JP6097182B2 - データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム - Google Patents

データ解析装置、データ解析方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、レーザスキャナによって地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づいて植生で被覆された堤防や道路沿線の法面などの傾斜面を有する地物表面の形状変化を抽出するデータ解析装置、データ解析方法、及びプログラムに関する。
河川堤防は主に土で構成されている。一般にその天端は河川管理用通路として利用され、必要に応じて敷砂利やアスファルト舗装が施されている。一方、法面は表面の崩落を防ぐために通常は芝を生やしている。ちなみに、雑草が繁茂し法面が弱体化するのを抑制するために、あるいは堤防の定期的な巡視点検のために年に1,2回程度の除草管理が行われている。
また、河川堤防は流水による浸食や水の浸透による決壊、地盤沈下などによる越水現象が生じないように管理する必要がある。当該管理において、堤防形状の変化の監視が有効である。
ここで、地物の形状を計測する技術として、特許文献1には、レーザスキャナを用いて、地物の形状を表す3次元点群データを取得する技術が示されている。例えば、モービルマッピングシステムでは、車両に搭載したレーザスキャナを用い道路に沿って地物の形状を表す3次元点群データを取得する。当該システムでは、自動車に搭載されたレーザスキャナは車体の上部から斜め下方向や斜め上方向にレーザを照射する。レーザの光軸は横方向に走査され、走査角度範囲内にて微小角度ごとにレーザパルスが発射される。レーザの発射から反射光の受信までの時間に基づいて距離が計測され、またその際、レーザの発射方向、時刻、及び車体の位置・姿勢などが計測される。それら計測データから、レーザパルスを反射した点の3次元座標を表す点群データが求められる。
特開2009−204615号公報
従来、点群データをもとに地物を判読するためには人手を要しており、3次元CADで編集ツール等を利用して手作業で地物の抽出作業が行われていた。そのため、堤防等の地物から点群データを取得し、それに基づいて地物の形状を抽出するのに手間がかかるという問題があった。特に、法面等の植生によるレーザ反射は、地物の形状を抽出する上でノイズとなる点群を生じるという問題がある。また、例えば、堤防は水平な天端と、主として傾斜面からなる法面とを有し、法面には小段が設けられることもある。このように地物は3次元形状を有し、その本来的な3次元形状の中に現れる微小な形状の変化を人が把握することは容易ではない。
本発明は、地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づいて植生で被覆された傾斜面を有した地物表面の形状の変化を精度良く検出するデータ解析装置、データ解析方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るデータ解析装置は、対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出するものであって、前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出手段と、前記切断平面内に基準水平線を設定し、当該基準水平線に沿った各水平位置において、前記基準モデルの表面の点から当該基準水平線への鉛直方向のベクトルで定義される移動を前記射影点群に施して高さ調整点群を求める点群調整手段と、前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出手段と、を有し、前記輪郭線抽出手段は、前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定手段と、前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出手段と、前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定手段と、を有する。
他の本発明に係るデータ解析装置はさらに、前記高さ調整点群のうち、隣接する前記特徴点同士を結ぶ線分からなる暫定輪郭線より高さが低い点を追加特徴点として抽出する追加特徴点抽出手段を有し、前記輪郭線決定手段は、前記特徴点及び前記追加特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める。
さらに他の本発明に係るデータ解析装置においては、前記追加特徴点抽出手段は、隣接する前記特徴点間にて前記暫定輪郭線を複数区間に分割し、当該区間ごとに、矩形領域でありその上辺を当該区間内における前記暫定輪郭線の最高点に応じた高さに設定した探索領域内にて前記追加特徴点を探索する。
