JP6197660B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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この発明は、車両前面に取付けられたヘッドランプのような車両用前照灯に関するものである。
近年、発光ダイオード(以下、LEDと略記する)を光源とした車両用前照灯(所謂LEDヘッドランプ)が知られている。このように、光源をLEDとした場合、光源をハロゲンランプとした従来のハロゲンヘッドランプ等に比較して消費電力が少なくて済むというメリットがある。
また、ハロゲンランプの場合、これがフィラメントを有することから、その周囲全方向に光を照射するが、LEDの場合、照射範囲が狭いため、照射の指向性が高いという特長がある。このため、光源の光を反射するリフレクタもコンパクトに構成でき、特に、ランプハウジング内に複数のランプユニットを設ける場合には、これらの配置自由度が高まり、デザイン上の自由度を向上できるというメリットもある。
下記特許文献1には、上述したようなLEDヘッドランプの特長を生かして、LED光源、リフレクタおよびインナレンズからなる所謂プロジェクタ式のランプユニットを、ランプハウジング内に複数設けたものが開示されている。
また、近年では、ランプユニットの照射方向を車両の走行状態等(例えば、ステアリング操作との連動や、車両外部のモニタ結果等)に応じて変更する、所謂アダプティブ・フロントライティング・システム(Adaptive Front−lighting System、以下、単にAFSと略記する)も知られている。
ここで、ランプハウジング内に複数の光源(ランプユニット)を有する車両用前照灯においてAFSを採用することが考えられる。この場合、ランプユニットの照射方向を変更するための駆動ユニット(モーターや駆動機構等)を、車幅方向に並設した複数のランプユニットについて共用し、ランプユニットの向きを一体的に変更するような構成にすると、複数のランプユニットのそれぞれに対してAFS用の駆動ユニットを設ける必要がなく、コスト的に有利になると考えられる。下記特許文献2には、複数のランプユニットを共通の駆動ユニットにて回動させるものが開示されている。
特許第4102240号公報 特許第4908282号公報
上述のヘッドランプは車両前部の意匠を構成するものであり、車両のデザイン上のニーズから、ランプハウジング内に装飾部材を設ける必要がある。
例えば、車幅方向にハイビーム用のランプユニットとロービーム用のランプユニットとを配列し、さらに車幅方向に装飾部材を並べて配置する場合で、さらに上記AFSを組合せる際には、AFSにて駆動されるランプユニットと装飾部材とが干渉しないように回動中心や回動軌跡を設定する必要がある。
上述の干渉を回避するために、ランプユニットと装飾部材とを車幅方向に大きいクリアランスを有して離間させて設けると、車両用前照灯全体の車幅方向の長さが大きくなり、見栄えや重量の面で不利となる。
また、上記干渉を回避するために、装飾部材とランプユニットとを車両上下方向にオフセットさせて設けても、車両用前照灯全体の車両上下方向の寸法が大型化し、特に、スポーツカー等のボンネット高を低く抑えたい車種の車両においては採用することができなくなる。
さらに、ランプユニットと装飾部材とを車幅方向に並べて設ける場合、デザイン上のニーズから設けられる装飾部材が、ランプユニットの存在により相対的に目立たなくなるというケースも考えられる。
すなわち、ランプユニットと装飾部材とを、車両用前照灯の小型化を目的として近接配置させる場合には、AFSによるランプ回動時のランプユニットと装飾部材との両者の干渉防止を図る点、並びに、装飾部材の存在を際立たせる点のニーズが存在するが、上記各特許文献1,2には、このようなニーズはおろか、ランプユニットと近接させて装飾部材を設けるという技術思想の開示も示唆もない。
そこで、この発明は、ランプ回動時のランプユニットと装飾部材との両者の干渉防止を図ることができると共に、装飾部材の存在を際立たせることができる車両用前照灯の提供を目的とする。
この発明による車両用前照灯は、車両前面に取付けられた車両用前照灯であって、上方に光を照射する光源と、反射面が前下方に傾斜し上記光源からの光を前方に照射するリフレクタとを有するランプユニットを備え、上記ランプユニットは、車両走行状態に応じて略上下方向に指向した回転軸周りに回動させるランプ回動機構を有し、該ランプユニットに車幅方向に近接して車幅方向に延びる装飾部材が設けられ、該装飾部材のランプユニット側端部の上下方向高さは、上記ランプユニットの上記光源と上記リフレクタの上端との間に設定され、上記回転軸が、ランプユニットの装飾部材側の端部位置よりも車両後方に配設されたものである。
