JP6197931B1 - バンパレインフォースメント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図ることができるバンパレインフォースメント構造の提供を目的とする。【解決手段】バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部正面を覆う中間パネル22が設けられ、上記中間パネル22と接合され、該中間パネル22より厚肉で、かつ車両正面視または車両背面視でクラッシュカン12正面全体と重複し、クラッシュカン12正面より車幅方向外側まで延設されるサイドパネル24が設けられたことを特徴とする。【選択図】図6

Description

この発明は、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームまたは左右のリヤサイドフレームの先端に左右のクラッシュカンが設けられ、上記左右のクラッシュカンの先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体が設けられたバンパレインフォースメント構造に関する。
一般に、車両の前突または後突の衝突態様としては、フルラップ衝突、オフセット衝突、スモールオーバラップ衝突がある。
自車両の全幅に対して衝突物が衝突するフルラップ衝突時の荷重は、バンパレインフォースメント全体で受け止められた後に、左右のクラッシュカンを変形させることで、荷重吸収することができる。
自車両の全幅に対して、車幅端部から車幅方向内方へ約40%の範囲に衝突物が衝突するオフセット衝突時の荷重は、衝突物が衝突した側のバンパレインフォースメントで受け止められ、同側のクラッシュカンを変形させることで、荷重吸収することができる。
自車両の全幅に対して、車幅端部から車幅方向内方へ概ね25%以下の範囲に衝突物が衝突するスモールオーバラップ衝突時には、車両前後方向に延びるサイドフレームおよび、その先端のクラッシュカンの正面に衝突物が当らない可能性があるので、このスモールオーバラップ衝突時の荷重吸収を図る対策が必要となる。
このような、スモールオーバラップ衝突に対する対策構造として、特許文献1,2に開示されたものが既に発明されている。
特許文献1に開示されたものは、車幅方向の両側におけるフロントサイドフレームの前方部にバンパレインフォースメントが支持され、バンパレインフォースメントのフロントサイドフレームより車幅方向の外側に当該バンパレインフォースメントのエクステンション部が設けられ、フロントサイドフレームより車幅方向の外側に負荷された荷重がエクステンション部を介してフロントサイドフレームに伝達される車両前部構造において、エクステンション部にはフロントサイドフレームの支持位置より外側におけるバンパレインフォースメントよりも前方に平面視で略台形状の前方突起部が車両前方に突出して設けられており、かつ、エクステンション部にはスモールオーバラップ衝突時にフロントサイドフレームに当接する平面視で略三角形状の後方突起部が設けられたものである。
この特許文献1に開示された従来構造においては、スモールオーバラップ衝突時に、エクステンション部に負荷された荷重が後方突起部を介してフロントサイドフレームに伝達されて吸収されるので、スモールオーバラップ衝突時の衝突体と車体との車幅方向の相対位置がばらついても、安定して荷重を吸収することができる。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来構造においては、バンパレインフォースメントの端部の前後に前方突起部、後方突起部が設けられており、これら両突起部が片持ち構造となって、車両走行時に前方突起部、後方突起部が振動に不利となるうえ、これら両突起部により車幅端部の重量が増加する問題点があった。
また、特許文献2に開示されたものは、前方部材と後方部材とから成るバンパレインフォースメント本体を設け、該バンパレインフォースメント本体のクラッシュカン前方対応部の閉断面内に、樹脂製ハニカム構造の補強部材を設けたもので、補強部材によりバンパレインフォースメント本体の閉断面が崩れないように成して、曲げ剛性を高め、衝突時に、クラッシュカンを確実に潰すと共に、ハニカム構造の補強部材を変形させて荷重吸収を図ることができる。
しかしながら、該特許文献2に開示された従来構造においては、バンパレインフォースメント本体内に別部材としての補強部材を配置する必要があり、生産性が悪いので、生産性改善の観点において改善の余地があるうえ、補強部材が変形しつくすと、それ以上の圧縮変形が困難で、エネルギ吸収ストロークを確保する点で改良の余地があった。
特開2016−78492号公報 特開2015−147437号公報
