JP6198707B2 - ヒンジ - Google Patents

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本発明は、固定物体に可動体を軸線回りに回転可能に支持するヒンジに関する。
この種のヒンジとして、特許文献1には、図10に示すように、コの字状の固定ブラケット101と、コの字状の可動ブラケット102と、を備えるヒンジが開示されている。固定ブラケット101は、固定物体103に取り付けられる取付部104と、軸方向における取付部104の両端部に折り曲げて形成される側板部105a,105bと、を有する。可動ブラケット102は、可動物体108に取り付けられる取付部106と、軸方向における取付部106の両端部に折り曲げて形成される側板部107a,107bと、を有する。可動ブラケット102の側板部107a,107bは、固定ブラケット101の側板部105a,105bに支持機構109a,109bを介して回転可能に支持される。支持機構109a,109bには、固定ブラケット101の側板部105a,105bと可動ブラケット102の側板部107a,107bを締め付けるトルク発生機構が組み込まれる。固定ブラケット101の側板部105a,105bと可動ブラケット102の側板部107a,107bとの間に摩擦トルクを発生させることによって、可動ブラケット102ひいては可動物体108の任意の傾きを維持する。
特許文献2にも、図11に示すように、コの字状の固定ブラケット111と、コの字状の可動ブラケット112と、を備えるヒンジが開示されている。可動ブラケット112は、可動物体に取り付けられる取付部115と、軸方向における取付部115の両端部に折り曲げて形成される側板部116a,116bと、を有する。固定ブラケット111は、固定物体に取り付けられる取付部113a,113bと、軸方向における取付部113a,113bの両端部に折り曲げて形成される側板部114a,114bと、を有する。固定ブラケット111の取付部113a,113bが2分割されている点が、特許文献1に記載のヒンジと異なる。
特許第5376126号公報 特開2003−262214号公報
特許文献1に記載のヒンジにあっては、固定ブラケット101の取付部104及び可動ブラケット102の取付部106の軸方向の寸法に誤差があると、可動ブラケット102の側板部107a,107bが固定ブラケット101の側板部105a,105bに傾斜して取り付けられる。その結果、予め設定されたトルク値と異なる摩擦トルクが発生するという課題がある。
特許文献2に記載のヒンジにあっては、固定ブラケット111の取付部113a,113bが2分割されているので、可動ブラケット112の側板部116a,116bが固定ブラケット111の側板部114a,114bに傾斜して取り付けられる、という問題が解決できる。しかし、例えばヒンジの搬送時に2分割された一方の取付部113aに対して他方の取付部113bが回転する可能性がある。この場合、固定ブラケット111を固定物体に固定する際、他方の取付部113bを摩擦トルクに抗して回転させなければならない。可動物体が重い場合、可動物体の傾きを維持するために摩擦トルクも大きく設定される。摩擦トルクに抗して他方の取付部113bを回転させるのは困難である。
そこで本発明は、発生する摩擦トルクを安定させることができ、取り付けも容易なヒンジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、固定物体に可動物体を軸線回りに回転可能に支持するヒンジであって、前記固定物体に取り付けられる取付部、及び軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する固定ブラケットと、前記可動物体に取り付けられる取付部、及び前記軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する可動ブラケットと、前記固定ブラケットの前記側板部に前記可動ブラケットの前記側板部を前記軸線回りに回転可能に支持し、前記固定ブラケットの前記側