本発明に係るデータ解析方法は、対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出する方法であって、前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出ステップと、前記切断平面内に基準水平線を設定し、当該基準水平線に沿った各水平位置において、前記基準モデルの表面の点から当該基準水平線への鉛直方向のベクトルで定義される移動を前記射影点群に施して高さ調整点群を求める点群調整ステップと、前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出ステップと、を有し、前記輪郭線抽出ステップは、前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定ステップと、前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出ステップと、前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出ステップと、前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定ステップと、を有する。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出するデータ解析を行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出手段、前記切断平面内に基準水平線を設定し、当該基準水平線に沿った各水平位置において、前記基準モデルの表面の点から当該基準水平線への鉛直方向のベクトルで定義される移動を前記射影点群に施して高さ調整点群を求める点群調整手段、及び、前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出手段、として機能させ、前記輪郭線抽出手段は、前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定手段と、前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出手段と、前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定手段と、を備える。
本発明によれば、地物表面から抽出された点群の3次元座標データに基づいて植生で被覆された傾斜面を有した地物表面の形状の変化を精度良く検出することができる。
本発明の実施形態に係る地物変状検出システムの概略の構成を示すブロック図である。 堤防の横断方向に設定した切断平面を示す模式的な斜視図である。 本発明の実施形態に係る地物変状検出システムによる堤防変状検出処理の概略のフロー図である。 点群調整手段による射影点群から高さ調整点群への変換を説明する図であり、切断平面における堤防の基準モデルの表面形状、基準水平線及び射影ベクトルの例を示す模式図である。 点群調整手段による射影点群から高さ調整点群への変換を説明する図であり、図4に対応した模式的な射影点群の例と、それに対する高さ調整点群とを示す模式図である。 切断平面における堤防の形状及び単位領域の配置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る地物変状検出システムによる堤防変状検出処理の概略の処理フロー図である。 堤防法面における射影点群の例を示す切断平面の一部分の模式図である。 図8の射影点群から得られた高さ調整点群、及び下限単位領域の例を示す切断平面の一部分の模式図である。 図9の例に対応して抽出される特徴点、及び暫定輪郭線の例を示す切断平面の一部分の模式図である。 探索領域の設定例を示す切断平面の一部分の模式図である。 詳細輪郭線の例を示す切断平面の一部分の模式図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)である地物変状検出システム2について、図面に基づいて説明する。本システムは、地物表面の3次元形状を表す点群データに基づき地物の表面形状の変化を検出することによって例えば、河川堤防等の変状を検出するデータ解析装置である。点群データは例えば、上述のモービルマッピングシステムのように地上を走行する車両に搭載されたレーザスキャナにより取得される。また、レーザスキャナを地上に設置して計測を行っても良い。点群データが地物表面の3次元形状を表すには、地物表面の凹凸、段差のスケールに応じた密度でレーザスキャンが行われる必要がある。この点、車両や三脚等の高さから行うレーザスキャンの走査密度、距離精度及びフットプリントの大きさは、例えば、地物の形状を数センチメートル程度の精度で捉えることができる諸元を有し、河川堤防の法面の変形を航空レーザや衛星レーザなどに比べて高精度に検出することが可能である。
