以下に添付図面を参照して、この発明にかかる案内情報提供システム、案内情報提供方法および案内情報提供プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100のシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100は、少なくとも、案内情報表示装置(案内板)101と、サーバー102と、サーバー102と接続可能なデータベース群103と、を備えている。サーバー102は、インターネットなどのネットワーク107を介して、施設(店舗)の情報端末装置104と、会員(顧客)の情報端末装置105、106と通信可能に接続されている。
案内情報表示装置101は、駅などの公共の場における所定の位置に設置される当該所定の位置の周辺施設を案内するものであり、通称『案内板』あるいは『案内表示板』と呼ばれるものである。案内情報表示装置101は、駅の構内や駅前以外にも、観光地や、アウトレットモールや、大型ショッピングセンターなどに設置されているものであってもよい。
案内情報表示装置101は、具体的には、たとえば、コンピュータ装置(図2−1を参照)によって実現することができる。一般的には、案内板は、地図を含む周辺施設の案内情報が印刷された立て看板であったり、施設内の建物の壁に設けられている。本実施の形態にかかる案内情報表示装置(案内板)101も、これらの一般的な案内板と同類の案内表示機能を備えた装置である。案内情報表示装置101の詳細な説明については後述する。
サーバー102は、具体的には、たとえば、コンピュータ装置(図2−2を参照)によって実現することができる。サーバー102は、本実施の形態の案内情報提供システム100の全体を制御する。さらに、サーバー102は、データベース群103を備えている。
データベース群103は、会員データベース(「会員DB」)111、案内情報表示装置データベース(「案内板DB」)112、施設データベース(「店舗DB」)113、事前に登録した他の会員データベース(「友達DB」)114、店舗利用履歴データベース(「店舗利用履歴DB」)115、案内板利用履歴データベース(「案内板利用履歴DB」)116を含んでいる。各データベース111〜116の詳細な説明については後述する。
データベース群103は、サーバー102に接続され、サーバー102が各データベース111〜116のデータの管理をおこなう。データベース群103は、サーバー102に直接接続されていてもよく、また、ネットワーク107を介してサーバー102に接続されていてもよい。また、各データベース111〜116は集約されて設けられていてもよく、また、分散されて設けられていてもよい。
施設(店舗)の情報端末装置104は、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(図2−3を参照)によって実現することができる。また、会員(顧客)の情報端末装置105は、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置(図2−3を参照)によって実現することができる。また、会員(顧客)の情報端末装置は、会員(顧客)の情報端末装置105に代えてまたは会員(顧客)の情報端末装置105とともに、会員(顧客)の情報端末装置106であるスマートフォンやタブレット型コンピュータなどの携帯型のパーソナルコンピュータによって実現してもよい(図2−4を参照)。
(案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−1は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図(ブロック図)である。
図2−1において、案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、ディスプレイ206と、入力デバイス207と、通信I/F(インターフェイス)208と、を備えている。案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置が備える各部201〜208は、バス200によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM203をワークエリアとしながらROM202に記憶された、あるいは通信I/F208によってネットワーク107を介してサーバー102を含む他のコンピュータ装置などから受信した各種プログラムを実行する。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ206は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ206は、たとえば、案内表示情報などを表示する。ディスプレイ206は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなど、公知の各種の大型ディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス207は、後述するカード情報の読取装置および各種スイッチや、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。
入力デバイス207は、ディスプレイ206の所定の位置に直接、指などを接触させることが可能なタッチパネルを含む、入力位置や操作位置を指定するポインティングデバイスを備えていてもよい。タッチパネルの詳細については後述する。キーボードやポインティングデバイスは、通常は接続されていないが、接続端子を介して接続できるようにしてもよい。入力デバイス207は、当該入力デバイス207に対する入力操作に応じた信号を出力する。
通信I/F208は、ネットワーク107を介して、サーバー102を実現するコンピュータ装置を含む他のコンピュータ装置などとの間での通信をおこなう。通信I/F208は、サーバー102を実現するコンピュータ装置を含む他のコンピュータ装置などと案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、サーバー102を実現するコンピュータ装置とを含む他のコンピュータ装置などとの間におけるデータの入出力を制御する。
案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置は、図示を省略するプリンタやスキャナを備えていてもよい。プリンタは、たとえば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、インパクトドットプリンタなど公知の各種のプリント方式によってプリントをおこなうプリンタによって実現することができる。案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置は、たとえば、プリンタによって所定事項を印刷した案内図や各種受領証などを発行する。スキャナは、読み取り位置に設置された書面における文字や画像を光学的に読み取る。プリンタやスキャナについては、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
