JP6203441B1 - 剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工法 - Google Patents

剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート全体の厚さを低減して施工性及び補修性を向上させることができ、10mm以下の小片の落下も防止することのできる剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工法を提供する。【解決手段】吸水性無機質材を有する構造物(RC)の表面に接着されて、当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止シート1において、剥落物の落下を抑える所定強度を有した繊維基材2と、この繊維基材に含浸されたラミネート接着剤4で接着され、紫外線を遮り耐候性を向上させる耐候性フィルム3と、を備えた2層構造とし、繊維基材2を天然繊維又は合成繊維の所定太さの原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなる経糸及び緯糸が平織された帆布から構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物などの吸水性無機質材表面を有する構造物の表面に接着して被覆することでこれらの構造物からコンクリート片などの剥落物が剥がれて落下するのを防止する剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工法に関するものである。
鉄筋コンクリート構造物などの内部補強鉄筋を有する構造物は、中性化や塩害により、ひび割れなどの亀裂等から二酸化炭素や塩化物イオンが侵入し、内部補強鉄筋が腐食膨張してかぶり部分のコンクリート片が剥離して落下するという問題があった。また、アルカリ骨材反応や施工不良でも骨材の膨張等により同様にコンクリート片が剥落するおそれがあった。そして、この剥落の問題は、鉄筋コンクリート製のトンネル・橋梁をはじめとする鉄筋コンクリート構造物に加え、表面から剥落物が落下するおそれのあるモルタル、ブロック、レンガなどのアルカリ性の強い吸水性無機質材表面を有する構造物に共通する問題でもあった。
このため、従来、鉄筋コンクリート構造などの吸水性無機質材表面を有する構造物の表面に、剥落物の落下を抑える強度を有した繊維基材と、そのバインダーである接着樹脂などからなる剥落防止シートを接着剤で接着して構造物からコンクリート片などが剥がれて落下するのを防止する剥落防止シート及びそれを用いた剥落防止工法が知られている。
この種の剥落防止シート及び剥落防止工法として、例えば、特許文献1には、本願の出願人らが提案した、接着剤と一体化してコンクリート構造物に接着させるための貼付層と、耐候性を高めて接着剤および貼付層を保護する保護層と、これらの保護層と貼付層との間に物理的強度を高める3軸メッシュ状の繊維基材からなる補強層と、を有する3層構造の積層体からなり、耐候性塗料の塗布工程等を省略して施工日数を短縮することができるコンクリート構造物の補修・補強用シートが開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1〜5、明細書の段落[0034]〜[0047]、図面の図1等参照)。
また、特許文献2には、3軸メッシュ状の繊維基材2の周りを透明又は半透明な基材樹脂3で固化して一体化した常温で可撓性を有するFRPシートからなる繊維シート1、及びその繊維シート1を用いた繊維シート接着工法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0028]〜[0037]、図面の図1、図3等参照)。
しかし、特許文献1及び2に記載の従来の剥落防止シートは、繊維基材として3軸メッシュ状のビニロン繊維が使用されている。このため、高い引張強度を有し、優れた剥落抵抗性を示すものの、構造物からコンクリート片等が剥離した際にメッシュ状のビニロン繊維の目開き部分から、剥落した剥落片の小片が落下し、構造物の下を通過する第三者に不安を与えるおそれがあるという問題があった。
また、耐候性を高めるために表面に保護層等を設けると、補修等の必要が生じた場合に、既存の剥落防止シートや保護層を剥がした後でなければ、新たな剥落防止シートを接着することができないという問題があった。