図1は、地物変状検出システム2の概略の構成を示すブロック図である。本システムは、演算処理装置4、記憶装置6、入力装置8及び出力装置10を含んで構成される。演算処理装置4として、本システムの各種演算処理を行う専用のハードウェアを作ることも可能であるが、本実施形態では演算処理装置4は、コンピュータ及び、当該コンピュータ上で実行されるプログラムを用いて構築される。
当該コンピュータのCPU(Central Processing Unit)が演算処理装置4を構成し、後述する点群抽出手段20、点群調整手段22及び輪郭線抽出手段24として機能する。輪郭線抽出手段24は単位領域設定手段30、下限単位領域抽出手段32、特徴点抽出手段34、追加特徴点抽出手段36及び輪郭線決定手段38を含んで構成される。
記憶装置6はコンピュータに内蔵されるハードディスクなどで構成される。記憶装置6は演算処理装置4を点群抽出手段20、点群調整手段22及び輪郭線抽出手段24として機能させるためのプログラム及びその他のプログラムや、本システムの処理に必要な各種データを記憶する。例えば、記憶装置6には、処理対象データとして解析の対象空間の点群データが格納される。地物変状検出システム2は基本的には堤防が存在する空間を解析の対象空間に設定され利用される。特に、地物変状検出システム2は例えば、河川堤防の法面などのように植生が存在した傾斜面での表面の形状変化の把握に有効である。
入力装置8は、キーボード、マウスなどであり、ユーザが本システムへの操作を行うために用いる。
出力装置10は、ディスプレイ、プリンタなどであり、本システムにより求められた堤防の3次元形状の変化や断面での形状変化を画面表示、印刷等によりユーザに示す等に用いられる。
後述するように本実施形態において堤防の表面形状の変化を抽出する際の基本処理は、対象空間に仮想的に設定した切断平面に現れる地物表面の境界線(断面形状)の変化を検出する処理である。堤防の3次元形状の変化は、切断平面を複数設定してそれぞれについて解析を行うことによって把握することができる。
地物変状検出システム2において切断平面の設定の仕方は任意であるが、本実施形態では切断平面を堤防の横断方向に設定する場合を例に説明する。図2はこの場合を示す模式的な斜視図である。例えば、ユーザが基準線50を堤防52の横断方向に沿って設定すると、切断平面54は基準線50を通る鉛直面に設定される。基準線50は地物変状検出システム2により自動的に設定することもできる。また、例えば、ユーザが基準線50の最初の位置、間隔、本数や堤防の縦断方向における解析範囲などのパラメータを指定すると、地物変状検出システム2が指定された条件に基づいて複数の基準線を順次、自動設定して解析を行う構成とすることもできる。例えば、モービルマッピングシステムは天端の道路を走行しながらレーザ点群を取得することができる。そこで、モービルマッピングシステムにより取得される車両の走行軌跡に基づいて、天端に縦断方向に沿ったセンター線を設定し、これをある距離(ピッチ)で刻んで横断方向の基準線50を発生させて連続的にあるいは単独で断面形状を検出する処理を行うことができる。ここで、所定距離で刻む以外に、距離標(キロポスト)の値に基づいて刻んでも良い。また、車両の走行軌跡に基づくセンター線の代わりに既存の縦断センター線を用いてもよい。ここで、基準線に沿った水平方向をX軸、鉛直方向をY軸とすると切断平面はXY平面であり、Z軸は切断平面に垂直な方向に設定される。なお、Y軸の正の向きは上向きに設定する。
図3は、地物変状検出システム2による堤防変状検出処理の概略のフロー図である。図3を参照しながら、演算処理装置4の各手段を説明する。
点群抽出手段20は対象空間に切断平面54を仮想的に設定し(S10)、点群のうち切断平面54から予め設定した近傍距離内に位置する注目点群を抽出する(S12)。具体的には、点群抽出手段20は切断平面54を中心としてZ軸方向に寸法(奥行き)Dを有する空間(以下、注目部分空間と称する。)を設定し、注目部分空間から注目点群を抽出する。ちなみに図2では、注目部分空間の水平断面56を矩形で模式的に表している。さらに、点群抽出手段20は注目点群を切断平面54へ射影して、その射影像である射影点群を求める(S14)。
点群調整手段22は切断平面54内に基準水平線を設定し、当該基準水平線に沿った各水平位置において、基準モデルの表面の点から当該基準水平線への鉛直方向のベクトルで定義される移動を射影点群に施して高さ調整点群を求める(S16)。
