JP6202615B2 - ポリカーボネート樹脂積層体 - Google Patents

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Description

本発明は表面にハードコート層を有するポリカーボネート樹脂積層体に関し、更に詳しくは、ポリカーボネート樹脂基材に対するハードコート層の密着性を大幅に向上させたポリカーボネート樹脂積層体に関する。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性、透明性、軽量性、加工性等に優れた汎用エンジニアリングプラスチックであるが、耐摩耗性が乏しく、表面に傷が付きやすいという欠点がある。
かかる欠点をなくすため、コロイダルシリカを含んだ、3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の縮合物からなるハードコート層を、ポリカーボネート樹脂基材の表面に直接、或いは、アクリル樹脂層を介して積層することが知られている(特許文献1)。
特開2000−144051号公報
特許文献1のように、コロイダルシリカを含んだ、3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の縮合物からなるハードコート層を、ポリカーボネート樹脂基材の表面に直接、或いは、アクリル樹脂層を介して積層すると、耐摩耗性が向上して傷が付きにくくなるが、その反面、ポリカーボネート樹脂基材に対するハードコート層の密着性が良くないため、煮沸試験などを行うとハードコート層の大部分が剥離するという問題があった。
また、上記のハードコート層をポリカーボネート樹脂基材の表面にアクリル樹脂層を介して積層する場合は、アクリル樹脂層の硬さが不足するため、耐摩耗性があまり良くならないという問題もあった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、ポリカーボネート樹脂基材に対するハードコート層の密着性を大幅に向上させたポリカーボネート樹脂積層体を提供することにある。そして、本発明の好ましい実施形態においては、耐摩耗性を大幅に向上させることも目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係るポリカーボネート樹脂積層体は、ポリカーボネート樹脂基材上に、ライマー層が積層され、その上に3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の縮合物からなるハードコート層が積層されており、プライマー層のみにシリカ微粒子が含有されていることを特徴とするものである。
また、本発明のポリカーボネート樹脂積層体においては、プライマー層に含有されるシリカ微粒子の含有量が2〜30質量%であることが好ましい。そして、プライマー層に大粒径のシリカ微粒子と小粒径のシリカ微粒子が含有され、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径が5〜400nmの範囲内にあり、かつ、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径との比が10:1〜5:2であることが好ましい。
更に、本発明のポリカーボネート樹脂積層体においては、プライマー層が、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基のいずれかを有する少なくとも2種類の3官能シラン化合物の縮合物からなるものであることが好ましく、特に、プライマー層の3官能シラン化合物の一つとしてイソシアネート系シラン化合物が含まれていることが好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂積層体のように、ポリカーボネート樹脂基材上に、3官能シラン化合物の縮合物からなるプライマー層が積層され、その上に3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の縮合物からなるハードコート層が積層されていると、ハードコート層をポリカーボネート樹脂基材上に直接積層する場合に比べて、ハードコート層の密着性が大幅に向上するため、後述する煮沸試験の結果から明らかなように、ハードコート層の剥離が抑制される。