板部の少なくとも一方と前記可動ブラケットの前記側板部の少なくとも一方との間に摩擦トルクを発生させる支持機構と、を備え、前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の少なくとも一方が、第一の分割部及び第二の分割部に分割されており、前記第一の分割部及び前記第二の分割部が、前記軸方向と直角な方向を向く締結部材によって連結部材に固定され、前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の前記少なくとも一方が、前記締結部材とは別の締結部材によって前記固定物体及び前記可動物体の少なくとも一方に取り付けられるヒンジである。
本発明の他の態様は、固定物体に可動物体を軸線回りに回転可能に支持するヒンジであって、前記固定物体に取り付けられる取付部、及び軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する固定ブラケットと、前記可動物体に取り付けられる取付部、及び前記軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する可動ブラケットと、前記固定ブラケットの前記側板部に前記可動ブラケットの前記側板部を前記軸線回りに回転可能に支持し、前記固定ブラケットの前記側板部の少なくとも一方と前記可動ブラケットの前記側板部の少なくとも一方との間に摩擦トルクを発生させる支持機構と、を備え、前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の少なくとも一方が、第一の分割部及び第二の分割部に分割されており、前記第一の分割部及び前記第二の分割部が、前記軸方向と直角な方向を向く締結部材によって互いに固定されるヒンジである。
本発明によれば、固定ブラケットの取付部及び可動ブラケットの取付部の少なくとも一方が第一の分割部及び第二の分割部に分割されるので、可動ブラケットの側板部が固定ブラケットの側板部に傾斜して取り付けられるのを防止できる。したがって、支持機構が発する摩擦トルクを安定させることができる。また、取付部の第一の分割部及び第二の分割部の一方が他方に固定されるので、例えばヒンジの搬送時に第一の分割部に対して第二の分割部が回転するのを防止することができる。
本発明の第一の実施形態のヒンジが取り付けられた収納箱の斜視図である。 本発明の第一の実施形態のヒンジの斜視図である。 本発明の第一の実施形態のヒンジの分解斜視図である。 本発明の第一の実施形態のヒンジの平面図である。 本発明の第一の実施形態のヒンジの側面図(図4のA矢視図)である。 本発明の第一の実施形態のヒンジの断面図(図4のB−B線断面図)である。 図6のC部拡大図である。 本発明の第二の実施形態のヒンジの平面図である。 本発明の第二の実施形態のヒンジの断面図(図8のD-D線断面図)である。 従来のヒンジ(特許文献1に記載のヒンジ)の斜視図である。 従来のヒンジ(特許文献2に記載のヒンジ)の斜視図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の第一の実施形態のヒンジを詳細に説明する。図1は、第一の実施形態のヒンジが取り付けられた収納箱を示す。ヒンジは、コの字状の固定ブラケット1と、コの字状の可動ブラケット2と、固定ブラケット1に対して可動ブラケット2を軸線Lの回りに回転可能に支持する支持機構3と、を備える。固体物体としての収納箱の本体6には、固定ブラケット1が取り付けられる。可動物体としての扉7(又は蓋)には、可動ブラケット2が取り付けられる。ヒンジは、本体6に対して扉7を軸線Lの回りに回転可能に支持する。もちろん、本発明のヒンジの用途は収納箱に限られるものではなく、本発明のヒンジは収納箱、家具、OA(Office Automation)機器、FA(Factory Automation)機器、医療機器、液晶モニター、監視カメラ等にも用いることができる。なお、以下においては、説明の便宜上、ヒンジを収納箱の本体6の背面から見たときの方向、すなわち図1ないし図3に示す左右方向(水平方向、軸方向)、上下方向(垂直方向)、前後方向を用いてヒンジの構成を説明する。もちろん、ヒンジの配置は、このような左右、上下、及び前後方向に限定されるものではない。
図2に示すように、固定ブラケット1は、本体6に取り付けられる取付部8と、取付部8の左右方向(軸方向)における両端部に折れ曲がっている側板部9a,9bと、を有する。固定ブラケット1は、金属板の曲げ加工により形成されても樹脂成型により形成されてもよい。可動ブラケット2も、扉7に取り付けられる取付部10と、取付部10の左右方向における両端部に折れ曲がっている側板部11a,11bと、を有する。可動ブラケット2は、金属板の曲げ加工により形成されても樹脂成型により形成されてもよい。