基準モデルは例えば、堤防の設計図、施工情報から得ることができる。また、過去に計測された堤防形状を基準モデルとして変状検出を行うこともできる。基準モデルについて地表での位置が与えられている場合には、その位置情報を用いて、切断平面54における基準モデルの断面の位置を決定することができる。
基準モデルについて位置情報が与えられていない場合は、射影点群により得られる堤防形状と基準モデルの表面形状とを対比して、基準モデルの切断平面54内における位置を定める。例えば、当該位置として最小2乗法等を用いて基準モデルが射影点群にフィットする位置を求めることができる。また、その際、当該位置をZ軸方向の比較的広い範囲やZ軸方向の複数箇所で求め、その結果に基づいて切断平面54を設定した箇所(Z座標)での基準モデルのXY平面内での位置を定めるのが好適である。これにより、切断平面54を設定した箇所にて堤防に変状が生じている場合でも、基準モデルの位置がその変状の影響を受けにくくすることができる。
より簡易なフィッティング方法としては、堤防の法肩、すなわち天端と法面との境界点を基準にして、射影点群に合うように基準モデルの位置を定めてもよい。また、簡易的な基準モデルとして、法肩を通り一定の勾配を有する線を用いることもできる。例えば、河川堤防の標準の勾配は1:3又は1:2であり、これを用いて簡易基準モデルを設定することができる。なお、法面の途中に小段が設けられている場合は、予めそれを考慮して簡易基準モデルを定めてもよいし、それを考慮しない1枚の傾斜面からなる簡易基準モデルで求めた高さ調整点群に生じる高低差に基づいて小段の存在を検知して、適宜、簡易基準モデルを修正してもよい。
図4、図5は点群調整手段22による射影点群から高さ調整点群への変換を説明する模式図であり、図4は切断平面54(XY平面)における堤防52の基準モデル58の表面形状、基準水平線60及び射影を定義するベクトル(射影ベクトル62)の例を示している。
基準水平線60の高さhは任意に設定することができる。ここで上述のようにモービルマッピングシステムによる計測は堤防の天端に基準位置を設定して行われることが多い。そこで、本実施形態では基準水平線60を基準モデル58の天端64の高さに設定する。
射影ベクトル62は水平方向(X軸方向)の任意の位置にて定義される。基準モデル58の高さをX軸方向の座標値xの関数f(x)で表すと、当該座標値xでの射影ベクトル62のX,Y,Z軸方向の成分はそれぞれ0,h−f(x),0である。
図5は図4に対応した模式的な射影点群66の例(図5(a))と、それに対する高さ調整点群68(図5(b))とを切断平面54(XY平面)上にて表している。図5に示す射影点群66のうち基準モデル58の表面の位置(高さ)で検出された点群66aは射影ベクトル62により基準水平線60の高さを有した点群68aに射影される。一方、基準モデル58の表面より高い位置で検出された点群66b、低い位置で検出された点群66cはそれぞれ基準水平線60より高い点群68b、低い点群68cに射影される。よって、例えば、複数の切断平面54における高さ調整点群68を平面図や斜視図といった形態で画像表示する際に、各点にその高さ(Y座標)に応じて変化する色彩を付与するなどの表現上の工夫により、当該画像表示にて視覚的に容易に変状箇所を認識することができ、かつ当該画像から一般の画像処理手法を用いて形状変化を抽出することができる。
ここで、図5(a)では図示を簡単にするため、射影点群66のうち堤防52の表面での反射により得られる点群のみを示したが、堤防52の表面に植生が存在する場合、植生に起因する点群が生じ得る。すなわち、射影点群66は堤防52の表面及びその上側の領域に分布する。上述の射影点群66から高さ調整点群68への変換処理S16はそれら全ての射影点群66に対して行われる。従って、高さ調整点群68も図5(b)に示すような線状に並んだ点群ではなく、それらより上側の領域に分布する点群を含む。
図3に示す処理S16にて、上述のように射影点群66から高さ調整点群68への変換が行われると、次に輪郭線抽出手段24が高さ調整点群の切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線70を探索する。当該輪郭線70は、図5(b)の高さ調整点群68が表す形状のように、堤防52の表面を射影ベクトル62で変換した形状となることが期待され、輪郭線抽出手段24は堤防52の表面の形状変化を示す結果として輪郭線70を抽出する。
単位領域設定手段30は切断平面54を水平方向及び鉛直方向に区画して、X,Y各軸に沿った辺を有する矩形の領域(単位領域)を設定する(S18)。図6は単位領域を説明する模式図であり、切断平面54(XY平面)における輪郭線70及び単位領域72の配置の一例を示している。なお、図6の輪郭線70は図5(b)に示す例に対応している。切断平面54は直交格子(メッシュ)状に区画され、単位領域72はX方向及びY方向を配列方向とする2次元配列をなす。本実施形態では単位領域のX軸方向の寸法(幅W)及びY軸方向の寸法(高さH)を等しくし、単位領域を正方形に設定する。例えば、単位領域72は幅W、高さHがそれぞれ30cmの正方形に設定される。なお、点群抽出手段20及び輪郭線抽出手段24を構成するプログラムでは、幅W、高さH及び奥行きDはパラメータ化されており、例えば、ユーザが入力装置8を用いて変更することができる。
