JP2008045391A - 扉枠及び窓枠 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の解決手段に対して非常に簡単に取り付けることができる、扉枠用及び窓枠用の作動部材を、提供すること。
【解決手段】扉枠及び窓枠であって、可動の四角枠１２と駆動アッセンブリ３６を備え、枠１２は、長手方向溝１６を備えた外面をそれぞれ持つ４つの形材バー１４で形成され、長手方向溝１６は、ベースと２つの平行な側壁と互いに向かい合う２つのエッジを備え、且つ、上記側壁の各々にアンダーカット係合領域を画定し、駆動アッセンブリ３６は、長手方向溝１６にそれぞれ係合する多数の作動部材３８、４０、４２、４６、４９及び多数のトランスミッションロッド４８、５０を備え、作動部材３８、４０、４２、４６、４９及び多数のトランスミッションロッド４８、５０は、１つのほぞを持つ。作動部材３８、４０、４２、４６、４９及び、トランスミッションロッド４８、５０のほぞは、各溝１６の上記第１アンダーカット係合領域に、全て係合する。
【選択図】図１

Description

本発明は、扉枠及び窓枠に関するものである。

本発明は、扉枠及び窓枠への利用のために、開発されたものであり、扉枠及び窓枠は、アルミニウム又は類似の金属合金から作られた押出し形材バーによって構成されており、且つ、一対の垂直部材及び一対の水平部材を画定する４つの形材バーによって形成された四角枠によって構成されている。枠を形成している形材バーは、複雑な形材のバーによって構成されており、押出し、引抜き、又は、プロファイリング、によって製造されている。上記各形材バーは、枠の外面に、長手方向溝を備えており、長手方向溝は、関節ヒンジと、扉枠又は窓枠の駆動アッセンブリと、を取り付けるのに、利用されている。以下の明細書及び請求の範囲において、「駆動アッセンブリ」は、ハンドルから種々の閉要素へ、開／閉動作を伝達するのを可能にする、一組の装置及び構成要素を、意味している。

扉枠及び窓枠は、ウィング開き、スイベル開き、及び、ウィング開きとスイベル開き、を備えた扉枠及び窓枠として、分類されている。ウィング開きは、垂直軸回りの回転によって起こる開き動作として、定義されている。スイベル開きは、水平軸回りの回転によって起こる開き動作を、意味している。ウィング開きとスイベル開きとを備えた扉枠及び窓枠は、垂直軸回りの回転を用いて、又は、水平軸回りの回転を用いて、選択的に開くことができる。

ウィング開きのみ、又は、スイベル開きのみ、を備えた扉窓枠の場合、駆動アッセンブリは、扉枠又は窓枠の、閉じ状態又は開き状態を、選択するのを可能にする。ウィング開きとスイベル開きとを備えた扉枠又は窓枠の場合、駆動アッセンブリは、クレモンボルト装置の統御下において、閉じ状態、ウィング開き状態、又は、スイベル開き状態、を選択的に作動させることができる。
ＦＲ−Ａ−２７２２５２７ ヨーロッパ特許出願番号０５４２５１７９ ＤＥ−Ａ−３２２５０４９

扉用又は窓用の金属形材バーの標準的な形態は、枠の外面に、アンダーカット形状の長手方向溝を備えており、長手方向溝は、ベースと、２つの平行な側壁と、互いに向かい合った２つのエッジと、によって形成されており、長手方向溝の各側壁において、アンダーカット係合領域を画定している。枠の形材バーの長手方向スロット内に、駆動アッセンブリの構成要素を取り付けることは、扉枠又は窓枠を組み立てるのに必要とされる時間に、かなりの影響を与える作業である。多くの従来の解決手段では、駆動アッセンブリを構成する部材が、２つの長手方向ほぞを備えており、ほぞは、各長手方向溝の２つのアンダーカット係合領域に係合する。この解決手段は、窓枠又は扉枠の製造者にとっては、たいして魅力的なものではない。なぜなら、長手方向における作動部材の挿入を可能とするために、各溝の端部にノッチを得る必要性を伴うからである。

