JP6201386B2 - 電流推定装置 - Google Patents

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この発明は、電流を推定する技術に関する。特に三相の交流電圧を入力して直流電流を出力するダイオードブリッジに入力する交流電流を推定する技術に適する。
三相電源に接続されたインバータ回路が発生する高調波電流を検出するために、三相電源とインバータ回路の整流回路の間に、複数個の電流検出手段を設ける技術が提案されている(下掲の特許文献1〜3)。
複数個の電流検出手段を用いると、三相電源の電源線に対する誤接続の問題が発生する。
特開2008−234298号公報 特開2001−091600号公報 特開2011−188592号公報
上記問題を解決するには、例えば特許文献2,3に例示されるように、電流検出器の接続異常を検出する手段が必要となる。
この発明は、電流検出器の誤接続を回避し、あるいは更に電流検出器の個数を低減する技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる電流推定装置は、三相の交流電圧を入力し、全波整流して直流電流(idc)を出力するダイオードブリッジ(21)と、前記直流電流が流れるリアクトル(25)と、前記リアクトルと前記ダイオードブリッジとの直列接続に対して並列に接続される平滑コンデンサ(22)とを備える電力変換装置において、前記ダイオードブリッジが出力する前記直流電流(idc,idc^)から前記ダイオードブリッジに入力する交流電流(ir,is,it)を推定する電流推定装置である。
そしてその第1の態様は、第1相の前記交流電圧(Vr)の電圧位相を検出する位相演算部(72)と、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)を得る相電流演算部(76)とを備える。
前記相電流演算部は、前記第1相の前記交流電圧の極性が負から正に変わる時点での前記電圧位相を0度として、前記電圧位相が(i)30〜150度において前記直流電流と一致し、(ii)210〜330度において前記直流電流とは絶対値が等しく極性が異なり、(iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)とする。
第1の態様においては前記ダイオードブリッジの出力側から前記直流電流(idc)を検出する直流電流検出器(26)が更に備えられる。
この発明にかかる電流推定装置の第2の態様では、二つの相の前記交流電流(iac1,iac2)から、他の一つの相の前記交流電流(iac3)を求め、三つの相の前記交流電流の同極性の波形を合成して、前記直流電流(idc)を推定する直流電流演算部(82)を更に備える。
そして前記相電流演算部(76)は前記直流電流演算部で推定された前記直流電流(idc^)から前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)を得る。
第2の態様において、例えば前記二つの相の前記交流電流(iac1,iac2)を検出する交流電流検出器(81a)が更に備えられる。
この発明にかかる電流推定装置の第3の態様では、一つの相の前記交流電流(iac1)の位相を120度もしくは240度シフトさせて他の二つの相の前記交流電流(iac2,iac3)を推定する位相シフタ(83)と、前記一つの相の前記交流電流と、推定された前記他の二つの相の前記交流電流(iac2^,iac3^)の同極性の波形を合成して、前記直流電流(idc)を推定する直流電流演算部(82)を更に備える。
そして前記相電流演算部(76)は、前記直流電流演算部で推定された前記直流電流(idc^)から前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)を得る。
第3の態様において、例えば前記一つの相の前記交流電流(iac1)を検出する交流電流検出器(81b)が更に備えられる。
この発明にかかる電流推定装置の第4の態様では、前記相電流演算部(76)は前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)の位相を120度もしくは240度シフトさせて、第2相の前記交流電流(is;it)の推定値(is^;it^)を得る。この発明にかかる電流推定装置の第1の態様乃至第3の態様が、かかる特徴を有してもよい。

この発明によれば、電流検出器の誤接続を回避し、あるいは更に電流検出器の個数を低減できる。
第1の実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を示すブロック図である。 R相電圧、負荷電流、直流電流、推定されるR相の電流を示すグラフである。 負荷電流、補償電流、電源電流のR相分を示すグラフである。 第2の本実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を部分的に示すブロック図である。 第2の実施の形態と比較される技術を示すブロック図である。 第3の実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を部分的に示すブロック図である。 記憶装置の処理を示すグラフである。
第1の実施の形態.