そして、プライマー層のみにシリカ微粒子が含有されていると、後述のテーバー摩耗試験の結果から明らかなように、耐摩耗性が大幅に向上する。その理由は明確にはされていないが、おそらく、プライマー層とハードコート層の双方にシリカ微粒子が含有されている場合や、ハードコート層のみにシリカ微粒子が含有されている場合は、ハードコート層に含まれるシリカ微粒子が摩耗試験の際に露出、離脱し、この離脱したシリカ微粒子がハードコート層の表面を傷付けて摩耗を促進するのに対し、プライマー層のみにシリカ微粒子が含有されている場合は、摩耗試験の際にハードコート層の表面が離脱したシリカ微粒子により傷付けられて摩耗することが一切なく、プライマー層に含有されているシリカ微粒子により硬さが増して摩耗し難くなるからと推測される。
また、プライマー層にシリカ微粒子が含有されていると、シリカ微粒子表面の水酸基あるいは、プライマー層に含まれるシラノール基由来の水酸基がハードコート層やポリカーボネート樹脂基材の表面に化学結合するので、プライマー層の密着性の向上にも有効である。
プライマー層に含有されるシリカ微粒子の含有量が2〜30質量%であると、ハードコート層の耐摩耗性が大幅に向上し、また、ポリカーボネート樹脂積層体の初期のヘイズ値も低く抑えられて透明性が良好である。これに対し、シリカ微粒子の含有量が2質量%を下回ると、耐摩耗性の向上が不充分となり、含有量が30質量%を超えると、透明性の低下を招く虞れが生じる。
また、プライマー層に大粒径のシリカ微粒子と小粒径のシリカ微粒子が含有され、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径が5〜400nmの範囲内にあり、かつ、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径との比が10:1〜5:2であると、後述するように、大粒径のシリカ微粒子の相互間の空隙内に小粒径のシリカ微粒子が充填され、これらのシリカ微粒子全体の充填状態が緻密になってプライマー層がより硬くなるため、ハードコート層の耐摩耗性が大幅に向上するようになる。
更に、プライマー層が、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基のいずれかを有する少なくとも2種類の3官能シラン化合物の縮合物からなり、特に、プライマー層の3官能シラン化合物の一つとしてイソシアネート系シラン化合物が含まれていると、プライマー層を形成する3官能シラン化合物の縮合によって耐熱性や密着性が向上するため、後述するように煮沸試験後のハードコート層の密着性が一層良くなると共に、耐摩耗性が顕著に向上するようになる。
本発明の一実施形態に係るポリカーボネート樹脂積層体の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のポリカーボネート樹脂積層体を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るポリカーボネート樹脂積層体の断面図であって、図示のように、このポリカーボネート樹脂積層体は、ポリカーボネート樹脂基材1の上にプライマー層2を積層し、その上にハードコート層3を積層したものである。
ポリカーボネート樹脂基材1は、この実施形態では厚さ1〜10mm程度の板状体に形成されているが、厚さ1mm未満のシート状又はフィルム状に形成してもよく、また、パイプ状、棒状、その他の所望の立体形状に形成してもよい。
材料のポリカーボネート樹脂としては、粘度平均分子量(M)で1万〜5万の分子量を有するものが使用され、好ましくは1万5千〜3万5千の分子量を有するものが使用される。特に、少量の紫外線吸収剤を予め含有させて耐候性を改善したポリカーボネート樹脂が好ましく使用される。なお、紫外線吸収剤を含まないポリカーボネート樹脂を使用する場合は、基材1を溶融成形する際に紫外線吸収剤(好ましくはポリカーボネートのポリマー分子と反応して結合する反応性の紫外線吸収剤)を配合して耐候性を付与することが望ましい。
プライマー層2は、ハードコート層3の密着性と耐摩耗性を向上させるためにポリカーボネート樹脂基材1の上に積層されるものであって、3官能シラン化合物の縮合物からなる層であり、このプライマー層2にはシリカ微粒子4が含有されている。