その上、3軸メッシュ状のビニロン繊維だと3軸が一点で交差しているため、所定強度を確保するためには、交差部分の影響で繊維基材が厚くなって必然的にシート全体の厚さが厚くなる。特に、3層構造の特許文献1に記載の補修・補強用シートでは、シート全体の厚さが厚く、重ね代で折り曲げ難く、施工性が悪いという問題が顕著であった。
それに加え、剥落物の落下防止機能を確保しつつ、剥落防止シートの貼着の施工性を良くするのには、特許文献2に記載の繊維シートのように、バインダー樹脂を常温で可撓性を有するような特殊な樹脂としたり、繊維基材との含浸性を高めるためにコロナ放電処理やプラズマ処理などで表面改質処理したりする必要があった。このため、シート自体の製造コストが高くなるという問題もあった。
さらに、特許文献3には、樹脂フィルムを有する中間層とその両面に接着樹脂を介して積層された布帛材料からなる表面層とを備えたコンクリート補修用シートを、補修すべきコンクリート面に施工用接着剤で貼付し、その後、貼付したコンクリート補修用シートのコンクリート面とは反対側の表面層に塗料を塗布するコンクリートの補修方法、及び上記樹脂フィルムが炭酸ガスバリアフィルムであるコンクリート補修用シートが開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0017]〜[0029]、図面の図1等参照)。
しかし、特許文献3に記載の補修用シート及び補修方法では、施工を迅速に行うため、補修用シートの上に塗料を塗布しており、不具合が発生した場合には、不具合が発生した変状部分だけでなくその周囲の補修用シートに及ぶ接着代をとる必要がある。このため、補修用シート上に塗布された上塗り塗料により、所望の接着力が得られないという問題があった。そこで、周囲の既存補修用シート上の上塗り塗料を目荒らしすることも考えられるが、目荒らしの際に既存補修用シートを傷つけるおそれがあるだけでなく、施工性が著しく悪化するという問題も発生する。その上、補修用シートの上に塗料を塗布する作業は、天候により品質に影響がでる現場作業のため、前述の紫外線や塩害、中性化に対するバリア機能が工場製品より劣る可能性もある。
特開2002−256707号公報 特開2009−162033号公報 特開2010−144360号公報
そこで本発明は、前記問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、シート全体の厚さを低減して施工性及び補修性を向上させることができ、10mm以下の小片の落下も防止することのできる剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工法を提供することにある。
第1発明に係る剥落防止シートは、吸水性無機質材を有する構造物の表面に接着されて、当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止シートであって、剥落物の落下を抑える所定強度を有した繊維基材と、この繊維基材に含浸されたラミネート接着剤で接着され、紫外線を遮り耐候性を向上させる耐候性フィルムと、を備えた2層構造からなり、前記繊維基材は、天然繊維又は合成繊維の所定太さの原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなる経糸及び緯糸が平織された帆布であり、前記帆布は、30テックス(tex)以上130.8テックス(tex)以下の原糸からなり縦緯の打込み本数を調整することで坪量が100g/m 2 以上412g/m2以下となっていることを特徴とする。
発明に係る剥落防止シートは、第1発明において、前記耐候性フィルムは、ポリフッ化ビニル樹脂からなることを特徴とする。
発明に係る剥落防止工法は、吸水性無機質材を有する構造物の表面に請求項1又は2に記載の剥落防止シートを接着して当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止工法であって、前記構造物の表面に経時硬化型のシート接着用接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記シート接着用接着剤上に前記剥落防止シートを貼り付けるシート貼付工程と、を備え、前記シート貼付工程終了後に、前記シート接着用接着剤上に前記剥落防止シートを一定時間保持しなくても前記剥落防止シートがずれることなく前記シート接着用接着剤が硬化することを特徴とする。
発明に係る剥落防止工法は、第発明において、前記シート貼付工程前に、前記剥落防止シートの前記耐候性フィルム上に樹脂フィルムからなる保護フィルムを貼着し、前記シート貼付工程終了後、当該保護フィルムを前記耐候性フィルムから剥がして撤去する保護フィルム撤去工程を行うことを特徴とする。