上記構成によれば、ランプユニットの存在が目立たないため、該ランプユニットに近接して配置される装飾部材の存在を際立たせることができる。
また、上述の装飾部材のランプユニット側の端部を、ランプユニットに車幅方向に近接して配置しても、ランプ回動機構によるランプ回動時には、装飾部材の端部位置がリフレクタ上端と光源との間に位置するので、装飾部材とランプユニットとの干渉を回避することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ランプユニットは、上記光源および上記リフレクタによる照射向きを変更可能にランプハウジングに取付けられており、上記ランプ回動機構は、上記ランプユニットを照射向きが変更した状態にて回動させるものである。
上記構成によれば次の如き効果がある。
すなわち、エイミングやレベリングによりランプユニットの向きが変化した状態下において、上記ランプ回動機構によるランプ回動が行われると、ランプユニットと装飾部材との干渉がより一層懸念されるが、ランプユニットの光源とリフレクタ上端との間の空間に装飾部材の端部が位置するので、これらの干渉を確実に防止することができる。
この発明によれば、ランプ回動時のランプユニットと装飾部材との干渉防止を図ることができると共に、装飾部材の存在を際立たせることができる効果がある。
本発明の車両用前照灯を備えた車両の斜視図 図1の車両右側の前照灯を示す斜視図であり、アウタレンズを取外した状態を示す図 図2の分解斜視図 ランプアッセンブリを示す平面図 ランプアッセンブリを示す正面図 図5のA−A線矢視断面図 ランプアッセンブリの側面図 ランプアッセンブリの背面図 ランプアッセンブリが回動した状態、並びに、その回動軌跡を説明するための平面図
ランプ回動時のランプユニットと装飾部材との干渉防止を図ると共に、装飾部材の存在を際立たせるという目的を、車両前面に取付けられた車両用前照灯であって、上方に光を照射する光源と、反射面が前下方に傾斜し上記光源からの光を前方に照射するリフレクタとを有するランプユニットを備え、上記ランプユニットは、車両走行状態に応じて略上下方向に指向した回転軸周りに回動させるランプ回動機構を有し、該ランプユニットに車幅方向に近接して車幅方向に延びる装飾部材が設けられ、該装飾部材のランプユニット側端部の上下方向高さは、上記ランプユニットの上記光源と上記リフレクタの上端との間に設定され、上記回転軸が、ランプユニットの装飾部材側の端部位置よりも車両後方に配設されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図1は、車両用前照灯としてのヘッドランプ4を備えた車両1を示す前方斜視図である。図1に示す車両1の前部には、車幅方向に延設されたバンパ(図示せず)の車両前方を覆う外板としてバンパフェース2が配設され、その上部には、エンジンやモータ等からなるパワートレインを収容した収容空間(いわゆるエンジンルーム)を上方から覆うボンネット3が配設されている。
また、車両1の前部には、その車幅方向両端部に図1〜図8に示すようなヘッドランプ(車両用前照灯)4、4が左右一対配設されている。
図2は、図1の車両右側(図示左側)のヘッドランプ4を示す斜視図であり、アウタレンズ5を取外した状態を示している。また、図3は、図2の分解斜視図、図4、図5は、それぞれランプアッセンブリLAを示す平面図、正面図、図6は、図5のA−A線矢視断面図、図7はランプアッセンブリLAの側面図、図8はランプアッセンブリLAの背面図である。
ヘッドランプ4は、図1に示すアウタレンズ5と、図2、図3に示す樹脂製のランプハウジング6とを備えている。このランプハウジング6は、図2、図3に示すように、ハウジング外表面から突出するように一体成形された複数の取付け部6a〜6cを有しており、これらの取付け部6a〜6cにて車体に取付けられている。
そして、ランプハウジング6のランプ正面側(車両前端部側)の開口部6dには、図1に示すようなアウタレンズ5が取付けられており、このアウタレンズ5とランプハウジング6とで囲繞された収容空間内には、図2〜図6に示すように、第1および第2LEDランプユニット7、8から成るランプアッセンブリLAと、ターンシグナル用のハロゲンランプ光源9と、装飾部材10と、ランプアッセンブリLAを回動させるランプ回動機構としてのAFSアクチュエータ11と、ランプアッセンブリLAを嵌め込む枠部材としてのマウントリング12と、リフレクタ13と、エクステンション14とが収容されている。