3官能シラン化合物としては、下記の[化1]の構造式で示されるシラン化合物が挙げられる。これらは単独で又は適宜組み合わせて使用され、特に、異なる3官能シラン化合物を2種以上組み合わせて使用することが好ましい。
Figure 0006202615

上記構造式中、Rはアクリル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基のいずれかであり、Rは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Rは炭素数1〜5のアルキル基である。
これらの3官能シラン化合物の好ましい組み合わせは、エポキシ系シラン化合物とアクリル系シラン化合物の組み合わせ、又は、エポキシ系シラン化合物とアクリル系シラン化合物とイソシアネート系シラン化合物の組み合わせであり、前者の組み合わせの場合は、エポキシ系シラン化合物とアクリル系シラン化合物を70〜90:30〜10の質量比で配合して縮合させることが好ましく、後者の組み合わせの場合は、エポキシ系シラン化合物とアクリル系シラン化合物とイソシアネート系シラン化合物を66〜90:30〜9:4〜1の質量比で配合して縮合させることが好ましい。
特に、後者の組み合わせのようにイソシアネート系シラン化合物を少量配合すると、後記表3の実験データから判るように、ポリカーボネート樹脂積層体のハードコート層3との密着性及び耐摩耗性が顕著に向上する利点がある。このイソシアネート系シラン化合物の配合量は、上記のようにシラン化合物全体の4〜1質量%とすることが重要であり、1質量%未満でも4質量%を超えても、耐摩耗性の向上が顕著でなくなる。
このプライマー層2に含有させるシリカ微粒子4は、プライマー層2の硬さを増してハードコート層3の耐摩耗性を向上させるものであり、粒径が5〜400nmの範囲内にあるコロイダルシリカ、例えばアルコール系溶媒のオルガノシリカゾルなどが好ましく使用される。
プライマー層2におけるシリカ微粒子4の含有量は、2〜30質量%とすることが好ましく、この範囲内の含有量とすれば、ハードコート層3の耐摩耗性が大幅に向上し、また、ポリカーボネート樹脂積層体の初期のヘイズ値も低く抑えられて透明性が良好となる。けれども、シリカ微粒子4の含有量が2質量%を下回ると、耐摩耗性の向上が不充分となり、含有量が30質量%を超えると、透明性の低下を招く虞れが生じる。シリカ微粒子4の更に好ましい含有量は、4〜20質量%である。
このシリカ微粒子4は、ハードコート層3のみ、又は、プライマー層2とハードコート層3の双方に含有させてもよく、その場合もハードコート層3の耐摩耗性や初期密着性は向上するが、この実施形態のポリカーボネート樹脂積層体のようにプライマー層2のみにシリカ微粒子4を含有させると、後記表3の耐摩耗試験の結果から明らかなように、ハードコート層3の耐摩耗性が顕著に向上する利点があるので極めて好ましい。
その理由は明らかではないが、プライマー層2とハードコート層3の双方にシリカ微粒子4が含有されている場合や、ハードコート層3のみにシリカ微粒子4が含有されている場合は、ハードコート層3に含まれるシリカ微粒子4が摩耗試験の際に露出、離脱し、この離脱したシリカ微粒子4がハードコート層4の表面を傷付けて摩耗を促進するのに対し、プライマー層2のみにシリカ微粒子4が含有されている場合は、摩耗試験の際にハードコート層3の表面が離脱したシリカ微粒子4により傷付けられて摩耗することが一切なく、プライマー層2に含有されているシリカ微粒子4によりプライマー層2の硬さが増してハードコート層3が摩耗し難くなるからであると推測される。
プライマー層2には粒径がほぼ均一なシリカ微粒子4を含有させてもよいが、大粒径のシリカ微粒子と小粒径のシリカ微粒子を混合して含有させることが望ましい。この大粒径のシリカ微粒子、及び、小粒径のシリカ微粒子としては、双方の粒径がいずれも5〜400nmの範囲内にあり、かつ、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径の比が10:1〜5:2の範囲内にあるものが好ましく使用される。また、大粒径のシリカ微粒子と小粒径のシリカ微粒子の混合比は、質量比で100:5〜15とすることが望ましい。また、粒径の異なる2種類以上のシリカ微粒子を組み合わせても良い。