発明に係る剥落防止再補修工法は、請求項に記載の剥落防止シートが接着された表面を有する構造物を再補修する際に、補修後にさらに前記剥落防止シートを接着して当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止再補修工法であって、前記耐候性フィルムに傷をつける目荒らし工程を行うことなく、前記耐候性フィルム上にシート接着用接着剤を塗布し、前記剥落防止シート上にさらに他の前記剥落防止シートを貼着することを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、繊維基材と耐候性フィルムとの2層構造であり、繊維基材が、所定太さの原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなる経糸及び緯糸が平織された帆布からなるので、シート全体の厚さを低減して施工性及び補修性を向上させることができる。
また、第1発明〜第発明によれば、繊維基材が網目状のものではなく平織された帆布であるので、落下により人的被害が及ぶ10mm以下のコンクリート片などの小片の落下も防止することができ、構造物の下を通過する第三者に不安を与えるおそれがない。
その上、第1発明〜第発明によれば、繊維基材は、細い原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなるので、断面積に比して狭小の隙間が多くなり、毛細管現象で繊維基材とラミネート接着剤との含浸性が向上し、繊維基材と耐候性フィルムとの2層構造が可能となる。このため、剥離防止シートを構造物に貼り付ける施工性が向上し、工事費用を低減することができる。
特に、第発明によれば、繊維基材の帆布が30テックス(tex)以上130.8テックス(tex)以下の原糸からなり縦緯の打込み本を調整することで数坪量が100g/m 2 以上412g/m2以下となっているので、剥落物の落下を抑える所定強度をはじめ剥離防止シートに求められる諸機能を発揮しつつ、剥離防止シート全体をさらに薄くすることができる。このため、剥離防止シートを構造物に貼り付ける施工性をさらに向上させて、工事費用を低減することができる。
特に、第発明及び第発明によれば、耐候性フィルムがポリフッ化ビニル樹脂からなるので、優れた紫外線遮断効果及び防汚性を発揮するとともに、シート接着用接着剤との接着性が良好となる。このため、目荒らし工程を行うことなく、剥落防止シート上にさらに他の剥落防止シートを貼着することが可能となるだけでなく、再補修時の施工性が向上する。このため、再補修時の工事費用を低減することができる。
特に、第発明によれば、シート接着用接着剤上に剥落防止シートを一定時間保持しなくても剥落防止シートがずれることなくシート接着用接着剤が硬化するので、剥離防止シートを構造物に貼り付ける施工性を向上させて、工事費用を低減することができる。
特に、第発明によれば、シート貼付工程終了後、保護フィルムを耐候性フィルムから剥がして撤去するので、誤って耐候性フィルムに接着剤が付着してしまうなど、剥離防止シートを構造物に貼り付ける作業中に剥離防止シートが汚れてしまうことを防止することができる。
本発明の実施形態に係る剥落防止シートの構成を示す断面図である。 同上の実施形態に係る剥落防止シートを構造物に接着した状態を示す断面図である。 本実施形態に係る繊維基材を示す拡大写真であり、(a)が100倍、(b)が150倍に拡大したものである。 本発明の実施形態に係る剥落防止工法の各工程を従来工法と対比して示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る剥落防止再補修工法の各工程を示すフローチャートである。 重ね合わせ条件付着試験後の供試体破壊状況を示す写真である。
以下、本発明の実施形態に係る剥落防止シート及び剥落防止工法について、図面を参照しながら説明する。
[剥落防止シート]