下限単位領域抽出手段32は切断平面54における単位領域72の鉛直列ごとに下から上へ順番に単位領域72を選択して当該単位領域72内における高さ調整点群68の有無を調べる。そして、下限単位領域抽出手段32は、単位領域72の鉛直列ごとに、高さ調整点群68が最初に見つかった単位領域を下限単位領域として抽出する(S20)。
特徴点抽出手段34は各下限単位領域内の高さ調整点群68のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する(S22)。
追加特徴点抽出手段36は、隣接する特徴点同士を結ぶ線分からなる折線を暫定的な輪郭線70として求め(S24)、高さ調整点群68のうち、暫定の輪郭線70より高さが低い点を追加特徴点として抽出する(S26)。
輪郭線決定手段38は特徴点抽出手段34により抽出された特徴点及び追加特徴点抽出手段36により抽出された追加特徴点を節点に有する折線を輪郭線70として求める(S28)。
以下、地物変状検出システム2の処理をより詳しく説明する。図7は地物変状検出システム2による堤防変状検出処理の概略の処理フロー図であり、切断平面に現れる堤防表面に対応して得られる輪郭線70を検出する処理を示している。
点群抽出手段20は対象空間に切断平面54を仮想的に設定し、切断平面54を中心としてZ軸方向に寸法Dを有する注目部分空間内の点群を注目点群として、例えばハードディスク等の記憶装置6から演算処理装置4のRAM(Random Access Memory)等の作業領域に取り込む。点群抽出手段20は注目点群を切断平面54に射影して射影点群を求め、点群調整手段22は射影点群に対して上述した高さ調整処理を施し、高さ調整点群68を求める(S30)。
単位領域設定手段30は切断平面54をメッシュ状に分割して、単位領域72に区画する。例えば、注目部分空間のサイズが設定されている場合には、単位領域のサイズW,Hに応じて、X,Y各方向の単位領域の配列個数が定まり、例えば、各方向の単位領域の位置を示すインデックスの範囲が決定される。ここで、X,Y方向のインデックスをそれぞれI,I、またIの範囲を1〜N、Iの範囲を1〜Nと表す。ここで、IはY軸の正の向き、つまり下から上に順に増加するように設定される。
下限単位領域抽出手段32は単位領域の鉛直列を指定するインデックスIの値を0に初期設定し(S32)、Iをインクリメントし、単位領域の鉛直列を1列ずつ処理対象として選択する(S36)。
下限単位領域抽出手段32は、各列の処理開始に際しインデックスIの値を0に初期設定する(S38)。そして、下限単位領域抽出手段32は、Iをインクリメントして単位領域を下から順番に1つずつ選択し(S42)、高さ調整点群68高さ調整点群68を含む単位領域のうち最も下に位置する下限単位領域を探索する。具体的には、選択した単位領域内に高さ調整点群68の要素点があるか否かを調べ(S44)、要素点が存在しない場合には(S46にて「No」の場合)、順次、1つ上の単位領域が選択される(S42)。一方、選択した単位領域内に要素点が存在した場合(S46にて「Yes」の場合)、当該単位領域が下限単位領域となる。
図8は堤防法面における射影点群66の例を示す切断平面54の一部分の模式図であり、図9は図8の射影点群から得られた高さ調整点群68を示す切断平面54の一部分の模式図である。図9には単位領域の境界を示すメッシュが示されており、第k列〜第(k+5)列の単位領域72及び高さ調整点群68の例が示され、また当該高さ調整点群68に対し各単位領域列にて抽出された下限単位領域80が太線の矩形で示されている。なお、図8には図9との対比を容易とする都合から、単位領域列の境界の位置を直線82で、また基準モデル58の表面の位置を直線84でそれぞれ示している。また図9には、図8に示す射影点群の一部の点ξ〜ξに対応する高さ調整点群68の要素点η〜ηを示している。
特徴点抽出手段34は下限単位領域内の高さ調整点群68のうち最も下に位置する要素点を探索し、当該要素点を処理対象としている第I列の単位領域列の特徴点P(I)として抽出する(S48)。特徴点P(I)が見つかると、下限単位領域抽出手段32は次の単位領域列の処理を始める(S36)。なお、I=Nの単位領域、つまり単位領域列の上端まで高さ調整点群68が見つからなかった場合も(S40にて「Yes」の場合)、次の単位領域列の処理に移る(S36)。