ランプアッセンブリLAの第1および第2LEDランプユニット7、8と、ハロゲンランプ光源9と、装飾部材10とは、ランプハウジング6内において車幅方向に並設されており、車幅方向内側から装飾部材10、第1LEDランプユニット7、第2LEDランプユニット8、ハロゲンランプ光源9の順に配置されている。
このうち、第1LEDランプユニット7は、ハイビーム用のランプユニットである一方、第2LEDランプユニット8は、ロービーム用のランプユニットであり、図示しない光源駆動ユニットで第1および第2LEDランプユニット7、8の点灯状態を適宜切換えることにより、照射モードをロービーム状態とハイビーム状態とに切換えることが可能になっている。
第1LEDランプユニット7は、図2〜図7に示すように、チップ状のLEDにより構成された第1LED光源71と、リフレクタ72と、第1ヒートシンク73とを有している。
第1LED光源71は、第1ヒートシンク73の水平面上に固定された基板74に実装されており、その光が上方に向かって照射されるように配設されている。
リフレクタ72は、第1LED光源71から照射された光を車両前方に反射するものであり、第1LED光源71および基板74の周囲を囲繞するように形成された枠状の基部72aと、第1LED光源71を上方から覆うように前方かつ上方に傾斜したリフレクタ本体72bとを有している。すなわち、図6に示すように、上述のリフレクタ72は、その反射面72cが前下方に傾斜しており、上記光源71からの光を前方に照射するものである。
第1LEDランプユニット7では、第1LED光源71の光が、図6に太矢印αで示すようにリフレクタ72に向かって照射されると、同図に矢印βで示すように、リフレクタ本体72bの反射面72cから車両前方に向かって放射状に反射されるようになっている。そして、リフレクタ本体72bの反射面72cで反射された上記光は、アウタレンズ5を透光して車両前方に照射されるように構成している。
第1ヒートシンク73は、第1LED光源71から下方に延設された金属製の部材であり、基部73aと、該基部73aの前面側および後面側から立設するように形成された薄板状の放熱フィン73bと、下側の放熱フィン73bを上方から覆うカバー部73c(黒色部材)とを有している。第1ヒートシンク73では、主に放熱フィン73bが、第1LED光源71から発せられる熱を周囲に放出する放熱部材としての機能を有しており、放熱の表面積を確保すべく、基部73aの前面側および後面側では、車幅方向に沿って複数の放熱フィン73b、73b、…が並設されている。
また、第1ヒートシンク73のカバー部73cは、黒色の着色が施されており、第1LED光源71の車両前方付近にて略水平方向に延びるように配設されている。このため、カバー部73cとリフレクタ本体72bとは互いに略対向する位置関係となっており、これによって、第1LED光源71が発光していない時には、黒色のカバー部73cがリフレクタ本体72bに映り込むようになっている。
第2LEDランプユニット8は、所謂プロジェクタ式のランプユニットであり、図2〜図6に示すように、チップ状のLEDにより構成された第2LED光源81と、集光レンズにより構成されたインナレンズ82と、該インナレンズ82が嵌込まれる嵌込み孔83aが形成されたエクステンション83と、第2ヒートシンク84とを有している。
第2LED光源81は、その光が車両前方に位置するインナレンズ82に向かって照射されるように配設されており、インナレンズ82は、第2LED光源81から照射された光を集光して車両前方に射出するようになっている。第2LEDランプユニット8では、インナレンズ82で集光された光が、そのままアウタレンズ5を透光して車両前方に射出されるように構成している。
また、インナレンズ82は、図1〜図3、図5に示すようにランプ正面視で略円形を成しており、当該インナレンズ82が車両前部の車幅方向両側に1つずつ配置されることによって、車両1を前方から見たときには、人や動物の目玉を連想させることができるようになっている。この実施例では、インナレンズ82を用いて人や動物の目玉を連想させるようなデザインを施すことで、ヘッドランプ4の意匠部としての役割を効果的に発揮させることができるようになっている。
第2ヒートシンク84は、第2LED光源81から車両後方に延設された金属製の部材であり、基部84aと、該基部84aの前面側および後面側らから立設するように形成された薄板状の放熱フィン84bとを有している。第2ヒートシンク84では、主に放熱フィン84bが、第2LED光源81から発せられる熱を周囲に放出する放熱部材としての機能を有しており、放熱の表面積を確保すべく、基部84aの前面側および後面側では、放熱フィン73bと同様、車幅方向に沿って複数の放熱フィン84b、84b、…が並設されている。
