JP5992183B2 - ダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、第一対象物および当該第一対象物に回動可能に連結された第二対象物に取り付けられ、第二対象物が前記第一対象物に対して閉じる方向に回動するときに第二対象物を緩衝するダンパーに関する。
従来、複写機、ファクシミリ、スキャナー等、オフィスで使用される事務機器の本体と原稿読み取り部に載置された原稿を原稿読み取り部に密着させて当該原稿読み取り部に対する原稿の位置を保持する原稿圧着板とを回動可能に連結するヒンジが知られている。
このようなヒンジの多くは、内部に空間が形成されるとともに事務機器の本体に固定されるケース状の第一部材、カムを備えるとともに原稿圧着板に固定される第二部材、第一部材および第二部材を回動可能に連結する回動軸、第一部材の内部に形成された空間に移動可能に収容されるスライダ、および第一部材の内部に形成された空間に収容されるとともにスライダを第二部材のカムに当接する方向に付勢する巻きバネを具備する。
このようなヒンジは、巻きバネの付勢力で原稿圧着板の重量を支えることにより事務機器の本体に対する原稿圧着板の回動角度(開閉角度)を任意の角度で保持し(フリーストップ機能)、ひいては作業者が原稿圧着板を回動(開閉)させて原稿読み取り部へ原稿を載置する作業を容易にしている。
また、ヒンジとは別体で構成され、上記フリーストップ機能を果たすダンパーも知られている。
事務機器の原稿圧着板が大きく開き、原稿圧着板の重心がヒンジの回動中心のほぼ上方まで移動したとき、原稿圧着板の自重に起因して原稿圧着板を閉じる方向に回動させるトルクは減少する。従って、上記フリーストップ機能を備えるヒンジあるいはダンパーは、事務機器の原稿圧着板が大きく開いたときには原稿圧着板を開く方向に回動させるトルクを小さくし、原稿圧着板の自重に起因するトルクとバランスさせる。
このように、原稿圧着板の重心がヒンジの回動中心のほぼ上方まで移動しているとき、「原稿圧着板の自重に起因して原稿圧着板を閉じる方向に作用するトルク」および「ヒンジあるいはダンパーに起因して開く方向に作用するトルク」の双方とも小さいので、作業者が原稿圧着板を動かした場合に原稿圧着板が予想以上に勢いよく回動する可能性がある。
上記問題を解消する技術として、原稿圧着板の重心がヒンジの回動中心のほぼ上方まで移動しているとき、ヒンジを構成する部材間で原稿圧着板の回動に抗する摩擦力を発生させるものが知られている。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
特許文献1に記載のヒンジの場合、相対回動する二つの部材(アーム部材およびベース部材)のそれぞれに回動可能に連結され、かつ互いに摺動する部材(有底外筒および有蓋内筒との間で摩擦力を発生させる。
特許文献2に記載の原稿圧着板開閉装置の場合、支持部材とカムスライダとの間で摩擦力を発生させる。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の技術は、「ヒンジあるいはダンパーに起因して開く方向に作用するトルク(いずれもバネによる付勢力)」がほとんどゼロになった段階で摩擦力の発生を開始させる構造であるため、摩擦力の発生開始およびその停止に伴うトルクの変動が大きい。その結果、トルクの変動が原稿圧着板を回動させる作業者の手に伝わり、操作感(操作フィーリング)が低下する。
実開平1−153542号公報 特開2000−180993号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、摩擦力の発生およびその停止に伴うトルクの変動をより小さくすることにより操作感を向上させることが可能なダンパーを提供すること、である。
以下では、上記課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、第一対象物および前記第一対象物に回動可能に連結された第二対象物に取り付けられ、前記第二対象物が前記第一対象物に対して閉じる方向に回動するときに前記第二対象物を緩衝するダンパーであって、一端部において外部と連通する収容室が内部に形成され、前記第一対象物または前記第二対象物の一方に固定される本体部材と、カム本体と、該カム本体と一体的に構成されて前記カム本体から延出されるアームと、を備え、前記アームが前記第一対象物または前記第二対象物の他方に連結されるカム部材と、前記カム部材を前記本体部材の一端部に回動可能に連結する回動軸部材と、前記本体部材の収容室に収容されつつ前記本体部材の一端部から外部に突出する突出方向および前記本体部材の内部に没入する没入方向に移動可能なスライド部材と、前記本体部材の収容室に収容されて前記スライド部材に付勢力を付与することにより、前記スライド部材を前記突出方向に押して前記カム部材の前記カム本体に当接させ、前記カム部材を前記本体部材に対して回動させ、前記カム部材に連結された前記第二対象物を前記第一対象物に対して開く方向に回動させる付勢部材と、を具備し、前記スライド部材には、前記本体部材に対する前記スライド部材の移動範囲の全てにおいて前記本体部材の収容室の内周面に当接することにより前記本体部材に対する前記スライド部材の移動に抗する摩擦力を発生させる第一当接面と、前記本体部材に対する前記スライド部材の移動範囲の一部において前記本体部材の収容室の内周面に当接することにより前記本体部材に対する前記スライド部材の移動に抗する摩擦力を発生させる第二当接面と、が形成されるものである。
請求項2においては、前記スライド部材にはスライド側当接突起が形成され、前記スライド側当接突起には前記第二当接面が形成され、前記収容室の内周面には本体側当接突起が形成され、前記第二当接面は前記本体側当接突起に当接するものである。
本発明は、摩擦力の発生およびその停止に伴うトルクの変動をより小さくすることにより操作感を向上させることが可能である、という効果を奏する。