シリカ微粒子は表面処理されたものが好ましく、例えば、シリカ粒子の表面に金属イオンを結合させた表面処理、エーテル構造を有するシラン化合物による表面処理、有機シラン化合物による表面処理、シランカップリング剤による表面処理、シリ力粒子表面のシラノール基と反応して共有結合を形成することができる有機ケイ素化合物による表面処理などを施したものが好ましく使用される。
上記の粒径比を有する大粒径シリカ微粒子と小粒径シリカ微粒子を上記の混合比で混合してプライマー層2に含有させると、大粒径シリカ微粒子の相互間の空隙内に小粒径シリカ微粒子が充填され、これらの混合シリカ微粒子の充填状態が緻密になってプライマー層2がより硬くなるため、ハードコート層3の耐摩耗性を大幅に向上させることができる。この実施形態のポリカーボネート樹脂積層体では、具体的に略100nmの粒径を有する大粒径シリカ微粒子と、略10nmの粒径を有する小粒径シリカ微粒子を、100:10の混合比で混合してプライマー層2に含有させることにより、後記表3の耐摩耗性試験の結果に示すように、ヘイズ値の増加を抑え、耐摩耗性を向上させている。
大粒径シリカ微粒子と小粒径シリカ微粒子の粒径比が上記の範囲を逸脱し、小粒径シリカ微粒子の粒径が大粒径シリカ微粒子の粒径の2/5よりも大きくなると、例えば大粒径シリカ微粒子が最密充填に近い状態になったような場合には、小粒径シリカ微粒子が大粒径シリカ微粒子の相互間の空隙内に入り込んで充填されなくなり、その分だけ充填状態が粗くなってプライマー層2が充分硬くならないため、ハードコート層3の耐摩耗性を大幅に向上させ難くなる。
また、小粒径シリカ微粒子は、大粒径シリカ微粒子の相互間の空隙内をほぼ満たすだけの混合量とすればよく、極端に多過ぎても少な過ぎてもよくないので、前記のように大粒径シリカ微粒子と小粒径シリカ微粒子の混合比を質量比で100:5〜15の範囲とし、これらの混合シリカ微粒子の分散状態を緻密にすることが好ましい。
さらに、シリカ微粒子の分散状態は、プライマー層2の最表面(ハードコート層3側)にシリカ微粒子が突出している状態が好ましい。耐摩耗試験において、上記状態では、プライマー層2の表面(ハードコート層3側)にシリカ微粒子が密集しているため、プライマー層2の表面部が硬くなり、プライマー層2の内部及びポリカーボネート基材1は上記プライマー層2の表面部で保護されるため、耐摩耗性が向上する効果がある。
プライマー層2の厚さ(乾燥膜厚)は特に限定されないが、ハードコート層3の密着性及び耐摩耗性を充分に向上させるためには、2〜10μm程度に設定することが好ましく、この実施形態のポリカーボネート樹脂積層体では、略2〜8μmの厚さを有するプライマー層2を形成している。なお、上記の3官能シラン化合物、シリカ微粒子(コロイダルシリカ)などを配合して調製した塗料をポリカーボネート樹脂基材1の表面に塗布してプライマー層2を形成するときは、ポリカーボネート樹脂基材1の表面を予めコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理などによって表面改質を行い、プライマー層2の密着性を高めることが好ましい。
このプライマー層2の上に積層されるハードコート層3は、前記の3官能シラン化合物と、下記の[化2]の構造式で示される4官能シラン化合物、例えばテトラエトキシシランなどとの縮合物からなる層であって、3官能シラン化合物としては前記のエポキシ系シラン化合物やアクリル系シラン化合物が使用される。
Figure 0006202615

上記構造式中、R3は炭素数1〜5のアルキル基である。
3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の混合比は特に限定されないが、ハードコート層3に充分な硬さを付与するためには、3官能シラン化合物と4官能シラン化合物を99〜80:1〜20の質量比で配合して縮合させることが望ましい。この実施形態のハードコート層3では、具体的に3官能のエポキシ系シラン化合物と、3官能のアクリル系シラン化合物と、4官能のテトラエトキシシランを、76:19:5の質量比で配合して縮合させている。