ハロゲンランプ光源9は、発光面に黄色の着色が施されており、主に、左右何れかを発光させることによって、進行方向の変換の意思を車両1の周囲(主に前方の対向車)に報知する機能を有している。また、左右両側を同時に点滅発光させることによって、ハザードランプとしての機能も有している。
また、ハロゲンランプ光源9は、車幅方向外側のリフレクタ13と、車幅方向内側のエクステンション14とによって区画された所定空間内に収容されており、ハロゲンランプ光源9から照射された光は、リフレクタ13から車両前方に向かって反射され、アウタレンズ5を透光して車両前方に射出されるように構成している。
装飾部材10は、第1LEDランプユニット7に車幅方向内側に近接して車幅方向に延びる略帯状の装飾部材であり、この装飾部材10によって、ヘッドランプ4の意匠部としての役割をさらに効果的に発揮させることができるようになっている。また、装飾部材10は、第1および第2LEDランプユニット7、8と同様、独自に光源(図示せず)を有しており、装飾部材10の自らの発光によって上述した効果をより一層高めることができるようになっている。
図2〜図7に示すように、上述の装飾部材10はその車幅方向外側の上下に取付け部材としての取付け片10a,10bを有し、これらの各取付け片10a,10bをランプハウジング6の対応部に取付け固定している。
図6,図7に示すように、上述の装飾部材10のランプユニット7側の端部10cの上下方向高さH(図7参照)は、当該ランプユニット7の上記光源71(第1LED光源71)と上述のリフレクタ72の上端との間に設定されている。
図8に示すように、上述の装飾部材10の背面側(リヤ側)には背面部材30が設けられており、この背面部材30の所定位置にはレンズカット部材31が内蔵されている。
また、ヘッドランプ4は、第1および第2LEDランプユニット7、8の照射方向を車両1の運転状態等(例えば、ステアリング操作との連動や、車両外部のモニタ結果等)に応じて変更するAFSを採用しており、これに対応して、AFSアクチュエータ11を備えている。このAFSアクチュエータ11は、図2〜図4に示すように、マウントリング12の基部12aに取付けられており、その車両後方に位置する回動軸15aを回転駆動させるようになっている。
回動軸15aは、略上下方向に延びており、その上端が、図5、図6に示すように、第1ヒートシンク73の下部に形成された差込み孔73dに差込まれることで、第1LEDランプユニット7を回動可能に軸支している。
また、ヘッドランプ4では、第1LEDランプユニット7と第2LEDランプユニット8とが、第1ヒートシンク73と第2ヒートシンク84との連結によって一体化され、ランプアッセンブリLAを構成している。このため、回動軸15aがAFSアクチュエータ11によって回転駆動した時には、その回転駆動力が第1LEDランプユニット7(ランプアッセンブリLA)に伝達され、これによって、第1および第2LEDランプユニット7、8が一体的に回動するようになっている。
マウントリング12は、図2〜図7に示すように、AFSアクチュエータ11が取付けられる基部12aと、ランプアッセンブリLAが嵌込まれる枠状のリング本体12bとを有している。
マウントリング12の基部12aには、回動軸15aを挿通する挿通孔12c(図3参照)が形成される一方、リング本体12bには、後述する軸受け部材16が取付けられる軸受け部12d(図3参照)が形成されている。
第1LEDランプユニット7の上部には、図2〜図6に示すように、回動軸15aの位置に対応して、略上下方向に延びる回動軸15bが取付けられる一方、マウントリング12には、回動軸15bを回転可能に支持する軸受け部材16が取付けられている。
軸受け部材16は、回動軸15bを挿通するための挿通孔16aを有しており、その車幅方向両側部がネジ17、17によってマウントリング12の軸受け部12dに固定されている。回動軸15bは、挿通孔16aに挿通されることで、軸受け部材16に回転可能に支持されており、第1LEDランプユニット7の上部は、軸受け部材16に回転可能に支持された回動軸15bにより、マウントリング12に対して回動可能に軸支されている。
この実施例では、AFSアクチュエータ11により、第1および第2LEDランプユニット7、8を、車両1の走行状態に応じて、照射方向が真っ直ぐ前方を指向する初期位置(図2、図4〜図6参照)から上下の回動軸15a、15b周りに一体的に回動させることができるようになっている。