(サーバー102を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−2は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2−2において、サーバー102を実現するコンピュータ装置は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、HDD214と、HD215と、通信I/F216と、を備えている。サーバー102を実現するコンピュータ装置が備える各部211〜216は、バス210によってそれぞれ接続されている。
CPU211は、サーバー102を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM212は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM213は、CPU211のワークエリアとして使用される。HDD214は、CPU211の制御にしたがってHD215に対するデータのリード/ライトを制御する。HD215は、HDD214の制御で書き込まれたデータを記憶する。
通信I/F216は、ネットワーク107を介して、案内情報表示装置101と、施設の情報端末装置104と、会員の情報端末装置105、106に接続されている。通信I/F216は、ネットワーク107と内部とのインターフェイスをつかさどり、サーバー102を実現するコンピュータ装置におけるデータの入出力を制御する。
(施設の端末装置104・会員の端末装置105を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する施設(店舗)の端末装置104や会員(顧客)の端末装置105を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−3は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する施設(店舗)の情報端末装置104や会員(顧客)の情報端末装置105を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2−3において、施設(店舗)の端末装置104や会員(顧客)の端末装置105を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、HDD224と、HD225と、ディスプレイ226と、入力デバイス227と、通信I/F228と、を備えている。施設(店舗)の端末装置104や会員(顧客)の端末装置105を実現するコンピュータ装置が備える各部221〜228は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、施設(店舗)の端末装置104や会員(顧客)の端末装置105を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM223をワークエリアとしながらROM222に記憶された、あるいは通信I/F228によってネットワーク107を介してサーバー102を含む他のコンピュータ装置などから受信した各種プログラムを実行する。HDD224は、CPU221の制御にしたがってHD225に対するデータのリード/ライトを制御する。HD225は、HDD224の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ226は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ226は、たとえば、図示は省略するが、購入情報を指定する入力画面や、決済承認要求に対する承認情報を入力する入力画面などを表示する。ディスプレイ226は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス227は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス227は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス227は、ディスプレイ226の所定の位置に直接、指などを接触させることが可能なタッチパネルを含む、入力デバイス227は、当該入力デバイス227に対する入力操作に応じた信号を出力する。タッチパネルの詳細については後述する。
通信I/F228は、サーバー102を含む他のコンピュータ装置との間での通信をおこなう。通信I/F228は、サーバー102を含む他のコンピュータ装置と店舗の端末装置104や顧客の端末装置105を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、サーバー102を含む他のコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
顧客の端末装置105を実現するコンピュータ装置は、通信I/F228を介してサーバー102を含む他のコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、ディスプレイ226に表示した各種の入力画面を介して入力された各種の入力情報をサーバー102を含む他のコンピュータ装置に送信する。店舗の端末装置104を実現するコンピュータ装置は、通信I/F228を介してサーバー102を含む他のコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、サーバー102を含む他のコンピュータ装置から、決済承認要求の承認結果などを受信する。
店舗の端末装置104を実現するコンピュータ装置は、図示を省略するプリンタやスキャナを備えていてもよい。プリンタは、たとえば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、インパクトドットプリンタなど公知の各種のプリント方式によってプリントをおこなうプリンタによって実現することができる。店舗の端末装置104を実現するコンピュータ装置は、たとえば、プリンタによって所定事項を印刷した領収書を発行する。スキャナは、読み取り位置に設置された書面における文字や画像を光学的に読み取る。プリンタやスキャナについては、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
(会員の端末装置106を実現する携帯型情報端末装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する会員(顧客)の情報端末装置106を実現する携帯型情報端末装置のハードウエア構成について説明する。図2−4は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する会員(顧客)の情報端末装置106を実現する携帯型情報端末装置のハードウエア構成を示す説明図である。図2−4においては、顧客の端末装置106を実現する携帯型情報端末装置として、スマートフォンやタブレット型コンピュータのハードウエア構成を示している。