先ず、図1〜図3を用いて、本発明の実施形態に係る剥落防止シートについて説明する。なお、本発明に係る剥落防止シートは、吸水性無機質材表面を有する構造物には適用可能であるが、本発明の実施形態に係る構造物として鉄筋コンクリート構造物RCに接着してコンクリート片が剥落するのを防止する場合を例示して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る剥落防止シートの構成を示す断面図であり、図2は、その剥落防止シートを鉄筋コンクリート構造物に接着完了した状態を示す断面図である。図1、図2に示すように、本発明の実施形態に係る剥落防止シート1は、構造物に貼着する側である内側から一層目が繊維基材2であり、この繊維基材2の外側となる2層目が耐候性フィルム3である2層構造の矩形状のシート状の表面被覆材である。この剥落防止シート1は、構造物である鉄筋コンクリート構造物RCの表面に接着されてその表面を被覆し、当該表面からコンクリート片が剥落するのを防止する機能を有している。
(1層目:繊維基材)
本発明に係る繊維基材は、剥落を防止するための所定強度を有する繊維基材である。具体的には、所定強度とは、剥落防止シート全体で、土木学会規準となる「コンクリート片のはく落防止に適用する表面被覆材の押抜き試験方法(案)(JSCE-K 533-2010)」を基に、旧道路公団(NEXCO)が採用している押し抜き試験において、1.5kN以上を満たすことを指している。
また、鋼材の腐食膨張圧によって生じるコンクリート表面の変位が10mm程度発生しても剥落しようとするコンクリート片を保持できることも要求されている。それに加え、補修範囲を過度に拘束しないこと、及び点検時の変状部発見を容易にするために、前記押し抜き試験において、変位が10mm以上で1.5kN以上を満たすことが要求されている。
図3は、本実施形態に係る繊維基材2を示す拡大写真である。本発明の実施形態に係る繊維基材2は、剥落を防止するための所定強度を有するとともに、図3に示すように、天然繊維又は合成繊維の所定太さの原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなる経糸及び緯糸が平織された帆布である。
図3に示すように、繊維基材2は、原糸を複数本撚り合わせた撚糸からなる経糸及び緯糸を平織することで、剥落を防止する必要強度を確保しつつ、原糸1本に必要強度を低減することができる。このため、従来の3軸メッシュ状の繊維と比べて、3軸の1点交差を避け、原糸1本の太さも低減して、繊維基材2の必要厚さを薄くすることができ、折り曲げが容易なしなやかな繊維基材とすることができる。
また、繊維基材2の経糸及び緯糸が複数本からなるので、従来の3軸メッシュ状の繊維と比べて、許容応力を超える応力が掛かった場合でも、一度に断線せずに、靭性の高い破断性状を示し、大規模崩落の大事故を防ぐことができる。
さらに、繊維基材2は、撚り合わせた撚糸からなるので、複数本束ねただけのものより、強度や靭性を向上させることができる。また、撚りわせることで、微細な隙間が増え、毛細管現象によりラミネート接着剤及びシート接着用接着剤と含浸性も向上する。
その上、繊維基材2は、網目状ではなく平織されているので、従来の3軸メッシュ状の繊維の目開きが10mm程度だったのと比べて、目開きが殆ど無くコンクリートの小片などの粉体状の落下物も殆ど通すことがない。このため、鉄筋コンクリート構造物RC(図1参照)の下を通過する第三者に不安を与えるおそれがない。
なお、帆布は、種々の帆布が存在するが、本発明の実施形態に係る繊維基材2としては、所定の強度を有し、130.8テックス(tex)以下の原糸からなり縦緯(タテ×ヨコ)の打込み本を調整することで数坪量が412g/m2以下となっている帆布が好ましい。あまり帆布の剛性が高すぎると接着樹脂で貼り付けるだけでは浮き上がる箇所がでるおそれがあるからである。但し、作業性を考慮すると、繊維基材2は、30〜60テックス(tex)の原糸を使用して、打込み本数をタテ(縦)40〜50本/インチ、ヨコ(緯)35〜45本/インチに調整することにより坪量が100g/m2〜240g/m2となった厚みが0.3mm〜0.4mm程度の帆布(織布)であることがさらに好ましい。剥落を防止する必要強度を確保しつつ、原糸1本の所定太さをさらに低減して、繊維基材2の必要厚さをさらに薄くすることができるとともに、貼り付け作業の効率が良い可撓性が得られるからである。
(2層目:耐候性フィルム)
耐候性フィルム3は、主に、紫外線を遮って繊維基材2及び接着剤の紫外線劣化を防ぐために、繊維基材2の耐候性(耐紫外線性)を向上させることを目的として繊維基材2の外側(鉄筋コンクリート構造物RCの表面から離れた側)に設けられる樹脂フィルムである。この耐候性フィルム3は、従来、耐候性塗料を施工現場で塗布等により設けられていたものを工場等で予め製作することにより、現場作業の作業日数(作業時間)を短縮するとともに、品質を均一且つ向上させることを目的としている(図4も参照)。
