JP6199193B2 - 建材表面への板状材の取り付け構造 - Google Patents
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Description
このような場合の塞ぎ板の取り付け構造として、凹溝の内壁面に係止溝を形成する一方、塞ぎ板の幅方向両端縁に、係止溝に嵌入係止する係止凸部が形成された脚片を形成し、そして係止凸部を凹溝内壁面に一気に無理嵌め状に嵌入させることにより塞ぎ板を組み付けるようにしたもの(例えば特許文献1、2参照)や、塞ぎ板を、幅方向一端縁を凹溝に係止させた状態で、幅方向中間部に弾性変形を許容するべく設けた突出長の長い中間脚片に形成の係止部を凹溝に設けた係止受け部に係止させるようにしたもの(特許文献3参照)が知られている。
一方、後者のものは、中間脚片を設けなければならないため、その分、塞ぎ板の構造が複雑になるという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、板状材の表面部は、表裏面が波板状になっていることを特徴とする請求項1記載の建材表面への板状材の取り付け構造である。
請求項3の発明は、板状材の脚片には、仮保持部から続く状態で乗り越え部よりも脚片先端側に延出していて凸部内に遊嵌するガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の建材表面への板状材の取り付け構造である。
請求項4の発明は、乗り越え部は、突出端が弧状になっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建材表面への板状材の取り付け構造である。
請求項2の発明とすることにより、板状材表面部の表裏面が波板状となっていることで板状材の弾性変形が助長され、これによって板状材の凹溝への取り付けがより容易になる。
請求項3の発明とすることにより、板状材を取り付けるにあたり、まずガイド部を凸部間に嵌め込んだ状態で板状材を押し込めばよいことになって、板状材の取り付けがより容易になる。
請求項4の発明とすることにより、凸部先端が仮保持部に位置する状態で板状材を凹溝から引き出すよう作業することで、板状材を取り外すことができ、この結果、板状材のみを凹溝から取り外して交換する作業ができることになってメンテナンス性が向上する。
さらに前記コーナー部1bからは、傾斜片1cを覆蓋する状態で凸片1dが幅方向内側に向けて延出形成され、該凸片1dの先端部には、表面部1a側に向けて折曲したものがさらに第一表面部1aと平行になる状態で幅方向内側に向けて折曲されることで段差面部1hを有する状態で凸部1eが形成されている。
また支柱1の対向する残りの二面である第二表面部1fは一対のコーナー部1bを連結する状態で形成され、その表面は波板形状になっている。
一方、一対の脚片6bであるが、該一対の脚片6bは、幅方向外側面間の寸法Bが対向する一対の凸片1dの先端1g間の寸法Aよりも大きい設定(A<B)になっていて、塞ぎ板6を間仕切りパネル1に組み込んだ場合に、凸部先端1g間に完全に圧入して固定状態で取り付けされる圧入取り付け部6dと、該圧入取り付け部6dから脚先端側に続く状態で幅方向内側(脚片対向方向)に向けて傾斜していて、凸部先端1gの外側(表面側)コーナー部1iが圧入取り付け部6dの内側端よりも僅かに脚先端側に当接していて仮保持状に保持されるが、それよりも内側(内面側)コーナー部1j側の部位は凸部先端1g間の寸法Aよりも小さい寸法設定C(C<A)になっていて遊嵌状態となっている仮保持部6eと、該仮保持部6eの脚先端側において幅方向外側に向けて突設され、突設端間の寸法Dが凸部先端1g間の寸法Aよりも大きい設定(A<D)になっていて、塞ぎ板1を押し込んだ場合に、凸部先端1gが乗り越える乗り越え部6fと、該仮保持部6eの傾斜がそのまま続く状態で乗り越え部6f部位から脚端側に延びていて、塞ぎ板6を支柱1に組み込む場合に凸部先端1gに脚片6bが嵌入するのをガイドするガイド部6gとが順次脚先端側に向けて形成されることにより構成されているが、前記乗り越え部6fの先端は断面弧状(半円柱状)になっていて、凸部先端1gの出入り方向(表裏方向、内外方向)の乗り越えガイドをするようになっている。出入り方向の乗り越えガイドをさせる場合に、断面山形状であってもよい。