図2−4において、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する会員(顧客)の情報端末装置106を実現するスマートフォンは、CPU231と、ROM232と、RAM233と、通信I/F234と、ディスプレイ235と、操作部236と、マイク237と、スピーカ238と、カメラ239と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100を構成する会員(顧客)の情報端末装置106を実現するスマートフォンが備える各構成部231〜239は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM232は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM233は、CPU231のワークエリアとして使用される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク107を介して、当該ネットワーク107に接続されたサーバー102を含む他のコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、通信I/F234は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ235は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ235は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどによって実現することができる。
操作部236は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部236は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部236は、当該操作部236に対する入力操作に応じた信号を出力する。
操作部236をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ235の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。また、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU231に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
マイク237は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカ238は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ239は、操作部236の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM233などに記憶される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク107に接続され、当該ネットワーク107と会員(顧客)の情報端末装置106を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
(データベースの一例)
つぎに、案内情報提供システム100が備えるデータベース群103について説明する。案内情報提供システム100が備える各種のデータベースからなるデータベース群103は、案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置が備えるHD215に設けられている。
データベース群103は、案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置が備えるHD215などの記憶媒体に一体に設けられているものに限らない。案内情報提供システム100が備える各種のデータベースは、案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置とは別体で設けられた記憶媒体や、案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置とは異なるコンピュータ装置が備える記憶媒体に設けられていてもよい。
このように、データベース群103は、サーバー102に接続され、サーバー102が各データベース111〜116のデータの管理をおこなう。データベース群103は、サーバー102に直接接続されていてもよく、また、ネットワーク107を介してサーバー102に接続されていてもよい。また、各データベース111〜116は集約されて設けられていてもよく、また、分散されて設けられていてもよい。
図3−1は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの会員データベース(会員DB)111のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−1において、会員DB111は、会員番号(たとえばクレジットカード番号)と、会員であるクレジットカードの所有者に関する情報と、を関連付けて記憶している。所有者に関する情報は、クレジットカードの所有者およびクレジットカードに関する各種の情報であって、たとえば、クレジットカードの所有者の氏名、住所、生年月日、性別などを含む。
また、所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの有効期限、電話番号、電子メールアドレスなど、を含んでいてもよい。また、所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの所有者の年収や、所定期間における利用限度額など、クレジットカードの所有者の支払い能力に関する情報を含んでいてもよい。所定期間における利用限度額は、クレジットカードの所有者の年収などに基づいて、あらかじめクレジットカードの発行元などによって設定される。
また、所有者に関する情報は、たとえば、支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を含んでいてもよい。具体的には、たとえばリボルビング払いを設定しているクレジットカードの利用者(利用者)に関しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額を、支払いに関する情報として記憶するようにしてもよい。