図1は本実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を示すブロック図である。
三相の交流電源1は負荷2へと三相の負荷電流Io(これは相毎の負荷電流ir,is,itを纏めて把握している)を供給する。並列形アクティブフィルタ6は交流電源1に三相の連系リアクトル4を介して接続される。並列形アクティブフィルタ6は三相の補償電流Icを出力する。
なお、ここでは補償電流Icについて並列形アクティブフィルタ6から交流電源1へ向かう方向を正に採っており、交流電源1から流れる電源電流Isと補償電流Icの和が負荷電流Ioであるとして説明する。
もちろん、補償電流Icの向きを当該実施の形態の説明と逆向きに採っても、それは補償電流Icの極性の符号(正負)が変わるに過ぎない。
負荷2はダイオードブリッジからなるコンバータ21と、インバータ23で制御されて冷媒(不図示)を圧縮する圧縮機(モータ24を備える)とを含む空気調和機である。負荷2は更に、インバータ23へと直流電圧Vcを供給するために、コンバータ21とインバータ23との間でローパスフィルタを有している。当該ローパスフィルタはチョークインプット型であって、リアクトル25とコンデンサ22を含んでいる。
なお、負荷2において直流電流検出器26が設けられ、コンバータ21とインバータ23との間に流れる直流電流idcが検出される。上記ローパスフィルタはチョークインプット型であるので、直流電流idcはリアクトル25を流れる電流としても把握できる。
並列形アクティブフィルタ6は例えばインバータ61とコンデンサ62とを備える。インバータ61は補償電流Icを入出力することにより、コンデンサ62を直流電圧Vdcに充放電する。例えばインバータ61は電圧形インバータであり、3つの電流経路がコンデンサ62に対して並列に接続され、各々の電流経路において二つのスイッチング素子が設けられる。
なお、ローパスフィルタ9は、補償電流Icのリプルを除去する観点から、設けられることが望ましい。ここではローパスフィルタ9は一相分のみを図示しているが、実際には三相分設けられる。
アクティブフィルタ制御装置は、変圧器71、位相演算部72、dq変換器11,73、ハイパスフィルタ74,75、相電流演算部76、減算器77、電圧制御器78、加算器79を備える。
変圧器71は交流電源1の三相電圧の一相分を検出し、これを位相演算部72に与える。位相演算部72は、検出した位相ωtをdq変換器73及び相電流演算部76に伝える。
相電流演算部76は、位相ωtに基づいて、直流電流検出器26によって検出された直流電流idcから、負荷電流ir,is,itとして推定される三相電流ir^,is^,it^を求める演算を行う。
以上のことから、本実施の形態において位相演算部72及び相電流演算部76は、あるいは更に直流電流検出器26を加えて、電流推定措置として把握できる。
dq変換器73は、三相電流ir^,is^,it^を三相/二相変換して負荷電流Ioのd軸成分、q軸成分を得る。ハイパスフィルタ74,75はd軸成分、q軸成分の低域成分、特に直流成分を除去する。また、dq変換器11は補償電流Icを三相/二相変換してd軸電流id、q軸電流iqを得る。
ここで、d軸及びq軸は位相演算部72で検出された位相ωtと同期して回転する回転座標系である。
負荷電流Ioの、交流電源1の位相と同期する成分は、d軸成分、q軸成分において直流分として現れる。つまり負荷電流Ioに高調波成分が無ければd軸成分、q軸成分は直流成分のみとなる。よって上記ハイパスフィルタ74,75は、d軸成分、q軸成分として現れる、負荷電流Ioの高調波成分のみを出力する。
減算器77はコンデンサ62が支える直流電圧Vdcとその指令値Vdc*との偏差を求める。電圧制御器78は減算器77から得られた偏差にPI制御(比例積分制御)を行ってd軸電流の補正値を求める。当該補正値は(d軸電流用の)ハイパスフィルタ74の出力と加算器79によって加算される。これによりd軸電流指令値id*が加算器79から得られる。
q軸電流指令値iq*は、q軸電流用のハイパスフィルタ75から得られる。
d軸電流指令値id*及びq軸電流指令値iq*は、直流電圧Vdcの脈動を考慮した負荷電流Ioの高調波成分を回転座標系において把握したものであると言える。