図10は図9の例に対応して抽出される特徴点を示す切断平面54の一部分の模式図である。特徴点P(k)〜P(k+5)として点η,η,η,η,η,ηが抽出される。全ての単位領域列について特徴点の探索・抽出処理が完了すると(S34にて「Yes」の場合)、当該特徴点を節点とする折線が輪郭線70(暫定輪郭線)として設定される(S50)。
ここで、図8に示す射影点群66から高さ調整点群68に対するのと同様の手法で単位領域列ごとの最下点を求めてみると、第k列〜第(k+5)それぞれにて、点ξ,ξ,ξ,ξ,ξ,ξが抽出される。これらと図9の点η,η,η,η,η,ηとを比べると、第(k+3)列及び第(k+4)列にて抽出される点が相違している。これは図8に示す射影点群66の分布が法面に対応して傾斜を有する、具体的には図8では右側に位置する法尻に近いほど射影点群66の各点の高さが低くなる傾向を有することに起因している。この相違により、法面にて基準モデル58より凹んだ変状箇所において、図9に示す高さ調整点群68では例えば、第(k+3)列にて特徴点として点ηが抽出されるのに対し、図8に示す射影点群66では、凹部にて点ηに対応するξは特徴点として抽出されず、それより浅い箇所の点ξが抽出される。つまり、本実施形態の高さ調整点群68を用いた手法は、凹部の深い箇所の特徴点を好適に抽出でき、凹部の深さや位置を高精度で把握可能である。
追加特徴点抽出手段36は暫定輪郭線より下に位置する要素点を追加特徴点として抽出する(S52,S54)。具体的には、追加特徴点抽出手段36は、暫定輪郭線を構成する線分ごとに当該処理S50〜S54を行うことができる。下限単位領域抽出手段32は暫定輪郭線を構成する線分の両端となる特徴点対、すなわちX方向に関して隣接する特徴点の対を順次選択し(S50)、当該選択した2つの特徴点の間をX方向に関し複数区間に分割し、当該区間ごとに追加特徴点の探索領域を設定する(S52)。探索領域はX方向に沿った辺とY方向に沿った辺とからなる矩形領域に設定され、その上辺は当該区間内における暫定輪郭線の最高点に応じた高さに設定される。
図11は探索領域の設定例を示す切断平面54の一部分の模式図であり、図9及び図10の例に対応している。具体的には、図11は図9,図10に示す単位領域列のうち第(k+1)列〜第(k+4)列の部分を示している。例えば、追加特徴点抽出手段36は特徴点間をX座標が小さい側(図において左側)から所定間隔で分割して区間を設定する。なお、この場合、特徴点間にて最も右側の区間は他の区間より小さくなり得る。例えば、特徴点P(k+1)とP(k+2)との間は暫定輪郭線上の点Q〜Qで分割され4つの区間[P(k+1),Q],[Q,Q],[Q,Q],[Q,P(k+2)]が設定される。これら各区間に対応して探索領域90が設定される。例えば、区間[Q,Q]ではQが最高点となるので、当該区間の探索領域90の上辺の高さは基本的にQの高さに設定することができる。この設定の趣旨は、追加特徴点を抽出する暫定輪郭線より下側の領域は排除せずに、堤防表面の上側に多数存在する植生に起因する点群をできるだけ含まないように探索領域を設定することで、処理効率の向上を図ることにある。
なお、上辺の高さは当該趣旨からは区間の最高点に一致させることが好適であるが、当該趣旨に与える影響が許容される範囲内にて最高点からずれた高さに設定することもできる。また、上記趣旨からは、探索領域の上辺は必ずしも水平でなくてもよく、暫定輪郭線に沿って設定することが好適であり、そのように構成しても良い。一方、上述のように区間内で一定のY座標を有する上辺とする構成は、X方向の位置に応じて上辺の高さを計算する必要がない分、処理が簡素化される。
探索領域90の下辺の高さに関しては、例えば、特徴点P(k+1)とP(k+2)との間の各区間について、特徴点P(k+1)とP(k+2)とのうち低い方であるP(k+2)の高さ以下で任意に設定することができる。これは、特徴点が下限単位領域内の最下点であることから、特徴点P(k+1)とP(k+2)との間には、P(k+2)より低い点は存在せず、追加特徴点はP(k+2)の高さ以上にしか存在しないからである。
本実施形態では、探索領域90のY方向の寸法を暫定輪郭線の各線分及び当該線分毎の各区間にて画一的に設定しており、これにより処理の簡素化を図れる。そのため、図11に示す探索領域90の下辺の高さは暫定輪郭線の各線分の低い方の高さよりも十分低く設定している。
なお、特徴点P(k+1)とP(k+2)との間での追加特徴点の探索において、両特徴点のうち高い方であるP(k+1)が抽出された単位領域列に対応したX座標の範囲では追加特徴点の探索を省略してもよい。これは当該範囲では、P(k+1)が最下点であり暫定輪郭線より低い点は存在しないからである。
追加特徴点抽出手段36は上述のように設定した探索領域内にて、暫定輪郭線より高さが低い高さ調整点群68を探索し、得られた高さ調整点群68の要素点を追加特徴点とする(S54)。例えば、図11の例では点η,ηが追加特徴点となる。