例えば、車両1でステアリング操作がなされた場合には、コーナリングの内側に位置する第1および第2LEDランプユニット7、8(ランプアッセンブリLA)のみが、AFS(AFSアクチュエータ11)によって前記初期位置からコーナリングの内側(車両1を基準にすると車幅方向外側)に回動するようになっている。このため、車両1が右側にコーナリングした時には、図2〜図6に示す車両右側の第1および第2LEDランプユニット7、8のみが、図9に示すように右側(車幅方向外側)に回動し、車両1が左側にコーナリングした時には、図1に示す車両左側の第1および第2LEDランプユニット7、8のみが、左側(車幅方向外側)に回動するようになっている。
また、この実施例では、回動軸15a、15bが、図4に示すように、ランプアッセンブリLA(ここでは、第1LEDランプユニット7)の、装飾部材10側の端部位置Pよりも車両後方に配設されている。これにより、ランプアッセンブリLAの回動時には、端部位置Pが、図9に示すように初期位置から装飾部材10とは反対側の車幅方向外側に向かって変位するようになっており、装飾部材10との干渉を回避しながらランプアッセンブリLAを車幅方向外側に向かって回動させることが可能になっている。
このように、上述の回動軸15a、15bを装飾部材10側の端部位置Pよりも車両後方に配設することで、第1および第2LEDランプユニット7、8の回動時には、端部位置Pを初期位置から装飾部材10とは反対側の車幅方向外側に向かって変位させることができる。つまり、装飾部材10を第1LEDランプユニット7に近接配置しても、図9に二点鎖線で示すように、装飾部材10との干渉を回避しながら第1および第2LEDランプユニット7、8を車幅方向外側に回動させることが可能な回動軌跡TRを設定することができるように構成している。
これにより、ランプハウジング6の大型化を招くことなく、第1および第2LEDランプユニット7、8を車幅方向外側に回動させることができ、結果として、ヘッドランプ4全体の大型化を回避することができるように構成したものである。
ところで、図5に示すように、上述のマウントリング12における車幅方向外側下部には、ピボット18が車両前方に突出するように設けられており、図8に示す調整部材19を操作することでエイミング(aiming)回動軸AIMを中心にランプアッセンブリLAを調整し、第1および第2LEDランプユニット7,8の照射方向を微調整すべく構成している。このエイミング調整は通常、車両停時において初期状態調整として実行される。なお、上述の調整部材19はその後端部がランプハウジング6の背面側(リヤ側)に突出している。
また、図8に示すように、ランプアッセンブリLAの背面側において車幅方向内側上部にはアクチュエータ20が設けられており、このアクチュエータ20により図5のレベリング(leveling)回動軸LEVを中心にランプアッセンブリLAを調整し、第1および第2LEDランプユニット7,8の照射方向を微調整すべく構成している。
このレベリング調整は、車両に対する乗員人数や荷物の積載状態でランプアッセンブリLAの前後傾きが変動するので、図示しないセンサ出力を受けてアクチュエータ20を作動させて、上記前後傾きを補正する所謂オートレベリング調整が採用されている。
特に、上述の第1LEDランプユニット7は、光源71およびリフレクタ72による照射向きを変更可能(エイミング調整およびレベリング調整可能)にランプハウジング6に取付けられており、ランプ回動機構としてのAFSアクチュエータ11は、上述の第1および第2の各LEDランプユニット7,8をその照射向きが変更した状態にて回動させるものである。
ここで、上述の第1LEDランプユニット7の存在が目立たない理由について説明すると、上述の第1LEDランプユニット7のリフレクタ72(リフレクタ本体72b)には、その下方の第1LED光源71付近が映り込むのみであり、昼間等第1LED光源71が発光していない時には、第1LEDランプユニット7の存在は目立ちにくくなる。従って、第1LEDランプユニット7の存在が目立たなくなる分、ヘッドランプ4のデザイン自由度を向上させることができるものである。
また、上記実施例のヘッドランプ4では、第1LED光源71が発光していない時にリフレクタ本体72bに映り込む黒色部材としてカバー部73cを備えているので、第1LED光源71が発光していない時には、黒色のカバー部73cがリフレクタ本体72bに映り込むことで、第1LEDランプユニット7をより一層目立たなくすることができる。これにより、ヘッドランプ4のデザイン自由度をより向上させることができるものである。
しかも、図7で示したように、上述の装飾部材10のランプユニット7側の端部10cの上下方向高さHは、第1LEDランプユニット7の光源71とリフレクタ72の上端との間に設定されているので、ランプユニット7の存在が目立たないため、該ランプユニット7に近接して配置される装飾部材10の存在を際立たせることができ、また、上述の装飾部材10のランプユニット7側の端部10cを、ランプユニット7に車幅方向に近接して配置しても、AFSアクチュエータ11によるランプ回動時には、装飾部材10の端部10c位置がリフレクタ72上端と光源71との間に位置するので、装飾部材10とランプユニット7との干渉を回避することができるものである。