(a)カバーが閉じているときの本発明に係るダンパーの実施の一形態を備えた事務機器を示す左側面模式図、(b)カバーが開いているときの本発明に係るダンパーを備えた事務機器を示す左側面模式図。 (a)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 (a)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す左側面図、(b)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す右側面図。 (a)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す正面図、(b)本発明に係るダンパーの実施の一形態を示す背面図。 本発明に係る本体部材の実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係る本体部材の実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 本発明に係るカム本体の実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係るカム本体の実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 本発明に係るアームの実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係るアームの実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 本発明に係るブラケットの実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係るブラケットの実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 本発明に係る回動軸部材、ネジおよびピンの実施の一形態を示す左前上方からの斜視図。 本発明に係るスライド部材の実施の一形態を示す左前上方からの斜視図、(b)本発明に係るスライド部材の実施の一形態を示す右後下方からの斜視図。 ダンパー回動角度θ=0°のときの本発明に係るダンパーを示す左側面断面図。 θ=30°のときの本発明に係るダンパーを示す左側面断面図。 θ=100°のときの本発明に係るダンパーを示す左側面断面図。 θ=130°のときの本発明に係るダンパーを示す左側面断面図。 ダンパー回動角度θ、カバー開閉角度φ、カム部材と二つのカム受け突起との当接、および、スライダ部材と本体部材との間における摩擦力の発生の関係を示す図。 本発明に係るダンパーのカム部材の別実施形態を示す図。
以下では図面を参照しつつ、ダンパー1を備える事務機器2について説明する。
図1に示す事務機器2はファクシミリ、コピー機およびスキャナーとしての機能を兼ねる、いわゆる複合機と呼ばれる装置であり、事務機器本体3、カバー4、ヒンジ5、リンクアーム6およびダンパー1を備える。事務機器本体3は事務機器2の主たる構造体を成し、事務機器2を構成する種々の装置群(原稿読み取り装置、原稿送り装置、印刷装置、印刷用紙搬送装置、これらの装置の動作を制御する制御装置等)を収容する。カバー4は事務機器本体3の前上方の開口部を覆う。ヒンジ5はカバー4を事務機器本体3に回動可能に連結する。リンクアーム6はダンパー1とカバー4とを連結する。
図1の(a)に示す如く、カバー4が事務機器本体3に対して完全に閉じているとき、カバー4は事務機器本体3の前上方の開口部を覆っている。
図1の(b)に示す如く、カバー4が事務機器本体3に対して完全に開いているとき、カバー4は事務機器本体3の前上方の開口部から大きく後方に離れた位置に配置される。
カバー4が事務機器本体3に対して完全に開いているとき、作業者は事務機器本体3の開口部から事務機器本体3の内部に手を差し込んで各種の作業を行う(例えば、印刷装置の消耗品(トナー等)を交換する、内部を清掃する等)ことが可能である。
事務機器本体3は本発明に係る第一対象物の実施の一形態であり、カバー4は本発明に係る第二対象物の実施の一形態である。
なお、本発明に係る第一対象物および第二対象物は本実施形態に限定されず、互いに回動可能に連結された二つの物品を広く含む。本発明に係る「第一対象物および第二対象物の組み合わせ」の他の具体例としては、自動車の車体およびボンネットの組み合わせ、事務機器の本体および原稿圧着板の組み合わせ、等が挙げられる。
以下では説明の便宜上、カバー4の回動角度(事務機器本体3に対するカバー4の回動角度)を「カバー開閉角度φ」、ダンパー1の回動角度(後で詳述する本体部材10に対するカム部材20の回動角度)を「ダンパー回動角度θ」と定義する。
本実施形態では、カバー4が事務機器本体3に対して完全に閉じているとき、φ=0°かつθ=0°と定義し(図1の(a)参照)、カバー4が事務機器本体3に対して左側面視で時計回りに回動するとき(カバー4が開いていくとき)にはφが増加し、カバー4に連動してカム部材20が左側面視で時計回りに回動するときにはθが増加する。
また、カバー4が事務機器本体3に対して完全に開いているときにはφ=180°であり、θ=130°である(図1の(b)参照)。
図1の(a)および(b)に示す如く、ダンパー1は事務機器2に取り付けられる。
より詳細には、ダンパー1は事務機器本体3に固定されるとともに、リンクアーム6を介してカバー4に連結される。ダンパー1はカバー4が事務機器本体3に対して閉じる方向(図1においては反時計回り)に回動するときにカバー4を緩衝する(カバー4が事務機器本体3に対して閉じる方向に回動する速度を遅くすることにより、カバー4が事務機器本体3に勢いよく衝突することを防止する)。
以下では本発明に係るダンパーの実施の一形態であるダンパー1について説明する。
なお、以下では便宜上、図1中に示す事務機器2の上下方向(重力が作用する方向を下方とする)、前後方向(事務機器2がその使用者(作業者)に正対する方向を前方とする)および左右方向を基準としてダンパー1の各部を説明する。
図2、図3、図4および図11に示す如く、ダンパー1は本体部材10、カム部材20、回動軸部材30、スライド部材40および付勢部材50を具備する。
図5に示す本体部材10は本発明に係る本体部材の実施の一形態である。
本実施形態の本体部材10は金属板を適宜折り曲げることにより製造された箱状の部材であり、下板11、左側板12、右側板13、左側上板14、右側上板15、前板16、左側前板17および右側前板17を備える。
下板11は本体部材10の下部を成し、上下一対の板面を有する板状の部材である。下板11の平面視形状は概ね前後方向に長い長方形である。下板11の後半部には上側の板面(下板11の上面)に突出する本体側当接突起11aが形成される(図5の(b)および図11参照)。
左側板12は本体部材10の左側部を成し、左右一対の板面を有する板状の部材である。左側板12の側面視形状は概ね前後方向に長い長方形の後端部に後方に突起を有する形状である。左側板12の下端部は下板11の左端部に連なる。左側板12の後端部の突起に対応する部分には左右一対の板面を貫通する側面視円形の軸受孔12aが形成される。