可動ブラケット2の側板部11a,11bは、固定ブラケット1の側板部9a,9bに支持機構3を介して軸線Lの回りを回転可能に支持される。支持機構3は、固定ブラケット1の側板部の一方9aに可動ブラケット2の側板部の一方11aを回転可能に支持する第一の支持機構4と、固定ブラケット1の側板部の他方9bに可動ブラケット2の側板部の他方11bを回転可能に支持する第二の支持機構5と、を備える。第一の支持機構4は、重ね合わされた固定ブラケット1の側板部9aと可動ブラケット2の側板部11aとを軸方向に締め付け、これらの間に摩擦トルクを発生させる。第二の支持機構5は、重ね合わされた固定ブラケット1の側板部9bと可動ブラケット2の側板部11bとを軸方向に締め付け、これらの間に摩擦トルクを発生させる。第一及び第二の支持機構4,5が摩擦トルクを発生させることにより、扉7の任意の開き角度が維持される。
第一の支持機構4と第二の支持機構5とでは、第一の支持機構4がトルク調整機構としてのナット12を備える点が相違する。すなわち、第一の支持機構4は、締め付け力を調整するナット12を備え、ナット12を締めることで締め付け力、ひいては摩擦トルクを調整できるようになっている。
図3ないし図7を参照しつつ、ヒンジの各構成要素を説明する。図3はヒンジの分解斜視図、図4はヒンジの平面図、図5は図4のA矢視図、図6は図4のB−B線断面図、図7は図6のC部拡大図を示す。図3に示すように、固定ブラケット1は、本体6に取り付けられる取付部8と、取付部8の左右方向における両端部に折れ曲がっている側板部9a,9bと、を有する。固定ブラケット1の取付部8は四角形に形成される。取付部8と側板部9a,9bとは一体に形成されており、取付部8と側板部9a,9bとは直交する。取付部8には、取付部8を本体6に取り付けるためのねじ等の締結部材が貫通する例えば4つの貫通孔13が空けられる。側板部9a,9bは、左右方向に対向して配置されており、その長手方向を上下方向に向けている。側板部9a,9bの長手方向の一端部には、第一及び第二のヒンジ軸31,41が回転可能に嵌められる円形の孔9a1,9b1が形成される。
可動ブラケット2は、扉7に取り付けられる取付部10と、取付部10の左右方向における両端部に折れ曲がっている側板部11a,11bと、を有する。可動ブラケット2の取付部10は、上下方向を向く切断面によって、第一の分割部14aと第二の分割部14bとに分割される。第一の分割部14aと第二の分割部14bとの間には上下方向に細長い隙間g1が空き(図5も参照)、第一の分割部14a及び第二の分割部14bは、互いに対して左右方向に変位可能である。第一の分割部14aは上下方向に細長い長方形に形成される。第一の分割部14aには側板部11aが一体に形成されており、第一の分割部14aと側板部11aとは直交する。第二の分割部14bも上下方向に細長い長方形に形成される。第二の分割部14bには側板部11bが一体に形成されており、第二の分割部14bと側板部11bとは直交する。
可動ブラケット2の側板部11a,11bは、左右方向に対向して配置されており、その長手方向を上下方向に向けている。側板部11a,11bの長手方向の一端部には、第一及び第二のヒンジ軸31,41が回転不可能に嵌められる長孔11a1,11b1が形成される。可動ブラケット2の側板部11a,11bは固定ブラケット1の側板部9a,9bの外側に配置される。
第一の分割部14a及び第二の分割部14bは、連結部材16に固定される。連結部材16は、可動ブラケット2の取付部10と同一の大きさの四角形の板状に形成される。第一の分割部14aには、連結部材16に概ねの位置決めをするための位置決め孔14a1が形成される(図6、図7参照)。連結部材16には、位置決め孔14a1に嵌まる位置決め凸部16aが形成される(図6、図7参照)。位置決め凸部16aは連結部材16と一体の突起から構成されても、連結部材16に嵌められたピンから構成されてもよい。位置決め孔14a1と位置決め凸部16aとの間には、連結部材16に対して第一の分割部14aが軸方向に変位可能に隙間g3が設けられる(図7参照)。第一の分割部14aと連結部材16とは、軸方向が前後方向を向く締結部材としてのかしめピン21aによって結合される。第一の分割部14aと連結部材16には、かしめピン21aが挿入される挿入孔14a2,16c(図6、図7参照)が形成される。