この欠点を克服するために、文献ＦＲ−Ａ−２７２２５２７（特許文献１）は、ある解決手段を提案した。その解決手段では、各作動部材が、１つのほぞを備えており、ほぞは、長手方向溝のただ１つのアンダーカット領域に、係合している。ＦＲ−Ａ−２７２２５２７に記載された解決手段によると、作動部材は、代替方式で、近接して設置されており、そのため、第１作動部材は、溝の第１アンダーカット係合領域に係合するほぞを有しており、且つ、第１作動部材に近接した作動部材は、第１アンダーカット係合領域と向かい合う第２アンダーカット係合領域に係合する自身のほぞを有している。代替方式で、作動部材を設置することは、作動部材と、枠の溝と、の間の係合安定性の問題を解決することを、目的としている。２つ以上の近接する作動部材が互いに締結されている場合、互いに締結された一連の作動部材によって構成されたセットは、第１アンダーカット係合領域に係合する少なくとも１つのほぞと、溝の第２アンダーカット係合領域に係合する少なくとも１つのほぞと、を備えている。

この解決手段の欠点は、作動部材の代替取り付けが不便であり、枠を繰り返しひっくり返すことが必要となり得ることである。

同出願人によるヨーロッパ特許出願番号０５４２５１７９（本出願の出願日の時点では、未だ公開されていない）（特許文献２）には、１つのほぞを有する作動部材を備えた扉枠用及び窓枠用の駆動アッセンブリが、記載されており、その作動部材は、枠の各長手方向スロット内に、横方向に挿入されている。上記文献は、作動部材が各溝の同じアンダーカット係合領域に全て係合する、ということを、述べていない。

文献ＤＥ−Ａ−３２２５０４９（特許文献３）は、長手方向溝が１つのアンダーカット係合領域を備えた扉枠又は窓枠について、述べており、その枠は、作動部材の２つの向かい合ったほぞによって、向かい合った側において係合された、Ｔ形を有する溝の側壁を、備えている。

本発明の目的は、従来の解決手段に対して非常に簡単に取り付けることができる、扉枠用及び窓枠用の作動部材を、提供することである。

本発明によれば、上記目的は、請求項１に記載されている特徴を有する、扉枠及び窓枠によって、達成される。

本発明の解決手段において、作動部材は、１つのほぞを有しており、全ての作動部材のほぞは、各溝の同じ側に位置しているアンダーカット係合領域に、係合する。

この解決手段により、形材バーの溝内への作動部材の組立の間、枠をひっくり返して、作動部材を代替方式で取り付けることを、繰り返す必要がない。

本発明は、非限定的な実施例を通じて単に提供されたにすぎない添付の図面を参照しながら、詳細に説明される。

図１を参照すると、符号１０は、本発明の扉枠又は窓枠を、示している。扉枠又は窓枠１０は、４つの形材バー１４によって形成された四角枠１２を備えており、４つの形材バー１４は、好ましくは、アルミニウム又はその合金で構成されている。各形材バー１４は、長手方向溝１６を備えた外面を、有している。

図２及び図３を参照すると、枠１２は、符号１８、２０でそれぞれ示された２つの正面を、有している。形材バー１４は、それぞれ、正面ベアリングエッジ２２を有しており、ベアリングエッジ２２は、枠１２の第１面１８と並んでおり、且つ、それぞれ、溝１６を超えて外側へ突出している。正面ベアリングエッジ２２は、正面密封ガスケット（図示せず）を受け入れることができる溝２４を、それぞれ、有しており、正面密封ガスケットは、窓枠又は扉枠の閉じ状態において、扉又は窓の固定枠の正面に対して押し付けられている。

図２及び図４を例として参照すると、各形材バー１４の長手方向溝１６は、ベース２６と、２つの側壁２８と、２つの長手方向エッジ３０と、を備えており、エッジ３０は、互いに向かい合っている。互いに向かい合ったエッジ３０の２つの長手方向端は、長手方向溝１６の外側開口を画定している。長手方向エッジ３０は、溝１６の各側壁２８においてアンダーカット係合領域を画定している。第１アンダーカット係合領域３２は、枠１２の第１面１８に近接しており、第２アンダーカット係合領域３４は、枠１２の第２面２０に近接している。

各アンダーカット係合領域３２、３４は、実質的に「Ｃ」型形状を有しており、エッジ３０の内面と、側壁２８の内面の間に、ベース２６の側部によって、画定されている。長手方向溝１６の形状は、標準化されており、扉枠用又は窓枠用の、ほとんどの金属形材バーによって、使用されている。