よって補償電流Icのd軸電流id、q軸電流iqが、位相のずれなくd軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*と一致すれば、補償電流Icが負荷電流Ioの高調波成分を負担することになり、電源電流Isには高調波成分が発生しない。
よって、d軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*は、補償電流Icを回転座標系において把握したd軸電流id、q軸電流iqに対する指令値として把握できる。
アクティブフィルタ制御装置は、更に、減算器32d,32qと、電流制御器10d,10qと、駆動信号生成回路8を有している。
減算器32dはd軸電流指令値id*からd軸電流idを差し引いてd軸電流の偏差を求める。電流制御器10dは当該偏差に対してPI制御を行うことで、電圧指令値Vidを出力する。
減算器32qはq軸電流指令値iq*からq軸電流iqを差し引いてq軸電流の偏差を求める。電流制御器10qは当該偏差に対してPI制御を行うことで、電圧指令値Viqを出力する。
駆動信号生成回路8は、電圧指令値Vid,Viqに基づいて並列形アクティブフィルタ6を駆動する駆動信号Gを生成する。例えば駆動信号生成回路8は電圧指令値Vid,Viqとキャリアとを比較した結果に対する論理演算を行って駆動信号Gを生成する。よって電圧指令値Vid,Viqは駆動信号Gを介して間接的に並列形アクティブフィルタ6を制御する制御信号であると言える。
このような構成では補償電流Icのd軸電流id、q軸電流iqが、d軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*と一致するようにフィードバック制御される。よって補償電流Icは負荷電流Ioの高調波成分を負担することになり、電源電流Isには高調波成分が発生しない。
さて、このようなフィードバック制御が適切に行われるためには、負荷電流ir,is,itとして三相電流ir^,is^,it^を適切に推定しなければならない。
従来のように、負荷電流ir,is,itのうちの少なくとも二相分を検出すると、検出された電流が、どの相に対応するかが明確でなければならない。つまり、負荷電流それ自体を検出し、これらをdq変換器73に供する場合には、二つの相についての電流検出器の誤接続を回避する必要がある。
そこで、三相電流ir^,is^,it^が、それぞれどの相に相当するかは、電流検出器の接続箇所ではなく、位相ωt自体によって決定することが望ましい。以下、詳細に説明する。
なお、以下では三相とはR相、S相、T相を指すものとし、変圧器71は交流電源1のR相電圧Vrを位相演算部72に出力するものとする。よって位相演算部72の位相ωtはR相電圧Vrの位相である。
変圧器71が交流電源1のR相電圧Vrを位相演算部72に出力するためには、変圧器71がR相用の配線に接続されることが前提である。ただしこれは一相分の誤接続を回避すれば足り、二相分の電流検出器の誤接続を回避する場合よりも簡易である。
図2はR相電圧Vr、負荷電流ir,is,it、直流電流idc、推定されるR相の電流ir^を示すグラフである。横軸には時間と共に、R相電圧Vrの位相を「度」で示している。但し、R相電圧Vrの極性が負から正に変わるときの位相を0としている。
図3は、負荷電流ir、補償電流IcのR相分、電源電流IsのR相分を示すグラフである。
図2及び図3において、コンバータ21は全波整流を行う場合について例示している。
コンバータ21はダイオードブリッジで構成され、これが出力する直流電流idcはリアクトル25を流れる。このような構成においては、電源電圧が安定した状態であれば、負荷電流ir,is,itは、図2に示すように、相互に位相120度毎にシフトした関係にある。またその各々は、相互に120度の期間で離れた60度の期間において零となり、当該60度の期間を挟む一対の120度の期間においては、相互に極性が反対の波形を呈する。
そしてコンバータ21が全波整流を行う場合には、負荷電流ir,is,itの同極性側(ここでは正極側)の波形の合成として直流電流idcが得られる。
負荷電流irはR相電圧Vrの位相ωtが30〜150度において直流電流idcと一致し、210〜330度において直流電流idcとは絶対値が等しく極性が異なり、それ以外の位相では値0を採る。