勿論、耐候性フィルム3は、紫外線を遮るだけでなく、その他の耐候性や、防汚性、防水性、遮塩性の機能を有することが好ましい。例えば、塩害を防止する観点からは、耐候性フィルム3は、塩化物イオン透過量が0.005g/m2・日以下であることが好ましい。また、内部補強鋼材の防錆を図る観点からは、酸素透過量が5.0×10-2mg/cm2・日以下、水蒸気透過量が5.0mg/cm2・日以下であることが好ましい。さらに、中性化を防止する観点からは、旧道路公団(NEXCO)構造物施工管理要領コンクリート塗装材の品質規格試験方法(JHS417-1999)に準じた30日間の中性化阻止試験において中性化深さが1mm以下であることが望ましい。
耐候性フィルム3の組成としては、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂、アクリルフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素系樹脂、又はこれらの混合物からなる樹脂フィルムが挙げられる。また、複数の樹脂フィルを積層することも可能である。
但し、本実施形態に係る耐候性フィルム3には、ポリフッ化ビニル樹脂からなる樹脂フィルムが採用されている。ポリフッ化ビニル樹脂からなる樹脂フィルムは、高い耐候性を示すだけでなく、前述の塩化物イオン透過量、酸素透過量、水蒸気透過量、及び中性化阻止試験の基準を全て満たすとともに、耐紫外線性及び防汚性の性能も抜群だからである。
さらに、耐候性フィルム3としては、薬品処理や放射線照射により表面処理を施してエポキシ系樹脂やウレタン系接着剤などの接着剤との接着性を向上させたデュポン社製のテドラー(登録商標)PVF(ポリフッ化ビニル)フィルムであることが好ましい。デュポン社製のテドラー(登録商標)PVFフィルムは、前述の機能を発揮するだけでなく、耐候性、機械的強度が高く、後述のラミネート接着剤やシート接着用接着剤などのウレタン系接着剤やエポキシ系樹脂との接着性が良好だからである。このため、耐候性フィルムに傷を付ける目荒らし工程を行うことなく、剥落防止シート1上にさらに別の剥落防止シート1を貼着することが可能となり、再補修時等の施工性が向上する。
(ラミネート接着剤)
そして、この耐候性フィルム3は、繊維基材2にラミネート接着剤4で接着されている(図1、図2参照)。本実施形態に係るラミネート接着剤4は、主材と硬化材とを使用直前に混合して用いるウレタン系2液型接着剤が採用されている。勿論、本発明に係るラミネート接着剤は、ウレタン系2液型接着剤だけでなく、エポキシ系樹脂など他の樹脂接着剤であっても構わない。要するに、本発明に係るラミネート接着剤は、耐候性フィルムと繊維基材とを接着して積層可能な樹脂であれば、特に限定されるものではない。
(保護フィルム)
また、図1に示すように、剥落防止シート1の外側、即ち、耐候性フィルム3の外側には、施工現場までの搬送中及び作業中に汚れることを防止するために、保護フィルム5が貼着されている。この保護フィルム5は、まばらな点状にプリントされたアクリル樹脂系樹脂などの微粘着樹脂層(図示せず)を介して耐候性フィルム3及び繊維基材2に貼着されており、剥離容易となっている。
本実施形態に係る保護フィルム5の組成としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などのポリエステル樹脂からなる樹脂フィルムが採用されている。保護フィルムには、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、又はポリオレフィン系樹脂からなる樹脂フィルムなどを採用することもできる。勿論、保護フィルムは、必須ではなく、省略することも可能である。
(シート接着用接着剤)
以上説明した実施形態に係る剥落防止シート1を鉄筋コンクリート構造物RCに接着するシート接着用接着剤6には、2液型エポキシ樹脂系接着剤が採用されている。2液型エポキシ樹脂系接着剤は、アルカリ性に高い耐性を示し、グリース状の所定粘度があるとともに、適度な揺変性を有し、作業性に優れているからである。勿論、シート接着用接着剤は、鉄筋コンクリート構造物RCの強アルカリ性に耐性があり、帆布からなる繊維基材2に含浸性が高ければ、特に限定されるものではない。しかし、従来の紫外線硬化型の接着剤のように、一定時間保持しなくても済むためには、シート接着用接着剤は、前述の剥落防止シート1が硬化するまでの間保持可能なグリース状の所定粘度を有することが望ましい。