そこで、この発明は、スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図ることができるバンパレインフォースメント構造の提供を目的とする。
この発明によるバンパレインフォースメント構造は、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームまたは左右のリヤサイドフレームの先端に左右のクラッシュカンが設けられ、上記左右のクラッシュカンの先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体が設けられたバンパレインフォースメント構造であって、上記バンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部正面を覆う中間パネルが設けられ、上記中間パネルと接合され、該中間パネルより厚肉で、かつ車両正面視または車両背面視で上記クラッシュカン正面全体と重複し、クラッシュカン正面より車幅方向外側まで延設されるサイドパネルが設けられたものである。
上記構成によれば、上述のクラッシュカン正面全体と重複するサイドパネルを厚肉としたので、当該サイドパネルの剛性を高め、スモールオーバラップ衝突時の衝突物からの集中荷重に対する強度向上を図ることができる。衝突荷重入力時にサイドパネルが車体内方に曲がろうとするが、厚肉のサイドパネルは中間パネルと接合されており、サイドパネルが中間パネルで引張られることにより、該サイドパネルは容易には折曲がることなく、クラッシュカンに衝突荷重を伝達し、クラッシュカンを変形させる。
これにより、バンパレインフォースメント本体の口閉じ変形を抑制しつつ、スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保することができる。
また、バンパレインフォースメント本体側は主に張力性能があればよく、その板厚を厚くする必要がないので軽量化が可能で、さらに、バンパレインフォースメントのクラッシュカンよりも車幅方向外側の前後に従来構造の如く突起部を設ける必要がなく、また、バンパレインフォースメント本体内に従来構造の如く別部材としての補強部材を設ける必要もなく、生産性向上を図ることができる。
要するに、スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記バンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部における上記サイドパネル隣接部位に、バンパレインフォースメント断面補強部材としてのブラケットが設けられたものである。
上述のブラケットとしては、フック取付けブラケットやシュラウド取付けブラケットを用いてもよい。
上記構成によれば、上記の如きブラケットを設けたので、専用の補強部材を設けることなくバンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部の断面形状の口閉じ変形等の変形を防止し、スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを強固に引張り支えることができる。
この発明の一実施態様においては、上記バンパレインフォースメント本体は、上記クラッシュカンよりも車幅方向外側端部が、クラッシュカンよりも車幅方向中央側に対して車両前後方向の寸法が小さく設定されたものである。
上記構成によれば、バンパレインフォースメントの車幅方向中央部乃至外側端部の曲げ剛性の均質化を図りつつ、車両デザイン性を確保することができる。また、必要最小部位であるサイドパネルを厚肉化するので、バンパレインフォースメント外端部の重量増加による車両旋回性の悪化や振動発生を抑制することもできる。
この発明によれば、スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図ることができる効果がある。
本発明のバンパレインフォースメント構造を備えた前部車体構造の平面図 図1の要部拡大平面図 クラッシュカン先端と対応する部位におけるバンパレインフォースメントの正面図 図3のA−A線矢視断面図 図3のB−B線矢視断面図 車両右側のバンパレインフォースメント構造を示す斜視図 図6の分解斜視図