右側板13は本体部材10の右側部を成し、左右一対の板面を有する板状の部材である。右側板13の側面視形状は概ね前後方向に長い長方形の後端部に後方に突起を有する形状である。右側板13の下端部は下板11の右端部に連なる。右側板13の後端部の突起に対応する部分には左右一対の板面を貫通する軸受孔13aが形成される。軸受孔13aの側面視形状は概ね円形であり、円弧の一部が直線に置き換えられた形状である。右側板13には左右一対の板面を貫通するネジ孔13b・13c・13d・13eが形成される。ネジ孔13b・13c・13d・13eの内周面には雌ネジが形成される。右側板13には右側方に突出する概ね薄い円柱形状の突起13f・13gが形成される。
左側上板14および右側上板15は本体部材10の上部を成し、それぞれ上下一対の板面を有する板状の部材である。左側上板14および右側上板15の側面視形状はいずれも概ね前後方向に細長い長方形である。左側上板14の左端部は左側板12の上端部と連なり、右側上板15の右端部は右側板13の上端部と連なる。左側上板14の右端部と右側上板15の左端部との間には隙間が形成される。
前板16、左側前板17および右側前板18は本体部材10の前部を成し、それぞれ前後一対の板面を有する板状の部材である。前板16の正面視形状は概ね正方形であり、前板16の下端部は下板11の前端部に連なる。左側前板17の正面視形状は概ね上下方向に長い長方形であり、左側前板17の左端部は左側板12の前端部に連なる。右側前板18の正面視形状は概ね上下方向に長い長方形であり、右側前板18の右端部は右側板13の前端部に連なる。左側前板17の後側の板面(後面)および右側前板18の後側の板面(後面)はそれぞれ前板16の前側の板面(前面)の左半部および右半部に当接する。このように、前板16は左側前板17および右側前板18により支持されるため、前方向への大きな外力(後述する付勢部材50の弾性力)が作用した場合であっても変形あるいは破損することがない。
本体部材10の内部には下板11、左側板12、右側板13、左側上板14、右側上板15および前板16に囲まれた空間である収容室19が形成される。収容室19は本発明に係る収容室の実施の一形態である。収容室19は本体部材10の一端部(後端部)において外部と連通する(開口している)。
ここで、下板11の上側の板面(上面)、左側板12の右側の板面(右面)、右側板13の左側の板面(左面)、左側上板14の下側の板面(下面)、右側上板15の下側の板面(下面)および前板16の後側の板面(後面)を合わせたものは「収容室19の内周面」に相当する。
図1に示す如く、本体部材10は事務機器本体3に固定される。より詳細には、四本のネジ(不図示)を事務機器本体3に形成された貫通孔(不図示)に貫装し、本体部材10のネジ孔13b・13c・13d・13e(図5の(b)参照)に螺装することにより、本体部材10が事務機器本体3に締結される。
カム部材20は本発明に係るカム部材の実施の一形態である。図2に示す如く、本実施形態のカム部材20はカム本体21、アーム22、ブラケット23、ネジ24・25およびピン26を備える。
図6に示すカム本体21は本発明に係るカム本体の実施の一形態である。本実施形態のカム本体21は樹脂材料の一種であるPOM(ポリオキシメチレン)からなる。
カム本体21は胴体部21aおよび張り出し部21bを備える。胴体部21aはカム本体21の主たる構造体を成し、その外周面(図6の(a)および(b)において胴体部21aの下方から前方を経て斜め上方にわたる曲面)は後述するスライド部材40に当接する。張り出し部21bは胴体部21aの左側方に張り出した部分であり、収容溝21cが形成される。収容溝21cはカム本体21が図6に示す姿勢であるときに張り出し部21bの下方に向かって開口し、前後方向に延びた溝である。
カム本体21には軸受孔21d、ネジ用本体貫装孔21e・21f、ピン用本体貫装孔21g、および係合突起21h・21iが形成される。
軸受孔21dはカム本体21を左右に貫通する(張り出し部21bの左側面から胴体部21aの右側面まで貫通する)孔である。また、軸受孔21dは側面視で収容溝21cに重なる位置に配置され、収容溝21cを貫通する(収容溝21cに連通する)。
ネジ用本体貫装孔21e・21fはカム本体21を左右に貫通する(胴体部21aの右側面から張り出し部21bの左側面まで貫通する)孔である。ネジ用本体貫装孔21e・21fは側面視で収容溝21cに重ならない位置に配置され、収容溝21cを貫通しない。
ピン用本体貫装孔21gはカム本体21を左右に貫通する(胴体部21aの右側面から張り出し部21bの左側面まで貫通する)孔である。ピン用本体貫装孔21gは側面視で収容溝21cに重ならない位置に配置され、収容溝21cを貫通しない。
係合突起21h・21iはカム本体21の左右側面(張り出し部21bの左側面および胴体部21aの右側面)にそれぞれ形成される薄い円柱形状の突起である。
本実施形態のカム本体21はPOMからなるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係るカム本体を構成する樹脂材料としては既知の樹脂材料のうち構造体として使用し得るものを広く含む。本発明に係るカム本体を構成する樹脂材料の具体例としては、POMの他、ABS樹脂、ポリアミド等が挙げられる。
図7に示すアーム22は本発明に係るアームの実施の一形態である。本実施形態のアーム22は金属板(鉄板)を適宜折り曲げることにより製造される棒状の部材である。
アーム22の一端部(図7に示す姿勢においては後上端部)には第三アーム貫装孔22a、第一アーム貫装孔22b・22c、第二アーム貫装孔22dおよびアーム係合孔22eが形成される。また、アーム22の他端部(図7に示す姿勢においては前下端部)にはアーム連結孔22fが形成される。アーム22に形成されるこれらの孔はいずれもアーム22を左右に貫通する。
図8に示すブラケット23は本発明に係るブラケットの実施の一形態である。本実施形態のブラケット23は左右一対の板面を有する金属板(鉄板)からなる。
ブラケット23にはブラケット螺装孔23a・23b、ブラケット貫装孔23cおよびブラケット係合孔23dが形成される。ブラケット23に形成されるこれらの孔はいずれもブラケット23を左右に貫通する。また、ブラケット螺装孔23a・23bの内周面には雌ネジが形成される。ブラケット23はカム本体21を挟んでアーム22の反対側に配置される(図2および図4の(b)参照)。
図9に示すネジ24・25は本発明に係るネジの実施の一形態である。本実施形態のネジ24・25は金属材料(本実施形態では鉄鋼材料)からなる。ネジ24・25は直径が大きい円盤状の頭部および直径が小さい円柱形状の胴体部を有し、当該胴体部の外周面には雄ネジが形成される。
図9に示すピン26は本発明に係るピンの実施の一形態である。本実施形態のピン26は金属材料(本実施形態では鉄鋼材料)からなる。ピン26は直径が大きい円盤状の頭部および直径が小さい円柱形状の胴体部を有する。
以下ではカム部材20の組み立て(ネジ24・25によるカム本体21、アーム22およびブラケット23の締結)について説明する。