また、所有者に関する情報は、たとえば、顧客の家族構成に関する情報を含んでいてもよい。具体的には、会員データベース(会員DB)111は、たとえば、子供、親、兄弟の氏名、生年月日、性別などを示す情報を、クレジットカード番号に関連付けて記憶していてもよい。
所有者に関する情報は、たとえば、クレジットカードの発行受付時(申し込み時)など、クレジットカードが発行される前にクレジットカードの所有者から取得し、クレジットカードの発行元によって会員データベース(会員DB)111に登録される。また、所有者に関する情報は、たとえば、子供が生まれた場合や引っ越しをした場合など、顧客から変更があった旨の申請を受け付けた場合に適宜、自動的に更新されるものであってもよい。
これにより、会員番号としてのクレジットカード番号が指定された場合は、指定されたクレジットカード番号に関連付けられている各種の情報を特定することができる。会員DB111においては、クレジットカード番号以外にも、会員であるクレジットカードの利用者の氏名および住所や電話番号、電子メールアドレスなど、任意の情報が指定されることによって、指定された任意の情報に関連付けられた情報を抽出することができる。
案内板利用履歴に関する情報は、当該会員が利用した案内板の案内板番号、当該案内板を利用したことによって付与されたボーナスポイントに関する情報を含む。案内板利用履歴に関する情報は、案内板を利用する都度、登録される。
図3−2は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの案内情報表示装置データベース(案内板DB)112のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−2において、案内板DB112は、案内情報表示装置(案内板)101を識別するための案内板番号と、案内板101に関する情報と、当該案内板101に表示する各表示店舗の店舗番号とを関連付けして記憶している。案内板101に関する情報は、案内板101の設置場所に関する情報と、案内板101に表示する地図に関する地図情報とを含む。さらに、地図情報には、表示店舗ごとに地図上の表示位置に関する情報も含む。
図3−3は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの施設データベース(店舗DB)113のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−3において、店舗DB113は、クレジットカード会社の加盟店の識別番号である店舗番号と、店舗に関する情報と、当該店舗が登録されている案内板の案内板番号とを関連付けて記憶している。店舗に関する情報は、店舗の名称などからなる店舗名と、店舗の業種と、店舗の所在地を示す住所などを含む。また、所有者に関する情報は、たとえば、電話番号、電子メールアドレスなど、を含んでいてもよい。
図3−4は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの事前に登録した他の会員データベース(友達DB)114のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−4において、友達DB114は、会員番号と、当該会員が事前に登録した他の会員(友達)の会員番号とを会員番号ごとに関連付けして記憶している。友達は複数登録することができる。
友達の事前の登録は個別におこなってもよく、既に登録されている図示を省略する別のデータベースのデータに基づいて自動的におこなうようにしてもよい。会員が友達を事前に登録する場合は、当該友達の承認を必要とするようにしてもよい。また、当該会員が友達を登録した場合、当該友達の友達DB114には当該会員が自動的に登録されるようにしてもよい。
図3−5は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの店舗利用履歴データベース(店舗利用履歴DB)115のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−5において、店舗利用履歴DB115は、会員番号と、当該会員がクレジットカードを利用して商品を購入した店舗の店舗番号と、当該商品の購入日時、当該商品の購入金額とを取引ごとに関連付けして記憶している。
図3−6は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100が備えるデータベース群103のうちの案内板利用履歴データベース(案内板利用履歴DB)116のデータ構成の一例を示す説明図である。図3−6において、案内板利用履歴DB116は、会員番号と、当該会員が利用した案内板の案内板番号と、当該案内板の利用日時と、利用の際の選択ボタンに関する情報とを利用ごとに関連付けして記憶している。選択ボタンに関する情報は、いずれの選択ボタンが選択されたか、あるいはいずれの選択ボタンも選択されなかったかに関する情報を含む。選択ボタンに関する詳細な内容については後述する。
(案内情報表示装置(案内板)の概要の一例)
図4は、この発明にかかる実施の形態の案内情報表示装置(案内板)101の概要の一例を示す説明図である。図4において、案内情報表示装置(案内板)101は、案内情報を表示する表示画面401と、クレジットカードのカード情報(識別情報など)を読み取るクレジットカード読取装置402と、複数の選択ボタンからなる選択ボタン群403とを備えている。
表示画面401は、図2−1に示したディスプレイ206によってその機能を実現する。図4に示すように、表示画面には、一例として、案内をする商店街の地図と、案内板101が存在する現在地と、当該商店街に存在する店舗とを当該地図上に表示する。店舗の情報は、店舗の名称のほか、当該店舗における取扱商品、当該店舗の電話番号、当該店舗におけるサービス情報などをあわせて表示してもよい。各店舗の表示は、同時に表示してもよく、所定時間ごとに切り替えて表示してもよい。所定時間ごとに切り替えて表示することによって、店舗ごとに表示できる情報量を増加させることができる。
表示画面401には、一つの案内情報、すなわち一つの商店街の案内情報のみを表示してもよく、複数の案内情報(たとえば、北口商店街と南口商店街というように複数の商店街の案内情報)を切り替えて表示してもよい。案内情報の切り替えは、図示を省略する操作ボタンの押下により、あるいは、所定時間ごとに切り替えて表示してもよい。
クレジットカード読取装置402は、会員がクレジットカードをかざすことによって、当該クレジットカードの情報を読み取る。また、クレジットカードの磁気ストライプをスキャンできる装置であってもよい。また、必要に応じて暗証番号を入力できる入力装置(テンキー)を備えていてもよい。
選択ボタン群(「知りたいボタン」)403は、少なくともいずれかのボタンを押下することによって、会員が所望する案内情報を表示画面401に表示させることができる。図4において、選択ボタン群403は、選択ボタン「A」、「B」、「C」の3つのボタンからなる。選択ボタン群403の近傍には、図示は省略するが、各選択ボタンがどのようなボタンであるかの説明文などが表示されていてもよい。