図3に示すように、第二の分割部14bには、連結部材16に概ねの位置決めをするための位置決め孔14b1が形成される(図6参照)。連結部材16には、位置決め孔14b1に嵌まる位置決め凸部16bが形成される(図6参照)。位置決め孔14b1と位置決め凸部16bとの間には、連結部材16に対して第二の分割部14bが軸方向に変位可能に隙間が設けられる(位置決め孔14b1と位置決め凸部16bとの間にも図7の隙間g3と同一の隙間が設けられる)。第二の分割部14bと連結部材16とは、軸方向が前後方向を向く締結部材としてのかしめピン21bによって結合される。第二の分割部14bと連結部材16には、かしめピン21bが挿入される挿入孔14b2,16d(図6参照)が形成される。
図3に示すように、第一の分割部14aには、可動ブラケット2を扉7に取り付けるためのねじ等の締結部材が貫通する一対の貫通孔22aが形成される。連結部材16には、一対の貫通孔22aに対応する位置にねじ等の締結部材が貫通する一対の貫通孔23aが形成される。第二の分割部14bにも、可動ブラケット2を扉7に取り付けるためのねじ等の締結部材が貫通する一対の貫通孔22bが形成される。連結部材16には、一対の貫通孔22bに対応する位置にねじ等の締結部材が貫通する一対の貫通孔23bが形成される。
第一の支持機構4は、固定ブラケット1の側板部9aに可動ブラケット2の側板部11aを回転可能に支持すると共に、固定ブラケット1の側板部9aと可動ブラケット2の側板部11aとの間に摩擦トルクを発生させる。第一の支持機構4は、第一のヒンジ軸31、フランジ32、摩擦板33a,33b、皿ばね34a,34b、ナット12を備える。
第一のヒンジ軸31は、円形のフランジ部31aと、断面が略長方形の四角柱部31bと、四角柱部31bから軸方向に突出する雄ねじ部31cと、を有する。第一のヒンジ軸31は、フランジ32、摩擦板33a、固定ブラケット1の側板部9aの孔9a1、摩擦板33b、可動ブラケット2の側板部11aの長孔11a1、皿ばね34a,34bを順番に貫通する。フランジ32には第一のヒンジ軸31の四角柱部31bの断面形状に合わせた長孔32aが形成されており、フランジ32は第一のヒンジ軸31に対して回転不可能である。
摩擦板33a,33bは、固定ブラケット1の側板部9aを左右の両側から挟む。摩擦板33a,33bはリング形に形成される。摩擦板33a,33bには、かじり付きを防止するための潤滑剤を溜める複数のポケットが形成される。
フランジ32及び可動ブラケット2の側板部11aは、摩擦板33a,33bを左右の両側から挟む。可動ブラケット2の側板部11aには第一のヒンジ軸31の四角柱部31bの断面形状に合わせた長孔11a1が形成されており、可動ブラケット2の側板部11aは第一のヒンジ軸31に対して回転不可能である。第一のヒンジ軸31及びフランジ32は、可動ブラケット2の側板部11aと一緒に回転する。
固定ブラケット1の側板部9aには第一のヒンジ軸31の四角柱部31bが嵌められる円形の孔9a1が形成されており、固定ブラケット1の側板部9aは第一のヒンジ軸31の軸線回りの回転を許容する。
ナット12は第一のヒンジ軸31の雄ねじ部31cに螺合する。ナット12を締めると、可動ブラケット2の側板部11aと固定ブラケット1の側板部9aとの間に働く圧力が調整される。皿ばね34a,34bは圧力を安定させるために設けられる。
固定ブラケット1に対して可動ブラケット2が回転すると、可動ブラケット2と一緒に第一のヒンジ軸31及びフランジ32が回転する。固定ブラケット1の側板部9aとフランジ32との間には摩擦板33aが介在し、固定ブラケット1の側板部9aと可動ブラケット2の側板部11aとの間には摩擦板33bが介在するので、可動ブラケット2が回転すると、摩擦トルクが発生する。ナット12の締め付け量を調整することで、摩擦トルクが調整される。
第二の支持機構5は、固定ブラケット1の側板部9bに可動ブラケット2の側板部11bを回転可能に支持すると共に、固定ブラケット1の側板部9bと可動ブラケット2の側板部11bとの間に摩擦トルクを発生させる。第二の支持機構5は、第二のヒンジ軸41、フランジ32、摩擦板33a,33b、皿ばね34a,34b、かしめ板42を備える。フランジ32、摩擦板33a,33b、皿ばね34a,34bの構成は第一の支持機構4のものと同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。第二の支持機構5は、ナット12の替わりに摩擦トルクを一定に保つかしめ板42を備える点が第一の支持機構4と異なる。