スモールオーバラップ衝突時にサイドパネルを介してのクラッシュカンへの荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図るという目的を、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームまたは左右のリヤサイドフレームの先端に左右のクラッシュカンが設けられ、上記左右のクラッシュカンの先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体が設けられたバンパレインフォースメント構造において、上記バンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部正面を覆う中間パネルが設けられ、上記中間パネルと接合され、該中間パネルより厚肉で、かつ車両正面視または車両背面視で上記クラッシュカン正面全体と重複し、クラッシュカン正面より車幅方向外側まで延設されるサイドパネルが設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はバンパレインフォースメント構造を示し、図1は当該バンパレインフォースメント構造を備えた前部車体構造の平面図である。
図1において、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュパネル3(詳しくは、ダッシュロアパネル)を設けている。このダッシュパネル3は上下方向および車幅方向に延びる縦壁部と、上端折曲げ部と、縦壁部から後下に延びるスラント部3aとを備えている。
ダッシュパネル3の上端折曲げ部にはカウルボックス4を取付ける一方、ダッシュパネル3の車幅方向中央部には車室2側へ突出したトンネル部5を設けている。
上述のダッシュパネル3の縦壁部からエンジンルーム1の左右両サイド部を車両前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム6,6を設けている。フロントサイドフレーム6,6は車両前後方向に延びる車体強度部材であって、該フロントサイドフレーム6はフロントサイドフレームインナとフロントサイドフレームアウタとを接合固定して、車両の前後方向に延びる閉断面を有している。
また、該フロントサイドフレーム6はダッシュパネル3の縦壁部からスラント部3aに沿って設けられ、図示しないフロアパネルの下部には、当該フロントサイドフレーム6と車両前後方向に連続するようにフロアフレーム7が設けられている。
上述のトンネル部5は図面ではその前側一部のみを図示しているが、実際には車両前後方向に延びており、該トンネル部5の下部には、車両前後方向に延びるトンネルロアフレーム8が設けられている。
上述のダッシュパネル3の縦壁部前方において、フロントサイドフレーム6の車幅方向外側と、エプロンレインフォースメント9の車幅方向内側との間には、ダンパ支持部10aを備えたサスペンションタワー部10が設けられている。
図2は図1の要部拡大平面図、図3はクラッシュカン先端と対応する部位におけるバンパレインフォースメントの正面図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は図3のB−B線矢視断面図、図6は車両右側のバンパレインフォースメント構造を示す斜視図、図7は図6の分解斜視図である。
次に、図2〜図7を参照してバンパレインフォースメント構造について詳述する。なお、以下の説明においては、車両右側のバンパレインフォースメント構造について述べるが、車両左側のバンパレインフォースメント構造は右側のそれと左右対称または左右略対称に構成されている。
図2,図4,図6,図7に示すように、上述のフロントサイドフレーム6の先端(この実施例では前端)にはセットプレート11が一体的に設けられる一方で、車両正面視にて十字中空断面形状のクラッシュカン12の基端部には取付けプレート13が一体的に設けられている。そして、この取付けプレート13は、複数のボルト14、ナット15から成る取付け部材を用いてセットプレート11に取付けられている。
上述のクラッシュカン12は衝突エネルギ吸収部材であって、図3に示すように、該クラッシュカン12は、アウタ部材16とインナ部材17とを組合せて、正面視で十字状の閉断面18を備えている。
図1に示すように、左右のクラッシュカン12,12の先端側としての正面には、バンパレインフォースメント20が車幅方向に架け渡されている。
このバンパレインフォースメント20は、図1,図2,図4に示すように、左右のクラッシュカン12,12前面に直接架け渡されて車幅方向に延びるバンパレインフォースメント本体21と、このバンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部正面を覆う中間パネルとしての中間フロントパネル22と、バンパレインフォースメント本体21の車幅方向端部において、その背面側で接合されて車幅方向外側に突設された延長部材23と、中間フロントパネル22および延長部材23に接合され、クラッシュカン12の正面全体と重複して、当該クラッシュカン12の正面より車幅方向外側まで延設されたサイドパネルとしてのサイドフロントパネル24と、を備えている。