このハードコート層3には、硬化剤を含有させ、硬さを高めて耐摩耗性を向上させることが望ましい。硬化剤は加水分解した化合物の縮合反応を促進する触媒であれば特に限定しない。かかる硬化剤としては、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、酒石酸、コハク酸などの脂肪族カルボン酸のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、ベンジルトリメチルアンオニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウム塩などの四級アンモニウム塩が挙げられ、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ベンジルトリメチルアンモニウムが好ましく使用される。さらに硬化剤はエポキシ基にも作用する物がさらに好ましい。例えば、イミダゾール誘導体およびイミダゾリウム塩、N-シアノグアニジン、亜鉛、コバルト、鉄、クロムなどのアセチルアセトン金属塩、アルミニウムをベースとした化合物、亜鉛、チタン、ジルコニウム、スズ、マグネシウムのような金属ベースのカルボン酸塩類などが挙げられ、アルミニウムをベースとした化合物を用いることが好ましい。これらの硬化剤は、単独で使用されても良いが、2種類以上混合して使用しても良い。ハードコート層3については2種類以上混合して使用することが好ましく、5〜40質量%とするのが好ましい。
なお、プライマー層2に硬化剤を含有させると、プライマー層2が硬化する反面、反応性が低下し、密着性が低下するので、プライマー層2には硬化剤を単独で使用し、ハードコート層3に含有する硬化剤よりも少ない量を含有させることが好ましい。
このハードコート層3には、シリカ微粒子を2〜30質量%含有させてもよいが、前述したように、プライマー層2のみにシリカ微粒子を含有させる方が、耐摩耗性の向上により有効となるので、ハードコート層3にはシリカ微粒子を含有させない方が好ましい。
ハードコート層3の厚さ(乾燥膜厚)は特に限定されないが、充分な耐摩耗性を発揮させるためには、1〜5μm程度に設定することが好ましく、この実施形態のポリカーボネート樹脂積層体では、略2〜3μmの厚さを有するハードコート層3を形成している。
以上のような構成のポリカーボネート樹脂積層体は、例えば下記の方法で製造される。
まず、プライマー層形成用塗料とハードコート層形成用塗料を調製する。プライマー層形成用塗料は、溶剤に、前記3官能シラン化合物、硬化剤、水、前記シリカ微粒子、界面活性剤を配合、攪拌して調製し、ハードコート層形成用塗料は、溶剤に、前記3官能シラン化合物、前記4官能シラン化合物、触媒、水、界面活性剤、前記硬化剤を配合、攪拌して調製する。溶剤としてはイソプロピルアルコールなどが使用され、触媒としては硝酸などが使用される。
次いで、上記のプライマー層形成用塗料を、ポリカーボネート樹脂基材1に塗布し、熱硬化させプライマー層2を形成した後、その上に上記のハードコート層形成用塗料を塗布し、熱硬化させハードコート層3を形成することにより、ポリカーボネート樹脂積層体を得る。熱硬化はプラスチックス基材の場合、50℃〜160℃の範囲で10分間〜2時間加熱し、硬化させる。
このポリカーボネート樹脂積層体は、ポリカーボネート樹脂基材1とハードコート層3との間に、シリカ微粒子4を含有した3官能シラン化合物の縮合物からなるプライマー層2が形成されており、このプライマー層2はポリカーボネート樹脂基材1及びハードコート層3に対する接合強度が大きく、且つ、シリカ微粒子4によって硬さが増しているため、ハードコート層3の密着性及び耐摩耗性が大幅に向上する。従って、このポリカーボネート樹脂積層体は、煮沸試験を行ってもハードコート層3の剥離が抑制され、テーバー摩耗試験を行ってもヘイズ値の増加が僅かである。
次に、本発明のポリカーボネート樹脂積層体の更に具体的な実施例と、比較例について説明する。
[実施例1〜5]
(プライマー層形成用塗料Aの調製)