輪郭線決定手段38は点群抽出手段20が設定した切断平面54での堤防表面の輪郭線70(詳細輪郭線70b)として、特徴点抽出手段34及び追加特徴点抽出手段36により抽出された特徴点及び追加特徴点をX軸方向の並び順に従って接続した折線を生成する(S56)。図12は詳細輪郭線70bの例を示す切断平面54の一部分の模式図であり、図9〜図11の例に対応している。
輪郭線決定手段38は例えば、求めた輪郭線70のデータを基準線50(又は切断平面54)の位置・方向と関連づけて記憶装置6に登録する(S58)。
演算処理装置4は複数の切断平面54での輪郭線70を求め、記憶装置6に蓄積する。そして、蓄積された複数の輪郭線70のデータに基づいて堤防の3次元形状や断面形状の基準モデル58からの変化(変状)を表す画像データを生成し、出力装置10であるディスプレイ、プリンタなどに出力する。
高さ調整点群68から求めた輪郭線70及び複数の切断平面54にて求めた輪郭線70の集合が表す面は、基準モデル58からの変形が無ければ、基本的に直線又は平面になる。よって、例えば、輪郭線70の集合が表す面を平面図や斜視図といった形態で画像表示する際に、高さ調整点群68について上述した手法と同様に、当該面の各点における高さ(Y座標)又は勾配に応じて色彩を変えて表示するなどの表現により、視覚的に容易に変状箇所を認識することができ、かつ一般の画像処理手法を用いて形状変化を抽出することができる。
なお、上述の実施形態では、輪郭線70として特徴点及び追加特徴点を節点に含む折線である詳細輪郭線70bを求めたが、特徴点だけを節点に含む折線、つまり上述の実施形態では暫定輪郭線とした折線を輪郭線70として求めても良い。
地物変状検出システム2は基準線50に沿った方向に関し単位領域の幅W程度の分解能で地物断面形状の変化を抽出する。単位領域列は、多数の点群を含むように設定され、単位領域列ごとに多数の点群のうちの最下点を特徴点として抽出する。ここで、レーザスキャナはX軸方向の任意の位置で堤防表面から反射点を得られるわけではなく、或るX座標での点群の最下点は植生からの反射点である可能性がある。すなわち、基準線に沿って微細に高さ調整点群68の最下点を抽出し点群の下側の輪郭を求めても、当該輪郭は植生の反射点をノイズとして含んでおり、堤防表面の形状を好適に捉えておらず、堤防表面の形状の変化の観察には適していない。これに対し、本システムの単位領域列ごとに抽出した最下点によれば堤防表面が好適に捉えられることが期待できる。つまり、本システムが生成する輪郭線は植生によるノイズの影響を受けにくい。また、地上からのレーザスキャンにより取得される点群は航空レーザや衛星レーザなどに比べて高密度であるので、単位領域の幅Wは比較的小さくできる。よって、本システムによれば、ノイズの影響を受けにくく高精度・高分解能で堤防の変形を検出することができる。
また、上述の実施形態では、河川堤防の法面を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、たとえば植生が繁茂した道路沿線の法面にも適用することができる。
2 地物変状検出システム、4 演算処理装置、6 記憶装置、8 入力装置、10 出力装置、20 点群抽出手段、22 点群調整手段、24 輪郭線抽出手段、30 単位領域設定手段、32 下限単位領域抽出手段、34 特徴点抽出手段、36 追加特徴点抽出手段、38 輪郭線決定手段、50 基準線、52 堤防、54 切断平面、58 基準モデル、60 基準水平線、62 射影ベクトル、64 天端、66 射影点群、68 高さ調整点群、70 輪郭線、72 単位領域、80 下限単位領域、90 探索領域。

Claims (5)

  1. 対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出するデータ解析装置であって、
    前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出手段と、
    前記切断平面内に基準水平線を設定し、前記射影点群の各点に対して、当該点の前記基準水平線に沿った水平位置での前記基準モデルの表面の点を始点とし、且つ前記基準水平線における当該水平位置の点を終点とした鉛直方向のベクトルで定義される移動を施して高さ調整点群を求める点群調整手段と、
    前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出手段と、を有し、
    前記輪郭線抽出手段は、
    前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定手段と、
    前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出手段と、
