JP6198319B2 - 椅子 - Google Patents
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これに対し、特許文献2,3に記載の椅子は、縦梁の梁本体部が一定厚みであることから、特許文献1に記載の形状のものに比較すればヒケは生じにくくなる。しかし、梁本体部の前面側には補強リブが部分的に突設されている部位があり、その補強リブの突設された部位の後面側にはヒケが生じる可能性が残る。特に、梁本体部の後面が椅子の外側から見える面である場合には、僅かなヒケの発生が製品の見栄えを低下させる原因となり易い。
この発明の場合、梁の成形時に、梁本体部の補強リブの突設部分の背面側にヒケが生じることがあっても、梁本体部の補強リブの突設部分の近傍はその突設部分に向かって肉厚となっていることから、急激に深くなるヒケは生じにくい。また、梁本体部は、補強リブが形成される幅方向の一側から他側に向かって厚みが漸減する断面形状に形成されていることから、高い剛性を要求されるために補強リブを設ける必要のある梁本体部の一側寄りの肉厚が充分に厚くなる。一方、梁本体部の他側寄りの肉厚が薄くなっても、梁本体部の他側は高い剛性を要求されないため、梁本体部の強度上の不都合は生じない。
この場合、梁本体部の背面側にヒケが生じても、その背面が、面方向が連続的に変化する湾曲形状であることから、平面である場合に比較してヒケによる外面形状の変化が目立ちにくくなる。また、梁本体部の背面が後方側に向かって凸となる湾曲形状に形成されていることから、その背面の凸となる方向とヒケによる凹となる向きが逆向きとなり、両者の凹凸が相殺されてより目立ちにくくなる。
この場合、梁本体部の下部領域側の幅が上部領域側の幅よりも広く、かつ、前記補強リブの下部領域側の突出高さが上部領域側の突出高さよりも高く形成されているため、椅子本体に支持される梁の下部領域の剛性が高くなり、梁全体の強度が効率良く高められる。
この場合、前方突出部による前後方向の曲げ補強機能も相俟って、梁の下部領域の剛性がより高まる。
これらの図に示すように、この実施形態の椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、支基3から後部上方側に延出して座体4に着座した着座者の背部を支持する背凭れ部50と、を備えている。この実施形態においては、脚部2、支基3、座受部材5、及び、座体4が椅子本体を構成している。
なお、図1中、符号11は、支基3上における背凭れ部50の枢支軸であり、符号12は、支基3の側面に突設された傾動調整機構の操作ノブである。
これらの図にも示すように、背受体6の背板枠18は、正面視では四隅が丸みを帯びた縦長の略矩形状に形成され、側面視では、高さ方向の下から3分の1程度の高さ位置が前方側に最も膨出するように湾曲して形成されている。背板枠18の上辺18aは上部後方側に向かって水平方向に近づくように大きく傾斜している。また、背板枠18は、図2に示すように、平面視では左右方向の中央領域が後方側に若干窪むように湾曲している。背板枠18の前方側に最も膨出する領域は、座体4に着座した着座者のほぼ腰部付近を支持する領域に設定されている。以下、背板枠18の前方側に最も膨出する部位を「前方突出部20」と呼ぶものとする。
また、背板枠18の周縁部のほぼ全域の前面は、開口18dの内側から外側に向かって後部側に滑らかに傾斜している。
背板枠18に突設される各係合突起22は、図8にも示すように、上下方向の厚みに対し突出方向の長さと左右方向の幅が広い矩形板状の挿入板部22aと、挿入板部22aの先端部に接続されて左右方向に張り出す張り出し係止部22bと、を備えている。張り出し係止部22bは、挿入板部22aと同厚みの板状に形成されている。張り出し係止部22bと挿入板部22aの幅方向の中央位置には、長孔状の肉抜き孔30が連続して形成されている。
背受体6(背板枠18)の上辺18aと背受支持体7の上辺7aとは、係合突起22が挿入孔25内に挿入され、係合突起22の張り出し係止部22bが抜け規制部29と係合することによって相互に連結されている。
なお、背受支持体7の上辺7aの後面には、ヘッドレスト等の追加機能部品を係止固定するための係止凹部35が形成されている。この係止凹部35は、追加機能部品を取り付けない場合には、図2〜図4に示すように閉塞キャップ40によって塞がれる。