溶剤(イソプロピルアルコールIPA)に、3官能のエポキシ系シラン化合物(3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン)、3官能のアクリル系シラン化合物(3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン)、3官能のイソシアネート系シラン化合物(3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン)、触媒(硝酸)、水(蒸留水)、硬化剤、シリカ微粒子(コロイダルシリカ、大粒径100nm、小粒径10nm、混合比100:10)、界面活性剤を配合、攪拌して、下記表1に示す組成のプライマー層形成用塗料Aを調製した。
(プライマー層形成用塗料B,Cの調製)
上記プライマー層形成用塗料Aから3官能のイソシアネート系シラン化合物を除去して、下記表1に示す組成のプライマー層形成用塗料Bを調製した。
そして、このプライマー層形成用塗料Bから更にシリカ微粒子を除去して、下記表1に示す組成のプライマー層形成用塗料Cを調製した。
Figure 0006202615
(ハードコート層形成用塗料Dの調製)
溶剤(イソプロピルアルコールIPA)に、3官能のエポキシ系シラン化合物(3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン)、3官能のアクリル系シラン化合物(3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン)、4官能のシラン化合物(テトラエトキシシランTEOS)、触媒(硝酸)、水(蒸留水)、界面活性剤、硬化剤を配合、攪拌して、下記表2に示す組成のハードコート層形成用塗料Dを調製した。
(ハードコート層形成用塗料Eの調製)
上記ハードコート層形成用塗料Dにシリカ微粒子(コロイダルシリカ、大粒径100nm、小粒径10nm、混合比100:10)を加えて、下記表2に示す組成のハードコート層形成用塗料Eを調製した。
Figure 0006202615
(実施例1のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
厚さ2mmの板状のポリカーボネート樹脂基材のコロナ放電処理された表面に、前記のプライマー層形成用塗料Aを塗布し、塗膜を熱硬化させることで、乾燥膜厚が略5μmのシリカ微粒子入りプライマー層を形成した。更にその上に、前記のハードコート層形成用塗料Dを塗布し、塗膜を同様に熱硬化させて、シリカ微粒子を含まない乾燥膜厚が略3μmのハードコート層を形成することにより、下記表3に示す構成の実施例1のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
(実施例2のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
プライマー層形成用塗料Aに代えて、前記プライマー層形成用塗料Bをポリカーボネート樹脂基材の表面に塗布した以外は、前記実施例1と同様にして、下記表3に示す構成の実施例2のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
(実施例3のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
ハードコート層形成用塗料Dに代えて、前記ハードコート層形成用塗料Eをシリカ微粒子入りプライマー層の上に塗布した以外は、前記実施例2と同様にして、下記表3に示す構成の実施例3のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
(実施例4のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
厚さ2mmの板状のポリカーボネート樹脂基材の表面に前記のプライマー層形成用塗料Cを塗布し、熱硬化させることによって、シリカ微粒子を含まない乾燥膜厚が略5μmのプライマー層を形成した。更にその上に、前記のハードコート層形成用塗料Eを塗布し、塗膜を同様に熱硬化させて、乾燥膜厚が略3μmのシリカ微粒子入りハードコート層を形成することにより、下記表3に示す構成の実施例4のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
(実施例5のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