負荷電流isはR相電圧Vrの位相ωtが150〜270度において直流電流idcと一致し、330〜360度、0〜90度において直流電流idcとは絶対値が等しく極性が異なり、それ以外の位相では値0を採る。
負荷電流itはR相電圧Vrの位相ωtが270〜360度、0〜30度において直流電流idcと一致し、90〜210度において直流電流idcとは絶対値が等しく極性が異なり、それ以外の位相では値0を採る。
よって直流電流idcから、位相ωtにもとづいて、直流電流idcから、電圧位相の周期の120度分の期間を基準電流として抽出し、下記のようにして電流ir^を得ることができる。
R相電圧の極性が負から正に変わる時点での位相ωtを0度として、位相ωtが(i)30〜150度において直流電流idcと一致し、(ii)210〜330度において直流電流idcとは絶対値が等しく極性が異なり、(iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、R相の負荷電流irの推定値たる電流ir^とする。
電流is^,it^についても電流ir^と同様に求めても良いし、あるいは電流ir^をそれぞれ120度、240度分シフトして求めてもよい。
図2に示された電流ir^と図3に示された負荷電流irとは殆ど等しい。これにより、補償電流Icは正しく制御され、電源電流Isには殆ど高調波が重畳しない。
このように、負荷電流ir,is,itを推定するに際し、直流電流idcを検出するので、直流電流検出器26は単相分で足り、それ故に誤接続も回避される。
第2の実施の形態.
図4は本実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を部分的に示すブロック図である。dq変換器73、位相演算部72、ローパスフィルタ9、コンバータ21に対して直接もしくは間接に接続される構成要素は図1と同じであるので省略した。
本実施の形態では、第1の実施の形態の直流電流検出器26を除去し、二相の交流電流検出器81aを採用した。交流電流検出器81aは負荷電流Ioのいずれか二相分の負荷電流iac1,iac2を検出する。これらはどの相に対応するかを不問とする。
図5は本実施の形態と比較される技術を示すブロック図である。本実施の形態と同様に二相の交流電流検出器81aを採用するが、dq変換器73に対して、どの相に対応するかが決定された負荷電流ir,isが検出されなければならない。
このように本実施の形態では直流電流idcを検出しない。その代わり、直流電流演算部82が設けられ、これが負荷電流iac1,iac2から直流電流idcの推定値idc^を求める。
そして推定値idc^から、第1の実施の形態と同様にして相電流演算部76が三相電流ir^,is^,it^を求める。
よって本実施の形態は比較される技術に対して、交流電流検出器81aがどの相において負荷電流を検出するかを不問とするので、異なる相における負荷電流を検出する限り、誤接続の問題は存在しない。
このような利点を得るためには、負荷電流iac1,iac2から推定値idc^を適切に求めなければならない。以下、その手法を説明する。
負荷電流Ioは三相電流であり、二相の交流電流検出器81aが検出しない相の負荷電流iac3は、負荷電流ia1,iac2の和を0から差し引いて求められる。
そして第1の実施の形態において図2を用いて説明されたように、負荷電流ia1,iac2,ia3は相互に位相120度毎にシフトした関係にある。またその各々は、相互に120度の期間で離れた60度の期間において零となり、当該60度の期間を挟む一対の120度の期間においては、相互に極性が反対の波形を呈する。
よってコンバータ21が全波整流を行う場合には、負荷電流ia1,iac2,ia3の同極性側(ここでは正極側)の波形の合成として推定値idc^が得られる。
直流電流演算部82はこのような処理を行って、どの相に相当するかが不明な負荷電流ia1,iac2に基づいて、適切に直流電流idcの推定値idc^の推定値を得ることができる。
つまり本実施の形態では位相演算部72、相電流演算部76及び直流電流演算部82が、あるいは更に交流電流検出器81aを加えて、電流推定装置として把握できる。
このように本実施の形態では、電流検出器の個数は従来と比較して必ずしも低減はされないが、誤接続の問題を回避することができるという利点がある。
第3の実施の形態.
