JP6201059B2 - 地盤形状推定プログラム、地盤形状推定装置および地盤形状推定方法 - Google Patents
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Description
(6)前記仮の地盤線を構成する前記最低標高点のうち、前記投影X軸方向の一端側から数えてn番目(初期値:n=1)の点からN点分の前記最低標高点の中で、最も標高値が低い最低標高値を取得し、
(7)前記N点の最低標高点のうち、前記最低標高値との標高差が第3の距離より小さい点の標高値の平均値を投影Z軸値として算出し、
(8)前記平均値の算出に用いた最低標高点のうち、前記投影X軸方向において最も他端側にある最低標高点の投影X軸値を取得し、
(9)前記投影X軸値および前記投影Z軸値によって特定される点を、前記傾向線を構成する変化点として採用し、
(10)nをインクリメントし、N+n−1点目が、前記投影X軸方向において最も他端側にある前記最低標高点に到達するまで前記工程(6)〜(10)を繰り返す。
(1)処理対象とする対象線分よりも下方に点PPm(初期値:m=1)が存在するか否かを判定し、
(2)前記点PPmが存在しない場合、前記対象線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用し、
(3)前記点PPmが存在する場合、前記対象線分の一端側の点と前記点PPmとを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用するとともに、前記点PPmと前記対象線分の他端側の点とを結んだ線分よりも下方に点PPm+1が存在するか否かを判定し、
(4)前記点PPm+1が存在しない場合、前記点PPmと前記対象線分の他端側の点とを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用し、
(5)前記点PPm+1が存在する場合、前記点PPmと前記点PPm+1とを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用するとともに、mをインクリメントして前記工程(3)〜(5)を繰り返す。
(11)前記仮の地盤線を構成する前記最低標高点のうち、一端側の点P1と、前記点P1に対して他端側の点P2とを結ぶ線分P1P2を算出し、
(12)前記点P1と前記点P2との間の各点から前記線分P1P2に下ろした垂線の長さが第6の距離よりも大きいか否かを判定し、
(13)前記第6の距離よりも大きい垂線がない場合、前記点P2を他端側へ一つ移動して前記工程(11)〜(13)を繰り返し、
(14)前記第6の距離よりも大きい垂線がある場合、前記点P1と、前記点P2に対して一端側に隣接する点P2−1との間にある全ての点を除去し、
(15)前記点P2−1を新たな前記点P1に設定するとともに、前記点P2が最も他端側の前記最低標高点に到達するまで前記工程(11)〜(15)を繰り返す。
(2)点PPmが存在しない場合、対象線分PL−PRを仮の地盤線を構成する線分として採用する。
(3)点PPmが存在する場合、対象線分PL−PRの一端側の点PLと点PPmとを結んだ線分PL−PPmを仮の地盤線を構成する線分として採用する。また、点PPmと対象線分PL−PRの他端側の点PRとを結んだ線分PPm−PRよりも下方に点PPm+1が存在するか否かを判定する。すなわち、線分PPm−PRを新たな処理対象として同様の処理を続行する。
(4)点PPm+1が存在しない場合、点PPmと対象線分PL−PRの他端側の点PRとを結んだ線分PPm−PRを仮の地盤線を構成する線分として採用する。
(5)点PPm+1が存在する場合、点PPmと点PPm+1とを結んだ線分PPm−PPm+1を仮の地盤線を構成する線分として採用するとともに、mをインクリメントして前記工程(3)〜(5)を繰り返す。
(7)N点の最低標高点のうち、最低標高値との標高差が第3の距離L3より小さい点の標高値の平均値を投影Z軸値として算出する。すなわち、最低標高値との標高差が第3の距離L3以上の点については、細かな変化である可能性が高いため、傾向線の算出に際して考慮しないようになっている。第3の距離L3を所定の下限値以上に設定することで適切な傾向が算出される。一方、第3の距離L3を所定の上限値以下に設定することで、仮の地盤線における細かい変化が除去されるようになっている。