具体的には、シート接着用接着剤には、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリマーセメント系接着剤、ビニルエステル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリオレフィン系接着剤を採用することが可能である。
[剥落防止工法]
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係る剥落防止工法について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る剥落防止工法の各工程を従来工法と対比して示すフローチャートである。
本発明に係る剥落防止工法が適用できる構造物は、コンクリート構造物や表面がモルタルからなる構造物、煉瓦造やブロック造の構造物である。要するに、吸水性のある無機質材を表面に有する構造物には、本発明に係る剥落防止工法を適用することができる。具体的には、本発明に係る剥落防止工法は、鉄道や高速道路のトンネル、橋梁の下部構造の壁面、橋梁の主桁の下面等の鉄筋コンクリート構造物の表面に好適に適用することができる。図1〜図3に示したように、橋梁の主桁を想定した鉄筋コンクリート構造物RCに前述の剥落防止シート1を接着する場合を例示して説明する。
(1)下地処理工程
先ず、図4に示すように、本実施形態に係る剥落防止工法では、従来の剥落防止工法と同様に、剥落防止作業の施工範囲である鉄筋コンクリート構造物RCの表面に下地処理を施す下地処理工程を行う。
本工程では、ディスクサンダー(回転切断砥石)等を用いて、鉄筋コンクリート構造物RCの表面から突出する突起物を削り取り平滑にする。鉄筋コンクリート構造物RCの表面に断面欠損がある場合は、モルタルやパテ等で埋めて補修し、必要に応じて漏水箇所の止水処理なども行う。
(2)プライマー塗布工程
次に、図4に示すように、本実施形態に係る剥落防止工法では、従来の剥落防止工法と同様に、前工程で平滑にした鉄筋コンクリート構造物RCの表面に接着性を向上させるプライマーを塗布するプライマー塗布工程を行う。
本工程で塗布するプライマーは、コンクリート湿潤面や鋼材に対する接着性に優れるとともに、極めて粘度が低く、0.2mm以下の微細なひび割れへの含浸性に優れた2液無溶剤型エポキシ樹脂系プライマーを使用する。勿論、塗布するプライマーの種類は、構造物の表面の素材に応じて適宜選択すればよいことは云うまでない。要するに、プライマーは、構造物表面の接着性を向上させることができるものであればよい。
(3)接着剤塗布工程
次に、図4に示すように、本実施形態に係る剥落防止工法では、前工程でプライマーを塗布した鉄筋コンクリート構造物RCの表面に、前述のシート接着用接着剤6を塗布する接着剤塗布工程を行う。
本工程では、シート接着用接着剤6の主剤と硬化剤を撹拌機等で混合むらがないように均一になるまで混合撹拌し、グリース状の所定粘度を有したシート接着用接着剤6を作成する。そして、可使時間内に刷毛や鏝等(又はローラー)で均一厚となるように鉄筋コンクリート構造物RCの表面に塗布する(図2も参照)。
(4)シート貼付工程
次に、図4に示すように、本実施形態に係る剥落防止工法では、前工程でシート接着用接着剤6を塗布した鉄筋コンクリート構造物RCの表面に、前述の剥落防止シート1を貼り付けるシート貼付工程を行う。
本工程では、先ず、繊維基材2側が内側(鉄筋コンクリート構造物RC側)となるように、剥落防止シート1をシート接着用接着剤6に圧着する(図2も参照)。このとき、シート接着用接着剤6は、グリース状の所定粘度を有しているため、一度圧着するだけで剥落防止シート1を保持することができ、剥落防止シート1がずれることがない。
このため、従来の剥落防止工法において必要であった、接着剤が硬化するまでの間シートを保持したり、止めピンなどの簡易なアンカー等で止め付けたりする作業が不要となる。よって、重労働であった構造物であるトンネル天井面や橋梁下面における頭上作業の作業時間を短縮することができる。
(5)完成
そして、剥落防止シート1がずれないように、ある程度シート接着剤6が硬化した後、鉄筋コンクリート構造物RCの表面に接着した剥落防止シート1の保護フィルム5を撤去する保護フィルム撤去工程を行う。その後、シート接着用接着剤6が硬化する所定の養生期間を置けば、本実施形態に係る剥落防止工法による剥落防止作業工事が完成する。
このように、本実施形態に係る剥落防止工法では、シート貼付工程終了後完成直前に、保護フィルム5を耐候性フィルム3から剥がして撤去する。このため、誤って耐候性フィルム3等に接着剤が付着してしまうなど、剥落防止シート1を構造物に貼り付ける作業中に剥落防止シート1が汚れてしまうことを防止することができる。
