JP6197556B2 - 弦楽器のピックアップ装置 - Google Patents
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Description
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるピックアップ装置を備えたギター(エレクトリック・アコースティックギター)10の外観を示す図である。
PX=P1−P2+P3−P4 ……(1)
PY=P1+P2−P3−P4 ……(2)
PZ=P1+P2+P3+P4 ……(3)
以上が本実施形態によるピックアップ装置20の構成の詳細である。
また、本実施形態によれば、上側可撓性基板32の接地面32aおよび下側可撓性基板34の接地面34aが全ての圧電素子33を覆うシールドとして働くので、ピックアップ信号に外来ノイズが重畳するのを防止することができる。
図9は、この発明の第2実施形態であるピックアップ装置を弦15に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図9において、図3(第1実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態では、上記第1実施形態のサドル22(図2参照)に代えて、図10に示すサドル22Aが使用されている。このサドル22Aは、正方形状の底面の4隅から下方に突出した4個の脚部22a、22c、22eおよび22fを有している。また、このサドル22Aを採用したことに伴い、本実施形態では第1実施形態における高剛性ブロック31が削除されている。本実施形態では、サドル22Aの脚部22a、22c、22eおよび22fが、複数の圧電素子33の各々をサドル22A側から駒14側に向けて突出して別個に接触する複数の第1の凸部として機能する。本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
図11は、この発明の第3実施形態であるピックアップ装置を弦15に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図11において、図9(第2実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態では、上記第2実施形態における高剛性ブロック35が削除されている。その代りに本実施形態では、上記第2実施形態において高剛性ブロック35が占めていた領域、すなわち、各圧電素子33の下部領域に凸部14Bを有する駒14Aが設けられている。本実施形態では、この駒14Aの凸部14Bが、複数の圧電素子33の各々を駒14A側からサドル22A側に向けて突出して別個に接触する複数の第2の凸部として機能する。本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、駒14Aにおいて、各圧電素子33の圧力が伝わる各凸部14Bがその間の凹部によって分離されている。このため、各凸部14Bの上面の撓みが小さくなることで、圧電素子33間のクロストークを低減することができる。駒14の材料としては固めの木材が好ましく、例えばローズウッドや黒檀等が好ましい。
図12は、この発明の第4実施形態であるピックアップ装置を弦に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図12において、図11(第3実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態では、この駒14Aにおいて、複数の圧電素子33の下部領域の他、弦15の並び方向におけるピックアップ装置の両端の位置に2つの凸部14Bが設けられている。そして、下側可撓性基板34の両端部がこの2つの凸部14Bに載せられている。本実施形態によれば、上記第3実施形態と同様な効果の他、下側可撓性基板34を固定し易いという効果が得られる。
図13は、この発明の第5実施形態であるピックアップ装置を弦に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図13において、図12(第4実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態では、駒14Aにおいて凸部14Bにおける圧電素子33との対向面の寸法(矩形の場合は縦と横)を圧電素子33の下面の寸法(矩形の場合は縦と横)よりも小さくしている。本実施形態においても、上記第4実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、駒14Aの曲げ振動が圧電素子33に伝わりにくくなるという効果が有られる。また、本実施形態によれば、凸部14Bと対向している圧電素子33の下面中央の領域に垂直方向の応力が集中するので、圧電素子33における垂直方向の圧力の検出精度を高めることができる。また、サドル22Aから圧電素子33より小さな凸部を突出させても同様の効果を得ることができる。この場合、凸部における圧電素子33との対向面の寸法が圧電素子33の上面または下面の寸法よりも小さくなるようにする。