    前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、
    前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定手段と、
    を有することを特徴とするデータ解析装置。
  2. 請求項1に記載のデータ解析装置において、
    前記高さ調整点群のうち、隣接する前記特徴点同士を結ぶ線分からなる暫定輪郭線より高さが低い点を追加特徴点として抽出する追加特徴点抽出手段を有し、
    前記輪郭線決定手段は、前記特徴点及び前記追加特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求めること、
    を特徴とするデータ解析装置。
  3. 請求項2に記載のデータ解析装置において、
    前記追加特徴点抽出手段は、隣接する前記特徴点間にて前記暫定輪郭線を複数区間に分割し、当該区間ごとに、水平方向に沿った辺と垂直方向に沿った辺とからなる矩形領域でありその水平な上辺を当該区間内における前記暫定輪郭線の最高点に応じた高さに設定した探索領域内にて前記追加特徴点を探索すること、
    を特徴とするデータ解析装置。
  4. 対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出するデータ解析方法であって、
    前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出ステップと、
    前記切断平面内に基準水平線を設定し、前記射影点群の各点に対して、当該点の前記基準水平線に沿った水平位置での前記基準モデルの表面の点を始点とし、且つ前記基準水平線における当該水平位置の点を終点とした鉛直方向のベクトルで定義される移動を施して高さ調整点群を求める点群調整ステップと、
    前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出ステップと、を有し、
    前記輪郭線抽出ステップは、
    前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定ステップと、
    前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出ステップと、
    前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出ステップと、
    前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定ステップと、
    を有することを特徴とするデータ解析方法。
  5. コンピュータに、対象空間における地物表面からレーザスキャナによって抽出された点群の3次元座標データに基づき、植生で被覆された傾斜面を有する地物について、当該地物に関する与えられた基準モデルとの間での形状変化を抽出するデータ解析を行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、
    前記対象空間に鉛直面である切断平面を仮想的に設定して、前記点群のうち当該切断平面から予め設定した近傍距離内に位置するものを注目点群とし、当該注目点群の前記切断平面への射影像である射影点群を求める点群抽出手段、
    前記切断平面内に基準水平線を設定し、前記射影点群の各点に対して、当該点の前記基準水平線に沿った水平位置での前記基準モデルの表面の点を始点とし、且つ前記基準水平線における当該水平位置の点を終点とした鉛直方向のベクトルで定義される移動を施して高さ調整点群を求める点群調整手段、及び、
    前記高さ調整点群の前記切断平面内での分布領域の下縁に沿った輪郭線を前記形状変化を示す結果として抽出する輪郭線抽出手段、として機能させ、
    前記輪郭線抽出手段は、
    前記切断平面を水平方向及び鉛直方向に沿って格子状に分割して複数の単位領域を設定する単位領域設定手段と、
    前記切断平面における前記単位領域の各鉛直列を下から上へ順番に調べて、前記高さ調整点群が最初に見つかった前記単位領域を下限単位領域として抽出する下限単位領域抽出手段と、
    前記下限単位領域内の前記高さ調整点群のうち高さが最も低い点を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、
    前記単位領域の鉛直列ごとの前記特徴点を節点に有する折線を前記輪郭線として求める輪郭線決定手段と、
    を備えることを特徴とするプログラム。
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