ハードコート層形成用塗料Eに代えて、前記ハードコート層形成用塗料Dをプライマー層の上に塗布した以外は、前記実施例4と同様にして、下記表3に示す構成の実施例5のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
[比較例1]
(比較例1のポリカーボネート樹脂積層体の作製)
厚さ2mmの板状のポリカーボネート樹脂基材の表面に、前記のハードコート層形成用塗料Eを塗布し、実施例1〜5と同様に熱硬化させて、乾燥膜厚が略3μmのシリカ微粒子入りハードコート層を形成することにより、下記表3に示す構成の比較例1のポリカーボネート樹脂積層体を作製した。
得られた実施例1〜5のポリカーボネート樹脂積層体及び比較例1のポリカーボネート樹脂積層体について、JIS K7204に基づいてテーバー摩耗試験を行い、初期(0回転)と1000回転後のヘイズ値を日本電色(株)製のNDH5000を用いて測定し、増加したヘイズ値(Δヘイズ値)を求めて耐摩耗性を調べた。その結果を下記表3に記載する。試験機は東洋精機(株)製のテーバーロータリーアブレッサー試験機を用いた。試験は、回転速度70rpm、摩耗粉吸引孔の試験片からの距離1.5mm±0.5mm、吸引圧は摩耗粉吸引孔が閉じた状態で1.5〜1.6kPaの条件で行った。摩耗輪はCalibrase(社)製のCS−10F TYPE4を用いた。
また、実施例1〜5のポリカーボネート樹脂積層体及び比較例1のポリカーボネート樹脂積層体について、JIS K 5600に基づき、塗膜の付着性試験(クロスカット法)を行い、初期の密着性と、沸騰水に1時間浸漬した後の密着性を調べた。
碁盤目のマス目は、幅2mmで5マス×5マスの25マスとした。評価基準として、分類0はカットの縁が滑らかであり、どの格子の目にも剥れがない状態である。分類1ではカットの交差点における塗膜の小さな剥れであり、クロスカット部分で影響を受けるのは、明確に5%を上回ることはない。分類5は分類4でも分類できない剥れ程度のいずれかとして、評価した。その結果を下記表3に記載する。
Figure 0006202615
なお、表3において、P層はプライマー層、HC層はハードコート層、PC基材はポリカーボネート樹脂基材を意味する。
この表3を見ると、ポリカーボネート樹脂基材とハードコート層との間に、3官能シラン化合物の縮合物からなるプライマー層を形成した実施例1〜5のポリカーボネート樹脂積層体はいずれも、JIS K 5600に基づく塗膜の付着性(クロスカット法)試験の結果が初期も煮沸1時間後も分類0(剥離なし)又は分類1(わずかな剥離)であるのに対し、プライマー層を省略してハードコート層をポリカーボネート樹脂基材の上に直接形成した比較例1のポリカーボネート樹脂積層体は、初期も煮沸1時間後も分類5(大きな剥離)であり、実施例1〜5のポリカーボネート樹脂積層体は比較例1のポリカーボネート樹脂積層体に比べて、初期及び煮沸1時間後の密着性が大幅に向上している。このことから、3官能シラン化合物の縮合物からなるプライマー層をポリカーボネート樹脂基材とハードコート層の間に形成することは、ポリカーボネート樹脂積層体の密着性の向上に有効であることが証明される。
また、3官能エポキシ系シラン化合物と3官能アクリル系シラン化合物との縮合物からなる実施例2〜5のポリカーボネート樹脂積層体はいずれも、煮沸1時間後の塗膜の付着性(クロスカット法)試験の結果が分類1(わずかに剥離)であるのに対し、3官能エポキシ系シラン化合物と3官能アクリル系シラン化合物と3官能イソシアネート系シラン化合物の縮合物からなる実施例1のポリカーボネート樹脂積層体は、煮沸1時間後の付着性(クロスカット法)試験の結果が分類0(剥離なし)であり、このことから、3官能イソシアネート系シラン化合物は、煮沸した場合の密着性を更に高める上で極めて有効であることが証明される。
一方、プライマー層にシリカ微粒子が含有されていない実施例4,5のポリカーボネート樹脂積層体は、ハードコート層にシリカ微粒子が含有されていても、含有されていなくても、JIS K7204に基づくテーバー摩耗試験の1000回転後のヘイズ値及びΔヘイズ値が、シリカ微粒子を含有するハードコート層をポリカーボネート樹脂基材の上に直接形成した比較例1のポリカーボネート樹脂積層体のヘイズ値及びΔヘイズ値よりも大きくなっている。このことから、シリカ微粒子が含有されていないプライマー層は、ポリカーボネート樹脂積層体の耐摩耗性の向上に寄与しないことが判る。