図１を参照すると、窓枠又は扉枠１０は、符号３６で全体的に示された駆動アッセンブリを、備えている。駆動アッセンブリ３６は、多数の作動部材３８、４０、４２、４６、４９、及び、多数のトランスミッションロッド４８、５０、を備えている。トランスミッションロッド４８、５０は、近接した作動部材を互いに作動可能に接続している。図１に示された駆動アッセンブリ３６は、ウィング開きとスイベル開きとを備えた扉枠又は窓枠のものであり、垂直な支柱３８と、曲がったトランスミッション４０と、シザーズアーム４２と、クレモンボルト結合と、カーソル４９と、を備えている。

本発明では、各作動部材及び各トランスミッションロッドは、各溝１６との係合のための、１つの一体的な「ほぞ」を備えており、それ故、駆動アッセンブリ３６の全部品は、各溝内に正面向きに取り付けできる。作動部材及びトランスミッションロッドの、ほぞは、枠１２の第１壁１８、すなわち、正面ベアリングエッジ２２を備えた壁に、近接している、各溝１６のアンダーカット係合領域３２を、全て係合する。

図２から図１１は、駆動アッセンブリ３６を構成している幾つかの作動部材４０、４２、４９の取り付けの、詳細及び方法を、概略的に示している。

図２から図５では、作動部材４９（カーソル）は、１つのほぞ５２を有しており、ほぞ５２は、作動部材４９の本体と一体の形状で得られ、且つ、溝１６の第１アンダーカット係合領域３２に係合している。作動部材４９は、図２及び図４に示されるように、第１アンダーカット係合領域３２内に、ほぞ５２を配置し、その後、係合部材４９を溝１６の内部に向けて振って、図３及び図５に示されるように、溝１６内に作動部材４９の正面向きの挿入を得ることによって、取り付けられている。ほぞ５２の反対側において、作動部材３８は、第２アンダーカット係合領域３４に位置しているエッジ３０の外面を圧迫する、ベアリング長手方向エッジ５４を、備えている。

作動部材４９は、ねじ５６を用いて、トランスミッションロッド５０に締結されている。各作動部材３８、４０、４２、４６、４９が各トランスミッションロッド４８、５０に締結される方法は、同出願人による同時期の特許出願に、詳細に記載されている。

図６から図９は、曲がったトランスミッション４０の正面向き取り付けが実行される方法を、示している。この場合においても、曲がったトランスミッション４０は、１つの一体的なほぞ５２を備えており、ほぞ５２は、長手方向溝１６の第１アンダーカット係合領域５２に係合する。取り付け動作は、図６及び図８に示されるように、曲がったトランスミッション４０を、溝１６内に正面向きに挿入し、その後、曲がったトランスミッション４０を、図７及び図９に示された状態に至るまで、溝１６の内部に向けて振ることによって、実行される。ほぞ５２の反対側には、第２アンダーカット係合領域３４に位置しているエッジ３０の外面を圧迫するベアリングエッジ５４が、存在している。曲がったトランスミッション４０は、溝１６内への正面向き挿入の間にスナップ・イン方式でエッジ３０に係合するリセシング（recessing）歯５８を、更に備えてもよい。リセシング歯５８は、弾性的に外側へ押し付けられ、曲がったトランスミッション４０を、組立中に溝１６内に保持する目的を、有している。同様の保持歯を、アセンブリ３６の別の作動部材に、設けてもよい。

図１０及び図１１において、シザーズアーム４２も、また、上述した方法で、取り付けられている。図１０及び図１１は、溝１６内の取り付け部の端部におけるシザーズアーム４２を示している。挿入は、正面向きに行われ、１つの一体的なほぞ５２を、第１アンダーカット係合領域３２と係合して配置し、その後、シザーズアーム４２を、溝１６の内部に向けて振る。

全ての作動部材及び全てのトランスミッションロッドが形材バー１４に連結するための１つのほぞを備えている、という事実は、扉枠又は窓枠への圧力に起因した不安定問題を、引き起こし得る。しかし、上記問題は、全ての作動部材が溝１６のアンダーカット係合領域３２に係合する、という事実により、解決される。アンダーカット係合領域３２は、正面ベアリングエッジ２２を備えた枠１２の面１８に向けて、方向付けられている。面１８は、内開きの扉枠及び窓枠の場合には、扉枠又は窓枠の内面であるが、外開きの扉枠及び窓枠の場合には、扉枠又は窓枠の外面である。