まず、ネジ24・25がそれぞれアーム22の第一アーム貫装孔22b・22cに左側から右側に向かって貫装される。次に、第一アーム貫装孔22b・22cに貫装されたネジ24・25がカム本体21のネジ用本体貫装孔21e・21fにそれぞれ貫装される。続いて、ネジ24・25の先端部(カム本体21の右側方に突出している部分)がそれぞれブラケット23のブラケット螺装孔23a・23bに螺装される。
以上の手順により、アーム22はカム本体21およびブラケット23に締結される(図2参照)。なお、アーム22がネジ24・25によりカム本体21およびブラケット23に締結されたとき、カム本体21の係合突起21h・21iはそれぞれアーム22のアーム係合孔22eおよびブラケット23のブラケット係合孔23dに係合する。
本実施形態では、アーム22がネジ24・25によりカム本体21およびブラケット23に締結されたとき、樹脂材料からなるカム本体21は金属材料からなるアーム22およびブラケット23に左右から強く挟まれ、かつ金属材料からなるネジ24・25がカム本体21の内部を貫通しつつアーム22とブラケット23とを連結している。そのため、アーム22は強い荷重に耐えることが可能である(アーム22に強い荷重が作用した場合でもアーム22がカム本体21から脱落することを防止可能である)。
以下では、ピン26によるカム部材20の補強について説明する。
まず、ピン26がアーム22の第二アーム貫装孔22dに左側から右側に向かって貫装される。次に、ピン26がカム本体21のピン用本体貫装孔21gに貫装される。続いて、ピン26の先端部がブラケット23のブラケット貫装孔23cに貫装される。
以上の手順により、ピン26は、ネジ24・25と協働してアーム22をカム本体21およびブラケット23にさらに強固に固定する(図2参照)。
本実施形態では、カム本体21のピン用本体貫装孔21gの直径(内径)は、その貫通方向(本実施形態の場合、左右方向)における全部がピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに小さい。そのため、ピン26がピン用本体貫装孔21gに貫装されたときにはカム本体21においてピン用本体貫装孔21gの周辺を成す部分が弾性変形する。
その結果、ピン26の胴体部の外周面とカム本体21のピン用本体貫装孔21gの内周面との間で強い摩擦力が発生し、ピン26はカム本体21にガタが無い状態で強固に固定され、ひいてはピン26が貫通しているアーム22およびブラケット23もまたカム本体21に強固に固定される。
なお、本実施形態では「ピン用本体貫装孔21gの直径の貫通方向における全部」がピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに小さいが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、ピン用本体貫装孔21gの直径(内径)をその貫通方向における一部においてピン26の外径よりも小さくする(例えば、ピン用本体貫装孔21gの貫通方向における両端部の直径(内径)をピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに大きくし、かつ、ピン用本体貫装孔21gの貫通方向における中途部の直径(内径)をピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに小さくする)ことにより、ピン26がピン用本体貫装孔21gに貫装されたときにはカム本体21においてピン用本体貫装孔21gの貫通方向における内径が小さくなっている部分の周辺を成す部分を弾性変形させ、ピン26をピン用本体貫装孔21gから脱落不能に支持し、ひいてはアーム22およびブラケット23をカム本体21に強固に固定しても良い。
また、ピン用本体貫装孔21gに貫装されたピン26の両端部をカム本体21に係止する(例えば、本実施形態のピン26の如く胴体部の一端部に当該胴体部よりも直径が大きい頭部を形成するとともに、当該胴体部の他端部をカシメる(塑性変形させて当該胴体部の中途部よりも外径を大きくする)、あるいは当該胴体部の他端部にEリング等を嵌める)ことにより、ピン26をピン用本体貫装孔21gから脱落不能に支持しても良い。
図1に示す如く、カム部材20はリンクアーム6および回動ピン6a・6bを介してカバー4に連結される。より詳細には、回動ピン6aをカム部材20のアーム22のアーム連結孔22fおよびリンクアーム6の一端部に形成された貫通孔に貫装することにより、カム部材20(アーム22)がリンクアーム6に回動可能に連結される。また、回動ピン6bをカバー4に固定されたカバーブラケット4aに形成された貫通孔およびリンクアーム6の他端部に形成された貫通孔に貫装することにより、リンクアーム6はカバー4に回動可能に連結される。
回動軸部材30は本発明に係る回動軸部材の実施の一形態である。本実施形態の回動軸部材30は金属材料(本実施形態では鉄鋼材料)からなる。図9に示す如く、回動軸部材30は直径が大きい円盤状の頭部および直径が小さい円柱形状の胴体部を有する。また、回動軸部材30の胴体部における先端部の外周面には係合面31が形成される。
以下では回動軸部材30による本体部材10とカム部材20との連結について説明する。
まず、カム部材20のカム本体21に形成された収容溝21cに本体部材10の左側板12における後端部の突起に対応する部分が差し込まれ(図2の(b)および図4の(b)参照)、本体部材10の左側板12に形成された軸受孔12a、本体部材10の右側板13に形成された軸受孔13a、カム部材20のカム本体21に形成された軸受孔21dおよびカム部材20のアーム22に形成された第三アーム貫装孔22aが側面視で重なる位置に配置される。
次に、回動軸部材30が左側から右側に向かって第三アーム貫装孔22a、軸受孔21d、軸受孔12aおよび軸受孔13aに貫装される。回動軸部材30がこれらの孔に貫装されたとき、回動軸部材30の胴体部の先端部に形成された係合面31は軸受孔13aの内周面のうち平面となる部分に係合するため、回動軸部材30は本体部材10に対して相対回転不能に支持される(図2の(b)および図3の(b)参照)。
続いて、回動軸部材30の胴体部の先端部における外周面と軸受孔13aの内周面とが対向する部分をろう付けすることにより、回動軸部材30が本体部材10に脱落不能に固定される。
以上の手順により、図2に示す如く、回動軸部材30はカム本体21、ひいてはカム部材20を本体部材10の一端部(本実施形態では、後端部)に回動可能に連結する。