図6は本実施の形態において、アクティブフィルタ制御装置が採用される態様を部分的に示すブロック図である。dq変換器73、位相演算部72、ローパスフィルタ9、コンバータ21に対して直接もしくは間接に接続される構成要素は図1と同じであるので省略した。
本実施の形態では、第2の実施の形態の二相の交流電流検出器81aに代え、単相の交流電流検出器81bを採用した。交流電流検出器81bは負荷電流Ioのいずれか一相分の負荷電流iac1を検出する。これはどの相に対応するかを不問とする。
また本実施の形態では第2の実施の形態で示された構成に対し、記憶装置83が追加される。当該記憶装置83は負荷電流iac1を入力し、交流電流検出器81bで検出されない負荷電流Ioの二相分の推定値iac2^,iac3^を位相ωtに基づいて生成する。
直流電流演算部82は、負荷電流iac1と推定値iac2^,iac3^とから、第2の実施の形態と同様にして、直流電流idcの推定値idc^を求める。
相電流演算部76は、第1の実施の形態と同様にして、推定値idc^から三相電流ir^,is^,it^を生成する。
よって、交流電流検出器81bは単相分で足り、それ故に誤接続も回避される。このような利点を得るためには、負荷電流iac1から推定値iac2^,iac3^を適切に求めなければならない。以下、その手法を説明する。
そして第1の実施の形態において図2を用いて説明されたように、負荷電流ia1,iac2,ia3は相互に位相120度毎にシフトした関係にある。よって記憶装置83が負荷電流ia1の波形を記憶し、位相ωtに基づいてこれを120度もしくは240度シフトさせて他の二つの相の負荷電流の推定値iac2^,iac3^を得ることができる。つまり記憶装置83は位相シフタとして機能する。
本実施の形態では位相演算部72、相電流演算部76、直流電流演算部82及び記憶装置83が、或いは更に交流電流検出器81bを加えて、電流推定装置として把握できる。
図7は記憶装置83の処理を示すグラフであり、R相電圧Vr、負荷電流iac1、推定値iac2^,iac3^の波形を示す。
図7では負荷電流iac1がR相についての電流である場合が例示されている。しかし上述のようにして一旦は直流電流idcの推定値idc^を得てから三相電流ir^,is^,it^が求められる。よって負荷電流iac1がどの相に対応するかは不問である。
このように、負荷電流ir,is,itを推定するに際し、それらのいずれか一つのみを検出するので、交流電流検出器81bは単相分で足り、それ故に誤接続も回避される。
21 コンバータ
22 平滑コンデンサ
25 リアクトル
26 直流電流検出器
72 位相演算部
76 相電流演算部
81a,81b 交流電流検出器
82 直流電流演算部

Claims (7)

  1. 三相の交流電圧を入力し、全波整流して直流電流(idc)を出力するダイオードブリッジ(21)と、
    前記直流電流が流れるリアクトル(25)と、
    前記リアクトルと前記ダイオードブリッジとの直列接続に対して並列に接続される平滑コンデンサ(22)と
    を備える電力変換装置において、前記ダイオードブリッジが出力する前記直流電流(idc,idc^)から前記ダイオードブリッジに入力する交流電流(ir,is,it)を推定する電流推定装置であって、
    第1相の前記交流電圧(Vr)の電圧位相を検出する位相演算部(72)と、
    前記第1相の前記交流電圧の極性が負から正に変わる時点で前記電圧位相を0度として、前記電圧位相が
    (i)30〜150度において前記直流電流と一致し、
    (ii)210〜330度において前記直流電流とは絶対値が等しく極性が異なり、
    (iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)とする相電流演算部(76)と
    前記ダイオードブリッジの出力側から前記直流電流(idc)を検出する直流電流検出器(26)と
    を備える、電流推定装置。
  2. 三相の交流電圧を入力し、全波整流して直流電流(idc)を出力するダイオードブリッジ(21)と、
    前記直流電流が流れるリアクトル(25)と、
    前記リアクトルと前記ダイオードブリッジとの直列接続に対して並列に接続される平滑コンデンサ(22)と
    を備える電力変換装置において、前記ダイオードブリッジが出力する前記直流電流(idc,idc^)から前記ダイオードブリッジに入力する交流電流(ir,is,it)を推定する電流推定装置であって、
    第1相の前記交流電圧(Vr)の電圧位相を検出する位相演算部(72)と、
    前記第1相の前記交流電圧の極性が負から正に変わる時点で前記電圧位相を0度として、前記電圧位相が
    (i)30〜150度において前記直流電流と一致し、