図5に示すように、上述のバンパレインフォースメント本体21は、上下方向に延びる後面部21aと、この後面部21aの上端から前上に延びる上面部21bと、上記後面部21aの下端から前下に延びる下面部21cと、上面部21bの前端から上方に延びる前面部21dと、下面部21cの前端から下方に延びる前面部21eと、前面部21dの上端および前面部21eの下端から後方に延びるフランジ部21f,21fとを一体形成したもので、前開きコ字状に形成されている。
図3に示すように、上述のバンパレインフォースメント本体21の車幅方向外側端部は、車両正面視でクラッシュカン12の正面全体と重複しており、当該車幅方向外側端部における上縁21gはクラッシュカン12の上縁よりも上側に位置しており、車幅方向外側端部における下縁21hはクラッシュカン12の下縁よりも下側に位置しており、車幅方向外側端部における外縁21iはクラッシュカン12の外縁よりも車幅方向外側に位置している。
図6、図7に示すように、上述の中間フロントパネル22には、その上下両縁から上下方向中間部にかけてビード22a(bead)が一体形成されている。該ビード22aは車幅方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。また、中間フロントパネル22の車両方向外端縁22bは図3に示すようにクラッシュカン12の車幅方向内端縁と対向する位置で終焉している。
このように形成した中間フロントパネル22を、図5に示すように、バンパレインフォースメント本体21の上下の前面部21d,21eに溶接固定することで、これら両者22,21間には車幅方向に延びる閉断面25が形成されている。
図4に示すように、上述の延長部材23はバンパレインフォースメント本体21よりも厚肉とされている。また同図に示すように、上述のサイドフロントパネル24は中間フロントパネル22よりも厚肉とされている。
図7に示すように、上述の延長部材23はバンパレインフォースメント本体21の後面部21aに接合される後側接合部23aと、上側の前面部21dに接合される上側接合部23bと、下側の前面部21eに接合される下側接合部23cと、を一体形成したものである。
図7に示すように、上述のサイドフロントパネル24は、その車幅方向内側に上下方向に延びる一対の稜線X1,X2を有すると共に、車幅方向中間部にも上下方向に延びる一対の稜線X3,X4を有している。
上述の稜線X3,X4を跨ぐ位置から車幅方向外端にかけて車両前方へ突出する膨出部26を、サイドフロントパネル24の上下方向中間に、一体形成している。そして、膨出部26の上側には延長部材23の上側接合部23bに接合される上側接合部24aを形成し、膨出部26の下側には延長部材23の下側接合部23cに接合される下側接合部24bを形成し、稜線X1の車幅方向内側には中間フロントパネル22の車幅方向外端部に接合される内側接合部24cを形成している。
図3に示すように、上述のサイドフロントパネル24はその内側接合部24cが中間フロントパネル22と接合されており、また該サイドフロントパネル24は中間フロントパネル22よりも厚肉に形成されると共に、車両正面視でクラッシュカン12の正面全体と重複して、該クラッシュカン12の正面より車幅方向外側まで延設されたものである。
これにより、サイドフロントパネル24の剛性を高め、スモールオーバラップ衝突時の衝突物からの集中荷重に対する強度向上を図っている。衝突荷重入力時にはサイドフロントパネル24が後方に曲がろうとするが、厚肉のサイドフロントパネル24は中間フロントパネル22と接合されており、サイドフロントパネル24が中間フロントパネル22で引張られることで、該サイドフロントパネル24の折曲がりを防止して、クラッシュカン12に衝突荷重を伝達し、クラッシュカン12を潰すことで衝突エネルギを吸収すべく構成したものであり、バンパレインフォースメント本体21の口閉じ変形を抑制しつつ、スモールオーバラップ衝突時にサイドフロントパネル24を介してのクラッシュカン12への荷重伝達性能を確保するように構成したものである。
ところで、図2,図4,図5に示すように、バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部におけるサイドフロントパネル隣接部位には、バンパレインフォースメント断面(閉断面25参照)補強部材としてのフック取付けブラケット27とシュラウド取付けブラケット28とが設けられている。