第二のヒンジ軸41は、フランジ32、摩擦板33a、固定ブラケット1の側板部9bの孔9b1、摩擦板33b、可動ブラケット2の側板部11bの長孔11b1、皿ばね34a,34bを順番に貫通する。第二のヒンジ軸41は、円形のフランジ部41aと、断面が略長方形の四角柱部41bと、四角柱部41bから軸方向に突出するかしめ軸部41cと、を有する。第二のヒンジ軸41の四角柱部41bは、フランジ32の長孔32a及び可動ブラケット2の側板部11bの長孔11b1に嵌まる。フランジ32及び第二のヒンジ軸41は可動ブラケット2の側板部11bと一緒に回転する。第二のヒンジ軸41の先端のかしめ軸部41cには、かしめ板42がかしめ固定される。
固定ブラケット1の側板部9bは、摩擦板33a,33bを介して可動ブラケット2の側板部11bとフランジ32との間に挟まれる。固定ブラケット1に対して可動ブラケット2が回転すると、固定ブラケット1の側板部9bと可動ブラケット2の側板部11bとの間に摩擦トルクが発生する。
図6に示すように、連結部材16と可動ブラケット2の取付部10(第一及び第二の分割部14a,14b)とは、かしめピン21a,21bによって結合される。かしめピン21a,21bによる結合は、固定ブラケット1に第一及び第二の支持機構4,5を介して可動ブラケット2を取り付け、ナット12で摩擦トルクを調整した後に行われる。
連結部材16にはかしめピン21a,21bが挿入される挿入孔16c、16dが形成される。図7に示すように、挿入孔16c,16dの径は、かしめピン21a,21bの中央の軸部の径と同一である(図7には挿入孔16cのみを示すが挿入孔16dも同様である)。挿入孔16c,16dの一端部には、連結部材16の表面に向かって径が拡大するテーパ面16c1が形成される。かしめピン21aの軸方向の端部はテーパ面16c1に接触する。
図6に示すように、可動ブラケット2の第一及び第二の分割部14a,14bには、かしめピン21a,21bが挿入される挿入孔14a2,14b2が形成される。図7に示すように、第一及び第二の分割部14a,14bの挿入孔14a2,14b2の径は、連結部材16の挿入孔16c,16dの径よりも大きく、挿入孔14a2,14b2の内周面とかしめピン21a,21bの軸部との間には隙間g2が空く(図7には、挿入孔14a2のみが図示されているが挿入孔14b2も同様である)。この隙間g2は、第一及び第二の分割部14a,14bが連結部材16に対して変位するのを許容する。挿入孔14a2,14b2の一端部には、第一及び第二の分割部14a,14bの表面に向かって径が拡大するテーパ面43が形成される。かしめピン21aの端部はテーパ面43に接触する。
なお、この実施形態では、第一及び第二の分割部14a,14bの挿入孔14a2,14b2の径が連結部材16の挿入孔16c、16dの径よりも大きくされているが、小さくすることもできる。また、締結部材として、かしめピン21a,21bの替わりにねじを用いることもできる。この場合、連結部材16及び可動ブラケット2の取付部10(第一及び第二の分割部14a,14b)のいずれか一方に雌ねじを形成し、他方にねじの挿入孔を形成し、第一及び第二の分割部14a,14bが連結部材16に対して軸方向に変位可能にねじと挿入孔との間に隙間を設ける。さらに、締結部材として、かしめピン21a,21bの替わりにボルト及びナットを用いることもできる。この場合、連結部材16及び可動ブラケット2の取付部10(第一及び第二の分割部14a,14b)にボルトの挿入孔を形成し、第一及び第二の分割部14a,14bが連結部材16に対して軸方向に変位可能にボルトと挿入孔との間に隙間を設ける。
本実施形態のヒンジによれば、以下の効果を奏する。可動ブラケット2の取付部10が第一の分割部14a及び第二の分割部14bに分割されるので、可動ブラケット2の側板部11a,11bが固定ブラケット1の側板部9a,9bに傾斜して取り付けられるのを防止できる。したがって、第一及び第二の支持機構4,5が発する摩擦トルクを安定させることができる。また、可動ブラケット2の第一の分割部14a及び第二の分割部14bが連結部材16に固定されるので、例えばヒンジの搬送時に第一の分割部14aに対して第二の分割部14bが回転するのを防止することができる。