このように、上記実施例の車両用前照灯は、車両前面に取付けられた車両用前照灯(ヘッドランプ4参照)であって、上方に光を照射する光源71と、反射面72c(図6参照)が前下方に傾斜し上記光源71からの光を前方に照射するリフレクタ72とを有するランプユニット(第1LEDランプユニット7参照)を備え、上記ランプユニット7は、車両走行状態に応じて略上下方向に指向した回転軸(回動軸15b,15a参照)周りに回動させるランプ回動機構(AFSアクチュエータ11参照)を有し、該ランプユニット7に車幅方向に近接して車幅方向に延びる装飾部材10が設けられ、該装飾部材10のランプユニット7側端部10cの上下方向高さH(図7参照)は、上記ランプユニット7の上記光源71と上記リフレクタ72の上端との間に設定されたものである(図5,図6,図7参照)。
この構成によれば、ランプユニット7の存在が目立たないため、該ランプユニット7に近接して配置される装飾部材10の存在を際立たせることができる。
また、上述の装飾部材10のランプユニット7側の端部10cを、ランプユニット7に車幅方向に近接して配置しても、ランプ回動機構(AFSアクチュエータ11)によるランプ回動時には、装飾部材10の端部10c位置がリフレクタ72上端と光源71との間に位置するので、装飾部材10とランプユニット7との干渉を回避することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ランプユニット(第1LEDランプユニット7参照)は、上記光源71および上記リフレクタ72による照射向きを変更可能(エイミング調整およびレベリング調整可能)にランプハウジング6に取付けられており、上記ランプ回動機構(AFSアクチュエータ11参照)は、上記ランプユニット7を照射向きが変更した状態にて回動させるものである(図5,図9参照)。
この構成によれば次の如き効果がある。
すなわち、エイミングやレベリングによりランプユニット7の向きが変化した状態下において、上記ランプ回動機構(AFSアクチュエータ11)によるランプ回動が行われると、ランプユニット7と装飾部材10との干渉がより一層懸念されるが、ランプユニット7の光源71とリフレクタ72上端との間の空間に装飾部材10の端部10cが位置するので、これらの干渉を確実に防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両用前照灯は、実施例のヘッドランプ4に対応し、
以下同様に、
ランプユニットは、第1LEDランプユニット7に対応し、
光源は、第1LED光源71に対応し、
回転軸は、回転軸15a,15bに対応し、
ランプ回動機構は、AFSアクチュエータ11に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両前面に取付けられたヘッドランプのような車両前照灯について有用である。
4…ヘッドランプ(車両用前照灯)
6…ランプハウジング
7…第1LEDランプユニット(ランプユニット)
10…装飾部材
10c…端部
11…AFSアクチュエータ(ランプ回動機構)
15a,15b…回動軸(回転軸)
71…第1LED光源(光源)
72…リフレクタ
72c…反射面
P…端部位置

Claims (2)

  1. 車両前面に取付けられた車両用前照灯であって、
    上方に光を照射する光源と、反射面が前下方に傾斜し上記光源からの光を前方に照射するリフレクタとを有するランプユニットを備え、
    上記ランプユニットは、車両走行状態に応じて略上下方向に指向した回転軸周りに回動させるランプ回動機構を有し、
    該ランプユニットに車幅方向に近接して車幅方向に延びる装飾部材が設けられ、
    該装飾部材のランプユニット側端部の上下方向高さは、上記ランプユニットの上記光源と上記リフレクタの上端との間に設定され
    上記回転軸が、ランプユニットの装飾部材側の端部位置よりも車両後方に配設された
    車両用前照灯。
  2. 上記ランプユニットは、上記光源および上記リフレクタによる照射向きを変更可能にランプハウジングに取付けられており、
    上記ランプ回動機構は、上記ランプユニットを照射向きが変更した状態にて回動させるものである
    請求項1記載の車両用前照灯。
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