(8)平均値の算出に用いた最低標高点のうち、投影X軸方向において最も他端側にある最低標高点の投影X軸値を取得する。
(9)工程(8)で取得した投影X軸値、および工程(7)で算出した投影Z軸値によって特定される点を、傾向線を構成する変化点として採用する。
(10)nをインクリメントし、投影X軸方向の一端側から数えてN+n−1点目が、投影X軸方向において最も他端側にある最低標高点に到達するまで前記工程(6)〜(10)を繰り返す。
(12)点P1と点P2との間の各点から線分P1−P2に下ろした垂線の長さが第6の距離L6よりも大きいか否かを判定する。第6の距離L6を所定の上限値以下に設定することにより、適度なスムージングが担保される。また、第6の距離L6を所定の下限値以上に設定することにより、過度に平滑化してしまうことが防止される。
(13)第6の距離L6よりも大きい垂線がない場合、点P2を他端側へ一つ移動して工程(11)〜(13)を繰り返す。
(14)第6の距離L6よりも大きい垂線がある場合、点P1と、点P2に対して一端側に隣接する点P2−1との間にある全ての点をノイズとして除去する。すなわち、点P1より右側にあり、かつ、点P2−1より左側の点を全て取り除く。
(15)点P2−1を新たな点P1に設定するとともに、点P2が最も他端側の最低標高点に到達するまで前記工程(11)〜(15)を繰り返す。
(2)点群の最も左端点に球または円柱の上端を接する(接点をP1とする)。
(3)当該円内に他の点が入らずに、円周が他の点に接するまで、P1を中心として球または円柱を回転する(転がす)。この時に接した点をP2とする。
(4)P2を新たなP1として、P2が発見できなくなるまで繰り返す。
(5)以上の処理の後、P1またはP2とならなかった点を全て削除する。
1.地盤点以外の点群をノイズとして高確率で自動的に除去することができ、地盤の3次元形状を高精度に推定することができる。
2.仮の地盤線における変化の傾向を示す傾向線を算出することができる。
3.仮の地盤線全体について傾向線を算出することができる。
4.確実かつ安定した精度で、仮の地盤線を算出することができる。
5.地表面に存在しないような特異点を除去することができる。
6.地盤線を土木工事等に適したオーダーに平滑化することができる。
7.ブレークラインの欠落を最小限に抑えて、地盤の3次元形状の推定精度を向上することができる。
8.ブレークラインに直交する垂直断面を追加設定でき、ブレークラインの抽出精度を向上することができる。
9.各垂直断面の間隔を3次元点群データの平均点間距離の2倍以上とすることで、ノイズのフィルタリングに必要な数の3次元点群データを確保することができる。
10.垂直断面を45°ずつ角度の異なる4方向に自動設定するため、ブレークラインの抽出精度が担保される。
11.各垂直断面ごとのノイズ除去処理をマルチスレッド処理でき、地盤の3次元形状を高速に推定することができる。
2.設置された中心線上の観測すべき位置(測点)を測量により特定し、杭を打つなどにより観測の必要な複数の横断線を特定する。
3.特定された各横断線に沿って、現況の標高が変化する点(横断点)を観測する。
4.観測データに基づき、各測点における現況横断線(ポリライン)を生成する。
5.計算により求められた現況横断線データをファイルに登録する。
6.登録された現況横断線データを読み込み、必要な計算処理に供する。
2.システム内に処理対象の断面を特定するための中心線等の特定ルールを登録する。
3.前記特定ルールに従い、現況横断線の両端座標によって、処理対象の断面位置を自動的に定める。なお、特定された処理対象の断面位置の点群をリアルタイムに計測するシステムを組み込むことが可能なときには、必要に応じてデータの計測を実行する。
4.前記工程3で定めた各断面位置に対して、前記工程1により登録されている点群、またはリアルタイム観測された点群から、現況横断線を自動推定する。
5.前記工程4で求められた現況横断線を用いて、必要な処理を実行し、必要な断面が他にあれば前記工程3に戻る。ここで、必要な処理としては、以下のような処理が挙げられる。
・設計計算
・施工管理のための処理(出来高、出来型の自動算出)
・情報化施工のためのマシンコントロールデータの自動生成
・維持/管理のための任意時期の作工物、及び現況地盤の形状把握
6.処理結果を評価し、処理が必要な断面の特定ルール(中心線等)を変更する場合には前記工程2に戻る。
1a 地盤形状推定プログラム
2 表示手段
3 入力手段
4 記憶手段
5 演算処理手段