たとえば、選択ボタン「A」には、『あなたと同年代の人がよく行くお店は?(各店舗の横に同年代の人の利用回数が表示されます)』と表示され、選択ボタン「B」には、『あなたと同性の人がよく行くお店は?(店舗の横に同性の人の利用回数が表示されます)』と表示され、選択ボタン「C」には、『あなたのお友達が行ったお店は?(店舗の横にそのお友達と利用回数が表示されます)』と表示されていてもよい。
このように、押下される選択ボタンによって、表示画面401に表示される案内情報を変化させ、あらかじめ定められた条件に合致する他の会員の情報を切り替えて表示することができる。表示画面401の表示の変化については後述する(図10−1、図10−2を参照)。また、ボタン「A」とボタン「B」が両方押下された場合は、AND条件にして、同年代でかつ同性の会員の利用回数を表示するようにしてもよい。
選択ボタン群403のいずれの選択ボタンも押下されなかった場合は、通常の案内表示すなわち、地図上に店舗に関する情報のみを表示してもよく、あらかじめ用意してある別の情報を追加で表示してもよい。その場合でも、会員はクレジットカードを読み取らせたことによるポイント取得などの利益を享受する。また、選択ボタン群403のいずれの選択ボタンも押下されなかった場合は、選択ボタン「A」、「B」によって絞り込みされる前の総数、すなわち、店舗ごとの年代、性別に関係ない全利用回数を表示するようにしてもよい。
さらに、利用回数に代えてあるいは利用回数とともに、総数を母数とした場合の年代、性別で絞り込んだ利用率を算出し、その結果を表示するようにしてもよい。具体的には、ある店舗における利用回数が男性が20回、女性が80回であれば、男性の利用率は20%となり、女性の利用率は80%となる。このように利用率を表示することによって、たとえば女性の会員は、『このお店は女性でも入りやすいのね』ということを容易に推測することができる。
(案内情報提供システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100の機能的構成について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100の機能的構成を示すブロック図である。
図5において、案内情報提供システム100の各機能は、取得部501と、利用履歴収集部502と、表示制御部503と、受付部504と、登録部505と、送信部506と、によって実現することができる。案内情報提供システム100の各機能を実現する取得部501、表示制御部503は、たとえば、案内情報提供システム100を構成する案内情報表示装置101を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。また、案内情報提供システム100の各機能を実現する利用履歴収集部502、受付部504、登録部505、送信部506は、たとえば、案内情報提供システム100を構成するサーバー102を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
取得部501は、案内情報表示装置(案内板)101の近傍、たとえば図4におけるクレジットカード読取装置402においてクレジットカードの情報が読み取られることによって、会員のクレジットカードから当該クレジットカードの識別情報を取得する。読み取られた情報はサーバー102へ送信される。
利用履歴収集部502は、会員DB111および会員の施設利用履歴データベースである店舗利用履歴DB115を用いて、取得部501によって取得された識別情報から、案内情報表示装置101が案内する周辺施設、たとえば商店街の店舗における、当該会員がたとえば友達DB114に事前に登録した他の会員のクレジットカードの利用履歴を収集する。
表示制御部503は、利用履歴収集部502によって収集された利用履歴に基づいて、各周辺施設に対する他の会員の過去の利用状況に関する情報を、当該周辺施設に関する情報とともに案内情報表示装置101の表示画面401に表示させる。
また、利用履歴収集部502は、会員DB111および会員の施設利用履歴データベースである店舗利用履歴DB115を用いて、取得部501によって取得された識別情報から特定される当該会員の特徴と同一または類似の特徴の他の会員の、案内情報表示装置101が案内する周辺施設におけるクレジットカードの利用履歴を収集するようにしてもよい。他の会員の利用履歴を収集する際、収集されることを許可した会員のみを対象として収集してもよい。これは、個人情報を提供することを許可した会員のみを対象とするためである。
そして、表示制御部503は、利用履歴収集部502によって収集された利用履歴に基づいて、各周辺施設に対する他の会員の過去の利用状況に関する情報を、当該周辺施設に関する情報とともに案内情報表示装置101の表示画面401に表示させる。ここで、過去の利用状況に関する情報とは、上述のように利用回数であってもよく、また総数に対する比率であってもよい。これにより、利用回数だけで判断して、意に反する店舗を選択してしまうことを防止することができる。
受付部504は、当該会員からの、同一または類似の特徴の基準に関する情報の入力を受け付ける。そして、利用履歴収集部502は、受付部504によって入力が受け付けられた情報にかかる基準に基づいて、他の会員の、案内情報表示装置101が案内する周辺施設におけるクレジットカードの利用履歴を収集するようにしてもよい。
登録部505は、取得部501によって取得された識別情報から、案内情報表示装置101にアクセスした履歴を当該会員の会員DB111に登録する。その際、案内情報表示装置101にアクセスしたことに対するボーナスポイントを付与し、それに対する情報もあわせて登録してもよい。そして、送信部506は、会員の情報端末装置105、106からの要求に応じて、案内板DB112、会員DB111および店舗利用履歴DB115を用いて、登録部505によって登録された履歴にかかる案内情報表示装置101の表示内容にかかる情報を、当該会員の情報端末装置105、106へ送信する。
送信部506は、会員が店舗におけるクレジットカードの利用の際に、案内板DB112および会員DB111を用いて、登録部505によって登録された履歴を、当該店舗の情報端末装置104へ送信する。
なお、利用履歴収集部502は、利用履歴を収集する際、時間のスパン(たとえば直近1ヵ月、過去1年など)の条件も考慮して収集することができる。時間のスパンについては、図示を省略するが、選択ボタン群403において所定の選択ボタンを設けてもよい。これにより、たとえば、店舗の改築や店舗の店長の交代などによって、急激に店の雰囲気が変わり利用回数の変動があった場合にも、その動向を会員に容易に理解させることができる。
(案内情報提供システム100の処理手順)