    (ii)210〜330度において前記直流電流とは絶対値が等しく極性が異なり、
    (iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)とする相電流演算部(76)と、
    二つの相の前記交流電流(iac1,iac2)から、他の一つの相の前記交流電流(iac3)を求め、三つの相の前記交流電流の同極性の波形を合成して、前記直流電流(idc)を推定する直流電流演算部(82)と
    を備え、
    前記相電流演算部(76)は前記直流電流演算部で推定された前記直流電流(idc^)から前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)を得る、電流推定装置。
  3. 前記二つの相の前記交流電流(iac1,iac2)を検出する交流電流検出器(81a)
    を更に備える、請求項記載の電流推定装置。
  4. 三相の交流電圧を入力し、全波整流して直流電流(idc)を出力するダイオードブリッジ(21)と、
    前記直流電流が流れるリアクトル(25)と、
    前記リアクトルと前記ダイオードブリッジとの直列接続に対して並列に接続される平滑コンデンサ(22)と
    を備える電力変換装置において、前記ダイオードブリッジが出力する前記直流電流(idc,idc^)から前記ダイオードブリッジに入力する交流電流(ir,is,it)を推定する電流推定装置であって、
    第1相の前記交流電圧(Vr)の電圧位相を検出する位相演算部(72)と、
    前記第1相の前記交流電圧の極性が負から正に変わる時点で前記電圧位相を0度として、前記電圧位相が
    (i)30〜150度において前記直流電流と一致し、
    (ii)210〜330度において前記直流電流とは絶対値が等しく極性が異なり、
    (iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)とする相電流演算部(76)と、
    一つの相の前記交流電流(iac1)の位相を120度もしくは240度シフトさせて他の二つの相の前記交流電流(iac2,iac3)を推定する位相シフタ(83)と、
    前記一つの相の前記交流電流と、推定された前記他の二つの相の前記交流電流(iac2^,iac3^)の同極性の波形を合成して、前記直流電流(idc)を推定する直流電流演算部(82)と
    を備え、
    前記相電流演算部(76)は前記直流電流演算部で推定された前記直流電流(idc^)から前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)を得る、電流推定装置。
  5. 前記一つの相の前記交流電流(iac1)を検出する交流電流検出器(81b)
    を更に備える、請求項記載の電流推定装置。
  6. 三相の交流電圧を入力し、全波整流して直流電流(idc)を出力するダイオードブリッジ(21)と、
    前記直流電流が流れるリアクトル(25)と、
    前記リアクトルと前記ダイオードブリッジとの直列接続に対して並列に接続される平滑コンデンサ(22)と
    を備える電力変換装置において、前記ダイオードブリッジが出力する前記直流電流(idc,idc^)から前記ダイオードブリッジに入力する交流電流(ir,is,it)を推定する電流推定装置であって、
    第1相の前記交流電圧(Vr)の電圧位相を検出する位相演算部(72)と、
    前記第1相の前記交流電圧の極性が負から正に変わる時点で前記電圧位相を0度として、前記電圧位相が
    (i)30〜150度において前記直流電流と一致し、
    (ii)210〜330度において前記直流電流とは絶対値が等しく極性が異なり、
    (iii)それ以外の位相では値0を採る電流を、前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)とする相電流演算部(76)と
    を備え、
    前記相電流演算部(76)は
    前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)の位相を120度もしくは240度シフトさせて、第2相の前記交流電流(is;it)の推定値(is^;it^)を得る、電流推定装置。
  7. 前記相電流演算部(76)は
    前記第1相の前記交流電流(ir)の推定値(ir^)の位相を120度もしくは240度シフトさせて、第2相の前記交流電流(is;it)の推定値(is^;it^)を得る、請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の電流推定装置。
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