本実施形態では、回動軸部材30をアーム22に形成された第三アーム貫装孔22aに回動可能に貫装することにより、アーム22はネジ24・25およびピン26でカム本体21に固定されるのに加えて回動軸部材30で支持される。その結果、アーム22はより強い荷重に耐えることが可能である(アーム22により強い荷重が作用した場合でもアーム22がカム本体21から脱落することを防止可能である)。
図10に示すスライド部材40は本発明に係るスライド部材の実施の一形態である。
スライド部材40は概ね前後方向にやや長い直方体形状の部材であり、樹脂材料の一種であるPOM(ポリオキシメチレン)からなる。
スライド部材40にはバネ受け穴41、第一カム受け突起42、第二カム受け突起43、上部中央突起44、上部左側突起45、上部右側突起46、下部左側突起47、下部右側突起48および下部中央突起49が形成される。
バネ受け穴41はスライド部材40の前面に開口する穴である。バネ受け穴41は内周面および底面を有する。
第一カム受け突起42および第二カム受け突起43はスライド部材40においてカム部材20(より詳細には、カム本体21の胴体部21a)に当接する部分を成す。
本実施形態の第一カム受け突起42は左右方向に延びた円柱の回転体としての中心線を通る面で縦に二分割した形状であり、スライド部材40の後面の上半部に配置され、スライド部材40の後面から方向に突出している。
本実施形態の第二カム受け突起43は左右方向に延びた円柱の回転体としての中心線を通る面で縦に二分割したものの前側に直方体を連ねた形状であり、スライド部材40の後面の下半部に配置され、スライド部材40の後面から方向に突出している。
上部中央突起44はスライド部材40の上面の左右中央部においてスライド部材40の前端部から後端部まで前後方向に延びた形状の突起(突条)であり、スライド部材40の上面から上方に突出している。
上部左側突起45および上部右側突起46はそれぞれスライド部材40の上面の左右端部においてスライド部材40の前端部から後端部まで前後方向に延びた形状の突起(突条)であり、スライド部材40の上面から上方に突出している。上部左側突起45の上面および上部右側突起46の上面はそれぞれ第一当接面45aおよび第一当接面46aを成す。
下部左側突起47および下部右側突起48はそれぞれスライド部材40の下面の左右端部においてスライド部材40の前端部から後端部まで前後方向に延びた形状の突起(突条)であり、スライド部材40の下面から下方に突出している。下部左側突起47の下面および下部右側突起48の下面はそれぞれ第一当接面47aおよび第一当接面48aを成す。
下部中央突起49はスライド部材40の下面の左右中央部かつ後半部となる位置においてスライド部材40の前後方向に延びた形状の突起(突条)であり、スライド部材40の下面から下方に突出している。下部中央突起49の下面は第二当接面49aを成す(下部中央突起49には第二当接面49aが形成される)。下部中央突起49は本発明に係るスライド側当接突起の実施の一形態である。
図11に示す如く、スライド部材40は本体部材10の収容室19に収容され、本体部材10の一端部(後端部)から外部に突出する突出方向(本実施形態では、後方)および本体部材10の内部に没入する没入方向(本実施形態では、前方)に移動(摺動)可能である。
図11に示す付勢部材50は本発明に係る付勢部材の実施の一形態である。
本実施形態の付勢部材50はバネ51およびバネ52を備える。
バネ51およびバネ52はいずれもバネ鋼からなる巻きバネであり、いずれも本体部材10の収容室19に収容される。本実施形態の場合、バネ52の外径はバネ51の内径よりも小さく、収容室19に収容されているときにはバネ52はバネ51の内部に配置される。収容室19に収容されているとき、バネ51およびバネ52の前端部は収容室19の内周面の底(前板16の後面)に当接し、バネ51およびバネ52の中途部から後端部にかけての部分はスライド部材40のバネ受け穴41に差し込まれ、バネ51およびバネ52の後端部はバネ受け穴41の内周面の底に当接しており、かつ、いずれも弾性変形して前後方向に圧縮されている。
従って、バネ51およびバネ52はスライド部材40に付勢力(弾性変形したバネ51およびバネ52が元の形状に戻ろうとする力)を付与し、スライド部材40を突出方向(前方)に押す。
その結果、バネ51およびバネ52は、スライド部材40をカム部材20に当接させ、カム部材20を本体部材10に対して回動させ、カム部材20に(リンクアーム6および回動ピン6a・6bを介して)連結されたカバー4を事務機器本体3に対して開く方向に回動させる。
以下では、ダンパー回動角度θ(カバー開閉角度φ)とバネ51がカバー4を回動させる力が作用する方向との関係について説明する。
ダンパー回動角度が0°≦θ<100°(カバー開閉角度が0°≦φ<113°)のとき(ダンパー回動角度θが比較的小さいとき)、カム部材20のカム面(胴体部21aの外周面)にはスライド部材40の二つのカム受け突起のうち第一カム受け突起42の外周面のみが当接する(図11、図12および図15参照)。
図11に示す如く、第一カム受け突起42は、「本体部材10に対するスライド部材40の移動方向(突出方向および没入方向、換言すれば前後方向)および回動軸部材30の軸線方向(左右方向)に平行、かつ回動軸部材30の軸線を含む(カム部材20の回動中心線を通る)平面7」よりも上方に配置される。
従って、ダンパー回動角度が0°≦θ<100°のとき、カム部材20にはバネ51に起因してカバー4を開く方向に(カバー4を左側面視で時計回りに)回動させる力が作用し、この力とカバー4の自重に起因してカバー4を閉じる方向に(カバー4を左側面視で反時計回りに)回動させる力とが平衡してカバー開閉角度φが保持される(厳密には、これらの力に、後述する「第一当接面45a・46a・47a・48aと、左側上板14の下面、右側上板15の下面、下板11の上面の左端部および下板11の上面の右端部と、の間に作用する摩擦力」および「第二当接面49aと、本体側当接突起11aの上面と、の間に作用する摩擦力」を加えたもの、が平衡する)。
ダンパー回動角度θ=100°(カバー開閉角度φ=113°)のとき、カム部材20のカム面(胴体部21aの外周面)には、スライド部材40の二つのカム受け突起の両方(第一カム受け突起42の外周面および第二カム受け突起43の外周面)が当接する(図13および図15参照)。
ダンパー回動角度が100°<θ≦180°(カバー開閉角度が113°<φ≦180°)のとき(ダンパー回動角度θが比較的大きいとき)、カム部材20のカム面(胴体部21aの外周面)にはスライド部材40の二つのカム受け突起のうち第二カム受け突起43の外周面のみが当接する(図14および図15参照)。
図11に示す如く、第二カム受け突起43は、平面7よりも下方(平面7を挟んで第一カム受け突起42の反対側となる位置)に配置される。