上述のフック取付けブラケット27は、剛性パイプ部材により形成されており、該フック取付けブラケット27はバンパレインフォースメント20の閉断面25を車両前後方向に横断するように設けられている。図4,図5に示すように、フック取付けブラケット27の前部外周は中間フロントパネル22に取付けられ、フック取付けブラケット27の後部外周はバンパレインフォースメント本体21に取付けられている。
図2,図5に示すように、上述のシュラウド取付けブラケット28は、上下方向に延びる後面部28aと、この後面部28aの車幅方向外側端部から車両前方に延びる外面部28bと、上記後面部28aの車幅方向内側端部から車両前方に延びる内面部28cと、バンパレインフォースメント本体21の形状に対応するように外面部28bの上下方向中間に設けられた接合フランジ部28dと、バンパレインフォースメント本体21の形状に対応するように内面部28cの上下方向中間に設けられた接合フランジ部28eと、を備えている。
そして、上述の各接合フランジ部28d,28eをバンパレインフォースメント本体21の背面側に接合固定することで、バンパレインフォースメント本体21にシュラウド取付けブラケット28を固定したものである。
このように、バンパレインフォースメント本体21のサイドフロントパネル24隣接部位に、フック取付けブラケット27およびシュラウド取付けブラケット28を設けることで、バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部の断面形状の口閉じ変形等の変形を防止し、閉断面25を維持することにより、スモールオーバラップ衝突時にサイドフロントパネル24を強固に引張り支えるよう構成したものである。
さらに、図2に示すように、上述のバンパレインフォースメント本体21は、クラッシュカン12よりも車幅方向外側端部が、クラッシュカン12よりも車幅方向中央側に対して車両前後方向の寸法が小さく設定されており、これにより、バンパレインフォースメント20の車幅方向中央部乃至外側端部の曲げ剛性の均質化を図りつつ、車両デザイン性を確保すべく構成したものである。
一方で、図4、図6に示すように、サイドフロントパネル24を厚肉にし、かつ該サイドフロントパネル24と延長部材23との間に閉断面29を確保することで、膨出部26の潰れによっても荷重を吸収するよう構成している。ここで、サイドフロントパネル24と延長部材23との組合せによる曲げ剛性は、フロントサイドフレーム6の耐力よりも小さいことが好ましい。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
以上詳述したように、上記実施例のバンパレインフォースメント構造は、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム6の先端に左右のクラッシュカン12が設けられ、上記左右のクラッシュカン12の先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体21が設けられたバンパレインフォースメント構造であって、上記バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部正面を覆う中間フロントパネル22が設けられ、上記中間フロントパネル22と接合され、該中間フロントパネル22より厚肉で、かつ車両正面視で上記クラッシュカン12正面全体と重複し、クラッシュカン12正面より車幅方向外側まで延設されるサイドフロントパネル24が設けられたものである(図1〜図4,図6参照)。
この構成によれば、上述のクラッシュカン12正面全体と重複するサイドフロントパネル24を厚肉としたので、当該サイドフロントパネル24の剛性を高め、スモールオーバラップ衝突時の衝突物からの集中荷重に対する強度向上を図ることができる。また、バンパレインフォースメント本体21の口閉じ変形を抑制できる。更に、衝突荷重入力時にサイドフロントパネル24が車体内方としての後方に曲がろうとするが、厚肉のサイドフロントパネル24は中間フロントパネル22と接合されており、サイドフロントパネル24が中間フロントパネル22で引張られることにより、該サイドフロントパネル24は折曲がることなく、クラッシュカン12に衝突荷重を伝達し、クラッシュカン12を変形させる。
これにより、スモールオーバラップ衝突時にサイドフロントパネル24を介してのクラッシュカン12への荷重伝達性能を確保することができる。
この際、バンパレインフォースメント本体21の閉断面の車両前後方向の耐力をフロントサイドフレーム6の耐力よりも低く設定するとよく、こうすることでクラッシュカンの座屈変形が進み反力が高まった後に、更にバンパレインフォースメント本体21の閉断面が変形し、この閉断面を荷重吸収ストロークとして効率的に利用することができる。