図6〜図9は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システム100の処理手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、案内情報表示装置101のクレジットカード読取装置402にかざされたクレジットカードのクレジットカード情報を取得したか否かを判断する(ステップS601)。すなわち、案内情報表示装置101のクレジットカード読取装置402に会員のクレジットカードがかざされて、クレジットカード情報が読み取られ、読み取られたクレジットカード情報が、当該案内情報表示装置101に関する情報(案内板番号)や読み取られた日時などの情報とともに、当該案内情報表示装置101からネットワーク107を介してサーバー102へ送信され、当該情報をサーバー102が受信したか否かを判断する。
当該情報を取得するのを待って(ステップS601:No)、取得した場合(ステップS601:Yes)は、つぎに、取得した当該情報から、クレジットカードの所有者の会員番号および当該クレジットカードがかざされたクレジットカード読取装置402の案内情報表示装置101の案内板番号を特定する(ステップS602)。そして、会員DB111・案内板利用履歴DB116に案内板利用履歴を登録する(ステップS603)。
つぎに、ステップS602において特定された案内板番号から、案内板DB112を用いて、当該案内情報表示装置101によって表示される店舗の店舗番号を特定する(ステップS604)。そして、選択ボタン群(「知りたいボタン」)403のうち、選択ボタン「C」が選択されたか否かを判断する(ステップS605)。ここで、選択ボタン「C」が選択されなかった場合(ステップS605:No)は、図7のステップS701へ移行する。
一方、ステップS605において、選択ボタン「C」が選択された場合(ステップS605:Yes)は、ステップS602において特定された会員番号から、友達DB114を用いて、友達(すなわち事前に登録された他の会員)の会員番号を特定する(ステップS606)。つぎに、特定された友達の会員番号と、ステップS604において特定された店舗番号とから、店舗利用履歴DB115における該当する利用履歴を検索する(ステップS607)。
そして、ステップS607の検索の結果、該当する利用履歴があるか否かを判断する(ステップS608)。すなわち、クレジットカードをかざした案内情報表示装置101に表示される店舗のいずれかにおいて友達が過去に利用したか否かを判断する。ここで、該当する利用履歴がない場合(ステップS608:No)は、案内情報表示装置101の表示画面401の所定の位置に「該当なし(友達はいずれの店舗も利用していない)」を表示させ(ステップS609)、その後、ステップS611へ移行する。
一方、ステップS608において、該当する利用履歴がある場合(ステップS608:Yes)は、当該友達の会員情報を店舗の案内情報とともに、案内情報表示装置101の表示画面401に表示させる(ステップS610)。表示の内容の詳細については、図10−2を用いて後述する。
つぎに、選択ボタン群403のうち、他の選択ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS611)。ここで、他の選択ボタンが押下された場合(ステップS611:Yes)は、図7のステップS701へ移行する。一方、他の選択ボタンが押下されなかった場合(ステップS611:No)は、表示終了指示があったか否かを判断する(ステップS612)。具体的には、たとえば図示を省略する表示終了ボタンを会員が押下することによって、表示終了指示を受け付ける。ここで、表示終了指示があった場合(ステップS612:Yes)は、一連の処理を終了する。
一方、表示終了指示がなかった場合(ステップS612:No)は、クレジットカードがかざされてから所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップS613)。所定時間とは、利用効率を考慮し、たとえば30秒〜1分程度であればよい。ここで、所定時間が経過していなければ(ステップS613:No)は、ステップS611へ戻る。所定時間が経過していれば(ステップS613:Yes)、一連の処理を終了する。
図7のフローチャートにおいて、選択ボタン群403のうち、選択ボタン「A」が選択されたか否かを判断する(ステップS701)。ここで、選択ボタン「A」が選択されなかった場合(ステップS701:No)は、ステップS705へ移行し、選択ボタン群403のうち、選択ボタン「B」が選択されたか否かを判断する(ステップS705)。
一方、ステップS701において、選択ボタン「A」が選択された場合(ステップS701:Yes)は、図6のフローチャートのステップS604において特定された店舗番号から、店舗利用履歴DB115における店舗ごとの利用履歴を抽出する(ステップS702)。つぎに、図6のフローチャートのステップS602において特定された会員番号から、会員の年齢を特定する(ステップS703)。年齢に関する情報は、会員DB111にあらかじめ登録されていてもよく、また、会員の生年月日から算出することで特定してもよい。
その後、ステップS702において抽出された利用履歴の中から、ステップS703において特定された年齢と同一または所定の幅の年齢の会員の利用履歴を検索する(ステップS704)。所定の幅が同一年代の場合は、ステップS703において特定された年齢が43歳であれば、所定の幅は40歳〜49歳となり、ステップS703において特定された年齢が38歳であれば、所定の幅は30歳〜39歳となる。所定の幅は、同一年代に限定されるものではなく、年齢の前後5歳(ステップS703において特定された年齢が38歳であれば、33歳〜43歳)という幅であってもよい。
つぎに、ステップS709へ移行し、ステップS704の検索の結果、該当する利用履歴があるか否かを判断する(ステップS709)。ここで、該当する利用履歴がない場合(ステップS709:No)は、ステップS712へ移行する。一方、該当する利用履歴がある場合(ステップS709:Yes)は、該当する利用履歴の件数を店舗ごとに計数する(ステップS710)。そして、計数した件数を、店舗の案内情報とともに、案内情報表示装置101の表示画面401に表示させる(ステップS711)。表示の内容の詳細については、図10−1を用いて後述する。その後、ステップS712へ移行する。
ステップS705において、選択ボタン「B」が選択されなかった場合(ステップS705:No)は、ステップS712へ移行する。一方、選択ボタン「B」が選択された場合(ステップS705:Yes)は、図6のフローチャートのステップS604において特定された店舗番号から、店舗利用履歴DB115における店舗ごとの利用履歴を抽出する(ステップS706)。つぎに、図6のフローチャートのステップS602において特定された会員番号から、会員の性別を特定する(ステップS707)。
その後、ステップS706において抽出された利用履歴の中から、ステップS707において特定された性別と同一の性別の会員の利用履歴を検索する(ステップS708)。つぎに、ステップS709へ移行し、ステップS708の検索の結果、該当する利用履歴があるか否かを判断する(ステップS709)。ステップS709以降は上述と同じである。