従って、ダンパー回動角度が100°<θ≦180°のとき、カム部材20にはバネ51に起因してカバー4を閉じる方向に(カバー4を左側面視で反時計回りに)回動させる力が作用し、この力とカバー4の自重に起因してカバー4を開く方向に(カバー4を左側面視で時計回りに)回動させる力とが平衡してカバー開閉角度φが保持される(厳密には、これらの力に、先に記載した二つの摩擦力を加えたもの、が平衡する)。
このように、本実施形態では、θ=100°を境としてカバー4の自重に起因する力が作用する方向が入れ替わり、ダンパー回動角度θが小さいとき(0°≦θ<100°)には「閉じる方向」であり、ダンパー回動角度θが大きいとき(100°<θ≦180°)には「開く方向」となる。
しかし、本実施形態では平面7を挟んで一方(平面7の上方)に第一カム受け突起42を配置し、他方(平面7の下方)に第二カム受け突起43を配置することにより、ダンパー回動角度θが小さいとき(0°≦θ<100°)にはカム部材20にバネ51に起因してカバー4を閉じる方向に回動させる力を作用させ、ダンパー回動角度θが大きいとき(100°<θ≦180°)にはカム部材20にバネ51に起因してカバー4を開く方向に回動させる力を作用させることが可能である。
従って、従来のダンパーであれば二つ使用しなければならないが、本実施形態ではカバー4が完全に閉じるときおよび完全に開くときの両方において、一つのダンパー1でカバー4の自重に起因する力を支える(カバー4に作用する力を平衡させる)ことが可能であり、部品点数の削減に寄与する。
以下では、本体部材10とスライド部材40との間に作用する摩擦力について説明する。
本実施形態では、スライド部材40の第一当接面45aから第一当接面47aまでの距離(第一当接面46aから第一当接面48aまでの距離)が、本体部材10の左側上板14の下面から下板11の上面までの距離(右側上板15の下面から下板11の上面までの距離)よりも僅かに大きい(図5および図10参照)。
従って、スライド部材40が本体部材10の収容室19に収容されたとき、樹脂材料からなるスライド部材40が上下方向に僅かに弾性変形しつつ、スライド部材40の第一当接面45a・46a・47a・48aがそれぞれ本体部材10の左側上板14の下面、右側上板15の下面、下板11の上面の左端部および下板11の上面の右端部に当接(密着)する。
また、本実施形態では、本体部材10に対するスライド部材40の移動範囲の全てにおいて、すなわちスライド部材40が本体部材10に対して最も突出したときの位置(最も後方に移動した位置)から最も没入した位置(最も前方に移動した位置)まで移動する間は常に、第一当接面45a・46a・47a・48aがそれぞれ左側上板14の下面、右側上板15の下面、下板11の上面の左端部および下板11の上面の右端部に当接した状態が保持される。
従って、本体部材10に対してスライド部材40が移動するときは常に(ダンパー回動角度が0°≦θ≦180°の全ての範囲において)、第一当接面45a・46a・47a・48aと、左側上板14の下面、右側上板15の下面、下板11の上面の左端部および下板11の上面の右端部と、の間で本体部材10に対するスライド部材40の移動に抗する摩擦力が発生する(図11から図15参照)。
さらに本実施形態では、30°≦θ≦130°(29°≦φ≦180°)の範囲において(本体部材10に対するスライド部材40の移動範囲のうち、スライド部材40が本体部材10に対して突出している方の一部において)、スライド部材40の下部中央突起49が上下方向に僅かに弾性変形しつつ、スライド部材40の第二当接面49aが本体部材10の下板11の上面中央部、より詳細には本体側当接突起11aの上面に当接(密着)する。
従って、30°≦θ≦130°(29°≦φ≦180°)の範囲において本体部材10に対してスライド部材40が移動するとき、第二当接面49aと、本体側当接突起11aの上面と、の間で本体部材10に対するスライド部材40の移動に抗する摩擦力が発生する(図12から図15参照)。
このように、スライド部材40に「本体部材10に対するスライド部材40の移動範囲の全てにおいて本体部材10に対するスライド部材40の移動に抗する摩擦力を発生させる第一当接面45a・46a・47a・48a」と、「本体部材10に対するスライド部材40の移動範囲の一部において本体部材10に対するスライド部材40の移動に抗する摩擦力を発生させる第二当接面49a」と、を形成することは、以下の利点を有する。
本実施形態では、バネ51に起因してカバー4を回動させる力およびカバー4の自重に起因してカバー4を回動させる力の両方が小さくなってきたとき(本実施形態の場合、ダンパー回動角度θが100°に近い角度であるとき)に第二当接面49aによる摩擦力を発生させることにより、カム部材20が過度に勢いよく回動することを防止している。
仮に、第一当接面45a・46a・47a・48aによる摩擦力が全く発生しない構成とした場合、カバー4を回動させる作業者の手には第二当接面49aによる摩擦力の発生およびその停止によるトルクの変動が伝わり、操作感(操作フィーリング)が低下する。
本実施形態ではスライド部材40が移動(カム部材20が回動)するときには第一当接面45a・46a・47a・48aによる摩擦力を常に発生しているので、第二当接面49aによる摩擦力の発生およびその停止によるトルクの変動を和らげることが可能であり、操作感(操作フィーリング)が向上する。
本実施形態では第二当接面49aは「スライド部材40に形成された下部中央突起49」に形成され、「本体部材10の内周面(下板11の上面)に形成された本体側当接突起11a(の上面)」に当接する。このように構成することは以下の利点を有する。すなわち、下部中央突起49および本体側当接突起11aの形状および配置を適宜調整することにより、第二当接面49aと本体側当接突起11aの上面との間で発生する摩擦力の大きさおよび摩擦力が発生するダンパー回動角度θの範囲を容易に調整することが可能である。
本実施形態では二本のネジ24・25によりアーム22をカム本体21およびブラケット23に締結するが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係るカム部材が備えるネジの本数は単数でも複数でも良く、アームにかかる荷重等の条件に応じて適宜選択することが望ましい。
本実施形態では一本のピン26によりカム部材20を補強しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係るカム部材が備えるピンの本数は単数でも複数でも良く、アームにかかる荷重等の条件に応じて適宜選択することが望ましい。
