によるガス流れ及び圧力分布を示した図である。
符号の説明
1 溶融金属めっき設備
11 めっき浴
12 シンクロール
13 ワイピングノズル
13a 上傾斜面
13b 下傾斜面
13c スリット
13d チャンバ
14 ガイド部材
14a 下傾斜面
14b 鉛直面
15 巻き込み流路
21 距離センサ
22 電磁石
23 位置可変機構
24 圧力センサ
25 めっき付着量検出センサ
26 補助ノズル

Claims (1)

  1. 溶融金属めっき浴から連続して引き上げられる帯板に対し、ワイピングノズルからワイピングガスを吹き付けることにより、帯板の表面に余剰に付着した溶融金属を除去して、帯板を所定のめっき付着量に制御するガスワイピング装置であって、
    噴射されたワイピングガスに随伴する雰囲気ガスを、前記ワイピングノズルの噴射口近傍に案内し、前記噴射口から噴射されるワイピングガスと共に帯板の表面に衝突させる案内手段と、
    帯板と対向し、且つ、その搬送方向に延在して、帯板の表面に衝突したワイピングガス及び雰囲気ガスを、帯板の対向面との間に案内することにより、当該帯板の対向面との間に静圧を発生させ、帯板の振動を抑制する静圧発生手段と、
    前記静圧発生手段により発生された静圧と接触する前記対向面までの距離に応じて、当該対向面に吸引力を付与することにより、帯板の板形状及び振動を抑制する矯正制振手段とを備える
    ことを特徴とするガスワイピング装置。
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