一方、従来の剥落防止工法では、プライマー塗布工程、接着剤塗布工程、シート貼付工程に加え、接着した剥落防止シートの上に含浸接着剤を塗布する含浸接着剤塗布工程と、硬化後の接着剤などの紫外線劣化を防止する耐候性塗料を塗布する耐候性塗料塗布工程が必要であった。
これに対して、本実施形態に係る剥落防止工法によれば、含浸接着剤塗布工程を行ってシート接着用接着剤6上に剥落防止シート1を一定時間保持しなくても剥落防止シート1がずれることなくシート接着用接着剤6が硬化する。よって、剥落防止シート1を鉄筋コンクリート構造物RCに貼り付ける施工性を大幅に向上させて、工事費用を低減することができる。
また、本実施形態に係る剥落防止工法によれば、耐候性塗料塗布工程が不要であり、さらに作業日数を低減できる。その上、天候により品質に影響がでる現場作業と相違して工場製作で品質の安定した耐候性フィルム3で紫外線だけでなく塩害、中性化などの劣化因子をバリアすることができる。
[剥落防止再補修工法]
次に、図5を用いて、本発明の実施形態に係る剥落防止再補修工法について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る剥落防止再補修工法の各工程を示すフローチャートである。なお、前述の実施形態に係る剥落防止工法により剥落防止シート1を接着した鉄筋コンクリート構造物RCを再補修する場合を例示して説明する。
ここで、再補修とは、剥落防止シート1で被覆した鉄筋コンクリート構造物RCに剥落が起き、剥落防止シート1内の剥落したコンクリート片を撤去する場合を想定している。それに加え、再補修とは、耐震補強等のために、鋼板接着補強やCFRP(炭素繊維強化プラスチック板)接着補強を行うなど、不具合が起きた変状部を補修し直すことを指している。
(1)変状部除去工程
先ず、図5に示すように、本発明の実施形態に係る剥落防止再補修工法では、剥落が起きた部位など不具合が発生した変状部の剥落防止シート1を切断して変状部を除去する変状部除去工程を行う。
また、除去した後の変状部には、パテやモルタル等で埋めて鉄筋コンクリート構造物RCの表面が平滑になるようにする。
このとき、変状部の周りに接着されている既設剥落防止シート1の耐候性フィルム3は、接着剤との接着性を向上させた前述のテドラー(登録商標)PVFフィルムである。このため、後から接着する新設剥落防止シート1の接着代として、変状部の周りの既設剥落防止シート1を剥がす範囲を最小限とすることができる。よって、本工程の作業時間を短縮することができるともに、新設剥落防止シート1の数量も低減することができる。
(2)プライマー塗布工程
次に、図5に示すように、本実施形態に係る剥落防止再補修工法では、前述の剥落防止工法と同様に、前工程で平滑にした鉄筋コンクリート構造物RCの表面に接着性を向上させるプライマーを塗布するプライマー塗布工程を行う。
(3)接着剤塗布工程
次に、図5に示すように、本実施形態に係る剥落防止再補修工法では、前述の剥落防止工法と同様に、前工程でプライマーを塗布した鉄筋コンクリート構造物RCの表面に、前述のシート接着用接着剤6を塗布する接着剤塗布工程を行う。
(4)シート貼付工程
次に、図5に示すように、本実施形態に係る剥落防止再補修工法では、前工程でシート接着用接着剤6を塗布した鉄筋コンクリート構造物RCの表面に、内側の保護フィルム5を剥がした前述の剥落防止シート1を貼り付けるシート貼付工程を行う。
このとき、本工程では、従来の剥落防止再補修工法で必要であった耐候性フィルム3に傷をつける目荒らし工程を行うことなく、既設剥落防止シート1の耐候性フィルム3上にシート接着用接着剤6を塗布して、そのまま新設剥落防止シート1を貼り付けるだけでよい。このため、再補修時の施工性を向上させて、再補修時の工事費用を低減することができる。
(5)完成
そして、接着した剥落防止シート1の残りの保護フィルム5を撤去する保護フィルム撤去工程を行う。その後、シート接着用接着剤6が硬化する所定の養生期間を置けば、本実施形態に係る剥落防止再補修工法による再補修工事が完成する。
以上説明した本実施形態に係る剥落防止再補修工法によれば、目荒らし工程を行うことなく、既設の剥落防止シート1の上に新設の剥落防止シート1を接着することができる。このため、補修範囲を変状部の周りの最小範囲とすることができ、再補修時の施工性が向上する。よって、再補修時の工事費用を低減することができる。