本実施形態ではカム部材20はリンクアーム6および回動ピン6a・6bを介してカバー4に連結されるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係るカム部材は、第一対象物または第二対象物の他方(第一対象物および第二対象物のうち、本体部材が固定されていない方の対象物)に直接的に(他の部材を介さずに)連結されても良く、間接的に(他の部材を介して)連結されても良い。
本発明に係るカム部材を第一対象物または第二対象物の他方に連結する方法の他の具体例としては、第一対象物または第二対象物の他方に長孔を形成し(または、長孔が形成された部材を固定し)、当該長孔にカム部材に固定されたピンを長孔に沿って移動可能かつ長孔内で回転可能に嵌合させる方法が挙げられる。
本実施形態では本体部材10が事務機器本体3に固定され、カム部材20が(リンクアーム6および回動ピン6a・6bを介して)カバー4に連結されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、本体部材10をカバー4に固定し、カム部材20を(リンクアーム6および回動ピン6a・6bを介して)事務機器本体3に連結しても良い。
すなわち、本発明に係るダンパーの本体部材が第一対象物または第二対象物の一方に固定され、カム部材が第一対象物または第二対象物の他方(第一対象物および第二対象物のうち、本体部材が固定されていない方の対象物)に連結されれば良い。
以下では図16の(a)を用いて本発明に係るカム部材の別実施形態について説明する。
カム部材120はカム本体21、アーム22、ブラケット123、ネジ24・25、ピン26およびナット127・128を備える。なお、カム部材120を構成する部材のうち、先に説明したカム部材20を構成する部材と同じ部材番号が付されているものはカム部材20を構成する部材と同じ形状であるため、詳細な説明を省略する。
ブラケット123は本発明に係るブラケットの実施の一形態である。本実施形態のブラケット123は左右一対の板面を有する金属板(鉄板)からなる。ブラケット123には第一ブラケット貫装孔123a・123bおよび第二ブラケット貫装孔123cが形成される。ブラケット123に形成されるこれらの孔はいずれもブラケット23を左右に貫通する。第一ブラケット貫装孔123a・123bの内周面には雌ネジは形成されない。ブラケット123はカム本体21を挟んでアーム22の反対側に配置される。
ナット127・128は金属材料からなり、一対の端面および六つの側面を有する概ね六角柱形状の部材である。ナット127・128には一対の端面を貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔には雌ネジが形成される。
以下ではカム部材120の組み立て(ネジ24・25およびナット127・128によるカム本体21、アーム22およびブラケット123の締結)について説明する。
まず、ネジ24・25がそれぞれアーム22の第一アーム貫装孔22b・22cに左側から右側に向かって貫装される。次に、第一アーム貫装孔22b・22cに貫装されたネジ24・25がカム本体21のネジ用本体貫装孔21e・21fにそれぞれ貫装される。続いて、ネジ24・25の先端部(カム本体21の右側方に突出している部分)がそれぞれブラケット123の第一ブラケット貫装孔123a・123bに貫装される。続いて、ナット127・128がそれぞれネジ24・25の先端部(ブラケット123の右側方に突出している部分)に螺装される。
以上の手順により、アーム22はカム本体21およびブラケット123に締結される。
本実施形態では、アーム22がネジ24・25およびナット127・128によりカム本体21およびブラケット123に締結されたとき、樹脂材料からなるカム本体21は金属材料からなるアーム22およびブラケット123に左右から強く挟まれ、かつ金属材料からなるネジ24・25およびナット127・128がカム本体21の内部を貫通しつつアーム22とブラケット123とを連結している。そのため、アーム22は強い荷重に耐えることが可能である(アーム22に強い荷重が作用した場合でもアーム22がカム本体21から脱落することを防止可能である)。
以下では、ピン26によるカム部材120の補強について説明する。
まず、ピン26がアーム22の第二アーム貫装孔22dに左側から右側に向かって貫装される。次に、ピン26がカム本体21のピン用本体貫装孔21gに貫装される。続いて、ピン26の先端部がブラケット123の第二ブラケット貫装孔123cに貫装される。
以上の手順により、ピン26は、ネジ24・25と協働してアーム22をカム本体21およびブラケット123にさらに強固に固定する。
本実施形態では、カム本体21のピン用本体貫装孔21gの直径(内径)はピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに小さいので、ピン26がピン用本体貫装孔21gに貫装されたときにはカム本体21においてピン用本体貫装孔21gの周辺を成す部分が弾性変形する。
その結果、ピン26の胴体部の外周面とカム本体21のピン用本体貫装孔21gの内周面との間で強い摩擦力が発生し、ピン26はカム本体21にガタが無い状態で強固に固定され、ひいてはピン26が貫通しているアーム22およびブラケット123もまたカム本体21に強固に固定される。
以下では図16の(b)を用いて本発明に係るカム部材の別実施形態について説明する。
カム部材220はカム本体221、アーム22、ネジ24・25およびピン26を備える。なお、カム部材220を構成する部材のうち、先に説明したカム部材20を構成する部材と同じ部材番号が付されているものはカム部材20を構成する部材と同じ形状であるため、詳細な説明を省略する。
カム本体221は本発明に係るカム本体の実施の一形態である。本実施形態のカム本体221は樹脂材料の一種であるPOM(ポリオキシメチレン)からなる。
カム本体221はカム部材20におけるカム本体21と同様に胴体部および張り出し部を備え、当該張り出し部には収容溝が形成される。
カム本体221にはカム部材20におけるカム本体21と同様に軸受孔(不図示)が形成される。また、カム本体221には本体螺装孔221e・221fおよびピン用本体貫装孔221gが形成される。
本体螺装孔221e・221fおよびピン用本体貫装孔21gはカム本体221を左右に貫通する。本体螺装孔221e・221fの内周面には雌ネジが形成される。
以下ではカム部材220の組み立て(ネジ24・25によるカム本体221およびアーム22の締結)について説明する。
まず、ネジ24・25がそれぞれアーム22の第一アーム貫装孔22b・22cに左側から右側に向かって貫装される。次に、第一アーム貫装孔22b・22cに貫装されたネジ24・25がカム本体221の本体螺装孔221e・221fにそれぞれ螺装される。
以上の手順により、アーム22はカム本体221に締結される。