これらの図に示すように、側辺本体部7c−1は、前方側に向かって突出する補強リブ7c−2と鋭角を成すように椅子幅方向の内側から外側に向かって前方側に傾斜している。そして、側辺本体部7c−1は、補強リブ7c−2が形成される椅子幅方向の内側(一側)から外側(他側)に向かって前後方向の厚みが漸減する断面形状に形成されている。即ち、側辺本体部7c−1は、椅子幅方向の内側の肉厚が最も厚く、外側に向かうにしたがって肉厚が次第に薄くなっている。また、側辺本体部7c−1の後面は、椅子幅方向の内側の端部から外側の端部に向かって後方側が凸となる湾曲形状とされている。
以下、このヒケが局部的に急激に深くならない原理について説明する。
図12(A)に示す比較例の場合、金型60AのキャビティC内に射出された樹脂材料が温度の降下とともに凝固すると、側辺本体部7Ac−1の後面のうちの補強リブ7Ac−2の突設部に対応する部分に急激に深くなるヒケSが発生し易くなる。ヒケSは、通常、肉厚部分ほど生じ易くなるが、側辺本体部7Ac−1の全域の肉厚が均一厚みであることから、側辺本体部7Ac−1のなかの補強リブ7Ac−2の突設される部分と、その隣接部分とでは境界部Pを挟んで前後方向の総厚みに大きな差が生じる。この総厚みの差が、ヒケSを急激に深くする原因と考えられる。
これに対し、図12(B)に示すこの実施形態では、金型60のキャビティC内に射出された樹脂材料が温度の降下とともに凝固すると、側辺本体部7c−1の後面のうちの補強リブ7c−2の突設部に対応する部分にヒケSが生じることがあっても、そのヒケSは側辺本体部7c−1の他側に向かって緩やかに浅くなる。この実施形態の背受支持体7の側辺7cは、補強リブ7c−2の形成される一側から他側に向かって前後方向の厚みが漸減する断面形状に形成されているため、側辺本体部7c−1のなかの補強リブ7c−2の突設される部分と、その隣接部との間の肉厚差が小さく、しかも、肉厚が他側に向かって緩やかに漸減している。このため、ヒケSが発生しても、そのヒケSは側辺本体部7c−1の他側に向かって緩やかに浅くなる。
特に、この実施形態では、側辺本体部7c−1の後面が後部側に向かって凸となる湾曲形状であることから、後面の凸となる方向とヒケによって凹となる向きが逆向きとなり、両者の凹凸が相殺されてより目立ちにくくなる。
また、上記の実施形態は、荷重支持構造体が背凭れ部である実施形態であるが、荷重支持構造体は座体であっても良い。
6 背受体(荷重受体)
7 背受支持体(荷重支持体)
7c 側辺(梁)
7c−1 側辺本体部
7c−2 補強リブ
21 前方突出部
50 背凭れ部(荷重支持構造体)
Claims (4)
- 着座者の身体の荷重を受け止める荷重受体と、
該荷重受体の背面側に配置されて当該荷重受体を支持する左右一対の梁を有する荷重支持体と、を有し、
前記梁が樹脂材料によって成形されている荷重支持構造体を備える椅子において、
前記梁は、略左右方向に延出幅を持つ梁本体部と、該梁本体部の幅方向の一端から前記荷重受体側に向かって突出する補強リブと、を有し、
前記梁本体部は、前記補強リブが形成される幅方向の一側から他側に向かって厚みが漸減する断面形状に形成されていることを特徴とする椅子。 - 前記梁本体部の背面は、背部側に向かって凸となる湾曲形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記荷重支持構造体は、上下方向に延出する背凭れ部であり、前記梁は、下端部側で椅子本体に支持されるとともに、前記梁本体部の下部領域側の幅が上部領域側の幅よりも広く、かつ、前記補強リブの下部領域側の突出高さが上部領域側の突出高さよりも高く形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
- 前記梁は、上下方向の中央よりも下方の領域において、前方側に凸に湾曲、若しくは屈曲する前方突出部を有していることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
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