連結部材16、第一及び第二の分割部14a,14bに可動ブラケット2を扉7に取り付けるための締結部材が貫通する貫通孔23a,23b,22a,22bを形成するので、連結部材16、第一及び第二の分割部14a,14bの小型化が図れる。
かしめピン21a,21bと第一及び第二の分割部14a,14bの挿入孔14a2,14b2との間に隙間g2を設けるので、連結部材16に対する第一の分割部14a及び第二の分割部14bの軸方向の変位を許容することができる。
図8及び図9は、本発明の第二の実施形態のヒンジを示す。図8は第二の実施形態のヒンジの平面図、図9は図8のD−D線断面図を示す。図8に示すように、この実施形態のヒンジも、コの字状の固定ブラケット1と、コの字状の可動ブラケット52と、固定ブラケット1に対して可動ブラケット52を軸線Lの回りに回転可能に支持する第一及び第二の支持機構4,5と、を備える。固定ブラケット1、第一及び第二の支持機構4,5の構成は、第一の実施形態のヒンジと同一であるので、同一の符号を附してその説明を省略する。
可動ブラケット52は、扉7に取り付けられる取付部50と、取付部50の軸方向における両端部に折れ曲がっている側板部51a,51bと、を有する。図9に示すように、可動ブラケット52の取付部50は、取付部50の表面と平行な切断面によって重ねられた第一の分割部54aと第二の分割部54bとに分割される。第一の分割部54aの平面形状は四角形であり、第一の分割部54aには側板部51aが一体に形成される。第二の分割部54bも平面形状は四角形であり(図8参照)、第二の分割部54bには側板部51bが一体に形成される。図8に示すように、第二の分割部54bと側板部51aとの間には隙間g4が空く。第一の分割部54a及び第二の分割部54bは、互いに対して軸方向に変位可能である。
第一の分割部54aと第二の分割部54bとは、締結部材としてのかしめピン55a,55bによって互いに結合される。かしめピン55a,55bによる結合は、固定ブラケット1に第一及び第二の支持機構4,5を介して可動ブラケット52を取り付け、ナット12で摩擦トルクを調整した後に行われる。第一及び第二の分割部54a,54bには、可動ブラケット52を扉7に取り付けるためのねじ等の締結部材が貫通する合計四つの貫通孔57が形成される。
本実施形態のヒンジによれば、以下の効果を奏する。可動ブラケット52の取付部50が第一の分割部54a及び第二の分割部54bに分割されるので、可動ブラケット52の側板部51a,51bが固定ブラケット1の側板部9a,9bに傾斜して取り付けられるのを防止できる。したがって、第一及び第二の支持機構4,5が発する摩擦トルクを安定させることができる。また、可動ブラケット52の第一の分割部54a及び第二の分割部54bが互いに固定されるので、例えばヒンジの搬送時に第一の分割部54aに対して第二の分割部54bが回転するのを防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に具現化可能である。
例えば上記実施形態では、可動ブラケットの取付部を2分割しているが、固定ブラケットの取付部を2分割することもできるし、可動ブラケットの取付部及び固定ブラケットの取付部を2分割することもできる。また、取付部を3以上に分割することもできる。
上記実施形態では、第一の支持機構にトルク調整機構としてのナットを設け、第二の支持機構の摩擦トルクを一定にしているが、第一及び第二の支持機構にトルク調整機構を設けることもできるし、第一及び第二の支持機構の摩擦トルクを一定にすることもできる。また、第一及び第二の支持機構のいずれか一方のみが摩擦トルクを発生するように構成することもできる。
固定ブラケットの取付部及び可動ブラケットの取付部をカバーで覆うこともできる。カバーで締結部材を隠すことでヒンジの見栄えをよくすることができる。
1…固定ブラケット
2…可動ブラケット
3…支持機構
4…第一の支持機構(支持機構)
5…第二の支持機構(支持機構)
6…収納箱の本体
7…収納箱の扉
8…固定ブラケットの取付部
9a,9b…固定ブラケットの側板部
10…可動ブラケットの取付部
11a,11b…可動ブラケットの側板部
12…ナット