また、バンパレインフォースメント本体21側は主に張力性能があればよく、その板厚を厚くする必要がないので軽量化が可能で、さらに、バンパレインフォースメント20のクラッシュカン12よりも車幅方向外側の前後に従来構造の如く突起部を設ける必要がなく、また、バンパレインフォースメント本体21内に従来構造の如く別部材としての補強部材を設ける必要もなく、生産性向上を図ることができる。
要するに、スモールオーバラップ衝突時にサイドフロントパネル24を介してのクラッシュカン12への荷重伝達性能を確保しつつ、全体として軽量化を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部における上記サイドフロントパネル24隣接部位に、バンパレインフォースメント断面補強部材としてのブラケット(フック取付けブラケット27、シュラウド取付けブラケット28参照)が設けられたものである(図4参照)。
この構成によれば、上記の如きブラケット27,28を設けたので、バンパレインフォースメント本体21の車幅方向中間部の断面形状の口閉じ変形等の変形を防止し、スモールオーバラップ衝突時にサイドフロントパネル24を強固に引張り支えることができる。
この発明の一実施形態においては、上記バンパレインフォースメント本体21は、上記クラッシュカン12よりも車幅方向外側端部が、クラッシュカン12よりも車幅方向中央側に対して車両前後方向の寸法が小さく設定されたものである(図2参照)。
この構成によれば、バンパレインフォースメント20の車幅方向中央部乃至外側端部の曲げ剛性の均質化を図りつつ、車両デザイン性を確保することができる。また、必要最小部位であるサイドフロントパネル24を厚肉化するので、バンパレインフォースメント20外端部の重量増加による車両旋回性の悪化や振動発生を抑制することもできる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の中間パネルは、実施例の中間フロントパネル22に対応し、
以下同様に、
サイドパネルは、サイドフロントパネル24に対応し、
ブラケットは、フック取付けブラケット27、シュラウド取付けブラケット28に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、車両前側のバンパレインフォースメント構造を例示したが、本発明は車両後側のバンパレインフォースメント構造にも適用することができる。
以上説明したように、本発明は、車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームまたは左右のリヤサイドフレームの先端に左右のクラッシュカンが設けられ、上記左右のクラッシュカンの先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体が設けられたバンパレインフォースメント構造について有用である。
6…フロントサイドフレーム
12…クラッシュカン
21…バンパレインフォースメント本体
22…中間フロントパネル(中間パネル)
24…サイドフロントパネル(サイドパネル)
27…フック取付けブラケット(ブラケット)
28…シュラウド取付けブラケット(ブラケット)

Claims (3)

  1. 車両前後方向に延びる左右のフロントサイドフレームまたは左右のリヤサイドフレームの先端に左右のクラッシュカンが設けられ、
    上記左右のクラッシュカンの先端側としての正面に車幅方向に架け渡されるバンパレインフォースメント本体が設けられたバンパレインフォースメント構造であって、
    上記バンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部正面を覆う中間パネルが設けられ、
    上記中間パネルと接合され、該中間パネルより厚肉で、かつ車両正面視または車両背面視で上記クラッシュカン正面全体と重複し、クラッシュカン正面より車幅方向外側まで延設されるサイドパネルが設けられたことを特徴とする
    バンパレインフォースメント構造。
  2. 上記バンパレインフォースメント本体の車幅方向中間部における上記サイドパネル隣接部位に、バンパレインフォースメント断面補強部材としてのブラケットが設けられた
    請求項1に記載のバンパレインフォースメント構造。
  3. 上記バンパレインフォースメント本体は、上記クラッシュカンよりも車幅方向外側端部が、クラッシュカンよりも車幅方向中央側に対して車両前後方向の寸法が小さく設定された
    請求項1または2に記載のバンパレインフォースメント構造。
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