図14は、この発明の第6実施形態であるピックアップ装置を弦に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図14において、図9(第2実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態は、上記第2実施形態における高剛性ブロック35をサドル22Aの外側にオフセットさせたものである。本実施形態によれば、上記第2実施形態と同様の効果の他、複数の高剛性ブロック35がサドル22Aの外側にオフセットしているので、弦15の振動に対してサドル22Aが安定するという効果が得られる。また、サドル22Aから突出させた凸部を外側にオフセットさせても同様の効果を得ることができる。この場合、凸部における圧電素子との対向面の寸法が圧電素子の上面又は下面の寸法よりも小さくなる。
図15は、この発明の第7実施形態であるピックアップ装置を弦に垂直な平面により切断した構成を示す断面図である。なお、図15において、図9(第2実施形態)に示された要素と共通する要素には同一の符号を使用し、その説明を省略する。本実施形態では、上記第2実施形態における下側可撓性基板34を駒14上に直に固定し、この下側可撓性基板34の信号配線面34bの信号電極40_i(i=1〜4)(図4参照)の上に金属製の高剛性ブロック35を固定し、これらの高剛性ブロック35の上面に各圧電素子33の下面を固定している。本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。この場合、高剛性ブロック35は導電体であることが好ましい。
以上、この発明の各実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば上記各実施形態では、本発明をギターのピックアップ装置に適用したが、本発明はギター以外の弦楽器にも勿論適用可能である。また、上記各実施形態において、高剛性ブロックの代わりに、高弾性樹脂からなるブロックを使用してもよい。
この発明の各実施形態において、X軸方向の信号を優先的に得ることによってアタック感を得ることができる。具体的には、X軸方向の信号は弦の固有振動を拾っているために高周波成分が際立っており、演奏者の弾き方の特徴を抽出しやすくなる。Y軸方向の信号は響板の影響を受けないために減衰が少なく、サスティーン感を抽出しやすい。Z軸の信号は通常のギターの音が反映される。そこで、各軸ごとの信号をフィルタリングし、重み付けを調整して、合成をすることで、演奏者が希望する音質にすることができる。特にX軸方向の信号から例えば2kHzのハイパスフィルタによって高周波成分を抽出し、この抽出した信号の重み付けを大きくすることで、アタック感を高めることができる。Y軸方向の信号からは低周波側の信号を抽出し、この抽出した信号の重み付けを大きくすることでサスティーン感を高めることができる。
Claims (5)
- 弦を支持するサドルと駒との間に配置された圧電素子により弦の振動をピックアップする弦楽器のピックアップ装置において、
1つの弦に対して複数の圧電素子を設け、
電極が形成された下側可撓性基板を前記複数の圧電素子と前記駒との間に設け、
電極が形成された上側可撓性基板を前記複数の圧電素子と前記サドルとの間に設け、
前記複数の圧電素子の各々に前記サドル側から別個に対向する複数の第1の凸部と、前記複数の圧電素子の各々に前記駒側から別個に対向する複数の第2の凸部とを設け、
前記複数の圧電素子を前記第1の凸部と前記第2の凸部によって各々挟持してなることを特徴とする弦楽器のピックアップ装置。 - 前記下側可撓性基板に形成された電極は前記複数の圧電素子から信号を取り出すための信号電極であり、前記上側可撓性基板に形成された電極は、前記複数の圧電素子を接地する接地電極であることを特徴とする請求項1に記載のピックアップ装置。
- 前記第1の凸部は、前記サドルの底面から下方に向けて突出した複数の脚部であることを特徴とする請求項1または2に記載のピックアップ装置。
- 前記第2の凸部は、前記駒の上面から前記複数の圧電素子に向けて突出した複数の凸部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のピックアップ装置。
- 弦を支持するサドルと駒との間に配置された圧電素子により弦の振動をピックアップする弦楽器のピックアップ装置において、
1つの弦に対して複数の圧電素子を設け、前記複数の圧電素子の各々に前記サドル側から別個に対向する複数の第1の凸部と、前記複数の圧電素子の各々に前記駒側から別個に対向する複数の第2の凸部とを設け、
前記複数の圧電素子を前記第1の凸部と前記第2の凸部によって各々挟持してなり、
前記第1の凸部または第2の凸部における前記圧電素子との対向面の寸法を前記圧電素子の上面または下面の寸法よりも小さくしたことを特徴とするピックアップ装置。
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2013
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