また、耐震補強等のために鋼板接着補強やCFRP接着補強を行う際、既設剥落防止シート1の耐候性フィルム3にそのまま接着剤を塗布して鋼板補強やCFRP補強が可能となる。このため、既設剥落防止シート1を剥がして撤去する必要がなくなり、既におこなった剥落防止工事が無駄にならない。
[効果確認試験]
次に、図6、表1を用いて、前述の剥落防止シート1を重ね合わせて施工した場合の付着強さを確認するために行った、重ね合わせ条件付着試験について説明する。図6は、重ね合わせ条件付着試験後の供試体破壊状況を示す写真である。
本付着試験の試験方法は、先ず、JIS A 5304に準拠した舗装用コンクリート平板の表面をディスクサンダー等でケレンする。その後、前述のシート接着用接着剤6などの複数の樹脂を用いて、前述の剥落防止シート1の1枚目及び2枚目の一部を重ねて接着し、重ね合わせ箇所を持つ供試体を作成する。その供試体を20℃で7日間養生した後、40mm×40mmの鋼製付着子をエポキシ樹脂系接着剤で供試体に接着し、単軸垂直引張試験にて付着強さを測定することにより行った。その試験結果を表1に示す。
上記表1及び図6に示すように、いずれの接着剤を用いても母材である舗装用コンクリート平板で破壊していることが分かる。よって、目荒らし工程を行わなくても、既設の剥落防止シート1の耐候性フィルム3上にシート接着用接着剤6を塗布して、そのまま新設の剥落防止シート1を貼り付けるだけで強固に剥落防止シート1同士が接着できると云える。
以上、本発明の実施形態に係る剥落防止シート、剥落防止工法、及び剥落防止再補修工について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :剥落防止シート
2 :繊維基材
3 :耐候性フィルム
4 :ラミネート接着剤
5 :保護フィルム
RC :鉄筋コンクリート構造物(構造物)

Claims (5)

  1. 吸水性無機質材を有する構造物の表面に接着されて、当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止シートであって、
    剥落物の落下を抑える所定強度を有した繊維基材と、この繊維基材に含浸されたラミネート接着剤で接着され、紫外線を遮り耐候性を向上させる耐候性フィルムと、を備えた2層構造からなり、
    前記繊維基材は、天然繊維又は合成繊維の所定太さの原糸が複数本撚り合わされた撚糸からなる経糸及び緯糸が平織された帆布であり、
    前記帆布は、30テックス(tex)以上130.8テックス(tex)以下の原糸からなり縦緯の打込み本数を調整することで坪量が100g/m 2 以上412g/m2以下となっていること
    を特徴とする剥落防止シート。
  2. 前記耐候性フィルムは、ポリフッ化ビニル樹脂からなること
    を特徴とする請求項1に記載の剥落防止シート。
  3. 吸水性無機質材を有する構造物の表面に請求項1又は2に記載の剥落防止シートを接着して当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止工法であって、
    前記構造物の表面に経時硬化型のシート接着用接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記シート接着用接着剤上に前記剥落防止シートを貼り付けるシート貼付工程と、を備え、
    前記シート貼付工程終了後に、前記シート接着用接着剤上に前記剥落防止シートを一定時間保持しなくても前記剥落防止シートがずれることなく前記シート接着用接着剤が硬化すること
    を特徴とする剥落防止工法。
  4. 前記シート貼付工程前に、前記剥落防止シートの前記耐候性フィルム上に樹脂フィルムからなる保護フィルムを貼着し、前記シート貼付工程終了後、当該保護フィルムを前記耐候性フィルムから剥がして撤去する保護フィルム撤去工程を行うこと
    を特徴とする請求項に記載の剥落防止工法。
  5. 請求項に記載の剥落防止シートが接着された表面を有する構造物を再補修する際に、補修後にさらに前記剥落防止シートを接着して当該表面から剥落物が剥落するのを防止する剥落防止再補修工法であって、
    前記耐候性フィルムに傷をつける目荒らし工程を行うことなく、前記耐候性フィルム上にシート接着用接着剤を塗布し、前記剥落防止シート上にさらに他の前記剥落防止シートを貼着すること
    を特徴とする剥落防止再補修工法。
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