駆動アッセンブリ３６の全てのほぞが、内開きの扉枠及び窓枠の場合には、溝１６の内側部分に係合し、外開きの扉枠及び窓枠の場合には、溝１６の外側部分に係合する、という事実は、構造機能を有するほぞが溝１６の反対側に無い場合であっても、完全な安定性を確定する。作動部材と形材バー１４との間の連結は、内開きの扉枠及び窓枠の場合には、外側から内側に向けられた押付力の場合に完全に安定しており、外開きの扉枠及び窓枠の場合には、内側から外側に向けられた押付力の作用の下で完全に安定している。

駆動アッセンブリ３６の全てのほぞが溝１６の同じ側に係合する、という事実は、全体の組立動作の間に、枠１２をひっくり返すことなく、すなわち、面１８を備えた枠１２を水平面上に支持し続けることなく、作動部材及びトランスミッションロッドの正面向き取り付けを実行することを、可能とする。

本発明の窓枠及び扉枠の斜視図である。 図１の矢印IIによって示された、作動部材の連続した取り付けを示す、部分断面斜視図である。 図１の矢印IIによって示された、作動部材の連続した取り付けを示す、部分断面斜視図である。 図２の線IV−IVによる断面図である。 図３の線Ｖ−Ｖによる断面図である。 図１の矢印VIによって示された、作動部材の連続した取り付けを示す、部分断面斜視図である。 図１の矢印VIによって示された、作動部材の連続した取り付けを示す、部分断面斜視図である。 図６線VIII−VIIIによる断面図である。 図７の線IX−IXによる断面図である。 取り付け状態における、図１の矢印Ｘによって示された、作動部材を示す、部分断面斜視図である。 図１０の線XI−XIによる断面図である。

Claims (4)

1. 扉枠及び窓枠であって、
   可動の四角枠（１２）と、駆動アッセンブリ（３６）と、を備えており、
   枠（１２）は、長手方向溝（１６）を備えた外面をそれぞれ有する、４つの形材バー（１４）によって、形成されており、
   長手方向溝（１６）は、ベース（２６）と、２つの平行な側壁（２８）と、互いに向かい合う２つのエッジ（３０）と、を備えており、且つ、上記側壁の各々に、アンダーカット係合領域（３２、３４）を画定しており、
   第１アンダーカット係合領域（３２）は、枠（１２）の第１面（１８）に近接しており、第２アンダーカット係合領域（３４）は、枠（１２）の第２面（２０）に近接しており、
   駆動アッセンブリ（３６）は、長手方向溝（１６）にそれぞれ係合する、多数の作動部材（３８、４０、４２、２６、４９）及び多数のトランスミッションロッド（４８、５０）を、備えており、
   上記各作動部材（３８、４０、４２、４６、４９）と、上記各トランスミッションロッド（４８、５０）は、アンダーカット係合領域（３２、３４）の１つのみに係合する、１つのほぞ（５２）を、有しており、
   作動部材（３８、４０、４２、４６、４９）及びトランスミッションロッド（４８、５０）の、ほぞ（５２）は、各溝（１６）の上記第１アンダーカット係合領域（３２）に、全て係合することを特徴とする、扉枠及び窓枠。
2. 枠（１２）の上記第１面（１８）は、内開きの扉枠及び窓枠の場合には、枠（１２）の内面であり、外開きの扉枠及び窓枠の場合には、枠（１２）の外面であることを特徴とする、請求項１記載の扉枠及び窓枠。
3. 上記各作動部材（３８、４０、４２、４６、４９）は、突出部（５４）を備えており、突出部（５４）は、上記第２アンダーカット係合領域（３４）に位置しているエッジ（３０）の外面を圧迫することを特徴とする、請求項１記載の扉枠及び窓枠。
4. 上記作動部材（３８、４０、４２、４６、４９）の少なくとも１つが、少なくとも１つのスナップ・イン方式で係合する歯（５８）を、備えており、歯（５８）は、溝（１６）の対応するエッジ（３０）との係合位置に向けて、弾性的に押し付けられることを特徴とする、請求項１記載の扉枠及び窓枠。

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