本実施形態では、アーム22がネジ24・25によりカム本体221に締結されたとき、金属材料からなるネジ24・25がカム本体221の内部を貫通しつつカム本体221とアーム22とを固定している。そのため、アーム22は強い荷重に耐えることが可能である(アーム22に強い荷重が作用した場合でもアーム22がカム本体221から脱落することを防止可能である)。
以下では、ピン26によるカム部材220の補強について説明する。
まず、ピン26がアーム22の第二アーム貫装孔22dに左側から右側に向かって貫装される。次に、ピン26がカム本体221のピン用本体貫装孔221gに貫装される。
以上の手順により、ピン26は、ネジ24・25と協働してアーム22をカム本体221にさらに強固に固定する。
本実施形態では、カム本体221のピン用本体貫装孔221gの直径(内径)はピン26の胴体部の直径(外径)よりも僅かに小さいので、ピン26がピン用本体貫装孔221gに貫装されたときにはカム本体221においてピン用本体貫装孔221gの周辺を成す部分が弾性変形する。
その結果、ピン26の胴体部の外周面とカム本体221のピン用本体貫装孔221gの内周面との間で強い摩擦力が発生し、ピン26はカム本体221にガタが無い状態で強固に固定され、ひいてはピン26が貫通しているアーム22もまたカム本体221に強固に固定される。
以下では図16の(c)を用いて本発明に係るカム部材の別実施形態について説明する。
カム部材320はカム本体21、アーム22、ネジ24・25、ピン26およびナット327・328を備える。なお、カム部材320を構成する部材のうち、先に説明したカム部材20を構成する部材と同じ部材番号が付されているものはカム部材20を構成する部材と同じ形状であるため、詳細な説明を省略する。
ナット327・328は金属材料からなり、一対の端面および六つの側面を有する概ね六角柱形状の部材である。ナット327・328には一対の端面を貫通する貫通孔が形成され、当該貫通孔には雌ネジが形成される。
以下ではカム部材320の組み立て(ネジ24・25およびナット327・328によるカム本体21およびアーム22の締結)について説明する。
まず、ネジ24・25がそれぞれアーム22の第一アーム貫装孔22b・22cに左側から右側に向かって貫装される。次に、第一アーム貫装孔22b・22cに貫装されたネジ24・25がカム本体21のネジ用本体貫装孔21e・21fにそれぞれ貫装される。続いて、ナット327・328がそれぞれネジ24・25の先端部(カム本体21の右側方に突出している部分)に螺装される。
以上の手順により、アーム22はカム本体21に締結される。
本実施形態では、アーム22がネジ24・25およびナット327・328によりカム本体21に締結されたとき、樹脂材料からなるカム本体21は金属材料からなるアーム22およびナット327・328に左右から強く挟まれ、かつ金属材料からなるネジ24・25およびナット327・328がカム本体21の内部を貫通しつつカム本体21とアーム22とを固定している。そのため、アーム22は強い荷重に耐えることが可能である(アーム22に強い荷重が作用した場合でもアーム22がカム本体21から脱落することを防止可能である)。
1 ダンパー、2 事務機器、3 事務機器本体(第一対象物)、4 カバー(第二対象物)、5 ヒンジ、6 リンクアーム、6a・6b 回動ピン、7 平面、10 本体部材、11 下板、11a 本体側当接突起、12 左側板、12a 軸受孔、13 右側板、13a 軸受孔、13b〜13e ネジ孔、13f・13g 係止凸部、14 左側上板、15 右側上板、16 前板、17 左側前板、18 右側前板、19 収容室、20 カム部材、21 カム本体、21a 胴体部、21b 張り出し部、21c 収容溝、21d 軸受孔、21e・21f ネジ用本体貫装孔、21g ピン用本体貫装孔、21h・21i 係合突起、22 アーム、22a 第三アーム貫装孔、22b・22c 第一アーム貫装孔、22d 第二アーム貫装孔、22e アーム係合孔、22f アーム連結孔、23 ブラケット、23a・23b ブラケット螺装孔、23c ブラケット貫装孔、23d ブラケット係合孔、24・25 ネジ、26 ピン、30 回動軸部材、31 係合面、40 スライド部材、41 バネ受け穴、42 第一カム受け突起、43 第二カム受け突起、44 上部中央突起、45 上部左側突起、45a 第一当接面、46 上部右側突起、46a 第一当接面、47 下部左側突起、47a 第一当接面、48 下部右側突起、48a 第一当接面、49 下部中央突起、49a 第二当接面、50 付勢部材、51・52 バネ

Claims (2)

  1. 第一対象物および前記第一対象物に回動可能に連結された第二対象物に取り付けられ、前記第二対象物が前記第一対象物に対して閉じる方向に回動するときに前記第二対象物を緩衝するダンパーであって、
    一端部において外部と連通する収容室が内部に形成され、前記第一対象物または前記第二対象物の一方に固定される本体部材と、
    カム本体と、該カム本体と一体的に構成されて前記カム本体から延出されるアームと、を備え、前記アームが前記第一対象物または前記第二対象物の他方に連結されるカム部材と、
    前記カム部材を前記本体部材の一端部に回動可能に連結する回動軸部材と、
    前記本体部材の収容室に収容されつつ前記本体部材の一端部から外部に突出する突出方向および前記本体部材の内部に没入する没入方向に移動可能なスライド部材と、
    前記本体部材の収容室に収容されて前記スライド部材に付勢力を付与することにより、前記スライド部材を前記突出方向に押して前記カム部材の前記カム本体に当接させ、前記カム部材を前記本体部材に対して回動させ、前記カム部材に連結された前記第二対象物を前記第一対象物に対して開く方向に回動させる付勢部材と、
    を具備し、
    前記スライド部材には、
    前記本体部材に対する前記スライド部材の移動範囲の全てにおいて前記本体部材の収容室の内周面に当接することにより前記本体部材に対する前記スライド部材の移動に抗する摩擦力を発生させる第一当接面と、
    前記本体部材に対する前記スライド部材の移動範囲の一部において前記本体部材の収容室の内周面に当接することにより前記本体部材に対する前記スライド部材の移動に抗する摩擦力を発生させる第二当接面と、
    が形成されるダンパー。
  2. 前記スライド部材にはスライド側当接突起が形成され、
    前記スライド側当接突起には前記第二当接面が形成され、
    前記収容室の内周面には本体側当接突起が形成され、前記第二当接面は前記本体側当接突起に当接する、
    請求項1に記載のダンパー。
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