そして凸部先端1gが仮保持部6eに至った状態(図4(C)、図5(C))では、塞ぎ板6は、凸部先端1gの外側(表面側)コーナー部1iが圧入取り付け部6dの内側端よりも僅かに脚先端側に当接していると共に、凸部先端の外側(表面側)コーナー部1iよりも内側部分は乗り越え部6fの表面部6a側面部により抜け止めされた仮保持状態となっており、これによって塞ぎ板6は、間仕切り支柱1に対して長さ方向に移動できることになって、塞ぎ板6の長さ方向の位置調整が可能となる。
次いで塞ぎ板表面部6aをさらに押し込むと、凸部先端1gが仮保持部6eから無理嵌めする状態で圧入取り付け部6dにまで至り(図4(E)(F)、図5(E)(F))、幅方向両端部6cを凸部段差面部1hに当接するまで押し込むことで、塞ぎ板6の支柱凹溝Xへの組込みがなされるようになっているが、凸部先端1gの仮保持部6eから圧入取り付け部6dへの圧入は、仮保持部6eの傾斜面に案内されながら行われることになってスムーズな取り付けができるようになっている。
また、凸部先端1gが圧入取り付け部6dに圧入していて取り付け状態になっている塞ぎ板6を、マイナスのドライバー等の適宜工具を用いて間仕切り支柱1から引き出すことにより、凸部先端1gを圧入取り付け部6dから引き出して仮保持部6eに移動させて仮保持状態にすることができ、さらにはこの状態から凸部先端1gを乗り越え部6fから乗り越えさせて塞ぎ板6を間仕切り支柱1から取り外すことができる設定になっている。
しかも塞ぎ板6は、一対の脚部6bを有しただけのもので良いことになって、塞ぎ板6の構造が複雑になることはない。しかも塞ぎ板6は、凸部先端1gが仮保持部6eに位置する仮保持状態のときには塞ぎ板6を間仕切り支柱1に対して長さ方向に位置調整することができることになるため、正確に位置決めされた状態での塞ぎ板6の取り付けができることになる。
そして塞ぎ板6は、脚片6bが仮保持部6eに至った状態では、先端外側コーナー部1iが圧入取り付け部6dよりも僅かに脚先端側位置で仮保持部6eに当接した仮保持状態となっているため、塞ぎ板6の不用意な長さ方向の移動は規制されるが、軽い操作で長さ方向に移動させることができるため、脚片6bを乗り越え部6fを無理嵌めして乗り越え作業した後の位置調整ができることになって都合がよい。
1a 第一表面部
1g 凸部先端
2 間仕切りパネル
6 塞ぎ板
6a 表面部
6b 脚片
6d 圧入取り付け部
6e 仮保持部
6f 乗り越え部
6g ガイド部
Claims (4)
- 建材表面に形成される凹溝の幅方向両端縁部には一対の凸部が対向して形成される一方、板状材には、凹溝を覆蓋する表面部と、該表面部の幅方向両側部から延設されていて凸部間に嵌入することで板状材を凹溝に取り付けるための一対の脚片とが形成されたものとするにあたり、脚片には、前記凸部先端位置よりも幅方向外側に位置していて凸部先端に圧入取り付けされる圧入取り付け部と、該圧入取り付け部から幅方向内側になるよう傾斜状に続き、長さ方向に移動調整可能な状態で凸部先端の仮保持をする仮保持部と、該仮保持部に続く状態で幅方向外側に突出していて凸部先端を乗り越える寸法設定になった乗り越え部とが脚片先端側に向けて順次形成されていて、板状材脚片を凹溝に当てがった状態で表面部を押し込むことにより、乗り越え部を乗り越えた状態になった凸部先端が仮保持部を経て圧入取り付け部に相対的に至ることで板状材が建材表面に取り付けられるように構成したことを特徴とする建材表面への板状材の取り付け構造。
- 板状材の表面部は、表裏面が波板状になっていることを特徴とする請求項1記載の建材表面への板状材の取り付け構造。
- 板状材の脚片には、仮保持部から続く状態で乗り越え部よりも脚片先端側に延出していて凸部内に遊嵌するガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の建材表面への板状材の取り付け構造。
- 乗り越え部は、突出端が弧状になっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建材表面への板状材の取り付け構造。
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