ステップS712において、選択ボタン群403のうち、他の選択ボタンが押下されたか否かを判断する(ステップS712)。ここで、他の選択ボタンが押下された場合(ステップS712:Yes)は、図6のステップS606へ移行する。一方、他の選択ボタンが押下されなかった場合(ステップS712:No)は、図6のステップS612へ移行する。
図8のフローチャートにおいて、まず、会員(顧客)の情報端末装置105、106から、案内表示情報の表示要求があったか否かを判断する(ステップS801)。情報端末装置105、106から送信される表示要求に関する情報は、会員の会員番号および表示要求にかかる案内板番号に関する情報を含んでいる。ここで、要求があるのを待って(ステップS801:No)、要求があった場合(ステップS801:Yes)は、表示要求に関する情報から、会員番号および案内板番号を特定する(ステップS802)。
つぎに、ステップS802において特定した会員番号および案内板番号から、会員DB111を用いて案内板履歴を検索する(ステップS803)。そして、当該会員の会員DB111内に該当する利用履歴があるか否かを判断する(ステップS804)。ここで、該当する利用履歴がない場合(ステップS804:No)は、当該会員が実際に表示要求にかかる案内情報表示装置101が設置されている現地へ過去に行ってはいないと判断できるため、当該案内情報表示装置101の案内情報にはアクセスすることができない旨を会員(顧客)の情報端末装置105、106へ送信し(ステップS805)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS804において、該当する利用履歴がある場合(ステップS804:Yes)は、案内板DB112から、案内板の表示内容に関する情報、すなわち、地図情報、店舗情報などを抽出する(ステップS806)。そして、抽出した表示内容に関する情報を会員(顧客)の情報端末装置105、106へ送信し(ステップS807)、一連の処理を終了する。
図9のフローチャートにおいて、まず、施設(店舗)の情報端末装置104から、クレジットカードの利用情報を取得したか否かを判断する(ステップS901)。施設(店舗)の情報端末装置104から送信される利用情報は、会員の会員番号および当該店舗の店舗番号に関する情報を含んでいる。ここで、利用情報を取得するのを待って(ステップS901:No)、取得した場合(ステップS901:Yes)は、利用情報から、会員番号および店舗番号を特定し、さらに店舗DB113を用いて案内板番号を特定する(ステップS902)。
つぎに、ステップS902において特定した会員番号および案内板番号から、会員DB111または案内板利用履歴DB116を用いて案内板履歴を検索する(ステップS903)。そして、当該会員の会員DB111または案内板利用履歴DB116内に該当する利用履歴があるか否かを判断する(ステップS904)。ここで、該当する利用履歴がない場合(ステップS904:No)は、案内情報表示装置101に利用履歴がない旨を施設(店舗)の情報端末装置104へ送信し(ステップS905)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS904において、該当する利用履歴がある場合(ステップS904:Yes)は、案内板利用履歴を施設(店舗)の情報端末装置104へ送信し(ステップS906)、一連の処理を終了する。
図9のフローチャートにおいては、案内板利用履歴が施設(店舗)の情報端末装置104へ送信されるのは、施設(店舗)の情報端末装置104から、クレジットカードの利用情報を取得した場合に限られるが、それ以外にも、たとえば、図6のフローチャートにおいて、会員のクレジットカード情報を取得した場合(ステップS601:Yes)に、会員番号を特定し(ステップS602)、会員DB111から当該会員の個人情報を取得し、その個人情報を、各店舗に送信してもよい。そのようにすることによって、各店舗において会員が近くにいることがわかり、それにあわせた販促キャンペーンなどを実施することができる。ただし、送信される個人情報は、会員個人を直接特定できない情報(たとえば、性別、年代など)に限定するのがよい。
(案内情報表示装置の表示画面例)
つぎに、案内情報表示装置101の表示画面例について説明する。図10−1、図10−2は、表示画面例を示す説明図である。図10−1は、選択ボタン「A」が押下された状態を示している、図10−1において、案内情報表示装置(案内板)101の表示画面401には、地図情報と、各店舗情報(店舗名称)とが表示され、さらに、各店舗情報の近傍に、当該店舗を利用した、会員と同年代の他の会員の利用回数が数字で表示される。
具体的に、たとえば現在地から最も近い店舗『AA薬局』には、会員と同年代の会員が『125(回)』利用したことがわかる。表示する数字は、利用回数でもよく、利用した会員の人数でもよい。利用回数を表示する場合は同一の会員が同一店舗を複数回利用した場合は、その回数を含む。数字は、当日の数字でもよく、最近1週間分の数字でもよく、前の週の同じ曜日における数字であってもよい。これらは、図示を省略するが、選択ボタン群403に、それぞれ選択ボタンを設けるようにすればよい。
そして、店舗『AA薬局』から3軒奥の店舗『ジーンズDD』は利用回数が『358(回)』となっており、それを見た、店舗『ジーンズDD』に関する知識がない会員に対して、『人気がありそう、行ってみようかな』と思わせることができ、これにより、販売促進に寄与することができる。
図示は省略するが、選択ボタン「B」が押下された場合も、図10−1に示したように選択ボタン「A」が押下された場合と同様である。また、選択ボタン「A」と選択ボタン「B」の押下を切り替えることによって,選択ボタン「A」が押下された表示内容と、選択ボタン「B」が押下された表示内容とを切り替えて表示することができる。また、選択ボタン「A」と選択ボタン「B」が同時に押下された場合は、両方のAND条件、すなわち、会員と同年代で同じ性別の他の会員の利用履歴について表示されるようにしてもよい。
図10−2は、選択ボタン「C」が押下された状態を示している。図10−2において、案内情報表示装置(案内板)101の表示画面401には、地図情報と、各店舗情報(店舗名称)とが表示され、さらに、各店舗情報の近傍に、当該店舗を利用した、会員の友達の顔写真やイラスト、さらには利用回数が数字で表示される。
具体的に、たとえば現在地から最も近い店舗『AA薬局』には、会員の友達は誰も利用していないため、何も表示されない。その隣の店舗『洋菓子BB』には、友達のA子さんの写真が表示され、A子さんが『15(回)』利用したことがわかる。これを見た会員に対して、『友達のA子さんが15回も利用している。おいしいのかな?』と想像させることができ、これにより、店舗『洋菓子BB』に関する知識がない会員に対しても販売を促進させることができる。