14a…第一の分割部
14b…第二の分割部
14a1,14b1…位置決め孔
14a2,14b2…かしめぴんの挿入孔
16…連結部材
16a,16b…位置決め凸部
16c,16d…かしめピンの挿入孔
21a,21b…かしめピン
22a,22b…第一及び第二の分割部の貫通孔(締結部材用)
23a,23b…連結部材の貫通孔(締結部材用)
31…第一のヒンジ軸
32…フランジ
33a,33b…摩擦板
41…第二のヒンジ軸

Claims (6)

  1. 固定物体に可動物体を軸線回りに回転可能に支持するヒンジであって、
    前記固定物体に取り付けられる取付部、及び軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する固定ブラケットと、
    前記可動物体に取り付けられる取付部、及び前記軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する可動ブラケットと、
    前記固定ブラケットの前記側板部に前記可動ブラケットの前記側板部を前記軸線回りに回転可能に支持し、前記固定ブラケットの前記側板部の少なくとも一方と前記可動ブラケットの前記側板部の少なくとも一方との間に摩擦トルクを発生させる支持機構と、を備え、
    前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の少なくとも一方が、第一の分割部及び第二の分割部に分割されており、
    前記第一の分割部及び前記第二の分割部が、前記軸方向と直角な方向を向く締結部材によって連結部材に固定され
    前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の前記少なくとも一方が、前記締結部材とは別の締結部材によって前記固定物体及び前記可動物体の少なくとも一方に取り付けられるヒンジ。
  2. 固定物体に可動物体を軸線回りに回転可能に支持するヒンジであって、
    前記固定物体に取り付けられる取付部、及び軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する固定ブラケットと、
    前記可動物体に取り付けられる取付部、及び前記軸方向におけるこの取付部の両端部に折れ曲がっている側板部を有する可動ブラケットと、
    前記固定ブラケットの前記側板部に前記可動ブラケットの前記側板部を前記軸線回りに回転可能に支持し、前記固定ブラケットの前記側板部の少なくとも一方と前記可動ブラケットの前記側板部の少なくとも一方との間に摩擦トルクを発生させる支持機構と、を備え、
    前記固定ブラケットの前記取付部及び前記可動ブラケットの前記取付部の少なくとも一方が、第一の分割部及び第二の分割部に分割されており、
    前記第一の分割部及び前記第二の分割部が、前記軸方向と直角な方向を向く締結部材によって互いに固定されるヒンジ。
  3. 記連結部材及び前記取付部は、前記固定ブラケット又は前記可動ブラケットを前記固定物体又は前記可動物体に取り付けるための締結部材が貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
  4. 記第一の分割部及び前記第二の分割部は、前記固定ブラケット又は前記可動ブラケットを前記固定物体又は前記可動物体に取り付けるための締結部材が貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項に記載のヒンジ。
  5. 前記支持機構は、
    前記固定ブラケットの前記側板部の一方に前記可動ブラケットの前記側板部の一方を回転可能に支持する第一の支持機構と、
    前記固定ブラケットの前記側板部の他方に前記可動ブラケットの前記側板部の他方を回転可能に支持する第二の支持機構と、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のヒンジ。
  6. 前記固定ブラケットの前記側板部の少なくとも一方と前記可動ブラケットの前記側板部の少なくとも一方との間には、摩擦板が挟まれることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のヒンジ。
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