これに対し、プライマー層にシリカ微粒子が含有されている実施例1〜3のポリカーボネート樹脂積層体は、テーバー摩耗試験の1000回転後のヘイズ値及びΔヘイズ値が、比較例1のポリカーボネート樹脂積層体のヘイズ値及びΔヘイズ値よりも小さくなっており、このことから、プライマー層にシリカ微粒子を含有させることは、ポリカーボネート樹脂積層体の耐摩耗性を向上させる上で有効であることが証明される。このようにプライマー層にシリカ微粒子を含有させると耐摩耗性が向上するのは、ハードコート層を支持するプライマー層の硬さがシリカ微粒子によって向上するからである。
また、ハードコート層にシリカ微粒子を含有させないでプライマー層のみにシリカ微粒子を含有させた実施例1,2のポリカーボネート樹脂積層体は、プライマー層とハードコート層の双方にシリカ微粒子を含有させた実施例3のポリカーボネート樹脂積層体に比べて、テーバー摩耗試験の1000回転後のヘイズ値及びΔヘイズ値が小さくなっている。このことから、シリカ微粒子をプライマー層のみに含有させることは、耐摩耗性を向上させる上で極めて有効であることが証明される。これは、ハードコート層にシリカ微粒子を含有させた実施例3のポリカーボネート樹脂積層体の場合、既述したようにテーバー摩耗試験の際にシリカ微粒子が露出、離脱してハードコート層の表面を傷付けるのに対し、ハードコート層にシリカ微粒子を含まない実施例1,2のポリカーボネート樹脂積層体の場合は、ハードコート層が露出、離脱したシリカ微粒子によって傷付けられることがないからであると推測される。
特に、シリカ微粒子をプライマー層のみに含有させ、且つ、3官能エポキシ系シラン化合物と3官能アクリル系シラン化合物と3官能イソシアネート系シラン化合物との縮合物でプライマー層を形成した実施例1のポリカーボネート樹脂積層体は、シリカ微粒子をプライマー層のみに含有させ、且つ、3官能エポキシ系シラン化合物と3官能アクリル系シラン化合物の縮合物でプライマー層を形成した実施例2のポリカーボネート樹脂積層体よりも、テーバー摩耗試験の1000回転後のヘイズ値及びΔヘイズ値が顕著に低下している。このことから、3官能イソシアネート系シラン化合物を加えて縮合させたプライマー層は、ポリカーボネート樹脂積層体の耐摩耗性を向上させる上で極めて有効であることが証明される。
1 ポリカーボネート樹脂基材
2 プライマー層
3 ハードコート層
4 シリカ微粒子

Claims (5)

  1. ポリカーボネート樹脂基材上に、プライマー層が積層され、その上に3官能シラン化合物と4官能シラン化合物の縮合物からなるハードコート層が積層されており、プライマー層のみにシリカ微粒子が含有されていることを特徴とするポリカーボネート樹脂積層体。
  2. プライマー層に含有されるシリカ微粒子の含有量が2〜30質量%であることを特徴とする、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂積層体。
  3. プライマー層に大粒径のシリカ微粒子と小粒径のシリカ微粒子が含有されており、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径が5〜400nmの範囲内にあり、かつ、大粒径のシリカ微粒子の粒径と小粒径のシリカ微粒子の粒径との比が10:1〜5:2であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のポリカーボネート樹脂積層体。
  4. 上記プライマー層が、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基のいずれかを有する少なくとも2種類の3官能シラン化合物の縮合物からなるものであることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂積層体。
  5. プライマー層の3官能シラン化合物の一つとしてイソシアネート系シラン化合物が含まれていることを特徴とする、請求項に記載のポリカーボネート樹脂積層体。
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