また、友達の顔写真やイラスト、さらには利用回数のほかに、当該友達の当該店舗を利用した際のコメントをあわせて表示するようにしてもよい。このコメントは、図示を省略するデータベースに登録し、店舗利用履歴DB115と関連付けすればよい。具体的には図示を省略するが、店舗『洋菓子BB』の近傍に、友達のA子さんの写真、利用回数の『15(回)』のほか、A子さんの『ここのチョコレートケーキは最高!』などのコメントを表示することができる。
(クレジットカード決済の流れの一例)
図11は、この発明にかかる実施の形態の案内情報提供システムにおけるクレジットカードの決済の流れの一例を示すイメージ図である。図11において、会員が案内板101にクレジットカードをかざし、「知りたいボタン」を押下する(1)。そうすると、クレジットカード会社のサーバー102は、会員が押下した「知りたいボタン」に合致する情報をデータベース群103から抽出して案内板101に表示する(2)。そして、会員は、案内板101に表示された結果から店舗Xに興味を持つ(3)。
その後、会員は、店舗Xへ行き買い物をする(4)。その結果、店舗Xの情報処理端末装置からクレジットカード会社へ売り上げを請求する(5)。そして、会員が案内板101を利用してから、その中の加盟店で買い物をした場合、クレジットカード会社からボーナスポイントを付与するようにしてもよい(6)。
このようにすることで、会員(顧客)は、店舗に関して信頼できるクレジットカード会社提供情報(本当に買い物をした結果に基づいた情報)を得ることができるという利益を享受することができる。また、新しい店舗を開拓することができるという利益を享受することができる。また、新しい店(商店街)で買い物をするとクレジットカード会社からボーナスポイントを取得することができるという利益を享受することができる。
また、店舗Xは、自店舗の宣伝を効率よくおこなうことができるという利益を享受することができる。また、店舗(商店街)に足を運んでくれるお客が増え、それにともない売上増が期待できるという利益を享受することができる。また、商店街全体が活性化するという利益を享受することができる。
また、クレジットカード会社は、新たな加盟店を獲得することができるという利益を享受することができる。また、クレジットカードの利用が増加するという利益を享受することができる。また、企業の知名度やイメージを向上させることができるという利益を享受することができる。
以上説明したように、この実施の形態の案内情報提供システム100は、公共の場における所定の位置に設置される当該所定の位置の周辺施設を案内する案内情報表示装置101を含み、取得部501が、案内情報表示装置101の近傍において、会員のクレジットカードから当該クレジットカードの識別情報を取得する。利用履歴収集部502が、会員DB111および店舗利用履歴DB115を用いて、取得部501によって取得された識別情報から、案内情報表示装置が案内する周辺施設における、当該会員が事前に登録した他の会員(友達)のクレジットカードの利用履歴を収集する。表示制御部503が、利用履歴収集部502によって収集された利用履歴に基づいて、各周辺施設(店舗)に対する他の会員(友達)の過去の利用状況に関する情報を、当該周辺施設に関する情報とともに案内情報表示装置101に表示させる。
このように構成することによって、この実施の形態の案内情報提供システム100は、会員の友達が当該施設(店舗)において実際にクレジットカードを利用したというより有用かつ信憑性の高い店舗情報を当該会員に提供することができる。
また、この実施の形態の案内情報提供システム100は、公共の場における所定の位置に設置される当該所定の位置の周辺施設を案内する案内情報表示装置101を含み、取得部501が、案内情報表示装置101の近傍において、会員のクレジットカードから当該クレジットカードの識別情報を取得する。利用履歴収集部502が、会員DB111および店舗利用履歴DB115を用いて、取得部501によって取得された識別情報から特定される当該会員の特徴と同一または類似の特徴の他の会員の、案内情報表示装置101が案内する周辺施設におけるクレジットカードの利用履歴を収集する。表示制御部503が、利用履歴収集部502によって収集された利用履歴に基づいて、各周辺施設(店舗)に対する他の会員の過去の利用状況に関する情報を、当該周辺施設に関する情報とともに前記案内情報表示装置101に表示させる。
また、この実施の形態の案内情報提供システム100は、当該会員からの、前記同一または類似の特徴の基準に関する情報の入力を受け付ける受付部504を備えていてもよく、利用履歴収集部502は、受付部504によって入力が受け付けられた情報にかかる基準に基づいて、他の会員の、案内情報表示装置101が案内する周辺施設におけるクレジットカードの利用履歴を収集する。
このように構成することによって、この実施の形態の案内情報提供システム100は、会員と特徴が近い他の会員が当該施設(店舗)において実際にクレジットカードを利用したというより有用かつ信憑性の高い店舗情報を当該会員に提供することができる。
また、この実施の形態の案内情報提供システム100は、登録部505が、取得部501によって取得された識別情報から、案内情報表示装置101にアクセスした履歴を当該会員の会員DB111に登録する。送信部506が、会員の情報端末装置105、106からの要求に応じて、案内板DB112、会員DB111および店舗利用履歴DB115を用いて、登録部505によって登録された履歴にかかる案内情報表示装置101の表示内容にかかる情報を、当該会員の情報端末装置105、106へ送信する。このように構成することによって、過去にアクセスした案内情報表示装置101の表示内容について、会員の情報端末装置105、106においても閲覧することができる。
また、この実施の形態の案内情報提供システム100は、登録部505が、取得部501によって取得された識別情報から、案内情報表示装置101にアクセスした履歴を当該会員の会員DB111に登録する。送信部506が、会員が施設(店舗)におけるクレジットカードの利用の際に、案内板DB112および会員DB111を用いて、登録部505によって登録された履歴を、当該施設の情報端末装置104へ送信する。このように構成することによって、案内情報表示装置101にアクセスし、当該店舗を訪れた会員に関する情報について、施設(店舗)に提供することができる。
このように、街頭にある案内板に利用者のクレジットカードをかざすことにより、店舗情報に加えカード会社が保有している会員の利用情報(たとえば、同世代や同性の来店人数、友達の来店回数など)を表示させることで、案内板に表示された店舗に興味を持つ機会を与えることが可能となり、案内板(案内情報表示装置)の利用促進を図ることができる。また、案内情報を加えて、クレジットカードの会員に対してより有用な情報を表示することによって、クレジットカードの会員に施設(店舗)の選択を支援することができ案内板で案内する施設での販売促進およびクレジットカードの利用促進を図ることができる。