41 プログラム記憶部
42 3次元点群データ記憶部
43 地盤点記憶部
51 3次元点群データ取得部
52 垂直断面設定部
53 ノイズ除去処理部
54 地盤形状推定部
Claims (12)
- 対象領域内における複数点の3次元座標からなる3次元点群データを取得する3次元点群データ取得部と、
前記対象領域に対して地盤線を求めたい垂直断面を設定する垂直断面設定部と、
前記垂直断面を中心面とし第1の間隔を隔てて平行に設けられた2平面の間に存在する点群のうち、地盤の表面を構成する地盤点以外の点をノイズとして除去するノイズ除去処理部としてコンピュータを機能させる地盤形状推定プログラムであって、
前記ノイズ除去処理部は、
前記2平面間の点群を前記垂直断面に対して垂直に投影して投影点群とし、
前記垂直断面と水平面との交線である投影X軸に沿う第2の間隔ごとに、前記第2の間隔に含まれる前記投影点群のうち、鉛直な投影Z軸に沿う標高値が最も低い最低標高点を特定し、
前記最低標高点のそれぞれを連結してなる仮の地盤線を算出し、
前記仮の地盤線における変化の大まかな傾向を示す傾向線を算出し、
前記最低標高点のそれぞれから前記傾向線に下ろした垂線の長さが、第4の距離以上である前記最低標高点をノイズとして除去する、地盤形状推定プログラム。 - 前記ノイズ除去処理部は、下記工程(6)〜(10)を実行することにより前記傾向線を算出する、請求項1に記載の地盤形状推定プログラム;
(6)前記仮の地盤線を構成する前記最低標高点のうち、前記投影X軸方向の一端側から数えてn番目(初期値:n=1)の点からN点分の前記最低標高点の中で、最も標高値が低い最低標高値を取得し、
(7)前記N点の最低標高点のうち、前記最低標高値との標高差が第3の距離より小さい点の標高値の平均値を投影Z軸値として算出し、
(8)前記平均値の算出に用いた最低標高点のうち、前記投影X軸方向において最も他端側にある最低標高点の投影X軸値を取得し、
(9)前記投影X軸値および前記投影Z軸値によって特定される点を、前記傾向線を構成する変化点として採用し、
(10)nをインクリメントし、N+n−1点目が、前記投影X軸方向において最も他端側にある前記最低標高点に到達するまで前記工程(6)〜(10)を繰り返す。 - 前記ノイズ除去処理部は、前記投影X軸方向の最も一端側にある点からN−1点目までの前記最低標高点については、前記投影X軸方向の他端側から一端側にかけて前記工程(6)〜(10)を実行することにより前記変化点を算出する、請求項2に記載の地盤形状推定プログラム。
- 前記ノイズ除去処理部は、前記最低標高点を連結してなる全ての線分のうち、一端側の線分から順次、下記工程(1)〜(5)を実行することにより前記仮の地盤線を算出する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム;
(1)処理対象とする対象線分よりも下方に点PPm(初期値:m=1)が存在するか否かを判定し、
(2)前記点PPmが存在しない場合、前記対象線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用し、
(3)前記点PPmが存在する場合、前記対象線分の一端側の点と前記点PPmとを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用するとともに、前記点PPmと前記対象線分の他端側の点とを結んだ線分よりも下方に点PPm+1が存在するか否かを判定し、
(4)前記点PPm+1が存在しない場合、前記点PPmと前記対象線分の他端側の点とを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用し、
(5)前記点PPm+1が存在する場合、前記点PPmと前記点PPm+1とを結んだ線分を前記仮の地盤線を構成する線分として採用するとともに、mをインクリメントして前記工程(3)〜(5)を繰り返す。 - 前記ノイズ除去処理部は、前記仮の地盤線を構成する前記最低標高点のそれぞれについて、前記投影X軸方向に隣り合う前記最低標高点との標高差が第5の距離以上、かつ、前記隣り合う2点のなす勾配が所定の設定値以上の場合、前記隣り合う最低標高点をノイズとして除去する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム。
- 前記ノイズ除去処理部は、下記工程(11)〜(15)を実行することにより前記仮の地盤線を平滑化する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム;
(11)前記仮の地盤線を構成する前記最低標高点のうち、一端側の点P1と、前記点P1に対して他端側の点P2とを結ぶ線分P1P2を算出し、
(12)前記点P1と前記点P2との間の各点から前記線分P1P2に下ろした垂線の長さが第6の距離よりも大きいか否かを判定し、
(13)前記第6の距離よりも大きい垂線がない場合、前記点P2を他端側へ一つ移動して前記工程(11)〜(13)を繰り返し、
(14)前記第6の距離よりも大きい垂線がある場合、前記点P1と、前記点P2に対して一端側に隣接する点P2−1との間にある全ての点を除去し、
(15)前記点P2−1を新たな前記点P1に設定するとともに、前記点P2が最も他端側の前記最低標高点に到達するまで前記工程(11)〜(15)を繰り返す。 - 前記垂直断面設定部は、前記対象領域に対して、互いに異なる2以上の方向ごとに、前記方向に平行で、かつ、前記第1の間隔で隔てられた複数の垂直断面を設定し、
前記ノイズ除去処理部は、前記垂直断面のそれぞれについて、前記2平面の間に存在する点群のうち、前記地盤点以外の点をノイズとして除去し、
いずれかの前記方向において前記地盤点として採用された全ての3次元点群データに基づき、前記対象領域内における前記地盤の3次元形状を推定する地盤形状推定部としてコンピュータを機能させる、請求項1から請求項6のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム。 - 前記垂直断面設定部は、前記地盤の形状を特徴付ける線であるブレークラインに対して直交する方向に前記垂直断面を設定する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム。
- 前記垂直断面設定部は、前記3次元点群データの平均点間距離の2倍以上の間隔で前記垂直断面を設定する、請求項1から請求項8のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム。
- 前記垂直断面設定部は、前記垂直断面の方向を45°ずつ角度の異なる4方向に設定する、請求項1から請求項9のいずれかに記載の地盤形状推定プログラム。
- 対象領域内における複数点の3次元座標からなる3次元点群データを取得する3次元点群データ取得部と、
前記対象領域に対して地盤線を求めたい垂直断面を設定する垂直断面設定部と、
前記垂直断面を中心面とし第1の間隔を隔てて平行に設けられた2平面の間に存在する点群のうち、地盤の表面を構成する地盤点以外の点をノイズとして除去するノイズ除去処理部とを有する地盤形状推定装置であって、
前記ノイズ除去処理部は、
前記2平面間の点群を前記垂直断面に対して垂直に投影して投影点群とし、
前記垂直断面と水平面との交線である投影X軸に沿う第2の間隔ごとに、前記第2の間隔に含まれる前記投影点群のうち、鉛直な投影Z軸に沿う標高値が最も低い最低標高点を特定し、
前記最低標高点のそれぞれを連結してなる仮の地盤線を算出し、
前記仮の地盤線における変化の大まかな傾向を示す傾向線を算出し、
前記最低標高点のそれぞれから前記傾向線に下ろした垂線の長さが、第4の距離以上である前記最低標高点をノイズとして除去する、地盤形状推定装置。 - 対象領域内における複数点の3次元座標からなる3次元点群データを取得する3次元点群データ取得ステップと、
前記対象領域に対して地盤線を求めたい垂直断面を設定する垂直断面設定ステップと、
前記垂直断面を中心面とし第1の間隔を隔てて平行に設けられた2平面の間に存在する点群のうち、地盤の表面を構成する地盤点以外の点をノイズとして除去するノイズ除去処理ステップとを有する地盤形状推定方法であって、
前記ノイズ除去処理ステップでは、
前記2平面間の点群を前記垂直断面に対して垂直に投影して投影点群とし、
前記垂直断面と水平面との交線である投影X軸に沿う第2の間隔ごとに、前記第2の間隔に含まれる前記投影点群のうち、鉛直な投影Z軸に沿う標高値が最も低い最低標高点を特定し、
前記最低標高点のそれぞれを連結してなる仮の地盤線を算出し、
前記仮の地盤線における変化の大まかな傾向を示す傾向線を算出し、
前記最低標高点のそれぞれから前記傾向線に下ろした垂線の長さが、第4の距離以上である前記最低標高点をノイズとして除去する、地盤形状推定方法。
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